GPS と AR カメラを利用した USJ アプリの提案

GPS と AR カメラを利用した
USJ アプリの提案
~スマホから見るもう一つの USJ~
2015 年 1 月 16 日
花川ゼミ
5111145
中田悠貴
5111146
中田優太
1
目次
第1章
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
第2章
関連研究・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2.1
概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2.2
AR・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2.2.1 AR 種類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2.3
GPS ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
2.4
テーマパークアプリ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
2.4.1 テーマパークアプリの種類・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
2.4.2 アプリ紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
第3章
USJ アプリの紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
3.1 概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
3.2 特徴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
3.3 アトラクション待ち時間とショースケジュール検索機能 ・・・・・・・・・・14
3.4
施設検索機能・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
3.5
AR カメラ機能・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
3.6
利用率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
3.7 男女比・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
3.8
機能問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
3.8
機能問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
第4章
提案・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
4.1 概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
4.2 背景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
4.3 USJ の問題点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
4.4全体像 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
4.5 機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
4.5.1
GPS 機能を利用したキャラクターナビゲーション ・・・・・・・・・・・26
4.5.2
ワンダーAR・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
4.5.2.1
クイズ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
4.5.2.2
世界マッピング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
第 5 章 今後の発展・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
第6章
6.1
第7章
まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
今後の課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
謝辞・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
2
第1章
はじめに
USJ と聞けば知らない人はほとんどいない、日本を代表するテーマパークである。USJ は
近年少しずつ来場者を増加してきた。開園当初は 1100 万人もの来場者が訪れ、世界で最初に
1000 万人を超えた記録を持っている。しかし、来園から数年ごとに来場者が減少していた、
しかし 2012 年「ユニバーサル・ワンダー・ランド」ができるとともにファミリー層の来場者
が増え来場が 800 万人だったが、2013 年には 1000 万人を超える来場者が訪れた。人気を取
り戻しつつある USJ はさらに「ウィザーディング・オブ・ハリーポッター」が 2014 年に完
成し、2014 年も来場者数が 1000 万人を超えた。
このように人気の息を吹き返した USJ である。このように来場者数が訪れることは企業に
とってはとても嬉しいことである。しかし来場者からすればそうとは言えない。来場者が増
え、アトラクションの待ち時間が増えるため、1 日でパーク内充分に回ることができないから
である。そのため長い待ち時間に待たされることになる。また USJ では「映画スタジオ」の
コンセプトを超えて、さまざまなキャラクターとのコラボレーションが多く、映画の街並み
があまり映画スタジオと認識されずらくなっている。このように考えた結果我々は今回 USJ
テーマパーク周辺で調査したアンケート結果をもとに USJ の公式アプリを利用した提案をす
る。
提案は 2 つあり、パーク内を時間短縮しながら風景を楽しむことができる、GPS 機能を利
用した「キャラナビ」とアトラクションの待ち時間と映画スタジオの街並みを使って楽し
む、マーカーレス型 AR を利用した「ワンダーAR」である。
本論文では第 2 章に関連研究について述べる。第 3 章では USJ アプリの紹介、第 4 章では
我々の調査および提案について述べる。第 5 章では、今後の発展について述べる。第 6 章に
まとめについて述べる。
3
第2章
関連研究
2.1 概要
本章では USJ アプリの提案にあたり、利用する技術ついて紹介する。紹介するのは以下の
通りである
(1)AR
(2)GPS
(3)テーマパークアプリ
2.2
AR
AR(Augmented Reality)とは拡張現実の事である。拡張現実とは、現実世界に何かを補
うという意味であり、目の前にある現実以上の情報を提示する。つまり現実世界より AR を
使うと多い情報が得られる。そのことを AR という。
2.2.1
AR 種類
AR には大きく分けて 2 つのタイプがあり、3 つの種類がある。
「ロケーションベース
AR」
、この機能には「位置情報」の 1 つ種類がある。「ビジョンベース AR」には 2 種類あり
「マーカー型 AR」
「マーカーレス型 AR」である(図 2-1 参照)。
図 2-1
AR の種類紹介、利用イメージ紹介
出 所 ) http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1109/26/news136.html
次に「ロケーションベース AR」である。これは位置情報 AR の 1 種類である。
・位置情報 AR
位置情報 AR は GPS などの位置情報をもとに付加的な情報を現実世界に表示するものであ
4
る。また位置情報だけでなく、磁気センサや加速度センサを利用し、カメラを向けている方
角や傾きも認識します。このような複数の情報を併用して行うが、現状利用できるデバイス
やプラットフォームでは比較的容易に扱えるようになっている。しかし、ロケーションベー
ス AR では、GPS を中心に動くため、付加情報の表示が位置情報によってずれてしまう可能
性がある。そのため周囲に高いビルなどが多いと精度を欠くことがある。
二つ目に「ビジョンベース AR」である。ビジョンベース AR には先に書いた通り 2 種類あ
る。
「マーカー型 AR」
「マーカーレス型 AR」である。
・マーカー型 AR
マーカー型 AR は認識されることで、付加情報を表示する位置を特定し出現キーマーカー
を利用します。マーカーは認識対象となる決まった形の図形である。マーカー型は図形を設
置することができるので、表示位置を正確に決めることができる。すぐに利用できる OSS の
ライブラリが公開されているので、比較的に取り組みやすいのである。しかしマーカーを事
前に準備する必要がある。物理的な場所や環境にマーカーを置くことが難しい場合は利用で
きない可能性がある。
・マーカーレス型 AR
マーカーレス型 AR は特定のマーカーなどを利用せず、現実環境に存在している物体や空
間的に認識することで付加情報を定位位置に表示することができる。特別なマーカーを用意
する必要がなく、物理的なスペースや既存の風景のままピンポイントで付加情報を表示する
ことができる。しかし、空間認識と同時に物体の認識をする場合、計算量が増加するので、
ハードウェアの能力が高い必要がある。また細かく計算しながら設計していくので専門的知
識が必要となり、容易に取り組むことは困難である。
このように AR 中にはさまざまなメリット、デメリットがある。以下の表はまとめたもの
である。
5
表 2-1
技術面で見た 3 つの主な AR 実現方法のまとめ
ビジョンベース AR
ロケーションベース
要素
技術
実現
方法
メリ
ット
AR
マーカー型
マーカーレス型
位置情報
マーカー認識
物体認識
GPS などから取得した位置情報に対して付加 「マーカー」と呼ばれる 特定の物体や図形などを認識し情報を重
的な情報を重ね合わせる
特殊な 2 次元データ上 畳
に情報を重畳
○GPS、磁気センサ、加速度センサなどの比較 ○特定の物体にピンポ
○特定の物体にピンポイントに情報を重
的枯れた技術の組み合わせで実現可能
イントに情報を重畳
畳できる
○比較的容易に実装できる
○技術的に成熟
○特別なマーカーを用意する必要がない
○OSS ライブラリで簡
○風景や物体といったマーカーが置けな
単に試せる
い(置きたくない)場所にも適用可能
デメ ●GPS の精度に依存(正確な位置特定は複数の ●マーカーを用意しな
●計算量・安定性・精度のあらゆる面で課
リッ 技術を組み合わせる必要がある)
ければならないという
題があり簡単には試せない
物理的/心理的な障壁
●学術的な知識が必要となる場合も多い
ト
出所)http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1109/26/news136.html
2.3
から引用
GPS
(1)概要
GPS とはグローバル・ポジショニング・システムの略称で日本語では全地球測位網であ
る。地球の周回軌道を 24 個の衛星が回っておりどの場所にいても 3 つ以上の電波を得ること
ができる。衛星から発信される情報を利用して受信者と GPS の距離を測定し現在地の経度・
緯度を割り出すことができる。
(2)GPS の利用しているもの
GPS は従来、軍事、宇宙利用をされていた。そのため GPS は一般人からは遠い存在であ
った。しかし近年は身近な存在にした物がある。それはカーナビゲーションである。車に搭
載し、目的地の座標まで案内してくれるものである。これの普及により、が身近なものにな
った。現代では GPS がスマートフォンで利用できる。取得できる位置情報をつかったソーシ
ャルゲームや友人や特定の相手の位置情報を交換できるアプリがあるなどのさまざまな利用
方法がされている。
(3)メリット
GPS は位置情報を取得し発信することができる。そのためナビゲーション機能で利用され
6
るが他にもメリットがある。近年のアプリケーションによるタクシーを手配するアプリがあ
る。位置情報を送信するとその場所にタクシーを手配することができる。また盗難や紛失を
しても GPS の位置情報でスマートフォンの場所を見つけることができる。また遠隔操作して
メモリーを消去や端末から強制的に音をだすことができるアプリケーションなどがある。
(4)デメリット
GPS のデメリットは3つある。
「GPS の利用環境による精度」
「位置情報の悪用」「電池消
費量」である。
一つ目に「GPS の利用環境による精度」である。GPS は衛星からの電波を受信するシステ
ムであるために、周囲にビルや高い木などの障害物により電波を正常に受信することができ
ず、正確な位置を割り出すことができない場合がある。そのため利用する際はできるだけ周
囲に障害物がない場所で利用する。
二つ目に「位置情報の悪用」である。現在地を表示するので他人に悪用される場合があ
る。
三つ目に「電池消費量」である。常に位置情報を衛星と送受信を繰り返すので、端末の電
池消費量が高くなる。そのため利用時のみ GPS をオンにすることが必要である。このように
GPS の位置情報を悪用されないように情報取り扱いには注意する。
2.4 テーマパークアプリ
テーマパークアプリとは、テーマパークの楽しみ方を増やしたり、情報を取得するアプリ
ケーションである。ここではテーマパークアプリの種類、とそのアプリの機能について紹介
する。USJ アプリのみ次章にて詳細に紹介する。
2.4.1 テーマパークアプリの種類
テーマパークアプリの種類は USJ アプリを除いて全 6 種類ある。
(1) サンリオピューロランド
(2) 富士急ハイランド
(3) 日光江戸村
(4) ナンジャタウン
(5) ディズニーリゾート
以上のアプリが現在公式アプリで配信されており、利用可能である。
2.4.2
アプリ紹介
(1)サンリオピューロランド
サンリオピューロランドでは、
「サンリオウェーブ」という子会社がさまざまなアプリを配
信している。その中でサンリオのテーマパーク内で利用する「ピューロナビ」という公式ア
プリが無料で配信されている。ここではその機能について紹介する。
7
・機能
機能は 3 種類ある。
「MAP・ガイド」「ピューロライト」「クイズ」である。
一つ目に「MAP・ガイド」ではその名の通り館内の情報をチェックする。しかし GPS 機
能などを利用していないのでマップが表示されるのみである。
二つ目に「ピューロライト」では、スマホにサンリオキャラクターが表示される。その画
面を表示し、パレードに参加するものである。
三つ目に「クイズ」である。クイズには「シルエットクイズ」と「パレードクイズ」の 2
種類がある。
「シルエットクイズ」はサンリオキャラクターのシルエットがあり、二択の選択
問題である。全 5 問あり、全問正解を目指すものになっている。
「パレードクイズ」も同様の
仕様である。問題がパレードを見た人にしかわかないものになっている。
以上のように「ピューロナビ」には 3 種類の機能がある(図 2-2 参照)
。
(2)富士急ハイランド
図 2-1 ピューロナビ
富士急ハイランドの公式アプリは「富士急ハイランド」である。このアプリを利用する際
は GPS 機能をオンにしなければ一部利用できない機能がある。またここでは機能について紹
介する。
・機能
アプリ富士急ハイランドには「アトラクション」
「アクセス&マップ」「営業カレンダー・
運行情報」
「ショップ・フード」
「その他」の 6 種類である。
・アトラクション
アトラクションでは、その名の通り富士急ハイランドのパーク内にある、アトラクション
の紹介が乗っている。図 2-3 のようにアトラクション一覧が表示され、アトラクションをタ
ップすると、図 2-3 右の画像のように利用案内とスペックが記載されている。
8
図 2-3 富士急ハイランド公式アプリ(アトラクション)
・アクセス&マップ
ここではタイトルの通り富士急ハイランドへのアクセス方法が記載されている。バスと電
車でのアクセス方法が周辺マップと一緒に表示されている。
・営業カレンダー・運行情報
ここを選択すると図 2-3 のようなページが表示される。この中にある本日の運行情報をタ
ップすると図 2-3 の右上のようなページに移動する。下にはアトラクション一覧と運行情報
が書いており、画像上部の「更新する」を選択すると最新の情報に更新することができる。
図 2-3 の月間スケジュールをタップすると右下の画像へ移動する。この画像には 1 か月分の
開園から閉園が記載されている。
9
図 2-3 富士急ハイランド公式アプリ(営業カレンダー・運行情報)
・ショップ・フード
「ショップ・フード」ではお店のおすすめメニューが紹介されている。ショップの一覧が表
示され、見たいお店を選ぶとそのお店の詳細情報をみることができる。またお店においてい
る商品のジャンルも紹介している。
・その他
ここではメインの機能ではなくサブ機能を紹介する。このアプリにはさまざまなリンクが
張られており、富士急ハイランドの SNS やオフィシャルホテルの紹介チケットやクーポンな
どがある。
以上のように富士急ハイランドの公式アプリには大きく分けて 6 つの機能がある。
(3)日光江戸村
日光江戸村の公式アプリは「EDO WONDERLAND」である。機能について紹介する。
・機能
「EDO WONDERLAND」ではメインの機能は 1 つである。それは「にゃんまげアイ」で
ある。
「にゃんまげアイ」では日光江戸村の中のさまざまなところに設置された「にゃんまげ
アイコード」をスキャンすることでその建物などの詳細情報を自国後で表示することができ
る機能である。いわゆる翻訳機能である。翻訳できる語は「日本語」
「英語」
「タイ語」
「簡体
10
字」
「繁体字」
「韓国語」
「ロシア語」
「ベトナム語」等である。また一度スキャンしたものは
図 2-4 EDO WONDERLAND メニュー画面
アプリに保管することができ、シェアすることも可能である(図 2-4 参照)
。
(4)ナンジャタウン
ナンジャタウンには「ナンジャアプリ」という公式アプリがある。この機能について紹介
する。
・機能
「ナンジャアプリ」には 3 つの機能がある「ナンジャピザ」
「クラブナンジャ」「ナンジャタ
ウンマップ」がある。
・ナンジャピザ
「ナンジャピザ」とはスタンプラリーのことである。ナンジャタウン内に置かれた QR コ
ードを読み取ることでアプリ内にスタンプ貯めていくことができる。
・クラブナンジャ
「クラブナンジャ」とはパーク内で遊んだアトラクションの記録を見ることができる機能、
ナンジャタウンからのメッセージ、パーク内で利用可能なクーポンを受け取ることができる
機能である。
・ナンジャタウンマップ
「ナンジャタウンマップ」とは、その名の通り園内のマップを見ることができる機能であ
る。この機能では GPS 機能などの位置情報を利用していないため、マップのみが表示される
図 2-5 ナンジャアプリメニュー画面
11
(図 2-5
参照)
。
(5)ディズニーリゾート
ディズニーリゾートでは「ハピネスカム」という公式カメラアプリがある。その名の通
りカメラがメイン機能である。詳細を説明する。
・機能
「パピネスカム」の機能は「写真撮影・編集」「アルバム」「マップ」「シェア」である。
・写真撮影・編集
この機能は記念写真を撮影するものである。また撮影場所や編集によって写真の装飾をす
ることができる。また撮影時に笑顔を写すとフレームが動き出すなど、表情を読み取る機能
がある。
・アルバム
先に説明した撮影した写真の保存先である。
・マップ
パピネスカム専用の撮影スポットやおすすめの撮影スポットをアプリが紹介してくれる機
能である。特別な写真を撮影することができる。
・シェア
ここで撮影した写真を SNS へ投稿することができる機能である。またその他フォトライブ
ラリなどにも保存することができる(図 2-6
参照)。
図 2-6 ハピネスカムメニュー画面
12
第 3 章 USJ アプリの紹介
3.1 概要
USJ アプリとは GPS 機能を使ってテーマパーク内の情報を得ることができるものである。
主な機能が3つあり、アトラクションの待ち時間とショースケジュール、施設情報の検索、AR
カメラである(図 3-1 参照)
。その他の機能では現在地から各アトラクション、ショーまでの
道案内や USJ のイベント情報や USJ の最新ニュースを閲覧できる。またワンダーマネーとい
う、USJ でのみ使用できるプリペイド式電子マネーサービスもこの USJ アプリで使用するこ
とができる。テーマパークを内の情報や道に迷った時また思い出作りもすることができる。
USJ を最大限に楽しむことができるアプリである。
図 3-1 USJ アプリのトップ画面および主な3つの機能
3.2 特徴
この USJ アプリの特徴は 3 つある。
・GPS 機能と連動している
・情報が随時更新される
・情報量が得やすく、多い
まず、1 つ目は GPS 機能と連動しているである。USJ アプリでは一部 GPS 機能を使用して
いないと利用できないサービスがある。それは現在地、AR カメラ、待ち時間を確認である。
この機能はユニバーサル駅とテーマパーク内でしか利用できない機能である。
2つ目は随時更新されている。待ち時間を確認する、また雨天によるアトラクション、ショ
ーの中止などパーク内の情報がタイムリーにキャッチすることができる。この機能により知り
13
たいと思った時に情報を得ることができ、またパークにあるエントランスや掲示板を見に行く
時間を省きパークを楽しむ時間にできる。
3つ目は情報の得やすさ、多さである。得やすさでは、必要な情報のみを検索することがで
きる。パンフレットではない情報も書いているので探すのに手間がかかる。しかし、アプリで
は必要な情報をすぐに見つけることができる。次の情報量の多さとはパンフレットとアプリと
の比較である。パンフレットとアプリの大きな違いは、当日以降のスケジュールや最新のトピ
ックスを見ることができることである。パンフレットは各エリアのアトラクションやレストラ
ンなどの情報はたくさん載っているが、詳細まで書いている(図 3-2 参照)。図 3-2 のように、
左の画像がパンフレットである。アトラクションの説明が赤線の通り 2 行である。しかし、右
の画像のようにアプリでは四角でかこっているようにたくさんの説明が書いている。
パンフレット
図 3-2
アプリ
パンフレットとアプリ内容比較
3.3 アトラクション待ち時間とショースケジュール検索機能
USJ のメインであるアトラクションとショーの時間を知ることができる機能である。アトラ
クションとは乗り物全般でスペースファンタジーやジュラシックパークなどがあげられる。シ
ョーとはウォーターワールドや道で行われているショーである。アトラクションの待ち時間は
混雑により随時変わってしまう。しかし、待ち時間情報は約5分おきに更新されるので誤差は
ほとんどない(図 3-3 参照)
。
14
①
②
③
④
図 3-3
図 3-4
アトラクションの待ち時間
トップ画面
ショースケジュールトップ画面
ショースケジュールでは、当日のすべてのショーが始まる時間を見ることができる(図 3-4
参照)。この画面では情報更新時間やショーが行われている回数、そのショーが行われている
時間を見ることができる。図 3-4 の①はショースケジュールページがいつ更新時間 2 の②は何
時台の時間であるか。図 3-4 の③はショーのタイトルである。図 3-4 の④、は当日行うショー
の予定時間である。この二つの機能は画面上部にある待ち時間とショースケジュールを選ぶと
画面の移動が可能である。
3.4 施設検索機能
本機能は、テーマパーク内にある全種類の施設を調べることができる機能である。大きく分け
て4種類ある。トップ画面右下にあるガイドで調べることができる。また下のバーにあるガイ
ドでも同じページを開くことができる(図 3-5 図 3-6 参照)
。また、検索できる4つの施設を
紹介する。
15
図 3-5 トップメニュー
図 3-6 ガイドトップ画面
(1) アトラクション系
アトラクションとは主に随時行われている乗り物である。そのアトラクションの数
や種類を検索することができる。このアトラクションは、図 3-5 のガイドをタップする
と図 3-6 のページに移動する。図 3-6 画面を下へスクロールすると図 3-7 の左の画像
のように、エリアごとにカテゴリー分けされたアトラクションが表示される。アトラク
ションはライド、プレイランド、シアターショー、ウォークスルーの4種類に分けてい
る。ここではハリウッドドリームザライドを選択する。選択後アトラクションの詳細情
報が表示される。下へスクロールするとアトラクションの所要時間と利用基準を見る
ことができる。その中で「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」
「アメージング・ア
ドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド」
「バック・トゥ・ザ・フューチャ
ー・ザ・ライド」の3つは身長制限が 122cm で保護者同伴になると 102cm である。
「フライング・スヌーピー」
「スヌーピーのグレート・レース」
「エルモのバブル・バブ
ル」
「フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ」の4つは身長制限が 122cm で保護者同伴に
なると 92cm である。
「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」のみ身長制限が 122cm で
保護者同伴になると 107cm である。「セサミノビッグ・ドライブ」6 才から 12 才まで
である「エルモのリトル・ドライブ」3才から5才までである。以上のアトラクション
は、保護者同伴で子供が乗車できる身長制限の基準が変わるものがある。また年齢制限
なども変わるアトラクションがある。このような詳細情報を見ることができる。一つも
どり、
「画面中央のマップを見る」を選択すると、USJ の地図とアトラクションの所在
地、今利用者の位置が表示される。利用者は青い丸で表示されている。また同時に左下
にある「現在地」を選択すると利用者の位置を中心に表示することができる(図 3-7 参
照)
。
16
図 3-7
アトラクション検索画
(2) ショー系
ショーとは、テーマパーク内で決められた時間のみ公演しているエンターテイメン
トである。ショーはストリートショー、ストリートエンターティンメント、パレードの
3 種類で分けられている。ここではそのショーの場所と時間の検索方法を紹介する(図
3-8 参照)
。
図 3-8
ショースケジュール検索方法
知りたいものをまず選択する、ここでは「アメージング・セサミストリート」を選ぶ。
次に画面中央より少し下にショーの紹介が掲載されている。画面中央の「マップを見
る」で次の画面にある、ショーが行われる場所を検索することができる。
(3) レストラン
レストランでは季節のイベントと全 24 店舗のお店がエリアごとで掲載されている。
お店をそれぞれ選択するとお店のモチーフや食事のジャンルが掲載されている。和食、
17
洋食またピザ、カレー、アイスなどジャンルだけでなく、どんな食べ物を置いているか
が書いているお店もある。検索するには、画面中央上部のレストランを選択する。知り
たいお店を選択する、ここでは「メルズ・ドライブイン」を選択する。お店な詳細とし
て、
「スナックスタンド」
「レストラン」
「クレジットカード利用可」
「アルコールあり」
「キッズメニューあり」
「低アレルゲンメニューあり」の項目があり、お店にあるもの
だけが掲載している。画面中央の「マップを見る」を選ぶと、そのお店の位置を見るこ
とができる(図 3-9 参照)
。
図 3-9
(4)
レストラン検索方法
ショップ系
ショップではエリアごとのショップは全 38 店舗が載っており、お店の概要を閲覧す
ることができる。ここで言うショップとは USJ にあるお店のことで、お土産などの商
品だけでなく、記念写真を撮るといったサービスも含めてショップである。
ショップは画面右上の「ショップ」を選択すると一覧が表示される。その中から知り
たいものを選択する。ここでは「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ギフト」を選択す
る。選択後詳細ページが表示され中央にある「マップを見る」を選択するとこのショッ
プの場所を表示することができる(図 3-10 参照)。
18
図 3-10 ショップ検索方法
3.5
AR カメラ機能
AR カメラは GPS の位置情報をもとに各エリアでは撮影しようとすると、キャラクターの
フレームが表示される機能である。全部で7か所 10 パターンのフレームがありさまざまな場
所で記念撮影ができる。フレームにはスヌーピーやセサミストリート、JAWS などが表示され
る(図 3-11 AR カメラ撮影写真。
)表紙されるフレームや場所などは全て非公開となってお
り、探しまわりながら楽しむことができる。
19
この AR カメラはトップ画面左下にある「AR カメラ」を選択すると利用することができる
(図 3-12 参照)
。この機能を利用するには必ず GPS 機能をオンにしておく必要がある。それ
は先ほど説明した通り、利用者の位置情報をもとにフレームを利用することができるからだ。
3.6
図 3-11
利用率
AR カメラ利用
図 3-12
AR カメラ撮影写真
アンケート調査を 200 人におこなった。12 月 9 日火曜日の午前 10 時から午後 16 時までユ
ニバーサルシティ駅周辺でおこなった。アンケートは事前作成した資料をもとに USJ 公式ア
プリを知っている方を対象にインタビュー形式で調査した。
その結果、USJ 公式アプリの利用率と利用しない理由は以下のようになった(図 3-13、表
3-1 参照)
。利用しているのは 29%と少なく、3 割以下の結果である。理由は「待ち時間に次の
アトラクションを決められる」
「たくさん遊ぶためのスケジュールが立てやすい」などがあっ
た。反対に 7 割以上の人が利用していないのである。表 1 のように大きく 5 つに分かれた。ア
プリに魅力がないと答えた主な理由は、「メリットがわからない」「使いたいと思わなかった」
などがあった。次に電池の消費と答えた理由は「友達との連絡で使う」
「帰り道に携帯を使う」
などがあった。次にアプリがなくても楽しめると答えた理由は「友達ときているから話をして
いる」
「他のゲームをしている」などがあった。次にパーク内で携帯を使わないと答えた理由は
「移動が忙しいから」
「パーク内で困ることがない」などがあった。その他では「事前に調べて
くる」
「頻繁に USJ にいかない」などがあった。
20
このことから USJ アプリは利用していない人が多いのである。理由は様々であるが一度利
用してから必要ないと判断されることが問題であると考える。
29%
使っている
71%
アプリに魅力がない
電池の消費
アプリがなくても楽しめる
パーク内で携帯を使わない
その他
使っていない
表 3-1
61
12
32
16
16
利用しない理由
図3-13 USJ公式アプリ利用率
3.7男女比
アンケート回答者は以下の通りである(図 3-14 参照)。平日の火曜日ということから若年
層が多かった。また、気温がかなり低かったため、なかなか立ち止まってもらう事が困難であ
った。しかし回答者の多くは 20 代女性である。この結果から 20 代女性に多く利用されてい
る。また若年層がアプリを活用していることがわかる。
64
70
n=200
単位:人
60
50
37
40
30
43
22
20
6
10
13
3
男
女
7
2 3
0
10代
20代
30代
40代
50代以上
図3-14 男女年代比率
3.8 機能問題
アプリ機能には前項目の 3.2 特徴で説明したようにメリットがある。この項目ではデメリッ
トとアプリ利用者が利用する機能のアンケート結果を分析する。
(1) 一部の機能しか利用されていない
アンケートではアプリ利用者 58 名に複数回答ありで答えていただいた(図 3-15 参照)
。
もっとも多いのはアトラクションの待ち時間である。USJ のメインであるアトラクションの待
ち時間は利用者の約 4 割の人が利用している。次にショー・スケジュールである。こちらも
USJ のメインあるショー・スケジュールは利用者の 3 割の人が利用している。合計でアプリ利
用者の 7 割の人が利用している機能である。
21
しかし、この 2 つの機能以外はあまり利用されていないことがわかる。ほとんどが 10 票を
したまわっている。このことから一部の機能しか利用されていないと言える。また 2 つ以上の
機能を利用している可能性はあるが、3 つ以上利用している人はほとんどいないと考えられる。
(2) デメリット
ガイド
営業時間
マップ
ARカメラ
ショーのスケジュール
アトラクションの待ち時間
単位:票
0
10
20
30
40
50
図3-15 USJアプリの利用者の利用機能
USJ アプリでしかできないことが2つしかないことである。USJ アプリのみの機能は AR
カメラとワンダー・マネーのみである。その利用できる AR カメラ機能も利用者の 7 票とごく
少数である。その他の情報はパーク内では入手することができるものばかりである。
以上のことから利用するにあたってアプリでしかできないことがない、つまり優位性がない
と考えられる。
22
第4章
提案
4.1 概要
今回提案する機能は AR 技術を利用した、キャラクターナビゲーションとワンダーAR であ
る。スマートフォンを利用し端末からもう 1 つの USJ を楽しんでもらおうと考える。GPS 機
能を使ったキャラクターナビゲーションとマーカーレス型 AR を使ったクイズである。アンケ
ート結果をもとに待ち時間、風景をキャラクターナビゲーションとクイズで改善する。この機
能を利用して、待ち時間解消、魅力ある風景作り、公式アプリ利用率の増加をする。
4.2 背景
USJ 公式アプリが配信されているのにかかわらず、周囲で利用者がいなかった。また実際に
利用してもあまり利用場面がなかったので使わないほうが多かった。しかし USJ アプリを利
用すればもっと USJ を楽しむことができると考えた。そのためアンケートをとってみるとや
はりあまり利用されていなかった。その中でも知っていても使われていないということが問題
だと考えた。そのため、アプリを使ってさまざまな遊びや楽しみを作れないかと思い、提案す
る。
4.3USJ の問題点
現在 USJ で改善してほしいところをアンケート調査した。3.6 と同様にインタビュー形式で
調査をおこなった。結果以下の通りになった(図 4-1 参照)
。
待ち時間が圧倒的に多い結果となった。理由は「待っている時間がもったいなく感じる」
「話
題が尽きて無言になる」「待ち時間が長すぎて結局乗り物に乗っていない」「やることがない」
などの理由が多かった。次にレストランでは「値段が高い」
「学生には優しくない」といった理
由が多かった。次に風景での理由は「世界観とマッチしていない」
「ハリーポッターとの差が激
しい」
「見るところがない」という理由が多かった。次にお土産での理由は「いつもパターンが
同じ」
「記念写真が高い」といった理由が多かった。次にアプリ機能では「わざわざアプリにす
る必要がないから」
「使うときがない」といった理由が多かった。次にショーパレードの理由は
「最後のショーが毎日同じで面白くない」「クオリティに差がありすぎ」といった理由が多か
った。次にアトラクションでは「もっと絶叫系がほしい」
「まったり楽しめるアトラクションが
ない」といった理由であった。その他では「自販機が高い」
「客を分散してほしい」などの少数
意見である。
23
このように USJ にはさまざまな改善してほしいという意見がある。今回提案するのは「待
ち時間」
「風景」以上 2 つに着目した改善案である。
100
80
60
40
20
0
93
78
54
41
36
32
21
7
単位:票
図4-1 USJで改善してほしいところ
4.4 全体像
この章では提案の全体について説明する(図 4-2 参照)。図左上の画像が今までのアプリの
画像である。図右上の画像が新たに提案する画面である。下の 2 枚の画像は新たに提案する機
能「キャラナビ」
「ワンダーAR」の利用シーンと利用画像である。
まず左上の画像の①「待ち時間を確認」を画像右上にある「本日のショー・スケジュール」
④
待ち時間・
ショースケジュール
①
⑤
⑥
③
②
キャラナビ
⑧
ワンダーAR
⑦
⑨
図 4-2
提案内容および全体図
24
を一つに変更する。②のガイドは①の場所に移動する。③の「AR カメラ」機能は廃止する。
そして新たに提案するのが、右上の画像である。先ほど説明した通り「待ち時間を確認」と「本
日のショー・スケジュール」を一つにし、新たに④「待ち時間・ショースケジュール」を追加
した。そして⑤に「ガイド」を移動した。そして新機能の⑥「キャラナビ」では USJ のテーマ
パークにいるキャラクターが目的地まで案内してくれる機能である。図左下の画像は利用画面
である。GPS 機能を使って、キャラクターが最短距離で案内してくれる。⑦は利用イメージで
ある。交差点でスパイダーマンが左に曲がるように指をさしている。このようにキャラクター
が目的地まで案内してくれる。もう一つの新機能の⑧「クイズ」である。これはマーカーレス
型の AR 機能を利用したテーマパークのより楽しむことができる。右下の画像のようにスパイ
ダーマンのアトラクションの看板を⑨のように読み込む事ができる。読み込むとアトラクショ
ンや読み込む場所に応じてさまざまな AR を楽しむことができる。詳しくは次節に記載する。
4.5 機能
この AR 機能には大きく分けて二つある。GPS 機能を利用したキャラクターナビゲーショ
ンとクイズである。この 2 つを紹介する。
4.5.1
GPS 機能を利用したキャラクターナビゲーション
(1) 概要
キャラクターナビゲーションとは、目的の施設を選択すると目的地まで案内してくれるパー
ク内専用ナビである。
テーマパーク内では移動でも時間短縮のために最短ルートでいきたいものである。しかし、
パンフレットのマップを見て移動する時は、パンフレットを見るために首を下げ、周囲の風景
を見る余裕がない。また移動がアトラクションに行くまでの普通の道になってしまい、周囲の
風景を見る余裕がない。さらにはパンフレットやスマホのマップ機能を見ながらの移動だと、
他者と接触してしまう可能性がある。キャラクターナビゲーションはそれらを改善するもので
ある。図 4-2⑦は実際のスマートフォン利用画面である。これは大人気アトラクションスパイ
ダーマンへ移動中の画面である。このようにスパイダーマンが目的地まで案内をしてくれる。
図 4-2⑦では分岐点で曲がる方向を指しているものである。このように目的地までスパイダー
マンと同行しているような体験ができる。
(2)利用イメージ
利用手順は以下の通りである
・キャラナビを選択
・行きたい場所を選択
以上を入力すると図 4-3 のような最短距離のルートを検索し、目的のアトラクションのキャラ
クターが目的地まで案内してくれる。以下の説明ではスパイダーマンを目的とした案内を例に
あげて紹介する。
まず今回案内をする全体のルート図 4-3 である。このルートに従い以下を説明する。図の①
25
⑥
⑤
②
④
③
①
図 4-3
キャラナビによるルート案
内およびキャラクターの登場位置
から⑥まではスパイダーマンの登場位置である。また星印からのルート案内である。
次にスパイダーマン選択後、①の中央にルートが表示される。この矢印通りに進むと最短ル
ートで目的地までいくことができる。①、②ではスパイダーマンが多く右に左に飛び移ってい
る。それを追いかけるようにして進んでいくのである。次に③の目的地到着時点でもスパイダ
ーマンが飛び回っている。目的地まではさまざまなアクションをしながら進むので移動の間も
楽しむことができる。自分のアトラクションまで案内が終了すると、③→④→⑤→⑥の順番通
り目的地に着地するスパイダーマンを見ることができる。このように目的地のキャラクターに
あわせて道案内をしてくれるのがこのキャラナビ機能である(図 4-4 参照)
。
26
⑥
⑤
③
④
②
①
図 4-4 キャラナビゲーション利用イメージ
(2) 本機能の期待される効果
この機能により、USJ のコンセプトでもある「映画スタジオ」がアトラクションだけでなく
パーク内を舞台にすることができる。ここで登場するキャラクターの動きはすべてオリジナル
になるので、使用しないと知ることができない。今まで気にも止めていない建物や道を舞台に
することで風景が 1 つのアトラクションのように楽しむ事ができる。テーマパーク内で、迷子
になるということは待ち時間の増加にも繋がる。速やかに目的地に着くのも待ち時間短縮の重
要な要素である。またこれは携帯アプリでしかできない機能でもあるため、1 つの優位性があ
ると考えられる。
4.5.2 ワンダーAR
ここでは、ワンダーAR 機能の中にある①「クイズ」と②「世界マッピング」の二つについ
27
て説明する。
4.5.2.1 クイズ
(1) 概要
ここではワンダーAR 機能の中のクイズの説明、提案理由および経緯を記載する。
待ち時間の改善理由は前節 4.3 で説明したアンケート結果をもとに「話題が尽きて無言になる」
「やることがない」という意見が多かった。最近できたウィザーディング・ワールド・オブ・
ハリーポッターエリアなら世界観も作りこまれていて、待ち時間でも映画を見ていれば景観だ
けでも盛り上がれる部分もある。しかし、それ以外のエリアのアトラクションは基本的に外で
長時間待たされる。
クイズでは、アトラクションの入り口で難易度を設定してもらい、待ち時間の列にマーカー
レス型 AR 機能を使ってアトラクションについてのクイズを出題する。また、そのクイズの難
易度に応じて正解すればポイントがもらえる。このポイントを集めると限定グッズと交換や、
アトラクションに優先的に乗れるというような特典をいくつか受けられるようにする。一度や
った人が同じ問題を答える可能性を低くするためにクルーやゲストもだれでも簡単にクイズ
の問題を配信できるようにする。ゲストの数や来場頻度に対して問題数が少ないと利用する人
が少なくなってしまう可能性があるからである。USJ に訪れた全員がクイズを出す側と解く側
になれることでいつでも新しいクイズの問題ができ、より多くの人に参加してもらえるものに
する。
(2)利用イメージ
この機能には以下の長所がある。
① 待ち時間の解消
② アトラクションの世界観に触れられる
③ クイズ以外にもできる可能性がある
④ どんなものにでも対応できる
一つ目に待ち時間の解消が見込まれる。まず、アトラクションの入り口や待ち時間の列にマ
ーカーレス型のマーカーを作る。マーカーレス型なので、どんなものでもマーカーになり得る。
スペース・ファンタジー・ザ・ライドを例にして以下の図 4-5 を説明する。まずアトラクショ
ンの入り口の看板を図 4-5①のように読み込む。ここでクイズの難易度を選べるようする。次
に、図 4-5②や図 4-5③のようなアトラクションの待ち時間の道のりでいろいろな場所にマー
カーを設置する。図 4-5②は比較的わかりやすくキャラクターなどのオブジェを置き、みんな
に知ってもらえるようにする。図 4-5③は元からあるオブジェやマークが読み取れる「シーク
レット・クイズ」があり、これはアトラクションまでの道に 1 つしかないものである。これを
することでさまざまなところにスマートフォンを向け探すという楽しみ方が増える。クイズの
内容はアトラクションのもとになっている映画や、アトラクションについて知っている人も知
らない人でも楽しむことができるようにする。このクイズを待ち時間にやることで一人でもグ
ループでも楽しむことができ、話題作りになると考える。
28
二つ目にアトラクションの映画の内容を知らなくても、クイズを通して内容がわかるように
②
③
①
図 4-5
読み込みポイント
すればよりアトラクションを楽しめるのではないかと考える。また、最近では映画を題材とし
ないアトラクションも増えてきている。このようなアトラクションでもクイズであればよりア
トラクションをより楽しむことができる。
三つ目に AR 機能の可能性はクイズ以外のもある。例えば、アトラクションに出てくるキャ
ラクターを使ったゲームや周りの景色を使った射的などができる。このようにさまざまな可能
性がある(図 4-6 参照)
。
29
難しさを選んで
むずかしい
ふつう
糸はどこから出ているでしょ
正解は B の手です。
うか?
このように手から糸を出します。
A: 口
A: 口
B: 手
B: 手
C : おでこ
C : おでこ
D: 足
D: 足
かんたん
〇
図 4-6 クイズ利用イメージ
四つ目にアトラクション追加、期間限定のコラボキャラクターにも対応できる。USJ ではさ
まざまなキャラクターとコラボすることが多いのでアトラクションの追加などが多い。しかし、
この AR 機能を使えばこれからもどんなものにも対応できると考える。
(3) 本機能の期待される効果
この機能では、従来の待ち時間を「USJ を知る時間」「楽しむ時間」として過ごす事が出来
る。またクルーや周囲のゲストと一体感や距離感を縮めることができる。どんなに人気のアト
ラクションでも並ぶことをためらわずに並ぶ事が出来る。また「待ち時間がもったいないから」
と諦める回数が減少すると考えられる。またクイズはさまざまな場所に設置できるので、場所
を変更することができる。そのためリピーターも来場するたびに違うことを経験できるので、
アトラクションだけでなくアトラクションまでの時間も楽しむ事が出来る。
4.5.2.2 世界マッピング
(1) 概要
ここでは世界マッピングの説明、提案理由および経緯を記載する。
風景の改善理由は前節 4.3 で説明したアンケート結果をもとに「世界観とマッチしていない」
「ハリーポッターとの差が激しい」
「見るところがない」ということが多かった。このことから
テーマパーク内ではアトラクションがメインになっている。特にウィザーディング・ワールド・
オブ・ハリーポッターが完成してから、既存のテーマパークとの差がはっきりと区別できるほ
どになった。また、近年 USJ はさまざまなものとコラボレーションするため開演当初の映画
スタジオというコンセプトがなくなりつつある。そのため映画スタジオの風景ではなく建物と
30
して来場者の目には見えていると考えられる。
世界マッピングでは先ほどと同じようにマーカーレス型 AR 機能をつかってテーマパーク内
②
①
④
③
図 4-7 世界マッピング(映画の世界)利用イメージ
の建物を映画スタジオにできる。対象はテーマパーク内の建物である。
(2)利用イメージ
世界マッピングで表現できる2パターンを紹介する。
・映画の世界が表示される
・テーマパークにある物が動く
一つ目に映画の世界が表示されるでは、下の図 4-7 のように通常は①の画像のようになにげ
ない風景である。しかし、世界マッピングで見ると②③④のように怪盗グルーのキャラクター
達がさまざまな動きをしている。キャラクター達に動きがあることでより世界感を表現するこ
とができる。動きがないとフレームのようになるからだ。仮想空間であるため既存の建物にと
らわれることがなく、仮想の建物を立てることができる。このように映画の世界をパーク内の
建物を読むだけで別の映画スタジオにすることができる。怪盗グルーは 2013 年公開の映画な
ので最新に近い映画である。それがカメラを通すだけでキャラクター達が現れ、怪盗グルーの
世界を楽しむことができる(図 4-7 参照)
。
二つ目にテーマパークにある物が動くでは、壁の絵や町にある車や船といったセットがカメ
ラ越しに見ると動くというものである。テーマパークのラグーンエリアにある壁の絵が動くも
のを紹介する。
①
図 4-8 の①は壁を読み込んでいる様子である。読み込みが正しく動くと中央にある四角が読
31
①
②
④
③
図 4-8 パーク内の実物が動き始める
利用イメージ
み込む領域を四角のフレームで囲み、読み込み完了したら緑色の四角に色に変わる。次に②の
ようにカメラを向け続けるとキャラクターが壁から出てくる。③ではキャラクターが動き出し、
文字が浮き出始める。④は文字も動き始めキャラクター達がポーズを取ってくれる。このよう
にパーク内にある実際のものがそのまま動き始めるものである(図 4-8 参照)。
この 2 つの機能には以下の長所がある。
・旧作から最新作まで映画の世界をテーマパークに取り込むことができる
・コラボレーションにも対応することができる
・どの場所でも利用することができる
一つ目に、どの時代の映画もテーマパークに取り込むことができるである。旧作の中にも名
作はある。また最新の映画も人気がある。その映画の世界観をスマートフォンで再現し、画面
を通して楽しむことができる。ハリーポッターのように人気のある映画をパーク内に建てるの
は莫大なお金の投資と利益の見込みを考えなければ建築することができない。それが既存のア
トラクションのように映画の認知度が低下しアトラクションの人気が待ち時間に反映されて
いると考える。しかし、AR の世界では、実際には大きな建物を建築せず、画面越しではある
が、さまざまな映画の世界を楽しむことができる。また人気のあるうちに最新の映画を取り込
むことができる。二つ目にコラボレーションにも対応できるである。映画は一つ目で説明した
とおり人気があるという新鮮さが必要である。近年の USJ では、「ワンピース」
「モンスター
ハンター」などゲームの世界やアニメの世界も取り入れている。今後もさまざまな人気のある
ものが取り入れていくことが予想される。その世界を楽しむことができる。三つ目はどの場所
でも利用することができるである。建物を読み取ることができれば表示ができるため建物の大
きさに制限はない。そのためどの場所でも利用することができ、多くの映画を見ることができ
る。
32
(3)本機能で期待される効果
このように世界マッピングは、既存の建物でたくさんの映画スタジオを再現することができ
る。新たな土地に建築したり、特に既存の建物を変える必要はない。既存のまま新しいものを
作ることができるのがこの世界マッピングである。この機能により野外のショーの待ち時間や、
乗り物が苦手な人でも USJ をより一掃楽しむことができる。ユニバーサルワンダーランドに
より、増加しているファミリー層のゲストや 3 三世代で遊ぶ方でも楽しむことができる。アト
ラクションは激しいものが多く、小さな子供や高齢者には楽しみが多くはなかった。しかし、
この機能は待ち時間もなくパーク内を歩くだけでさまざま世界を楽しむ事が出来る。今ある風
景ともう一つの風景がテーマパークであることを忘れさせず、驚きを与え続けることができる。
33
第5章
今後の発展
本章では「キャラナビ」ワンダーAR の「クイズ」
「世界マッピング」の今後の発展を記載す
る。将来スマートグラスが普及し、それを装着し仮想空間をデザイン、体験、などインタラク
ティブを取り入れたテーマパークになっている。
・キャラナビ
(1) 概要
この機能では目的のアトラクションの主人公になり目的地までゲームやミッショ
ンをクリアしながら目的地まで移動する。スマートグラス上にある USJ アプリの「キ
ャラナビ」を選択する。選択後目的のアトラクションを選択する。ここまでは 4.1 と
同じである。例ではスパイダーマンを選択し、説明する。
(2) 利用イメージ
利用イメージは以下の通りである(図 5-1 参照)
。
②
①
敵
敵が来ますかまえて
ください
敵の攻撃をガードする
④
敵の動きに注意する。
③
敵
腕を盾
にす
る。
図 5-1 キャラナビ発展後
①では起動後、注意書きが表示される。この時スパイダーマンのアトラクションまでの
ルート案内などの処理が同時に行われている。次に②では敵が現れる。また同時に左下に
34
は体力ゲージ、右下にはマップが表示される。次に③では自分の腕がスパイダーマンの腕
になる。次に④では敵が攻撃をしてくるので体力がゼロにならないようにガードをする。
このように目的地の主人公キャラクターになって目的地まで移動することができる。も目的
地までにさまざまな課題や道を通っていくものもある。
・クイズ
(1) 概要
さまざまなところに仕掛けられたクイズがある。アトラクションに行く、または乗る
事でクイズを解くことができる。待ち時間にはキャラクターや壁などにヒントが隠さ
れおり、探しながら進むトレジャーハンティングである。
(2) 利用イメージ
まずワンダーAR を起動したまま、パーク内を回る。するとランダムで風船が設置さ
れており探す。図 5-2 左上の画像のように風船を見つける。次の画像のように浮いてい
る風船の中から一つ触れる。触れると風船が割れ、次の画像のようになかから問題が出
てくる。その問題を解きにアトラクションに移動する。移動すると待ち時間などで次の
画像のようにヒントが表示される。アトラクション後、もとの場所に戻るとクイズの回
答ができる。次の画像のように選択回答欄が表示される。答え合わせをする。その後ま
た次の風船を探しにいく。
35
Q
Q
Q
Q
スペースファンファンタ
Q
ジーに出てくる女王の名
前はなんでしょう?
風船を選択
風船を探し、見つける
する
問題を読む
私の名前は?
正解よ!!
私を助けてくれて
ありがとう!
アトラクション
A コスモス
B コスミヤ
C ミスギヤ
D コスミア
の説明をよく聞
いてね!!
答えを選択する
気になるところに触る
図 5‐2 クイズ発展後
このように問題を解きながらパーク内を回ることができる。待ち時間やパークを丸
ことができる。
・世界マッピング
(1) 概要
USJ にはさまざまな世界がある。その世界をパーク内全て統一できる機能である。
また自分だけのオリジナル USJ を作成できる。自分好みの位置にキャラクターやショ
ーを見ることができたり、一緒に楽しむことができる。その世界は自分好みではある
が、利用者が作成しているため、どんな仕掛けもわかっています。そこで自分が作った
テーマパークを他者と交換できるようにする。すると毎回別のテーマパークを楽しむ
ことができる。交換できるのはフレンド登録している知り合い同士に限る。
(2) 利用イメージ
・世界統一
USJ の世界はさまざまあり、それぞれ映画がある。しかし現時点ではそのアトラ
クション周辺にいくまでは世界観がバラバラである。その世界を仮想現実の世界では
パーク全体を一つにする。例ではスパイダーマンの世界で説明する。
36
図 5-3 は入りたい世界の選択から世界に入った後までを示したものである。図 5-3
の左上の画像はまず空間に浮いている USJ アプリの機能である。その中の世界マッピ
ングを選択する。次に入りたい世界を選択する。右上の画像のように入りたい世界、ス
パイダーマンを選択する。すると右下の画像のようにスパイダーマンの街並みが表示
され始める。左下の画像が世界マッピングの完成イメージである。
・世界クリエイティブ
世界選択
ハリポッター
スパイダーマン ジュラシック
世界マッピング
現在地
アプリ起動する。
街並みを再現
世界選択後
自動で街並みが作られる
図 5-3 世界統一イメージ
次にもう一つはオリジナルテーマパークを作成することができる。図 5-3 左上の画
像はオリジナルテーマパークを作るためのメニューを選択する。説明では建物選ぶ。選
択を右上の画像に移動する。それから設置したい建物を選択する。次に選択した建物の
サイズ、場所などを選びダブルタップで設置する。このような操作で作りこんでいく
と、左下の画像のようなものまで作成することができる(図 5-4 参照)。
このように作成した世界は第 3 者に発信することができる。お気に入りの世界を保
存し、何度 USJ に足を運んでもいつも異なるテーマパークを楽しむことができる。
37
マイランド作成
仕掛け
作成する建物を選ぶ
装飾
装
飾
テキスト
道
建物
置物
建
物
メニューから作成した
い物を選ぶ
建
物
繰り返し作り、完成
置きたい場所に設置
図 5-4 世界クリエイティブ
38
第6章
まとめ
この「キャラナビ」と「ワンダーAR」ではパークを最大限に楽しむツールである。アンケー
ト結果に基づき「待ち時間」
「風景」の改善を提案した。
「キャラナビ」では初めて来場したゲ
ストや目的地まで早く行きたいゲストに移動というのではなく、移動しながらも風景や目的の
アトラクションを楽しむ事ができ、マップを見ながら進むよりも早く、スマートフォン越しに
見るため人にぶつかる事も防ぐことができる。
「ワンダーAR」ではマーカーレス型 AR を利用
することで物理的に既存の景観を崩すことなく最新の映画の世界を作成することができる。ま
た長時間のアトラクションやショーの待ち時間をただ待つのではなくゲームをすることで楽
しい待ち時間を過ごす事が出来る。USJ をもっと知ることができ、より一段と映画の世界を体
験できる。この機能では、いつでも、どこでも楽しむ事が出来る。パーク内で退屈を作らない
ものである。またワンダーAR はマーカーレス型 AR を使用するので物理的準備が必要ない。
そのため既存の景観を崩すことがなく、楽しみ方を増やす事が出来る。このような「待ち時間」
「風景」の改善を提案する。また技術の発展や現在ある最新技術(VR)などの一般定着にとり、
今後の発展で述べた提案が利用できると考える。テーマパークをカスタマイズするのはゲスト
になる時代が訪れると考えた。
6.1 今後の課題
今後の課題を三つあげる
一つ目に本機能を利用にあたってまずアプリのダウンロードまたは認知度をあげないとい
けない。USJ アプリをダウンロードしてもらうことができなければ利用してもらうことができ
ないからだ。また一度アプリをアンインストールした経験があるユーザーには再ダウンロード
してもらえる可能性が低いと考えられる。二つ目にアプリケーションのバージョンアップ、3D
キャラクターの制作をしなければならない事である。仮想空間でのキャラクターの移動、世界
観を作る建物などのモデリングが必要である。多くの素材を作成することが課題である。また
AR はマーカーレス型であるため、物体の認識精度を上げることである。カメラの物体認識精
度も同時に上がる必要がある。三つ目に多くの画像処理をおこなうために高いスペックのスマ
ートフォンでしか画像の表示が利用できない場合がある。3D 画像を同時に読み取りながら表
示するには高速処理が必要になる。またガラパゴス携帯では利用できない。スマートフォンが
高性能になることで利用環境を作ることができる。
以上のように環境を準備するまでに時間がかかってしまうことが課題である。しかし、近年
は技術の進歩がとてもはやく、スマートフォンも半年ごとに性能が飛躍的に向上するため、3
年後に合わせて開発することを視野に入れる。
39
第7章
謝辞
ゼミ活動において、何度も迷惑かけ、そのたびに話をしてくださった花川先生に感謝します。
2 年生の時からたくさん迷惑もかけプログラムも全くできずにたくさん困らせていまいました。
でも最後まで見捨てずに面倒を見続けてくれて本当に感謝しています。
2.3 年生の時に CVG の
時や学習面以外でもたくさんの話しをしていただいた尾花先生に感謝しています。オープンキ
ャンパスの時もシステムを見せたいというわがままに文句をいいながらもいつも最後まで作
ってもらい、操作方法まで丁寧に教えてくれたこと、忘れません。花川ゼミに花を添えてくれ、
いつも笑顔の絶えない明るさで盛り上げてくれた三村沙織氏に感謝します。下ネタを毎日のよ
うに発言し、ゼミではエロキャラを確立してくれた三俣涼介氏に感謝します。CVG でともに
過ごし、何度も危機を助けてくれた西脇純氏に感謝します。プログラミングの時に一緒に考え
てくれた西平和也氏に感謝します。いつもゼミのシステムリーダー的なポジションで全体をひ
っぱっていってくれた大畑力也氏に感謝します。その他ゼミメンバーはプレゼン発表やゼミ勧
誘を手伝ってくれて感謝します。
40