安全保障関連法案の参議院での強行採決に抗議し、法の執行停止を求めます 9 月 19 日未明、安倍政権は、安全保障関連法案 11 本を、参議院において強行 採決しました。国民の多くが反対し、連日何万人もの人が国会を取り巻き「戦 争法案絶対反対」 「強行採決は許さない」と抗議の声をあげる中、非民主的・暴 力的採決と言わざるを得ません。 民主主義・憲法の平和主義・立憲主義を蹂躙するものであり、強く抗議いた します。 参議院では、安倍首相が繰り返し強調してきた事例である「邦人救出の米艦 防護」そして「ホルムズ海峡の機雷掃海」を、首相と防衛相自ら否定するなど、 本法制がいかに粗雑で無意味であるかが露呈されました。 また、6 月 4 日の衆議院憲法審査会で 3 名の憲法学者全員が違憲と断言して以 来、多くの憲法学者、歴代法制局長官、さらには元最高裁長官さえもこの法案 を「違憲」と断じています。 強行採決直前の中央公聴会においても元最高裁判事が理路整然と「違憲」で あることを論じ、政府の「砂川判決」や 72 年政府見解を根拠とする論理の矛盾 を追及したばかりです。その意見を無視したことは、公聴会を単なる形式に貶 めてしまったことであり、深い憤りを感じます。 衆議院での強行採決以後、子を持つママたちや、学生、高齢者のグループや 個人など、これまで声をあげなかった普通の人たちが声をあげ始め、各地で抗 議のアピールが展開されています。私たち市民ネットワークちばでも、他の団 体とも連携して、こうした政府の暴挙に抗議し、市民に訴える活動を進めてき ました。 私たちは子や孫をはじめ、未来の世代に責任をもっています。防衛予算を増 強し、抑止力を高めることにより安全保障を維持しようとする現政権のやり方 に強く抗議し、法の執行停止を求めるとともに、日本国憲法に則った「軍事力 によらない安全保障政策」を強く要求します。 今後も、法の執行停止に向けて、思いを一つにした人たちと連携し、粘り強 く活動を進めていきます。 2015 年 9 月 21 日 市民ネットワークちば 代表 山田京子
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