五島市工事費内訳書取扱試行要領

五島市工事費内訳書取扱試行要領
(目的)
第1 この要領は、
「建設業法」
(昭和 24 年法律第 100 号)第 20 条及び「公共工事の入札及
び契約の適正化の促進に関する法律」
(平成 12 年法律第 127 号)の趣旨を踏まえ、五島市が
発注する建設工事(建設業法第2条第1項に規定する建設工事をいう。以下同じ。)の入札
について、入札参加者の積算努力の促進を図るため、入札者に工事費内訳書の提出を求める
こととし、必要な事項を定めるものとする。
(対象工事)
第2 五島市が発注する建設工事のうち、一般競争入札又は指名競争入札に付する工事を対象
とする。
(提出時期)
第3 工事費内訳書は、入札時に提出を求めるものとする。
(内容及び様式)
第4 工事費内訳書の内容及び様式は次のとおりとする。
(1)数量総括表に掲げる費目、各工種、種別、細別に相当する項目に対応するものの単位、
員数、単価及び金額(営繕工事にあっては、数量書に掲げる工事種目に対応する科目別内
訳書、細目別内訳書に摘要、単位、数量及び単価に対応する金額を表示したもの。)を記
載すること。
(2)工事費内訳書の様式は任意とする。ただし、商号又は名称並びに代表者氏名、住所、工
事名及び工事場所を記載し、押印すること。
(3)工事費内訳書の合計額は入札額と同額とし、値引き、マイナス計上の項目(スクラップ
控除等を除く)及び1式表示(入札説明書中の数量総括表(数量書)で1式表示となって
いるものを除く。)を設けないものとする。ただし、営繕工事については、やむを得ない
場合に限り、1式表示を認める。
(審査等)
第5 工事費内訳書の審査等は次のとおりとする。
(1)審査の対象
落札候補者(予定価格と最低制限価格の範囲内で最低価格の者)に限る。ただし、落札
候補者が次順位者以降に移行した場合は、次順位者以降の者とする。
(2)審査の内容
工事内訳書の未提出又は不備があるかの審査を実施する。
(3)審査の時期
ア
指名競争入札
入札会場にて、落札者決定までに実施する。
イ
一般競争入札
落札候補者決定後、落札者決定までに実施する。
ウ
総合評価落札方式適用工事
落札候補者決定後、落札者決定までに実施する。
(4)審査の結果
第6項に規定する「工事費内訳書審査項目」の1から5に該当する場合(軽微な誤記等
を除く)は、五島市財務規則(平成 16 年五島市規則第 43 号)第79条第2号に該当する
ものとして、その者の行った入札を無効とする。なお、該当者については、「工事費内訳
書の不備による入札無効通知書」(別記様式第1号)により、その旨を通知するものとす
る。
(5)審査者
入札担当課の係長以上と係員の2名以上で実施する。
(6)その他
くじ引きにより落札者の決定を行う場合は、くじ引き後の対象者の工事費内訳書を審査
する。その結果、その者の入札書が無効となった場合には、再度くじ引きにより対象者の
決定を行い該当者の工事費内訳書の内容を審査する。
(入札無効の判断基準)
第6 前項第4号に規定する入札を無効とする場合の判断基準については、次の審査項目のと
おりとする。
工事費内訳書審査項目
類
1
型
未 提出であると認め
られる場合(未提出であ
ると同視できる場合)
番号
(1)
(2)
記 載すべき事項が欠
けている場合
3
内訳書とは無関係な書類である場合(例:領
収書、会社概要など)
(4)
白紙である場合
(5)
内訳書に押印が欠けている場合
(6)
内訳書が特定できない場合
(2)
添 付すべきではない
書類が添付されていた
場合
他の工事の内訳書である場合
(1)
備考
内訳書の全部又は一部が提出されていない
(3)
(7)
2
未提出又は不備とされる場合
(注1)
他の入札参加者の様式を入手し、使用してい
る場合
内訳書の記載が全くない場合
入札公告又は入札執行通知書に指示された
(注2)
項目を満たしていない場合
(注3)
他の工事の内訳書が添付されていた場合
(1)
場合
4
記 載すべき事項に誤
りがある場合
(1)
発注者名に誤りがある場合
(注2)
(2)
発注案件名に誤りがある場合
(注2)
(3)
提出業者名に誤りがある場合
(4)
内訳書の合計金額が入札金額と異なる場合
(注3)
5 その他未提出又は不備がある場合
(注1)複数提出された工事費内訳書の表記・内容等から当該入札案件に対応したものが特定
できるものとしても、発注者が独自に複数の工事費内訳書から1つを取捨選択できる
ものではないため、無効として取り扱うものとする。
(注2)軽微な誤記の場合(同一性が確認できる場合)は、無効としないことができる。なお、
軽微な誤記として有効とするかどうかについては、
「五島市入札書等の審査基準」
(平
成 27 年3月 25 日 26 五財第 1791 号)の取扱いに準じるものとする。
(注3)a.工事費内訳書の合計金額と入札金額が一致していない場合は、入札を無効とする。
b.工事費内訳書中に、
「値引き」とうい項目を設定している場合及びマイナス計上の
項目(スクラップ控除等マイナスで計上すべきものは除く)がある場合は、入札を
無効とする。値引きという項目を設けるのではなく、金額を引き下げた部分は引き
下げをした後の金額(単価)で見積金額を記載すること。
c.数量総括表に掲げる費目、各工種、種別、細別に相当する項目において、数量総
括表では数量が1式表示となっていないものを1式表示で記載している箇所があっ
た場合は、入札を無効とする。ただし、1式表示を行うにつき、入札公告における
設計図書等に対する質問等により契約担任者に事前に了承を得た場合は、この限り
ではない。なお、営繕工事については、やむを得ない場合に限り、1式表示を認め
るものとする。
(工事費内訳書の取扱い)
第7 提出された工事費内訳書の取扱いについては、次のとおりとする。
(1)提出された工事費内訳書の引換え、変更又は撤回(取消)は認めない。
(2)提出された工事費内訳書は、返却しない。
(3)提出された工事費は、必要に応じて公正取引委員会に提出する。
(4)提出された工事費内訳書は、五島市情報公開条例(平成 16 年五島市条例第 16 号)第7
条の不開示情報に該当するものとし、開示対象としない。
(入札が無効となった者の取扱い)
第8 工事費内訳書の不備により入札が無効となった場合において、談合等の不正な行為が確
認できないときは、指名停止の措置を行わない。
(落札決定後に落札者以外の工事費内訳書に不備が判明した場合の措置)
第9 落札候補者の工事費内訳書の審査の結果、落札候補者を決定した後に落札者以外の入札
参加業者の工事費内訳書の入札の無効が明らかになった場合においても、落札決定後の入札
事務を妨げないものとする。
(入札参加者に対する周知方法)
第 10 入札公告及び入札執行通知書に、次の内容を明示する。
(1)工事費内訳書は、入札書と併せて提出すること。
(2)工事費内訳書を提出するにあたっては、五島市工事費内訳書取扱要領を参照すること。
(保管期間)
第 11 工事費内訳書の保管期間は、契約者分については入札終了月の翌月から5年間とし、そ
の他の入札参加者分については入札終了月の翌月から1年間とする。
附 則
この要領は、平成 27 年4月1日以降に入札公告又は入札執行通知する建設工事に適用する。
(平成 27 年3月 25 日 26 五財第 1792 号)
ただし、第6項に規定する「工事費内訳書審査項目」の備考(注3)の適用については、
平成 27 年4月1日から平成 28 年3月 31 日までに入札公告及び入札執行通知する建設工事に
おいては、
「入札を無効」とあるのを「該当者に文書により注意した上で、入札を有効」とす
る。
別記様式第1号
工事費内訳書の不備による入札無効通知書
住
所
商号又は名称
代 表 者 名
様
契約担任者
印
さきに入札執行しました下記工事については、落札者の決定(総合評価落札方式の場合は、
落札候補者の決定)を保留していますが、工事費内訳書の審査の結果、貴社の行った入札が無
効であることを認めましたので通知します。
記
1.入 札 公 告 日
平成
年
第
号
月
日
月
日
(入札執行通知日)
2.工 事 番
工
事
3.工 事 場
号
名
所
4.入札執行の日時
5.工 事 内 訳 書 の
不 備 の 内 容
五島市
平成
年
時
分