JAMP-ITメルマガ特集号 Vol.8

特集号V0l, 8
発行日
2015 12
1.登録データの大量更新により40万件突破!
≪登録データ数≫
≪会員数≫
総会員数:238(12/20現在)
300
500,000
SME利用企業
グループ企業
企業D (1000人以上)
企業C (400~1000人未満)
企業B (100~400人未満)
250
200
400,000
150
100
※1製品の情報が更新され改版されることで複数のシー
トを持ち得るため、 製品数 ≦ シート数 となっています
70
製品ID数
シート数
60
提供企業数
50
300,000
40
200,000
30
20
100,000
0
0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
10
0
'11/1Q
'11/2Q
'11/3Q
'11/4Q
'12/1Q
'12/2Q
'12/3Q
'12/4Q
'13/1Q
'13/2Q
'13/3Q
'13/4Q
'14/1Q
'14/2Q
'14/3Q
'14/4Q
'15/1Q
'15/2Q
'15/3Q
50
2015年度
◆会員数傾向
2015年度は2期の中小企業支援開始に際して利用を開
始していない企業に対して利用の督促および継続利用
意志を確認し、計10社が自主退会しましたが新たに9社
が入会しました。
◆データ数傾向
2015年度第3四半期はSVHCの更新を反映しシート数で
5万以上の登録があり累計で40万件を突破しました。
2.SME会員の利用状況
60
24,060 SME商社企業数
50
20,000
SME会員全体入手シート数
SME商社入手シート数
40
入
手
企 30
業
数 20
20,792 15,000
30 5 6 10,000
5,000
10
0
6 6 0
3.利用会員アンケートの結果より
(2015.10月実施 回答数:156社)
Q:今までにJAMP‐ITで情報入手或いは情報入手を
したことがありますか?
過去に利
用したが現
在は利用し
ていない
11%
情報入手
を行った
24%
情報入手・
提供の両
方を行った
11%
情報提供
を行った
21%
未利用の理由
・取引先がJAMP‐ITに対応していない 12社
・画面操作が難しい 6社
・自社の社内体制が整っていない 6社
・必要性がない 6社
ト
数
中小企業会員の増加に従いデータ入手企業も支援
開始当時の22社から現時点で50社と2倍以上に増加し
ました。しかし、データ流通活性化の指標である年度
毎のデータ入手量を見ると4,000件(2012年度)から
4,900件(2015年度)と23%の増加がみられるものの商
社上位3社が全体の約8割を占める結果となり、サプラ
イチェーン全体に対して期待される効果は上がってい
るとは言えません。今後の普及拡大には一部商社の
流通にとどまらずサプライチェーン全体の利用が不可
欠となりますので積極的な活用をお願いします。
(※)裏面に中小企業支援サービスを積極的に活用されているト
ム通信工業㈱の記事も掲載しています。ご参考ください。
≪SME企業の利用状況≫
まだ利用
していな
い
33%
入
手
シ
ー
44 35 17 2012年6月より中小企業向け無料利用サービスを開始
して今年で4年目を迎えました。ここではSME会員の利用
状況について紹介します。
25,000
SME商社以外企業数
【 まだ利用開始していない企業への活用支援を行います 】
・取引先がJAMP‐ITに対応していない場合
⇒特に要望の多い企業様には随時訪問し、JAMP‐ITへの入会を呼
びかけています。皆様もサプライチェーン単位での入会にご協力く
ださい。
・画面操作が難しい
⇒年に2回商用AS別オリエンテーションを実施してます。
過去利用の資料は「JAMP‐GPホームページ」の会員専用ホー
ムページに掲載していますのでご利用ください。(次回2016
年5月開催予定)URL:http://www.biz.jemai.or.jp/JAMP‐GP/
・自社の社内体制が整っていない
⇒会員各位へ配布の『JAMP‐IT活用企業事例集』は、サプライチェー
ン業種別企業のIT導入に関する社内体制整備の参考になります。
また過去に開催したJAMP‐IT相談会に多数の社内体制整備事例が
ありますので以下URLの相談会のレポートをご参照下さい。
URL: http://www.biz.jemai.or.jp/JAMP‐GP/topics/
4.会員企業訪問インタビュー
トム通信工業㈱品質管理部検査課
品質第一の姿勢を忘れることなく、「モノづくり」を通して
お客様に信頼される企業を目指しています。
トム通信工業㈱は1963年の会社創業以来大手電機メーカー向けの通信・情報・
計測機器の開発・製造・販売・保守を主要な業務としており社内での開発から実装
までの一貫した生産体制が整っている。
今回はトム通信工業㈱品質管理部 検査課を訪ねてJAMP‐ITの効果的な活用方
法や社内外での普及啓発活動の苦労等について伺った。
左より田澤氏、保田氏
■通信機器を中心に幅広く展開
-トム通信工業㈱の事業内容についてお聞かせください。
「当社は企画から実装、組立・サービスまでの一貫体制
を持った総合モノづくり企業で、大手電機メーカー向けのタ
クシー無線の製造を皮切りに現在では携帯電話基地局無
線通信機器、ダム制御装置や自社ブランド製品の車載対
応SDレコーダー等を製造販売をしています。」(トム通信工
業談)
■中小企業支援サービスを早くから活用
-JAMP‐IT導入の経緯は?
「製品含有化学物質情報管理については2006年6月に
主要取引先の大手電機メーカーよりRoHS指令規制対象物
質への対応の要請があり非含有保証の担保が求められ
たことで取組みを始めました。取組みを始めたころは別シ
ステムで運用していましたがそのシステムが2013年3月に
休止されることになったことや同じ時期にJAMP情報セン
ターで中小企業向けに無償で利用できるサービスを始め
たことを知り導入することが決定しました。当初は品質管
理部検査課2名を中心に運用を始めましたが社内でも化
学物質管理の重要性も徐々に理解されるようになり購買
部門の体制も強化されました。」(トム通信工業談)
-製品含有化学物質調査の取組状況は?
「当社に納品される部品は大型のラックなども含まれる
ことから2007年4月より可搬型X線分析装置を導入し月当
たり納品される500~600の部品のうち、過去1年以内に検
査の実績が無い200~300点についてサンプリング検査
(対象はRoHS6物質やPVC)を実施し、現品の検査結果と購
買部門を通して入手するデータとの照合を行っています。
購買部門を通してデータの提供をAIS様式でお願いするよ
うにしたことでごく一部の業種やAIS様式での提出が困難
なサプライヤで当社独自の含有調査シートで成分構成を
個別に確認することもありますが現在では9割以上がAIS
様式で提出いただけるようになりました。過去にはAISに関
する知見が無いようなサプライヤも有りましたが当社の担
当者がサプライヤに直接出向き担当者に直接指導するこ
とでAIS様式での提出の割合を増やすことができました。」
(トム通信工業談)
-具体的な指導方法は?
「当社ではサプライヤの担当者がAISについての理解を
深め積極的に活用することを目指して「AIS読み方ガイド」、
「AIS作り方ガイド」を作成し、これまでにセットメーカーや板金
メーカーなどの取引先を中心に相手先企業(5社)に出向いて
指導を行いました。具体的な事例を設定しダウンロード、AIS
作成と言った一連の作業をPCを実際に用いた演習を通して習
得していただくことができました。担当者の方からは 「紙での
資料のみの説明に比べて格段理解度をあげることができ
た。」「実際試してみると簡単だった。」等の意見も多く聞かれ
たことからも一定の効果があげられたと考えています。」(トム
通信工業談)
■常に最新のデータを入手
-JAMP‐IT導入で改善されたことは?
「今までには繰り返し提供依頼をしても入手できなかったこと
もありましたがJAMP‐IT導入してからは依頼先の提供方針が
明示されたポリシーシートの内容を確認し依頼を出すようにし
たことでデータを確実に入手できるようになりました。JAMP‐IT
では過去に入手した登録済みデータが常に最新版として更新
されるのでこのメリットを活かしてJAMP‐GPで導入以前に入手
したデータについても改めてJAMP‐GPで入手依頼をすることで
最新のデータに更新されると言った工夫もしています。」(トム
通信工業談)
■JAMP‐ITに期待するもの
-今後JAMP‐ITには何を期待していますか?
「JAMP‐ITのメリットを最大限生かすには利用者の増加が不
可欠です。JAMP情報センターには利用者を増やす施策の実
行をお願いしたいと思います。JAMP‐ITの運用開始に際して
JAMP情報センターが実施する相談会オリエンテーションに参
加することでJAMP‐ITに関する理解を深めることができました。
またSME会員の規模では法規制や世界的な動向をウォッチす
る体制が十分整っていないのでJAMP情報センターでの情報
提供内容の充実を含め期待しています。」(トム通信工業談)
■トム通信工業が目指すもの
-トム通信工業㈱として今後の取り組み方針等ありましたら
お願いします。
「当社は総合モノづくり企業として社会の貢献する企業とな
るべく常に社会的責任の遂行と環境負荷低減に配慮し健全
な地球環境の維持向上を目指しています。これからも品質第
一の姿勢を忘れることなく「モノづくり」を通してお客様に信頼
される企業を目指していきます。」(トム通信工業談)
編集後記:メルマガの特集号も発行から足掛け5年目となりようやく第8号を発行するまでになりました。本号では昨
今、積極的に活動しているSME企業に注目してみました。まだ流通を開始されておられない皆様もこれを参考に流
通を開始していただければ幸いです。
≪JAMP-ITお問合せ窓口≫(一社)産業環境管理協会JAMP情報センタ
メールアドレス:[email protected] URL:http://www.biz.jemai.or.jp/JAMP-GP/ ℡:03-3255-2551