北海道運輸局管内における鉄軌道事故等の発生状況 (平成27年度) 平成28年9月 北海道運輸局 鉄道部 1.運転事故 ○ 平成27年度に発生した運転事故は、件数が14件で対前年度1件減、死亡者数が4 人で同2人減、負傷者数が8人で同4人増でした。(表1参照) ○ 乗客の死亡事故は、ありませんでした。 表1:運転事故の件数及び死傷者数(平成27年度) 件 数 死 亡 者 数 対前年度 負 傷 者 数 対前年度 対前年度 列 車 事 故 1件 Δ 1件 0人 ±0人 1人 +1人 踏 切 事 故 9件 Δ 1件 2人 Δ 1人 3人 Δ 1人 踏切障害に伴う 列車事故 0件 ±0件 0人 ±0人 0人 ±0人 道路障害事故 1件 +1件 0人 ±0人 3人 +3人 人身障害事故 3件 ±0件 2人 Δ 1人 1人 +1人 0件 ±0件 14件 Δ 1件 4人 Δ 2人 8人 +4人 物 損 事 故 合 計 ※1 「列車事故」は、列車衝突事故(軌道における車両衝突事故を含む。 ) 、列車脱線事故(軌道にお ける車両脱線事故を含む。 )及び列車火災事故(軌道における車両火災事故を含む。)をいいます。 ※2 「踏切事故」は、踏切障害に伴う列車事故と踏切障害事故の総称です。 ※3 「踏切障害に伴う列車事故」の件数等は、踏切事故の内数であり、列車事故にも重複して計上さ れています。合計の件数等は、この重複を除いたものです。 -1- 図1:運転事故の種類別の件数及び死傷者数(平成27年度) ① 件 列車脱線 1件 7% 人身障害 3件 22% 道路障害 1件 7% ② 数 総件数 14件 死亡者数 ③ 負傷者数 踏切障害 9件 64% 列車脱線 1人 13% 人身障害 1人 13% 死亡者数 4人 人身障害 2人 50% 踏切障害 2人 50% 道路障害 3人 37% 負傷者数 8人 踏切障害 3人 37% 図2:運転事故の件数及び死傷者数の推移 120 負傷者数(人) 100 死亡者数(人) 件数(件) 80 60 103 42 40 20 0 87 43 36 28 17 7 12 11 8 40 33 23 22 15 13 39 36 17 14 19 19 33 16 60 19 14 14 13 8 11 11 5 7 4 4 70 21 23 22 13 7 3 10 9 31 15 13 15 14 10 6 11 6 4 6 4 4 4 6 8 4 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 (年度) -2- 2.踏切事故 ○ 平成27年度に発生した踏切事故は、件数が9件で対前年度1件減、死亡者数が2人 で同1人減、負傷者数が3人で同1人減でした。(表1参照) なお、第3種及び第4種踏切での事故の発生はありませんでした。 図3:衝撃物別・原因別の踏切事故件数(平成27年度) (第1種) 直前横断 1件 11% 側面衝撃 1件 11% 普通乗用 1件 11% エンスト 1件 11% 特種、特殊 1件 11% 停滞 2件 22% 総件数 9件 小型貨物 2件 22% 落輪 1件11% 小型乗用 5件 56% 側面衝撃 1件 11% 直前横断 2件 22% 図4:踏切事故の件数及び死傷者数の推移 100 90 負傷者数(人) 80 死亡者数(人) 70 件数(件) 60 50 95 40 30 20 23 20 13 10 0 2 7 6 8 17 20 23 23 22 9 55 18 7 13 9 51 5 14 11 14 5 7 6 10 9 9 5 7 6 8 4 3 5 5 4 7 2 3 5 1 2 3 1 1 6 1 1 2 2 2 1 3 2 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 (年度) 3 10 4 5 4 -3- 3.人身障害事故 ○ 平成27年度に発生した人身障害事故は、件数が3件で対前年度と同数、死亡者数が 2人で前年度1件減、負傷者1人で同1件増。(表1参照) ○「ホーム上で接触」については、件数が1件で対前年度1件増、負傷者が1人で同1 人増、死亡者はありませんでした。 ○「ホームから転落して接触」はありませんでした。 ○ ホーム付近以外の「線路内に立ち入って接触」については、件数が2件で対前年度1 件減、死亡者が2人で同1人減、負傷者はありませんでした。 図5:人身障害事故の原因等別の件数及び死傷者数(平成27年度) ①件 ホーム上 で接触 1件 33% 数 総件数 3件 線路内立 入り 2件 67% ②死亡者数 ③負傷者数 死亡者数 2人 負傷者数 1人 ホーム上 で接触 1人 100% 線路内立 入り 2人100% -4- 図6:人身障害事故の件数及び死傷者数の推移 20 負傷者数(人) 18 16 死亡者数(人) 16 14 12 6 13 6 12 12 10 9 9 10 11 5 8 5 8 3 4 6 3 3 4 5 2 6 11 5 4 3 6 4 7 7 8 6 1 8 6 10 8 10 15 9 9 8 4 16 件数(件) 4 5 9 0 5 3 2 4 3 5 2 1 1 3 4 3 3 3 1 3 2 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27(年度) 図7:ホーム等における人身障害事故件数の推移 (件) 14 線路内への無断立入り等での接触 ホームでの接触 12 11 ホームでの接触(うち酔客) 10 9 8 6 4 6 6 5 5 4 3 2 5 4 3 3 3 2 2 1 1 4 3 3 3 2 2 1 1 1 21 22 23 1 1 1 0 14 15 16 17 18 19 20 -5- 24 25 26 27(年度) 4.輸送障害 ○ 平成27年度に発生した輸送障害は475件で対前年度47件減でした。 (図8参照) ○ 車両故障等(部内原因)によるものが211件で対前年度36件減、鉄道外(部外原因) によるものが133件で対前年度17件減、自然災害によるものが131件で対前年 度6件増でした。 図8:輸送障害件数の推移 (件) 600 鉄道係員、車両又は鉄道施設に起因するもの(部内原因) 522 動物等に起因するもの(部外原因) 500 428 422 400 300 267 241 204 209 107 102 96 100 400 247 367 182 200 475 478 雪害、風水害等の自然災害に起因するもの(自然災害) 41 40 237 114 103 100 49 50 62 78 7 8 273 135 269 56 35 93 0 255 104 102 113 202 108 301 294 157 118 137 115 150 133 101 95 111 104 90 68 56 211 168 108 76 94 99 47 220 126 136 134 108 125 53 315 316 325 156 146 76 80 88 85 80 89 96 125 121 145 125 131 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27(年度) -6- 用語の説明 用 語 運 転 事 故 列車衝突事故 説 明 列車衝突事故、列車脱線事故、列車火災事故、踏切障害事故、道路障害 事故、鉄道人身障害事故及び鉄道物損事故をいう。 列車が他の列車又は車両と衝突し、又は接触した事故。本文中では、軌 道における車両衝突事故を含む。 列車脱線事故 列車が脱線した事故。本文中では、軌道における車両脱線事故を含む。 列車火災事故 踏切障害事故 道路障害事故 列車に火災が生じた事故。本文中では、軌道における車両火災事故を含 む。 踏切道において、列車又は車両が道路を通行する人又は車両等と衝突し、 又は接触した事故。 踏切道以外の道路において、列車又は車両が道路を通行する人又は車両 等と衝突し、又は接触した事故。 鉄 道 人 身 列車又は車両の運転により人の死傷を生じた事故(上記の5種類の事故 障 害 事 故 に伴うものを除く)。 鉄道物損事故 列車又は車両の運転により500万円以上の物損を生じた事故(上記の 6種類の事故に伴うものを除く) 。 鉄道による輸送に障害を生じた事態(列車の運転を休止したもの又は旅 輸 送 障 害 客列車にあっては30分(旅客列車以外にあっては1時間)以上遅延を 生じたもの)であって、鉄道運転事故以外のもの。 自動踏切遮断機を設置するか又は踏切保安係を配置して、踏切道を通過 第1種踏切道 するすべての列車又は車両に対し、遮断機を閉じ道路を遮断する踏切道 (終発の列車から始発の列車までの時間内に踏切道を通過する車両に対 し、遮断しない場合があるものを含む) 。 踏切保安係を配置して、踏切道を通過する一定時間内における列車又は 第2種踏切道 車両に対し、遮断機を閉じ道路を遮断する踏切道(現在設置されている ものはない)。 第3種踏切道 警報機が設置されているが、遮断機が設置されていない踏切道。 第4種踏切道 遮断機も警報機も設置されていない踏切道。 注) 詳細については、事故種類等に関しては「鉄道事故等報告規則」、 「軌道事故等報告規 則」を、踏切道の種別に関しては「鉄道事業等報告規則」 (第9号表の備考)を、それぞ れ御覧ください。 -7-
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