2014

長崎レデンプトリスチン修道会・第三会「贖い主信徒の会」会報誌降誕祭号
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2014 年 12 月 25 日
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神
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栄
光
。
主のご降誕と新年おめでとうございます。
世界中の子どもたちが、神の愛と平和のうちに
過ごせますように。アーメン。
2015年 3 月末日までの予定とお知らせ
1 月 2 日(金)
9:30-17:00
1 月 5 日(月)
14:00 - 15:30
降誕節の聖体訪問と馬小屋訪問ツアー
レデンプトール修道会日本準管区設立記念ミサ カトリック初台教会
1 月 15 日(木) 14:30-15:30
『祈りの集い』カトリック愛宕教会(長崎大司教区)
2 月 6 日(金)
『初金の一日静修』カトリック雪ノ下教会(横浜司教区)
9:45-17:00
2 月 19 日(木) 14:30-15:30
『祈りの集い』カトリック愛宕教会(長崎大司教区)
3 月 7 日(金)
『初金の一日静修』カトリック雪ノ下教会(横浜司教区)
9:45-17:00
3 月 27 日(金)- 29 日(日)
年の黙想会
立山イエズス会黙想の家(長崎大司教区)
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2014 年 12 月 25 日
長崎レデンプトリスチン修道会・第三会「贖い主信徒の会」会報誌降誕祭号
「闇の中を歩む民は、大いなる光を見た」(イザ 9:1)
指導司祭・トマス・頭島
光(レデンプトール会)
「光の中を歩む。」私たちはこのイザヤの言葉を聖夜のミサで耳にします。この光は私たち皆の希望であり喜びです。
私たちの心を一つにし、温め、また和ませる光です。心の中から怒りすら消え失せ、静かに神様と人のことを思う優しい気持ち
にさせます。2014 年のクリスマスを迎えるにあたり、贖い主信徒の会の皆様と共に祈り、働いて来られたことを心から神に感謝
します。祈りは希望へのステップとなり、祈りなしには一歩も先には進めません。また、今年頂いた多くの実りは、祈りなしには
得られなかったことでしょう。祈りは愛する力を強くしました。愛はすべてにおいて衰えることがないからです。
今から 65 年前、最初のレデンプトール会師がカナダから派遣され、その数年後、ドイツから宣教師たちが来日しました。
東京と鹿児島での宣教の始まりでした。その宣教の熱意と愛によって、多くの人がキリストに導かれ、各地に教会が誕生し
ていったことを思い起こしましょう。これによって、多くの人がキリスト信者となり、そこから召命が生まれたのです。しかし、現代
世界は、神の愛とは別の意味での厳しい現実をもって、私たちを押し流そうとしています。
私たち日本のレデンプトール会は、東京、鹿児島両準管区が一つになり、2015年 1 月 5 日(聖ヨハネノイマン司教の
祝日)に、レデンプトール会日本準管区として設立され、新たにスタートします。今日まで蒔かれた福音の種を、貧しく小さな
人々の中に再び見出し、その実りを刈り取るときが来ました。贖い主信徒の会の皆さん、レデンプトール会に委ねられたこの
福音の使命を、忠実に共に果たしていきましょう。私たちのこの小さな歩みが祝福され、神の愛をすべての人に宣べ伝えられ
ますように、私たちの祈りと働きを奉げましょう。
愛と祈り
聖アルフォンソ・デ・リゴリ
私の愛なるイエズスよ、確固たる決意を持って、私は、力の限りを尽くして御身を愛します。そして御身の御心に叶うため、
また、現世でも、来世でも、御身を熱愛するために聖徳に励みたいと望み、お約束致します。しかし私ひとりの力では何も
出来ません。御身は全能にましまし、私が聖なる者になるのを御望みなのも
知っています。そして、主は、私が御身を慕い御身を探そうと真剣なのを
知っておられます。私はもう、自分本位、自分中心な生き方をしたくありませ
ん。御身は私が完全に御身のものとなるのを望んでおられます。私もそうなり
たいです。どうか堅く御身と一致させて下さい。こんなに欠けたことのみ多い私
ですのに、御身は限りない愛をもって私を慈しんでおられるのを知っていなが
らどうして、御身以上に他のものを愛せるでしょうか。御身こそわが唯一の愛
の対象です。私の造り主、私の贖い主、私の慰め手、私の希望、私の愛、
私の全てよ。御身を一心に愛するため、一切の執着を捨てます。過去の罪
の数々を持って主を侮って来ました。しかしそのために、自己の成聖に失望
は致しません。それは、主が、自己の非を侮っている者を赦すために死なれ
たのを知っているからです。御身を軽んじた私の悪を心から痛悔致します。
今はもう、私と言っても私のものでなくまったく御身のものです。御身の喜びと
なるために御身が私に送りたいと思召す艱難、病気、苦しみ、悲哀、恥辱、
貧しさ、迫害、挫折を甘受致します。私には主を熱愛する恩寵さえ賜れば、
それで十分です。残る生涯を御身への愛をもって一心に罪の償いに努めます。天の元后、神の御母よ、罪人の力強い
弁護者よ、御身に信頼致します。(愛の賛歌 p157-p158 より)
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長崎レデンプトリスチン修道会・第三会「贖い主信徒の会」会報誌降誕祭号
2014 年 12 月 25 日
~Christmas Message~
「私の胸、あなたの胸と同じ。」迫害の最中、長崎、浦上のイザベリナ・杉本ゆりは、死を覚
悟の上で勇気を持って、信仰を告白しました。2015年3月17日に日本の教会は、この信徒
発見150年を祝います。250年間という司祭不在のなか、信仰を守り伝えたわたしたちの
祖先、信仰のために殉教していった多くの祖先を持つ日本の教会は、世界に誇れるもので
す。
神の子が人となって下さった。そして、私たちを罪から贖い、神の子とするまで高めて
下さった。この喜びと福音を、彼らの取り次ぎを願いながら、また、彼らの信仰の支えだった
“サンタ・マリア”の導きを願いながら、まだ主を知らない多くの人々に、祈りと愛の行動によって、
証しして行きましょう。
年に2回の「長崎オランテの集い」も定着し、会員、賛助会員をはじめ多くの人々と祈りの
時を捧げています。また、今年2回目の「召命黙想会」 を頭島光神父様のご指導と 、
門田洋子様のご協力により行うことができました。今の時代、修道生活の召出しは減少していますが、「神のみ心のままに」
です。特に、2015年は奉献生活者の年であり、いただいた召命の恵みを深める年になればと思います。
贖い主信徒の会の皆様と祈りのうちに一致しつつ、新しい年、会員お一人おひとりの上に主の豊かなお恵みをお祈り
いたします。
長崎レデンプトリスチン修道院一同
贖い主信徒の会の皆様、新しく賛助会員になられた皆様、主のご降誕おめでとうございます。皆様の上に幼きイエス様の
ご祝福が豊かに注がれますようにお祈り申し上げます。
十字架上のイエス様とともに病床に伏したままでありながら、宣教に
燃えていらっしゃる山口重義神父様、指導司祭の頭島光神父様、
そして贖い主信徒の会の会員の皆様による、スカイプ(インターネット
電話)を通しての教会の祈りの共唱の朝夕の祈りの時間が、一年間も
続いていると伺いました。皆様のご熱心さとご努力に、心からおめでとうと
申し上げます。日々、捧げられた皆様のご熱心な尊いお祈りは、神様
のみ前に何と喜ばしいささげもの、すばらしい香りでしょう。
そして皆様の上にも神様の大いなるお恵みの源となったことで
ございましょう!
この祈りの輪と和が会員の皆様をはじめ、どこまでも、どこまでも広がっていきますようにと心から願い、
お祈り申し上げております。
茅野レデンプトリスチン修道院一同
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長崎レデンプトリスチン修道会・第三会「贖い主信徒の会」会報誌降誕祭号
2014 年 12 月 25 日
~Mission~
(9月以降 12 月までの活動報告です)
9 月 5 日/10 月 3 日/11 月 7 日/12 月 5 日『初金の一日静修』カトリック雪ノ下教会
12 月の初金に、カトリック雪ノ下教会の主任司祭、古川勉神父様からアロクチオ
(ラテン語で励ましの言葉)を受けました。神に感謝です。
9月5日
10 月 3 日
11 月 7 日
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12 月 5 日
長崎レデンプトリスチン修道会・第三会「贖い主信徒の会」会報誌降誕祭号
2014 年 12 月 25 日
初金の静修の一年間
会員・セシリア・ヴァレリアーノ・大村和子
2013 年 9 月から雪の下教会で始めた静修ですが、2014 年を休むことなく終えることが出来
ました。今年を振り返りますと、最初の頃は、午前の部のみ参加される方が多かったのですが、
徐々に一日を通して参加される方が増えてまいりました。
参加者は雪の下教会以外の方がほとんどです。神のご計画の不思議さを改めて感じて
おります。遠くは長野県安曇野市から、賛助会員の松澤千歳さんが来て下さり、励みと力に
なっています。更に嬉しいことには、この『初金の静修』より賛助会員が生まれたことです。
大山啓子さんです。神は私達と共にいて下さり実を結んで下さいました。神に感謝致します。
5月には、指導司祭の頭島光神父様に雪の下教会の大聖堂で、ミサを司式して頂きまし
た。ミサではレデンプトール会師が蒔かれた種である信徒に向けてのお説教でした。その後、
主任司祭の古川勉神父様を交えての昼食会は、参加者とのよい交流の場となりました。
その他にも沢山の出来事がありましたが、私はいつも初金の静修が待ち遠しいです。
ハープを担ぎ、その上大荷物、準備や気配りなどで大変な一日になりますが、静修を終えての帰り道は、いつも温かく豊か
で平安な気持ちになります。心が解放されているのか、疲れも心地よく感じられ、主が私とともに軛を負って下さることを実感
し感謝の気持ちで一杯になります。《共に祈り、静かにみことばに向かい、分かち合う。》みことばに養われること、満たされる
ことの大切さを深く感じます。最後に、初金の静修が、人々に救いの福音を告げ知らせる場となりますように、祈りを捧げます。
絶えざる御助けの聖母よ、私達のためにお祈り下さい。一年間の感謝と共に。 アーメン。
恵みに感謝
賛助会員・ルチア・松澤千歳
私が会の企画する「茅野オランテの集い」に初めて参加したのは、2005 年 5 月でした。それ以来、年 2 回行われる修道
院での集いを楽しみにしています。今年の 3 月 17 日に賛助会員にさせていただき、入会と同時に、フェイスブックの本会が運
営しているレデンプトリスチン第三会のグループサイトに招かれました。そこで毎月『初金の静修』の様子が写真付きでアップ
されるのを見て、参加したいと思うようになりました。長野県安曇野市在住なので、松本から早朝5時のバスに乗らなければ
10:30 のミサに間に合いません。悩んだ末に、この 8 月から参加する恵みを頂き、今では毎月、初金の日は有休を取って
鎌倉まで出かけています。
以前から、初金のミサにあずかることを望んでいましたし、午後からの福音のレクチオ・
ディビィナ、分かち合い、教会の祈りと盛りだくさんですが、遠方から来る私にとって、祈り
の一日となっています。また、早朝に家を出なければならない私のために、会員の門田
さんや大村さんが作るお弁当も美味しく、楽しみにしています。
みことばのレクチオ・ディビィナはちょっと難しいですが、徐々に深まって きています。
一緒に分かち合って下さる方々を通して、感じ方の違いを学ばせて頂いております。
また、毎日定時に行われているスカイプを通しての聖務日課やロザリオの祈りには、
時間があるときに参加するようにしています。「教会の祈り」を節付きで祈る会員達が素晴らしいと思いました。というのは、
節付きで祈るのは修道者や修道女だけと思い込んでいたからです。初体験でしたが、ご指導頂き、今ではハープの音色に
合わせて、祈ることが出来るようになりました。最近、日常生活の中で自然に祈りのことばや、聖歌のひと節が頭から離れな
いことがよくあります。仕事がきついと感じた時など、小さな祈りを神に捧げる習慣もつきました。祈りにご一緒させて頂き、感謝
しています。
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長崎レデンプトリスチン修道会・第三会「贖い主信徒の会」会報誌降誕祭号
2014 年 12 月 25 日
~Orante Mission~
10 月 11 日(土)
『茅野オランテの集い』 レデンプトリスチン茅野修道院にて
黙想テーマ:「招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない」マタイ福音書 22 章 1-14 節
11 月 22 日(土)
『長崎オランテの集い』 レデンプトリスチン長崎修道院にて
黙想テーマ:「すべての民族を裁く」マタイ福音書:25 章 31 節-46 節
オランテの集いの中で、賛助会員のペトロ・
頭島健二様の会員志願式と祝福式が行われ
ました。2015 年 3 月 29 日に長崎修道院で、
会員になるための誓約式に臨みます。新会員
誕生まで祈りでお支え下さい。
~鹿児島祈りの家~
さいたま市にある事務局と、横浜市、安曇野市、鹿児島市の『祈りの家』に集う会員や信徒の皆様と、スカイプ(インターネ
ット通信)を利用して毎日共に祈っています。祈りにご参加されたい方は、事務局までご連絡ください。
(祈りの時間 7:00・11:30・14:00・20:00)
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長崎レデンプトリスチン修道会・第三会「贖い主信徒の会」会報誌降誕祭号
2014 年 12 月 25 日
私の信仰について
会員・ベルナデッタ・マリア・ミカエラ岡本ひろ子
私にとって、十字架のイエス様に真に従って行くとは、寝たきりの神父様を真心で介護することです。日々の神父様の体調
により、忙しく、食事や睡眠が取れず、疲れて苦しくなり、時には弱音を吐くときもあります。そんな私を救ってくれているのは、
やはり祈ることです。今年1月からスカイプ(インターネット電話)を通して、毎日4回の聖務を会員たちと捧げることで、勇気づ
けられ支えられています。回心と、一日の苦しみを神に捧げることで、心の平安と霊性を保つことが出来ています。
私たちの祈りの声が聞えてくると、傍らの神父様は手を大きく広げ、十字架を切って私達と共に祈られ、祝福をして下さいま
す。神父様もまた苦難の中におられます。祈られるお姿は、イエス様と重なります。毎日まいにち同じ暮らしの中で、ふと想う事
は、“何も心配いらない、神様に愛されているのだから……。”自分の事は大丈夫、だから全ての人の為に祈り、一人でも多く
のまだ神様を知らない人々に、神の愛とみことばを伝える事が出来たらと、今日も祈り働いています。
山口重義神父様の近況報告
2011年 2 月に、山口神父様の闘病生活が始まりました。ベットの上で呼吸器を付け、声を奪われ、口から食べる事も
出来ず、ご不自由な状態の中、むくんだ手にロザリオをしっかり握りしめて祈られていた神父様。幾多の危険な状態をくぐりぬ
け、長い入院生活の末に、今年の2月に退院して、鹿児島市内の東田邸をお借りして在宅療養になりました。退院時の
体重は、47.6kg、10ケ月経過した現在は 56kg まで体重が増えました。先日まで胃瘻でしたが、12月の初旬より、口からの
食事を1日に2食、取ることが出来るまでにお元気になられました。約2年ぶりに味わう食事を嬉しそうに、美味しそうに召し上
がります。食事のマナーも立派な神父様は、味覚もしっかりしておられ「塩辛い」とか「甘い」とか言われます。もともと栄養士
で料理人でしたから納得がいきます。
88 歳の呼吸器を付けられた神父様の回復ぶりに、主治医をはじめ病院関係者を驚かせています。「来年、学会で発表
させて下さい」と往診の先生……。意識もしっかりしていて、司祭としての自覚も素晴らしいものです。25 日午前 10 時からの
クリスマスのミサにあずかるため、おのずとリハビリにも力が入るようです。元気なお姿で、信者の皆様にお会いすることを楽しみ
にしておられます。勇気と元気が与えられますように。お祈りください。
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2014 年 12 月 25 日
長崎レデンプトリスチン修道会・第三会「贖い主信徒の会」会報誌降誕祭号
~長崎の勉強会~
毎月第 3 木曜日の午後 2 時より、会員・賛助会員のための勉強会を、頭島光神父様がおこなっています。
10 月 16 日は聖ジェラルド・マイエラ(修道士)の記念日でしたので聖人についての講話でした。
~その他の出来事~
9月7日・8 日 レデンプトール修道会の東京準管区と鹿児島準管区の会員合同集会がありました。
9 月 8 日から始まったサクラファミリア梅田教会でのレデンプトール会会員
合同集会は、大阪大司教区補佐司教の松浦悟郎司教様の基調講演
で始まりました。この世の福音的でないところに行って、福音的なものにする
ために正義と平和の活動があることを、具体的な経験からお話しをして下さ
いました。レデンプトール会としては、とても参考になる示唆に富むお話しで
した。ミサ後、記念写真を撮りました。松浦司教様、ありがとうございました。
神に感謝です。 (トマス・頭島神父)
10月 7 日~9 日
長崎レデンプトリスチン修道院で金祝がありました。
10月30~11月1日 長崎レデンプトリスチン修道院で銀祝がありました。
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祝
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ら
れ
た
おめでとうございます
長崎修道院では喜びの祝賀が続きました。祈り働く奉献生活を、長年
続けてこられたお二人のスールは、私たちの良き模範であり、教会の宝
でもあります。神に感謝いたします。
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(カタリナ・門田洋子)
長崎レデンプトリスチン修道会・第三会「贖い主信徒の会」会報誌降誕祭号
2014 年 12 月 25 日
第 3 回のレデンプトール若者の集い(RYG)は 11 月 23 日(10:30)から 24 日(13:00)の1泊2日で行われた。
写真(左)は岩滝教会と聖堂内部です。谷口神父様の司式でミサが行われました。隣の
写真の教会は宮津教会です。今回のテーマは「イエスとともに歩もう」。参加者は長野、
東京、大阪、舞鶴から中学生 8 名、小学生 19 名、計 27 名の子供たちが参加しました。
石田、井上、萩原、三輪、フォールテン、谷口神父様方の協力を得て、教会における役割と
いうことで、特にミサの準備を通して、充実したミサにすることを学びました。(トマス・頭島神父)
11月23日
レデンプトリスチン長崎修道院で召命黙想会
『自分は何処へ呼ばれているのだろうか?』
賛助会員・マリア・セシリア・森美奈子
今日『神との出会い』に備えて準備してもらった豊かな恵みに感謝して、聖霊の中で自分の信仰
が新たに生まれた日となりました。私の人生を振り返ると、長年目に見える物を信じ、それが自分の
幸せへのゴールだと思い込んでいました。ただひたすら仕事に全力を尽くし走り続けてきたような気が
します。しかしそういう生活は長続きしません。完全に消耗してしまいました。自分の理想からかけ離れ
た自分を責め(自責の念)、自分の弱さ、罪、裏切り、怒りに心を奪われた時、イエス・キリストに救いを求めました。神の限り
ない愛に触れた時、自分の心の扉は開かれ解放されました。涙が溢れました。『神の中で生きること』は、何と大きな慰めで
あり喜びでしょうか。自分自身のために生きるのではなく、キリストのために生きることのしあわせ。これからの人生について、
神からの問いかけがこころに響き、耳を傾けた第一歩でした。
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長崎レデンプトリスチン修道会・第三会「贖い主信徒の会」会報誌降誕祭号
2014 年 12 月 25 日
~旅の思い出②~
賛助会員・エステル・加藤雅代
ホテル勤務の友だちとローマとシチリアを旅しました。どちらも紀元前からあるのですから、まさに
歴史の息づく街です。私たちがシチリアの州都パレルモで宿泊した 16 世紀の建物も地元の人たち
からするとほんの少し前という感覚。少し足をのばして訪れたタオルミーナには、断崖絶壁の上に
ギリシャ時代の劇場があり、今なおコンサートなどの会場として使われていました。
ローマにいたっては古いという感覚が麻痺してしまうほど今という時間に街がとけこんでしまって
タオルミーナのギリシャ劇場から
います。しかもどこにでも入り込んでいける気軽さがあります。美術館のような建物に涼を求めて足を
エトナ山を望む
踏みいれてみると実は教会で、思いがけなく御ミサに与ることができました。のちのち調べてみると、
そこはバプテスマのヨハネの御頭が安置されている教会でした。そんなことも知らずにうっかり帽子を
忘れてきてしまいました。
パレルモの旧市街地にあるホテルでは、友だちが「眺めのいい部屋を」とリクエストしてくれていたの
で、最上階の5階の部屋の鍵をもらいました。中庭のあるこのホテルは、昔修道院だったそうです。
そのあと銀行で、今はホテル。目抜き通りをちょっと入ったところに建っていました。シチリアは、海を渡
るとすぐアフリカがあり、シロッコが吹くと気温が一気に40度を超える暑さになります。荒涼とした岩場
には大きなサボテンが自生していたりします。照りつける太陽もこの町のお土産物の陶器に、シチリア
を表すモチーフのひとつとして描かれています。そういった気候に備えて、部屋の窓はそんなに大きく
パレルモのアッシジの聖フランシスコ
はとられていません。室内も暗くしておいた方が、こころもち涼しいからでしょうか。部屋に入るなり窓辺
教会
に駆け寄った友だちは「なーんだ海みえない」と言ってがっかりした様子です。わたしも横に並んで
ベランダから覗き込んでみると階下には小さな広場があり、目の前には教会が建っていました。それ
から鐘楼や屋根、そして遠くに岸壁が見えるだけ。それでも飽きずに何度もこの窓から景色を眺めて
いました。たった5階のこの建物が辺りで一番高い建物で、空が大きく見えるからでしょうか。雲の流
れや、太陽がゆっくり昇るのがよかったからでしょうか。階下のレストランは、16世紀から続く名店らしく、
夜8時を過ぎると平日でもディナー客で広場が賑わいます。古ぼけた教会は、特に変哲もありませ
ん。ある朝、教会の扉が開いていたので友だちと散歩と称して立ち寄ってみました。中は、真っ暗で
3廊からなり右端の礼拝堂に灯りが見えたので行ってみると無原罪のマリア様を中心に、壁中に
彫刻がほどこしてあり、その見事さに圧倒されてしまいました。表の広場の壁には「ピアッツア・サンフ
教会内部
ランチェスコ・ダッシジ」と刻まれていました。(後半を綴りで書くとD‘Assisi でDeは「~の」なので
アッシジの聖フランチェスコの意)私たちが毎日眺めていたのはアッシジの聖フランチェスコ教会でし
た。しかも聖フランチェスコがまだ生きていた12世紀にその修道会の兄弟たちがパレルモにやって
きてこの地に教会を建てようとしたのがその始まりだったそうです。兄弟たちはその思いを嘆願しました
が、願いが叶えられず修道院も破壊されてしまったそうです。それから何十年もかかってようやく
許可がおり、やっとこの教会を建てることができたそうです。その後、街の一流の芸術家達によって
装飾がなされたわけですが、その後も地震や戦争で何度も修復をすることになりました。日本に
戻って本家本元アッシジにある聖フランチェスコ教会の写真を見て私はとっても驚きました。
パレルモで見た教会そっくりな外観。きっとそういう風にしたかったのだという街の人たちの想いが伝わ
ってくるようでした。この教会は、パレルモの街の人たちの誇りなのだと思いました。歴史が息づく街と
アッシジの聖フランシスコ広場での
いうのは、過去、現在、未来へとつながる市井の人々の心の映しなのかもしれません。
披露宴
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長崎レデンプトリスチン修道会・第三会「贖い主信徒の会」会報誌降誕祭号
2014 年 12 月 25 日
~訃報~
✞主よ、永遠の安息をかれらに与え、絶えざる光をかれらの上に照らし給え。
かれらの安らかに憩わんことを。 アーメン。
帰天
9 月 11 日
スール・マリー・アニエス・正親町始子様
茅野レデンプトリスチン修道院
10 月26 日
スール・マリー・メディアトリス・牧野史子様
西都レデンプトリスチン修道院
11月5日
スール・マリー・ミシェル様
鎌倉レデンプトリスチン修道院
スールとの初めての出会いは、1999 年 11 月 27 待降節の沈黙の黙想会のため修道院へ伺った時でした。スールは独り
聖堂で黙想をしておられ、言葉を交わすことはありませんでしたが、静かなたたずまいが印象に残っておりました。その後、
2002 年 3 月 2 日に「茅野オランテの集い」を始めることになり、スールはそれ以来、今年の 6 月のオランテの集いまで、
毎回、受付で参加者の皆様を笑顔で迎えて下さいました。12 年間で 26 回、修道院で集いをさせて頂きました。始めた頃、
参加者のどなたも存じ上げない私にとって、スールの存在は大変心強いものでした。参加者の事、名簿の事、参加費の
事、スールは気が付いたことや感じたことなどを率直に意見して下さる方でしたので、大変助けになりました。時には、私の至
らない点をやんわりと注意して下さる有り難い存在でもありました。そんな私の信徒使徒職を支えて下さったお一人でした。
スールが 90 歳を超えた頃から、毎回、今回が最後になるかもしれないと思うと、院内でお姿を見かけるとスールと分かち
合ったり、小さな身体に抱きついたりしておりました。私の仕事部屋の壁には、今でもスールが代筆なさった数々の手紙や
葉書が貼ってあります。今頃、御父のもとで憩われておられることを想像しながら、私に良き模範を示して下さったスールの
ために、感謝の気持ちをロザリオに込めて祈ります。
(カタリナ・門田洋子)
スールの葬儀ミサに、5 名の賛
助会員が参列して下さり、献花
や片づけの奉仕をして下さいま
した。感謝致します。
11
2014 年 12 月 25 日
長崎レデンプトリスチン修道会・第三会「贖い主信徒の会」会報誌降誕祭号
10 月 26 日、西都レデンプトリスチン修道院のスール・マリー・メディアトリス様が帰天
され、修道生活 50 年を神様にお捧げになられました。数年前からご病気のため院外生活を
されていると伺い、案じておりました。スールはお写真のように、はつらつとした笑顔の素敵な
方で、2002 年に「西都オランテの集い」を始めた時の修道院長様でした。宮崎県内には
カトリックの黙想の施設がないため、福音宣教のために年 2 回修道院を貸して頂いておりまし
た。小高い山の頂にある修道院ですが、信徒の皆様は修道院で祈ることを大変楽しみにさ
れていて、オランテの集いの時には、多くの信徒たちが修道院を訪れ黙想されました。西都
修道院は小さなコミノテです。慰め主イエス様が、残された姉妹たちの深い悲しみを癒し、
豊かな慰めと平安をお与え下さいますように。祈りのうちにお悔やみを申し上げます。
(カタリナ・門田洋子)
~新賛助会員の紹介~
霊名
氏名
所属教会
入会年月日
マリア・テレジア
大山
啓子
二俣川教会
2014 年 11 月 9 日
マリア・ラファエラ
中谷
久美子
諏訪教会
2014 年 11 月 9 日
マグダレナ・マリア
山口
幸子
大浦教会
2014 年 11 月 23 日
ご支援に感謝致します
皆様からの献金や切手のお心遣いもあり、降誕祭号を無事に発行することが出来ました。お名前は明記致しませんが、
誌面で改めて感謝申し上げます。この会報誌は、全国に広がる会員や賛助会員、特に、ネットを使用されていない方々
や、各修道院の兄弟姉妹たちに、活動や神のみことばを分かち合う小さな働きを担っております。どうぞご理解の上、これ
からも事務局のご支援を宜しくお願い申し上げます。現在、会員・賛助会員合わせて 28 名になりました。
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ゆうちょ銀行
【店番】 768 【預金種目】 普通預金
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ア ガ ナイ ヌ シ シ ン ト ノ カ イ
贖い主信徒の会
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事務局の所在地と連絡先
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次回復活祭号
4 月 5 日頃発行を予定。エッセイや近況報告をメールや手紙で事務局までお送りください。
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