2015年度 アジア・オセアニア進出日系企業実態調査 2015年12月22日 日本貿易振興機構(ジェトロ) 海外調査部アジア大洋州課・中国北アジア課 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 1 本年度調査項目 本年度調査の概要 3 1.営業利益見通し (1) 2015年の営業利益見込み(国・地域別、企業規模別) (2) 黒字企業の割合の推移‐2008~15年(国・地域別) (3) 2015年の営業利益見込み(業種別) (4) 2015年の営業利益(国・地域別、内販型・輸出型) (5) 2015年の営業利益見込み(設立年別) (6) 2015年、16年の営業利益見通し(前年との比較、国・地域別) (7) 2015年、16年のDI値(国・地域別) (8) 2015年、16年の営業利益見通し(前年との比較、業種別) (9)~ (10) 2015年の営業利益見通しが改善・悪化する理由 8 9 10 11 12 13 14 15 16 2.今後の事業展開 (1) 今後1~2年の事業展開の方向性(国・地域別) (2) 事業を「拡大」とする比率の推移(2008~15年、国・地域別) (3) 事業を「拡大」とする比率の推移(2008~15年、中国・アジア主要国比較) (4) 今後1~2年の事業展開の方向性(業種別・企業規模別) (5) 今後1~2年の事業展開の方向性(主要業種、国・地域別比較) (6) 今後1~2年で事業を「拡大」する理由 (7) 拡大する機能(複数回答) (8) 拡大する機能の国別推移(2012~15年) (9) 事業縮小もしくは移転・撤退の理由 (10)中国進出日系企業の今後1~2年の事業展開の方向性 (11)~(12)従業員の増減(過去1年間の変化、今後の予定) (13) 経営の現地化 (14) 国内・国外で代替生産・供給できる体制構築の有無 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 30 31 3.経営上の問題点 (1) 全地域共通の問題点(上位10項目) (2)~(3) 全地域共通の問題点(上位10項目、各国・地域の回答率) (4)~(6) 国・地域別の問題点(上位5項目) (7) 中国とアジア主要国の比較(製造業) 4.製造・サービスコストの上昇 (1) 製造・サービスコストの上昇による事業活動へのマイナス影響 (国・地域別) Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 32 33 35 38 39 (2) 製造・サービスコストの上昇による事業活動へのマイナス影響 (業種別) (3) コスト上昇による対応策の実施(検討)状況 (4) ~(5)コスト上昇に対する対応策の実施(検討)状況(国・地域別) 5.原材料・部品の調達 (1) 製造原価に占める人件費、材料費の比率 (2) 日本の製造原価を100とした場合の現地での製造原価 (3) 原材料・部品の調達先の内訳(国・地域別) (4) 主要国の調達先の内訳の推移(10年調査と15年調査の比較) (5) 原材料・部品の調達先の内訳(業種別) (6) 原材料・部品の現地調達先の内訳(国・地域別) (7) 日本から調達している部品・材料について (8) 日本でしか調達できない原材料・部品について (9) 今後の原材料・部品調達の方針 (10)今後、原材料・部品の調達率を引き上げる理由 6.輸出入の状況 (1) 売上高に占める輸出の比率(国・地域別) (2) 輸出先の内訳(国・地域別) (3) 輸出入の決済通貨 (4) 今後1~3年の事業/製品の輸出市場として最も重要と考える 国・地域(国・地域別) (5) FTA・EPAの活用の有無(全体、業種別・企業規模別、国・地域別) 、 活用率の比較 (輸出・輸入別)、在ASEAN企業の活用率の推移 (6)~ (7) FTA・EPAの利用状況(国・地域別) 40 41 42 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 7.経済統合への期待 (1)~(2) ASEAN経済共同体(AEC)実施項目で期待する項目 (3)~(5) RCEP交渉で検討されている項目のうち期待する項目 (6)~(7) TPP交渉で検討されている項目のうち期待する項目 (8) FTA・EPA未締結国との取引におけるTPP活用の検討有無 61 63 66 68 8.賃金 (1) 前年比昇給率(国・地域別) (2) 前年比昇給率(中国および主要国推移) (3) 基本給・月額(職種別、国・地域別) (4) 年間実負担額(職種別、国・地域別) (5) 賞与(職種別、国・地域別) 69 70 71 72 73 2 本年度調査の概要(1) (社、%) 調査目的 調査対象 企業数 アジア・オセアニアにおける日系企業活動の実態 を把握し、その結果を広く提供することを目的とす る。 総数 調査対象 北東アジア5カ国・地域、ASEAN9カ国、南西アジ ア4カ国、オセアニア2カ国の計20カ国・地域に進 出する日系企業(日本側による直接、間接の出資 比率が10%以上の企業)。 調査時期 2015年(平成27年) 10月8日~11月13日 回収状況 9,590社に回答を依頼し、4,635社より有効回答を 得た。国・地域別の内訳は右表の通り(有効回答 率48.3%)。 備考 備考 調査は1987年より実施し、本年度は第26回目。 調査は1987年より実施し、本年度は第29回目。 2007年度調査より非製造業も調査対象に追加。 2007年度調査より非製造業も調査対象に追加。 図表の数値は四捨五入しているため、合計が必 図表の数値は四捨五入しているため、合計が必 ずしも100%とはならない。 ずしも100%とはならない。 台湾の調査については、公益財団法人交流協会 台湾の調査については、公益財団法人交流協会 の協力を得て実施した。 の協力を得て実施した。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 調査企業数 有効回答 内訳 構成比 製造業 非製造業 有効 回答率 9,590 4,635 100.0 2,448 2,187 48.3 北東アジア 中国 香港・マカオ 韓国 台湾 2,540 1,438 333 246 523 1,478 874 236 205 163 31.9 18.9 5.1 4.4 3.5 769 559 51 100 59 709 315 185 105 104 58.2 60.8 70.9 83.3 31.2 ASEAN タイ ベトナム インドネシア マレーシア シンガポール フィリピン カンボジア ミャンマー ラオス 5,545 1,618 1,027 946 940 421 239 188 123 43 2,313 563 557 397 300 228 119 97 34 18 49.9 12.1 12.0 8.6 6.5 4.9 2.6 2.1 0.7 0.4 1,307 360 364 232 172 48 78 39 2 12 1,006 203 193 165 128 180 41 58 32 6 41.7 34.8 54.2 42.0 31.9 54.2 49.8 51.6 27.6 41.9 南西アジア 1,015 565 12.2 278 287 55.7 インド バングラデシュ スリランカ パキスタン 749 149 76 41 446 51 38 30 9.6 1.1 0.8 0.6 215 34 11 18 231 17 27 12 59.5 34.2 50.0 73.2 オセアニア オーストラリア ニュージーランド 490 339 151 279 201 78 6.0 4.3 1.7 94 61 33 185 140 45 56.9 59.3 51.7 3 本年度調査の概要(2) 業種別割合 (社、%) 大企業・中小企業の割合 有効 構成 回答 比 製造業 計 国・地域別企業数 (%) 大企業 総数 435 9.4 電気機械器具 420 9.1 鉄・非鉄・金属 325 7.0 化学・医薬 323 7.0 64.5 大企業 172 3.7 一般機械器具 171 3.7 110 2.4 精密機械器具 81 1.8 (注)左記の業種分類の内訳は以下のとおり ゴム・皮革 65 1.4 木材・パルプ 44 1.0 その他製造業 302 6.5 1.食料品: 食料品:食品・農水産加工品 食料品: 2.繊維: 繊維:繊維(紡績・織物・化学繊維)、衣服・繊 繊維: 維製品 3.木材・パルプ 木材・パルプ:木材・木製品、紙・パルプ 木材・パルプ 4.化学・医薬 化学・医薬:化学品・石油製品、医薬品、プラ 化学・医薬 スチック製品 5.鉄・非鉄・金属: 鉄・非鉄・金属:鉄鋼(鋳造製品を含む)、非鉄 鉄・非鉄・金属: 金属、金属製品(メッキ加工を含む) 6.一般機械器具: 一般機械器具:一般機械(金型・機械工具を 一般機械器具: 含む) 7.電気機械器具: 電気機械器具:電気機械・電子機器、電気・ 電気機械器具: 電子部品 8.輸送機械器具: 輸送機械器具:輸送用機器(自動車・二輪 輸送機械器具: 車)、輸送用機器部品(自動車・二輪車) 9.精密機械器具: 精密機械器具:精密機械、医療機器 精密機械器具: 10.卸売・小売業: 卸売・小売業:商社、流通、販売会社 卸売・小売業: 11.金融・保険業: 金融・保険業:銀行、保険、証券 金融・保険業: 非製造業 計 1,047 431 572 302 175 61 170 35 130 33 1,313 1,000 270 293 267 290 257 140 194 106 170 58 71 48 53 44 21 13 10 8 409 156 347 99 バングラデシュ 14 37 スリランカ 21 17 パキスタン 27 3 221 58 170 31 51 27 中国 香港・マカオ 韓国 台湾 食料品 繊維 1,645 北東アジア 35.5 2,187 47.2 卸売・小売業 950 20.5 運輸業 252 5.4 建設業 168 3.6 金融・保険業 114 2.5 通信・ソフトウェア業 106 2.3 その他非製造業 597 12.9 中小企業 (注)中小企業の定義は、日本の中小企業基本法の定めに基づく。 (注)卸売・小売業には製造業の販売拠点も含まれる。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 中小企業 2,990 2,448 52.8 輸送機械器具 (社) ASEAN タイ ベトナム インドネシア マレーシア シンガポール フィリピン カンボジア ミャンマー ラオス 南西アジア インド オセアニア オーストラリア ニュージーランド 4 本年度調査の概要(3) 調査回答企業の設立年度分布(国・地域別) 全体(n=4,635、設立年度不明24社含む) 411 中国(n=874) 589 542 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 台湾(n=163) 4 8 4 40 16 18 17 14 4 19 11 14 61 31 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 ミャンマー(n=34) 0 0 0 0 1 33 0 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 スリランカ(n=38 、設立年度不明1社含む) 0 0 0 0 0 1 1 49 11 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 14 7 3 1 39 23 8 9 60 26 41 32 138 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 カンボジア (n=97、設立年度不明11社含む) 34 10 13 13 1 0 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 10 0 37 4 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 186 184 51 インド(n=446、設立年度不明1社含む) 0 5 24 33 27 7 32 23 インドネシア(n= 397) 0 18 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 0 6 フィリピン(n=119) 20 15 0 1 9 21 16 101 25 26 0 44 35 72 ラオス(n=18) 6 0 89 25 7 13 73 31 24 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 108 シンガポール(n=228) 39 20 21 100 韓国(n=205) ベトナム(n=557) -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 25 73 38 58 22 マレーシア(n=300、設立年度不明9社含む) 14 22 18 30 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 20 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 10 6 タイ(n=563、設立年度不明2社含む) 19 6 0 25 93 91 313 1 26 175 161 957 766 824 150 136 99 137 15 香港・マカオ (n=236) 6 45 3 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 パキスタン(n=30) 1 0 6 4 13 35 0 0 0 0 2 14 4 63 2 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 バングラデシュ(n=51) 176 162 0 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 オーストラリア(n=201) 0 1 0 3 4 4 2 17 20 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 ニュージーランド(n=78) 16 4 0 1 0 2 3 4 4 3 16 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 6 0 0 1 5 6 2 3 1 6 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 8 27 16 20 25 15 25 23 17 15 18 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 10 9 6 6 6 10 5 2 -1970 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 2006 2011-1975 -1980 -1985 -1990 -1995 -2000 -2005 -2010 5 調査結果のポイント(1) ~「2015年度 アジア・オセアニア進出日系企業実態調査」結果について~ “事業拡大意欲に一服感 事業拡大意欲に一服感” 事業拡大意欲に一服感 1. .中国での事業拡大意欲、4割弱に低下(別添資料 、19、 、20) ) 中国での事業拡大意欲、 割弱に低下(別添資料P18、 割弱に低下(別添資料 今後1~2年の事業展開の方向性を「拡大」と回答した企業の割合は51.2%と、14年調査(56.3%)から5.1ポイント 低下。中国では「拡大」と回答した企業の割合が14年調査比8.4ポイント低下の38.1%となり、本設問を開始した 1998年以降初めて4割を切り、「現状維持」が51.3%と過半を占めた。ASEANでは「拡大」が前年比6.1ポイント低下 の54.2%、うちインドネシア(51.9%、同15.4ポイント低下)、カンボジア(66.7%、同12.8ポイント低下)、タイ (49.0%、同11.9ポイント低下)で減少幅が2桁だった。事業拡大意欲が強いのは、パキスタン(76.7%)、ミャンマー (75.8%)、インド (74.7%)、スリランカ(73.0%)など。 2. .経営上の最大の問題点は「従業員の賃金上昇」(P32、 、33、 、69、 、70) ) 経営上の最大の問題点は「従業員の賃金上昇」( 経営上の問題点は「従業員の賃金上昇」(69.0%)が最大の課題。特に中国、インドネシアでは8割以上の企業が 挙げた。2015年の賃金昇給率(前年度比、平均)はカンボジア、インドネシア、ミャンマー、ラオス、パキスタン、イン ド、ベトナムの7カ国で、2桁を記録。2016年についても、ミャンマー、インドネシア、パキスタンの3カ国で2桁の上昇率 を見込む。中国については賃金昇給率の調査を開始した2010年以降2桁上昇が続いたが、2013年以降は1桁の上 昇となり2016年は6.7%に低下の見込み。 3. .ASEANでは中国からの調達が上昇( では中国からの調達が上昇(P44、 、46、 、47、 、52) ) では中国からの調達が上昇( 製造コストに占める割合が6割に達する材料費の低減に向けて、「現地調達率を引き上げる」方針を示した企業の 割合は全体の74.1%に上る。中国の現地調達率は64.7%と調査対象国・地域の中で最も高い(2010年は58.3%)。 ASEAN5(インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア)はベトナムを除き現地調達率が5年前(2010年)と比 べて低下した。他方、これら5カ国では中国からの調達率が上昇している。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 6 調査結果のポイント(2) 4. .輸送機械器具、電気機械器具業界では自動化・省力化推進が4割以上( 、43) ) 輸送機械器具、電気機械器具業界では自動化・省力化推進が 割以上(P41、 割以上( コスト上昇への対応策は、「管理費・間接費の削減」(54.2%)、「原材料調達先・調達内容の見直し」(41.1%)、「製 品(サービス)価格の引き上げ」(27.4%)となった。「自動化・省力化の推進(産業用ロボットの導入等)」は、マレーシ ア、中国で約3割、輸送機械器具、電気機械器具といった業種では4割以上に上った。 5. .黒字企業の割合は横ばいだが国・地域でばらつき(P8) 黒字企業の割合は横ばいだが国・地域でばらつき( ) 2015年の営業利益(見込み)を「黒字」とした企業の割合は62.2%で、14年調査(63.9%)からほぼ横ばいであった。 国・地域別では、韓国(77.2%)、台湾(74.7%)が高く、パキスタン、オーストラリア、フィリピン、タイも7割以上でこれに 続く。他方、業歴が浅い企業が多いミャンマー(17.7%)、バングラデシュ(35.4%)、カンボジア(35.8%)などでは、黒 字企業の割合が4割未満だった。企業規模別でみると、大企業では68.1%が黒字で、中小企業の51.6%を16.5ポイン ト上回った。特にベトナム、中国では、大企業の黒字企業の割合が中小企業より20ポイント以上高く、逆に韓国では中 小企業の黒字比率が大企業を上回った。 6. .2016年の景況感は改善( 年の景況感は改善(P13、 、14、 、17) ) 年の景況感は改善( 2016年の見通しについては、営業利益が「改善」するとした企業の割合が44.8%に達する一方、 「悪化」は15年見 込みから減少し、13.3%となった。景況感を示すDI値(営業利益が前年比で「改善」した割合から「悪化」した割合を引 いた数値)は31.5ポイントとなり、15年見込みと比べ19.0ポイント上昇。改善の理由は「現地市場での売上増加」が最 大。また、バングラデシュ、カンボジア、インドなどの新興国では、DI値が60ポイントを上回り、景況感が大幅に改善し た。 7. .TPPでは「 では「税関当局および貿易円滑化 、63、 、66) ) では「税関当局および貿易円滑化」や「物品市場アクセス」に期待( 税関当局および貿易円滑化」や「物品市場アクセス」に期待(P61、 」や「物品市場アクセス」に期待( 環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉参加国(シンガポール、マレーシア、ベトナム、オーストラリア、ニュージー ランド)に進出している企業を対象にTPP協定への期待を聞いたところ、「税関当局および貿易円滑化」が6割で最大、 これに「物品市場アクセス」が続いた。他方、2015年末に発足するASEAN経済共同体(AEC)および交渉中の東アジ ア地域包括的経済連携(RCEP)で検討されている項目に対する期待は、ほぼすべての項目で14年調査から低下傾 向がみられた。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 7 1.営業利益見通し(1) 2015年の営業利益見込み 年の営業利益見込み(国・地域別 年の営業利益見込み 国・地域別) 国・地域別 0 総数(n=4,576) ASEAN(n=2,280) 韓国(n=202) 台湾(n=162) パキスタン(n=30) オーストラリア(n=201) フィリピン(n=118) タイ(n=561) マレーシア(n=293) 香港・マカオ(n=234) シンガポール(n=226) ニュージーランド(n=78) 中国(n=863) ベトナム(n=553) インドネシア(n=396) インド(n=440) ラオス(n=18) スリランカ(n=38) カンボジア(n=81) バングラデシュ(n=48) ミャンマー(n=34) 20 40 60 80 (%) 100 62.2 15.0 22.8 62.2 14.0 23.7 77.2 9.4 13.4 74.7 11.7 13.6 73.3 6.7 20.0 72.1 11.9 15.9 72.0 15.3 12.7 70.4 13.0 16.6 68.3 12.0 19.8 67.1 20.1 12.8 65.5 18.6 15.9 64.1 16.7 19.2 60.4 15.9 23.8 58.8 15.0 26.2 56.3 11.4 32.3 50.5 18.6 30.9 44.4 16.7 38.9 42.1 31.6 26.3 35.8 16.1 48.2 35.4 25.0 39.6 17.7 23.5 58.8 黒字 均衡 赤字 2015年の営業利益見込み 年の営業利益見込み(国・地域別、企業規模別 年の営業利益見込み 国・地域別、企業規模別) 国・地域別、企業規模別 0 全体 タイ 台湾 韓国 フィリピン オーストラリア ベトナム マレーシア 香港・マカオ 中国 シンガポール インドネシア インド カンボジア 大企業(n=2,945) 中小企業(n=1,631) 大企業(n=269) 中小企業(n=292) 大企業(n=129) 中小企業(n=33) 大企業(n=167) 中小企業(n=35) 大企業(n=71) 中小企業(n=47) 大企業(n=170) 中小企業(n=31) 大企業(n=265) 中小企業(n=288) 大企業(n=189) 中小企業(n=104) 大企業(n=174) 中小企業(n=60) 大企業(n=563) 中小企業(n=300) 大企業(n=168) 中小企業(n=58) 大企業(n=257) 中小企業(n=139) 大企業(n=341) 中小企業(n=99) 大企業(n=39) 中小企業(n=42) (注)大企業・中小企業のn≧30の国・地域。 20 40 68.1 51.6 80 100 (%) 12.4 19.5 19.7 28.7 60 79.9 8.2 11.9 61.6 17.5 20.9 78.3 10.9 10.9 60.6 15.2 24.2 76.1 9.614.4 82.9 8.6 8.6 73.2 9.9 16.9 70.2 23.4 6.4 72.9 11.8 15.3 67.7 12.9 19.4 11.3 17.4 71.3 47.2 18.4 34.4 70.9 11.1 18.0 63.5 13.5 23.1 70.7 17.8 11.5 56.7 26.7 16.7 68.0 11.6 20.4 46.0 24.0 30.0 65.5 19.1 15.5 65.5 17.2 17.2 62.7 9.0 28.4 44.6 15.8 39.6 53.7 17.3 29.0 39.4 23.2 37.4 43.6 12.8 43.6 28.6 19.1 52.4 黒字 均衡 赤字 2015年の営業利益見込みを「黒字」とした企業の割合は62.2%と14年調査の63.9%(2014年調査、n=4,711)から1.7ポイント低下した。 一方、 「赤字」とした企業の割合は22.8%となり、14年調査の21.4%から1.4ポイント上昇した。 国・地域別の黒字企業の割合は、韓国が77.2%と最も高く、以下台湾、パキスタン、オーストラリア、フィリピン、タイで70%を超えた。 大企業では68.1%が黒字となり、中小企業の51.6%を16.5ポイント上回った。また、有効回答数が30社以上ある全13カ国・地域のうち、韓国・シ ンガポールを除く11カ国・地域で大企業の黒字比率が中小企業を上回った。特にベトナム・中国では、大企業の黒字企業の割合が中小企業より 20ポイント以上高く、逆に韓国では中小企業の黒字比率が大企業を上回った。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 8 1.営業利益見通し(2) 黒字企業の割合の推移 ‐ 2008~ ~15年 年(国・地域別 国・地域別) 国・地域別 北東アジア(中国除く) (%) ASEAN5 90 90 80 80 70 70 60 60 50 (%) 50 2008 2009 香港 2010 台湾 2011 2012 韓国 2013 2014 2015 2008 (注)2011年以降の香港はマカオを含む 中国、インド、ベトナム 2009 2010 2011 2012 インドネシア シンガポール フィリピン マレーシア 2013 2014 2015 タイ (%) 80 北東アジア(中国を除く)では、香港・マカオと台湾で黒字企業の割 合が前年比で低下した一方、韓国では上昇した。 ASEAN5ではインドネシアを除く4カ国で黒字企業の割合が上昇し た。インドネシアは前年比4.4ポイント低下と12年以来4年連続で低 下した。タイとフィリピンは黒字企業の割合が7割を超えた。 中国、インド、ベトナムは、いずれも黒字企業の割合が前年比で低 下した。中国は前年比3.7ポイント低下の60.4%、インドは同2.5ポ イント低下の50.5%、ベトナムは同3.5ポイント低下の58.8%となっ た。 70 60 50 40 2008 2009 2010 中国 2011 2012 インド 2013 2014 2015 ベトナム Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 9 1.営業利益見通し(3) 2015年の営業利益見込み 年の営業利益見込み(業種別 年の営業利益見込み 業種別) 業種別 製造業 0 製造業計(n=2,421) 20 40 62.6 69.5 ゴム・皮革(n=65) 69.2 化学・医薬(n=319) 67.1 輸送機械器具(n=431) 65.2 精密機械器具(n=80) 65.0 木材・パルプ(n=44) 食料品(n=170) 鉄・非鉄・金属(n=324) 繊維(n=108) 80 13.4 電気機械器具(n=417) 一般機械器具(n=166) 60 24.0 13.7 6.2 10.9 17.5 59.1 17.5 24.1 11.4 29.6 12.4 55.6 31.2 13.6 38.0 61.7 金融・保険業(n=109) 16.8 66.9 運輸業(n=251) 65.3 通信・ソフトウェア業(n=106) 建設業(n=165) 21.4 82.6 卸売・小売業(n=931) 9.2 8.3 16.2 12.0 52.8 21.8 黒字 均衡 16.9 22.7 23.6 44.9 60 82.7 70.9 69.9 60.0 80 輸送機械器具 輸送機械器具 0 タイ(n=77) 中国(n=93) ベトナム(n=46) インドネシア(n=66) インド(n=77) 20 40 60 75.3 74.2 69.6 48.5 44.2 23.6 33.3 卸売・小売業 台湾(n=60) 韓国(n=64) シンガポール(n=94) マレーシア(n=49) 香港・マカオ(n=94) オーストラリア(n=79) タイ(n=95) 中国(n=114) インドネシア(n=61) インド(n=122) ベトナム(n=42) 0 20 80 83.3 78.1 74.5 73.5 72.3 72.2 67.4 61.4 55.7 54.1 52.4 (%) 100 11.7 13.0 6.5 19.4 8.7 21.7 42.4 40.3 9.1 15.6 40 (%) 100 7.7 9.6 7.3 21.8 16.8 13.3 17.8 22.2 30.9 14.8 非製造業 非製造業計(n=2,155) マレーシア(n=52) タイ(n=55) 中国(n=113) ベトナム(n=45) (注)n≧30の国・地域。 16.9 23.9 13.9 47.2 16.8 24.6 16.0 62.1 56.5 (%) 主要業種内の国・地域別見込み 電気機械器具 機械器具 100 電気 0 20 40 60 80 (%) 100 5.0 11.7 12.5 9.4 14.9 10.6 12.2 14.3 17.0 10.6 11.4 16.5 15.8 16.8 21.1 17.5 13.1 31.2 21.3 24.6 23.8 23.8 赤字 2015年の営業利益見込みを、製造業、非製造業別に見ると、黒字企業の割合は製造業(62.6%)が非製造業(61.7%)を上回った。前年(14年 調査、製造業: 63.6 %/非製造業: 64.2 %)との比較では、製造業で1.0ポイント低下、非製造業で2.5ポイント低下した。 非製造業では特に金融・保険業(82.6%)で黒字企業の割合が高かった。 有効回答数上位3業種に関し、主要国・地域別の動向を見ると、電気機械器具では、マレーシアで82.7%、タイで70.9%の企業が黒字を見込ん でいる。輸送機械器具では、タイで75.3%、中国で74.2%の企業が黒字を見込む。卸売・小売業における黒字企業の割合は、台湾が83.3%と 最も高く、韓国、シンガポール、マレーシア、香港・マカオ、オーストラリアも70%以上となった。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 10 1.営業利益見通し(4) 輸出比率50%未満の企業(内販型)の営業利益(見込み) 輸出比率 %未満の企業(内販型)の営業利益(見込み) (2015年 年、国・地域別) 0 総数(n=2609) ASEAN(n=1136) パキスタン(n=23) 台湾(n=124) オーストラリア(n=141) 韓国(n=144) ニュージーランド(n=47) タイ(n=358) 香港・マカオ(n=102) フィリピン(n=37) シンガポール(n=84) マレーシア(n=108) 中国(n=496) ベトナム(n=211) インドネシア(n=275) インド(n=363) スリランカ(n=19) カンボジア(n=36) ミャンマー(n=24) 20 40 60 80 輸出比率50%以上の企業(輸出型)の営業利益(見込み) 輸出比率 %以上の企業(輸出型)の営業利益(見込み) (2015年 年、国・地域別) (%) 100 23.6 62.7 13.7 総数(n=1555) 25.0 62.0 13.0 ASEAN(n=928) 78.3 4.4 17.4 韓国(n=41) 76.6 9.7 13.7 フィリピン(n=72) 9.2 14.9 75.9 台湾(n=30) 9.7 15.3 75.0 香港・マカオ(n=101) 10.6 17.0 72.3 マレーシア(n=132) 71.8 12.6 15.6 13.7 シンガポール(n=126) 67.7 18.6 タイ(n=166) 18.9 67.6 13.5 16.7 64.3 19.1 オーストラリア(n=49) 24.1 63.9 12.0 インドネシア(n=91) 23.6 62.5 13.9 インド(n=50) 24.2 61.6 14.2 中国(n=285) 34.9 54.9 10.2 ベトナム(n=297) 32.8 49.3 17.9 ニュージーランド(n=28) 26.3 42.1 31.6 バングラデシュ(n=29) 38.9 38.9 22.2 カンボジア(n=29) 75.0 12.5 12.5 黒字 均衡 赤字 (注)n≧15の国・地域。 20 0 40 60 (%) 100 80 62.0 16.1 21.9 62.2 14.6 23.3 9.8 4.9 85.4 15.3 76.4 73.3 13.3 13.3 71.3 17.8 12.1 17.4 68.3 16.7 15.1 13.3 65.3 22.0 19.3 54.2 15.8 53.6 23.2 30.0 25.0 20.7 均衡 22.0 16.0 57.5 10.3 16.3 13.2 62.0 37.9 20.5 18.4 64.8 黒字 10.9 70.5 66.3 24.1 8.3 21.4 41.4 65.5 赤字 (注)n≧15の国・地域。 進出先国・地域での輸出比率が50%未満の企業を内販型、50%以上の企業を輸出型として、それぞれの営業利益(見込み)を比較すると、内販 型企業の黒字の割合は62.7%、輸出型企業は62.0%であった。いずれも前年比で黒字企業の割合が低下した。 台湾、韓国では、内販型企業も輸出型企業も黒字の割合が7割以上と高い。 オーストラリア、ニュージーランド、カンボジアでは内販型企業の黒字割合が輸出型企業より10ポイント以上高く、韓国、インドでは、輸出型企業 が内販型企業より10ポイント以上高かった。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 11 1.営業利益見通し(5) 設立年別の2015年の営業利益見込み 設立年別の 年の営業利益見込み 黒字 総数(n=4,576) (%) 100 6.1 10.8 80 17.8 9.6 10.1 14.1 72.6 75.8 13.1 13.1 15.3 12.1 13.2 14.2 12.8 16.5 16.3 83.1 73.7 72.6 72.6 70.7 67.9 赤字 22.3 15.9 14.8 60 40 均衡 49.3 17.3 62.9 20 33.4 0 ~1970 1971~75 1976~80 1981~85 1986~90 1991~95 1996~2000 2001~05 2006~10 2011~ (n=148) (n=135) (n=99) (n=137) (n=405) (n=584) (n=532) (n=762) (n=816) (n=945) (%) 中国(n=863) 100 80 23.7 10.5 15.7 13.8 (%) ベトナム(n=553) 100 21.1 17.8 20.3 19.0 60 40 28.9 42.4 13.3 80 65.8 70.4 61.1 60.8 40 57.8 43.5 53.3 77.4 79.0 68.1 16.9 20 29.9 0 ~90 1991~95 1996~2000 2001~05 2006~10 2011~ (n=38) (n=159) (n=90) (n=311) (n=173) (n=92) (%) タイ(n=561) 100 13.0 6.8 11.1 13.9 11.2 14.6 13.1 12.2 19.4 18.1 ~2000 2001~05 2006~10 2011~ (n=84) (n=100) (n=185) (n=184) (%) インド(n=440) 100 5.8 43.1 60 80 24.6 17.1 22.3 20.0 17.7 62.9 60.0 60 80.1 75.0 74.2 74.8 22.4 62.5 34.5 20 0 16.2 15.7 60 0 40 9.0 12.0 14.1 20 80 9.5 13.1 ~90 1991~95 1996~2000 2001~05 2006~10 2011~ (n=161) (n=72) (n=89) (n=107) (n=72) (n=58) Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 40 20 69.6 設立年別に2015年の営業 利益見込みを見ると、設立 年が早いほど、黒字と回答 した企業の割合が高い傾 向がある。 2011年以降に設立された 企業では49.3%が赤字と 回答している。 53.8 16.9 29.4 0 ~2000 2001~05 2006~10 2011~ (n=69) (n=35) (n=175) (n=160) 12 1.営業利益見通し(6) 2015年の営業利益見込み 年の営業利益見込み (国・地域別、 国・地域別、14年との比較 国・地域別、 年との比較) 年との比較 0 総数(n=4,584) ASEAN(n=2,280) パキスタン(n=30) ラオス(n=18) ベトナム(n=555) スリランカ(n=37) ニュージーランド(n=78) インド(n=438) ミャンマー(n=34) バングラデシュ(n=49) フィリピン(n=117) 韓国(n=205) カンボジア(n=79) 台湾(n=163) マレーシア(n=294) シンガポール(n=227) タイ(n=561) オーストラリア(n=200) インドネシア(n=395) 中国(n=869) 香港・マカオ(n=235) 2016年の営業利益見通し 年の営業利益見通し (国・地域別、 国・地域別、15年との比較 国・地域別、 年との比較) 年との比較 (%) 80 100 27.4 27.9 66.7 10.0 23.3 55.6 11.1 33.3 51.5 28.7 19.8 51.4 40.5 8.1 50.0 30.8 19.2 48.4 36.1 15.5 47.1 47.1 5.9 44.9 36.7 18.4 43.6 33.3 23.1 42.9 31.2 25.9 41.8 36.7 21.5 38.7 33.7 27.6 38.4 31.0 30.6 37.4 39.2 23.4 37.4 28.3 34.2 36.0 37.0 27.0 35.2 29.6 35.2 32.0 33.6 34.4 30.2 40.4 29.4 20 39.9 41.4 40 60 32.7 30.8 改善 横ばい 悪化 0 総数(n=4,564) ASEAN(n=2,270) カンボジア(n=81) バングラデシュ(n=49) インド(n=438) パキスタン(n=29) ベトナム(n=553) ラオス(n=18) ミャンマー(n=33) フィリピン(n=118) ニュージーランド(n=78) インドネシア(n=394) スリランカ(n=36) 中国(n=864) マレーシア(n=290) タイ(n=559) シンガポール(n=224) オーストラリア(n=199) 韓国(n=204) 香港・マカオ(n=235) 台湾(n=162) 20 44.8 46.5 40 69.1 67.4 66.0 58.6 56.4 55.6 54.6 54.2 50.0 48.2 44.4 38.5 38.3 37.9 37.1 35.2 33.3 31.5 30.3 (%) 60 100 80 41.9 13.3 41.2 12.3 23.5 7.4 28.6 4.1 29.2 4.8 31.0 10.3 7.1 36.5 33.3 11.1 42.4 3.0 38.1 7.6 43.6 6.4 37.8 14.0 19.4 36.1 43.6 17.8 45.2 16.6 46.0 16.1 50.0 13.0 52.3 12.6 52.9 13.7 46.4 22.1 49.4 20.4 改善 横ばい 悪化 2015年の営業利益見込み(14年比)が「改善」すると回答した企業の割合は39.9%と、14年調査(n=4,705)で「改善」とした企業の割合 (41.8 %)から1.9ポイント低下した。「悪化」とした企業の割合は27.4%と14年調査(25.7%)から1.7ポイント上昇した。 16年の見通しについては、「改善」とした企業の割合は44.8%となり、14年調査の15年の見込み(49.1%)から4.3ポイント低下した。他方、「悪 化」とした企業の割合は13.3%と、14年度調査の15年の見込み(11.7%)から1.6ポイント上昇した。 16年の見通しについて、カンボジア、バングラデシュ、インドで「改善」とした企業の割合が6割を超えた。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 13 1.営業利益見通し(7) 2015年の 年のDI値 国・地域別) 年の 値(国・地域別 国・地域別 ᇞ 20 0 (ポイント) 20 総数(n=4,584) 40 2016年の 年のDI値 国・地域別) 年の 値(国・地域別 国・地域別 0 60 20 40 全 体(n=4,564) 12.5 43.4 パキスタン(n=30) 43.3 スリランカ(n=37) ミャンマー(n=34) 41.2 (ポイント) 60 31.5 バングラデシュ(n=49) 63.3 カンボジア(n=81) 61.7 インド(n=438) 61.2 インド(n=438) 32.9 ミャンマー(n=33) ベトナム(n=555) 31.7 ベトナム(n=553) 49.3 ニュージーランド(n=78) 30.8 パキスタン(n=29) 48.3 バングラデシュ(n=49) 26.5 22.3 ラオス(n=18) 44.5 43.6 ニュージーランド(n=78) カンボジア(n=79) 20.3 インドネシア(n=394) 14.0 シンガポール(n=227) 11.1 台湾(n=163) 46.6 ラオス(n=18) 20.5 17.0 51.6 フィリピン(n=118) フィリピン(n=117) 韓国(n=205) 34.2 スリランカ(n=36) 25.0 シンガポール(n=224) 24.1 オーストラリア(n=199) 22.6 オーストラリア(n=200) 9.0 タイ(n=559) 21.8 マレーシア(n=294) 7.8 マレーシア(n=290) 21.7 中国(n=864) 20.7 19.6 3.2 タイ(n=561) 香港・マカオ(n=235) 0.8 韓国(n=204) インドネシア(n=395) 0.0 台湾(n=162) 9.9 香港・マカオ(n=235) 9.4 中国(n=869) ᇞ2.4 80 2015年の営業利益見込みを 景況感を示すDI値(注)は、 12.5ポイントとなり、14年調 査(n=4,705)の16.1ポイント から、3.6ポイント低下した。 国・地域別ではパキスタン、 スリランカ、ミャンマーのDI値 が高い。 2016年のDI値は31.5ポイン トと、14年調査(n=4,701)の 37.4に比べ、5.9ポイント低下 した。バングラデシュ、カンボ ジア、インドが60ポイントを超 えた。 (注) DI値とは、Diffusion Indexの略で、「改善」すると回答した企業の割合から「悪化」すると回答した企業の割合を差し 引いた数値。景況感がどのように変化していくかを数値で示す指標。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 14 1.営業利益見通し(8) 2015年の営業利益見込み 年の営業利益見込み(14年との比較、業種別 年の営業利益見込み 年との比較、業種別) 年との比較、業種別 製造業 0 製造業計(n=2,427) 20 41.6 40 60 28.6 80 29.8 (%) 100 2016年の営業利益見通し 年の営業利益見通し(15年との比較、業種別 年の営業利益見通し 年との比較、業種別) 年との比較、業種別 製造業 0 製造業計(n=2,420) 20 44.3 (%) 80 60 100 15.2 40.6 40 食料品(n=170) 51.8 24.1 24.1 食料品(n=169) 木材・パルプ(n=44) 50.0 27.3 22.7 鉄・非鉄・金属(n=322) 48.1 36.3 ゴム・皮革(n=63) 49.2 61.5 8.3 30.2 15.5 23.8 27.0 精密機械器具(n=81) 46.9 42.0 11.1 化学・医薬(n=321) 45.2 29.6 25.2 化学・医薬(n=321) 46.7 38.9 14.3 精密機械器具(n=81) 43.2 32.1 24.7 ゴム・皮革(n=64) 45.3 43.8 10.9 繊維(n=108) 40.7 輸送機械器具(n=432) 43.5 輸送機械器具(n=433) 40.4 26.1 33.5 木材・パルプ(n=44) 43.2 鉄・非鉄・金属(n=323) 40.3 28.8 31.0 繊維(n=109) 41.3 電気機械器具(n=418) 37.1 31.3 31.6 一般機械器具(n=167) 37.7 44.3 18.0 一般機械器具(n=168) 35.7 29.2 35.1 電気機械器具(n=415) 34.0 48.9 17.1 非製造業 非製造業計(n=2,157) 37.9 金融・保険業(n=109) 39.5 運輸業(n=251) 39.4 30.3 卸売・小売業(n=937) 37.8 36.2 通信・ソフトウェア業(n=106) 建設業(n=164) 37.3 24.8 18.4 42.2 33.0 27.4 29.6 29.6 30.3 26.0 19.8 47.2 34.8 改善 通信・ソフトウェア業(n=104) 金融・保険業(n=109) 悪化 47.7 43.3 58.7 36.5 48.6 44.1 運輸業(n=250) 41.2 35.8 22.7 34.1 45.4 卸売・小売業(n=933) 建設業(n=162) 37.8 横ばい 非製造業 非製造業計(n=2,144) 16.0 40.5 39.5 43.5 43.2 48.8 改善 横ばい 11.0 11.3 4.8 11.9 12.4 15.6 15.4 悪化 2015年の営業利益見込みを「改善」とした企業の割合は、14年調査(製造業:n=2,494/非製造業:n=2,211)と比べ、製造業(42.9%⇒41.6%)で 1.3ポイント低下、非製造業(40.6%⇒37.9%)で2.7ポイント低下した。 16年の見通しを「改善」とした企業の割合を15年の見込みと比べると、製造業(49.3%⇒44.3%)で5.0ポイント、非製造業(48.9%⇒45.4%)で 3.5ポイントそれぞれ低下した。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 15 1.営業利益見通し(9) 2015年の営業利益見込みが改善する理由 年の営業利益見込みが改善する理由 (2014年調査の 年調査の2014年の営業利益が改善する理由との比較) 年の営業利益が改善する理由との比較) 年調査の (複数回答上位5項目 (複数回答上位5項目) 複数回答上位5項目) ■2015年調(n=1,813) 国・地域別、業種別の回答割合(上位 国・地域別、業種別の回答割合 上位5位まで 上位 位まで) 位まで 2014年調査(n=1,957) 0 20 40 (%) 80 60 インド(88.1%) 台湾(76.2%) パキスタン (75.0%) 韓国 (71.6%) オーストラリア(69.0%) 香港・マカオ(69.0%) 61.2 63.5 現地市場での売上増加 36.1 36.1 生産効率の改善(製造業のみ) 26.9 29.0 輸出拡大による売上増加 中国(47.4%) ベトナム(39.5%) インドネシア(35.4%) タイ(34.9%) マレーシア(31.9%) 20.2 18.0 16.6 14.5 調達コストの削減 為替変動 国・地域 (注)「生産効率の改善」とは、セル生産方式など製造工程の改善や、生産管理での電子化を含む。 業種 金融・保険業(76.7%) 卸売・小売業(76.2%) 食料品(69.3%) 建設業(68.9%) 運輸業(63.3%) 繊維(52.3%) 輸送機械器具(46.8%) ゴム・皮革(45.2%) 電気機械器具(42.9%) 鉄・非鉄・金属(36.4%) (注)n≧30の国・地域、業種。 2015年の営業利益見込みが悪化する理由 年の営業利益見込みが悪化する理由 ( 2014年調査 年調査の 年の営業利益が悪化する 年調査の2014年 の営業利益が悪化する理由との比較 が悪化する理由との比較) 理由との比較) (複数回答上位5項目 複数回答上位5項目) 複数回答上位5項目 ■2015年調(n=1,256) 2014年調査(n=1,195) 0 20 40 現地市場での売上減少 38.8 39.7 人件費の上昇 為替変動 29.9 21.6 29.4 25.0 輸出低迷による売上減少 その他支出 (管理費、光熱費、燃料費等)の増加 17.0 23.7 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 60 58.0 52.1 (%) 80 国・地域 業種 台湾 (75.6%) タイ(72.9%) インドネシア(68.4%) 韓国 (67.9%) インド (66.2%) 建設業(82.3%) 一般機械器具(72.9%) 卸売・小売業(72.5%) 輸送機械器具(69.7%) 電気機械器具(55.3%) カンボジア(58.8%) 中国(57.5%) インドネシア(51.1%) ベトナム(40.9%) インド (36.8%) 繊維(62.5%) 輸送機械器具(56.6%) ゴム・皮革(52.9%) 運輸業(51.3%) 鉄・非鉄・金属(51.0%) (注)n≧10の国・地域、業種。 16 1.営業利益見通し(10) 2016年の営業利益見通しが改善する理由 年の営業利益見通しが改善する理由 (2014年調査の 年調査の2015年の営業利益が改善する理由との比較) 年の営業利益が改善する理由との比較) 年調査の (複数回答上位5項目 (複数回答上位5項目) 複数回答上位5項目) ■2015年調(n=2,035) 国・地域別、業種別の回答割合(上位 国・地域別、業種別の回答割合 上位5位まで 上位 位まで) 位まで 2014年調査(n=2,299) 0 20 40 60 (%) 80 69.8 71.6 現地市場での売上増加 44.5 40.6 生産効率の改善(製造業のみ) 32.0 31.7 輸出拡大による売上増加 20.4 20.4 16.1 14.5 販売効率の改善 調達コストの削減 国・地域 業種 インド(92.3%) 台湾(81.3%) インドネシア(77.1%) 中国(75.0%) オーストラリア(72.9%) 卸売・小売業(83.7%) 建設業(82.8%) 一般機械器具(82.5%) 金融・保険業(80.4%) 輸送機械器具(77.0%) 中国(48.2%) タイ(47.4%) インドネシア(46.8%) マレーシア(46.7%) ベトナム(44.6%) 電気機械器具(52.5%) 繊維(51.1%) 輸送機械器具(47.1%) 鉄・非鉄・金属(46.1%) 食料品(42.3%) (注)n≧30の国・地域、業種。 2016年の営業利益見通しが悪化する理由 年の営業利益見通しが悪化する理由 (2014年調査の 年調査の2015年の営業利益が悪化する理由との比較) 年の営業利益が悪化する理由との比較) 年調査の (複数回答上位5項目 複数回答上位5項目) 複数回答上位5項目 ■2015年調(n=604) 2014年調査(n=545) 0 20 40 現地市場での売上減少 人件費の上昇 輸出低迷による売上減少 為替変動 調達コストの上昇 30.5 27.0 21.4 19.8 20.0 21.1 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 60 50.7 45.9 43.9 46.8 (%) 80 国・地域 業種 韓国(75.0%) タイ(68.5%) 台湾(66.7%) シンガポール(55.2%) インド(52.4%) 一般機械器具(76.7%) 建設業(73.9%) 卸売・小売業(58.6%) 化学・医薬(56.5%) 電気機械器具(56.3%) インドネシア(70.9%) 中国 (60.1%) マレーシア(45.8%) ベトナム(44.7%) インド (42.9%) 木材・パルプ(70.0%) 輸送機械器具(58.0%) 運輸業(56.4%) 繊維(50.0%) 電気機械器具(46.5%) (注)n≧10の国・地域、業種。 17 2.今後の事業展開(1) 今後1 今後1~2年の事業展開の方向性 (国・地域別 国・地域別) 国・地域別 (%) 20 0 総数(n=4,577) パキスタン(n=30) ミャンマー(n=33) インド(n=442) スリランカ(n=37) バングラデシュ(n=49) カンボジア(n=81) ベトナム(n=554) フィリピン(n=118) ラオス(n=17) シンガポール(n=225) インドネシア(n=393) 韓国(n=204) タイ(n=561) マレーシア(n=298) オーストラリア(n=199) 台湾(n=162) ニュージーランド(n=78) 中国(n=863) 香港・マカオ(n=233) 40 51.2 60 80 43.9 76.7 75.8 74.7 73.0 67.4 66.7 63.9 55.1 52.9 52.0 51.9 50.5 49.0 44.6 42.7 42.6 38.5 38.1 34.3 拡大 現状維持 縮小 23.3 24.2 23.3 21.6 32.7 27.2 34.5 42.4 47.1 43.6 44.8 45.6 48.0 51.0 47.7 51.2 57.7 51.3 60.5 100 4.0 0.9 2.0 5.4 3.7 2.5 1.1 0.5 2.5 1.8 2.7 3.1 0.3 3.4 0.5 2.9 0.2 3.4 1.0 8.0 1.5 4.9 1.2 2.6 1.3 1.7 8.8 4.7 0.4 第三国(地域)へ移転・撤退 今後1~2年の事業展開の方向性について、「拡大」と回答した企業の割合は51.2%と、14年調査の56.3%(n=4,731)から5.1ポイント低下した。 他方、「縮小」もしくは「第三国(地域)へ移転・撤退」と回答した企業の割合は4.9%と、14年調査(4.5%)から0.4ポイント上昇した。 国・地域別にみると、「拡大」と回答した企業の割合が最も高かったのはパキスタンで76.7%。ミャンマー、インド、スリランカでも7割以上の企業が 「拡大」と回答した。 中国で「拡大」と回答した企業の割合は38.1%と、14年調査と比較して8.4ポイント低下し、98年以来初めて4割を下回った。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 18 2.今後の事業展開(2) 今後1~2年で事業を「 今後1~2年で事業を「拡大」とする比率の推移 で事業を「拡大」とする比率の推移 (2008~ ~15年 年) ASEAN主要国 主要国 南西アジア・オセアニア主要国 南西アジア・オセアニア主要国 (%) (%) 100 ミャンマー 90 カンボジア 80 70 タイ 北東アジア (%) 100 100 90 90 80 80 70 70 韓国 パキスタン 60 60 60 50 50 50 40 40 40 30 30 中国 台湾 30 インドネシ ア 香港 スリランカ 20 20 20 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 インドネシア マレーシア ミャンマー フィリピン タイ カンボジア ベトナム(注)カンボジアは2010年より調査開始。 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 バングラデシュ パキスタン オーストラリア インド スリランカ 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 中国 台湾 韓国 香港 (注)2011年以降の香港はマカオを含む。 今後1~2年の事業展開の方向性を「拡大」とした企業の割合を、国・地域別に2008年調査からの推移でみると、リーマン・ショック後の世界的な景 気低迷から回復した10年に大幅な上昇が見られたものの、2011~13年は一部の国・地域を除いておおむね横ばい傾向。2014年、2015年は「拡 大」と回答した企業の割合が前年比で低下した国・地域が多い。 2015年調査で「拡大」の割合が前年比で10ポイント以上低下したのはインドネシア(△15.4ポイント)、カンボジア(△12.8ポイント)、台湾(△12.8 ポイント)、タイ(△11.9ポイント)。他方、「拡大」の割合が前年比で10ポイント以上上昇したのはパキスタン(24.0ポイント)、スリランカ(12.3ポイン ト)、ミャンマー(11.1ポイント)。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 19 2.今後の事業展開(3) 今後1~2年で事業を「 今後1~2年で事業を「拡大」とする比率の推移 で事業を「拡大」とする比率の推移 (2008~ ~15年、中国・アジア主要国比較 年、中国・アジア主要国比較) 年、中国・アジア主要国比較 (%) 中国 85 ASEAN インドネシア 75 タイ ベトナム 65 インド 63.1 61.4 60.3 55 54.2 ASEAN 52.3 54.2 45 46.5 中国 (注1)ASEANはブルネイ 除く9カ国の加重平均値。 (注2)カンボジア、ラオ スはそれぞれ、2010年、 2011年以降から、ASEAN の平均値に含まれる。 38.1 35 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 中国とASEANの今後1~2年の事業展開の方向性を「拡大」と回答した企業の割合を、2008年調査からの推移で比較すると、2011年まで中国が ASEANよりも高い水準であったものの、2012年に中国52.3%、ASEAN61.4%と逆転した。2012年以降は、毎年、ASEANが10ポイント前後高く、 2015年調査では、その差は16.1ポイントに拡大した。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 20 2.今後の事業展開(4) 今後1~2年の事業展開の方向性( 今後1~2年の事業展開の方向性(業種・企業規模別 性(業種・企業規模別) 業種・企業規模別) 製造業 製造業(n=2,423) 20 40 48.2 食料品(n=170) 80 45.8 64.1 ゴム・皮革(n=65) 38.5 6.2 53.1 39.5 6.2 1.2 化学・医薬(n=321) 51.4 44.2 3.7 0.6 2.8 0.5 47.8 49.0 一般機械器具(n=169) 46.8 48.5 44.1 木材・パルプ(n=44) 43.2 電気機械器具(n=417) 42.5 繊維(n=109) その他製造業(n=296) 拡大 現状維持 20 50.9 56.4 60.7 44.4 48.7 52.3 縮小 41.7 7.3 80 43.6 39.6 35.7 48.7 44.7 42.5 2.9 0.7 29.5 3.8 1.0 金融・保険業(n=110) 62.7 37.3 卸売・小売業(n=934) 57.8 運輸業(n=249) 39.1 48.6 建設業(n=166) 8.4 1.0 42.9 60 54.7 80 65.7 5.0 1.9 52.3 40 60 48.6 11.4 2.3 48.2 51.7 0 15年調査(n=1,388) 14年調査(n=1,463) 13年調査(n=1,393) 15年調査(n=1,035) 14年調査(n=1,038) 13年調査(n=1,013) 49.1 40 通信・ソフトウェア業(n=105) 4.7 43.2 35.8 非製造業(n=2,154) 20 (%) 100 1.8 1.2 精密機械器具(n=81) 輸送機械器具(n=429) 0 5.1 1.0 32.9 55.4 鉄・非鉄・金属(n=322) 中小企業 大企業 60 非製造業 39.8 53.0 2.6 0.5 2.8 6.6 0.6 4.6 その他非製造業(n=590) 5.1 0.3 (%) 100 4.6 0.9 3.4 0.7 3.1 0.5 5.7 1.2 5.4 1.3 3.8 1.3 第三国(地域)へ移転・撤退 53.1 0 中小企業 大企業 0 (%) 100 拡大 15年調査(n=1,557) 14年調査(n=1,625) 13年調査(n=1,515) 15年調査(n=597) 14年調査(n=605) 13年調査(n=615) 現状維持 縮小 20 42.9 40 55.6 61.7 64.8 52.4 54.9 57.6 60 80 41.1 35.1 32.0 43.4 40.3 38.2 2.7 1.4 (%) 100 2.8 2.7 2.4 3.2 4.0 3.7 0.6 0.5 0.8 1.0 0.8 0.5 第三国(地域)へ移転・撤退 今後1~2年の事業展開の方向性を業種別にみると、製造業(48.2%)よりも非製造業(54.7%)の方が拡大意欲が高い。 「拡大」の割合が特に高いのは、製造業では食料品(64.1%)、非製造業では通信・ソフトウェア業(65.7%)、金融・保険業(62.7%)。他方、繊維 および建設業は、「拡大」の割合が相対的に低く、「現状維持」と回答した企業の割合が5割を超えている。 企業規模別にみると、製造業、非製造業ともに大企業の事業拡大傾向が中小企業を上回ったが、「拡大」と回答した企業の割合は、大企業、中 小企業ともに3年連続して低下している。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 21 2.今後の事業展開(5) 今後1~2年の事業展開の方向性(主要 今後1~2年の事業展開の方向性(主要業種 性(主要業種 国・地域別比較) (注)n≧30の業種別の国・地域。 (%) 卸売・小売業 0 20 40 インド(n=121) 60 80 81.8 ベトナム(n=42) 76.2 インドネシア(n=61) 67.2 タイ(n=96) 31.2 58.3 54.7 オーストラリア(n=78) 53.9 韓国(n=64) 53.1 45.3 台湾(n=59) 52.5 47.5 中国(n=116) 50.9 輸送機械器具 39.7 40.5 0 40 中国(n=92) 43.5 現状維持 35.4 縮小 (%) 100 80 51.1 63.1 ベトナム(n=78) タイ(n=59) 20 1.3 5.4 1.5 第三国(地域)への移転・撤退 40 64.6 韓国(n=32) 62.5 タイ(n=35) 中国(n=38) 35.4 31.3 40 7.3 60 80 31.1 58.5 25.2 4.4 2.2 40 1.8 7.6 56.8 31.6 (%) 100 45.5 34.0 37.1 6.3 2.2 55.1 52.7 20 (%) 100 80 62.2 0 4.8 56.5 20 ベトナム(n=45) 一般機械器具 3.4 2.8 2.8 60 37.7 中国(n=111) 1.3 11.3 41.3 0 34.6 59.7 ベトナム(n=48) タイ(n=46) (%) 100 61.1 24.2 0 80 44.1 33.3 中国(n=62) 電気機械器具 電気機械器具 60 52.5 マレーシア(n=36) 化学・医薬 化学・医薬 40 64.1 マレーシア(n=53) 43.5 54.0 20 タイ(n=55) 32.5 56.5 44.7 インドネシア(n=65) 60 0 中国(n=69) 4.2 1.1 67.5 タイ(n=76) 1.6 7.8 0.9 61.1 20 ベトナム(n=46) 2.1 2.1 5.1 1.3 52.0 33.7 インド(n=77) 拡大 41.1 48.0 香港・マカオ(n=95) 1.6 1.0 40.6 シンガポール(n=95) マレーシア(n=50) 100 16.5 1.7 23.8 鉄・非鉄・金属 16.2 60 60.0 57.9 80 1.8 (%) 100 2.9 10.5 今後1~2年の事業展開の方向性を、主要業種について有効回答数30社以上の国・地域で比較すると、卸売・小売業では「拡大」とする割合が、 インド(81.8%)、ベトナム(76.2%)が高い。他方、マレーシア、香港・マカオでは「現状維持」が5割超を占めた。 輸送機械器具では、「拡大」の割合が、インド(67.5%)とベトナム(56.5%)が高い。インドネシア(35.4%)は14年調査結果(75.0%)から「拡大」 の割合が大きく低下し、現状維持が増えた。 鉄・非鉄・金属、化学・医薬、電気機械器具では、ベトナムの「拡大」の割合が高い。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 22 2.今後の事業展開(6) 今後1~2年で事業を「拡大」する理由(複数回答) 成長性、 潜在力の高さ 売上の増加 総数 (n=2,333) 韓国 (n=102) インド (n=328) フィリピン (n=65) 台湾 (n=69) ベトナム (n=351) カンボジア (n=54) ニュージーランド (n=30) タイ (n=274) オーストラリア (n=85) インドネシア (n=204) 中国 (n=326) シンガポール (n=117) マレーシア (n=133) 香港・マカオ (n=80) バングラデシュ (n=33) 取引先との 関係 (注)n≧30の国・地域。 (%) 高付加価値製品 への高い受容性 生産・販売 ネットワーク 見直し 82.9 総数 47.0 総数 20.5 総数 19.1 総数 88.2 インド 62.8 フィリピン 27.7 台湾 40.6 86.9 インドネシア 62.3 バングラ デシュ オースト ラリア 27.1 韓国 バングラ デシュ オースト 32.4 ラリア コストの低下 ( 調達コスト や人件費など) 16.1 総数 ニュージー ランド バングラ 22.4 デシュ 24.2 8.1 総数 15.2 台湾 4.4 4.3 カンボジア 9.3 3.0 ベトナム 5.4 2.7 インドネシア 2.0 12.8 中国 85.5 中国 49.7 中国 22.1 中国 24.9 香港・マカオ 21.3 韓国 11.8 84.6 カンボジア 48.2 台湾 21.7 タイ 22.6 中国 19.3 台湾 11.6 インド 83.3 ベトナム 45.9 韓国 21.6 21.2 台湾 17.4 83.3 シンガポール 45.3 シンガポール 21.4 マレーシア 82.9 台湾 香港・ マカオ オースト 81.4 ラリア 82.4 43.5 インド バングラ デシュ バングラ デシュ 13.9 12.1 9.4 シンガポール 2.6 台湾 1.5 16.7 インド 9.2 香港・マカオ 2.5 香港・マカオ 1.3 16.5 シンガポール 7.7 オースト ラリア 2.4 タイ 1.1 41.3 インドネシア 19.1 インドネシア 15.7 インドネシア 15.7 中国 7.4 タイ 2.2 韓国 1.0 37.7 ベトナム 1.5 中国 0.9 バングラ デシュ 19.1 ベトナム 15.4 ベトナム 15.1 ベトナム 7.1 フィリピン 18.2 インド 14.3 カンボジア 14.8 マレーシア 6.0 インドネシア 1.5 インド 0.9 13.9 タイ 14.6 カンボジア 5.6 韓国 1.0 マレーシア 0.0 13.3 フィリピン 10.8 フィリピン 4.6 マレーシア 0.8 ニュージー ランド 0.0 10.5 インドネシア 2.9 36.9 80.3 韓国 34.3 香港・マカオ 15.0 フィリピン 78.2 タイ 33.6 カンボジア 76.3 マレーシア 32.3 ニュージー ランド ニュージー ランド 19.5 シンガポール 17.1 インド 81.3 フィリピン 75.8 19.6 オースト ラリア 2.4 6.6 フィリピン 24.1 香港・マカオ 25.0 シンガポール 22.2 タイ オースト ラリア 3.2 総数 16.7 ベトナム 60.6 タイ 86.2 労働力確保 の容易さ 規制の緩和 ニュージー ランド ニュージー ランド バングラ 13.3 デシュ 30.0 マレーシア 12.0 カンボジア 14.8 9.1 マレーシア 7.4 韓国 9.8 香港・マカオ ニュージー ランド 2.5 カンボジア 0.0 シンガポール 0.0 オースト ラリア 0.0 0.0 事業を「拡大」する理由としては「売上の増加」が82.9%と最も高く、次いで「成長性、潜在力の高さ」(47.0%)が続いた。「売上の増加」の回答率 は、韓国(88.2%)、インド(86.9%)、フィリピン(86.2%)をはじめ多くの国・地域で8割以上だった。 「成長性、潜在力の高さ」の回答率は、インド(62.8%)、インドネシア(62.3%)、バングラデシュ(60.6%)で6割を超えた。 「高付加価値製品への高い受容性」は台湾、韓国が、「労働力確保の容易さ」はフィリピン、バングラデシュが相対的に高い。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 23 2.今後の事業展開(7) 拡大する機能(複数回答) 生産 ( 高付加価値品) 販売機能 総数 (n=2,300) ニュージーランド (n=30) オーストラリア (n=84) 香港・マカオ (n=78) シンガポール (n=115) 韓国 (n=102) 台湾 (n=69) インド (n=328) インドネシア (n=200) 中国 (n=322) マレーシア (129) タイ (n=271) カンボジア (n=49) バングラデシュ (n=33) フィリピン (n=65) ベトナム (n=344) (注)n≧30の国・地域。 (%) サービス事務機能 生産 ( 汎用品) 62.4 総数 31.9 総数 86.7 タイ 40.2 82.1 中国 物流機能 研究開発 (シェアードサービス、 コールセンターなど) 地域統括機能 24.5 総数 11.7 総数 10.0 総数 45.5 インド 16.2 韓国 23.5 ニュージー ランド 13.3 シンガポール 23.5 39.1 ベトナム 42.4 インドネシア 15.5 中国 16.2 カンボジア 12.2 香港・マカオ 14.1 82.1 マレーシア 36.4 タイ 28.8 フィリピン 15.4 タイ 11.4 11.9 中国 10.6 81.7 韓国 34.3 カンボジア 28.6 15.2 インド 11.0 台湾 79.4 ベトナム 33.7 マレーシア 27.1 カンボジア 14.3 台湾 10.1 インド 8.8 カンボジア 8.2 73.9 台湾 31.9 インドネシア 25.5 14.3 マレーシア 10.1 シンガポール 8.7 ニュージー ランド 6.7 71.3 インドネシア 31.0 インド 25.3 台湾 13.0 10.0 中国 7.8 マレーシア 6.2 63.5 フィリピン 30.8 フィリピン 23.1 シンガポール 13.0 ベトナム 7.6 香港・マカオ 7.7 オースト ラリア 6.0 62.1 インド 29.0 中国 22.1 香港・マカオ 10.3 インドネシア 7.0 韓国 6.9 タイ 5.2 バングラ デシュ オースト ラリア ニュージー ランド オースト ラリア 54.2 カンボジア ニュージー ランド オースト 24.5 ラリア 53.1 香港・マカオ 24.4 韓国 10.8 中国 8.7 フィリピン 6.2 フィリピン 24.2 台湾 10.1 韓国 7.8 オーストラリア 3.6 57.4 ニュージー ランド バングラ デシュ バングラ デシュ オースト 47.7 ラリア 51.5 42.4 シンガポール 26.7 7.7 総数 10.1 インド 6.7 8.5 16.7 ベトナム 9.9 シンガポール 7.0 インドネシア 6.5 台湾 4.4 13.1 タイ 9.6 香港・マカオ 6.4 タイ 6.3 韓国 3.9 6.2 ニュージー ランド 22.6 香港・マカオ 5.1 16.5 シンガポール 2.6 マレーシア 6.7 バングラ デシュ 6.2 カンボジア バングラ デシュ 3.0 6.1 インドネシア 3.0 3.0 ベトナム 5.5 ベトナム 2.0 2.0 マレーシア 4.7 フィリピン 0.0 バングラ デシュ 事業拡大を見込む企業に対し、具体的に拡大する機能を複数回答で聞いたところ「販売機能」(62.4%)が最も高く、次いで「生産(高付加価値 品)」(31.9%)、「生産(汎用品)」(24.5%)が続いた。 「研究開発」の回答割合は、韓国(23.5%)が他の国・地域との比較で高く、中国(16.2%)が続いた。 「地域統括機能」の回答割合は、シンガポール(23.5%)が高く、香港・マカオ、中国が続いた。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 24 2.今後の事業展開(8) 拡大する機能の国別推移(2012~ 拡大する機能の国別推移 ~15年 年) 販売機能 生産機能(高付加価値品) 生産機能(汎用品) (%) (%) 80 50 (%) 45 75 45 71.3 70 42.4 40.2 39.1 40 40 65 63.5 62.1 60 35 35 33.7 55 54.2 30 28.8 50 25.5 25 22.1 42.4 25 20 2012 2013 2014 29.0 25.3 45 40 31.0 30 2015 2012 2013 2014 2015 2012 2013 2014 2015 中国 ベトナム 中国 ベトナム 中国 ベトナム インドネシア タイ インドネシア タイ インドネシア タイ インド インド インド 「販売機能」を拡大する、とした企業の割合は、インドが71.3%で引き続き高い。インドネシア、中国では14年調査から15年調査にかけてそれぞれ 6.9ポイント、4.6ポイント上昇した。 「生産(汎用品)」の機能を拡大する、とした企業の割合は、ベトナムでは上昇傾向にあるのに対し、インドネシア、中国、タイ、インドでは低下した。 「生産(高付加価値品)」の機能を拡大するとした企業の割合は、タイ、中国が4割前後を維持している一方、ベトナム、インドネシア、インドでは14 年調査から15年調査にかけて低下した。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 25 2.今後の事業展開(9) 事業縮小もしくは移転・撤退の理由 (複数回答) 0 (%) 20 40 業種別 (%) 80 60 製造業 61.8 67.1 49.5 コストの増加 ( 調達コストや人件費など) 50.0 63.6 35.1 成長性、潜在力の低さ 労働力の確保の難しさ 高付加価値製品への低い受容性 26.5 13.1 13.2 15.9 12.2 8.8 13.6 11.7 13.2 14.8 10.8 7.4 15.9 規制の強化 総数(n=214) 8.4 4.4 13.6 その他 大企業 中小企業 売上の減少 67.1 64.9 67.8 64.5 コストの増加 ( 調達コストや人件費など) 55.0 39.2 47.1 52.7 成長性、潜在力の低さ 32.9 39.2 38.0 31.2 生産・販売ネットワーク 見直し 15.7 8.1 14.1 11.8 取引先との関係 12.1 12.2 9.1 16.1 労働力の確保の難しさ 10.7 13.5 9.9 14.0 高付加価値製品への 低い受容性 12.9 6.8 10.7 10.8 7.9 9.5 7.4 9.7 12.9 18.9 18.2 10.8 36.4 取引先との関係 非製造業 66.4 売上の減少 生産・販売ネットワーク見直し 企業規模別 15.0 11.8 13.6 規制の強化 ASEAN(n=68) 中国(n=88) その他 事業の「縮小」「移転・撤退」を選んだ企業にその理由を複数回答で聞いたところ、「売上の減少」(66.4%)が最も高く、「コストの増加」(49.5%) が続いた。 ASEANと中国を比較すると、中国はすべての項目でASEANを上回っている。中でも、中国で「コストの増加」を挙げた企業の割合は、ASEAN の回答を13.6ポイント上回った。 業種別にみると、製造業で「コストの増加」「生産・販売ネットワーク見直し」「高付加価値製品への低い受容性」を挙げた企業の割合は非製造業 での回答をそれぞれ、15.8ポイント、7.6ポイント、6.1ポイント、上回った。 大企業、中小企業の比較では、「取引先との関係」で中小企業の回答割合が大企業の回答を7.0ポイント上回る一方、「成長性、潜在力の低さ」 では大企業の回答割合が中小企業の回答を6.8ポイント上回った。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 26 2.今後の事業展開(10) 中国進出日系企業の今後 中国進出日系企業の今後1 今後1~2年の事業展開の方向性 66.8 11年調査(n=894) 12年調査(n=853) 13年調査(n=931) 14年調査(n=970) 15年調査(n=863) 拡大(%) 28.9 52.3 54.2 46.5 38.1 現状維持 縮小 0 51.3 第三国(地域)へ移転・撤退 20 40 60 36.4 15.9 16.7 15.9 12.5 労働力確保の難しさ 14.8 規制の強化 13.6 その他 北京市 5社 社 (5.5%) 65.3 31.9 19.4 13.9 13.6 11.1 13.6 12.5 14年調査(n=72) 遼寧省 10社 社 (10.3%) 事業縮小もしくは移転・撤退と回答した企業内訳 63.6 成長性、潜在力の低さ 取引先との関係 (%) 100 61.1 コストの増加 (調達コスト、人件費など) 生産・販売ネットワーク見直し 80 67.1 売上の減少 高付加価値製品への低い受容性 2.71.7 4.0 1.8 5.0 1.2 6.5 1.0 8.8 1.7 42.0 39.5 46.0 事業縮小もしくは移転・撤退の理由 事業縮小もしくは移転・撤退の理由 15年調査(n=88) (%) 製造業 繊維 電気機械器具 鉄・非鉄・金属 精密機械器具 一般機械器具 化学・医薬 輸送機械器具 非製造業 運輸業 卸売・小売業 68社 68社 (12.3%) 6社 (23.1%) 20社 (18.0%) 10社 (16.1%) 4社 (14.8%) 4社 (10.5%) 5社 (7.2%) 5社 (5.4%) 23社 23社 (7.4%) 5社 (11.1%) 10社 (8.6%) 江蘇省 3社 社 (5.5%) 天津市 4社 社 (14.3%) 湖北省 3社 社 (4.8%) 山東省 12社 社 (13.6%) 上海市 6社 社 (6.3%) 広東省 35社 社 (15.7%) 福建省 福建省 4社 社 (9.8%) (注1)「事業縮小」もしくは「第三国(地域)への移転・撤 退」と回答した企業数3社以上の業種、省・直轄市。 (注2)カッコ内は、各省市、業種の回答企業数に占める、「事業縮小」もしくは「第三国(地域)への移転・撤 退」と回答した企業の割合。 中国進出日系企業の今後1~2年の事業展開の方向性について、「縮小」(8.8%)もしくは「第三国(地域)への移転・撤退」(1.7%)と回答した 企業は91社(構成比10.5%)と14年調査から3.0ポイント上昇した。一方、「拡大」は8.4ポイント低下し38.1%となった。 事業を「縮小」もしくは「移転・撤退」する理由についての回答(複数回答)では、「売上の減少」(67.1%)が14年調査結果の61.1%から6.0ポイ ント上昇した。これに 「コストの増加」(63.6%)、「成長性、潜在力の低さ」(36.4%)が続く。 「縮小」もしくは「第三国(地域)への移転・撤退」と回答した企業の割合を業種別にみると、製造業(12.3%)が非製造業(7.4%)より多く、中でも 繊維(23.1%)、電気機械器具(18.0%)が高い。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 27 2.今後の事業展開(11) 従業員の増減 (過去1年の変化、今後の予定、国・地域別) 現地従業員 過去1年の変化 0 総数(n=4,536) ラオス(n=17) パキスタン(n=28) インド(n=436) ミャンマー(n=32) バングラデシュ(n=48) ベトナム(n=550) カンボジア(n=84) インドネシア(n=388) 韓国(n=204) フィリピン(n=117) 台湾(n=163) スリランカ(n=38) マレーシア(n=291) タイ(n=554) シンガポール(n=224) 香港・マカオ(n=235) オーストラリア(n=199) 中国(n=851) ニュージーランド(n=77) 大企業(n=2,921) 中小企業(n=1,615) 20 40 60 80 38.8 42.1 19.1 64.7 29.4 5.9 60.7 25.0 14.3 59.9 32.8 7.3 56.3 34.4 9.4 54.2 31.3 14.6 53.3 33.1 13.6 47.6 42.9 9.5 46.7 31.4 21.9 44.6 41.2 14.2 41.0 44.4 14.5 39.9 45.4 14.7 39.5 44.7 15.8 37.5 40.2 22.3 35.7 44.4 19.9 31.3 58.0 10.7 24.7 55.3 20.0 24.6 56.8 18.6 22.9 44.3 32.8 19.5 63.6 16.9 40.8 35.2 増加 40.8 44.5 横ばい 18.4 20.4 減少 今後1年の予定 (%) 100 0 総数(n=4,447) ミャンマー(n=31) インド(n=431) ラオス(n=17) バングラデシュ(n=49) カンボジア(n=80) スリランカ(n=37) ベトナム(n=540) パキスタン(n=29) フィリピン(n=117) 台湾(n=160) インドネシア(n=377) 韓国(n=202) マレーシア(n=291) シンガポール(n=217) タイ(n=546) 中国(n=829) オーストラリア(n=194) 香港・マカオ(n=226) ニュージーランド(n=74) 大企業(n=2,868) 中小企業(n=1,579) 20 40 42.7 71.0 69.6 64.7 63.3 58.8 56.8 54.3 51.7 48.7 45.6 44.6 43.6 38.5 37.3 37.0 30.4 26.3 25.7 24.3 43.6 41.1 増加 60 80 (%) 100 11.3 3.2 25.8 3.3 27.2 35.3 2.0 34.7 8.8 32.5 10.8 32.4 6.5 39.3 6.9 41.4 7.7 43.6 8.1 46.3 37.9 17.5 4.5 52.0 14.8 46.7 57.1 5.5 12.1 50.9 22.0 47.7 66.0 7.7 7.5 66.8 10.8 64.9 45.9 45.3 47.1 横ばい 11.1 11.8 減少 現地従業員の増減について国・地域別に見ると、過去1年の変化ではラオス、パキスタンで「増加」と回答した企業の割合が6割を上回った。 今後1年の予定では、「増加」と回答した企業の割合が、ミャンマー(71.0%)を筆頭に、インド、ラオス、バングラデシュで6割以上となった。 「減少」と回答した企業の割合が、中国は過去1年は3割以上に上り、今後1年の予定では2割と相対的に高い。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 28 2.今後の事業展開(12) 従業員の増減 (過去1年の変化、今後の予定、国・地域別) 日本人駐在員 過去1年の変化 0 20 総数(n=4,483) 15.1 ミャンマー(n=32) 31.3 スリランカ(n=38) 21.1 インドネシア(n=387) 20.7 ベトナム(n=546) 19.6 インド(n=435) 19.1 フィリピン(n=116) 17.2 マレーシア(n=291) 16.8 バングラデシュ(n=48) 16.7 シンガポール(n=221) 16.3 カンボジア(n=80) 16.3 タイ(n=546) 15.6 ラオス(n=15) 13.3 パキスタン(n=23) 13.0 オーストラリア(n=197) 11.7 香港・マカオ(n=231) 10.4 中国(n=838) 10.4 韓国(n=203) 9.4 台湾(n=161) 8.7 ニュージーランド(n=75) 5.3 大企業(n=2,905) 中小企業(n=1,578) 17.1 11.3 増加 40 60 68.8 59.4 68.4 65.9 65.8 68.5 72.4 65.0 75.0 67.0 72.5 70.0 73.3 87.0 73.1 67.1 65.9 77.8 77.0 86.7 65.6 74.7 横ばい 今後1年の予定 80 (%) 100 16.2 9.4 10.5 13.4 14.7 12.4 10.3 18.2 8.3 16.7 11.3 14.5 13.3 15.2 22.5 23.8 12.8 14.3 8.0 17.4 14.0 減少 0 20 総数(n=4,411) 9.3 ミャンマー(n=31) 29.0 バングラデシュ(n=49) 24.5 スリランカ(n=37) 18.9 インド(n=434) 17.1 ラオス(n=15) 13.3 パキスタン(n=23) 13.0 カンボジア(n=77) 13.0 マレーシア(n=288) 12.2 ベトナム(n=541) 11.3 フィリピン(n=117) 11.1 インドネシア(n=379) 10.3 タイ(n=533) 9.9 シンガポール(n=217) 9.7 台湾(n=159) 6.9 中国(n=821) 4.5 香港・マカオ(n=225) 3.6 韓国(n=202) 3.5 オーストラリア(n=192) 2.6 ニュージーランド(n=71) 1.4 大企業(n=2,860) 中小企業(n=1,551) 8.8 10.1 増加 40 60 72.9 67.7 71.4 73.0 70.7 80.0 87.0 75.3 70.5 72.6 76.1 70.2 70.2 73.7 74.8 67.7 82.7 80.7 84.4 91.6 71.0 76.5 横ばい (%) 100 80 17.8 3.2 4.1 8.1 12.2 6.7 11.7 17.4 16.1 12.8 19.5 19.9 16.6 18.2 27.8 13.8 15.8 13.0 7.0 20.2 13.5 減少 日本人駐在員の増減について国・地域別に見ると、過去1年の変化、今後1年の予定ともに、いずれの国・地域も「横ばい」と答えた企業の割合 が最も高い。 過去1年の変化では、「減少」と回答した企業の割合が中国、香港・マカオ、マレーシアで約2割あった。 今後1年の予定では、「増加」と回答した企業の割合が、ミャンマー、バングラデシュで2割を超える。他方、「減少」と回答した企業の割合が、中 国で27.8%あった。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 29 2.今後の事業展開(13) 経営の現地化 経営の現地化を進めるための取り組み(複数回答) 0 20 40 60 現地化を意識した即戦力となる 現地人材の中途採用 現地化を意識した能力主義など 人事制度の改正 現地における製品・ サービス開発力の強化 現地における販売戦略の 決定権限の強化 本社から現地への権限の委譲 現地化の取り組みはしていない M&Aによる 人材・経営資源の獲得 その他 総数(n=4,532) 2.2 2.6 1.5 2.5 2.7 2.3 大企業(n=2,929) 20 日本人駐在員の語学力( 英語・現地語) 日本人駐在員のマネジメント力 本社から現地への権限委譲が進まない 現地人材に割り振るポジションの不足 人材登用に関する本社方針との不一致 39.5 40.8 37.2 幹部候補人材の採用難 23.7 24.2 22.8 17.1 15.0 21.1 16.9 17.8 15.3 15.4 14.0 17.9 現地における企画・マーケティング力 現地人材の語学力( 日本語および英語) 幹部候補人材の離職率の高さ 現地における製品・サービス開発力 現地サイドのその他の問題 その他 今後も現地化の取り組みは予定していない 総数(n=4,111) (%) 80 60 61.0 61.6 59.9 現地人材の能力・意識 4.1 4.3 3.7 8.9 8.5 9.7 特に問題はない 中小企業(n=1,603) 40 30.3 32.7 25.9 24.8 23.7 26.9 21.7 21.3 22.4 19.6 22.3 14.4 11.8 12.1 11.3 10.2 9.4 11.6 7.0 7.5 6.2 日本人駐在員削減の難しさ 本社・日本サイドのその他の問題 現地サイドの問題 現地人材の登用( 役員級) 33.9 34.2 36.9 29.3 29.5 33.2 22.8 25.9 25.2 27.0 16.7 18.9 12.8 13.9 15.1 11.7 12.3 12.6 11.7 9.4 7.7 12.5 46.1 52.8 0 本社 ・ 日本サイドの問題 67.1 70.1 61.5 現地化を意識した現地人材の 研修・育成の強化 現地人材の登用 (部長・課長級、店長) 経営の現地化を進めるに当たっての問題点(複数回答) (%) 80 1.1 1.2 0.8 0.6 0.5 0.7 大企業(n=2,701) 中小企業(n=1,410) 「経営の現地化を進めるための取り組み」では、「現地化を意識した現地人材の研修・育成の強化」(67.1%)、「現地人材の登用(部長・課長 級、店長)」(46.1%)の割合が多かった。企業規模別にみると、「現地人材の登用(部長・課長級、店長)」 の大企業の回答率が中小企業の回 答率を18.9ポイント上回るほか、「現地化を意識した能力主義などの人事制度の改正」 「現地化を意識した現地人材の研修・育成の強化」も大 企業の回答率が中小企業の回答率を10ポイント近く上回る結果となった。 「経営の現地化を進めるに当たっての問題点」では、「現地人材の能力・意識」等、現地サイドの問題を挙げる企業の割合が多い。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 30 2.今後の事業展開(14) 国内・国外で代替生産・供給できる体制構築の有無 「構築している」と回答した割合(業種別) (%) 100 0 60.0 55.0 40.0 44.1 45.0 60 40 20 14年調査 (n=4,506) 構築している 15年調査 (n=4,412) 構築していない カンボジア(n=73) 中国(n=830) バングラデシュ(n=49) マレーシア(n=271) フィリピン(n=112) 韓国(n=196) ベトナム(n=536) シンガポール(n=223) タイ(n=547) ラオス(n=18) 香港・マカオ(n=229) インド(n=427) オーストラリア(n=195) インドネシア(n=374) 台湾(n=161) ニュージーランド(n=77) パキスタン(n=28) ミャンマー(n=32) スリランカ(n=34) 20 (%) 60 40 26.5 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 75.0 61.1 59.5 57.5 55.7 53.6 51.9 48.2 38.6 37.5 33.7 50.5 39.5 37.3 31.0 19.6 代替生産・供給地(複数回答) 57.5 51.5 51.0 50.6 49.1 48.5 46.6 44.8 44.8 44.4 44.1 43.1 35.9 35.6 35.4 35.1 32.1 31.3 (%) 80 (注)「その他製造業」「その他非製造業」を除く。 「構築している」と回答した割合(国・地域別) 0 60 54.5 非製造業(n=2,024) 金融・保険業(n=103) 卸売・小売業(n=894) 通信・ソフトウェア業(n=102) 運輸業(n=216) 建設業(n=153) 0 13年調査 (n=4,347) 40 製造業(n=2,388) ゴム・皮革(n=64) 化学・医薬(n=316) 電気機械器具(n=405) 輸送機械器具(n=423) 精密機械器具(n=79) 鉄・非鉄・金属(n=323) 繊維(n=108) 一般機械器具(n=166) 木材・パルプ(n=44) 食料品(n=168) 80 55.9 20 日本 総数(n=4,412) 中国(n=830) タイ(n=547) ベトナム(n=536) インド(n=427) インドネシア(n=374) (%) 代替生産・供給地 中国 30.9 38.0 35.1 32.1 29.7 25.9 12.7 3.5 14.1 14.9 15.0 11.8 タイ 12.4 13.4 0.7 14.4 21.3 16.0 (注)n ≧300の国。中国の代替生産・供給地「中国」、タイの代替生産・供給地 「タイ」は、それぞれ「進出先国・地域内」を選択した企業の割合。 国内外で代替生産・供給できる体制を構築していると回答した企業 の割合は45.0%であった。 業種別にみると、ゴム・皮革が75.0%と最も高い。 代替生産・供給地を見ると、日本(30.9%)が最も高く、中国 (12.7%)、タイ(12.4%)が続いた。 31 3.経営上の問題点(1) 全地域共通の問題点 全地域共通の問題点(上位 問題点 上位10項目 上位 項目、 項目、複数回答) 複数回答 (%) 回答項目 2015年調査 2014年調査 (%) (%) 増減 (ポイント) 業種別 製造業 非製造業 企業規模別 大企業 中小企業 1位 従業員の賃金上昇 69.0 72.2 ᇞ 3.2 75.4 61.7 69.2 68.5 2位 品質管理の難しさ 52.9 46.0 6.9 52.9 - 50.1 56.7 3位 従業員の質 48.6 48.4 0.2 51.8 45.1 47.6 50.5 4位 競合相手の台頭(コスト面で競合) 48.1 51.4 ᇞ 3.3 48.1 48.0 52.7 39.8 5位 原材料・部品の現地調達の難しさ 43.5 44.6 ᇞ 1.1 43.5 - 41.3 46.4 6位 新規顧客の開拓が進まない 38.0 37.8 0.2 35.4 41.0 36.2 41.3 7位 限界に近づきつつあるコスト削減 37.9 38.9 ᇞ 1.0 37.9 - 39.2 36.3 8位 主要取引先からの値下げ要請 37.5 38.9 ᇞ 1.4 43.7 30.6 37.7 37.1 9位 主要販売市場の低迷(消費低迷) 37.0 29.0 8.0 39.5 34.2 39.1 33.2 10位 通関等諸手続きが煩雑 34.9 35.4 ᇞ 0.5 41.8 27.0 35.0 34.7 経営上の問題点では、「従業員の賃金上昇」が69.0%と最も多く、次が「品質管理の難しさ」(52.9%)となっている。特に、「従業員の賃金上昇」を 挙げた企業は、中国(84.3%)、インドネシア(80.5%)、ベトナム(77.9%)、インド(70.3%)で7割以上となった。 業種別に見ると、「従業員の賃金上昇」「主要取引先からの値下げ要請」「通関等手続きが煩雑」を挙げた企業の割合が製造業で非製造業より 10ポイント以上多い結果となった。 企業規模別に見ると、「競合相手の台頭(コスト面で競合)」は大企業が中小企業を12.9ポイント上回ったが、「品質管理の難しさ」「原材料・部品 の現地調達の難しさ」は中小企業が大企業を5ポイント以上上回った。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 32 3.経営上の問題点(2) (注)n≧10の国・地域。 全地域共通の問題点(上位 全地域共通の問題点 上位10項目、複数回答、各国・地域の回答率 上位 項目、複数回答、各国・地域の回答率) 項目、複数回答、各国・地域の回答率 (%) 従業員の 従業員の賃金上昇 0 25 50 品質管理の 品質管理の難しさ 0 75 100 総数(n=4,540) 69.0 中国(n=859) 84.3 インドネシア (n=385) 80.5 ベトナム(n=544) 77.9 インド(n=438) 70.3 ミャンマー(n=32) 68.8 シンガポール (n=224) 68.3 韓国(n=204) 25 50 総数(n=2,344) 75 100 52.9 61.4 カンボジア(n=83) 60.6 マレーシア (n=161) 58.4 58.3 タイ(n=349) 58.2 67.7 ベトナム(n=356) 香港・マカオ (n=233) 67.0 インドネシア (n=223) ラオス(n=18) 66.7 パキスタン(n=17) 52.9 66.2 フィリピン(n=77) 52.0 63.3 バングラデシュ (n=34) 50.0 インド(n=200) 48.5 オーストラリア (n=195) マレーシア (n=294) カンボジア(n=83) 62.7 タイ(n=557) パキスタン(n=30) バングラデシュ (n=49) スリランカ(n=37) ニュージーランド (n=78) 台湾(n=162) フィリピン (n=118) 60.1 53.3 53.1 48.7 33.3 31.4 55.2 台湾(n=55) 41.8 香港・マカオ (n=46) 32.6 シンガポール (n=42) 31.0 韓国(n=96) 39.7 55.6 オーストラリア (n=56) ニュージーランド (n=32) 17.9 15.6 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 50 75 100 48.6 60.2 58.7 57.1 中国(n=859) 55.5 マレーシア (n=294) 51.7 タイ(n=557) 51.0 ベトナム(n=544) 50.2 ミャンマー(n=32) 50.0 フィリピン (n=118) 50.0 インド(n=438) 48.0 香港・マカオ (n=233) 41.2 パキスタン(n=30) 40.0 シンガポール (n=224) 38.8 台湾(n=162) 37.7 スリランカ(n=37) オーストラリア (n=195) ニュージーランド (n=78) 36.8 35.1 31.8 18.0 0 総数(n=4,524) 72.2 インドネシア (n=385) バングラデシュ (n=49) 韓国(n=204) 26.0 25 総数(n=4,540) ラオス(n=18) カンボジア(n=33) ラオス(n=12) 0 63.6 スリランカ(n=11) 中国(n=542) 競合相手 競合相手の 相手の台頭 ( コスト面 コスト面で競合) 競合 従業員の 従業員の質 25 50 原材料・ 原材料・部品の 部品の現地調 達の難しさ 0 75 100 48.1 25 50 総数(n=2,344) 75 100 43.5 ミャンマー(n=32) 65.6 カンボジア(n=33) 72.7 インド(n=436) 63.5 バングラデシュ (n=34) 70.6 韓国(n=203) シンガポール (n=224) 中国(n=854) ベトナム(n=356) 65.2 52.7 スリランカ(n=11) 63.6 50.7 フィリピン(n=77) 62.3 インドネシア (n=223) 61.0 57.6 台湾(n=163) 45.4 ベトナム(n=543) 45.3 インドネシア (n=385) 香港・マカオ (n=232) マレーシア (n=290) 44.9 44.8 44.5 タイ(n=554) 43.9 オーストラリア (n=198) 43.4 パキスタン(n=30) 40.0 フィリピン (n=118) ニュージーランド (n=78) パキスタン(n=17) 52.9 インド(n=200) 52.5 ラオス(n=12) 50.0 マレーシア (n=161) 39.1 タイ(n=349) 39.0 シンガポール (n=42) 31.0 中国(n=542) 30.4 39.0 台湾(n=55) 21.8 香港・マカオ (n=46) 21.7 38.5 カンボジア(n=82) 37.8 ラオス(n=16) 37.5 韓国(n=96) 17.7 バングラデシュ (n=49) 32.7 オーストラリア (n=56) 12.5 スリランカ(n=37) 32.4 ニュージーランド (n=32) 12.5 33 3.経営上の問題点(3) (注)n≧10の国・地域。 全地域共通の問題点(上位 全地域共通の問題点 上位10項目、複数回答、各国・地域の回答率 上位 項目、複数回答、各国・地域の回答率) 項目、複数回答、各国・地域の回答率 (%) 新規顧客の 新規顧客の開拓が 開拓が進ま ない 0 25 50 総数(n=4,524) 限界に 限界に近づきつつある コスト削減 コスト削減 75 100 38.0 0 46.9 中国(n=542) 香港・マカオ (n=232) 44.8 韓国(n=96) 44.7 台湾(n=163) 42.9 シンガポール (n=224) バングラデシュ (n=49) 41.1 40.8 タイ(n=554) 40.1 マレーシア (n=290) 39.0 韓国(n=203) 37.4 インドネシア (n=385) 35.1 ベトナム(n=543) 34.4 インド(n=436) 32.4 フィリピン (n=118) ニュージーランド (n=78) 32.2 30.5 29.5 75 100 37.9 54.2 47.9 マレーシア (n=161) 46.6 シンガポール (n=42) 40.5 台湾(n=55) 40.0 0 35.7 インドネシア (n=223) 33.2 ベトナム(n=356) 33.2 タイ(n=349) 33.0 香港・マカオ (n=46) 30.4 カンボジア(n=33) 30.3 ニュージーランド (n=32) 28.1 24.7 パキスタン(n=17) 23.5 バングラデシュ (n=34) 20.6 総数(n=4,524) 75 100 37.0 0 25 50 総数(n=4,417) 75 100 34.9 インドネシア (n=380) 57.9 52.4 韓国(n=203) 46.8 インドネシア (n=385) 49.6 インド(n=434) 56.9 47.2 バングラデシュ (n=48) 56.3 42.4 ベトナム(n=536) 55.8 42.4 カンボジア(n=76) 39.3 中国(n=854) 44.7 インド(n=436) 44.7 タイ(n=554) 39.5 香港・マカオ (n=232) マレーシア (n=290) インドネシア (n=385) オーストラリア (n=198) 24.2 スリランカ(n=11) 18.2 ラオス(n=16) ミャンマー(n=32) 47.4 中国(n=854) 40.4 35.8 韓国(n=203) 39.9 中国(n=834) 39.1 38.3 ラオス(n=18) 38.9 35.8 パキスタン(n=28) 32.1 マレーシア (n=290) 香港・マカオ (n=232) 33.9 ラオス(n=16) 31.3 ミャンマー(n=31) 29.0 33.0 ニュージーランド (n=78) 28.2 タイ(n=547) 27.4 30.5 ベトナム(n=543) 24.5 マレーシア (n=256) 29.3 インド(n=436) 21.3 スリランカ(n=36) 16.7 28.2 カンボジア(n=82) 20.7 韓国(n=201) 14.4 26.5 フィリピン (n=118) 20.3 ニュージーランド (n=78) 12.8 24.3 スリランカ(n=37) 18.9 台湾(n=160) 11.3 22.0 バングラデシュ (n=49) 18.4 パキスタン(n=30) 16.7 12.5 3.1 オーストラリア (n=198) シンガポール (n=224) 36.2 34.3 スリランカ(n=37) 台湾(n=163) フィリピン (n=117) 34.5 シンガポール (n=224) フィリピン (n=118) オーストラリア (n=198) ニュージーランド (n=78) バングラデシュ (n=49) カンボジア(n=82) Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 50 タイ(n=554) 20.5 8.3 25 通関等諸手続きが 通関等諸手続きが煩雑 きが煩雑 50.0 インド(n=200) ラオス(n=12) 0 75 100 37.5 ベトナム(n=543) フィリピン(n=77) 主要販売市場 主要販売市場の 販売市場の低迷 ( 消費低迷) 消費低迷 パキスタン(n=30) 25.0 10.0 50 総数(n=4,524) ラオス(n=16) パキスタン(n=30) 25 台湾(n=163) オーストラリア (n=56) 34.4 スリランカ(n=37) カンボジア(n=82) 50 総数(n=2,344) ミャンマー(n=32) 中国(n=854) 25 主要取引先 主要取引先から 取引先からの からの値下 げ要請 ミャンマー(n=32) 6.3 シンガポール (n=222) 香港・マカオ (n=221) オーストラリア (n=194) 18.4 9.5 8.6 8.3 34 3.経営上の問題点(4) 国・地域別の問題点( 国・地域別の問題点(上位5項目、複数回答) の問題点(上位5項目、複数回答) シンガポール 15年調査 14年調査 (%) (%) インドネシア 15年調査 14年調査 (%) (%) 1 従業員の賃金上昇(n=224) 68.3 72.9 1 従業員の賃金上昇(n=385) 80.5 83.8 2 競合相手の台頭(コスト面で競合) (n=224) 52.7 54.5 2 現地通貨の対ドル為替レートの変動(n=384) 70.8 63.3 3 調達コストの上昇(n=42) 42.9 35.6 3 原材料・部品の現地調達の難しさ(n=223) 61.0 61.1 4 主要販売市場の低迷(消費低迷) (n=224) 42.4 26.9 4 従業員の質(n=385) 58.7 56.3 5 日本人出向役職員(駐在員) のコスト(n=224) 42.0 36.3 4 通関に時間を要する(n=380) 58.7 62.7 マレーシア 15年調査 14年調査 (%) (%) ベトナム 15年調査 14年調査 (%) (%) 1 従業員の賃金上昇(n=294) 63.3 68.9 1 従業員の賃金上昇(n=544) 77.9 74.4 2 現地通貨の対ドル為替レートの変動(n=292) 62.3 33.7 2 原材料・部品の現地調達の難しさ(n=356) 65.2 70.3 3 品質管理の難しさ(n=161) 58.4 44.4 3 通関等諸手続きが煩雑(n=536) 55.8 61.1 4 従業員の質(n=294) 51.7 50.5 4 品質管理の難しさ(n=356) 55.6 50.2 5 限界に近づきつつあるコスト削減(n=161) 46.6 55.6 5 従業員の質(n=544) 50.2 49.0 15年調査 14年調査 (%) (%) タイ フィリピン 15年調査 14年調査 (%) (%) 1 従業員の賃金上昇(n=557) 60.1 70.2 1 原材料・部品の現地調達の難しさ(n=77) 62.3 58.2 2 品質管理の難しさ(n=349) 58.2 52.0 2 品質管理の難しさ(n=77) 52.0 36.3 3 主要販売市場の低迷(消費低迷) (n=554) 52.4 42.5 3 従業員の質(n=118) 50.0 49.3 4 従業員の質(n=557) 51.0 50.4 4 通関等諸手続きが煩雑(n=117) 39.3 31.9 5 競合相手の台頭(コスト面で競合) (n=554) 43.9 47.8 5 競合相手の台頭(コスト面で競合) (n=118) 39.0 40.3 (注1) 「特に問題はない」を除く、回答率上位5項目。 (注2)オレンジ色のハイライトは、「3.経営上の問題点(1)」の全調査対象地域総数の上位10項目に入っていない項目。赤色のハイライトは14年調査より10ポイント 以上上昇、青色のハイライトは14年調査より10ポイント以上低下。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 35 3.経営上の問題点(5) バングラデシュ 国・地域別の問題点( 国・地域別の問題点(上位5項目、複数回答) の問題点(上位5項目、複数回答) インド 15年調査 14年調査 (%) (%) 15年調査 (%) 14年調査 (%) 1 原材料・部品の現地調達の難しさ(n=34) 70.6 40.0 2 従業員の質(n=49) 57.1 68.4 3 通関等諸手続きが煩雑(n=48) 56.3 55.3 1 従業員の賃金上昇(n=438) 70.3 71.7 4 従業員の賃金上昇(n=49) 53.1 60.5 2 競合相手の台頭(コスト面で競合) (n=436) 63.5 64.3 5 品質管理の難しさ(n=34) 50.0 48.0 税務(法人税、移転価格課税など)の負担 (n=436) 57.1 54.9 5 通関に時間を要する(n=48) 3 50.0 57.9 4 通関等諸手続きが煩雑(n=434) 56.9 60.8 5 原材料・部品の現地調達の難しさ(n=200) 52.5 56.7 パキスタン カンボジア 15年調査 14年調査 (%) (%) 15年調査 (%) 14年調査 (%) 1 原材料・部品の現地調達の難しさ(n=33) 72.7 79.0 2 従業員の賃金上昇(n=83) 62.7 80.0 3 品質管理の難しさ(n=33) 60.6 36.8 1 電力不足・停電(n=17) 64.7 50.0 4 従業員の質(n=83) 60.2 60.0 2 従業員の賃金上昇(n=30) 53.3 42.1 5 人材(中間管理職)の採用難(n=83) 54.2 45.0 3 品質管理の難しさ(n=17) 52.9 33.3 3 原材料・部品の現地調達の難しさ(n=17) 52.9 50.0 5 主要取引先からの値下げ要請(n=30) 50.0 27.8 スリランカ 15年調査 14年調査 (%) (%) ラオス 15年調査 (%) 14年調査 (%) 1 従業員の質(n=18) 72.2 46.2 2 従業員の賃金上昇(n=18) 66.7 61.5 3 従業員の定着率(n=18) 61.1 38.5 1 品質管理の難しさ(n=11) 63.6 46.2 4 品質管理の難しさ(n=12) 58.3 66.7 1 原材料・部品の現地調達の難しさ(n=11) 63.6 61.5 5 原材料・部品の現地調達の難しさ(n=12) 50.0 50.0 3 従業員の賃金上昇(n=37) 48.7 44.4 15年調査 (%) 14年調査 (%) 4 現地通貨の対ドル為替レートの変動(n=36) 38.9 14.8 5 従業員の定着率(n=37) 37.8 25.9 (注1) 「特に問題はない」を除く、回答率上位5項目。 (注2)オレンジ色のハイライトは、「3.経営上の問題点(1)」の全調査対象地域総数の上位10項目に 入っていない項目。赤色のハイライトは14年調査より10ポイント以上上昇、青色のハイライトは14年 調査より10ポイント以上低下。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 ミャンマー 1 品質管理の難しさ(n=2) 100.0 22.2 1 原材料・部品の現地調達の難しさ(n=2) 100.0 55.6 3 従業員の賃金上昇(n=32) 68.8 68.0 4 競合相手の台頭(コスト面で競合)(n=32) 65.6 42.0 5 対外送金に関わる規制(n=32) 56.3 62.0 36 3.経営上の問題点(6) 国・地域別の問題点( 国・地域別の問題点(上位5項目、複数回答) の問題点(上位5項目、複数回答) 15年調査 (%) 中国 14年調査 (%) 15年調査 14年調査 (%) (%) 韓国 1 従業員の賃金上昇(n=859) 84.3 83.9 1 従業員の賃金上昇(n=204) 67.7 67.4 2 品質管理の難しさ(n=542) 61.4 53.7 2 競合相手の台頭(コスト面で競合)(n=203) 57.6 56.8 3 従業員の質(n=859) 55.5 55.6 3 限界に近づきつつあるコスト削減(n=96) 47.9 42.4 4 限界に近づきつつあるコスト削減(n=542) 54.2 47.5 4 主要取引先からの値下げ要請(n=203) 46.8 48.9 5 競合相手の台頭(コスト面で競合)(n=854) 50.7 53.7 5 現地通貨の対円為替レートの変動(n=204) 41.2 47.8 香港・マカオ 香港・マカオ 15年調査 (%) 14年調査 (%) オーストラリア 15年調査 14年調査 (%) (%) 1 従業員の賃金上昇(n=233) 67.0 66.0 1 従業員の賃金上昇(n=195) 66.2 71.1 2 競合相手の台頭(コスト面で競合) (n=232) 44.8 46.4 2 現地通貨の対ドル為替レートの変動(n=197) 48.2 35.4 2 新規顧客の開拓が進まない(n=232) 44.8 40.5 3 競合相手の台頭(コスト面で競合)(n=198) 43.4 45.1 4 従業員の質(n=233) 41.2 38.2 4 主要販売市場の低迷(消費低迷)(n=198) 42.4 35.2 5 主要取引先からの値下げ要請(n=232) 35.8 32.9 5 限界に近づきつつあるコスト削減(n=56) 35.7 48.2 15年調査 14年調査 (%) (%) 台湾 ニュージーランド 15年調査 14年調査 (%) (%) 1 主要販売市場の低迷(消費低迷)(n=163) 47.2 32.0 1 従業員の賃金上昇(n=78) 39.7 32.9 2 競合相手の台頭(コスト面で競合)(n=163) 45.4 51.0 1 現地通貨の対円為替レートの変動(n=78) 39.7 33.3 3 新規顧客の開拓が進まない(n=163) 42.9 27.0 3 競合相手の台頭(コスト面で競合)(n=78) 38.5 38.7 4 品質管理の難しさ(n=55) 41.8 33.3 4 現地通貨の対ドル為替レートの変動(n=78) 33.3 31.9 5 限界に近づきつつあるコスト削減(n=55) 40.0 37.3 5 新規顧客の開拓が進まない(n=78) 29.5 20.0 (注1) 「特に問題はない」を除く、回答率上位5項目。 (注2)オレンジ色のハイライトは、「3.経営上の問題点(1)」の全調査対象地域総数の上位10項目に入っていない項目。赤色のハイライトは14年調査より10ポイント 以上上昇、青色のハイライトは14年調査より10ポイント以上低下。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 37 3.経営上の問題点(7) 中国とアジア主要国の比較(製造業、複数回答) 中国とアジア主要国の比較(製造業、複数回答) 中国 インド 従業員の賃金上昇 通達・規則内容の周知 徹底が不十分 現地通貨の対ドル為替 レートの変動 原材料・部品の現地調 達の難しさ 100 80 60 40 20 0 税務( 法人税、移転価 格課税など) の負担 品質管理の難しさ 現地通貨の対ドル為替 レートの変動 従業員の質 競合相手の台頭( コス ト面で競合) 限界に近づきつつある コスト削減 原材料・部品の現地調達 の難しさ 従業員の賃金上昇 現地通貨の対ドル 為替レートの変動 原材料・部品の現 地調達の難しさ 100 80 60 40 20 0 税務( 法人税、移 転価格課税など) の負担 インドネシア 従業員の質 競合相手の台頭( コスト 面で競合) 限界に近づきつつあるコ スト削減 通関等諸手続きが煩雑 主要販売市場の低迷( 消 費低迷) 中国 ベトナム 品質管理の難しさ 従業員の質 従業員の賃金上昇 通達・規則内容の周知徹 底が不十分 現地通貨の対ドル為替 レートの変動 100 中国 タイ 品質管理の難しさ 80 60 40 従業員の質 20 競合相手の台頭 ( コスト面で競合) 限界に近づきつつ あるコスト削減 通関に時間を要す る 中国 品質管理の難しさ 税務( 法人税、移転価格 課税など) の負担 主要販売市場の低迷 ( 消費低迷) 通達・規則内容の 周知徹底が不十分 100 80 60 40 20 0 通関に時間を要する 通関等諸手続きが煩雑 通関に時間を要する 従業員の賃金上昇 通達・規則内容の周知徹 底が不十分 通関等諸手続きが 煩雑 主要販売市場の低 迷( 消費低迷) 原材料・部品の現地調達 の難しさ 0 税務( 法人税、移転価格 課税など) の負担 競合相手の台頭( コスト 面で競合) 限界に近づきつつあるコ スト削減 通関に時間を要する 通関等諸手続きが煩雑 主要販売市場の低迷( 消 費低迷) 「原材料・部品の現地調達の難しさ」はベトナムとインドネシアが、中国を30ポイント以上上回った。 「従業員の賃金上昇」は、中国(88.2%)がタイ(65.8%)を30%以上上回り、「限界に近づきつつあるコスト削減」は、中国が他4カ国を、いずれも 20ポイント以上上回った。 「通関等諸手続きが煩雑」を挙げている企業の割合は、ベトナム、インドネシア、インドが中国より高い。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 38 4.製造・サービスコストの上昇(1) 製造・サービスコストの上昇による事業活動へのマイナス影響 (国・地域別) 0 総数(n=4,485) インドネシア(n=376) オーストラリア(n=198) パキスタン(n=29) ラオス(n=17) 中国(n=850) ミャンマー(n=32) バングラデシュ(n=49) ベトナム(n=539) シンガポール(n=220) インド(n=438) マレーシア(n=284) 香港・マカオ(n=230) タイ(n=554) ニュージーランド(n=78) フィリピン(n=118) カンボジア(n=79) 韓国(n=199) スリランカ(n=35) 台湾(n=160) 40 20 35.8 (注)n≧10の国・地域。 大いにある 多少ある 60 47.3 42.6 50.5 50.5 39.4 65.5 24.1 35.3 52.9 41.4 28.1 28.6 38.6 30.9 36.5 34.9 35.7 27.6 28.2 28.0 34.2 22.6 34.3 23.8 46.5 59.4 57.1 46.0 52.7 46.6 47.5 44.8 52.5 50.0 45.8 36.7 47.7 34.3 42.5 あまりない ない (%) 80 100 3.2 13.7 6.1 0.8 7.1 3.0 10.3 11.8 9.4 2.7 12.5 14.3 2.2 13.2 12.3 4.1 13.7 3.2 2.8 14.8 6.1 13.5 16.8 3.1 14.1 7.7 5.1 21.2 3.8 25.3 23.1 6.5 25.7 5.7 4.4 29.4 人件費・エネルギーおよび原材料価格の高騰に伴う製造・サービスコストの上昇が事業活動に与えるマイナスの影響について、「大いにある」「多 少ある」と回答した企業の割合は合わせて83.1%。アジア・オセアニア地域全体で8割強の企業がマイナスの影響を受けている。 マイナスの影響を受けている企業の割合はインドネシアが93.1%で最も高く、オーストラリア、パキスタン、ラオス、中国などが続く。 インドネシアの業種別では、繊維、一般機械器具、電気機械器具、輸送機械器具において深刻で、マイナスの影響が「大いにある」「多少ある」と 回答した企業の割合は100%だった。うち、「大いにある」と回答した割合が最も高かったのは輸送機械器具(75.8%)だった。 中国の業種別で、マイナスの影響が「大いにある」と回答した企業が5割を上回ったのは繊維(68.0%)、輸送機械器具(50.6%)、電気機械器具 (50.0%)、ゴム・皮革(50.0%)だった。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 39 4.製造・サービスコストの上昇(2) 製造・サービスコストの上昇による事業活動へのマイナス影響 (業種別) 製造業 0 製造業計(n=2,391) 20 40 42.6 ゴム・皮革(n=65) 56.9 繊維(n=106) 54.7 輸送機械器具(n=423) 60 80 46.0 9.7 1.7 36.9 36.8 49.2 (%) 100 42.1 6.2 7.6 0.9 8.3 0.5 精密機械器具(n=81) 43.2 44.4 鉄・非鉄・金属(n=321) 42.1 45.2 食料品(n=169) 42.0 電気機械器具(n=410) 41.7 46.8 10.2 1.2 一般機械器具(n=167) 38.9 50.3 7.2 3.6 化学・医療(n=316) 36.7 50.0 11.1 2.2 木材・パルプ(n=44) 34.1 56.8 9.1 大いにある 12.4 非製造業 0 非製造業計(n=2,094) 通信・ソフトウェア業 (n=103) 卸売・小売業(n=918) 建設業(n=160) 多少ある あまりない Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 40 28.1 運輸業(n=239) 金融・保険業(n=106) 60 48.8 39.8 13.4 3.4 48.5 28.5 15.1 18.3 4.9 43.5 33.0 21.3 (%) 100 80 11.7 6.8 51.3 16.7 3.5 48.1 52.8 26.9 23.6 3.8 8.5 10.3 2.5 13.6 3.6 40.8 20 大いにある 多少ある あまりない ない コスト上昇によるマイナスの影響について、「大いにある」「多少ある」 と回答した企業の割合は製造業で88.6%、非製造業で76.9%。影響 は製造業においてより深刻。 製造業では、マイナスの影響が「大いにある」と回答した企業の割合 が5割を超えるのはゴム・皮革、繊維であった。 非製造業では、運輸業で、マイナスの影響があると回答した企業の 割合が高い。 金融・保険業、建設業では、「あまりない」もしくは「ない」との回答が、 全業種のなかで最も高く3割を超える。 ない 40 4.製造・サービスコストの上昇(3) 全体(n=3,715) (注)中国は本土内他地域への移転を含む。 コスト上昇による対応策の実施(検討)状況 (複数回答) 回答項目 平均に比べ大幅に高い回答率がみられた業種 回答率 1位 管理費・間接費などの経費節減 54.2 2位 原材料調達先・調達内容の見直し 41.1 3位 製品(サービス)価格の引き上げ 27.4 4位 人材の現地化の推進、人件費の削減 24.2 5位 取扱製品の見直し (整理、改良、高付加価値化など) 23.8 6位 現地調達率の引き上げによるコスト低減 21.4 7位 量産・量販によるコスト引き下げ 20.5 8位 自動化・省力化の推進 (産業用ロボットの導入等) 20.2 9位 特に対策は行っていない 5.1 製造・サービス機能の一部を 10位 他国・地域へ移転(注) 3.4 0 40 20 60 全体 運輸業 金融・保険業 輸送機械器具 全体 輸送機械器具 一般機械器具 精密機械器具 全体 輸送機械器具 電気機械器具 ゴム・皮革 (%) 100 54.2 68.5 66.7 63.4 全体 ゴム・皮革 木材・パルプ 一般機械機具 全体 食料品 繊維 通信・ソフトウェア業 80 41.1 65.0 61.5 59.9 27.4 42.1 40.2 39.3 21.4 48.7 47.6 40.9 20.2 46.6 46.6 45.0 コスト上昇への対応策では、「管理費・間接費などの経費節減」が54.2%で最大。とりわけ運輸業や金融・保険業などの非製造業において、同対 策を実施(検討)する企業の割合が高い。 食料品や繊維などの産業を中心に、製品(サービス)価格の引き上げを実施する企業の割合が高い。 輸送機械器具では、現地調達率の引き上げによるコスト低減を実施(検討)する企業の割合が48.7%、自動化・省力化の推進を図る企業も 46.6%となった。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 41 4.製造・サービスコストの上昇(4) コスト上昇に対する対応策の実施(検討)状況 国・地域別 複数回答 (1/2) ) (注)n≧ 50の国・地域。 (%) 管理費・ 管理費・間接費 などの経費節減 などの経費節減 0 25 50 原材料調達先・ 原材料調達先・ 調達内容の 調達内容の見直し 見直し 75 100 0 25 50 製品(サービス 製品 サービス) サービス 価格の 価格の引き上げ 75 100 0 香港・マカオ (n=186) 62.9 インドネシア (n=354) 48.0 ニュージーランド (n=61) オーストラリア (n=177) 61.6 ベトナム (n=456) 47.6 インドネシア (n=354) 中国 (n=745) 61.5 タイ (n=443) 47.0 オーストラリア (n=177) ニュージーランド (n=61) 59.0 中国 (n=745) 46.2 マレーシア (n=231) フィリピン (n=87) 58.6 フィリピン (n=87) 42.5 香港・マカオ (n=186) 台湾 (n=106) 57.5 マレーシア (n=231) 42.0 韓国 (n=142) 56.3 インド (n=356) シンガポール (n=182) 54.9 インドネシア (n=354) 52.8 ベトナム (n=456) 50.4 カンボジア (n=55) 49.1 インド (n=356) 48.9 タイ (n=443) マレーシア (n=231) 25 50 人材の 人材の現地化の 現地化の推進、 推進、 人件費の 人件費の削減 75 100 45.9 0 25 50 中国 (n=745) 32.8 取扱製品の 取扱製品の見直し 見直し (整理 整理、 整理、改良、 改良、高付加価値化など 高付加価値化など) など 75 100 0 25 50 台湾 (n=106) 43.4 インド (n=356) 27.0 香港・マカオ (n=186) 30.1 35.6 シンガポール (n=182) 24.2 中国 (n=745) 29.8 32.9 フィリピン (n=87) 24.1 オーストラリア (n=177) 25.4 29.6 カンボジア (n=55) 23.6 タイ (n=443) 24.8 ベトナム (n=456) 29.2 台湾 (n=106) 23.6 インドネシア (n=354) 24.6 39.6 フィリピン (n=87) 28.7 タイ (n=443) 23.3 韓国 (n=142) 21.8 韓国 (n=142) 38.7 台湾 (n=106) 28.3 インドネシア (n=354) 23.2 ニュージーランド (n=61) 21.3 カンボジア (n=55) 36.4 インド (n=356) 26.1 マレーシア (n=231) 22.9 ベトナム (n=456) 20.2 台湾 (n=106) 34.9 シンガポール (n=182) 24.7 香港・マカオ (n=186) 21.5 カンボジア (n=55) 20.0 香港・マカオ (n=186) 32.3 タイ (n=443) 24.4 ベトナム (n=456) 20.8 シンガポール (n=182) 18.7 39.0 75 100 ニュージーランド (n=61) 24.6 韓国 (n=142) 23.9 韓国 (n=142) 15.5 フィリピン (n=87) 18.4 48.5 オーストラリア (n=177) 23.2 カンボジア (n=55) 21.8 オーストラリア (n=177) 14.7 インド (n=356) 18.0 47.6 シンガポール (n=182) 21.4 中国 (n=745) 19.2 ニュージーランド (n=61) 11.5 マレーシア (n=231) 16.9 42 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 42 4.製造・サービスコストの上昇(5) コスト上昇に対する対応策の実施(検討)状況 国・地域別 複数回答 (2/2) ) (注1)n≧ 50の国・地域。 (注2)中国は本土内他地域への移転を含む。 (%) 量産・量販による コスト引き下げ 現地調達率の引き上げ によるコスト低減 0 25 50 インド (n=356) 34.0 75 0 100 25 50 インド (n=356) 28.4 自動化・省力化の推進 ( 産業用ロボットの導入等) 産業用ロボットの導入等) 75 100 0 25 50 マレーシア (n=231) 32.5 75 製造・サービス機能の 一部を他国・地域へ移転 0 100 25 シンガポール (n=182) 27.1 カンボジア (n=55) 25.5 中国 (n=745) タイ (n=443) 24.6 ベトナム (n=456) 23.7 ベトナム (n=456) 23.9 マレーシア (n=231) 5.2 インドネシア (n=354) 23.4 韓国 (n=142) 23.2 インドネシア (n=354) 23.4 オーストラリア (n=177) 5.1 フィリピン (n=87) 21.8 インドネシア (n=354) 20.9 タイ (n=443) 22.8 ニュージーランド (n=61) 4.9 ベトナム (n=456) 21.7 フィリピン (n=87) 20.7 フィリピン (n=87) 21.8 中国 (n=745) 4.4 台湾 (n=106) 21.7 中国 (n=745) 19.9 韓国 (n=142) 韓国 (n=142) 3.5 韓国 (n=142) 19.0 ニュージーランド (n=61) 19.7 インド (n=356) 13.2 台湾 (n=106) 2.8 16.9 香港・マカオ (n=186) 14.5 タイ (n=443) 19.6 香港・マカオ (n=186) 12.4 タイ (n=443) 1.8 マレーシア (n=231) 14.3 マレーシア (n=231) 17.3 台湾 (n=106) 10.4 インドネシア (n=354) 1.7 シンガポール (n=182) 12.1 台湾 (n=106) 17.0 ニュージーランド (n=61) 9.8 ベトナム (n=456) 1.1 16.4 シンガポール (n=182) 9.3 インド (n=356) 0.6 オーストラリア (n=177) 7.9 フィリピン (n=87) 0.0 カンボジア (n=55) 0.0 8.2 オーストラリア (n=177) 香港・マカオ (n=186) 7.5 香港・マカオ (n=186) 12.9 シンガポール (n=182) 11.5 オーストラリア (n=177) 4.0 カンボジア (n=55) 1.8 100 8.1 カンボジア (n=55) ニュージーランド (n=61) 75 13.7 中国 (n=745) 27.8 50 43 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 5.原材料・部品の調達(1) 製造原価に占める人件費、材料費の比率 (企業規模別・業種別) 0 総数(n=2,161) 20 19.6 大企業(n=1,193) 16.6 中小企業(n=968) 23.2 繊維(n=102) 40 60 60.0 63.8 55.4 31.1 51.9 製造原価に占める人件費、材料費の比率 (国・地域別) (%) 100 80 20.4 19.6 21.4 17.0 一般機械器具(n=150) 24.2 58.0 17.8 精密機械器具(n=64) 23.4 59.1 17.5 食料品(n=147) 19.9 電気機械器具(n=364) 19.4 ゴム・皮革(n=61) 19.3 鉄・非鉄・金属(n=300) 17.5 化学・医薬(n=286) 16.8 輸送機械器具(n=390) 15.5 木材・パルプ(n=44) 14.9 人件費 58.8 63.6 50.5 58.2 製造業のみ (注)n≧10の国・地域。 21.3 17.0 30.2 24.3 0 20 28.6 ラオス(n=11) 40 60 56.4 80 (%) 100 15.0 カンボジア(n=32) 27.9 バングラデシュ(n=32) 25.6 オーストラリア(n=46) 25.4 ニュージーランド(n=27) 24.3 香港・マカオ(n=33) 22.7 60.0 17.3 スリランカ(n=11) 22.6 62.3 15.1 シンガポール(n=35) 21.8 60.0 18.2 中国(n=510) 19.8 61.1 19.1 タイ(n=330) 19.6 59.5 20.9 韓国(n=84) 19.4 62.5 18.1 フィリピン(n=71) 19.3 59.7 21.0 23.3 56.2 60.1 54.3 51.6 15.9 14.3 20.3 24.1 ベトナム(n=329) 19.0 57.7 19.5 インド(n=177) 18.7 61.3 20.0 61.9 22.6 インドネシア(n=214) 17.8 60.6 21.6 60.0 25.1 マレーシア(n=155) 17.5 60.5 22.0 台湾(n=48) 17.0 62.3 20.7 63.7 原材料・部品などの材料費 その他 (注) ここでの「製造原価」とは、製品製造のために使われた費用で、 生産現場での材料費、労務費、その他経費と定義した。 パキスタン(n=14) 9.0 人件費 83.4 原材料・部品など材料費 7.6 その他 進出日系企業の現地での製造原価に占める人件費の比率は平均19.6%、それに対し材料費の比率は平均60.0%と、材料費がコストの大半を 占める構造となっている。14年調査比では、人件費比率が1.1ポイント上昇、材料費比率0.2ポイント低下した。 国・地域別にみると、繊維企業が多いバングラデシュ、カンボジアでは人件費の比率が相対的に高い。他方、材料費の比率は、輸送機械器具 が業種の大半を占めるパキスタン(83.4%)が高い。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 44 5.原材料・部品の調達(2) 日本の製造原価を100とした場合の現地での製造原価 とした場合の現地での製造原価 日本の製造原価を (企業規模別・業種別) 製造業のみ 日本の製造原価を100とした場合の現地での製造原価 とした場合の現地での製造原価 日本の製造原価を (国・地域別) (注)n≧10の国・地域。 業種別 0 20 40 60 80 総数(n=2,057) 100 80.6 0 20 40 60 80 100 オーストラリア(n=40) 107.8 カンボジア(n=26) 90.2 ニュージーランド(n=23) 89.0 香港・マカオ(n=31) 88.9 韓国(n=83) 88.2 シンガポール(n=33) 87.6 81.7 パキスタン(n=12) 87.5 鉄・非鉄・金属(n=288) 80.9 台湾(n=47) 一般機械器具(n=149) 80.6 電気機械器具(n=350) 79.4 輸送機械器具(n=379) 84.3 木材・パルプ(n=36) 83.8 ゴム・皮革(n=60) 83.5 化学・医薬(n=268) 83.2 食料品(n=129) 精密機械器具(n=59) 75.9 繊維(n=92) 企業規模別 68.4 0 20 40 60 大企業(n=1,128) 中小企業(n=929) 80 100 82.9 77.9 84.9 中国(n=491) 81.9 タイ(n=321) 81.7 インド(n=176) 80.6 マレーシア(n=145) 80.5 インドネシア(n=199) 80.3 フィリピン(n=66) 76.3 スリランカ(n=10) 76.0 ベトナム(n=318) バングラデシュ(n=26) 120 73.0 49.5 (注) ここでの「製造原価」とは、製品製造のために使われた費用で、生産現場での材料費、労務費、その他経費と定義した。 日本での製造原価を100とした場合の現地での製造原価は、平均80.6となり、14年調査の78.6から上昇した。 業種別にみると、輸送機械器具、木材・パルプ、ゴム・皮革、化学・医薬などでの製造原価が比較的高い。他方、繊維は68.4と低い。 企業規模別にみると、中小企業(77.9)は大企業(82.9)に比べ、5.0ポイント低かった。14年調査(5.6ポイント差)に比べ、その差は0.6ポイント低 下した。 国・地域別では、オーストラリア(107.8)が日本の製造原価を上回る一方、バングラデシュ(49.5)は製造原価が低い。カンボジア(90.2)は14年調 査(61.8)から大幅に上昇した。 61.8 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 45 5.原材料・部品の調達(3) 原材料・部品の調達先の内訳 (国・地域別、合計が 国・地域別、合計が100%になるよう回答 %になるよう回答) 国・地域別、合計が %になるよう回答 0 20 総数(n=2,198) 中国(n=506) ニュージーランド(n=28) タイ(n=337) 台湾(n=48) オーストラリア(n=50) インド(n=180) 韓国(n=88) インドネシア(n=215) スリランカ(n=11) パキスタン(n=17) シンガポール(n=38) マレーシア(n=157) ベトナム(n=339) フィリピン(n=68) ラオス(n=11) バングラデシュ(n=32) 香港・マカオ(n=39) カンボジア(n=33) 46.5 64.7 58.1 55.5 55.0 49.0 48.0 45.3 40.5 37.9 37.4 36.7 36.0 32.1 26.2 23.2 14.3 22.5 25.9 17.2 38.5 9.2 26.9 製造業のみ (注)n≧10の国・地域。 現地 40 日本 ASEAN 60 中国 その他 (%) 80 100 8.2 6.8 2.5 6.0 21.0 14.9 2.8 5.1 7.6 29.0 4.9 8.0 3.4 28.7 20.0 6.2 8.5 16.3 8.7 4.9 6.9 31.5 3.4 4.7 6.0 40.6 5.7 9.3 33.8 10.7 6.0 29.3 8.0 18.8 17.9 16.0 11.4 17.3 6.3 7.7 11.3 38.0 7.8 10.4 32.6 13.2 8.4 12.1 11.9 35.5 13.3 6.9 8.9 44.7 5.7 19.1 37.7 10.4 32.0 9.2 9.1 27.9 7.3 9.1 28.3 26.5 31.0 7.5 26.8 4.3 1.7 進出日系企業の現地生産活動における原材料・部品の調達先の内訳は、「現地」(46.5%)が最も高く、「日本」(31.0%)、「ASEAN」(7.5%)が続 く。現地調達率は、14年調査(48.7%)から2.2ポイント低下。日本、ASEAN、中国からの調達率はわずかに上昇した。 国・地域別にみると、中国の現地調達率が高いが、14年調査(66.2%)から1.5ポイント低下した。 日本からの調達率は、フィリピン(44.7%)、韓国(40.6%)、香港・マカオ(38.5%)などで相対的に高い。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 46 5.原材料・部品の調達(4) 製造業のみ 主要国の調達先 年調査と 年調査の比較) 主要国の調達先の内訳の 国の調達先の内訳の推移 の内訳の推移 (10年調査 年調査と15年調査 年調査の比較) 100% 3.4 3.0 6.0 2.5 90% 80% 5.0 3.2 4.7 7.6 5.1 2.8 14.8 26.8 35.4 6.9 4.9 2.8 2.0 2.1 6.0 4.7 3.4 8.7 5.5 2.5 9.3 5.7 15.8 10.7 7.0 10.4 8.4 8.4 5.2 4.4 13.3 7.8 10.2 12.1 13.2 8.9 5.5 12.5 13.2 38.2 31.0 70% 3.9 5.0 29.0 31.1 60% 6.9 11.9 40.6 31.5 33.3 33.8 29.1 32.6 50% 35.5 50.0 44.7 42.5 40% 30% 16.6 64.7 58.3 56.1 55.5 45.2 20% 48.0 55.0 45.3 42.9 40.5 45.9 36.0 32.1 22.4 10% 27.2 26.2 0% 2010 2015 2010 2015 2010 2015 2010 (n=464) (n=506) (n=503) (n=337) (n=74) (n=180) (n=43) 中国 タイ 現地 インド 日本 2015 (n=88) 韓国 ASEAN 2010 2015 2010 2015 2010 2015 2010 (n=87) (n=215) (n=175) (n=157) (n=100) (n=339) (n=89) インドネシア マレーシア 中国 ベトナム 2015 (n=68) フィリピン その他 主要8カ国の原材料・部品の調達先の内訳について、2010年調査と2015年調査を比較すると、中国、インド、ベトナムでは、現地調達率が上昇し た。ベトナムの現地調達率は、5年間で約10ポイント上昇した。 日本からの調達率は、インド、韓国、インドネシア、マレーシアにおいて上昇している。 中国からの調達率は、インド以外の6カ国において上昇しており、特にベトナムが12.1%と高い。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 47 5.原材料・部品の調達(5) 製造業のみ (注)n≧15の国・地域。ここでのnは、各業種内における国・地域別の有効回答数。 原材料・部品の調達先の内訳 (業種別、合計が 業種別、合計が100%になるよう回答 %になるよう回答) 業種別、合計が %になるよう回答 0 20 総数(n=2,198) 40 46.5 木材・パルプ(n=42) 53.3 輸送機械器具(n=391) 52.4 鉄・非鉄・金属(n=309) 45.8 化学・医薬(n=287) 44.8 ゴム・皮革(n=60) 31.0 7.5 6.8 8.2 9.3 8.4 36.2 精密機械器具(n=68) 35.4 電気機械器具(n=371) 35.0 日本 ASEAN 0.6 6.1 11.4 14.7 6.4 1.7 2.5 6.2 32.9 4.3 4.8 33.9 9.8 29.6 8.1 17.8 中国 11.2 14.0 9.2 11.3 その他 20 40 中国(n=82) タイ(n=74) 5.9 0 27.5 35.5 7.1 13.2 20 40 60 80 64.5 41.8 42.9 0 28.9 20 40 3.4 3.0 6.2 13.7 60 ベトナム(n=74) 42.6 36.7 0 36.9 20 中国(n=100) 40 38.6 韓国(n=21) 33.2 マレーシア(n=50) 32.3 8.1 60 53.5 52.0 34.7 8.9 80 35.9 38.1 (%) 100 13.2 0.3 2.1 2.3 3.6 6.5 32.6 45.1 10.1 1.90.0 2.7 28.7 51.9 インドネシア(n=26) 4.4 80 66.8 タイ(n=58) 4.3 3.7 6.4 30.1 45.6 (%) 100 0.0 6.2 3.3 26.0 55.6 インド(n=21) タイ(n=51) 1.8 3.2 2.4 10.6 3.02.1 1.6 タイ(n=43) 電気機械器具 30.4 42.7 中国(n=62) 化学・医薬 25.5 2.3 4.4 56.9 インドネシア(n=59) (%) 100 80 62.2 インド(n=71) 鉄・非鉄・金属 鉄・非鉄・金属 60 67.8 中国(n=62) 19.2 8.3 5.0 5.9 45.4 38.6 6.7 輸送機械器具 0 韓国(n=27) 13.1 5.1 54.6 36.4 23.9 5.1 5.4 9.2 3.1 29.9 40.9 繊維(n=103) 現地 80 65.8 一般機械器具(n=158) (%) 100 60 75.6 食料品(n=148) 主要業種における現地調達率上位4カ 主要業種における現地調達率上位 カ国 回答割合 9.3 (%) 100 3.3 7.3 8.0 12.5 2.8 5.3 5.1 4.5 13.2 12.4 7.4 原材料・部品の調達先を業種別にみると、木材・パルプおよび食料品の現地調達率が高く、それぞれ75.6%、65.8%となった。他方、精密機 械器具では、日本からの調達率が相対的に高く、4割を超える。 電気機械器具は、現地調達率が35.0%と14年調査(38.1%)から3.1ポイント低下、日本からの調達率は2.8ポイント上昇した。 有効回答数200社以上の4業種の中で、主要国・地域別の調達状況をみると、中国は4業種すべてで現地調達率が5割を超え、輸送機械器具 では14年調査の64.9%から2.9ポイント上昇し67.8%となった。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 48 5.原材料・部品の調達(6) 製造業のみ 原材料・部品の現地調達先の内訳 (国・地域別、合計が 国・地域別、合計が100%になるよう回答 %になるよう回答) 国・地域別、合計が %になるよう回答 原材料・部品の現地調達先の内訳 (企業規模・業種別、合計が 企業規模・業種別、合計が100%になるよう回答 %になるよう回答) 企業規模・業種別、合計が %になるよう回答 (注)n≧10の国・地域。 地場企業 現地進出日系企業 0 20 40 総数(n=1,905) その他外資企業 (%) 60 80 100 55.9 7.5 36.6 地場企業 現地進出日系企業 0 20 大企業(n=1,052) 57.0 中小企業(n=853) 54.7 韓国(n=76) 88.6 オーストラリア(n=40) 88.0 4.4 7.6 バングラデシュ(n=27) 85.6 11.4 3.0 食料品(n=137) 台湾(n=45) 83.9 13.0 3.1 木材・パルプ(n=40) インド(n=159) 76.2 パキスタン(n=15) 74.1 ニュージーランド(n=21) 72.9 7.9 3.5 61.1 16.7 10.4 繊維(n=83) 60.9 香港・マカオ(n=18) 56.9 36.4 6.7 中国(n=487) 56.9 36.0 7.1 51.9 シンガポール(n=29) 50.5 インドネシア(n=188) 50.2 タイ(n=309) 43.4 ベトナム(n=281) 41.2 フィリピン(n=56) 26.7 38.2 42.2 5.9 35.3 44.3 51.5 45.1 61.4 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 2.6 14.2 5.5 5.1 13.7 11.9 精密機械器具(n=60) 15.4 4.0 74.0 化学・医薬(n=244) 59.2 57.2 ゴム・皮革(n=55) 53.1 鉄・非鉄・金属(n=258) 52.6 6.7 8.4 80.6 12.8 13.1 (%) 100 36.9 61.3 5.4 その他外資企業 60 80 36.4 一般機械器具(n=136) 18.4 マレーシア(n=127) カンボジア(n=14) 40 21.3 4.8 34.1 30.8 26.2 37.5 40.6 37.3 4.7 8.2 13.0 5.3 6.3 10.0 電気機械器具(n=319) 46.4 45.4 8.2 輸送機械器具(n=351) 43.7 50.9 5.4 現地調達先の内訳は、「地場企業」の構成比が55.9%と最も高く、次 いで「現地進出日系企業」(36.6%)、「その他外資企業」 (7.5%)の 順となった。 フィリピン、タイでは、調達先としての「現地進出日系企業」の構成比 が5割を超える。 業種別では、食料品で「地場企業」の構成比が8割を超えた。 49 5.原材料・部品の調達(7) 日本から調達している部品・材料について 日本でしか調達できない原材料・部品の有無 (%) 100 「ある」 ある」と回答した 回答した割合 した割合(業種別 割合 業種別) 業種別 0 ある 特に無い 80 75.9 60 80.9 40 20 19.2 14年調査 (n=1,828) 15年調査 (n=1,807) 20 40 電気機械器具(n=342) 84.5 鉄・非鉄・金属(n=241) 83.4 食料品(n=89) 82.0 化学・医薬(n=232) 81.5 繊維(n=79) 81.0 精密機械器具(n=61) 80.3 40 79.7 77.5 ゴム・皮革(n=56) 木材・パルプ(n=14) 60 (%) 80 100 100.0 84.1 84.1 83.7 82.8 81.4 81.3 80.0 79.9 79.3 78.5 78.3 77.8 56.7 (%) 100 80 60 輸送機械器具(n=342) 「ある」 ある」と回答した 回答した割合 した割合(国 割合 国・地域別) 地域別 0 20 一般機械器具(n=143) 24.1 0 カンボジア(n=24) フィリピン(n=63) インド(n=151) インドネシア(n=184) マレーシア(n=128) 台湾(n=43) ベトナム(n=278) 中国(n=420) タイ(n=284) シンガポール(n=29) 韓国(n=79) バングラデシュ(n=23) 香港・マカオ(n=36) オーストラリア(n=30) 製造業のみ 73.2 64.3 日本から原材料・部品の調達をしている企業に、日本でしか調達できな い原材料・部品の有無を聞いたところ、80.9%の企業が「ある」と回答し た。14年調査(75.9%)から5.0ポイント上昇した。 業種別では、木材・パルプを除くすべての業種において、7割以上の企業 が日本でしか調達できない原材料・部品があるとした。 回答のあった代表的な原材料・部品は、下記のとおり。 【電気機械器具】 半導体、特殊樹脂、電子部品、特殊金属材 【鉄・非鉄・金属】 特殊鋼、特殊金属材、鋼材 【食料品】 食材、食品添加物、調味料、香料、包装資材、機械部品 【化学・医薬】 特殊樹脂、特殊プラスチック原料、塗料、添加剤、顔料 【繊維】 薬品、特殊生地、特殊糸、高級素材 【精密機械器具】 電子回路部品、特殊材料、高精密部品 【一般機械器具】 鋼材、エンジン、特殊加工品 【輸送機械器具】 鋼材、電子部品、鍛造部品、エンジン部品、金具類 【ゴム・皮革】 薬品、特殊な化学製品、合成ゴム、ゴム原材料 【木材・パルプ】 原材料、段ボール原紙、包装資材、設備部品 (注)n≧15の国・地域。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 50 5.原材料・部品の調達(8) 製造業のみ 日本でしか調達できない原材料・部品について 日本以外からの調達が困難である理由 国・地域別、業種別の回答割合(上位順 国・地域別、業種別の回答割合 上位順) 上位順 国・地域 (n=1,448) 0 20 40 品質・技術面の理由から 日本でしか生産できない 80 84.1 取引先(納入先)からの指定材料・ 部品であり代替が不可能 33.7 生産の安定性および納期面で 日本に優位性がある 18.3 技術流出防止/ 知的財産保護のため コスト面で日本に 競争力がある 60 業種 (%) 100 14.2 フィリピン(n=53) インド(n=125) 韓国(n=61) タイ(n=226) インドネシア(n=154) 台湾(n=35) 割合 88.7 87.2 86.9 85.8 85.7 85.7 ベトナム(n=224) 中国(n=334) インドネシア(n=154) 割合 41.1 38.6 38.3 一般機械器具(n=113) 繊維(n=64) 割合 89.4 89.1 精密機械器具(n=49) 87.8 電気機械器具(n=286) 85.0 食料品(n=73) 84.9 ゴム・皮革(n=41) 輸送機械器具(n=263) 鉄・非鉄・金属(n=196) 割合 43.9 41.4 40.8 10.1 28.2 25.7 24.5 割合 26.5 精密機械器具(n=49) 鉄・非鉄・金属(n=196) 26.0 21.7 輸送機械器具(n=263) 割合 28.6 27.9 19.8 割合 24.4 20.4 17.7 割合 仕様変更/サービス/メンテナンス面で 迅速柔軟な対応が不可欠 4.2 日本の調達先との 関係解消が難しい 3.5 日本以外からの調達が困難である理由については、品質・技術面を 挙げた企業が84.1%に上った。次いで、取引先からの指定材料・部 品である、という理由を挙げた企業が33.7%あった。 精密機械器具の企業は、品質・技術、生産安定性・納期、技術流出 防止・知的財産保護と多くの項目で、回答割合が高い。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 マレーシア(n=103) 台湾(n=35) フィリピン(n=53) 台湾(n=35) 韓国(n=61) 中国(n=334) ゴム・皮革(n=41) 精密機械器具(n=49) 一般機械器具(n=113) (注)n≧30の国・地域、業種。 51 5.原材料・部品の調達(9) 今後の原材料・部品調達の方針 (国・地域別、複数回答 国・地域別、複数回答) 国・地域別、複数回答 製造業のみ 現地調達率を引き上げるにあたり、重要となる 現地調達先企業(国・地域別、複数回答 現地調達先企業 国・地域別、複数回答) 国・地域別、複数回答 (注)n≧50の国・地域。 「進出先での現地調達率を引き上げる」と回答した企業の割合 0 25 総数(n=2,201) インド(n=187) 中国(n=508) ベトナム(n=342) タイ(n=330) インドネシア(n=213) マレーシア(n=152) フィリピン(n=71) 韓国(n=88) 台湾(n=52) オーストラリア(n=51) 50 75 100 (%) 74.1 89.3 85.0 77.8 77.0 73.2 70.4 64.8 62.5 61.5 (注)n≧50の国・地域。 地場企業が重要だと回答した企業の割合 0 25 50 75 総数(n=1,611) 100 82.9 インド(n=165) 93.3 韓国(n=55) 92.7 中国(n=427) 87.8 ベトナム(n=263) 80.2 マレーシア(n=105) 79.1 インドネシア(n=154) 77.9 タイ(n=250) 77.6 37.3 (%) 「ASEANからの調達率を引き上げる」 からの調達率を引き上げる」と回答した企業の割合 0 20 総数 ASEAN平均 マレーシア ベトナム フィリピン インドネシア オーストラリア 40 60 (%) 25.5 33.6 進出日系企業が重要だと回答した企業の割合 0 44.7 38.3 38.0 30.1 23.5 「中国からの調達率を引き上げる」と回答した企業の割合 0 総数 韓国 オーストラリア マレーシア 20 40 60 (%) 11.4 28.4 21.6 19.1 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 総数 タイ ベトナム インドネシア マレーシア 中国 インド 韓国 25 50 75 100 (%) 58.2 73.6 67.7 66.2 60.0 54.6 49.1 16.4 今後の原材料・部品調 達の方針については、 「進出先での現地調達 率を引き上げる」と回 答した企業の割合が 74.1%で最大。 ASEAN諸国では、マ レーシア、ベトナム、 フィリピンを中心に、 「ASEANからの調達率 を引き上げる」と回答し た企業の割合が相対 的に高い。 現地調達率を引き上げ るにあたり、今後重要 となる現地調達先とし ては、「地場企業」が 82.9%、「進出日系企 業」が58.2%となった。 いずれの国・地域で も、現地調達先として 「地場企業」が重要視さ れる一方、「進出日系 企業」を重要視する割 合は国・地域によって 大きな差がある。 52 5.原材料・部品の調達(10) 製造業のみ 今後、原材料・部品の調達率を引き上げる理由 (複数回答 複数回答) 複数回答 ASEANからの調達率を引き 進出先での現調率を引き 上げると回答した理由 上げると回答した理由 (n=1,602)(%) 0 20 40 60 80 低コスト化 17.5 リスク分散 17.0 アフターサービス ・補修の迅速化 納入先・販売先 からの指示 40 20 100 0 14.0 上げると回答した理由 60 80 29.7 100 0 20 12.2 FTA発展による 関税引き下げ 15.6 80 100 0 20 40 80 100 11.6 64.0 21.7 7.5 27.0 8.1 7.3 60 27.7 15.4 2.0 6.9 60 17.4 30.2 7.6 40 89.5 20.8 3.1 (n=267) (%) (n=247) (%) 81.4 64.4 品質の向上 日本からの調達率を引き 上げると回答した理由 (n=553)(%) 86.8 納期の短縮 中国からの調達率を引き 9.0 進出先、ASEAN、中国からの調達率を引き上げる理由は、いずれも「低コスト化」が最大。 進出先での現地調達率を引き上げる理由は、「低コスト化」(86.8%)の他に、「納期の短縮」(64.4%)が大きい。 ASEANから調達率引き上げる理由としては、「低コスト化」(81.4%)に加え、「リスク分散」(30.2%)、 「納期の短縮」(29.7%)、 「品質の向上」 (20.8%)などの回答も一定の割合を占めた。 日本からの調達率を引き上げる理由は、「品質の向上」が64.0%で最大となったほか、「低コスト化」も27.7%と14年調査から8.8ポイント上昇した。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 53 6.輸出入の状況(1) 売上高に占める輸出の比率(国・地域別、 %で回答) 売上高に占める輸出の比率 国・地域別、0~ 国・地域別、 ~100%で回答 %で回答 (%) 100 3.6 3.4 90 6.8 6.9 10.3 80 3.5 70 13.8 30.4 11.1 3.7 7.4 1.9 7.7 2.7 5.9 9.7 13.8 7.1 9.0 8.7 11.0 14.8 12.2 11.6 9.3 4.4 17.0 3.2 4.7 60 23.2 10.3 30.5 34.6 65.5 40 30 50.7 20 14.1% 16.2% 63.0 6.7 17.3 31.7 34.6% 33.1% 19.0% 21.3% 23.2% 12.2 10.3 15.7 22.1 11.5 8.1 9.6 11.7 8.6 6.9 17.7 10.3 36.2% 37.0% 34.8% 25.6 23.1 3.0 1.5 1.5 3.0 52.4% 9.1 45.5% 45.7% 16.2 50.0 38.2 67.0% 35.6 40.9 31.3 48.3 7.0 14.4 64.6% 69.2 53.7% 56.2% 16.6 17.3 8.4 3.5 20.0 16.7 4.6 9.5 10.0 26.2 23.7 30.9 77.7% 52.3 11.4 8.2 10.0 4.6 2.3 9.1 38.7 42.6 30.9 15.2 32.8 20.7 25.9% 27.4% 39.0 38.7 10 6.9 18.2 18.7 6.7 31.0 13.8 11.1 13.0 50 12.0 7.7 7.7 25.5 23.1 20.4 21.4 19.1 ベトナム (n=510) フィリピ バングラ デシュ ン (n=44) (n=110) 20.5 15.4 0 インド (n=414) ミャン マー (n=29) パキスタ ン (n=27) 台湾 (n=155) 0% 韓国 (n=188) インドネ オースト ラリア シア (n=190) (n=366) 1~25%未満 タイ (n=524) ニュー スリラン ジーラン カ ド (n=29) (n=75) 25~50%未満 中国 (n=786) 総数 (n=4,184) 50~75%未満 香港・マ カンボジ マレーシ ア ア カオ (n=243) (n=66) (n=204) 75~100%未満 内販型 シンガ ポール (n=211) 100% ラオス (n=13) 平均 輸出型 進出日系企業の現地での売上高に占める平均輸出比率はラオス(77.7%)、バングラデシュ(67.0%)、フィリピン(64.6%)、 ベトナム(56.2%) シンガポール(53.7%)、マレーシア(52.4%)で5割を超える。一方、インド(14.1%)、ミャンマー(16.2%)、パキスタン(19.0%)では国内販売の 割合が多く、輸出比率は2割を下回った。 全量輸出型企業(輸出比率が100%)の比率はラオス(69.2%)、 バングラデシュ(52.3%)、カンボジア(40.9%)、フィリピン(38.2%)、ベトナム (32.8%)で高い。一方、全量内販型企業(輸出比率が0%)の割合は、ミャンマー(65.5%)、パキスタン(63.0%)、インド(50.7%)で5割以上と なった。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 54 6.輸出入の状況(2) 輸出先の内訳 (国・地域別、合計が 国・地域別、合計が100%となるよう回答 %となるよう回答) 国・地域別、合計が %となるよう回答 0 10 20 総数(n=2,886) 30 40 50 60 45.0 70 80 16.8 82.3 カンボジア(n=37) 15.0 74.8 バングラディシュ(n=36) 13.6 0.7 0.6 71.0 ベトナム(n=394) 62.5 中国(n=584) 11.4 54.4 フィリピン(n=85) 6.1 12.6 2.4 4.50.33.0 4.4 ニュージーランド(n=51) 48.5 台湾(n=94) 41.5 タイ(n=401) 40.9 インドネシア(n=209) 40.4 スリランカ(n=17) 7.8 香港マカオ(n=149) マレーシア(n=172) 31.0 0.6 パキスタン(n=12) 30.3 日本 1.9 7.0 5.0 0.4 ASEAN 中国 6.2 34.1 41.8 5.0 61.2 インド 7.8 14.0 17.0 14.9 5.2 7.8 48.4 24.0 3.9 3.4 4.4 1.3 5.1 4.4 10.0 12.0 51.0 4.7 米国 11.9 28.6 6.2 2.9 1.2 16.1 10.0 36.9 1.5 4.3 1.7 26.8 25.0 32.3 31.8 17.0 15.7 8.1 9.9 35.0 オーストラリア(n=122) 4.9 4.1 4.2 3.5 4.0 4.3 3.1 0.8 30.5 36.3 インド(n=207) 9.1 4.9 28.5 37.6 韓国(n=126) 7.1 11.7 3.8 2.9 3.4 16.1 3.5 3.6 2.7 8.8 18.3 4.4 2.3 9.2 34.1 49.9 0.0 1.9 2.1 1.6 4.2 5.4 18.3 58.4 ラオス(n=13) (%) 100 90 6.6 1.3 4.9 3.9 21.6 ミャンマー(n=13) シンガポール(n=164) (注)n≧10の国・地域。 欧州 4.8 2.02.7 14.7 その他 進出日系企業の輸出先の内訳(全調査対象国・地域計)は日本の構成比が平均45.0%で最大となり、次いでASEANが21.6%となった。 14年調査(n=2,816)から輸出先としての主要国・地域の構成比に大きな変化はなく、日本は1.1ポイント上昇、ASEANは0.8ポイント低下、中国は 0.4ポイント上昇と、いずれも1%前後の変化にとどまった。 「日本」の構成比はミャンマー、カンボジア、バングラデシュ、ベトナム、中国、ラオスで5割超。「日本」の構成比が高い業種は繊維(93.1%)、運輸業 (92.1%)、通信・ソフトウェア業(87.3%)、ゴム・皮革(86.5%) 。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 55 6.輸出入の状況(3) 輸出・輸入の決済通貨 輸出・輸入の決済通貨 <輸出> (%) 63.5 19.5 89.1 85.7 6.9 75.0 86.4 72.9 14.6 62.3 62.1 61.3 59.0 58.4 25.9 5.8 2.1 13.8 1.6 現地通貨 62.1 0.9 53.1 49.9 0.3 0.8 6.9 22.4 51.1 63.7 21.8 11.9 0.5 20.6 1.1 0.8 2.76.8 28.2 32.1 1.6 20.4 33.2 47.5 35.5 43.5 2.8 41.1 1.7 39.0 7.3 37.6 41.7 6.5 37.2 その他 20.6 5.0 22.1 4.5 3.1 0.3 0.1 27.5 8.3 0.7 23.6 9.5 3.7 0.7 2.0 30.1 5.3 3.7 17.6 0.4 15.9 2.1 1.7 27.6 8.5 3.1 0.8 30.5 12.6 2.9 64.5 60.2 59.9 1.7 6.9 70.8 15.7 0.6 3.5 8.1 4.3 19.6 米ドル 円 44.6 20.0 3.7 43.6 22.3 ユーロ (%) 2.6 9.4 2.1 7.7 0.1 7.6 4.3 1.2 11.1 1.1 2.4 13.8 3.5 1.1 20.5 4.6 80.2 0.4 62.5 ユーロ 14.3 61.8 63.5 円 88.0 23.8 7.5 0.9 16.6 10.4 3.8 1.5 15.8 15.8 3.4 68.3 米ドル 92.3 11.5 0.9 1.6 16.0 6.7 68.8 1.1 29.4 0.3 1.4 6.6 2.9 13.5 74.4 36.4 55.4 17.8 0.9 78.5 45.9 <輸入> 2.3 1.4 10.1 99.7 78.9 (注)n≧10の国・地 域。 現地通貨 4.0 人民元 1.9 13.0 1.8 1.5 1.0 14.0 0.5 1.5 9.70.5 0.3 24.0 10.8 0.1 0.6 16.9 1.3 32.7 3.8 その他 輸出の決済通貨の割合は、米ドル(63.5%)、円(19.5%)、現地通貨(10.1%)、人民元(3.3%)の順だった。一方、輸入は米ドル(55.4%)、円 (29.4%)、現地通貨(9.4%)、人民元(2.6%)となり、輸出と比べて米ドルの割合が低く、逆に円の割合が高かった。現地通貨、人民元は輸出、輸 入で大きな違いはなかった。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 56 6.輸出入の状況(4) 今後1~3年の事業/製品の輸出市場として最も重要と考える国・地域(国・地域別 今後1~3年の事業/製品の輸出市場として最も重要と考える国・地域 国・地域別) 国・地域別 全体( 年) 全体(2015年 順 位 1 2 3 4 5 総数(n=3,474) 国名 比率 18.8 日本 10.0 インドネシア 8.0 ベトナム 7.8 中国 7.7 タイ (%) 25 全体(製造業・非製造業) 18.8 20 製造業 (%) 25 20 15 8.0 7.8 7.7 5 2013 2014 日本 中国 ベトナム <国別の内訳> 10 5 0 0 2015 インドネシア タイ 19.9 20 15 10.0 9.1 10 8.6 5 8.0 6.3 0 10.0 10 非製造業 (%) 25 18.0 15 (注)n≧10の国・地域。 2012 2013 日本 中国 タイ 2014 2015 インドネシア インド 米国 10.5 10.0 10.0 7.5 6.4 2013 2014 日本 中国 ベトナム 2015 インドネシア タイ CLM ※CLM:カンボジア、ラオス、ミャンマー :カンボジア、ラオス、ミャンマー 「日本」 日本」を 最重要とした 最重要とした国 とした国・地域 フィリピン(n=90) 順 位 国名 比率 30.0 1 日本 14.4 2 タイ 3 米国 13.3 中国(n=664) 順 順 バングラデシュ(n=39) 位 国名 比率 位 国名 比率 1 日本 25.9 1 日本 20.5 2 ベトナム 9.6 2 欧州 18.0 9.0 3 中国 3 米国 15.4 ベトナム(n=451) 順 スリランカ (n=24) 順 位 国名 比率 位 国名 比率 31.9 1 日本 1 日本 25.0 13.5 2 インド 2 CLM 12.5 11.8 3 CLM 3 タイ 8.3 順 位 1 2 3 インドネシア(n=272) 国名 比率 18.8 日本 14.7 タイ ベトナム 9.6 順 位 1 2 3 3 ミャンマー(n=21) 国名 比率 28.6 日本 タイ 14.3 インドネシア 9.5 ベトナム 9.5 「インドネシア」 インドネシア」 を最重要とした 最重要とした国 とした国・地域 「中国」 中国」を 最重要とした 最重要とした国 とした国・地域 タイ(n=473) 順 位 国名 比率 18.4 1 インドネシア 2 CLM 16.1 14.6 3 ベトナム 2 2 順 香港・マカオ(n=186) 位 国名 比率 26.3 1 中国 2 ベトナム 18.3 3 日本 7.5 韓国(n=162) シンガポール(n=197) 順 位 国名 比率 国名 比率 34.0 23.9 1 中国 インドネシア 14.8 2 日本 11.7 インド 3 ベトナム 9.3 11.7 ベトナム 順 位 1 2 3 マレーシア(n=180) 国名 比率 20.0 インドネシア 12.8 日本 10.0 タイ 順 位 1 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 台湾(n=121) 順 位 国名 比率 32.2 1 中国 10.7 2 ベトナム 2 日本 10.7 「中東」 中東」を 最重要とした 最重要とした国 とした国・地域 インド(n=312) 順 位 国名 比率 13.8 1 中東 13.1 2 日本 12.2 3 インドネシア パキスタン(n=17) 順 位 国名 比率 1 中東 17.7 2 欧州 11.8 今後1~3年の最も有望な輸出市場(全調査 対象国・地域計)は、上位順に①日本、②イン ドネシア、③ベトナム、④中国、⑤タイとなっ た。 14年調査と比べて、ベトナム(+1.2%)、が上 昇する一方、中国(△1.1%)、インドネシア (△1.9%)、タイ(△0.9%)、日本(△0.9%)、 は低下した。 14年調査で3位だったタイは5位に後退し、ベ トナムが3位に浮上した。 57 6.輸出入の状況(5) (注1)上の2図の活用率は、(少なくとも1つのEPA・FTAを活用している企業数/輸出または輸入のどちらかをして いる企業数) で 算出。 (注2)下の2図の活用率は、(輸出(輸入)でFTA・EPAを活用している企業数/輸出(輸入)している企業数) で算出。 既存(発効済 ・EPAの活用の有無 の活用の有無 (輸出入をしている企業のみ 輸出入をしている企業のみ) 既存 発効済)の 発効済 のFTA・ 輸出入をしている企業のみ (注)n≧10の国・地域。 貿易を行っている在 アジア・オセアニア日 FTA・ FTA・ FTA・EPA活用率(全体、企業規模別、業種別) EPA活用率(全体、企業規模別、業種別) FTA・EPA活用率(国・地域別) EPA活用率(国・地域別) (%) (%) 系企業のうち、FTA・ 総数(n=2,393) 韓国(n=77) 44.5 63.6 EPAを活用している 大企業(n=1,544) 47.0 インドネシア(n=247) 59.9 企業の割合は44.5% 中小企業(n=849) 39.9 マレーシア(n=161) 53.4 で14年調査比で0.8 カンボジア(n=40) 52.5 ゴム・皮革(n=41) インド(n=263) 52.1 ポイント上昇。 68.3 タイ(n=371) 食料品(n=99) 52.0 63.6 FTA・EPAの活用率 ラオス(n=11) 45.5 繊維(n=74) 62.2 は中小企業(39.9%) パキスタン(n=11) 45.5 輸送機械器具(n=289) 59.2 ベトナム(n=318) 45.0 に比べ、大企業 化学・医薬(n=196) 56.6 オーストラリア(n=120) 43.3 卸売・小売業(n=615) (47.0%)が高い。 46.2 バングラデシュ(n=26) 38.5 木材・パルプ(n=24) 45.8 業種別ではゴム・皮 ニュージーランド(n=40) 37.5 一般機械器具(n=109) 41.3 シンガポール(n=133) 革、食料品等の活用 36.1 鉄・非鉄・金属(n=199) 44.2 フィリピン(n=74) 33.8 率が高い。 精密機械器具(n=52) 38.5 中国(n=301) 29.9 国・地域別では在韓 運輸業(n=59) 35.6 スリランカ(n=11) 27.3 電気機械器具(n=268) 31.3 国日系企業の利用率 台湾(n=74) 23.0 建設業(n=48) 20.8 香港・マカオ(n=109) 14.7 が63.6%で最も高く、 0 10 20 30 40 50 60 70 80 在インドネシア、マ レーシア、カンボジ 活用率の比較 2014年 在ASEAN日系企業の 2014年→2015年(輸出・輸入) 2015年(輸出・輸入) ASEAN日系企業のFTA 日系企業のFTA・ FTA・EPA活用率の推移 EPA活用率の推移 ア、インド、タイの日系 (%) <輸出> 50 企業の活用率が5割 47.6 43.8 42.6 超で高い。 45 40.7 40.4 40.3 15年調査 37.9 FTA・EPA活用率は、 45.8 (n=1,743) 40 14年調査から輸出、 42.4 40.4 14年調査 38.9 35 輸入とも横ばい。 37.9 29.7 37.2 (n=1,800) (%) 在ASEAN日系企業 35.0 30 のFTA・EPA活用率 23.0 <輸入> 25 の推移をみると、14 19.3 24.1 20 年調査と比べて、輸 15年調査 42.8 出、輸入とも3ポイント 19.7 (n=1,833) 15 16.7 以上上昇した。 14年調査 (n=1,945) 10 42.1 (%) Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 輸出 輸入 58 6.輸出入の状況(6) (注)アーリー・ハーベスト(特定品目の早期関税引き下げ)の利用も含む。 2国間FTA・EPAは多国間FTA・EPAに含む。 FTA・EPA活用率は、FTA・EPA活用企業数/輸出入企業数で算出。 FTA・ ・EPAの利用状況 の利用状況 輸出 タイ 輸出・輸入 輸出入 FTA・EPA FTA・EPA 相手国 企業数(社) 活用企業 (社) 活用率(%) マレーシア 輸出 輸出 フィリピン 輸入 3位 235 87 37.0 輸送機械器具 15 卸売・小売業 12 食料品、鉄・非鉄・金属 174 69 39.7 輸送機械器具 19 卸売・小売業 10 化学・医薬 中国 84 36 42.9 化学・医薬 9 輸送機械器具 インド 77 30 39.0 輸送機械器具 7 一般機械器具、電気機械器具 韓国 30 12 40.0 鉄・非鉄・金属 オーストラリア 34 16 47.1 食料品ほか 日本 284 109 38.4 輸送機械器具 中国 119 43 36.1 卸売・小売業 108 48 44.4 輸送機械器具 韓国 37 13 35.1 卸売・小売業、鉄・非鉄・金属 インド 19 6 31.6 輸送機械器具 ASEAN 105 58 55.2 電気機械器具 日本 90 30 33.3 鉄・非鉄・金属 7 化学・医薬、卸売・小売業 中国 55 26 47.3 電気機械器具 9 化学・医薬 インド 28 16 57.1 電気機械器具 8 化学・医薬ほか 韓国 21 12 57.1 電気機械器具 6 化学・医薬 オーストラリア 15 5 33.3 電気機械器具 2 輸送機械器具、卸売・小売業 127 40 31.5 卸売・小売業 13 輸送機械器具 ASEAN 93 46 49.5 卸売・小売業 11 電気機械器具 中国 65 27 41.5 卸売・小売業 韓国 シンガポール 2位 日本 日本 輸入 1位 FTA・EPA活用 ASEAN 輸入 ASEAN 輸出 活用企業数 上位3業種 (社) 3 化学・医薬、電気機械器具 各3 一般機械器具ほか 24 卸売・小売業 8 電気機械器具・輸送機械器具 16 卸売・小売業 各3 輸送機械器具 4 化学・医薬ほか 15 鉄・非鉄・金属、卸売・小売業 8 電気機械器具 18 9 22 8 各5 卸売・小売業ほか 各3 7 各2 食料品ほか 各1 1 各2 精密機械器具 1 0 20 鉄・非鉄・金属 15 38 各7 鉄・非鉄・金属 5 15 6 化学・医薬 5 15 各1 4 7 5 5 電気機械器具 3 5 5 鉄・非鉄・金属、卸売・小売 3 1 各1 1 各1 2 6 8 2 化学・医薬ほか 各1 各8 化学・医薬 各2 輸送機械器具ほか 3 食料品ほか 1 各1 7 鉄・非鉄・金属 8 輸送機械器具 各4 化学・医薬 各1 25 9 36.0 電気機械器具 3 食料品ほか ASEAN 123 40 32.5 卸売・小売業 28 化学・医薬 インド 51 14 27.5 卸売・小売業 7 化学・医薬 5 食料品ほか 日本 52 16 30.8 卸売・小売業 8 化学・医薬 7 運輸業 中国 40 13 32.5 卸売・小売業、化学・医薬 オーストラリア 37 10 27.0 卸売・小売業 4 化学・医薬 各11 5 9 電気機械器具、輸送機械器具 各6 運輸業 検討企業数(社) 6 食料品 2 7 5 3 3 2 15 各1 10 1 5 2 5 1 1 3 食料品 5 韓国 19 5 26.3 化学・医薬 3 卸売・小売業 2 2 日本 59 10 16.9 輸送機械器具 4 化学・医薬ほか 各1 3 ASEAN 34 12 35.3 輸送機械器具 5 鉄・非鉄・金属、電気機械器具 各2 化学・医薬 1 1 日本 67 17 25.4 卸売・小売業 5 輸送機械器具 4 化学・医薬 2 3 ASEAN 43 13 30.2 輸送機械器具 5 卸売・小売業 3 化学・医薬 2 0 タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア(次頁)では、ASEAN域内(AFTA)のほか、日本や中国との間でFTA、EPAを活用している企業が多い。 インド(次項)では、日本、ASEANからの輸入でFTAの活用率が14年調査と比べて上昇。 中国(次頁)はASEANとの輸出でFTA活用率が14年調査と比べて2.7ポイント上昇した。韓国(次頁)はASEAN、EUとの輸出、輸入ともにFTA活用率 が50%を超えており、他の国・地域と比べてFTAの活用が進んでいる。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 59 6.輸出入の状況(7) (注)アーリー・ハーベスト(特定品目の早期関税引き下げ)の利用も含む。 2国間FTA・EPAは多国間FTA・EPAに含む。 FTA・EPA活用率は、FTA・EPA活用企業数/輸出入企業数で算出。 FTA・ ・EPAの利用状況 の利用状況 輸出・輸入 輸出入 FTA・EPA FTA・EPA 相手国 企業数(社) 活用企業 (社 ) 活用率(%) 日本 32.8 輸送機械器具 8 化学・医薬 6 14 46.6 輸送機械器具 20 ゴム・皮革 6 卸売・小売業、化学・医薬 各5 9 中国 39 15 38.5 輸送機械器具 4 ゴム・皮革 3 化学・医薬、一般機械器具 各2 1 日本 226 119 7 28 各6 12 3 13 77 55.8 卸売・小売業 25 輸送機械器具 88 38 43.2 卸売・小売業 13 輸送機械器具 日本 214 68 31.8 繊維 14 鉄・非鉄・金属 13 輸送機械器具 8 23 128 60 46.9 輸送機械器具 13 化学・医薬 11 鉄・非鉄・金属 7 15 各3 一般機械器具 2 4 6 37 9 17 5 13 中国 58 21 36.2 輸送機械器具 日本 228 59 25.9 輸送機械器具 11 鉄・非鉄・金属、化学・医薬 15 卸売、小売業 61 38.9 輸送機械器具 31 28.2 卸売・小売業 9 鉄・非鉄・金属 6 輸送機械器具 香港 148 22 14.9 電気機械器具 7 鉄・非鉄・金属 6 食料品ほか 124 44 35.5 卸売・小売業 台湾 62 11 17.7 鉄・非鉄・金属ほか 各2 繊維ほか 116 13 11.2 鉄・非鉄・金属、電気機械器具 各4 輸送機械器具 41.2 卸売・小売業 13 22.0 鉄・非鉄・金属ほか 輸出 中国 85 12 14.1 卸売・小売業 輸出 中国 53 13 24.5 卸売・小売業、化学・医薬 輸入 中国 48 8 ASEAN 40 EU 輸入 ニュージーランド 輸入 10 化学・医薬ほか 各2 ゴム・皮革ほか 11 化学・医薬 各5 化学・医薬 各3 9 4 13 各1 5 各3 8 各1 12 各1 2 繊維ほか 各4 ゴム・皮革ほか 1 各1 6 化学・医薬ほか 各2 食料品ほか 5 電気機械器具ほか 各1 4 11 16.7 化学・医薬ほか 各2 20 50.0 卸売・小売業、化学・医薬 各6 一般機械器具 3 輸送機械器具 2 28 15 53.6 輸送機械器具、卸売・小売業 各4 化学・医薬 3 一般機械器具 2 2 ASEAN 35 25 71.4 卸売・小売業 各3 一般機械器具 2 2 EU 14 11 78.6 一般機械器具、卸売・小売業 1 0 日本 74 14 18.9 卸売・小売業 ASEAN 74 31 41.9 輸送機械器具 12 化学・医薬ほか 各3 化学・医薬、輸送機械器具 6 輸送機械器具 10 卸売・小売業 12 各2 電気機械器具 9 3 化学・医薬ほか 各1 8 8 化学・医薬、一般機械器具 各3 13 日本 211 92 43.6 卸売・小売業 38 輸送機械器具 27 鉄・非鉄・金属 5 37 ASEAN 133 83 62.4 卸売・小売業 35 輸送機械器具 24 化学・医薬 5 16 3 繊維ほか 各1 6 各1 4 1 0 輸出 ニュージーランド オーストラリア 10 電気機械器具ほか 香港 35 インド 9 食料品 110 59 輸出 7 ゴム・皮革 157 85 輸入 5 化学・医薬ほか 23 化学・医薬、ゴム・皮革 中国 台湾 韓国 各8 ゴム・皮革 138 輸入 ASEAN 輸出 各30 化学・医薬ほか 中国 輸出 ASEAN 台湾 52.7 輸送機械器具、卸売・小売業 7 ゴム・皮革 検討企業数(社) 41 輸入 ASEAN 香港・マカオ 3位 48 輸出 ASEAN 中国 2位 125 輸入 ASEAN ベトナム 1位 FTA・EPA活用 103 輸出 ASEAN インドネシア 活用企業数 上位3業種 (社) ASEAN 米国 輸出 オーストラリア 38 15 39.5 卸売・小売業 4 食料品ほか 33 15 45.5 卸売・小売業 8 輸送機械器具 各1 31 11 35.5 卸売・小売業 4 輸送機械器具 2 食料品ほか 15 10 66.7 食料品 5 木材・パルプ 2 卸売・小売業 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 3 60 7.経済統合への期待(1) ASEANのみ のみ ASEAN経済共同体 経済共同体( )実施項目で期待する項目(上位 経済共同体(AEC)実施項目で期待する項目 )実施項目で期待する項目 上位10項目 上位 項目、 項目、複数回答) 複数回答 回答項目 15年調査 年調査 (%) 14年調査 年調査 (%) 増減 (ポイント) 業種別 製造業 (注)青色のハイライトは14年調査より10ポイント以上低下。 (%) 業種別 非製造業 上位3カ国 上位 カ国 1位 通関手続きの簡素化 (通関申告書の統一、輸出入のシングルウインドウ化) 53.8 63.9 ᇞ10.1 59.0 46.8 ラオス (70.6) カンボジア (67.5) インドネシア (65.5) 2位 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)での 輸入関税撤廃 26.9 29.6 ᇞ2.7 25.9 28.3 ミャンマー (58.6) カンボジア (47.5) タイ (36.9) 3位 税制面での二重課税防止、源泉徴収税率のバラつき の是正 25.8 32.0 ᇞ6.2 24.8 27.3 ミャンマー (55.2) フィリピン (33.3) インドネシア (32.9) 4位 原産地規制などに係る解釈・運用の統一化 25.6 28.2 ᇞ2.6 29.2 20.8 インドネシア (32.0) カンボジア (28.8) ベトナム (28.5) 5位 熟練労働者の移動自由化 20.9 24.7 ᇞ3.8 20.6 21.4 マレーシア (30.0) タイ (25.1) カンボジア (25.0) 20.9 15.9 5.0 17.0 26.1 ミャンマー (58.6) カンボジア (36.3) シンガポール (30.1) 7位 非関税障壁(ライセンス要件、強制規格など)の削減 18.3 23.3 ᇞ5.0 16.6 20.6 インドネシア (29.6) ベトナム (19.8) カンボジア (18.8) 8位 サービス業の出資規制緩和・撤廃 17.7 16.0 1.7 6.3 33.1 ミャンマー (62.1) ラオス (23.5) インドネシア (21.6) 9位 ASEAN 共通の基準・認証・表示制度の導入 15.7 20.9 ᇞ5.2 15.2 16.4 ラオス (23.5) シンガポール (20.7) カンボジア (20.0) 10 資本移動の規制緩和(クロスボーダーでの資金調達、 位 地域統括拠点による出資体制強化等) 13.9 17.6 ᇞ3.7 10.1 19.1 ミャンマー (41.4) 5位 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)の インフラ開発 インドネシア シンガポール (19.3) (17.2) ASEAN経済共同体(AEC)の実施項目で期待する事項については、「通関手続きの簡素化(通関申告書の統一、輸出入のシングルウインドウ 化)」が53.8%と高く、特にラオス(70.6%)、カンボジア(67.5%)で約7割となった。14年調査との比較では期待の度合いが全体的に低下した。 業種別にみると、「通関手続きの簡素化」を挙げた企業の割合が製造業(59.0%)で非製造業(46.8%)より12.2ポイント高い結果となった。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 61 7.経済統合への期待(2) ASEANのみ のみ ASEAN経済共同体( 経済共同体(AEC)実施項目で期待する項目( )実施項目で期待する項目(上位 経済共同体( )実施項目で期待する項目(上位5項目、複数回答) 上位 項目、複数回答) シンガポール(n=203) シンガポール 15年 調査 1 通関手続きの簡素化 43.4 2 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)のインフラ開発 30.1 3 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)での輸入関税撤廃 29.1 4 税制面での二重課税防止、源泉徴収税率のバラつきの是正 23.7 5 熟練労働者の移動自由化 22.2 マレーシア(n=243) マレーシア 1 通関手続きの簡素化 2 熟練労働者の移動自由化 3 原産地規制などに係る解釈・運用の統一化 4 税制面での二重課税防止、源泉徴収税率のバラつきの是正 5 ASEAN 共通の基準・認証・表示制度の導入 タイ(n=521) タイ 57.4 20.1 38.1 32.8 23.0 15年 調査 14年 調査 47.3 30.0 23.5 15.2 14.8 57.5 32.9 21.0 19.2 22.4 15年 調査 14年 調査 1 通関手続きの簡素化 49.1 2 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)での輸入関税撤廃 36.9 3 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)のインフラ開発 27.6 4 熟練労働者の移動自由化 25.1 5 原産地規制などに係る解釈・運用の統一化 22.3 ラオス(n=17) ラオス 14年 調査 15年 調査 1 通関手続きの簡素化 70.6 2 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)での輸入関税撤廃 29.4 2 税制面での二重課税防止、源泉徴収税率のバラつきの是正 29.4 4 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)のインフラ開発 23.5 4 原産地規制などに係る解釈・運用の統一化 23.5 4 ASEAN 共通の基準・認証・表示制度の導入 23.5 4 サービス業の出資規制緩和・撤廃 23.5 60.0 41.4 21.8 30.8 28.9 14年 調査 72.7 36.4 27.3 27.3 9.1 18.2 27.3 (注1)「通関手続きの簡素化」は通関申告書の統一、輸出入のシングルウインドウ化の問題点を含む。 (注2)オレンジ色のハイライトは、「7.経済統合への期待(1)」の全調査対象地域総数の上位10項目に入っていない 項目。赤色のハイライトは14年調査より10ポイント以上上昇、青色のハイライトは14年調査より10ポイント以上低 下。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 (%) 15年 調査 14年 調査 65.5 32.9 32.0 29.6 21.6 73.4 35.9 35.6 33.0 15.3 ベトナム(n=501) ベトナム 1 通関手続きの簡素化 2 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム) での輸入関税撤廃 3 原産地規制などに係る解釈・運用の統一化 4 税制面での二重課税防止、源泉徴収税率のバラつきの是正 5 CLMV( カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム) のインフラ開発 15年 調査 14年 調査 56.1 31.7 28.5 28.3 27.0 69.6 31.0 30.4 41.8 16.4 フィリピン(n=111) フィリピン 15年 調査 14年 調査 インドネシア(n=362) インドネシア 1 通関手続きの簡素化 2 税制面での二重課税防止、源泉徴収税率のバラつきの是正 3 原産地規制などに係る解釈・運用の統一化 4 非関税障壁( ライセンス要件、強制規格など) の削減 5 サービス業の出資規制緩和・撤廃 1 通関手続きの簡素化 2 税制面での二重課税防止、源泉徴収税率のバラつきの是正 3 熟練労働者の移動自由化 4 原産地規制などに係る解釈・運用の統一化 5 ASEAN 共通の基準・認証・表示制度の導入 5 製造業・鉱業・農林業分野のASEAN 企業の投資自由化 ミャンマー(n=29) ミャンマー 1 2 2 4 5 48.7 63.9 33.3 39.5 23.4 25.2 19.8 21.0 15.3 19.3 15.3 12.6 15年 調査 サービス業の出資規制緩和・撤廃 62.1 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)での輸入関税撤廃 58.6 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)のインフラ開発 58.6 55.2 税制面での二重課税防止、源泉徴収税率のバラつきの是正 51.7 通関手続きの簡素化 カンボジア( (n=80) ) カンボジア 1 通関手続きの簡素化 2 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)での輸入関税撤廃 3 CLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)のインフラ開発 4 税制面での二重課税防止、源泉徴収税率のバラつきの是正 5 原産地規制などに係る解釈・運用の統一化 14年 調査 19.6 41.3 41.3 50.0 47.8 15年 調査 14年 調査 67.5 47.5 36.3 30.0 28.8 69.2 69.2 38.5 34.6 30.8 62 7.経済統合への期待(3) RCEP対象国のみ 対象国のみ RCEP交渉で検討されている項目のうち期待 交渉で検討されている項目のうち期待する項目 交渉で検討されている項目のうち期待する項目(上位 する項目 上位10項目 上位 項目、 項目、複数回答) 複数回答 (注)青色のハイライトは14年調査より10ポイント以上低下。 *「既存のFTA・EPAで実現していない品目の関税撤廃」につい ては、2014年度は「品目数および貿易量双方で高い自由化」 として質問した。 (%) 15年調査 年調査 (%) 14年調査 年調査 (%) 増減 (ポイント) 業種別 製造業 業種別 非製造業 1位 通関に係る制度・手続きの簡素化 39.8 56.7 ᇞ17.1 44.1 34.4 インドネシア (54.8) カンボジア (53.3) ミャンマー (48.3) (関税番号変更 2位 利用しやすい原産地規則の採用 23.9 28.2 ᇞ4.3 27.6 19.1 ラオス (35.3) インドネシア (29.5) ベトナム (26.5) 3位 労働査証発給に係る制度・手続きの緩和 21.3 30.9 ᇞ9.6 21.0 21.8 インドネシア (39.9) ベトナム (29.3) ミャンマー (27.6) 4位 ASEAN と日中韓印豪NZの全16カ国参加 21.0 27.5 ᇞ6.5 20.5 21.6 韓国 (29.7) ニュージーラ ンド (29.0) インド (28.4) 5位 非関税障壁の緩和・撤廃 18.3 27.7 ᇞ9.4 18.3 18.3 ミャンマー (27.6) インド (25.1) インドネシア (23.0) 18.1 22.4 ᇞ4.3 19.4 16.5 インド (25.4) 韓国 (24.6) インドネシア (22.5) 7位 域内における公平な競争環境の整備 16.5 22.7 ᇞ6.2 15.8 17.3 ミャンマー (31.0) インドネシア ニュージーラ (21.4) ンド (20.3) 8位 外資参入規制の緩和・撤廃 16.3 22.6 ᇞ6.3 10.8 23.3 ミャンマー (37.9) インドネシア (31.5) フィリピン (23.6) 9位 サービス貿易障壁の緩和・撤廃 10.0 14.3 ᇞ4.3 6.0 15.2 ミャンマー (24.1) ラオス (17.7) シンガポール (12.3) 10位 知的財産権の保護の改善 9.5 14.9 ᇞ5.4 9.5 9.5 ミャンマー (24.1) 中国 (15.2) 韓国 (12.0) 回答項目 基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) 6位 既存のFTA ・EPA で実現していない品目の 関税撤廃 * 上位3カ 上位 カ国 東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉の中で検討されている事項のうち、期待する項目は、「通関に係る制度・手続きの簡素化」が39.8% と最も高く、次が「利用しやすい原産地規則の採用」(23.9%)となった。14年調査と比較すると、全体的に低下した。 業種別では、「通関に係る制度・手続きの簡素化」を挙げた企業の割合が製造業(44.1%)で非製造業(34.4%)より9.7ポイント高く、「サービス 貿易障壁の緩和・撤廃」は非製造業(15.2%)が製造業(6.0%)より9.2ポイント上回った。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 63 7.経済統合への期待(4) RCEP対象国のみ 対象国のみ RCEP交渉で検討されている項目のうち期待する項目( 交渉で検討されている項目のうち期待する項目(上位5項目、複数回答) 交渉で検討されている項目のうち期待する項目(上位5項目、複数回答) 15年 調査 14年 調査 52.4 1 通関に係る制度・手続きの簡素化 44.0 64.1 31.9 2 労働査証発給に係る制度・手続きの緩和 利用しやすい原産地規則の採用 30.4 3 (関税番号変更基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) 33.0 4 外資参入規制の緩和・撤廃 33.5 5 既存のFTA ・EPA で実現していない品目の関税撤廃 14年 29.3 39.1 26.5 30.2 19.3 24.2 16.7 19.3 調査 フィリピン(n=110) 調査 46.5 フィリピン 1 34.6 通関に係る制度・手続きの簡素化 29.7 利用しやすい原産地規則の採用 32.2 2 (関税番号変更基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) 24.6 15年 14年 調査 20.8 3 外資参入規制の緩和・撤廃 24.3 4 労働査証発給に係る制度・手続きの緩和 5 域内における公平な競争環境の整備 14年 23.6 20.9 20.0 28.0 39.8 25.4 調査 15年 調査 14年 調査 48.3 37.9 31.0 27.6 27.6 57.1 42.9 21.4 59.5 23.8 15年 調査 14年 調査 15年 調査 14年 調査 1 通関に係る制度・手続きの簡素化 利用しやすい原産地規則の採用 2 30.5 22.2 3 ASEANと日中韓印豪NZの全16カ国参加 3 外資参入規制の緩和・撤廃 5 労働査証発給に係る制度・手続きの緩和 20.7 20.7 18.7 シンガポール(n=203) シンガポール (関税番号変更基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) マレーシア(n=235) マレーシア 15年 調査 1 通関に係る制度・手続きの簡素化 2 労働査証発給に係る制度・手続きの緩和 利用しやすい原産地規則の採用 3 37.5 26.0 4 非関税障壁の緩和・撤廃 5 ASEAN と日中韓印豪NZの全16カ国参加 21.3 16.6 (関税番号変更基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) タイ(n=513) タイ 25.1 15年 調査 ベトナム(n=502) ベトナム ミャンマー(n=29) ミャンマー 1 通関に係る制度・手続きの簡素化 利用しやすい原産地規則の採用 2 33.5 3 ASEAN と日中韓印豪NZの全16カ国参加 4 既存のFTA ・EPA で実現していない品目の関税撤廃 5 労働査証発給に係る制度・手続きの緩和 22.2 21.3 16.6 1 35.5 2 28.7 3 24.1 4 28.7 4 15年 調査 14年 調査 (関税番号変更基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) インドネシア(n=356) インドネシア 25.9 1 通関に係る制度・手続きの簡素化 2 労働査証発給に係る制度・手続きの緩和 3 外資参入規制の緩和・撤廃 利用しやすい原産地規則の採用 4 54.8 39.9 31.5 5 非関税障壁の緩和・撤廃 23.0 (関税番号変更基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) 29.5 50.6 通関に係る制度・手続きの簡素化 外資参入規制の緩和・撤廃 域内における公平な競争環境の整備 労働査証発給に係る制度・手続きの緩和 非関税障壁の緩和・撤廃 カンボジア(n=77) カンボジア 68.4 1 通関に係る制度・手続きの簡素化 42.9 2 利用しやすい原産地規則の採用 (関税番号変更基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) 32.7 3 ASEAN と日中韓印豪NZの全16カ国参加 31.6 4 域内における公平な競争環境の整備 27.2 5 労働査証発給に係る制度・手続きの緩和 62.7 27.1 53.3 83.3 22.1 29.2 19.5 15.6 14.3 4.2 20.8 25.0 (注)赤色のハイライトは14年調査より10ポイント以上上昇、青色のハイライトは14年調査より10ポイント以上低下。 *「既存のFTA・EPAで実現していない品目の関税撤廃」については、14年調査では「品目数および貿易量双方で高い自由化」として質問した。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 64 7.経済統合への期待(5) RCEP対象国のみ 対象国のみ RCEP交渉で検討されている項目のうち期待する項目( 交渉で検討されている項目のうち期待する項目(上位5項目、複数回答) 交渉で検討されている項目のうち期待する項目(上位5項目、複数回答) 15年 調査 14年 調査 1 通関に係る制度・手続きの簡素化 利用しやすい原産地規則の採用 2 41.2 62.5 1 ASEAN と日中韓印豪NZの全16カ国参加 35.3 3 非関税障壁の緩和・撤廃 17.7 3 サービス貿易障壁の緩和・撤廃 17.7 5 域内における公平な競争環境の整備 5 労働査証発給に係る制度・手続きの緩和 11.8 12.5 2 3 25.0 3 37.5 3 25.0 11.8 50.0 5 原産地規則での累積効果 11.8 中国 12.5 中国(n=716) ラオス(n=17) ラオス (関税番号変更基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) ニュージーランド(n=69) ニュージーランド 15年 調査 14年 調査 29.0 56.5 既存のFTA ・EPA で実現していない品目の関税撤廃 21.7 39.1 通関に係る制度・手続きの簡素化 20.3 34.8 非関税障壁の緩和・撤廃 20.3 39.1 域内における公平な競争環境の整備 20.3 32.6 15年 調査 14年 調査 1 通関に係る制度・手続きの簡素化 42.0 62.3 2 ASEAN と日中韓印豪NZの全16カ国参加 利用しやすい原産地規則の採用 2 20.5 24.9 20.5 21.3 4 労働査証発給に係る制度・手続きの緩和 19.0 27.8 5 域内における公平な競争環境の整備 18.6 24.8 15年 調査 14年 調査 1 通関に係る制度・手続きの簡素化 45.4 63.4 2 ASEAN と日中韓印豪NZの全16カ国参加 利用しやすい原産地規則の採用 3 28.4 31.4 25.9 34.1 4 既存のFTA ・EPA で実現していない品目の関税撤廃 25.4 26.6 5 非関税障壁の緩和・撤廃 25.1 31.4 15年 調査 14年 調査 1 通関に係る制度・手続きの簡素化 36.0 43.3 1 ASEAN と日中韓印豪NZの全16カ国参加 28.4 42.5 2 ASEAN と日中韓印豪NZの全16カ国参加 29.7 32.2 2 既存のFTA ・EPA で実現していない品目の関税撤廃 18.0 24.6 28.7 3 通関に係る制度・手続きの簡素化 16.9 26.7 3 既存のFTA ・EPA で実現していない品目の関税撤廃 21.2 4 利用しやすい原産地規則の採用 4 非関税障壁の緩和・撤廃 16.4 22.6 5 域内における公平な競争環境の整備 利用しやすい原産地規則の採用 6 14.2 30.1 14.2 10.3 インド(n=394) インド (関税番号変更基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) オーストラリア(n=183) オーストラリア (関税番号変更基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) (関税番号変更基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) 韓国(n=175) 韓国 (関税番号変更基準と付加価値基準の選択式の規則を採用など) 5 非関税障壁の緩和・撤廃 15年 調査 14年 調査 22.9 22.8 17.1 32.8 (注)オレンジ色のハイライトは、「7.経済統合への期待(3)」の全調査対象地域総数の上位10項目に入っていない項目。赤色のハイライトは14年調査より10ポイント以上上昇、青色のハイライトは14年調査より10ポイント以上低下。 「既存のFTA・EPAで実現していない品目の関税撤廃」については、14年調査では「品目数および貿易量双方で高い自由化」として質問した。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 65 7.経済統合への期待(6) TPP対象国のみ 対象国のみ TPP交渉で検討されている項目のうち期待 交渉で検討されている項目のうち期待する項目 交渉で検討されている項目のうち期待する項目(上位 する項目 上位10項目 上位 項目、 項目、複数回答) 複数回答 (%) 全体 業種別 製造業 業種別 非製造業 1位 税関当局および貿易円滑化 59.0 68.3 49.5 ベトナム (65.8) マレーシア (60.2) シンガポール (56.6) 2位 物品市場アクセス 33.6 34.2 32.8 ニュージーランド (59.7) オーストラリア (39.6) ベトナム (34.5) 25.4 32.1 18.6 マレーシア (28.2) ベトナム (27.5) シンガポール (25.9) 18.3 15.3 21.4 シンガポール (24.3) ベトナム (19.3) ニュージーランド (16.1) 回答項目 3位 原産地規則(複数締約国の付加価値・工程足し上 げを可能とする「累積ルール」等) 4位 ビジネス関係者の一時的な入国 上位3カ 上位 カ国 5位 サービス(越境サービス、金融サービス、電気通 信サービス) 15.7 7.9 23.6 ニュージーランド (29.0) シンガポール (19.6) ベトナム (15.8) 6位 投資(投資家間の無差別原則、投資に関する紛争 解決手続等) 10.1 3.6 16.8 ニュージーランド (16.1) オーストラリア (14.0) ベトナム (9.7) 7位 知的財産 9.8 8.5 11.1 ニュージーランド (24.2) シンガポール (11.1) オーストラリア (10.4) 8位 競争政策・国有企業 8.1 5.2 11.1 ニュージーランド (14.5) マレーシア (11.2) オーストラリア (7.9) 9位 電子商取引 7.3 5.8 8.9 ニュージーランド (25.8) オーストラリア (9.8) ベトナム (6.3) 4.5 4.9 4.1 ニュージーランド (16.1) マレーシア (4.9) シンガポール (3.7) 10位 TBT(貿易の技術的障害) 大筋合意した環太平洋パートナーシップ(TPP)交渉の中で検討されている事項のうち、期待する項目は、「税関当局および貿易円滑化」が 59.0%と最も高く、次が「物品市場アクセス」(33.6%)となった。 業種別では、「原産地規則」を挙げた企業の割合が製造業(32.1%)で非製造業(18.6%)より13.5ポイント高く、「サービス(越境サービス、金融 サービス、電気通信サービス)」は非製造業(23.6%)が製造業(7.9%)より15.7ポイント上回った。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 66 7.経済統合への期待(7) TPP対象国のみ 対象国のみ TPP交渉 交渉で検討されている項目のうち期待する項目( 交渉で検討されている項目のうち期待する項目(上位5項目、複数回答) で検討されている項目のうち期待する項目(上位5項目、複数回答) シンガポール(n=189) シンガポール 1 税関当局および貿易円滑化 2 物品市場アクセス 原産地規則( 複数締約国の付加価値・工程足し上げを可能とす 3 る「累積ルール」等) 4 ビジネス関係者の一時的な入国 5 サービス( 越境サービス、金融サービス、電気通信サービス) (%) 56.6 32.3 マレーシア(n=206) マレーシア 1 税関当局および貿易円滑化 原産地規則( 複数締約国の付加価値・工程足し上げを可能とす 2 る「累積ルール」等) 3 物品市場アクセス 4 ビジネス関係者の一時的な入国 5 競争政策・国有企業 (%) 60.2 28.2 オーストラリア(n=164) オーストラリア (%) 1 税関当局および貿易円滑化 45.1 25.9 24.3 19.6 19.9 13.1 11.2 ベトナム(n=476) ベトナム (%) 1 税関当局および貿易円滑化 65.8 2 物品市場アクセス 34.5 3 原産地規則( 複数締約国の付加価値・工程足し上げを可能とす 27.5 る「累積ルール」等) 4 ビジネス関係者の一時的な入国 19.3 5 サービス( 越境サービス、金融サービス、電気通信サービス) 15.8 ニュージーランド(n=62) ニュージーランド (%) 1 物品市場アクセス 59.7 2 税関当局および貿易円滑化 46.8 3 サービス( 越境サービス、金融サービス、電気通信サービス) 29.0 4 電子商取引 25.8 原産地規則( 複数締約国の付加価値・工程足し上げを可能とす 5 24.2 る「累積ルール」等) 5 知的財産 24.2 2 物品市場アクセス 39.6 原産地規則( 複数締約国の付加価値・工程足し上げを可能とす 3 15.9 る「累積ルール」等) 3 ビジネス関係者の一時的な入国 15.9 5 サービス( 越境サービス、金融サービス、電気通信サービス) 14.0 5 投資( 投資家間の無差別原則、投資に関する紛争解決手続等) 14.0 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 67 7.経済統合への期待(8) (注1)アジア・オセアニア地域のTPP参加5カ国(シンガポール、マレーシア、ベトナム、オーストラリア、 ニュージーランド)に所在し、新規協定国との間で既に輸出入実績のある企業を対象とした。既存の FTA・EPA締結国との取引は含めない。 (注2)2つの図の検討率は、(FTA・EPAが未締結でTPP締結により新たに自由貿易圏となる相手国との 取引のうちTPP活用を検討する企業数/当該国と輸出・輸入のいずれかの実績のある企業数)で算出。 FTA・ ・EPA未締結国との取引に 未締結国との取引における 未締結国との取引における TPP活用の検討有無 TPP活用の検討有無 検討している企業の割合 検討している企業の割合(輸出、企業規模別、業種別) いる企業の割合(輸出、企業規模別、業種別) 総数(n=94) (%) 33.0 大企業(n=66) マレーシア⇒米国、ニュージーランド⇒日本、米国等 39.4 中小企業(n=28) 輸出国⇒輸出先国 ベトナム⇒米国(4)、マレーシア⇒米国 17.9 シンガポール⇒メキシコ(3)、カナダ マレーシア⇒米国 食料品(n=4) 75.0 71.4 化学・医薬(n=7) 卸売・小売業(n=11) 54.5 50.0 運輸業(n=2) 木材・パルプ(n=5) ベトナム⇒米国、ニュージーランド⇒日本 マレーシア⇒米国(2)、カナダ ベトナム⇒米国、カナダ ニュージーランド⇒日本、米国、カナダ 40.0 36.4 36.4 その他製造業(n=11) 輸送機械器具(n=11) 電気機械器具(n=20) 鉄・非鉄・金属(n=8) ベトナム⇒米国(3)、メキシコ(3) マレーシア⇒米国 25.0 マレーシア⇒米国(4)、カナダ(2) ベトナム⇒米国 12.5 ベトナム⇒米国 検討している企業の割合 検討している企業の割合(輸入、企業規模別、業種別) いる企業の割合(輸入、企業規模別、業種別) 総数(n=54) 大企業(n=36) 中小企業(n=18) 化学・医薬(n=2) 繊維(n=2) 卸売・小売業(n=13) 輸送機械器具(n=4) その他非製造業(n=5) 33.3 30.8 25.0 20.0 輸入元国⇒輸入先国 米国⇒ベトナム 60.0 50.0 50.0 50.0 鉄・非鉄・金属(n=2) (%) 米国⇒マレーシア、米国⇒ベトナム、カナダ⇒ベトナム 日本⇒ニュージーランド 27.8 25.0 33.3 食料品(n=5) その他製造業(n=5) シンガポール⇒カナダ、メキシコ 米国⇒ベトナム 日本⇒ニュージーランド 米国⇒マレーシア(2)、米国⇒ベトナム 米国⇒マレーシア カナダ⇒マレーシア カナダ⇒シンガポール メキシコ⇒シンガポール 日本⇒ニュージーランド(2) 米国⇒ニュージーランド TPPの活用を検討している 企業の割合は輸出で 33.0%、輸入で27.8%と なった。 輸出では中小企業 (17.9%)に比べ、大企業 (39.4%)が高い。輸入では 中小企業(33.3%)が大企 業(25.0%)より高い。 業種別では食料品、化学・ 医薬が輸出入ともに高い。 卸売・小売業は輸出で高 く、鉄・非鉄・金属、繊維は 輸入で高い。 輸出入先別にみると、輸出 ではマレーシア、ベトナム、 シンガポールから北米市場 への輸出で活用を検討す る企業が多い。また、 ニュージーランドからは日 本向けでの活用が検討さ れている。輸入では、米国 からマレーシア、ベトナム へ輸入する際の活用を検 討する企業が多い。 米国⇒マレーシア 日本⇒ニュージーランド Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 68 8.賃金(1) 前年比昇給率 2015年度 年度 年度 ← 2014年度 総 数 カンボジア(73) インドネシア(321) ミャンマー(28) ラオス(16) パキスタン(23) インド(355) ベトナム(447) バングラデシュ(38) 中国(727) スリランカ(33) フィリピン(96) マレーシア(224) タイ(469) 香港(192) 韓国(165) シンガポール(190) 台湾(119) オーストラリア(157) ニュージーランド(53) (%) 13.6 12.9 12.6 11.8 10.9 10.3 10.0 8.7 7.6 7.4 5.2 4.8 4.5 3.9 3.9 3.5 3.0 2.4 1.8 製 造 業 カンボジア(30) インドネシア(188) ラオス(11) パキスタン(14) ベトナム(296) インド(174) バングラデシュ(27) 中国(472) スリランカ(9) フィリピン(61) マレーシア(135) タイ(302) 香港(33) 韓国(78) シンガポール(41) オーストラリア(45) 台湾(42) ニュージーランド(22) (%) 17.2 14.9 14.8 11.5 10.8 10.1 9.6 7.9 7.4 5.0 4.7 4.5 4.0 4.0 3.4 2.6 2.5 2.0 2015年度 年度 2016年度 年度 ← 10.9 10.8 10.0 9.9 9.6 9.6 8.9 7.0 6.7 5.0 4.6 4.6 4.3 3.6 3.6 3.2 2.7 2.6 1.7 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 インドネシア(186) パキスタン(14) ベトナム(291) バングラデシュ(28) インド(171) カンボジア(29) スリランカ(9) 中国(462) フィリピン(62) ラオス(11) マレーシア(128) タイ(297) 香港(32) 韓国(74) シンガポール(39) オーストラリア(45) 台湾(42) ニュージーランド(21) 11.9 11.2 10.3 10.3 10.0 9.0 7.1 6.8 4.9 4.8 4.6 4.2 3.8 3.8 3.1 2.9 2.2 1.9 カッコ内は 回答企業数 (%) ミャンマー(27) カンボジア(43) インド(181) インドネシア(133) パキスタン(9) ベトナム(151) スリランカ(24) 中国(255) バングラデシュ(11) フィリピン(35) ラオス(5) マレーシア(89) タイ(167) 香港(159) 韓国(87) シンガポール(149) 台湾(77) オーストラリア(112) ニュージーランド(31) 12.3 11.0 10.4 10.1 10.0 8.5 7.4 7.2 6.7 5.5 5.1 5.0 4.6 3.9 3.8 3.6 3.2 2.4 1.7 ミャンマー(27) インド(180) インドネシア(130) カンボジア(39) パキスタン(10) ベトナム(149) バングラデシュ(12) スリランカ(22) 中国(244) フィリピン(35) マレーシア(88) タイ(163) ラオス(5) 香港(157) 韓国(83) シンガポール(147) 台湾(77) オーストラリア(110) ニュージーランド(32) 11.1 9.8 9.1 8.9 8.3 8.3 8.0 6.9 6.5 5.3 4.5 4.4 4.0 3.6 3.5 3.2 3.0 2.5 1.6 (%) (%) ミャンマー(28) インドネシア(316) パキスタン(24) インド(351) ベトナム(440) バングラデシュ(40) カンボジア(68) スリランカ(31) 中国(706) フィリピン(97) マレーシア(216) ラオス(16) タイ(460) 香港(189) 韓国(157) シンガポール(186) 台湾(119) オーストラリア(155) ニュージーランド(53) 非 製 造 業 (%) 69 8.賃金(2) 総 前年比昇給率(中国および主要国推移) 数 製 造 業 非 製 造 業 (%) (%) (%) 30 30 30 20 20 20 9.9 10 11.9 10.3 10 10.0 6.8 10.8 10 9.6 6.7 9.8 8.3 6.5 4.2 4.4 4.3 0 0 0 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 中国 インド 中国 インド 中国 インド タイ インドネシア タイ インドネシア タイ インドネシア ベトナム ベトナム ベトナム (注)2016年は見込み。 業種別にみると、非製造業は変動幅が比較的小さい。 2015年の中国、タイ、インド、インドネシア、ベトナムの昇給率(総数、以下同じ)は低下傾向を示している。 中国の昇給率は、2011年の12.9%をピークに年々低下し、2015年は7.6%、2016年(見込み)は6.7%と鈍化傾向が続く。 インドネシアの昇給率は2013年の24.7%をピークに年々低下し、2015年は12.9%、2016年(見込み)は10.8%と鈍化傾向が続く。 2016年(見込み)の昇給率は、どの国においてもおおむね緩やかな低下を見込む。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 70 8.賃金(3) 基本給・月額 製造業・作業員 製造業・エンジニア 単位: 米ドル オーストラリア(37) ニュージーランド(16) 韓国(66) 香港(26) シンガポール(33) 台湾(39) 中国(450) タイ(290) マレーシア(145) フィリピン(54) インドネシア(178) インド(148) ベトナム(289) パキスタン(14) ラオス(11) カンボジア(31) スリランカ(10) バングラデシュ(28) 3,608 2,811 1,895 1,889 1,608 1,010 424 348 317 262 250 230 185 185 179 162 143 100 0 オーストラリア(30) ニュージーランド(11) 香港(11) シンガポール(25) 韓国(59) 台湾(34) マレーシア(129) 中国(389) タイ(273) パキスタン(14) インド(147) ラオス(9) フィリピン(51) インドネシア(153) スリランカ(7) ベトナム(254) カンボジア(20) バングラデシュ(25) 2,500 非製造業・スタッフ オーストラリア(98) ニュージーランド(27) 韓国(88) シンガポール(146) 香港(156) 台湾(85) 中国(264) マレーシア(95) タイ(173) インド(176) フィリピン(32) ベトナム(155) インドネシア(120) ラオス(6) カンボジア(46) ミャンマー(20) スリランカ(24) パキスタン(11) バングラデシュ(14) 単位: 米ドル 3,560 2,895 2,300 2,286 2,139 1,270 845 785 610 546 496 424 409 390 390 336 333 275 215 0 5,099 3,732 3,045 2,641 2,328 1,281 738 698 659 543 514 424 409 402 391 343 323 288 0 4,000 非製造業・マネージャー オーストラリア(93) ニュージーランド(30) シンガポール(129) 香港(146) 韓国(88) 台湾(79) 中国(242) マレーシア(99) ラオス(5) タイ(155) インド(162) フィリピン(26) インドネシア(102) カンボジア(37) ベトナム(137) パキスタン(10) スリランカ(17) ミャンマー(19) バングラデシュ(13) 2,500 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 単位: 米ドル オーストラリア(42) シンガポール(36) ニュージーランド(17) 香港(33) 韓国(68) 台湾(40) マレーシア(141) タイ(283) 中国(424) インド(160) パキスタン(12) フィリピン(52) ラオス(9) インドネシア(171) ベトナム(259) スリランカ(9) カンボジア(21) バングラデシュ(27) カッコ内は回答企業数 単位: 米ドル 6,850 5,337 4,711 3,878 3,311 1,972 1,445 1,401 1,263 1,245 1,145 1,063 1,005 871 787 759 664 658 0 5,000 基本給:諸手当を除いた給与、2015年10月時点。 単位: 米ドル 7,125 5,284 4,237 4,132 3,836 2,180 1,882 1,620 1,536 1,471 1,434 1,406 1,116 1,061 977 962 866 801 700 0 製造業・マネージャー 5,000 作業員:正規雇用の一般工職で実務経験3年程度の場合。 請負労働者および試用期間中の作業員を除く。 エンジニア:正規雇用の中堅技術者で専門学校もしくは大卒 以上、かつ実務経験5年程度の場合。 マネージャー(製造業):正規雇用の営業担当課長クラスで大 卒以上、かつ実務経験10年程度の場合。 スタッフ:正規雇用の一般職で実務経験3年程度の場合。た だし派遣社員および試用期間中の社員は除く。 マネージャー(非製造業):正規雇用の営業担当課長クラスで 大卒以上、かつ実務経験10年程度の場合。 注:カンボジア以外の国・地域については、回答は自国・地域 通貨建て(ただし、ミャンマーは自国通貨建て、米ドル建て の選択式)。各職種の自国・地域通貨建て賃金の平均値 を、2015年10月の平均為替レート(各国・地域中央銀行発 表、中国は外貨管理局発表)で米ドルに換算。ミャンマー は、回答企業によって通貨が異なる(自国通貨建てまたは 米ドル建て)ため、自国通貨建ての企業の回答を米ドルに 換算した上で平均をとった。 71 8.賃金(4) 年間実負担額 製造業・作業員 オーストラリア(35) ニュージーランド(16) シンガポール(31) 韓国(65) 香港(22) 台湾(34) 中国(379) タイ(233) マレーシア(87) インドネシア(156) フィリピン(49) ベトナム(260) パキスタン(14) インド(134) カンボジア(23) ラオス(10) スリランカ(8) バングラデシュ(21) 49,147 35,774 32,666 31,929 28,785 18,174 8,702 6,337 5,257 4,316 4,098 3,855 3,806 3,660 2,642 2,380 2,033 1,606 0 単位: 米ドル 42,264 37,496 36,477 34,847 22,211 15,756 12,324 10,494 8,985 8,649 7,224 7,058 5,689 5,182 5,117 4,867 4,316 4,209 40,000 製造業・マネージャー 単位: 米ドル 69,642 47,800 47,359 46,324 39,911 22,141 13,709 12,067 11,529 9,946 8,403 7,856 6,827 6,429 5,940 5,746 4,651 4,645 0 72,339 0 オーストラリア(29) シンガポール(24) 香港(10) ニュージーランド(12) 韓国(59) 台湾(29) 中国(341) マレーシア(80) タイ(226) パキスタン(14) インド(141) スリランカ(6) インドネシア(131) フィリピン(47) ベトナム(235) ラオス(8) バングラデシュ(19) カンボジア(16) 30,000 非製造業・スタッフ オーストラリア(101) シンガポール(135) ニュージーランド(29) 韓国(87) 香港(138) 台湾(72) 中国(239) マレーシア(58) タイ(146) インド(167) フィリピン(25) ベトナム(127) インドネシア(110) カンボジア(37) スリランカ(21) ラオス(6) ミャンマー(20) パキスタン(11) バングラデシュ(12) 製造業・エンジニア 単位: 米ドル オーストラリア(40) シンガポール(34) ニュージーランド(16) 香港(28) 韓国(67) 台湾(34) 中国(370) タイ(229) マレーシア(79) パキスタン(12) インド(151) フィリピン(48) インドネシア(154) ラオス(8) ベトナム(236) スリランカ(7) バングラデシュ(21) カンボジア(15) 50,000 カッコ内は回答企業数 単位: 米ドル 94,765 73,772 62,831 57,655 52,865 33,367 24,391 23,657 22,544 21,754 19,686 16,621 14,785 13,915 12,865 12,746 10,753 8,882 0 60,000 非製造業・マネージャー 単位: 米ドル 101,596 71,984 67,575 67,346 61,324 38,429 34,821 30,404 24,541 24,272 23,542 19,918 18,939 16,859 15,710 13,972 13,602 12,275 11,525 オーストラリア(95) シンガポール(121) 香港(128) ニュージーランド(32) 韓国(87) 台湾(72) 中国(221) マレーシア(64) タイ(134) インド(155) フィリピン(23) ラオス(5) インドネシア(95) カンボジア(28) ベトナム(110) パキスタン(10) スリランカ(15) バングラデシュ(12) ミャンマー(18) 80,000 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 0 年間実負担額:一人あたり社員に対する負担総額(基 本給、諸手当、社会保障、残業、賞与などの年間合 計。退職金は除く。2015年(度)時点)。 作業員、エンジニア、マネージャー(製造業)、スタッフ、 マネージャー(非製造業):前頁を参照。 注:カンボジア以外の国・地域については、回答は自 国・地域通貨建て(ただし、ミャンマーは自国通貨建 て、米ドル建ての選択式)。各職種の自国・地域通貨 建て年間実負担額の平均値を、2015年10月の平均 為替レート(各国・地域中央銀行発表、中国は外貨管 理局発表)で米ドルに換算。ミャンマーは、回答企業 によって通貨が異なる(自国通貨建てまたは米ドル 建て)ため、自国通貨建ての企業の回答を米ドルに 換算した上で平均をとった。 70,000 72 8.賃金(5) 賞与 製造業・作業員 製造業・エンジニア 単位: ヵ月 単位: ヵ月 韓国(63) パキスタン(15) タイ(291) 台湾(39) シンガポール(33) 中国(451) マレーシア(136) インドネシア(189) バングラデシュ(29) スリランカ(10) 香港(26) ベトナム(299) フィリピン(56) インド(129) カンボジア(28) ラオス(11) ニュージーランド(12) オーストラリア(31) 韓国(56) パキスタン(14) タイ(273) 台湾(32) シンガポール(25) スリランカ(7) 中国(381) マレーシア(122) インドネシア(160) バングラデシュ(25) 香港(11) ベトナム(262) フィリピン(52) インド(132) カンボジア(18) ラオス(9) オーストラリア(27) ニュージーランド(8) 4.0 3.5 3.1 3.1 2.2 1.9 1.9 1.8 1.8 1.6 1.5 1.4 1.3 1.1 0.6 0.6 0.3 0.3 0 3 2.2 2.1 2.1 2.0 1.9 1.9 1.5 1.5 1.3 1.1 0.8 0.6 0.5 0.2 非製造業・スタッフ 2.9 2.7 2.4 2.3 2.1 2.0 2.0 1.9 1.8 1.7 1.6 1.6 1.5 1.4 1.3 1.1 0.8 0.8 0.5 0 2.3 2.2 2.1 2.0 1.8 1.8 1.7 1.5 1.5 1.2 0.9 0.8 0.7 0.6 3 非製造業・マネージャー 単位: ヵ月 3.2 2.8 2.5 2.4 2.3 2.2 2.1 2.0 1.9 1.9 1.8 1.5 1.5 1.5 1.4 1.2 1.0 1.0 1.0 単位: ヵ月 台湾(85) タイ(172) シンガポール(146) 韓国(80) マレーシア(85) インドネシア(132) フィリピン(33) 中国(263) 香港(161) パキスタン(10) ベトナム(157) バングラデシュ(14) スリランカ(23) カンボジア(42) インド(174) ミャンマー(25) ラオス(6) オーストラリア(85) ニュージーランド(26) 4.0 3.7 3.3 3.3 0 3 カッコ内は回答企業数 単位: ヵ月 パキスタン(13) 韓国(65) 台湾(39) タイ(282) シンガポール(35) 中国(416) マレーシア(131) インドネシア(181) バングラデシュ(27) スリランカ(9) 香港(31) フィリピン(52) ベトナム(263) インド(141) カンボジア(16) ラオス(9) ニュージーランド(12) オーストラリア(36) 4.1 3.8 3.2 3.2 0 製造業・マネージャー 台湾(79) タイ(153) シンガポール(129) 韓国(79) マレーシア(89) インドネシア(112) フィリピン(28) 中国(243) 香港(145) パキスタン(9) ベトナム(135) スリランカ(17) バングラデシュ(12) カンボジア(33) インド(160) オーストラリア(80) ミャンマー(19) ニュージーランド(27) ラオス(4) 2 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 0 2 4 73 本レポートに関する問い合わせ先: 日本貿易振興機構(ジェトロ) 海外調査部 アジア大洋州課、中国北アジア課 〒107-6006 東京都港区赤坂1-12-32 TEL:03-3582-5179(アジア大洋州課) 03-3582-5181(中国北アジア課) E-mail:[email protected](アジア大洋州課) [email protected](中国北アジア課) 本レポートで提供している情報は、ご利用される方のご判断・責任においてご使用下さい。 ジェトロでは、できるだけ正確な情報の提供を心掛けておりますが、本レポートで提供した 内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、ジェトロは一切 の責任を負いかねますので、ご了承下さい。 Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載 74
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