県税のコンビニエンスストア収納事務委託契約書(案) 茨城県(以下「甲」という。),(収納代行業者)(以下「乙」という。)及び(各コ ンビニエンスストア)(以下「丙」という。)は,県税の収納事務について,次のとおり 委託契約を締結する。 (委託事務) 第1条 甲は,地方自治法施行令(昭和 22 年政令第 16 号)第 158 条の2の規定に基づき, 次に掲げる事務(以下「委託事務」という。)及びこれに付随する事務を乙及び丙に委託 し,乙及び丙は,これを受託するものとする。 (1) 委託事務の名称 コンビニエンスストアにおける県税の収納事務 (2) 委託事務の内容 別紙「県税のコンビニエンスストア収納に係る仕様書」(以下「仕 様書」という。)のとおり (関係法令等の遵守) 第2条 乙及び丙は,委託事務を行うに当たり,地方自治法(昭和 22 年法律第 67 号),地 方自治法施行令,茨城県規則(平成5年茨城県規則第 15 号)その他関係法令を遵守するも のとする。 2 乙及び丙は,この契約書及び仕様書に基づき,誠実に委託事務を履行するものとする。 (委託期間) 第3条 委託期間は,平成 年 月 日から平成 31 年3月 31 日までとする。ただし, 平成 28 年4月1日から平成 30 年9月 30 日までに作成する納付書に係る収納に限 る。なお,この契約期間中であっても,平成 28 年度以降の歳入歳出予算において, この契約に係る金額に減額又は削除があった場合はこの契約は解除できる。 (委託料) 第4条 甲は,甲乙間で別に締結する協定に基づき,乙に委託事務に要する費用(以下「委 託料」という。)の全額を支払うものとする。 2 委託料には,乙及び丙に係る委託事務の費用を含むものとし,乙は丙に対し丙に係る委 託事務の費用を支払うものとする。 (契約保証金) 第5条 契約保証金は,茨城県財務規則第 138 条第2項第6号の規定により免除する。 (履行場所) 第6条 委託事務の履行場所は,乙の本店の所在地並びに丙の直営店及び丙とフランチ ャイズ等契約を締結している加盟店(丙とエリアフランチャイズ契約を締結している エリアフランチャイザーの直営店及びエリアフランチャイザーとの間でフランチャイ ズ契約を締結している加盟店を含む。)の所在地とする。 (収納金の管理) 第7条 乙は,丙から振込みを受ける収納金を,その他の金銭と分別して管理するもの とする。 2 乙及び丙は,収納金を事業資金として運用し,若しくは担保に供し,又は収納金を 乙若しくは丙の債務と相殺してはならない。これらに類する行為も,同様とする。 (再委託の禁止) 第8条 乙及び丙は,委託事務の履行に当たっては,委託事務の全部又は一部を第三者 に委託し,又は請け負わせてはならない。ただし,あらかじめ甲の承認を得た場合は, この限りでない。 (権利義務の譲渡等の禁止) 第9条 乙及び丙は,この契約により生ずる権利又は義務を,第三者に譲渡し,若しくは継 承させ,又はその権利を担保に供してはならない。 (秘密の保持) 第 10 条 甲,乙及び丙は,委託事務の実施に際して知り得た事実を第三者に漏らしてはなら ない。この契約の終了後も,同様とする。 2 乙及び丙は,県税の収納金に関する情報を,善良なる管理者の注意義務をもって管理す るものとする。 (個人情報の保護) 第 11 条 乙及び丙は,委託事務を処理するため個人情報を取り扱う場合には,茨城県個人情 報の保護に関する条例(平成 17 年茨城県条例第1号)第7条及び第8条の規定の遵守に 関し必要な措置を講ずるほか,別記事項を遵守しなければならない。 (書類の保存) 第 12 条 丙は,県税を収納した収納金に係る領収済通知書につき,年度別に整理し,及 び区分し,それぞれ領収日付印の属する年度(4月1日から翌年の3月31日)の翌 年度から起算し、5年間保管しなければならない。 2 前項の保存期間が経過したときは,丁は当該書類につき,前2条の規定の趣旨に適 うよう配慮の上,破棄しなければならない。 (検査) 第 13 条 甲は,委託事務に関する乙及び丙の帳票,書類等を定期又は随時に検査することが できる。 2 甲は,前項の検査により,改善する必要を認めたときは,乙又は丙に,その是正を指示 することができる。 (経営状況の報告) 第 14 条 甲は,必要に応じ,乙及び丙から,経営状況の報告を受けることができる。 (苦情,照会等の対応) 第 15 条 乙及び丙は,納税者等の第三者から収納金の内容に関する苦情又は照会を受けたと きは,速やかに甲に報告するものとする。 (損害賠償責任) 第 16 条 委託事務の履行に当たり,甲又は第三者に損害が生じたときは,乙又は丙は,故意, 過失その他の帰責事由の所在に従い,通常起こり得る直接的な損害であって現実に発生し たものに限り,賠償しなければならない。ただし,その損害のうち甲の責めに帰すべき事 由により生じたものについては,この限りでない。 2 委託事務の履行に当たり,甲の責めに帰すべき理由により乙又は丙に生じた損害につい ては,甲は,当該損害を賠償する責めを負うものとする。ただし,逸失利益及び予見不可 能な特別の事情から生じた損害については,甲は,責任を負わないものとする。 (報告義務) 第 17 条 乙及び丙は,事故が発生したとき,又はやむを得ない事由により委託事務を履行す ることができないときは,直ちにその旨を甲に報告しなければならない。 (契約解除) 第 18 条 甲,乙又は丙は,他の契約当事者が次の各号のいずれかに該当する場合において, 相当期間を付してその者に是正を催告し,当該期間を経過してもなお是正されないとき は,この契約を解除することができる。 (1) この契約に違反したとき。 (2) この契約の履行に関し,不正又は不当な行為があったとき。 2 甲,乙又は丙は,他の契約当事者について,次の各号のいずれかの事由が生じたときは, 他の契約当事者に対して何ら催告を要することなく,この契約を解除することができる。 (1) この委託事務を実施するに当たり,故意又は重過失により,他の契約当事者に損害 を与えたとき。 (2) 信用状況が悪化したと認められる相当の事由が生じたとき。 3 前2項の規定による解除の場合においては,当該解除をした者は,解除事由を生ぜしめ た者の損害については,責任を負わないものとする。 (履行遅延による違約金) 第 19 条 乙及び丙は,正当な理由なく収納金の振込み又は払込みに遅延があったときは,当 該遅延日数に応じ,その収納金額につき年 2.9 パーセントの割合を乗じて得た額(その額 に 100 円未満の端数があるとき,又はその全額が 100 円未満であるときは,その端数相当 額又はその全額を切り捨てた額)を違約金として甲に支払わなければならない。ただし, 災害その他のやむを得ない理由があると甲が認めた場合は,この限りでない。 (免責) 第 20 条 甲と納税者との間の債権債務及び納付書の記載事項に関する紛議については, 甲が 責任を持って処理し,乙及び丙は,一切その責任を負わないものとする。 2 前項に定めるもののほか,天災地変,通信手段の不具合その他の乙及び丙の責めに帰す ことのできない事由により甲に生じた損害については,乙及び丙は,一切その責任を負わ ないものとする。 (実績報告) 第 21 条 乙は,仕様書 16 に定める準備業務が完了したときは,甲に準備業務の実績報 告書を平成 28 年3月 31 日までに提出しなければならない。 2 甲は,前条の規定により,乙から実績報告書の提出があったときは,遅滞なく当該 業務がこの契約に適合するものであるかどうか検査を行うものとする。 (委託事務内容等の変更) 第 22 条 甲,乙又は丙のいずれかが,委託事務の内容等について,これを変更する必要 が生じたと判断したときは,甲,乙及び丙が協議し,当該変更について決するものと する。 (疑義等の決定) 第 22 条 この契約に定めのない事項及びこの契約に関し疑義が生じたときは, 甲乙丙協議し て定めるものとする。 (管轄裁判所) 第 23 条 この契約に関し甲,乙又は丙が訴訟等を提起するときは,甲の事務所の所在地を管 轄する裁判所を第一審の裁判所とする。 この契約を証するため,本書3通を作成し,甲乙丙記名押印の上,各1通を保有する。 平成 年 月 日 甲 乙 丙 茨城県水戸市笠原町978番6 茨城県知事 橋 本 昌 別記 1 受託者の責務 乙及び丙は,委託事務を処理するに当たっては,個人情報の保護の重要性を認識 し,個人の権利利益の保護に十分留意して行うように努めること。 2 個人情報の収集の制限 乙及び丙は,委託事務を処理するため,個人情報を収集するときは,委託事務の 目的を達成するために必要な範囲内で行うこと。 3 不要情報の廃棄 (1) 委託事務が完結したときは,乙及び丙は,委託事務を処理するため収集し,又 は作成した個人情報を,甲の指示に従い,速やかに廃棄すること。 (2) 乙及び丙は,電子計算機等を用いて委託事務に係る情報を管理している場合に おいて,当該電子計算機等を廃棄又は転売若しくは譲渡(リース等の場合は返却) するときは,当該電子計算機等に記録されている個人情報を完全に消去し,かつ, 復元できない状態にしなければならない。 4 個人情報の目的外利用及び外部提供の禁止 乙及び丙は,委託事務を処理するため収集し,若しくは作成した個人情報又は甲 から提供された個人情報は,委託事務を処理するためにのみ利用するものとし,他 の目的のために使用し,又は第三者に提供しないこと。 5 複写及び複製の禁止 乙及び丙は,委託事務の履行に必要な情報の記録を,甲の承諾なく複写し,又は 複製してはならない。 6 個人情報についての事故報告 乙及び丙は,個人情報について外部への漏えい,紛失その他の事故が発生したと きは,速やかに甲に報告し,その指示を受けること。 (案) 県税収納事務委託に係る委託料に関する協定書 茨城県(以下「甲」という。)と (以下「乙」という。)とは,茨城県 県税収納事務委託契約書第4条第1項の規定に基づき,委託料に関する事項について,次の とおり協定を締結する。 1 委託料は下記の各号のとおりする (1)準備費用 円とする。 円とする。 (平成 28 年4月1日から平成 30 年9月 30 日までに作成する納付書に係る収納 に限る。) (2)収納件数1件当たり 2 委託料の計算の基礎となる収納件数は,乙が甲に払込みをした1箇月分の収納金に 係る確報データの件数とする。 3 甲は,次の各号に定める額の合計額を乙に支払うものとする。ただし,1円未満の端数 があるときは,これを切り捨てるものとする。 (1) 収納件数1件当たりの委託料に収納件数を乗じて得た金額 (2) 前号の規定による額に消費税法(昭和 63 年法律第 108 号)第 29 条に定める税率とそ の税率に地方税法(昭和 25 年法律第 226 号)第 72 条の 83 に定める税率を乗じて得た 率とを合計した率を乗じて得た額 4 甲は,毎月の乙及びコンビニエンスストアの業務の履行の完了を確認した後,乙の適 法な請求書を受理した日から 30 日以内に委託料を支払うものとする。 この協定を証するため,本書2通を作成し,甲乙記名押印の上,各1通を保有する。 平成 年 月 日 甲 乙 茨城県水戸市笠原町978番6 茨城県知事 橋 本 昌
© Copyright 2024 ExpyDoc