すみれ乳児院だより 第 55 号

2015 年1月 1 日発行
すみれ乳児院だより
第 55 号
大阪市城東区古市 1 丁目 20-80
り
ま
す
の
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よ
ろ
し
く
お
願
い
し
ま
す
。
院
長
職
員
一
同
鳴
川
真
弓
い
ま
す
。
今
年
も
皆
様
に
支
え
て
い
た
だ
き
な
が
ら
、
こ
ど
も
た
ち
の
幸
せ
の
為
に
頑
張
日
様
に
向
か
っ
て
顔
を
あ
げ
て
前
向
き
に
生
き
て
い
け
ば
、
『
な
ん
と
か
な
る
』
と
思
っ
て
世
の
中
に
目
を
向
け
れ
ば
、
厳
し
い
こ
と
が
多
い
時
代
で
す
が
、
こ
ん
な
時
で
も
、
お
て
い
き
た
い
と
思
い
ま
す
。
い
生
活
ス
タ
イ
ル
に
!
、
安
心
安
全
な
建
物
や
設
備
に
!
な
ど
の
夢
を
現
実
の
も
の
に
し
を
一
つ
ず
つ
乗
り
越
え
て
、
子
ど
も
た
ち
の
生
活
を
小
さ
な
集
団
に
!
、
一
般
家
庭
に
近
2
年
後
の
開
所
め
ざ
し
て
、
行
政
関
係
、
地
域
の
理
解
、
資
金
づ
く
り
な
ど
多
く
の
課
題
と
1
8
名
の
乳
児
院
が
で
き
る
こ
と
に
な
り
ま
し
た
。
年
明
け
早
々
か
ら
土
地
の
確
保
、
も
う
一
つ
の
報
告
は
、
施
設
の
建
て
替
え
で
す
。
2
つ
の
地
域
に
分
か
れ
て
、
3
5
名
1
て
も
大
切
な
こ
と
だ
と
わ
か
っ
て
き
ま
し
た
。
3
月
中
に
は
、
完
成
で
き
る
予
定
で
す
。
が
あ
げ
ら
れ
ま
す
。
こ
の
こ
と
が
、
こ
ど
も
の
心
の
安
定
や
健
や
か
な
発
達
に
と
っ
て
と
り
組
み
と
し
て
は
、
特
定
の
お
と
な
と
の
愛
着
関
係
を
重
視
し
て
取
り
組
ん
で
き
た
こ
と
年
度
か
ら
2
0
1
3
年
度
ま
で
の
記
録
と
し
て
ま
と
め
て
い
ま
す
。
こ
の
間
の
大
き
な
取
発行責任者 鳴川 真弓
一
つ
は
、
昨
年
か
ら
「
す
み
れ
乳
児
院
の
4
0
年
誌
」
作
り
に
取
り
組
み
、
2
0
0
2
当
院
の
今
年
の
抱
負
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2
つ
述
べ
さ
せ
て
い
た
だ
き
ま
す
。
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年
で
も
あ
り
ま
す
。
日
本
や
世
界
が
、
平
和
で
あ
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て
ほ
し
い
と
切
に
願
い
ま
す
。
来
と
し
て
「
人
と
の
争
い
や
対
立
を
嫌
う
」
と
言
わ
れ
て
い
ま
す
。
戦
後
7
0
年
の
節
目
今
年
は
羊
年
で
す
。
羊
は
、
見
る
か
ら
に
愛
ら
し
く
ほ
っ
と
癒
さ
れ
ま
す
。
干
支
の
由
新
年
あ
け
ま
し
て
お
め
で
と
う
ご
ざ
い
ま
す
。
まだまだ暑い 9 月 27 日(土)、富田林のサバ―ファームへ大型バスに乗って親子
遠足へ行きました。バスの中で子どもたちは、おやつを食べたり、先に眠ってブド
ウ狩りに備えたりとそれぞれに過ごしました。現地に到着し、サンサンと太陽が照
り付けていたので日陰を探して大きなレジャーシートを広げ早速お弁当タイムで
す。おにぎりやカラアゲなど、大好きなものからおいしそうに食べていました。お
弁当を食べた後は、お楽しみのブドウ狩りです。
お弁当を食べたところから少し離れ
ていましたが、周りに咲いているお花
を見つけたり綺麗な風景を眺めながら
ブドウ畑に向かいました。たくさんの
ブドウがぶら下がっているの光景を見
て、みんなニコニコと指を差して嬉し
そうに「おいしそう!」
「ぶどう!ぶど
う!」と声を出していました。お母さ
んやお父さんとおいしそうなブドウを
選び、お口いっぱいに頬張り口の周り
をブドウ色に染めながら思う存分ブド
ウを食べました。
サバ―ファームにはアスレチックなどの遊具もあり、お腹がしっかりと満たされ
た子どもたちは元気いっぱいブランコに乗ったりハシゴを上ったり滑り台を滑っ
たりと、元気に汗をかきながら身体全部を動かして遊びました。
「こっち?」
「あっ
ちいく?」と言いながらコスモス畑の迷路に
も挑戦しました。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、帰り
のバスに乗った途端眠ってしまう子がいまし
た。ブドウ狩りをしっかりと満喫して楽しい
1 日となりました。
B グループ:杉野 美奈子
(コスモス畑で)
2
10 月 12 日(日)、
台風の影響を心配し
ましたが、日頃の行
いがよいので(笑)、無
事に赤ちゃん運動会を開催することができまし
た。
今年はぐっすりお昼寝した後の午後から行い
ました。大勢の保護者のみなさんと共にラジオ体
操をして、子どもたちは周囲をキョロキョロ見な
がらも身体をほぐし、和やかな雰囲気のなか始ま
りました。たんぽぽクラスの赤ちゃんは、当日に
園庭デビューした子どもも多く、見ているだけで「かわいい」と言ってもらえました。A グループ・B
グループの子どもたちは、日常の運動遊びを取り入れた種目をかわいいコスチューム姿で披露しました。
ハイテンションで日頃以上にはりきって頑張る子どもや、周りの雰囲気に圧倒されて困ってしまう子ど
もなど、様々な子どもたちの様子を見ていただけました。また、親子競技(パン食い競争のおせんべいバ
ージョン)では保護者の方や職員の普段見られない大きい口を見ることもできました(笑)。
子どもたちはいつもと違う雰囲気の中、緊張感を感じながら
多くの人に応援されて精一杯頑張りました。当日はたくさんの
保護者の方々に来ていただいき、ありがとうございました。一
人ひとりの成長を保護者の方と職員のみんなで喜び合い、楽し
い運動会になりました。子どもたちは運動会を終えてからも、
撮った写真を見ながら「うんどうかいしたな~」
「がんばったな
~」と思い出していました。
たんぽぽクラス:辻本 さゆり
3
11月9日(日)に『みんなで築こう!平和で安心して暮らせるまちを』をテーマに、第38回福祉まつ
りが関目学園とその周辺で開催されました。
「親と子のひろば」など6つのひろばと中央舞台、縁日通り
など赤ちゃんからお年寄りの方まで楽しめる企画が盛りだくさんでした。
まつりの宣伝で会場を盛り上げてくださる「ちんどん屋さ
ん」が乳児院の2階に来てくれました。着物や白塗りのお化粧
姿の奏者さんの登場で子どもたちの表情は一瞬固まっていま
したが、演奏が始まると手拍子をしたりリズムにのって楽しい
雰囲気に包まれました。外は朝からあいにくの雨だったため、
子どもたちはカッパを着て出かけました。着慣れないカッパに
ソワソワしつつ、いつもと違う雰囲気にワクワクもしていまし
た。お買い物やくじ引きなどのゲーム、ひろばの催しを楽しみ
ました。
B グループ:後藤 華奈
(ちんどん屋さんが来てくれました)
お天気のよい 11 月 20 日(木)に関目神社へ七五三詣に行きました。今年は対象児も多く 14 名の子ど
もたちと職員 12 名でいつになく賑やかな行事になりました。
それぞれスーツやワンピースなどいつもと違う服装や髪型に、子どもたちもウキウキ、ワクワクして
いるのが見ていてよくわかりました。とってもかわいい子どもたちを連れ、タクシーやワゴン車に乗り
出発しました。関目神社では、神社の雰囲気と神主さんからのお
話に緊張気味で、中には泣き出す子どももいましたが、担当の職
員に抱っこされ、無事に全員がご祈祷してもらえました。一人ひ
とりの名前が呼ばれると、それぞれ「はい」と返事をして、泣か
ずに破魔矢とお菓子の袋をもらいに行くことができました。
帰りには、
近所のワッフル屋さんに寄って皆でお祝いもしまし
た。
こんなに沢山の子どもたちと職員でお出かけするのも1年に
1回のことで、私たち職員にとっても、子どもたちとの忘れられ
ない素敵な一日の想い出になりました。
これからも健やかな成長
と幸せを願っています。
A グループ:青山 絵美
4
12 月 20 日(土)にクリスマス会を行いました。クリスマス会当日は、感染症の流行もあり心配しま
したが、たんぽぽクラスはお部屋で、A・Bグループはうぇるほうるで行いました。
オープニングに 4 名の子どもたちが聖歌隊で「キラキ
ラ星」を歌いました。本番になると恥ずかしくなり、下を
向いてしまう子もいましたが、とっても可愛い声で「これ
から、クリスマス会を、はじめます」と会のスタートを盛
り上げてくれました。
年長児による出し物では、すずらんクラスは鈴やタンバ
リンを鳴らしながら、「あわてんぼうのサンタクロース」
を歌い、名前を聞かれるとそれぞれに「○○くんです」
「○
○ちゃんです」と自分の名前をしっかりと言うことができ
ました。こすもすクラスでは「どんな色が好き」の歌をみんなで歌い、
「♪どんな色がすき~」と歌うと
それぞれに「あか!」
「あお!」
「きいろ!」と元気に答えて歌いました。好きな色を聞くと、
「あか」が
大人気でした。年長児の子どもたちの出し物で、見ているみんながあたたかい気持ちになり、自然と笑
顔になっていき、クリスマス会がより華やかになりました。
その後の職員によるハンドベル演奏では、子どもたちもじっと
聞き入ってくれ、クリスマスを感じることができたかなと思いま
す。
会を終えた後に、クリスマスケーキとクラッカーサンドで共食
をしました。ケーキに大満足し、クラッカーサンドは自分たちで
楽しみながら作り、食
べ終わったころにサ
ンタさんがやってきました。サンタさんに少し戸惑いながら
もプレゼントをもらう子や怖くなって泣き出してしまう子
など様々でしたが、もらったプレゼントを嬉しそうにあけ、
子どもたちの可愛い姿をみることができました。
楽しいひとときとなりました。
Aグループ:大瀬 明李
5
クリスマスに向けて子どもたちはプレゼントを買いに担当職
員と 1 対1でお出かけしました。場所は近所のモールやスーパ
ーです。おもちゃ屋さんに着くと大好きなキャラクターのおも
ちゃが並んでいました。たくさんのおもちゃを目の前に瞳をキ
ラキラと輝かせ、「こっち!」「あっち!」と走り回っていまし
た。時々立ち止まり、じっと興味深く眺めては、ニコッと笑っ
てまた別のおもちゃを探しに行っていました。「これにする?」
といくつか目の前に並べると、
「うん!」と言って自分の好きな
おもちゃを選ぶことができました。自分で持つ!と言って離さ
ず、レジでのお会計は一苦労でした。外に出るとあたりは暗く
なっており、クリスマスツリーがキラキラと輝いていました。
「きれいねー!」と言いながらクリスマスが待ち遠しく、大満
(おもちゃに釘づけです)
足のお買いもの日となりました。
B グループ:植島 遥
クリスマスが近づくと、何となくウキウキしてしまいます。待ち遠しい気持ちで、まず子どもたちと一緒に
少しずつクリスマスツリーに飾りを付けました。クリスマスケーキ作りのデコレーションも楽しみ!ワクワク
しながらプレゼントのオモチャの広告を見ています。
冬の定番のこたつも出しました。テーブルを押す子、
布団にくるまってテレビを見る子、布団にもぐって「ば
ぁ~」と顔を覗かせて遊ぶ子など、色々な使い方で楽し
んでいます。
先日、以前くるみにいた N ちゃんが養育里親さんと遊
びに来てくれました。元気に楽しく暮らしている様子が
聞けて良かったです。1 年も経っていないので大きな変
化はありませんが、少し背が伸び、声が幼児さんになっ
ていてびっくり!離れていたとは感じさせないくらい、
すぐに楽しそうに一緒に遊ぶ子どもたちの姿が微笑ましかったです。
6
くるみ Fam. 中島 美紀
子育て懇談会
運動会で子どもたちの成長を喜びあった後、保護
者のみなさん向けに「子育て懇談会」として、ミニ
クッキングを行いました。
子育ての悩みの中でトップに来るのは「食べるこ
と」ですね。どんなものを食べているのか、好き嫌
いさせないようにするにはどうしたらいいかなど尋
ねたいことが山ほどあるみなさんに、今年は電子レ
ンジや炊飯器を使った簡単メニューの実演を行いま
した。電子レンジを使って作るさつま芋とりんごの
サラダは、レンジにかけて混ぜるだけで出来上がり!炊飯器で作るシーチキンピラフも材料を入れてスイッチ
を入れれば出来上がり!とっても簡単ですが、おいしくて、栄養バランスもばっちりのメニューでした。そし
て、日頃子どもたちにも大人気の手作りふりかけの紹介もしました。出来上がったものを保護者のみなさんに
食べていただくと、おいしいと大好評でした。
また、栄養士から「手ばかり」といって食べる人の手のサイズで食事量をはかる方法を話してもらいました。
子どもたちの食事量の目安は、私たち職員も日々疑問に思うことなので、とても勉強になりました。保護者の
みなさんも頷きながら、とても熱心に聞いてくださっていました。普段、保護者の方と栄養士が話す機会はほ
とんどないので、保護者の方々の疑問に思っていることなどを直接栄養士に質問できる、いい機会になったの
ではないかと思います。
一緒に作って食べよう
今年のクリスマス会は午後からの開催だったので、A グループ
と B グループはおやつを保護者のみなさんと一緒に食べることが
できました。クリスマスケーキに加え、簡単手作りおやつとして、
リッツにあんことマーガリンを塗って食べてもらうよう準備しま
した。おかわりをしたり、あんこだけを食べたりと、それぞれに
手作りおやつを楽しんでいる様子でした。
保護者の方々がたくさん来られる機会にと、保護者OB会会長
が、子どもが巣立った後にも乳児院とつながりが持てるように作
った会ですと OB 会を紹介しに来てくださいました。
新年会でまたお会いしましょうと笑顔でのご挨拶でした。
保護者会担当:藤原 水保
7
お礼とお願い
日頃から後援会活動にご協力いただき、ありがとうございます。
おかげさまで 2014 年度も法人全体目標の 1 万口を超えることができました。
すみれ乳児院が所属する「社会福祉法人
大阪福祉事業財団」は、大阪府下に 23の福
祉施設を持っています。その多くの施設で老朽化が進み、これまでに9施設で建て替えが
行われました。国や地方自治体は財政難を理由に、福祉・教育・医療などの予算を削減し、
施設建て替え時の自己資金の割合も大きくなっています。近い将来予定されるすみれ乳児
院の建て替えや、新しい施設の建設にも多額の資金を備えることが必要になっています。
大阪福祉事業財団は、皆様の物心両面にわたるご支援・ご協力を必要としております。
まだ後援会に入会されていない方は、入会していただきますよう、宜しくお願いいたしま
す。既に入会して頂いている方は、2015 年度の更新の手続きをお願いいたします。
*個人会員
1口 3、000円
*団体会員
1口 10、000円
大阪福祉事業財団と社会福祉の発展に協力し、応援してくださる方は、
すみれ乳児院(06-6931-3873)までご連絡ください。
これからの 6 ヵ月の行事予定
1月
お正月
4月
お花見
2月
節分、冬の園外保育
5月
子どもの日
3月
春のつどい
6月
ふれあいバザー
保護者の方には、
後日詳しい日程をお知らせします。
【編集後記】
すみれ乳児院だよりの編集を通じて秋から冬にかけての取り組みを振り返る事が出来ました。
当時はバタバタと毎日があっという間でしたが、こうやって振り返ると1つ1つが子どもの成長の証であり、
わたしの成長にも繋がっていると感じました。この1年も忙しい毎日ですが、子どもに寄り添い、笑顔あふ
れる日々にしたいと思っています。
(後 藤)
8