原子力災害時の防護措置の流れ(PDF:106KB)

(参考)原子力災害時の防護措置の流れ
原子力災害に関しては、国の原子力災害対策指針において、重点的に対策を講じ
ておく必要がある区域(原子力災害対策重点区域)として、原子力発電所から半径
概ね5km以内の「予防的防護措置を準備する区域(PAZ)」と、半径概ね30km以内の
「緊急時防護措置を準備する区域(UPZ)
」が定められており、国はこの区域内の地
方公共団体に避難計画の策定を求めております。
○
原子力災害対策重点区域
目
安
原子力発電所から
半径概ね5km以内
原子力発電所から
半径概ね30km以内
原 子 力 災 害 対 策 の 内 容
予防的防護措置を準備する区域(PAZ)
※緊急時は即時避難等を実施
緊急時防護措置を準備する区域(UPZ)
※緊急時は屋内退避等を実施
原子力災害発生時の防護措置の内容もこれらの区域毎に定められております。
原子力発電所で事故が発生し、全交流電源が喪失するなどして全面緊急事態に至
った場合、放射性物質が放出される前に予防的な防護措置として、概ね5km以内のP
AZには避難、概ね30km以内のUPZには屋内退避の指示が国から出されます。
この時点で、30km圏外では、住民等に対し屋内退避を実施する可能性がある旨の
注意喚起を行うこととされております。
その後、事態が悪化した場合、原子力発電所施設の状態をもとに原子力規制委員
会が30km圏外における屋内退避の必要性を判断し、国が屋内退避を指示することと
されております。
放射性物質の放出後には、国が主体となって緊急時のモニタリングを実施します
が、その結果、基準値を超える空間放射線量率が測定された場合、追加的な防護措
置として、国の指示により一時移転等が実施される流れとなっております。
○
防護措置の実施の流れ
屋内退避:放射線の被ばくや放射性物質の吸入を低減するため家屋内に退避する
防護措置
一時移転:緊急の避難が必要な場合と比較して空間放射線量率等は低い地域では
あるが、日常生活を継続した場合の無用な被ばくを低減するため、一週間程
度内に当該地域から離れるため実施する防護措置
避難:空間放射線量率が高い又は高くなるおそれのある地点から速やかに離れる
ために緊急に実施する防護措置