ニッスイプレートX-SA寒天培地:判定方法

ニッスイプレートX-SA寒天培地:判定方法
セレウス菌
(B.cereus)
薄い青(水)色の扁平状で光
沢のない集落を形成します。
枯草菌(B.subtilis)は発育を
抑制されます。
コアグラーゼ陰性
ブドウ球菌(CNS)
黄色ブドウ球菌
(S.aureus)
青(水)色の凸レンズ状で、
正円・湿潤・光沢のある
集落を形成します 。
組成
ペプトン
肉エキス
塩化リチウム
マンニット
寒天
選択剤
発色酵素基質
コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)は白色または
青(水)色の微小集落を形成します。
46.9g(培地1L)中
14.0g
3.0g
5.0g
10.0g
14.0g
0.7g
0.2g
pH 7.4±
ニッスイプレートSA培地における
Bacillus sp. 集落の培養所見
ニッスイプレートSA培地(24時間培養結果)
Bacillus sp.
S.aureus
性能データ: 従来の培地との発育性能比較 ※ニッスイプレート
弊社保有株のS.aureus 136株を用いて、X-SA寒天培地と卵黄加マンニット
食塩培地を比較しました。
+
(+/−)
−
発育性
133株
(97.8%)
3株
(2.2%)
0株
(0.0%)
酵素反応
130株
(95.6%)
6株
(4.4%)
0株
(0.0%)
マンニット分解能
132株
(97.1%)
0株
(0.0%)
4株
(2.9%)
卵黄反応
(1株未供試)
113株
(83.1%)
4株
(3.0%)
18株
(13.3%)
128株
(94.1%)
3株
(2.2%)
5株
(3.7%)
ニッスイプレートX-SA寒天培地
(24時間培養)
卵黄加マンニット食塩培地
(48時間培養)
コアグラーゼ反応
*:+> (+/−)> −は、反応の強さを表したものです。
【結 果】 X-SA寒天培地は24時間培養において、卵黄加マンニット食塩培地
(48時間培養)と同等の性能が確認されました。
治験データ③ ※フードスタンプ
フードスタンプX-SA培地の外部評価を2施設にて実施した結果、黄色ブドウ球菌
汚染を24時間で検査する上で、有用な培地であることが確認できました。
施 設:B社(加工食品製造業)
内 容:作業員の汚染状況をフードスタンプTGSE培地と比較して行いました。
培養条件は、35℃で24時間行い比較しました。
1.24時間培養での検出率の比較 (X-SA vs TGSE)
検体数
陽性検体
陽性率
X-SA
98
27
27.6%
TGSE
282
7
2.5%
【結 果】 24時間の培養におけるX-SA培地の陽性検
出率は、TGSE培地に対して約10倍となりした。
2.X-SA培地での黄色ブドウ球菌検出の信頼性の確認
コアグラーゼ試験
正解率
陽性 27株
陽性(+) 25/27
93%
陰性 28株
陰性(-) 28/28
100%
【結 果】 陽性27株・陰性28株についてウサギプラズ
マによるコアグラーゼ試験を行いました。 その結果、
陽性27株中25株が陽性、陰性28株はすべて陰性とな
り、高い信頼性が確認できました。
治験データ④ ※フードスタンプ
施 設:C社(飲食業)
内 容:調理場検査にX-SA培地を用い検討ました。培養条件は、35℃、24時間です。
検体数
発育株数
着色株数
黄色ブドウ球菌
6
6
6
他のブドウ球菌
6
6
-
バチルス属菌
40
40
-
その他の菌
11
11
-
111
0
0
完全抑制
合計 174 検体
【結 果】 合計174検体中、6検体で着色コロニーを検出し、これらはすべて卵黄加マンニット食塩
培地で卵黄反応陽性となり、黄色ブドウ球菌の可能性が高いことが確認できました。ま
た、黄色ブドウ球菌以外の菌も発育が認められましたが、着色性やコロニー形状から鑑
別できました。