Newsletter Date 2014.7 Vol.3 s News Letter 「Well-Being な社会」を目指して ! 一般社団法人 メディエーターズ 〒162-0041 ◎ 講演会 東京都新宿区早稲田鶴巻町521番地 ローヤルガーデン603 「対話の効果と赦しのプロセス」 講師:小松原織香さん 当事者それぞれのエンパワメント 対立の渦中で、自分が本来持っている力を回復し、 相手との関係性を見つめなおしていくのがメディエー ションの考え方です。では、RJ(被害者・加害者の 対話)における赦しとはどういったものなのか。ま た、対話において自分の力を取り戻しながら、相手と の関係性を考えることと赦しの関係について考えま す 日時:2014年9月6日(土) 15:30~17:30 *14:00~トランスフォーマティブ・メディエー ションの DVD を鑑賞します。 場所:早稲田大学9号館5階 第一会議室 参加費:500円(資料代、賛助会員・学生は無料) 申込方法:同封の申込書をファックスにてお申し込み ください。 又は http://www.mediators.jp/RJ140906.pdf をご覧ください。 ◎定期勉強会 からスタートし、それぞれの決定 を大切にする。 それが私たちメディエーターズの メディエーションの理念 INSIDE THIS ISSUE 講演会「対話の効果と赦しのプロセス」 定期勉強会 中学校でのメディエーション授業 税理士とメディエーション イベント・活動案内 Restorative Justice とは 「Transformative Mediation;A Sourcebook」を 読みすすめています。 B.Bush と R.Folger が“The Promise of Mediation”を発表した のが 1994 年、2005 年に改訂版を出版し、2010 年に “Transformative Mediation;A Sourcebook”が出版されまし た。“Transformative Mediation;A Sourcebook”(通称:オレン ジブック)は、紛争の種別に分けるなどより具体的に実務的な解説をし ています。 メディエーターとして Transformative Mediation の考え方を大切にしていくために、 定期勉強会でこの本を読み進めていくことになりました。Transformative Mediation の 理論と具体的な実践法を理解し、今後のメディエーターズの実践につなげていきます。 Page 2 「Well-Being な社会」を目指して ! 中学校でのメディエーション授業 ~未来のメディエーターたち~ 都内の某中学校で 1 学年 4 クラスの生徒を対象に、1 年生の昨年から始めて来年の 3 年生まで 3 年計 画の予定で、年 1 回メディエーションの授業をしています。 ご依頼いただいた学校の先生方と現場の子どもたちにとって何が必要なのかなど詳細な打ち合わせを繰 り返しながら、プログラム作りをしています。 2 年目、2 年生になった 2013 年は、身近なメディエーションの実践(ペットのなきごえ)について 考えてみました。1 時間目はコミュニケーションについて考え実際に少しずつ練習をし、2時間目はロ ールプレイでメディエーターの体験をしました。 今回寄せられた感想の一例です ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 相手の立場を理解することがよくわかった あまりこういうことについて考えた事がなかったので良い機会になった 両者とも最初よりお互いの事情を理解していたのでよかったと思いました これから二人の問題を自分ひとりで解決しなければいけない時があると思うので、その時に生 かしたいと思う 片方に聞きたい質問があっても片方に少なかったりと大変だった どちらも不快な気持ちにならずに解決策をだすのは難しいとおもった。大切なことはまず色々 な情報を得て、それをうまくつなげていくのが良いとわかりました 予想していたのと違う展開になることが多いので大変だった 様々な感情が絡み合っていてメディエーターは難しいと感じた。でもやりがいのある仕事なの ではと思った 今までケンカなどはめんどうな事は関わらないようにしていましたが、これからがんばってみ ます 人とのケンカを平等にとめるにはどうすればいいのかを学び、人とのかかわりの中でこれから 生かしていきたいです 税理士とメディエーション 税理士の集まりでメディエーションについてお話をさせていただく機会を2度程いただきまし た。税理士は、顧問弁護士のいない中小企業の顧問先も多く、相続に関する業務も多く扱っていま す。中小企業では、売掛金の回収とか従業員や従業員の家族の問題など、必ずしも法律的な解決で すべてがうまくいくわけでないトラブルも多いのが現実です。 これらの問題には、メディエーションが効果的ですが、税理士が実質的にはメディエーターの役 目をしているケースも多いようです。メディエーションが向いているような紛争は、弁護士業務よ りも税理士業務の中に多くあるのではないかと思います。今後も税理士と連携していくことの大切 さを実感しました。 Page 3 「Well-Being な社会」を目指して ! イベント・活動案内 ◎ 介護メディエーションと介護メディエーター®の養成 介護を受ける事を望んで介護されている人はいません。しかし、生活していくには、介護を受 けなければならない人の数は増加しています。今や、介護は他人事ではないのです。 介護を受けることは悪い事でないのは、明らかなことですが、「お世話になっている」「早く 死にたい」と思いながら生活している高齢者や障害者、そのご家族もいるようです。 また、介護を仕事としている方たちも、介護を受けている方との間での人間関係などいろいろ な悩みをもって仕事をしています。 介護を受ける側も、介護をする側も、そんなモヤモヤをもったまま生活するのは幸せなことで はありません。トラブルがあったら、モヤモヤを感じたら、話し合ってみることで解消、軽減 されることがあります。 そんな話し合いがいつでもできるように、介護施設内に話し合いを進めるスキルを持った「介 護メディエーター®」を養成していきたいと思っています。 ◎「自己決定の支援者のためのトレーニング」報告 2014年4月5日、6日の両日 東京ウィメンズプラザにおいて、自己決定支援者のためのト レーニングを開催しました。 学校、職場、施設、地域社会、家庭、身近なあらゆるところで人と人との関係が難しくなって しまうなかで職業としていろいろな支援サービスを行っている皆さん10名が集まりました。 それぞれ、プロとして多くの方に関わっている立場として、当事者の自己決定とは何なのか、 自己決定を支援するとはどういうことなのかを2日間考えながらのトレーニングでした。 次回は、2014年11月ころの予定です。 ◎ <予告>「調停に関わる人のためのメディエーション入門」(仮題) を執筆中です! トランスフォーマティブ・メディエーションの理念と実務の解説をはじめ、調停やメディエ ーションの代理人としてのあり方など、これまでにないメディエーションの本です。 <目次の一部> ○ 裁判所の調停とメディエーション ○ 対話促進-問題解決アプローチと認知変容―自己決定アプローチ ○ 調停、メディエーションの代理人 ○ Q&A 出版は、2014年10月ころの予定です。 Page 4 「Well-Being な社会」を目指して ! Restorative Justice (RJ)とは RJ は、刑事司法の場では「修復的司法」、それらの背景や理念、教育・福祉 現場では「修復的正義」と訳されることが多く、最近では、Restorative Practice(RP): 修復的実践)」という言葉も使われ始めています。 紛争解決の方法として、報復や罰ではない方法が適当であると考えられる場合 があります。その方法のひとつが RJ です。 たとえば、国家が権力により加害者に罰を与えるしくみである現在の刑事司法 のしくみではなく、被害者の視点や加害者の置かれた状況など、被害者や加害者 の人生、そして周りの状況も修復する事を目的とする場合です。被害者と加害者 のメディエーションである被害者・加害者調停(VOM)もその一部です。同様 に学校でのいじめで、いじめられる側、いじめる側、傍観するこどもなどに応用 されることもあります。現在、わが国では、学校での「いじめ」、会社での「ハ ラスメント」のケースにおいては、この RJ の活用が求められるようになり始め ています。実際に、教育現場では、スクールソーシャルワーカーが、この手法を 取り入れて「修復的対話」として実践しているそうです。 メディエーターズでは、介護に関する問題と学 校のいじめ、ハラスメントに関する問題について ADR 法による法務大臣の認証を取得して、メデ ィエーションを実施していきます。 会員・賛助会員募集中!! ホームページの会員規則をご覧頂き、 申込書等にご記入の上ご送付下さい。 http://www.mediators.jp 基金について メディエーターズの活動をご支援いただくために基 金を設置しています。 すでに多くの方にご支援いただいています。ありが とうございます。 一口1万円です。よろしくお願いします ホームページの基金規約をご覧頂き、基金引受書を ご記入の上ご送付下さい。 一般社団法人メディエーターズ 〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町521番地 ローヤルガーデン 603 TEL:03-6380-3817 FAX : 03-6380-3873 E-Mail: [email protected] ホームページ http://www.mediators.jp Facebook https://www.facebook.com/mediators
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