第2次千葉市食育推進計画(案)に対する意見の概要と市の考え方 № 該当箇所 1 2 3 4 意見の概要 市の考え方 修正 全般 私たちの身体が、どれほどかけがえのないものかを理解して もらう取組みを追加してほしい。児童生徒や保護者の世代に 「健康が大事・食事が大切」と思ってもらうために、自分の存 在をかけがえのないものと思う自尊感情を育むことが必要であ る。 生活習慣病の背景因子として、子ども達の自尊感情の低下が ある。千葉県で私どもが行った小中学生のアンケートによる と、早寝早起き朝ごはんが守れていれば守れているほど、肥満 度が少ない、ファーストフードが少ない、野菜が好き、という ばかりでなく、学校に行くのが楽しい、自分に良いところがあ ると思える、というように自尊感情も良好なことがわかった。 さらに、朝すっきり目覚める、朝夕挨拶をすることにも関連し ていた。 最近、困難な状況にもかかわらずうまく適応できる力として 自尊感情が重要だと指摘されている。肯定的な未来志向、感情 の安定していること、興味関心が多様であること、そして忍耐 力があることが、その特徴的な心理的特性であるとされてい る。そのような心を持てるためには、生活習慣の重要性を強調 している。 生活習慣の重要性は認識しており、 規則正しい生活リズムや望ましい食習 慣を身に付けるよう各ライフステージ に応じた食育の推進に取組むこととし ています。 また、思春期保健対策事業では、思春 期の子ども及びその親に対し、自分の 身体を大切にすることを学ぶ教室を実 施することとしています。 - 全般 食育のための重要なポイントは、骨格としては食育基本法に 沿って対応するべきものだが、「国民が自ら取り組み、国民が 主役となった、国民的な広がりも持つ運動」となるためには、 市としての独自性や地域性、そしてなにより市民のニーズと健 康に関する将来予測に基づいた食育計画を構築することが大事 であると考える。 本計画は、食育基本法に基づく市町 村食育推進計画であり、国の第2次食 育推進基本計画等を踏まえ、本市の地 域特性や実状を反映させました。 今後、食をめぐる諸事情の変化に対応 するため、進捗状況の評価と確認を定 期的に審議していくこととしていま す。 - 妊娠期は母体の健康と胎児の成長に とって大切な時期であると認識してお ります。 ご意見については、事業展開にあたり 参考とさせていただきます。 - 乳幼児期は心身の発達が著しい時期 であり、乳幼児の発育・発達段階に応 じた栄養指導の充実を図るとともに、 保育所(園)では、食育計画に基づ き、子ども一人ひとりの発育・発達に 応じた食育を推進することとしていま す。 ご意見については、事業展開にあたり 参考とさせていただきます。 - 妊娠期の母体を守り、社会環境的にも保護する。 (1)妊婦に必要な食育の指導をする。 ・タバコや酒の害、医薬品摂取への注意、感染症対策 ・食物アレルギーに注意しながら、十分なタンパク質を摂るこ と 家庭・地 ・貧血対策の方法、カルシウムの十分な補給、葉酸を含めたビ タミン類の摂取 域におけ (2)夫や家族の家庭内での妊婦への協力方法を啓発する。 る食育の (3)職場や社会が妊婦の必要性を理解し、快適な食育の環境 推進 を提供する。 ・妊婦は頻回に飲食をしてトイレにも行き、休憩を取ることが 必要であることを啓発する。 ・甘い物や炭水化物・脂質を抑えた食事を提供できる場所と機 会を確保する。 乳幼児の食育環境を改善し、適切な栄養補給方法を社会に啓発 し、助成する。 家庭・地 (1)1歳未満、特に生後6か月未満の子どもにタンパク質を 食べさせると消化酵素が形成されていないので、アレルギーに 域におけ なることを社会的に啓発する。 る食育の (2)母乳の効能は大きいので、1歳未満の子どもを持つ母親 推進 が授乳しやすい設備や社会的啓発を行う。 (3)保育園などの施設でも、乳幼児に必要な食物と摂取方法 を実施できるように指導していく。 1 第2次千葉市食育推進計画(案)に対する意見の概要と市の考え方 № 該当箇所 意見の概要 市の考え方 修正 5 保育所 (園)、 幼稚園、 学校等に おける食 育の推進 園児や小中学生に対する食育の強化 (1)食事摂取の重要性を教育の中でも教えていく。(頭が良 くなる。身体が強くなる) (2)甘い物や脂肪分の多い食事など、健康を損なう食品を教 える。 (3)タバコの害やアルコール中毒などの啓発をする。 (4)調理実習などを健康と考えて増やしていく。 幼稚園では幼稚園教育要領、学校で は食に関する全体計画に基づき、それ ぞれの教育活動を通じて取組んでいく こととしています。 ご意見については、事業展開にあたり 参考とさせていただきます。 - 6 地域社会に対して食育の重要性を啓発する。 (1)長野県の県と市町村を挙げての健康活動を視察し、指導 家庭・地 を受ける。 域におけ (2)食育・健康支援の地域活動団体を支援する。 る食育の (3)料理教室や食の会などを支援する。 若い女性たちが忙しくしている女性たちが料理の仕方や手軽な 推進 食べ方を身に付けていないので外食をする傾向があり、子ども や高齢者にも悪影響を与えている。 誰もが気軽に食に関するさまざまな 体験や学習ができるよう、地域の身近 な場所で講座等を実施することとして います。 また、食を通して地域の健康づくりの ためのボランティア活動を行う食生活 改善推進員を育成し、地域における食 育の推進に取組むこととしています。 ご意見については、事業展開にあたり 参考とさせていただきます。 - 7 全般 地域性の考慮 1千葉市の地域性 (1)千葉市は、東京への通勤圏であると共に、独自の経済圏 を確保している。 (2)商業施設、住居地域、工業地域、農業域では、郊外型地 域などの多様性がある。 (3)千葉市で生まれたり、長期間居住している人々と共に、 短期居住者や転入者が多くいる多様な構成を見せている。 (4)核家族、大家族、単身者がそれぞれ多様な過程を形成し ている。 (5)所得、知識水準、文化、民族性などが異なる多様な住民 が居住している。 2千葉市の特性 (1)子どもや独身者そして若い家族など、情報収集能力が早 い世代が多く、流行に左右されることが多い。 (2)食育に最も必要なその世代が最も動きの速い活動と生活 様式を持っている。 ご意見については、事業展開にあたり (3)子どものいる家族、特に若い世代では、子育てと仕事が 参考とさせていただきます。 最も困難を抱えている。 (4)助けや協力の必要な人々ほど、地域社会や外部からの援 助が難しい状況にある。 3千葉市の将来性 (1)広い土地と整った交通網を保有する湾岸都市として未来 の可能性がある。 (2)成田や羽田と近く、郊外も確保しているので、国際都市 としての可能性がある。 (3)居住人口が多く、経済圏も確立しているので、財政・経 済的に可能性がある。 今後、都市は、その独自性と優位性そして将来構想をしっかり と確率して、都市計画を立てなければならない。ただ、人が来 るから対応するという後手に回るのではなく、こういう人々を 集めたいということに関して、健康や豊かな生活として食育を 重視する必要がある。 2 -
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