平成27年12月17日 第 68 号 青森センターニュース 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 青森研究開発センター 管理部総務課 〒039-3212 青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字表舘2番地166 Tel : 0175-71-6500(代) http://www.jaea.go.jp/04/aomori/index.htm ●六ヶ所核融合研究所 ・第17回IFERC事業委員会 9月30日~10月1日に六ヶ所核融合研究所において、第17回IFERC事業委員会が開催され ました。欧州側からダビット・メゾニエ議長を含め委員3名と専門家8名(TV会議参加含む)、日本側 から委員3名と専門家10名、中島IFERC事業長及び事業チーム員8名、書記1名の計33名が参 加しました。今回の会合では、各活動の状況報告、2016年IFERC事業の作業計画案、事業計画 の改訂案等を審議し、12月にイタリアで開催される第17回BA運営委員会に対する技術的勧告をま とめるとともに、同計画案等を運営委員会に提出し承認を求めるとの事業長提案に同意しました。 事業委員会での主な確認・審議事項は以下のとおりでした。 (1)原型炉設計R&Dでは、日欧共同作業の進捗(出力規模など核融合原型炉に関する共通理解、液体 金属リチウム鉛中での炭化ケイ素複合材料(SiCf/SiC)腐食試験、欧州のトカマク装置JET 内で使用されたタイルおよびダストの分析作業等)が報告されました。六ヶ所サイトに整備中の共同 研究棟は順調に建設工事が進捗しています(平成28年1月竣工予定)。 (2)計算機シミュレーションセンターでは、スパコンの利用率がこれまで同様に高水準にあり、学術論 文の刊行数が449編に達しました。 (3)ITER遠隔実験センターでは、今年度から遠隔実験室等の整備に着手しました。 なお、次回会合は、2016年3月15日~16日に日本で開催される予定です。 IFERC事業委員会出席者 1 青森センターニュース 68 号 ・原型炉設計合同特別チーム第2回全体会合を開催 原型炉設計合同特別チームの第2回の全体会合が六ヶ所核融合研究所で10月8日に開催され、 産業界からの18名(三菱重工、東芝、三菱電機、日立製作所、金属技研、RIST)を含め約50 名の参加がありました。会合では、チームの活動概要、プロジェクト管理の方針の報告に続いて、 総合調整グループ、システム設計グループ、物理設計グループ、安全設計グループの活動状況が報 告されました。また、総合討論では、主に産業界からの参画促進について意見交換が行われました。 原型炉設計合同特別チーム第2回全体会合の出席者 ● むつ事務所 ・むつ産業まつりへの参加 10月3日と4日の予定で開催された第18回むつ産業ま つり(むつ商工会議所主催)に参加しました。悪天候により、 3日が中止となったため残念ながら4日の1日のみの開催と なりましたが、今回で3回目の参加となる原子力機構として は、むつ事務所の紹介パネルやパンフレットで理解促進に努 める一方、「ナゼポン」ねぶたを背景とした来客者の写真を撮 影し缶バッチ作りを行い、むつ科学技術館のPRを行いまし た。原子力機構のブースには、家族連れなど約500人の来 会場の様子 客がありました。 ・ 平成27年度むつ事務所避難訓練・消防訓練 10月20日に関根施設で緊急地震速報を用いた避難訓練 と、むつ消防署員による指導の下、消防訓練を実施しました。 地震発生時の命を守る行動(机の下に退避、頭部の保護)、初 期行動(出火防止、避難経路確保)、避難場所での人員掌握等、 緊張感を持ち取り組みました。避難訓練後にはむつ消防署員 から、災害時の行動の取り方や119番通報の講習等、貴重 な講義をして頂きました。また、消火器訓練・放水訓練では、 使い方の再確認をすることができました。訓練で学んだこと、 消防訓練の様子 再確認したことを常に念頭に置き、災害時に冷静かつ的確な 行動が取れるよう職員一人一人の意識付けが大切であると感じました。 2 青森センターニュース 68 号 ● トピックス ・ものづくり産業パートナーフォーラムinひろさき 10月28日に開催された青森県主催「ものづくり 産業パートナーフォーラムinひろさき」に参加し、 六ヶ所核融合研究所における幅広いアプローチ(BA) 活動の進展を紹介するとともに、青森県内で注目を浴 びている、海水からのリチウム資源回収に関する最新 の研究成果の展示及び説明を行いました。 本展示会では、三村青森県知事より“ リチウム資源 回収の進展 ”に関するご質問をいただき、星野研究主 幹より“ 青森県内における産業化に向け、リチウム回 収技術は向上している ”旨を回答したところ、“ 六ヶ 三村青森県知事(左から2番目)に説明する 星野研究主幹(中央) 所核融合研究所で誕生した技術の更なる進展を期待し ている ”旨の激励をいただきました。 また、ご来賓の皆様方より、外部からのエネルギーが不要で、発電しながら海水中のリチウムを回 収できるのは素晴らしい技術であり、他の企業が簡単に実施できないよう、特許権等の知的財産に関 しては、原子力機構が主体的に確保するようアドバイスを受けるなど、大きな注目を浴びました。更に、 青森県を始めとする東北の数多くの企業や研究機関より、海水中に含まれるリチウム以外の元素を回 収した実績を紹介される等、共同研究への可能性も考えられる有意義な情報交換の場となりました。 ● むつ科学技術館 つくってたいけん工作教室では、10月より「発泡入浴剤を作ろう!」を開催しています。食紅で 色を付けた炭酸水素ナトリウムにクエン酸と好きな匂いのアロマを加え、よくかき混ぜます。そして 丸く固めると完成です。子供たちはオリジナルの入浴剤が出来上がり、とても喜んでいました。12 月までの土曜日・日曜日・祝日に開催していますので、ぜひご参加ください。 TEL:0175-25-2091 URL:http://www.jmsfmml.or.jp/msm.htm 3 ・(
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