くすりのしおり 注射剤 2013 年 10 月改訂 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限 に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名:ホストイン静注 750mg 主成分:ホスフェニトインナトリウム水和物(Fosphenytoin sodium hydrate) 剤形:注射剤 シート記載: この薬の作用と効果について てんかん発作や他の原因で止まらなくなったけいれん発作を抑えます。 通常、てんかん重積状態やてんかん発作の予防に用いられます。 次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。 ・以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心臓が悪い。衰弱している。 血圧が低い。肝臓、腎臓が悪い。血液の病気がある。甲状腺の働きが低下している。糖尿病 ・妊娠している可能性がある、妊娠または授乳中 ・他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の 一般用医薬品や食品も含めて注意してください) 。 用法・用量(この薬の使い方) ・あなたの用法・用量は<< :医療担当者記入>> ・てんかん重積状態、脳外科手術または意識障害(頭部外傷など)時のてんかん発作の発現抑制:通常、静 脈内に投与します。 ・フェニトインを経口投与しているてんかん患者における一時的な代替療法:通常、1 日 1 回または分割し て静脈内に投与します。 ・効果をみながら使用期間を決めていきます。 生活上の注意 ・眠気や注意を集中することが出来ないことがありますので、注射のあとは自動車の運転や危険を伴う機械 の操作はさけてください。 ・セイヨウオトギリソウを含む食品は薬の作用を弱めることがありますので、摂取しないようにしてくださ い。 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用) 主な副作用として、眼振、めまい、ふらつき、傾眠、失調性歩行、血圧低下、肝機能異常、そう痒症、発熱 などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。 ・高熱、目の充血、くちびるのただれ、のどの痛み、皮膚の広い範囲が赤くなる [中毒性表皮壊死融解症] ・高熱、目の充血、めやに、まぶたの腫れ、目が開けづらい、くちびるや陰部のただれ、排尿・排便時の痛 み、のどの痛み、皮ふの広い範囲が赤くなる [皮膚粘膜眼症候群] ・皮膚の広い範囲が赤くなる、高熱、のどの痛み、体がだるい、食欲不振、リンパ節がはれる [過敏症症候 群] ・からだがだるい、関節の痛み、発熱、顔に蝶型の赤い斑点、リンパ節がはれる [SLE 様症状] ・めまい、鼻血、歯ぐきの出血、階段や坂を上る時の動悸や息切れ、息切れ、動悸、あおあざができる、出 血が止まりにくい [再生不良性貧血、汎血球減少、単球性白血病、血小板減少] ・突然の高熱、さむけ、のどの痛み [無顆粒球症] ・からだがだるい、ふらつき、疲れやすい、立ちくらみ、めまい、頭が重い、白目が黄色くなる、動く時の 動悸や息切れ、皮膚が黄色くなる、褐色尿 [溶血性貧血] ・からだがだるい、めまい、息切れ、動悸 [赤芽球ろう] ・からだがだるい、食欲不振、発熱、白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、発疹、吐き気、嘔吐、かゆみ [劇症肝炎、肝機能障害、黄疸] ・発熱、から咳、息切れ、息苦しい [間質性肺炎] ・意識がなくなる、息が止まる [心停止、呼吸停止] ・めまい、眼の前が暗くなる、胸の痛み、胸の不快感、動悸 [心室細動] 1/2 ・からだが弓なりになる、からだが突っ張る、全身の筋肉がかたくなる、筋肉のつっ張るけいれん [強直発 作] ・リンパ節のはれ、寝汗をかく、体重が減る、発熱、食欲不振 [悪性リンパ腫、リンパ節腫脹] ・めまい、ぎこちない話し方、発音が不明瞭になる、手足の運動がうまくできない [小脳萎縮] ・脱力感、手足のしびれ、手足のこわばり、筋肉の痛み、赤褐色尿 [横紋筋融解症] ・尿量が減る、ほとんど尿が出ない、からだがだるい、むくみ、発熱、関節の痛み、吐き気、嘔吐、下痢、 腹痛 [急性腎不全、間質性腎炎] ・高熱、汗をかく、手足のふるえ、からだのこわばり、話しづらい、よだれがでる、飲み込みにくい、脈や 呼吸数が増える [悪性症候群] 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または 薬剤師に相談してください。 保管方法 その他 医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添 付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。 2/2
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