2014年12月号 - 目黒星美学園小学校

愛された。」(ヨハネ3.16)さらにマタイの福音書はイエス様の系図から
始まります。預言者の言葉の通りダビデの子孫として,歴史的にもこの世界
に存在する人であることが示されています。興味深いことは,この系図の中
に 4 名の女性の異邦人の名が記されていることです。イスラエルの世界は男
性社会であり,血筋を大切にしていました。そのような中にあって,マタイ
2014年12月 No.126
主の降誕のお喜びを申し上げます
ことば
ことば
ことば
「初めに 言 があった。 言 は神とともにあった。 言 は神であった。
ことば
言 は肉となってわたしたちの間に宿られた」
(ヨハネ1章1節・14節)
福音書の冒頭,救いの歴史の中にその名が記載されているということは,救
いは,すべての人に及ぶことという聖書のメッセージがはっきりと打ち出さ
れているのではないでしょうか。
このように神様から愛された存在であることをもう一度思い出すこと,そ
して,その愛と信頼に応えて生きようとすることがクリスマスの一つの意味
であるように思います。難しく考えずに,できることから始めていきたいも
シスター滝口ひとみ
のです。
皆様のご協力とご支援のもと,残暑厳しい9月に始まった2学期も恵みの
うちに,終了の時を迎えました。心より感謝申し上げます。音楽会や遠足,
鑑賞会,クリスマス会など多くの行事が行われ,その度に子ども達の成長を
感じることができました。
インマヌエル:神と共におられる
(マタイ1.23参照)
近くに,あるいは遠くにいる人々に愛を届けている活動の一つにクリスマ
2年生の秋の自然教室では,冬の訪れが早く,勉強の目的を達成すること
ス献金・献品があります。たくさんのご協力ありがとうございました。皆様
ができるかとやや心配いたしましたが,合宿から戻ってきた子ども達の目の
の愛は,カンボジアなどの海外に,また被災地など日本でも食べ物や日用品
輝きや姿,まとめの学習などから,よく学び,秋の自然を味わってきたこと,
の入手が困難な方々,皆さんの愛を必要としている方々のところに届けられ
合宿が実り大きいものであったことを実感することができました。保護者の
ます。何か物を届けるだけでなく,いただいた恵みに感謝して他の人々の幸
皆様も同様に感じられたのではないかと思っております。
せのためにイエス様とともに捧げた私たちの思いがきっと届いたことと思い
ます。人間の悲しみ,苦しみを理解するために神でありながら人となられた
クリスマスの意味
イエス様です。私たちと共にいる神,インマヌエルです。イエス様と共に歩
街は,イルミネーションや広告などクリスマスの雰囲気で賑わいを見せて
んで行く時,人間の目には小さなことと思えることであっても,大きな恵み
います。学校では街のクリスマスとは違い,
「徳の花」や3年生の聖劇の練習
と変えられていきます。そのことを信じて歩みを進めて参りましょう。
を捧げクリスマス本当の意味を理解しつつ,主の
降誕を準備しています。神であるイエス様は,な
どうぞよいクリスマス,新しい年をお迎えください。
にもできない幼子の姿で,貧しさの中でこの世に
幼いイエス様の恵みと平和が皆様の上に注がれますよ
お生まれになりました。神様は人類にイエス様を
うにお祈りしております。
与え,彼の成長を委ねられ,信頼と愛を示された
のです。「神はその独り子を与えるほどに,世を
秋
を
満
喫
読 書 ・スポーツ・芸 術 と,秋 にはたくさんの楽 しみがあります。本 校 の子 ども達 も,さ
ま ざまな行 事 を通 して秋 を満 喫 しまし た。
10月 の「音 楽 鑑 賞 会 」は,星 美 学 園 の卒 業 生 である大 熊 理 津 子 さんをお迎 えし
て,プロによるマリンバ演 奏 を聴 く機 会 を持 ちました。迫 力 ある演 奏 に子 ども達 も聴 き
入 って いました。
11月 の「読 書 月 間 」には,朝 読 書 や図 書 委 員 会 による読 書 推 進 活 動 などが行 わ
れました。また,チアリーディングやバスケットボール,
サッカー,バレーボールのクラブに所 属 している子 ども
達 は,「私 立 小 学 校 体 育 発 表 会 」に参 加 し,日 頃 の
練 習 の成 果 を発 揮 して きまし た。
学 校 を飛 び出 し ,秋 を楽 しんだ 1 年 生 の遠 足 や ,
山 中 湖 で行 われた2年 生 の合 宿 では,秋 の自 然 を
体 いっぱ い感 じ るこ とがで きま した。
音楽かんしょう会
4B 中森 一寧
私は,教室を出る前,どんな曲なのかな,と思いながら教室を出ました。
体育館に入ってまだかな,と思っていたらプロの人達が入って来て,最初の曲
をえんそうした時,最初の曲からすごくもり上がる曲で楽しそうだな,と思いま
した。中でも特にすごかった曲は,
「オルゴール」と「おもちゃの兵隊」と「アフ
リカンブルース」と「ありのままで」です。なぜかというと,「オルゴール」は,
オルゴールを使っていないのに,オルゴールみたいなきれいな音が出ていたから
です。
「おもちゃの兵隊」は,キューピーが出ておもしろかったし,いろんな楽器
を使っていたからです。
「アフリカンブルース」はアフリカのちょっと不思議な楽
器を使ってアフリカらしい曲だったからです。
「ありのままで」は,みんなが知っ
ている曲で,でもふつうの「ありのままで」よりきれいだったからです。
これらの曲は,意外と知っている曲や知らない曲があって,楽器をえんそうし
ている人も聞いている人も楽しくなれるので,音楽はいいなと改めて思いました。
1年
遠
こうえんについて,ど
んぐりを見つけました。
そこには,はっぱもいっ
ぱいあって,びっくりし
ました。さいごはアスレ
チックであそびました。
すごくすごくたのしか
ったです。またいきたい
とおもいました。
1A
1B
こんどう正一ろう
えだがわ
れいな
気持ちを伝えよう
2年
秋の自然教室
2A 横井 謙一
はじめて合しゅくへ行
きました。一番楽しかった
ことは文学の森でのミッ
ションです。
まず,同じ葉をさがしな
がら地図を見て,先生もさ
がしました。
次に,先生から教えても
らったキーワードを正し
く入れかえました。
ほかにもいろいろやり
ましたが,文学の森でのミ
ッションが一番楽しかっ
たです。
~2年生 校内郵便局 開局~
生活科の学習として,郵便局見学で学んだことを生かして
学校のみんなが書いたはがきを配達してくれました。
かわいい郵便屋さん達が一生懸命働く姿は,みんなを笑顔
にしてくれました。
足
たくさんどんぐりがお
ちていました。木のみや
すごく大きいもみじのは
っぱもおちていました。
もみじのいろもかわって
いました。ぼくは,もう
あきだな,とおもいまし
た。
2A 岸本 優花
はじめて,2年生みんなと合しゅくに行きまし
た。山中こは,東京とはちがってもみじがこうよ
うしていました。山中こで一番心にのこっている
ことは,おんし林ていえんです。
さいしょ,一つの木をさがしてお話をしました。
「こんにちは。」とわたしは木に話しかけました。
木もおかえしをしてくれました。
「ありがとう」と
やさしい声でした。
その後はいろいろな形のはっぱをひろって紙の
下に入れて,クーピーでこすりました。わたしは
木やもみじをこすりました。紙はとてもきれいに
なっていました。
さい後,クラスみんなでキックベースととこと
んリレーをしました。楽しかったです。
またすてきなことがあるといいです。
いろいろな大きさや
かたちのどんぐりがあ
ってぼくはどんぐりひ
ろいにむちゅうになり
ました。どんぐりはい
いなあとおもいまし
た。ぼくは,どんぐり
をそだててみたいなと
おもいました。
1C
田中
とむ
校内ゆうびんきょくをおえて
2B 伊藤 百合
校内ゆうびんきょくで,いろいろな人に手紙を出して,いつもお世話になってい
る先生がた,友だち,そうじのペアの人に出して,やっと本当の気持ちをつたえら
れました。
わたしたちのしごとは,いろいろあって大へんでした。でも,はいたつ・けしい
んおしがかりのしごとをしているときの心の中は,すごくうれしい気もちでいっぱ
いでした。そして,けしいん当番のおした数の合計は,917まいでした。本当に
このまい数かと声をあげてしまいました。
さいごにはがきを書いたとき,さみしい,でもおわってホッとした気もちでした。
自分がやるゆうびんきょくのしごとに,少し心のこりがあったけど,自分でゆうび
んきょくのしごとが知れてよかったです。
神 様 と と も に
慰霊の日の集い
11月は亡くなった方々に祈りを捧げました。慰霊の日の集いで,「天国のイメージ画」
「天国への手紙・死や命についての作文や詩の紹介」「心豊かになるお話の読み聞かせ」など
どを通して,「命というかけがえのない宝物」「今,いただいている時間の大切さ」「永遠に
に続く命」などを考えました。いただいた「命」を正しく心豊かに生きる事の意味を感じられ
れる一時になりました。
たった一つの命
6C 岸田
汐音
命は一つです
でも長さも 幸も不幸の数も
どれもちがっているのです
命はたった一つです
みんながもらった
一番のプレゼントなのです
命はたった一つです
何をするも しないも
自分で決めて生きることができるのです
命はたった一つです
世界の中で一つとして
同じものはないのです
無原罪の聖母の祝日のミサ
神様は,「マリア」という乙女を選び,特別な「無原罪」というお
恵みをお与えになりました。「無原罪」とは,祖先から来る「原罪」
という悪い遺産がないという意味です。無原罪の聖母に倣って,清く
温かい心になれるよう,徳の花を行い,ミサにあずかりました。主エ
イス様の母として聖母をお選びくださった神様に感謝しながら,イエ
ス様のお誕生のクリスマスに向けても準備していきました。
4C 市來 真祐子
苦しんでいる人々のためにおいのりします。
世界には,まずしくて食べる物がない,住むところがない人や,重い病気で苦しん
でいる人達がたくさんいます。冬になると寒くなり,もっと苦しくなるかもしれませ
ん。その人達の苦しみにくらべれば,私達の苦しみは自分達でかいけつできることが
多いです。マリア様のような平和な心でみんなでおたがいに協力して生活できますよ
うに。また本当に苦しんでいる人たちに,私達のいのりがとどきますように。
(共同祈願より)
クリスマスの集い
イエス様を私達に送ってくださった父なる神様に感謝
して,徳の花を実行していきました。
クリスマスの集いでは,3年生が聖劇を行い,救いの
歴史を知るよい機会となりました。
聖劇
リハーサルを終えて
∼3年生の声∼
・自分では,大きな声も出せたと思うし,セリフもバッチリだったと思い
ます。
・みんな後ろの方まではっきり聞こえる声で歌ったり,セリフを言ってい
たのがいいと思いました。大ぜいの人がきて声が聞こえないなんてこと
がないように,ぼくはがんばっています。声が体育館に響くようにがん
ばります。
・私はせいかたいです。せいかたいでもハンドベルをします。音をならす
時に,リズムがはやくなったり,音がずれてしまう時があるので,そこ
を気をつけたいです。歌は,「まきびと」や「きたれともよ」の歌しを
しっかりおぼえて,本番は大きな声で歌ったりしたいです。
3年生の子ども達は,「クリスマスの本当の意味を全校に伝えるために」
という使命を持って,11月初旬からクリスマス会に向けての準備を始めま
した。舞台の上で演じたり,ナレーターとして出演したり,リコーダーやハ
ンドベルを演奏したりと色々な役割がある中,任された役に責任を持って取
り組む子ども達の姿は,神様からの問いかけに進んで「はい」と応えるマリ
ア様の姿に通じるものがありました。学年全体での練習の際に,みんなで
心を合わせ「アヴェ・マリアの祈り」を一つ唱える子ども達を,マリア様も
微笑みながら見守ってくださったのではないでしょうか。
一人ひとりが自分の役割の中に課題を見い出し,練習を重ねる中で克服し
ていくことができました。聖劇を経験した4年生以上の児童からは,
「がんば
ってね!」
「よかったよ!」等と声を掛けてもらい,全校で心を合わせて歌っ
た『レゾネット』は,イエス様への最高のプレゼントになったと思います。