■塩害劣化したコンクリートの断面修復工法比較表 種別 恒久補修 工法名 概要 使用材料 仕 様 工程 補修適用厚さ 各種強度 熱膨張係数 弾性係数 収縮量 性 付着性 能 (耐久性 含) 発熱量 硬化性 施工品質 汎用補修 リフリート工法 DS仕様 ポリマーセメントモルタル工法 一般的な断面修復工法。断面修復材としては、ポリマーの 効果により、付着性等の耐久性に優れる 建築分野では一般的な断面修復工法。土木分野では紫外線 劣化の懸念もあり、使用されることは少ない ①セメント系鉄筋防錆処理材 ②ポリマーセメントモルタル ①エポキシ系鉄筋防錆処理材 ②エポキシモルタル ①鉄筋防錆処理工 ②プライマー工 ③断面修復工 ①鉄筋防錆処理工 ②断面修復工 10~50mm程度(材料の選定により100mm程度まで) 10~150mm程度 ◎ ◎ ◎ ◎ 躯体コンクリートと同程度である 躯体コンクリートと同程度である 躯体コンクリートと同程度である 躯体コンクリートと同程度以下である 下地強化・ポリマーの効果により初期付着性は、良好 ◎ である。温冷繰り返し試験後の耐久性試験後実施後も 大きく低下しない ◎ ◎ ◎ 〇 ◎ △ △ △ 〇 厚みがある場合は、セメントの水和反応により大きい 早期に締まる性能を有し、厚付性能に優れる ◎ 〇 厚みがある場合は、セメントの水和反応により大きい 普通タイプのものはやや硬化が遅く、工期が長くなる ○ × エポキシ樹脂の化学反応により発熱量が大きい 硬化はかなり早く、硬化剤の種類により速度を調整で △ きる。ただし、低温時に硬化しにくい性能を有する リフリート工業会の会員による責任施工であり、定期 ◎ 的な施工管理士制度講習により、施工品質の向上を 図っている 誰でも施工できる工法であるが、材料の品質よりも施 〇 工者の技術に依存してしまう 高い付着性能と厚付性能により、施工時の品質は高 △ い。ただし環境安全性に問題があり、紫外線劣化も生 じやすい 躯体コンクリートと同程度である 躯体コンクリートと同程度である 躯体コンクリートと同程度である 躯体コンクリートと同程度である ポリマーの効果により初期付着性は、良好である 〇 マクロセル腐食 東京大学と産学団体との共同研究により、10年暴露試 電気抵抗性がコンクリートと異なるため、マクロセル × ◎ 験体でのマクロセル腐食の抑制効果が確認されている 腐食による再劣化が生じることもある 抑制効果 実績 経済性 (材料コスト比) 総合評価 エポキシモルタル工法 塗布型含浸材による化学的改修と防錆材を含有したポリ マーセメントモルタル類による物理的改修を組み合わせた 総合躯体改修工法。 ①表面固化、アルカリ性付与材 RF-100 ②塗布型防錆材 DS-400 ③防錆材入り鉄筋防錆処理材 RF防錆ペースト ④防錆材入り断面修復材 RF厚付モルタル ①下地強化・アルカリ性付与材含浸工 ②塗布型防錆含浸工 ③鉄筋防錆処理工(下地処理工含む) ④断面修復工 10~100mm程度 コンクリートよりやや大きく曲げ、引張強度が高い 躯体コンクリートよりも大きい(5~10倍) 躯体コンクリートより小さく、変形しやすい 躯体コンクリートよりも大きい。 高い付着性能を有するが、修復箇所に隣接する部分で △ 再度亀裂が発生する可能性がある。湿潤面では付着性 能が低下する恐れがある。 × 電気抵抗性が高く、マクロセル腐食による再劣化が生 じやすい リフリート工業会発足後、30年以上の実績を有する ◎ 補修後、15・20・30年経過した物件追跡調査結果に より、健全性を確認している 汎用工法としての実績は多いが、早期劣化による再補 〇 修の実績も多い 建築構造物での実績は多いが、紫外線劣化ならびに塩 △ 害劣化が懸念される土木構造物では使用されることが 少ない △ 〇 × 100 塗布型含浸材と防錆材を含有したポリマーセメントモ ルタルを使用するためコストは高いもののの、塩化物 イオンを含有するコンクリートに用いる場合は、マク ◎ ロセル腐食を抑制するため、長期耐久性に優れLCCの 観点では経済性に優れる また、全国300社におよび施工会員による責任施工の ため、施工品質に優れる 80 無機系の材料を使用するため、強度・熱膨張率・弾性 係数などの諸物性がコンクリートに近いという特性を 持つため、一般的に使用される工法であるが、塩化物 △ イオンを含有するコンクリートに用いた場合は、マク ロセル腐食が発生する可能性が高い 120 コンクリートとの付着性能は高いものの、強度・熱膨 張率・弾性係数などの諸物性がコンクリートと異な る。また、塩化物イオンを含有するコンクリートに用 × いた場合は、マクロセル腐食が生じる
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