30 29 名古屋大学 片山 敬章 短期間の間欠的低酸素暴露が 持久的鍛練

短期間の間欠的低酸素暴露が
持久的鍛練者の呼吸循環系に及ぼす影響
研究代表者
名古屋大学
片山 敬章
高度が 4500 メートルに対応する酸素の少ない環境で
1 日 90 分、週 3 回、を 3 週間続けて生活した場合、パフ
ォーマンスの向上がみられるか否かを調べました。低酸
素での 3 週間の生活の直後と、3 週間後に、3000 メート
ルを走る時間、呼吸循環系の検査、血液成分の検査をし
ました。直後には 3000 メートルを走る時間はあきらか
に向上しましたが 3 週間後には低下傾向が見られました。
他の 2 つの検査には直後も 3 週間後も有意な変化は見ら
短期間の低酸素トレーニングは、直後のタイムを向上させる
れませんでした。以上の結果から、安静時の間欠的低酸
素暴露により、持久的鍛練者における持久的パフォーマ
ンスと最大運動時の運動効率が向上することがわかりま
した。しかしこの向上は 3 週間は維持されないようです。
(l.min-1)
4.0
低酸素群
3.5
.
Vo2
*†
3.0
低酸素暴露前(Pre)
低酸素暴露後(Post)
暴露停止3週間後(3wk)
*†
*†
2.5
*
*†
Pre vs. Post, p<0.05
† Post vs. 3wk, p<0.05
2.0
0
2
4
6
(%)
トレッドミル傾斜 (トレッドミルスピード9miles/h)
.
低酸素暴露による最大下運動中の酸素摂取量(vo2)の変化
29
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