VOL.5(選挙制度の歴史)(PDF文書)

明るい選挙キャラクター
選挙のめいすいくん
選挙制度の歴史
VOL.4までは、選挙権年齢が18歳に引き下げられた背景・選挙の大切さ・注意すべ
き点などについてお伝えしてきましたが、今回は選挙制度の歴史を少しひも解いて
みましょう。
☆最初の国政選挙☆
明治23年7月に、第1回衆議院議員総選挙が行なわれ
ました。この選挙は成人なら誰でも投票できたわけでは
なく、国税を15円(現在の価値で約30万円)以上納め
ている25歳以上の男性に限られていましたので、有権
者数は45万人で全人口の1.1%に過ぎませんでした。そ
の後、納税額は段階的に引き下げられていきます。
☆最初の普通選挙☆
大正14年に納税額による制限が撤廃され、25歳以上の男性であれば誰でも投票できる
ようになりました。これを受けて行なわれた昭和3年2月の衆議院議員総選挙では、有権
者の数が1241万人・全人口比の20.0%となりましたが、女性に参政権が認められるのは
戦後のこととなります。
☆性別による制限撤廃&
参議院議員も選挙で☆
昭和20年に年齢要件が20歳以上となり、女性
参政権が認められました。また、それまでの貴
族院に代わって参議院が設けられ、参議院議員
は選挙で選ばれることとなりました。
(貴族院議
員は一般国民が選挙で選ぶことはできませんで
した。) この制度が現在まで続いています。
☆選挙権年齢が18歳に引き下げ☆
昨年6月の公職選挙法改正により、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ執行される
のは、今年夏に行なわれる参院選となり、70年ぶりの選挙権年齢引き下げとなります。
☆先達の思いを大切に!☆
明治維新以来、自由民権運動や大正デモクラシーなど、
わたくしたちの先達は自分の身の危険を顧みず、民主主義
の実現に尽力してきました。ひるがえって、現在のわたく
したちはどうなんでしょう?
投票に行っても行かなくても…なんて考え始めたら、先
達の苦労に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(次号へ続きます)