短期間の間欠的低酸素暴露が 持久的鍛練者の呼吸循環系に及ぼす影響 研究代表者 名古屋大学 片山 敬章 高度が 4500 メートルに対応する酸素の少ない環境で 1 日 90 分、週 3 回、を 3 週間続けて生活した場合、パフ ォーマンスの向上がみられるか否かを調べました。低酸 素での 3 週間の生活の直後と、3 週間後に、3000 メート ルを走る時間、呼吸循環系の検査、血液成分の検査をし ました。直後には 3000 メートルを走る時間はあきらか に向上しましたが 3 週間後には低下傾向が見られました。 他の 2 つの検査には直後も 3 週間後も有意な変化は見ら 短期間の低酸素トレーニングは、直後のタイムを向上させる れませんでした。以上の結果から、安静時の間欠的低酸 素暴露により、持久的鍛練者における持久的パフォーマ ンスと最大運動時の運動効率が向上することがわかりま した。しかしこの向上は 3 週間は維持されないようです。 (l.min-1) 4.0 低酸素群 3.5 . Vo2 *† 3.0 低酸素暴露前(Pre) 低酸素暴露後(Post) 暴露停止3週間後(3wk) *† *† 2.5 * *† Pre vs. Post, p<0.05 † Post vs. 3wk, p<0.05 2.0 0 2 4 6 (%) トレッドミル傾斜 (トレッドミルスピード9miles/h) . 低酸素暴露による最大下運動中の酸素摂取量(vo2)の変化 29 30
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