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7.低エネルギー電子衝撃によるZnの励起断面積のエネル
ギー依存性(上智大学理工学研究科,修士論文題目・アブ
ストラクト(1987年度)その1)
斉藤, 肇
物性研究 (1988), 50(5): 919-920
1988-08-20
http://hdl.handle.net/2433/93191
Right
Type
Textversion
Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
修士論文題 目 ・アブス トラク ト
7. 低 エネルギー電子衝撃 に よるZnの励起断面積 のエネルギー依存性
斉 藤
肇
【研究 主 旨]
3S
状態 へ の励起 断 面根 の エ ネル ギ
この研究 は、 低 エ ネル ギ ー 電 子衝 撃 に よるZnの 5
ー 依 存性 をOCHKUR近 似 を用 い て計 算 し、 実族結 果 と比較 した もの で あ る.
e-+Zn(41S)
- C1 zn'(53S).
【OCHKUR近 似 tlI ・ (2 ) 〕
OCHKUR近 似 は、 全 エ ネル ギ ー領 域 に お け る交 換 散乱 を記 述 す るの に用 い られ る近
似 の うちで 最 も簡単 な方法 で あ る (3)・くり
。
これ は、 高 エ ネル ギー領 域 につ いての み
成 り立 つ BORN-OPPENHE川ER(a-0)近似 を低 エ ネル ギ ー領域 で も成 り立 つ ように、 修 正
O近似 では、 交 換散 乱 振幅 は (以 下、 原 子 単 位系 )、
した もので あ る。 a-
中
=
・-(27
7)
-1∫¢
r(2,
3)V(1,
2;
3)¢ i
(I,
2)expli
(ki・r3kt・rl)]
dT.
こ こで、 サ (,t
i
'iはそ れぞ れ終 状 態 と始 拭態 の 系 全 休 の波 動 関数 で あ り、 ゆ
T,
め ;は
fB_0ニー(27
1) lく 一lVIt
yl
.〉
=
=
=
巴
そ れ ぞれ、 終 状 態 と始状態 の 原子 の波 動 関数 で あ る。 そ して、 Vはポ テ ン シ ャル で あ
り、
V(1,
2;
3)=1
/「13+I
/「
23+∨(「3).
こ こで、 V(ド)は コアポ テ ンシ ャル で あ り、 1,
2と3はそれ ぞ れ外殻 原 子 内電 子 と入射
電 子 を表 わ して い る。 OCI
I
KUR近 似
で=
は交
=
E
=
コ 換散乱 振幅 f8_。の 中のポ テ ン シ ャル Vの うち、
1
/r1
3=47
1k;
-28(r1 -r
3)
と お いて他 の項 を無 視 す る。 この よ うにす ると交 換散乱
.+ 振幅 focHは、
¢T
(
I
,
2)d
li(1,
2)exp(i
q・rl)dTl
dT2.
f。cH=2ki
-2J
こ こで、 q=ki-krは、 運動圭移 行 で あ る。 si
ngl
et- tript
etの遷移 に おけ る励起断 面
根 Uは、
q=3k-/k;∫ lf。cH I2si
nOdOdx
→ →
qnF
I
X
I くれ Iexp(i
q・rI)(め(〉 12qdq.
=24ki 6
∫ qnl
N
こ こで 、 qT
I
M =k;
+kT
,
qMI
N=k;-krで ある。
[Znの波 動 関数 ]
この研究 で は、 41S(4S2),
53S(4S5S)の波 動 関 数 が必 要 で あ る。 4tS(4S2)の波動関
5'に よ りROOTHAAN-HARTREE-FOCK近似法 で求 や られ た もの (fi
s・
1
)を
数 はCLEMENTlら `
使 用 した. そ して、 53S(4S5S)の波 動関 数 は Znイオ ンの基 底状 態 42S(4S)の 波動関数
t
s)を も とに HARTREE近似法 に よ り求 め た (fi
g.
2)。 ただ し、 この と き eS,=0とお き、
r,=lよ り外 側 で下 の方程 式 を解 き、 rl=1よ り内 評 は4S軌 道 の波動 関数 と した。
[(1
/2)△1Z
/rl+写J
]¢5,(1
)
=e59¢∼'(1) ;
Z:30・
Ii
こ こでt J
.
・
は クー ロ ン演算子 と呼ば れ、
J;め,,(1)=(∫(¢ i
2(2)/r12)
dT2) ¢5,(1)・
∼919-
上智大学理工学研究科
そ して、 ¢日中†
・
はそ れぞ れ、 次の ようにな る・
¢・
.(I
,
2)=¢.,(I)¢一,(2),
¢†(I,2)=[す
_{
/I
)¢1 9 ・く2)-¢一9・(I)Q
I
59(2)]・
¢†(I,
2)は規格化 して いな い. そ して、 ¢1,・はZnイオンの 4S軌道 の波動開 放 を表 わ
して いる。
.
[znの励起断 面繊 〕
G.
3,
4)に示 す。 (fi
8・
4)は両対 数 で
この よ うに して求 め た結果 と実験 結 果 (6'を(FI
6乗に比例 し、
表 わ したもの で● は実験 値 で あ り、 実 験 では断 面梢 はエ ネルギ ⊥ -2・
この結 果 は、 -3.
0乗 に比例 す る。 両者 の食 い違 いは、 OCHKUR近似 を使 った事、 5S軌
道 の波動 関 数 を C,,:0と して、 交 換演 算子 を考 濃 して いな いM RTREE近似 を使 った事、
また、 実験 誤差 等、 考 え られ る。
コ.
q
h t.
U
「
n
+
e)こ一
∝)
3P
Le
.ノ
l
空
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I
O
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J
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2P
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2S
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8.1
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1MPACT ENERGY (eV]
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0.
1
01
1
0'
IMPACT ENERGY rev)
[fi
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4]
[fi
芸.
3】
〔参 考文 献]
く1)V.t.
Ochkur,
Sovi
et Physi
cs-JETP 1
8,
503(1
964)
J.
Chem.
Phys・
36,
3260(1
962)
(2)R.
A.
Bonham,
(3)M.R.
H.
Rud名e,
、
Proc.Phys.
Soc・
85,
607く1
965)
く4)V.
M.
Huo,J.
Ch
em.phys・
60,
3544(1
974)
く5)E.
Cl
ementiand C・Roetti,
Atomi
c Dat
aand Nucl
ear Dat
aTab一
es 1
4・
(1
974)
(6)・
・
zn原子 の低 エ ネノレギー電 子操衝撃 に よる勧 超発光M高井潔 修 士論文 (1
987)
-9
20-