ゼミ研究発表会報告の概要 1. 中田 淳・吉田 朱里(大野ゼミ) 本報告では

ゼミ研究発表会報告の概要
1. 中田 淳・吉田 朱里(大野ゼミ)
本報告では平成 23 年度から実施されている「尾道地域医療連携推進特区」に
焦点をあて、制度の目的や取り組み、またその進捗状況などについて見ていく。
尾道地域医療連携推進特区とは、ICT を活用した地域内における医療・介護情
報の共有化の推進や在宅診療、服薬指導などの充実によって、
「高齢者が住み慣
れた地域で安心して暮らし続けるための地域社会の確立」を目標に設置された
特別行政区である。特に他職種協働の発展、離島・へき地患者や終末期患者な
どが在宅で充実した医療を受けられる体制づくりの推進を目指すものであり、
またこうした取り組みを通じて医療費の抑制や雇用の増加などの効果も期待さ
れている。
2. 森 貴文(西村ゼミ)
本稿の目的は、競争の激しくなった市場(red ocean)で企業が勝ち残るために
差別化をはかる方策を検討することである。ただ差別化をはかるために新製品
や新たなサービスを開発することになれば、莫大なコストが必要となり資金や
技術力の乏しく競争力のない企業は、その激化した市場で生き残るのは困難で
ある。そこで本稿では、コストのかからない差別化を目指すべく、ブルー・オ
ーシャン戦略(blue ocean strategy)を用いて激化する市場でどうすれば企業
が勝ち残ることができるのかを論究する。
今城 雄大(西村ゼミ)
本論文では、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの戦略と発展過程を考察し、
金融機関の USJ に対する融資可能性の適否を探っていく。はじめに USJ の動向
と経営戦略を考察する。例えば、USJ のテーマ改変、USJ の構想とそれをつなぐ
過程を明らかにする。次に USJ を成長・発展させたアイデアを導き出す方法に
ついて究明し、最後に USJ に融資する価値とその判断について、テーマパーク
分析の着眼点をもとにして金融機関による USJ に対する融資の適否について検
討する。
3. 大星 光平・岸田 巧(川勝ゼミ)
本研究では,収集した楽譜データにおける各音を集計し,旋律を自動的に生
成するシステムを VisualBasic 言語により開発する.ここでは,収集するデー
タ(学習データと呼ぶ)として外国民謡に焦点を合わせ,調性などを基準にし
て学習データをいくつかのグループに予め分類しておく.各音には,次のよう
にして整数を割り当てることができる.すなわち,中央ハ(C4)に 37 を,この
半音高い音(C4#)に 38 を割り当て,同様にして 8 オクターブ分の音を 1~96
の整数に変換する.なお,休符は 0 とする.また,音の遷移のもっともらしさ
を N-gram によりモデル化し,旋律を自動生成する方法を提案する.つまり,
直 前 の N-1 個 の 音 か ら 成 る 旋 律 X  ( x n  N 1 , x n  N  2 ,  , x n 1 ) の 次 に 音
x n ( x n  0,1,  ,96 )が出現する確率は,P ( x n | X) により表現される場合に注目して
システムを開発する.この確率は学習データのグループごとに求めることにす
る.さらに,異なるグループから求められた確率を用いて生成された旋律を比
較し,この結果についても考察する.