■ 人・車・社会をつなぐ交通監視システム 交通監視システムにおける カメラ技術 ストアネット株式会社/鈴木護眞 現代は監視カメラがあることが当たり前の時代になったといってよいだろう。日本全国に300万か ら400万台は設置されているといわれている。英国での例にもあるように、監視されることに対す るプライバシー問題は今後も検討されていくであろうが、犯罪抑止効果・犯罪検挙などの面では 大きな効力を上げていることも事実である。 この監視カメラの中に交通を監視しているカメラがある。この交通監視カメラは実際にどのよう な場面で使われているのであろうか。 本稿では、 交通監視カメラ実態に関し、差し支えない範囲で考察してみる。 1 交通にかかわる監視カメラとは 行っているのであろうか。詳細に触れることがで きないものもあるが、概要含め考察してみる。 交通にかかわる監視カメラというと、公共の道 路、大きな工場の入り口などに付いているのを見 かけることが多いだろう。 A. 公共の道路での監視カメラ例 2 公共の道路での監視カメラとは 2.1 スピード取り締まり用 • スピード取り締まり用 これは誰もが知るスピードの出し過ぎを検知し • N システム てその証拠を撮るためのカメラである。強力なフ • 交通渋滞情報用 ラッシュライトにて鮮明に撮影が可能である。ス • 車両台数のカウント用 ピードの制限を守ることがこのフラッシュを浴び • 交差点事故確認用 ずにすむ唯一の方法であろう。もちろん、事故を • 高速道路交通状況監視用 起こさないためにスピードは出し過ぎないに限る。 • 高速道路料金システム確認用 • 高速道路誤侵入検知用 2.1 Nシステム こちらも誰もが知る、ナンバープレート撮影用 B. 民間での車両監視カメラ例 カメラである。こちらはあくまでも盗難車両や犯 • 工場で入り口での車両規制および管理用 罪車両の動きを検知するためのものであるため、 • 大型マンションでの車両出入り規制用 一般的にはありがたいカメラである。これにより 盗まれた車両がその日のうちに見つかることもあ では、これらのカメラは具体的にどんなことを 26 ︱March 2015 るのだから。 eizojoho industrial
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