別紙3 平成27年度安房健康福祉センター運営協議会質問と回答

別紙3
平成27年度安房健康福祉センター運営協議会質問と回答
事前質問(質問者 南房総市)
(質問1) 小児慢性特定疾病等長期療養児への療育支援について
対象疾病も拡大され一定の評価はできているが、医療助成の支援対象にならない、中
度の療育支援について、県単事業として総合的にどのような取り組みをされていますか。
(回答1)
千葉県では、小児慢性特定疾病医療支援制度以外に、小児の慢性疾病に係る医療費助成
として、県での単独事業は行っておりません。
また、新たに実施する予定も、今のところはありません。
なお、県庁健康福祉部疾病対策課内に「千葉県アレルギー相談センター」を設置し、ぜ
んそく、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患に対する相談などの、
支援の充実に努めております。
(質問2) DV事業について
DVシェルターは、千葉県女性サポートセンターのみであり、いつでも、すぐに受け
入れ可能な状態とはいえない時もあり、一時的に緊急避難措置として、緊急的な宿泊費
(3泊限度・1泊8,000円)の支援、緊急避難のための交通費(1人5,000円
限度)の支援を市単独事業で行っているが、安房健康福祉センター主導で、安房地域全
体で、対応を図る必要があると考えるがいかがでしょうか。
(回答2)
安房地域のDV被害者、緊急避難対策につきましては、すでに費用を予算化している、
あるいは、検討中であるなど、市町によって取組状況は様々です。
緊急避難支援事項も含め、今後の支援態勢を整えていくために、毎年、市原・君津・安
房地域を一つのブロックとして、
「市町村DV対策担当課長及び担当者会議」や「DV被害
者支援連絡会議」を開催し、情報交換やDVの対応について検討しているところです。
今後より一層、会議の充実を図っていきたいと存じます。
なお、安房地域での連絡会議については、市町の要望を伺いながら、
「地域別市町村D
V対策会議」
(安房地域では平成24年度に実施している)の開催も検討してまいります。
(質問3) 障害(児)者福祉事業について
障害者差別解消法の、平成28年度からの施行にあたり「広域専門指導員」の役割を
教えていただけませんか。
また、
広域専門指導員主導で、
各市町村との連携強化を図る取り組みは可能でしょうか。
(回答3)
現在、県担当課において、障害者差別解消法と「障害のある人もない人も共に暮らし
やすい千葉県づくり条例」における相談のあり方や、広域専門指導員の役割などについ
て、ワーキンググループを設置し、検討中です。
今後、
「広域専門指導員の役割等、方針について決定次第、市町村にお知らせする予定
である。
」と聞いております。
(質問4)難病患者とその家族の精神的支援について
市町村の保健行政との連携について
(回答4)
千葉県難病相談事業実施要綱に基づき、事業を実施しています。
(難病患者とその家族に対し、医療及び療養生活にかかる相談、指導等を行い、疾病等
に対する不安の解消と潜在患者の早期発見に努めるとともに、寝たきり等により受療が困
難な在宅患者に対し、訪問相談・訪問診療等を実施し、在宅療養上の適切な支援を行うこ
とにより、安定した療養生活の確保と難病患者及びその家族の生活の質の向上に資するこ
とを目的としています。
)
具体的には、特に筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経難病患者について、診断後早期
(特定医療費の申請時)から保健所保健師による窓口相談や訪問相談を実施し療養支援に努
めています。
他にも、看護師を派遣する訪問相談員派遣事業、医療機関等から専門職を講師として招
き講話と相談を行う医療相談事業等により、難病患者や家族が抱える日常生活上の悩みや
不安等への支援を行っています。
また、療養支援に関わる他職種(例:主治医、訪問看護師、ケアマネージャー、安房地域
難病相談・支援センター等)と連絡調整を行い、難病患者とその家族の支援方法の共有、検
討を図っています。
以上のような療養支援をする過程において、患者とその家族が抱く不安の解消に努め、
安定した療養生活の確保と生活の質の向上を目指し、
精神的支援も併せて実施しています。
各市町の保健行政の連携として、毎年度在宅療養支援計画策定・評価委員会を開催し、
各市町の保健福祉担当者に加え、専門医やケアマネージャー、難病患者とその家族の支援
の検討を行い、広く支援の充実と連携強化に努めています。
また、当センターで開催する医療相談事業の案内をし、難病に関する知識等を得ていた
だく機会を設けています。
障害福祉制度や介護保険の利用を必要とする患者も多く、サービス利用や療養生活上の
相談について必要時連携し、患者とその家族の療養支援に努めています。
なお、難病患者への心のケアについてはこの地域は進んでおり、今月末に開催される東
大のシンポジウムにも呼ばれております。
当日の質問(出口委員)
(質問)p10看護師確保対策としての高校生へのガイダンス事業について
この事業により実際に看護師になろうとする人は増えているのでしょうか?
(回答)高校の卒業者数は減少しているが、看護系に進学する人は増えています。
平成23年度は48名、平成26年度は68名でした。
このことに関しては、県の公衆衛生学会でも発表予定です。