03 H28 知事コメント(最終版)

(別紙)
平成28年度国の施策に対する重点提案・要望に関する
政府予算案のうち本県に特に関係する事項について
平成27年12月24日
千葉県知事
森田 健作
1 全体
一般会計の総額が過去最大の96兆7,218億円となる一方で、
社会保障関係費の伸びを抑えるなど、経済再生と財政健全化を着実
に推進していく政府の強い決意であると受け止めています。
また、地方財源については、歳出特別枠の減額や地方交付税の
別枠加算の廃止がなされたものの、地方創生への対応のため、まち・
ひと・しごと創生事業費が維持され、前年度と同水準の一般財源が
確保されるなど、地方に一定の配慮をいただいたと考えています。
国においては、地方創生の更なる推進によって、一億総活躍社会
を実現するとともに、力強い地域経済対策など、将来を見据えた
取組を一層進めていただきたい。
県としても、国と歩調を合わせて、経済の活性化及び地方創生に
全力で取り組んでまいります。
2 個別事項
(1)首都圏中央連絡自動車道の整備について
「効率的な物流ネットワークの強化」として、3,170億円
の決定がありました。
これにより、圏央道の整備が促進され、大栄・横芝間の事業が
進捗し、一日も早い全線開通に向け前進することで、成田・羽田
の両空港間のアクセス向上による首都圏の国際競争力の強化や、
企業立地の促進などによる経済の好循環に繋がっていくものと
期待しています。
(2)成田国際空港の整備について
庁舎耐震対策に加え、CIQエリアの利便性向上を検討するため
の調査等に国直轄事業費として49億円の決定がありました。
CIQエリア等ターミナルビルの利便性向上や、空港会社による
高速離脱誘導路の整備などにより、2020年東京オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けて、成田空港の更なる機能拡充が
図られることを期待しています。
(3)都心直結線について
「都心直結線の整備に向けた検討の推進」として、
1億29百万円の内数との決定がありました。
これにより、首都圏の国際競争力強化のために必要不可欠な都心
と成田空港・羽田空港間の鉄道アクセス改善に向けた調査・検討が
進むことを期待しています。国における検討がさらに加速するよう、
県としても引き続き働きかけてまいります。
(4)平成28年度の警察官の増員について
全国枠で要求がなされた994人の警察官の増員が全て認め
られ、このうち本県には53人が増員される見通しとなりました。
犯罪の起こりにくいまちづくりを一層推進していくとともに、
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に
向けて、今後も一人でも多くの警察官の増員が認められるよう
要望していくほか、県民の安全で安心できる生活の確保に向けて、
全力で取り組んでまいります。