留萌地域いじめ問題等対策連絡協議会の概要

平成 28 年度第1回 留萌地域いじめ問題等対策連絡協議会の概要
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平成 28 年6月8日
事務局:留萌教育局教育支援課
6月1日(水)、留萌合同庁舎において、「第1回留萌地域いじめ問題等対策連絡
協議会」を開催しました。会議には、管内の校長会、幼稚園長会、PTA 連合会、留萌
振興局保健環境部、警察署、法務局、生徒指導連絡協議会、民生児童委員連盟、人権
擁護委員協議会、社会教育委員連絡協議会、市町村教育委員会の代表者及び担当者等、
21 名が出席し、「いじめ問題等への対応」をテーマに、いじめの未然防止に向けた具
井之口会長(留萌教育局長)
体的な事例提供や協議をとおして今年度の具体的な取組の方向性を確認しました。
【事例提供①】羽幌中学校におけるいじめ防止の取組について
○
羽幌 中学 校教 頭 滝 本 秀明 氏
教育相談の事前アンケートや Q-U の実施により、子どもの実態のきめ細かな
把握に努めるとともに、 生徒会主体のあいさつ運 動 や部活動集会などをと おし
て、子どもの自己肯定感を高める取組を推進している。
【事例提供②】望ましいインターネット利用に向けた環境醸成事業について
○
外部と連携した情報モラル教室の実施によって、 大人よりも子どもの方がネッ
ト利用に関する知識が豊富であるという実態の把握や子どもたち自身がネットの
利用方法を見直す機会となった。
羽幌高等学校教諭 越前 友博 氏
【今年度の重点の実現に向けた協議】
重
点
①
○
子ども主体の活動(あいさつ運動、異年齢による班活動、標語・ポスター作成、「思いやり貯金箱」等)で子
どもを活躍させ、やり遂げさせる経験を積み重ねることを大切にしている。(留萌管内小中学校長会)
○
子ども会議では、生徒が主体となって互いのネット書き込みの状況を指摘し合う特徴的な取組が発表された。
また、自己有用感を高める取組として、書道・美術のコンクールやマラソン大会を実施している。(教育委員会)
○
重
点
②
子どもたちは携帯電話やゲームの使用時間がかなり長い状況にある。現在、警察や携帯電話会社、アプリ会社
等の外部機関と連携した情報モラル教室を展開している。(教育委員会)
○
法に触れる行為や文字のやりとりの危険性を保護者も含めて伝えていきたい。子どもを対象とした情報モラル
教室はもちろん、保護者を対象とした情報モラル教室も積極的に活用してほしい。(警察署)
○
子どもが何をしているのかを親がしっかりと把握しなければならない。親子で会話をしたり、一緒に活動した
りする時間を意図的に作る必要がある。(社会教育委員連絡協議会)
重
点
③
○
社会教育の充実を基に子どもの倫理観の育成を目指しているが、
家庭によって温度差がある。子どもの倫理観の育成に向けた取組に
保護者を巻き込むことが重要である。(教育委員会)
協議の様子
【第1回連絡協議会で確認された、今年度の具体的な取組】
重点①「子どもの自己有用感を高める取組の充実に向けて」
・子ども理解の取組を充実させ、情報を共有し、子どもの発達の段階を踏まえた子ども主体の取組
の実施
・子どもが存在感を感じられる場や認めてもらえる場の設定や、子どもたちが主体となったボラン
ティア活動などの地域に貢献する活動の実施
・道徳の時間の保護者・地域への公開と、参観した保護者も一緒に考える場面の設定
重点②「ネットトラブルを未然に防止する取組の充実に向けて」
・警察や法務局等の外部機関と連携したインターネットの光と影の両面について学ぶ情報モラル教
室の計画的な実施
重点③「子どもの基本的な倫理観を養うための家庭教育への支援の充実に向けて」
・情報モラルやネット利用も含めた子どもの望ましい生活習慣に向けた保護者向け研修会の実施
・学校と家庭、地域が連携した、親子で何かに取り組む場面の設定