アメリカ編１アメリカ合衆国ＡＤＲ制度視察レポート日司連司法制度対策部ＡＤＲ対策ワーキングチーム副座長吉田聡２００４．２．２１∼２．２９渡米直前一週間は寝る間もなく代表者による視察は、翌日出発四名とする日本全国北から南ののギャップが面白いらしい︺の間違っていたことに気づいた人違われるらしく、女性と知って性ではない。本人曰く、常々間多い。ＡＤＲと一口にいっても決手続 " と訳されていることがと訳し、巷では ! 裁判外紛争解 ! 紛争 " 、とか ! 代替的な " 、 Alternative ∼ ! もうひとつの ∼ " Dispute ∼ ! 解決 " 渡米準備に費やすこと三ヵ月。エーション︶とか、横文字がズ︵ミディどうかＡＤＲ︵エーディーア切りの悪い思いをしながら当日行為ってなんだっけ等々、踏ん良かったとか、英語で利益相反あの本をもう一回読んでおけば代わってくれ。一週間も事務所 ! 気が重い。行きたくない。部大学院山田文助教授︹山田文並びに客員委員の京都大学法学副座長の私、吉田聡︵札幌会︶山本一宏部員︵三重県会︶及びム日笠山繁樹座長︵鹿児島県会︶、べくＡＤＲ対策ワーキングチーコにおけるＡＤＲの現状を学ぶロサンゼルス、サンフランシス今一度その意味から解説しよう。味が浸透してきたようであるが、最近でこそ、じわじわその意１ ! まず硬い解説からたそうである。際に日本の調停制度を参考にしこの制度をアメリカに持ち込むＤＲトレーナーが語っていたが、飛行機の離陸直前までぼやい山田文助︵ぶんすけ︶教授、男︵あや︶助教授、女性であり、がその正式な名称である。たす自ラいっ体ズ。飛はラば大本さし文ずた中にこにおと出付がてきなき合いていのも願で内い、容を空けて大丈夫かいな " ていた。これが渡米前の私の素直な気持ちである。 Mediation 事務所の仕事を片付け、万全の Alternative Dispute Resolu- 準備をしたつもりが、やはり不 tion 安がつきまとう。過去の各種視 Resolution 察団団員の方や日ごろ事務所の渡米直前の心境こうして、アメリカ西海岸のい制度ではない。アメリカのＡを迎えた。ことである。概念的に全く新し簡単に言えば ! 示談交渉 " のール︶とか今一度、ＡＤＲって何？はじめに員の皆さんに思いを馳せつつ、法書士会の会務に奔走される役仕事を犠牲にして日司連や各司後にした。成一六年二月二一日成田空港をの山田助教授を除いた三名が平４０アメリカ編１かと言えばそうではないであろディーにその成果をあげているまで、果たして機能的でスピーしているが、問題の解決に至る裁判所の調停がその役割を果たである。現在、日本では圧倒的に役として司法書士をということ読んでいただいている多くの方ンカンプン、ちょうど今本稿をちろん、なんのことやらチンプてくれ " とのことであった。もんだけど総研でちょっと研究しっていう制度がアメリカにある所属していた私に ! # ＡＤＲ $ 究所の民事裁判制度研究部会に道副会長の一言。当時、総合研のことになる。当時の日司連川取り組んだのは、今から四年前振り返るとＡＤＲ制度研究に ! 本場はいったいどうなっていになってきて湧いてきた疑問で識者によって実践されるようルプレイングなどが各種研修会ディエーションの概念や、ローけ、ＡＤＲ業務の中核となるミからＡＤＲについての講義を受読み漁りと、国内大学の研究者国内でＡＤＲに関する文献のった感がある。ても避けては通れないものとな度導入以来、司法書士界にとっす役割とは何か、さらに具体的司法書士がそのＡＤＲで果たまって政府がＡＤＲ制度導入にが高まり、司法制度改革とあいを追うごとにＡＤＲ導入の機運な研究が始まった。それが、年と同じような境遇のなかで地味ワーキングチームで渡米の準備以来司法制度対策部ＡＤＲ対策てみよう、となったのが昨年春。一度とにかく実際の現場を見るのだろう？ " 。 Monthly SHIHO-SHOSHI 2004.6 Arbitration う。一月に一回程度の期日開催、なイメージとして、個人的に今て行う調︵停セ " 、トルメントカン士などが紛争当事者の間に入っ︵ミディエーション︶ ∼ ! 弁護 Mediation 調停委員の資質向上の問題など風の言い方をすれば ! 司法書士 Settlement Con- るのは、この示談交渉のまとめ現在の裁判所調停制度には解決的示談交渉斡旋人 " とか、少し司法書士ファレンス︶ ∼ ! 日本の裁判所すべき問題点が少なくない。ベテランの会員であれば ! 国立４１で行われる調停に近いもの " な ferences ▲ロサンゼルス地裁ベンチュラ支部職員と一行どがＡＤＲのプログラムとして渉 " である。日司連が考えてい日本で言うところの ! 示談交いで問題を解決しようという、るのではなく、裁判外の話し合渡米にいたるまでの経緯今回の視察に至るや成年後見制抜けるスピードの速いことか。うのだから。なんと時代の駆けョ外本の場ン紛ア︶争メ ∼ 解リ ! 仲︵決カ手で裁ア続はー " 、ビの、総様ト称々レをなー指裁シす判。要は法廷に紛争の解決を求め２ ! より分かりやすいイメージ機能している。かの言。理え解ばがＡ進ＤむＲのにで対はすなるい読だ者ろ諸う氏ということである。このように新三百代言 " に司法書士がなる入についての議論に拍車がかか業界を巻き込んでその制度の導踏み切る発言を始めるや、各士が衆議院を通過する見込みといる始末。この秋にもＡＤＲ法案さて、前置きはこれくらいに審査は驚くほどあっけなく終わろうか、とにかく移民大国アメロサンゼルス一日目いられない場面であった。入国も大半がメキシコからの移民だ論がなされているところである。度に一大改革を及ぼす詰めの議を持たせるか等々、日本の法制持たせるか、調停結果に執行力ＤＲによる調停に時効中断効を申・提言している。そこでは、Ａ参加し、日司連の意見要望を具業は " 、私 ! 日本のロイヤー " 、事で視察 " 、審査官 ! お前の職審査官 ! 観光か？ " 、私 ! 仕部屋だった。っと心配な大きさだけが魅力のないだろうと思っていてもちょこんなものか？と思わずには弁護士に対する市民の感情とはれた。やはりアメリカにおけるるともつかない応対で追っ払わと冗談交じりとも毛嫌いしてい審査官 ! ウェー " ! もう行け " 、まりよく眠れなかった。らの視察を考えると緊張してあして寝床についたが、月曜日かからない食事をして一日を過ご理やり昼飯なのか夕飯なのか分時差ぼけ解消に努めつつ、無軒ほどあり、その経営者もお客には鮮魚店、八百屋、食堂が三〇アウト︵買い食い︶した。市場パニック系住民の市場でテイク散策。朝飯はホテル近くのヒス座長と山本部員でホテル近郊をば、今日ぐらいなもの。日笠山今回の視察旅行で休日と言え面々が当該検討会等に積極的に等ＡＤＲワーキングチームのている。日司連でも日笠山座長ても議論が急ピッチで進められかれているし、政府与党におい毎週のようにＡＤＲ検討会が開司法制度改革推進本部では近頃というのが現在の状況である。のやり取りが面白かった。と四〇分あまり、入国審査官ときていた。自分の順番を待つこ官のブースまでは長蛇の列がで押捺を義務づけされ、入国審査以外の利用客はことごとく指紋ぐり、日本を含むビザ免除の国ていた。赤外線温度探知機をくのために入管業務が厳しくなっあの九・一一テロとＳＡＲＳ備も旧式。四階だから泥棒は来の窓に貧相な金具の窓の鍵、設れにしても通された部屋は木枠泊まっているホテルだとか。そ式にも使われ、映画俳優もよくホテルで、アカデミー賞の授賞った。とにかく歴史と風格ある泊先のビルトモアホテルに向かタクシーをつかまえて三人は宿しており、小雨がそぼ降る中、ロサンゼルス二日目日本版ＡＤＲ導入待ったなし、現在の状況に降りる。ロサンゼルスの朝はヒンヤリに入ったのである。日本におけるＡＤＲの朝九時にロサンゼルス国際空港時間、現地時間二月二一日︵土︶して、飛行機に乗ること約一〇したであろうか。に出るまでたっぷり一時間は要ったが、着陸してから空港の外 ! ロサンゼルス裁判所法律図書館４２アメリカ編１ ! ロサンゼルス地方裁判所功への階段と言ったところか、の順に置かれていた。いわば成アジア法研究学科の留学生、石お願いしているワシントン大学その日の夕食時に今回通訳をろって、いざ出︵陣次。号に続く︶明日の準備を済ませた。駒もそ４３せんべいを買い込み、一路ホテパーマーケットでアンパンやらに隣接する日本製品専門のスール東京のホテルニューオータニたばかりにもかかわらず、リト東京まで散歩。アメリカに着い済ませ、一路日本人街のリトルい魚料理に辟易しながら朝飯を食べきれない一人前の量と生臭リカを実感させる。日本人には ! じみの山の " 中と腹書にか据れえたら看れ板たドに向かう。ハリウッドでおなを訪れた。ト " ! ターミネーター " ! 州知事 " るように、 ! コナン・ザ・グレー段に展示され、下から上にあがいた。三体はゆるやかな螺旋階ルツネッガーが既に制作されてォルニア州知事としてのシュワ驚いたことに三体目は、カリフのシュワルツネッガー、そしてお馴染みの ! ターミネーター " ュワルツネッガー、二体目は、 ! コナン・ザ・グレート " のシ一体目は、新人の頃の映画作品ュワルツネッガーの三体の人形。舘︶に入るや、アーノルド・シクスミュージアム︵ロウ人形の深さもひとしおであった。ワッアメリカに来たんだな " と感慨けたときには、改めて ! ああ、が見たくて一同右往左往。見つ忘れられない。ＤＲが必要だと笑っていたのがの店員に教えると、それこそＡ意見が食い違っていることをそ山本部員が購入する服の好みでいるようである。日笠山座長とにおいてＡＤＲは身近になってとを知っているくらいアメリカ洋品店の店員でさえＡＤＲのことこんな調子であった。単なる店員 ! あー知ってる、知ってる " ビトレーションってやつさ " 、私 ! ミディエーションとかアーＤＲって知ってる？ " 、店員 ! ？ " 、を視察しにきた？ " 、私 ! 君Ａや、仕事上の視察 " 、店員 ! 何らだよ " 、店員 ! 観光か " 、私 ! い前どこから来た " 、私 ! 日本か店員とのやりとり。店員 ! おＤＲ視察最初の成果であった。その洋品店への訪問が私のＡ目的を確認し活発な議論を行い、の更けるのも忘れ、今回の視察ＡＤＲ視察団総勢五名は、夜精力的な方である。細身の体に似合わず全くもってからロスに入ってきたそうで、シスコに入り、会議を済ませてた。日本から直行でサンフランンフランシスコ経由で到着されを済ませた頃に、山田先生がサ打ち合わせを行いながら夕食れるものと期待している。研究の強力な支援者になってくり、今後も日司連のＡＤＲ制度同様研究者になられるはずであくは日本に帰国され、山田先生鼓判を押した方である。行く行訳者であると、山田助教授が太回の視察目的にはピッタリの通ＡＤＲの研究をされており、今ワシントン州シアトルにおいて司法書士 Monthly SHIHO-SHOSHI 2004.6 Hollywood 等と考えつつ、紳士用の洋品店ルへ舞い戻り、午後はハリウッ田京子さんが到着した。彼女は、