日本での新興国向けの投資信託の現状

神谷晃子
投資信託とは、投資家から集められた資金を1つのファ
ンドにまとめ、それを株や債権、不動産などに投資する
金融商品。小さな資金を集めて運用するので、小資金で
は投資できないものにも、投資をすることを可能にした
商品ともいえる。
経済発展の初期段階にある新興国に投資する投資
信託である。新興国のどの会社がどういう状況か
まではなかなか把握するのが難しいが投資信託な
ら日本にいながらにして新興国の資産を保有でき
る。
●BRICs ブラジル、ロシア、インド、中国
●VISTA ベトナム、インドネシア、南アフリカ、
トルコ、アルゼンチン
●TIPs タイ、インドネシア、フィリピン
●N-11(ネクストイレブン)バングラデシュ、エジ
プト、インドネシア、イラン、韓国、メキシコ、ナ
イジェリア、パキスタン、フィリピン、トルコ、ベ
トナム
新興国の投資信託は新興国ならではのリスクを抱えている。
1.経済のシステム、管理などの未熟さによるリスク
2.他国と関係の悪化や紛争などによるリスク
3.法改正などによる海外投資家が不利になるリスク
4.市場における認識、習慣の違いによるリスク
新興国の株価
や通貨、投資
収益率は下
がっている!
新興国の通貨の価値も短期的
には乱高下しても、長期的に
は高まっていくことが予想さ
れる。主要通貨より大きな為
替差益が期待できるため、長
期の投資先として魅力的であ
る。新興国は政情不安などに
よる カントリーリスクも高め
だが、投資信託をつかえば幅
広く分散投資が行えるので、
新興国通貨特有のリスクをお
さえながらハイリターンを狙
うことが可能。