ISOSPINシリーズリーフレット

No.211V2 2014.8.1 6k
スピンカラムを用いた核酸抽出キット
ISOSPIN シリーズ
本シリーズは、カオトロピックイオン存在下で DNA がシリカに吸着する原理を応用した核酸抽出・精製キットです。
フェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒を使用しません。また、スピンカラムの使用により操作が簡単で
迅速に行うことができ、安定した収量で高純度な DNA を得ることができます。
本シリーズに採用されているスピンカラムは、自社開発により従来品よりもカラム容量を拡大しており、O- リング
の内側に傾斜を設けているため試料液がカラムに残ることもありません。
また、こだわった設計により、カラムが大きく持ちやすく、さらにカラム上部を持ってもコレクションチューブが
落ち難くなっています。
自社開発のスピンカラム:4 つのこだわり
キャップ
カラム
① キャップ付きカラムによりコンタミネーション防止
② カラム容量を拡大 ( 最大 900 μl)
③ O - リング内側の傾斜で液残りしない
④ カラムが持ちやすくコレクションチューブも落ちにくい
O - リング
シリカメンブレン
コレクションチューブ
750 µl 添加しても余裕の
容積
カラムが大きくて持ちやすい
コレクションチューブが
落ちにくい
ISOSPIN シリーズ基本性能
製品名
用途
DNA
吸着量
最低
溶出量
DNA 回収率
備考
-
Plasmid サイズ : 20 kbp 以下
ISOSPIN Plasmid
大腸菌からの
Plasmid DNA 抽出
20 μg
50 μl
ISOSPIN Agarose Gel
アガロースゲルから
の核酸抽出
20 μg
10 μl
40 - 80%
(100 bp - 20 kbp)
高濃度アガロースゲル対応
ISOSPIN PCR Product
PCR 産物の精製
20 μg
10 μl
60 - 95%
(100 bp - 20 kbp)
Primer 除去 : 40 mer 以下
http://www.nippongene.com/
大腸菌からのプラスミド抽出
ISOSPIN Plasmid
Code No.
製品名
318-07991
容量
ISOSPIN Plasmid
100 回用
希望納入価格
18,000 円
ISOSPIN Plasmid は、スピンカラムを用いて簡単に大腸菌から高純度なプラスミド DNA を
抽出できるキットです。本キットを使用して得られたプラスミド DNA は、制限酵素反応、
形質転換、シークエンスなどの分子生物学実験に使用することができます。
プロトコール
特長
・自社開発のスピンカラムを採用
・毒性有機溶媒を使用しない
・大腸菌から高純度なプラスミドを抽出精製可能
・低い価格設定(180 円 / 回 )
キット内容
IS1 Buffer
IS2 Buffer
IS3 Buffer
ISPW Buffer
ISW Buffer
ISE Buffer
RNase A(100 mg/ml)
Spin Column
保存条件: 冷蔵
室温
30 ml
30 ml
40 ml
60 ml
100 ml
10 ml
60μl
×1 本
×1 本
×1 本
×1 本
×1 本
×1 本
×1 本
100 本
大腸菌培養液
【続き】 ろ液を除去
ISPW Buffer 500 μl
遠心
沈殿(大腸菌)
12,000×g, 1 min.
ろ液を除去
IS1 Buffer 250 μl
ISW Buffer 750 μl
懸濁
遠心
IS2 Buffer 250 μl
12,000×g, 1 min.
転倒混和
ろ液を除去
IS3 Buffer 350 μl
遠心
転倒混和
12,000×g, 1 min.
遠心
12,000×g, 10 min.
カラムを 1.5 ml tube
の上にのせる。
上清
遠心
10,000×g, 5 min.
カラムに上清を
全量添加
ISE Buffer 50 μl
静置
Spin Column
RNase A(長期間保存の場合)
上記以外
遠心
12,000×g, 1 min.
【続く】
遠心
12,000×g, 1 min.
Plasmid DNA
【実験例】 DNA サイズ別抽出比較(一晩培養した大腸菌培養液 3 ml から抽出した)
pUC19 (2,686 bp)
5.0
4.0
6.0
5.0
収 量 (µg)
収 量 (μg)
45.0
20 kbp Plasmid
40.0
7.0
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
pBR322 (4,361 bp)
ISOSPIN
A社製品
B社製品
35.0
30.0
3.0
収 量 (µg)
8.0
2.0
25.0
20.0
15.0
1.0
10.0
0.0
5.0
0.0
ISOSPIN
A社製品
B社製品
吸光度での定量結果を基に、各サンプル 200 ng をアガロースゲルにアプライした。
10 kbp
10 kbp
4 kbp
2 kbp
1 kbp
4 kbp
2 kbp
1 kbp
10 kbp
4 kbp
2 kbp
1 kbp
ISOSPIN
A社製品
B社製品
http://www.nippongene.com/
アガロースゲルからの DNA 精製
ISOSPIN Agarose Gel
Code No.
製品名
311-07981
容量
ISOSPIN Agarose Gel
100 回用
希望納入価格
19,000 円
ISOSPIN Agarose Gel は、スピンカラムを用いてアガロースゲルから DNA 断片を抽出・精製する
ためのキットです。本キットでは、高濃度のアガロースゲル(5%以下)でも使用でき、約 30 分
間で簡単に DNA を回収できます。得られた DNA は、制限酵素反応、シークエンス、クローニング
などの分子生物学実験に使用することができます。
特長
キット内容
ISAE Buffer
ISW Buffer
ISE Buffer
Spin Column
75 ml
100 ml
10 ml
×2 本
×1 本
×1 本
100 本
保存条件: 冷蔵 Spin Column
室温 上記以外
プロトコール
・自社開発のスピンカラムを採用
・毒性有機溶媒を使用しない
・高濃度アガロースゲル( 5% 以下)にも使用可能
・低い価格設定(190 円 / 回 )
【実験例 2】 【実験例 1】 アガロースゲル断片
3倍量 ISAE Buffer
0.20
保温(55℃, 10 min.) ゲルを完全溶解
鎖長
ISOSPIN
A社製品
0.15
abs
1/4倍量 isopropanol
DNA サイズに対する DNA 回収率
得られた DNA 溶液の吸光度測定
0.10
転倒混和
0.05
遠心
12,000×g, 1 min.
ろ液を除去
ろ液を除去
ISAE Buffer 500 μl
遠心
12,000×g, 1 min.
ISW Buffer 750 μl
遠心
12,000×g, 1 min.
220
240
260
280
Wavelength [ nm ]
300
320
ISOSPIN Agarose Gel により、塩類残留物(230 nm)
を含まない高純度な DNA を精製することができた。
100 bp
78 %
500 bp
800 bp
65 %
78 %
3,000 bp
5,000 bp
10,000 bp
20,000 bp
70 %
73 %
63 %
43 %
【実験例 3】回収 DNA のダイレクトシークエンス
λDNA
カラムに混合液を
全量添加
0.00
回収率
遠心
12,000×g, 5 min.
カラムを 1.5 ml tube
の上にのせる。
I S OSPIN
ろ液を除去
ISE Buffer 50 μl
ISOSPIN Agarose Gel により得られた DNA は、ダイレクトシークエンスに問題なく使用することができた。
静置
遠心
12,000×g, 1 min.
DNA 溶液
http://www.nippongene.com/
PCR 反応液から PCR 産物を精製
ISOSPIN PCR Product
Code No.
315-08001
製品名
ISOSPIN PCR Product
容量
希望納入価格
18,000 円
100 回用
ISOSPIN PCR Product は、PCR 反応液中の PCR 産物を精製するためのキットです。
本キットでは、約 20 分間という短い時間で PCR 反応液から DNA ポリメラーゼ、塩、プライマー、
dNTPs などを取り除き、PCR 産物のみを回収することができます。本キットによって精製された
PCR 産物は、各種分子生物学実験に使用することができます。
キット内容
特長
・自社開発のスピンカラムを採用
・毒性有機溶媒を使用しない
・低い価格設定(180 円 / 回 )
【実験例1】
ISB Buffer
ISW Buffer
ISE Buffer
Spin Column
100 ml
100 ml
10 ml
Spin Column
上記以外
保存条件: 冷蔵
室温
プロトコール
DNA サイズに対する DNA 回収率
鎖長
回収率
×1 本
×1 本
×1 本
100 本
PCR 反応液
5倍量 ISB Buffer
91 %
500 bp
800 bp
88 %
88 %
3,000 bp
5,000 bp
10,000 bp
20,000 bp
85 %
86 %
69 %
58 %
遠心
12,000×g, 1 min.
DNA回収率 (%)
カラムに全量添加
ろ液を除去
静置
遠心
12,000×g, 1 min.
100
300
250
80
200
60
150
40
100
50
0
0
10
15
30
50
溶出量 ( µl )
75
100
*濃度比率は、50 μl 溶出時の濃度を
100%とした相対比率を示した。
回収率
濃度比率
【実験例3】 PCR 産物 (1.5 kbp) の精製前と精製後
M
遠心
12,000×g, 5 min.
カラムを 1.5 ml tube
の上にのせる。
ISE Buffer 50 μl
350
20
ろ液を除去
ISW Buffer 750 μl
遠心
12,000×g, 1 min.
120
濃度比率 (%)
【実験例2】 溶出量による DNA 回収率と濃度変動
転倒混和
PCR産物
100 bp
C
P
2 kbp
M : Gene Ladder 100
C : 精製前
P : 精製後
1 kbp
500 bp
400 bp
300 bp
200 bp
100 bp
Primer dimer 等の除去が可能である。
2 % Agarose S