監査の結果に基づき講じた措置 次のとおり市長及び教育委員会から、平成26年度行政監査結果に基づく措置の通知があ りました。 平成26年度行政監査結果の内容 市長及び教育委員会が講じた措置 ○ 現地監査について 寄附関係書類、備品台帳との照合の結果、 【教育委員会】 寄附関係書類が確認できないものが2点、 寄附の受理にあたっては「寄附受理に関す 関係書類と備品台帳の取得日が相違してい る事務取扱要領」に従い、事務に遺漏のな るものが1点みられた。 いよう適正な管理に努める。また、「備品管 理システム」の備品データにおいて、取得 日の相違について、管理換え作品履歴につ いて確認したところ、誤りがあったため、 それぞれ修正入力をした。 ○寄附の受け入れについて 寄附を受けた際の寄附関係書類が確認でき 【市長】 ず、備品台帳や現品に寄附の旨が表示され 今後、寄附受領にあたっては寄附受領課に ていることなどにより、寄附として確認が おいて「寄附受理に関する事務取扱要領」 できたことから寄附扱いとして処理されて に基づく事務処理の徹底を図るとともに、 いる事例があった。 寄贈された美術品等の評価方法や基準につ 寄附された美術工芸品は貴重な市の財産で いて、どのような方法で評価することが好 あり、寄附に係る関係規程に沿った事務取 ましいか、今後関係部局で研究していく。 扱を徹底されたい。 【教育委員会】 また、寄附の受理に際し、評価額の算定を 今後寄附受理の際には、「寄附受理に関する 行っていなかった事例が散見されているた 事務取扱要領」及び「北見市財務規則」に め、全庁的に統一された評価方法、一定の 従い、必ず評価額の算定を行うとともに適 基準づくりなどを検討し、適正な評価額の 切な管理を行う。 算定に努められたい。 ○美術工芸品の管理について 寄附された美術工芸品について評価額が1 【市長】 万円以上のものは、備品として備品台帳に 未登録となっている備品については、速や 登録しなければならないが、寄附されたも かに備品管理システムに登録するよう指導 のの一部には評価額が不明で、その後の評 を徹底する。 価も行われていないため、登録が見込まれ また、備品台帳と現品の実査及び備品管理 るものについても、登録されていない事例 システムのより適切な運用について、備品 が見られた。平成26年5月7日付総務部契 管理に関するマニュアルの作成や研修等を 約管 理課長名に よる「備品 の整理につ い 通じて啓蒙及び周知する。 て」の事務連絡では、 「金額が不明であれば 空欄で可」とされていたことから、未登録 のままとせず、早急に登録手続きをされた い。 【教育委員会】 備品台帳の登録や記載漏れ及び備品整理票 北見市民会館及び北見芸術文化ホールに所 の貼付漏れが散見されたことから、物品総 蔵している1万円以上の物件のうち、備品 括管理者は、北見市財務規則第207条に基づ として未登録であったものと、評価額不明 き備品台帳と現品との実査を行うことも検 のため未登録となっていたものについて、 討されたい。 備品登録を行った。なお今後は、「備品管理 現在の「備品管理システム」は、修復履歴 システム」の「備考欄」を活用し、所管換 や貸出履歴をデータ登録できない仕様とな え月日・所管先についての記載やその他修 っているが、修復履歴や貸出履歴は特に重 復履歴等重要情報を管理し、事務に遺漏の 要な情報であるため、美術工芸品の適正な ないよう適正な管理に努める。 管理として、システムの拡充についても検 討されたい。 ○美術工芸品の保管について 常設展示されている美術工芸品は執務室や 【市長】 応接室、会議室などに展示されている事例 美術 工芸品に限 らず備品の 管理につい て が多くみられた。 は、財務規則において良好な状態で保管す 将来にわたり所蔵品をより良好な状態で、 ることとされている。特に美術工芸品の保 市民への鑑賞に供するためには、美術工芸 管及び活用については、専門的な知識を要 品の劣化の原因となる直射日光やほこり等 する ことから、 関係部局間 で協議して い による汚損に対する保護措置を十分講じた く。 上で展示することが望まれる。 また、展示されていない美術工芸品の管理 については、北網圏北見文化センターの所 蔵品のように、恒温恒湿の環境下で管理し 【教育委員会】 ていくことが望ましいが、それぞれの所管 北見市で保有する美術工芸品の管理につい 部局においては、良好な環境のもとでの所 ては、北網圏北見文化センターの収蔵品に 蔵品管理は困難であり、さらに他の物品と 限ら ず学芸員が 協力できる 体制を検討 す 混在することによる破損等の危険性もある る。 ため、専門的な知識を有する学芸員などの 協力を得ながら適正な保管方法について検 討されたい。 ○美術工芸品の活用について 美術工芸品の取扱いが単に物品の管理とい 【教育委員会】 うだけではなく、美術工芸品としての特性 今後は、備品管理情報から庁内の美術工 を考慮し、市民に鑑賞の機会を広く提供す 芸品の状況把握に努めるとともに、年1回 るた めに全庁的 に所蔵品の 情報を共有 化 の北網圏北見文化センターの所蔵作品展や し、所管替や共同利用など、有効活用に向 随時行われるオープン展示等については、 けた方策を検討されたい。 市のフェイスブックやホームページ等活用 また、所蔵品の情報や展示会の情報をホー し、広く市民に鑑賞してもらえるよう周知 ムページで伝えるほかSNS※など情報技 する。 術を利用した活用策や単なる展示会にとど まらない集客性のあるイベントの企画など についても検討されたい。
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