別 紙 女川原子力発電所1号機の所内電源停電に係る原因と再発防止対策の概要 女川原子力発電所1号機における所内電源の停電について、当社はこれまで原因分析を進めてまいりました。この結果、担当者による回路図面の見誤りに加えて、アイソレに関する 「ルール」や計画外作業検討における「体制」の面で改善すべき課題を抽出いたしました。当社はこのたびの一連の事象を真摯に反省し、これらの原因等を踏まえ、大きく3つの再発防止 対策を講じてまいります。 《注1》アイソレ: 作業による他系統・設備への影響・波及を防止するために作業前に講じる電気的な処置。 《注2》セルフアイソレ: アイソレのうち、現場の状況に応じて、保修作業担当グループが自ら行う電気的な処置(アイソレは、原則、運転管理担当グループが担当する)。 事象の発生状況と原因 保修作業担当 グループ 運転管理担当 グループ 緊急時対策室 凡例 保護装置更新 の工事計画 保 護 装 置 更 新 工 事 の 確 認 試 験 :今回の停電事象における問題点 [直接原因] ①試験担当者による回路図面の見誤り • 回路図面へマーキングを施すなど確実な アイソレの検討がなされなかった アイソレ検討 検討 承認 セルフアイソレ ①② 取り止め検討 セルフアイソレ 取り止め 再発防止対策 [組織要因] ②セルフアイソレ取り止めのルールが不明確 • セルフアイソレを取り止めるルールが不明 確だった アイソレ実施 実施 停電 (1回目) 運転管理担当 グループ 緊急時対策室 検討指示 停 電 の 復 旧 作 業 検討 復旧作業とアイソレ の共同検討 ③ 承認 アイソレ実施 実施 復旧作業実施 停電 (2回目) (2)計画外作業手順の検討体制の明確化 • アイソレや手順書の内容を確認する役割・ 責任分担のルールの明確化 (3)教育の実施 • アイソレ検討・管理に関するルールを徹底 させるための実践的な教育の継続実施 保護装置の 確認試験 保修作業担当 グループ (1)ルールの改善 • アイソレの検討過程において回路図面に マーキングする等のルールの明確化 • セルフアイソレを取り止める場合、その妥当 性を確認するルールの明確化 ④ [直接原因] ③復旧作業担当者の回路図面の見誤り • 回路図面へマーキングを施すなどアイソ ④ レの確実な検討がなされなかった [組織要因] ④計画外作業手順の作成過程における役 割分担、責任者が不明確 • 計画外作業手順の作成過程において役 割分担、責任者を明確にした体制がとら れていなかった
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