5)マクロセル腐食に対する工法比較表

■塩害劣化したコンクリートの断面修復工法比較表
種別
恒久補修
工法名
概要
使用材料
仕
様
工程
補修適用厚さ
各種強度
熱膨張係数
弾性係数
収縮量
性
付着性
能
(耐久性
含)
発熱量
硬化性
施工品質
汎用補修
リフリート工法 DS仕様
ポリマーセメントモルタル工法
一般的な断面修復工法。断面修復材としては、ポリマーの
効果により、付着性等の耐久性に優れる
建築分野では一般的な断面修復工法。土木分野では紫外線
劣化の懸念もあり、使用されることは少ない
①セメント系鉄筋防錆処理材
②ポリマーセメントモルタル
①エポキシ系鉄筋防錆処理材
②エポキシモルタル
①鉄筋防錆処理工
②プライマー工
③断面修復工
①鉄筋防錆処理工
②断面修復工
10~50mm程度(材料の選定により100mm程度まで)
10~150mm程度
◎
◎
◎
◎
躯体コンクリートと同程度である
躯体コンクリートと同程度である
躯体コンクリートと同程度である
躯体コンクリートと同程度以下である
下地強化・ポリマーの効果により初期付着性は、良好
◎ である。温冷繰り返し試験後の耐久性試験後実施後も
大きく低下しない
◎
◎
◎
〇
◎
△
△
△
〇 厚みがある場合は、セメントの水和反応により大きい
早期に締まる性能を有し、厚付性能に優れる
◎
〇 厚みがある場合は、セメントの水和反応により大きい
普通タイプのものはやや硬化が遅く、工期が長くなる
○
× エポキシ樹脂の化学反応により発熱量が大きい
硬化はかなり早く、硬化剤の種類により速度を調整で
△ きる。ただし、低温時に硬化しにくい性能を有する
リフリート工業会の会員による責任施工であり、定期
◎ 的な施工管理士制度講習により、施工品質の向上を
図っている
誰でも施工できる工法であるが、材料の品質よりも施
〇 工者の技術に依存してしまう
高い付着性能と厚付性能により、施工時の品質は高
△ い。ただし環境安全性に問題があり、紫外線劣化も生
じやすい
躯体コンクリートと同程度である
躯体コンクリートと同程度である
躯体コンクリートと同程度である
躯体コンクリートと同程度である
ポリマーの効果により初期付着性は、良好である
〇
マクロセル腐食
東京大学と産学団体との共同研究により、10年暴露試
電気抵抗性がコンクリートと異なるため、マクロセル
×
◎
験体でのマクロセル腐食の抑制効果が確認されている
腐食による再劣化が生じることもある
抑制効果
実績
経済性
(材料コスト比)
総合評価
エポキシモルタル工法
塗布型含浸材による化学的改修と防錆材を含有したポリ
マーセメントモルタル類による物理的改修を組み合わせた
総合躯体改修工法。
①表面固化、アルカリ性付与材 RF-100
②塗布型防錆材 DS-400
③防錆材入り鉄筋防錆処理材 RF防錆ペースト
④防錆材入り断面修復材 RF厚付モルタル
①下地強化・アルカリ性付与材含浸工
②塗布型防錆含浸工
③鉄筋防錆処理工(下地処理工含む)
④断面修復工
10~100mm程度
コンクリートよりやや大きく曲げ、引張強度が高い
躯体コンクリートよりも大きい(5~10倍)
躯体コンクリートより小さく、変形しやすい
躯体コンクリートよりも大きい。
高い付着性能を有するが、修復箇所に隣接する部分で
△ 再度亀裂が発生する可能性がある。湿潤面では付着性
能が低下する恐れがある。
×
電気抵抗性が高く、マクロセル腐食による再劣化が生
じやすい
リフリート工業会発足後、30年以上の実績を有する
◎ 補修後、15・20・30年経過した物件追跡調査結果に
より、健全性を確認している
汎用工法としての実績は多いが、早期劣化による再補
〇 修の実績も多い
建築構造物での実績は多いが、紫外線劣化ならびに塩
△ 害劣化が懸念される土木構造物では使用されることが
少ない
△
〇
×
100
塗布型含浸材と防錆材を含有したポリマーセメントモ
ルタルを使用するためコストは高いもののの、塩化物
イオンを含有するコンクリートに用いる場合は、マク
◎ ロセル腐食を抑制するため、長期耐久性に優れLCCの
観点では経済性に優れる
また、全国300社におよび施工会員による責任施工の
ため、施工品質に優れる
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無機系の材料を使用するため、強度・熱膨張率・弾性
係数などの諸物性がコンクリートに近いという特性を
持つため、一般的に使用される工法であるが、塩化物
△ イオンを含有するコンクリートに用いた場合は、マク
ロセル腐食が発生する可能性が高い
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コンクリートとの付着性能は高いものの、強度・熱膨
張率・弾性係数などの諸物性がコンクリートと異な
る。また、塩化物イオンを含有するコンクリートに用
× いた場合は、マクロセル腐食が生じる