上小トピックス 校長室より 平成28年1月1日 No.120 あけましておめでとうございます ~今年もよろしくお願い致します~ 2016 年。新年を迎える気持ちには格別なものがありま す。皆様のご家庭では、どのように新年を迎えられたで しょうか。 まもなくそれぞれの学年を締めくくる 3 学期が始まり ます。今年もどうぞよろしくお願い致します。 2016 年、上小からの初日の出 「持っている人」のわけ ~女子サッカー澤穂希選手~ 日常ではなかなか経験できないような幸運や良い結果をたびたびつかむ 人を「持っている人」というそうです。昨年の暮れ、引退を表明して現役 最後の大会を自らのゴールで優勝を飾った女子サッカーの澤穂希選手は、 まさに「持っている人」だと思います。澤選手のそうした力はどのように 養われてきたのでしょう。 澤穂希選手は小学校 1 年生の時にサッカーをはじめます。設定した目標がクリアできた時 に塗りつぶす「ポイントカード」に夢中で取り組むなど、人一倍熱心に練習に取り組んだそ うです。さらに、澤選手は、いくつもの壁にぶつかりながらも、それをのりこえてきたこと がわかりました。※上小図書室の新刊本「澤穂希~オリンピックのアスリートたち」(本郷陽二編、汐文社刊)より その一つは、「男女の壁」です。当時日本では、サッカーをする女子はきわめて少なく、小 学校 6 年生の全日本少年サッカー大会の都大会の直前に、チームの中心選手だったにもかか わらず出場資格がないと参加が認められなかったそうです。大会に向けて練習してきた澤選 手はどんなにか悔しかったことでしょう。 澤選手は 20 歳の時、アメリカのデンバーのクラブチームに移籍しました。その当時ぶつか ったのが「言葉の壁」です。通訳もいないので、監督の指示も何を言っているのか理解でき なかったそうです。困った澤選手は、語学学校に通ったり、すすんでチームメートの英語の 輪に飛び込んでいきました。だんだんとプレーにも自分らしさを出して活躍するようになり ますが、その後も、大事な試合の前に大ケガをしたり、過酷なリハビリに耐えたりと壁は次 々に現れたそうです。 一流といわれる選手は、才能だけでなくたゆまぬ努力を続けているものです。さらに澤選 手からは、さまざまな困難を前向きな姿勢で乗り越えていくことで、ここぞという時に力を 発揮させているのだと感じました。そんな澤選手の言葉には重みがあります。 「何をするにしても壁はある。壁にぶつかるからこそ、人はがんばれる。最初からいいことなんてな い。いいことも悪いことも知っているから、人として成長できるんだと思う」 今年も様々なことから学ぶ姿勢を大切にして、人として成長できる一年でありたいです。
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