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建設関連業5団体の平成28年賀詞交歓会開く
関係者約250人、技術力による品質確保と業界発展を誓う
関係者約250人が出席し、盛大に開催された「平成28年新年賀詞交歓会」
(一社)建設コンサルタンツ協会九州支部(村島正康支部長)、(一社)福岡県測量設計コ
ンサルタンツ協会(横山巌会長)
、(一社)福岡県地質調査業協会(花村修理事長)、(一社)
日本補償コンサルタント協会九州支部(萩原敏幸支部長)、(一社)全国上下水道コンサルタ
ント協会九州支部(松尾禎泰支部長)の5団体共催の「平成28年新年賀詞交歓会」は7日、
福岡市のANAクラウンプラザホテル福岡で開催された。交歓会には関係団体会員や来賓の
国交省九州地方整備局と国関係、福岡県、関係市町村、福岡県議会議員、建設業団体の関係
者ら約250人が出席し、新たな年の門出を盛大に祝うとともに、新年に向けての業界の更
なる発展と会員企業の飛躍を誓い合った。
交歓会には、全国上下水道コンサルタント協会
九州支部の松尾支部長の開会の言葉、共催5団体
長の紹介があり、主催者を代表して村島正康支部
長(建設コンサルタンツ協会九州支部)があいさ
つ。
「昨年は、関東の豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、
大きな浸水被害があり、また、土砂災害も多数発
生、火山活動も活発で口之島、桜島、箱根山など
噴火警報の発令など、地震、火山、台風などの自
然災害が頻発した。こういった中で、国民の生命、
主催者挨拶の村島正康支部長
財産を守るための社会資本整備の重要性は大きい。国交省九州地方整備局や地方公共団体と
の意見交換会では、社会資本
整備においてパートナーとし
て、お互いが協力していく姿
勢は共通しており、業界の要
望と提案についてもまだ十分
理解が得られてはいないが、
引き続き、実際のデータなど
を示しながら、議論を深めて
いきたい。また、昨年末には
九州地方整備局との業務円滑
化調整会議を行い、業務関係
主催5団体の代表者紹介
者全員が情報を共有できる仕
組みづくりや設計変更協議会の開催など新たな提案もあり、今後、具体的に検討・協議して
いくことになっている」などと昨年を振り返り、
「昨年、マンションの基礎杭データの不正問
題がありましたが、私どもはこれを他山の石として、技術者研修をしながら、技術力によっ
て品質を確保し、業務の成果を通して社会貢献をしていく姿勢を堅持していく」などと述べ
た。
来賓挨拶では、国交省九州地方整備局の鈴木弘之局長が
「昨年は外国からの観光客が大幅に増加し、アジアの中の九
州、日本を実感した。アジア経済の中で九州が元気になって
いく、アジアのゲートウェイを目指していく。この中で、社
会資本を充実させていかなければならない、一方で、きめ細
やかな対応も必要となっている。また、建設産業の活性化や
建設現場の生産性を高めるために、アイ・コンストラクショ
ンというのがありますが、調査、設計、工事、完成、最終的
には維持管理までの情報データを繋いでいくもので、皆さん
の協力をいただきながら進めて
来賓挨拶の鈴木弘之局長
行きたい。そして、技術者の高齢化対策などいろいろな課題も抱
えていますが、皆様とご相談しながら取り組んでいきたい」など
と述べた。
続いて、福岡県の山崎建典副知事は「景気は緩やかに回復し、
福岡県の有効求人倍率も大幅に改善している。12月補正予算で
は公共事業費67億円を追加、うち57億円が県単独事業で、ゼ
ロ県債などを活用して平準化発注にも努めて行きたい。建設業の
来賓挨拶の山崎建典副知事
人材育成については、一般競争入札において社会保険の未加入業
者は参加できない、また、29年度からは入札参加資格者名簿に登載できないようになりま
す。労務単価の引き上げなどいろいろなことをやりながら、建
設業の健全な発展と社会資本整備を推進していきたい」などと
挨拶した。
このあと、国会議員や関係市町などから祝電披露などがあり、
飯塚豊久国交省国土地理院九州地方測量部長の乾杯の音頭で
開宴、新年に向けて、業界の健全な発展や企業繁栄を願い、和
乾杯の音頭をとる飯塚豊久国交
省国土地理院九州地方測量部長
やかに歓談した。