による建設現場に対する一斉監督の実施結果 - 群馬労働局

厚生労働省
群馬労働局
担
厚生労働省 群馬労働局発表
平成27年12月24日
Press Release
当
報道関係者
各位
【照会先】
群馬労働局労働基準部監督課
監 督 課 長 遠藤 光
監察監督官 八田 孝幸
(027)896-4735
電話
北関東4労働局(群馬、埼玉、茨城、栃木)による建設現場に
対する一斉監督の実施結果について
~ 群馬 局で は 162 現場 中、 66 現場 (40.7% )で法違 反確 認~
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群 馬 労 働 局 (局 長 内 田 昭 宏 )は 、 本 年 12 月 1 日 か ら 12 月 14 日 ま で の 間 、
管 内 の 労 働 基 準 監 督 署 ( 7 署 ) に お い て 、 群 馬 県 下 の 建 設 現 場 162 現 場 に 対
す る 一 斉 監 督 を 実 施 し ま し た 。こ の 一 斉 監 督 は 、特 に 12 月 か ら 年 度 末 に か け
て、建設工事の増加が見込まれ、労働災害の発生が懸念されることから、当
局 を 含 む 北 関 東 の 4 労 働 局 (群 馬 、埼 玉 、茨 城 、栃 木 )が 毎 年 12 月 上 旬 の 同 時
期に一斉に労働災害防止を目的として実施しているものです。
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そ の 結 果 、何 ら か の 労 働 安 全 衛 生 法 違 反 等 が 認 め ら れ た 建 設 現 場 は 、 66 現
場 ( 40.7% 前 年 比 -3.3 ポ イ ン ト ) で し た 。法 違 反 が 認 め ら れ た 66 現 場 の
う ち 10 現 場 に 対 し 、 高 所 作 業 に お い て 墜 落 防 止 措 置 が 講 じ ら れ て い な い な
ど、重篤な労働災害につながるおそれがあるとして、作業停止命令等の行政
処分を行いました。
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さらに、本監督指導の結果、今なお4割を超す建設現場で違反が認められ
た状況を踏まえ、建設業の事業者団体及び国、県、市町村などの公共工事の
発注者に対し、労働安全衛生法の遵守徹底への協力を要請してまいります。
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建設現場における労働安全衛生法違反については、死亡災害発生など重大
な事態につながる可能性が高いことから、今後も、監督指導の徹底に努めて
まいります。
※ 他局の監督実施状況は以下のとおりです。
埼玉局
監 督 ( 138 現 場 )
違 反 ( 65 現 場 )
茨城局
監 督 ( 118 現 場 )
違 反 ( 60 現 場 )
栃木局
監 督 ( 98 現 場 )
違 反 ( 68 現 場 )
違 反 率 ( 47.1% )
違 反 率 ( 50.8% )
違 反 率 ( 69.4% )
(参考)群馬県下における労働災害の発生状況
1 死亡者数
平 成 27 年 1 月 か ら 11 月 末 日 ま で の 間 に 発 生 し た 労 働 災 害 に よ る 死 亡 者 数 は 8 人 ( 前
年 比 19 人 減 )で あ り 、そ の う ち 、建 設 業 に お け る 死 亡 者 数 は 3 人( 全 産 業 の 中 で 37.5% 、
前年比 9 人減)である。
2 休業4日以上の死傷者数
平 成 27 年 1 月 か ら 11 月 末 日 ま で の 間 に 所 轄 の 労 働 基 準 監 督 署 に 報 告 の あ っ た 休 業 4
日 以 上 の 死 傷 者 数 は 1,833 人 ( 前 年 比 120 人 減 ) で あ り 、 そ の う ち 、 建 設 業 に お け る 休
業 4 日 以 上 の 死 傷 者 数 は 200 人 ( 全 産 業 の 中 で 10.9% 、 前 年 比 53 人 減 ) で あ る 。
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監 督指 導結 果につ いて (詳 細)
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群馬労働局の監督結果
⑴ 法違反の状況
群 馬 労 働 局 管 内 の 労 働 基 準 監 督 署 に お い て 監 督 を 実 施 し た 建 設 現 場 162 現
場 ( 前 年 225 現 場 ) の う ち 、 何 ら か の 労 働 安 全 衛 生 法 違 反 が 認 め ら れ た 建 設
現 場 は 、 66 現 場 ( 40.7% 前 年 比 -3.3 ポ イ ン ト ) で あ っ た 。
工 事 種 別 で は 、土 木 工 事 45 現 場 の う ち 、何 ら か の 労 働 安 全 衛 生 法 違 反 が 認
め ら れ た 現 場 は 、9 現 場( 20.0% 前 年 比 -7.6 ポ イ ン ト )、建 築 工 事 95 現 場
の う ち 、 何 ら か の 労 働 安 全 衛 生 法 違 反 が 認 め ら れ た 建 設 現 場 は 、 54 現 場
( 56.8% 前 年 比 + 1.7 ポ イ ン ト ) で あ っ た 。
〔主な法違反の内容〕
① 墜 落 災 害 の 防 止 ( 違 反 事 項 の 38.3% )
 高さ(又は深さ)が 2 メートル以上の作業床の端・作業床の開口部・
足場の作業床などに手すり・防護柵・安全ネット等の墜落防止措置を
設置していない
 高 さ ( 又 は 深 さ ) が 1.5 メ ー ト ル 以 上 の 作 業 場 所 に 通 じ る 安 全 な 昇 降
設備を設置していない
② 飛 来 ・ 崩 壊 災 害 の 防 止 ( 違 反 事 項 の 7.2% )
 足場の作業床の最大積載荷重を定め、作業員に周知していない
 その日の作業を開始する前に足場の点検を行っていない
③ 建 設 機 械 災 害 の 防 止 ( 違 反 事 項 の 5.4% )
 運転席から離れる場合の必要な措置を講じていない
 主たる用途以外の用途に使用している
 法定点検を実施していない
④ その他
 元請が下請に対して必要な指導等を行っていない
 元請事業場による安全衛生協議組織を設置していない
 作業場内に安全な通路を設けていない
 粉じん作業を行わせる際に呼吸用保護具を使用させていない
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法違反に対する行政措置の状況
労 働 安 全 衛 生 法 違 反 が 認 め ら れ た 66 現 場 の 142 事 業 場 ( 元 請 58 事 業 場 、
下 請 84 事 業 場 )に 対 し て 是 正 を 勧 告 し 、さ ら に 労 働 災 害 発 生 の 急 迫 し た 危 険
が 認 め ら れ た 10 現 場 ( 前 年 15 現 場 ) の 16 事 業 場 ( 前 年 24 事 業 場 ) に 対 し
て作業停止等の行政処分を行った。
作業停止命令等の行政処分の内訳は、高所における墜落防止措置のない作
業床端部への立入禁止処分、高所における墜落防止措置のない足場作業床で
の作業停止処分等であった。
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⑶ 発注者別の状況
① 公 共 工 事 99 現 場 の う ち 何 ら か の 労 働 安 全 衛 生 法 違 反 が 認 め ら れ た 建 設 現
場 は 、 31 現 場 ( 31.3% 前 年 比 -6.2 ポ イ ン ト ) で あ っ た 。
② 民 間 工 事 63 現 場 の う ち 何 ら か の 労 働 安 全 衛 生 法 違 反 が 認 め ら れ た 建 設 現
場 は 、 35 現 場 ( 55.6% 前 年 比 +1.6 ポ イ ン ト ) で あ っ た 。
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北関東4労働局の監督結果
⑴ 北 関 東 4 労 働 局 (群 馬 、 埼 玉 、 茨 城 、 栃 木 )の 管 下 労 働 基 準 監 督 署 で 監 督 を
実 施 し た 建 設 現 場 516 現 場 ( 前 年 488 現 場 ) の う ち 、 何 ら か の 労 働 安 全 衛 生
法 違 反 が 認 め ら れ た 建 設 現 場 は 、259 現 場( 50.2% 前 年 比 -0.4 ポ イ ン ト )
で 、 そ の う ち 、 41 現 場 ( 7.9% 前 年 比 -1.7 ポ イ ン ト ) に 対 し 作 業 停 止 等
の行政処分を行った。
⑵ 埼 玉 局 で 監 督 を 実 施 し た 建 設 現 場 138 現 場 ( 前 年 110 現 場 ) の う ち 、 何 ら
か の 労 働 安 全 衛 生 法 違 反 が 認 め ら れ た 建 設 現 場 は 、65 現 場( 47.1% 、前 年 比
-5.6 ポ イ ン ト ) で 、 そ の う ち 6 現 場 に 対 し 作 業 停 止 等 の 行 政 処 分 を 行 っ た 。
⑶ 茨 城 局 で 監 督 を 実 施 し た 建 設 現 場 118 現 場( 前 年 93 現 場 )の う ち 、何 ら か
の 労 働 安 全 衛 生 法 違 反 が 認 め ら れ た 建 設 現 場 は 、60 現 場( 50.8% 、前 年 比 +2.4
ポ イ ン ト ) で 、 そ の う ち 10 現 場 に 対 し 作 業 停 止 等 の 行 政 処 分 を 行 っ た 。
⑷ 栃 木 局 で 監 督 を 実 施 し た 建 設 現 場 98 現 場 ( 前 年 60 現 場 ) の う ち 、 何 ら か
の 労 働 安 全 衛 生 法 違 反 が 認 め ら れ た 建 設 現 場 は 、68 現 場( 69.4% 、前 年 比 -5.6
ポ イ ン ト ) で 、 そ の う ち 15 現 場 に 対 し 作 業 停 止 等 の 行 政 処 分 を 行 っ た 。
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群馬県下における労働災害の発生状況
⑴ 死亡者数
平 成 27 年 1 月 か ら 11 月 末 日 ま で の 間 に 発 生 し た 労 働 災 害 に よ る 死 亡 者 数
は 8 人 ( 前 年 比 19 人 減 ) で あ り 、 そ の う ち 、 建 設 業 に お け る 死 亡 者 数 は 3
人 ( 全 産 業 の 中 で 37.5% 、 前 年 比 9 人 減 ) で あ る 。
⑵ 休業4日以上の死傷者数
平 成 27 年 1 月 か ら 11 月 末 日 ま で の 間 に 所 轄 の 労 働 基 準 監 督 署 に 報 告 の あ
っ た 休 業 4 日 以 上 の 死 傷 者 数 は 1,833 人 ( 前 年 比 120 人 減 ) で あ り 、 そ の う
ち 、建 設 業 に お け る 休 業 4 日 以 上 の 死 傷 者 数 は 200 人( 全 産 業 の 中 で 10.9% 、
前 年 比 53 人 減 ) で あ る 。
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