財 関 第 1309 号 平成 26 年 12 月 24 日 各(地区)税関長 殿 財務省関税局長 宮内 豊 トルエンジイソシアナートに対して課する暫定的な 不当廉売関税に関する取扱いについて 標記のことについて「 、トルエンジイソシアナートに対して課する暫定的な不当廉売関税 に関する政令」 ( 平 成 26 年 政 令 第 415 号 。以 下「 令 」と い う 。)の 施 行 に 伴 う 取 扱 い に つ い て は 、関 税 法 基 本 通 達( 昭 和 47 年 3 月 1 日 蔵 関 第 100 号 )の 規 定 に よ る ほ か 、下 記 に よ り 取り扱うこととしたので、了知ありたい。 記 1 原産地を証明した書類等の取扱い 令第1条第1項第1号に規定するトルエンジイソシアナート(以下「トルエンジイソ シ ア ナ ー ト 」 と い う 。) の 輸 入 申 告 等 ( 関 税 法 ( 昭 和 29 年 法 律 第 61 号 ) 第 67 条 に 規 定 す る 輸 入 申 告 、同 法 第 7 条 の 2 第 2 項 に 規 定 す る 特 例 申 告 並 び に 同 法 第 43 条 の 3 第 1 項 ( 同 法 第 61 条 の 4 に お い て 準 用 す る 場 合 を 含 む 。) 及 び 第 62 条 の 10 の 規 定 に よ る 承 認 の 申 請 を い う 。 以 下 同 じ 。) の 際 の 原 産 地 の 確 認 方 法 及 び 取 扱 い に つ い て は 、 次 に よ る 。 (1) 原 産 地 を 証 明 し た 書 類 の 提 出 イ 「 原 産 地 を 証 明 し た 書 類 」 と は 、 関 税 法 施 行 令 ( 昭 和 29 年 政 令 第 150 号 ) 第 61 条第1項第1号に定める原産地証明書(令第1条第1項に規定する特定貨物に係る も の を 除 く 。)と す る 。輸 入 申 告 等 を 受 理 す る 際 に は 、通 常 の 審 査 の ほ か 、当 該 原 産 地証明書の確認を行うものとする。 な お 、 原 産 地 証 明 書 の 確 認 方 法 に つ い て は 、 関 税 法 基 本 通 達 68- 3 - 8 及 び 68 -3-9の規定を準用する。 ま た 、郵 便 物 に 係 る 原 産 地 証 明 書 の 確 認 方 法 に つ い て も 、こ れ に よ る も の と す る 。 ロ 令 第 3 条 第 2 項 に お い て 準 用 す る 関 税 暫 定 措 置 法 施 行 令( 昭 和 35 年 政 令 第 69 号 ) 第 28 条 た だ し 書 の 規 定 に よ り 、原 産 地 証 明 書 の 提 出 を 猶 予 す る 場 合 の「 災 害 そ の 他 や む を 得 な い 理 由 」 の 意 義 に つ い て は 、 関 税 暫 定 措 置 法 基 本 通 達 ( 昭 和 48 年 8 月 15 日 蔵 関 第 1150 号 ) 8 の 2 - 7 の 規 定 を 準 用 す る 。 この場合における提出猶予の申請は、 「トルエンジイソシアナートに対して課する 暫定的な不当廉売関税に係る原産地証明書提出猶予申請書( 」 別 紙 様 式 )2 通( 原 本 、 通知用)を提出することにより行い、提出を猶予するときは、猶予期間を記載し、 うち1通(通知用)に承認印を押なつして申請者に交付する。この場合における猶 予期間は、原則として2か月以内で適当と認める期間とするものとする。 (2) 原 産 地 証 明 書 の 提 出 が な い 場 合 の 取 扱 い 上 記 (1)に 規 定 す る 原 産 地 証 明 書 の 提 出 が な い 場 合 に は 、輸 入 者 に 当 該 原 産 地 証 明 書 の提出を求めることとするが、原産国において原産地証明書の発給体制が整備されて いないこと等のやむを得ない事情により、輸入者が原産地証明書を入手することが困 難 な 場 合 で 、 関 税 法 基 本 通 達 68- 3 - 6 の (3)に 規 定 す る 仕 入 書 そ の 他 の 書 類 ( 以 下 「 仕 入 書 等 」と い う 。)に よ り 原 産 地 が 明 ら か な 場 合 に は 、当 該 仕 入 書 等 に よ り 原 産 地 を確認して差し支えないものとする。 この場合におけるトルエンジイソシアナートに係る輸入申告等の原産地の認定の具 体 的 方 法 は 、関 税 法 基 本 通 達 68- 3 - 7 の イ か ら ホ ま で に 規 定 す る 仕 入 書 等 に 記 載 さ れた表示等により認定するものとする。 2 暫定不当廉売関税が課されるトルエンジイソシアナートの納税申告の方法 令 第 1 条 第 1 項 に 規 定 す る 暫 定 的 な 関 税( 以 下「 暫 定 不 当 廉 売 関 税 」と い う 。)が 課 さ れる特定貨物の納税申告については、次のように行うものとする。なお、特定貨物につ い て は 、関 税 法 基 本 通 達 67- 4 - 17 に 規 定 す る 取 扱 い に よ る こ と は で き な い こ と に 留 意 する。 (1) 一 般 税 率 に よ る 関 税( 令 第 4 条 に 規 定 す る 法 別 表 の 税 率 に よ る 関 税 を い う 。以 下「 一 般 関 税 」と い う 。)に 係 る 申 告 事 項 は 関 税 に 関 す る 欄 に 、暫 定 不 当 廉 売 関 税 に 関 す る 申 告事項は内国消費税等に関する欄の上欄に、消費税に係る申告事項は内国消費税等に 関する欄の中欄に、地方消費税に係る申告事項は内国消費税等に関する欄の下欄に、 それぞれ記載する。 (2) 一 般 税 率 に 関 す る 「 税 率 」 欄 に は 、 関 税 定 率 法 ( 明 治 43 年 法 律 第 54 号 ) の 別 表 の 税率(関税法第3条ただし書の規定により条約に基づく税率の適用がある場合は、当 該 条 約 に 基 づ く 税 率 又 は 関 税 暫 定 措 置 法 ( 昭 和 35 年 法 律 第 36 号 ) 第 8 条 の 2 第 1 項 第3号の規定の適用がある場合は、同号の税率)を記載し、当該税率の適用区分に従 っ て 適 宜 、「 基 」、「 協 」 又 は 「 特 」 の い ず れ か 下 の 枠 内 に ×印 を 記 載 す る 。 (3) 暫 定 不 当 廉 売 関 税 に 関 す る 申 告 事 項 の 記 載 要 領 に つ い て は 、 次 に よ る 。 ① 「 酒 「 地 「 暫 AD 石 消 地 」の欄中 」の次に 」と記載させる。 な お 、「 暫 AD」 は 、 暫 定 不 当 廉 売 関 税 を 表 す も の と す る 。 ② 「 単 位 」 欄 に は 、「 輸 入 統 計 品 目 表 」 に 定 め る 統 計 単 位 で あ る 「 KG」 を 記 載 す る 。 ③「正味数量」欄には、一般関税の場合と同数量を記載する。 ④「 内 国 消 費 税 課 税 標 準 額 」欄 に は 、一 般 関 税 の 場 合 と 同 一 の 申 告 価 格( CIF)を 邦 価 で記載する。 ⑤「種別等・税率」欄には、適用する暫定不当廉売関税の税率を記載する。 ⑥「 内 国 消 費 税 等 税 額 」欄 に は 、暫 定 不 当 廉 売 関 税 の 額 を 邦 価 で 円 単 位 ま で 記 載 す る 。 ⑦「 税 額 合 計 」欄 に は 、 「 関 税 」欄 中「 関 税 」を「 一 般 関 税 」と 訂 正 し 、一 般 関 税 の 額 ( 合 計 額 の 100 円 未 満 は 切 り 捨 て ) を 記 載 す る 。 ま た 、 2 欄 目 の 右 欄 に 「 暫 AD 税 」 と 記 載 し 、 左 欄 に 暫 定 不 当 廉 売 関 税 の 額 ( 合 計 額 の 100 円 未 満 は 切 り 捨 て ) を 記 載 する。 (4) 納 付 す べ き 一 般 関 税 及 び 暫 定 不 当 廉 売 関 税 の 納 期 限 を 延 長 す る 場 合 の 記 載 要 領 に つ いては、次による。 ①「納期限の延長に係る事項」欄中「関税」欄を「一般関税」と訂正のうえ、一般関 税 に 係 る 延 長 す る 税 額 を 記 載 す る 。 ま た 、「 税 」 欄 に 「 暫 AD 税 」 と 記 載 し 、 暫 定 不 当廉売関税に係る延長する税額を記載する。 ②「延長しない税額」欄には、一般関税の額及び暫定不当廉売関税の額からそれぞれ の納期限の延長に係る税額を差し引いた税額を記載する。 (5) 輸 出 入 ・ 港 湾 関 連 情 報 処 理 シ ス テ ム ( 電 子 情 報 処 理 組 織 に よ る 輸 出 入 等 関 連 業 務 の 処 理 等 に 関 す る 法 律 ( 昭 和 52 年 法 律 第 54 号 ) 第 2 条 第 1 号 に 規 定 す る 電 子 情 報 処 理 組 織 を い う 。)を 利 用 し て 輸 入 申 告 等 す る 場 合 に は 、上 記 ⑴ か ら ⑷ ま で の 規 定 に か か わ ら ず 、「 電 算 関 係 税 関 業 務 事 務 処 理 要 領 」 に よ り 取 り 扱 う こ と と す る 。 3 免税等 一般関税について条約又は関税定率法その他関税に関する法律の規定により関税が軽 減又は免除される貨物である場合においては、暫定不当廉売関税についても同様に軽減 又は免税されることとなるので留意する。 4 暫定不当廉売関税が課される申告の端数計算 暫定不当廉売関税が課される場合の端数計算は、次のとおりとなるので留意する。 (例) ① 一般関税 ( CIF 価 格 ) ( 税 率 ( 特 恵 税 率 )) 3,285,932 円 無税 ↓ ↓ 3,285,000 円 × 0 = 0円 (端数処理後) ② 暫 定 不 当 廉 売 関 税 ( CIF 価 格 ) 3,285,932 円 ↓ 3,285,000 円 ×0.694= (税率) 69.4% ↓ 2,279,790 円 ( 端 数 処 理 前 ) ↓ 2,279,700 円 ( 端 数 処 理 後 ) ↓ 2,279,700 円 ( 端 数 処 理 後 ) (納付税額) ③ 消費税 (内国消費税等課税標準額) 3,285,932+0+2,279,700= 5,565,632 円 5,565,000 円 ×0.063= (税率) 6.3% 350,595 円 ( 端 数 処 理 前 ) (端数処理後) ↓ 350,500 円 ( 端 数 処 理 後 ) (納付税額) ④ 地方消費税 (税率) 350,500 円 350,500 円 ×17÷63= 17/63 94,579 円 ( 端 数 処 理 前 ) ↓ 94,500 円 ( 端 数 処 理 後 ) (納付税額) 5 納付手続等 暫定不当廉売関税の納付手続等については、次による。 (1) 暫 定 不 当 廉 売 関 税 の「 納 付 書 」 ( C-1010)は 、関 税 に 係 る 納 付 書 を 使 用 し 、一 般 関 税 とは別に作成して、納付する。 な お 、納 付 書 の 各 片 に は 、そ の 余 白 部 分 に「 暫 AD」と 朱 書 き し 、暫 定 不 当 廉 売 関 税 の納付であることを明確にする。 (2) 国 税 収 納 金 整 理 資 金 の 管 理 に お い て 、 徴 収 決 定 済 額 の 登 録 は 、 一 般 関 税 と 暫 定 不 当 廉売関税を別々に行うこととする。 (別紙様式) トルエンジイソシアナートに対して課する暫定的な 不当廉売関税に係る原産地証明書提出猶予申請書 平成 税関長 年 月 日 殿 申 請 者 住所 氏名(名称及び代表権者の氏名) ㊞ (署名) トルエンジイソシアナートに対して課する暫定的な不当廉売関税に関する政令第3条第 1項に規定する原産地を証明した書類について、同条第2項において準用する関税暫定措 置 法 施 行 令 第 28 条 た だ し 書 の 規 定 に よ り 、 そ の 提 出 の 猶 予 を 下 記 の と お り 申 請 し ま す 。 記 原 産 地 輸出者名 記号・番号 品 名 個数・数量 申請理由 提出期限 (注)申請者欄には、住所及び氏名を記載の上、押印又は署名のいずれかを選択すること ができます(法人においては、法人の住所及び名称並びにその代表権者の氏名を記載 の 上 、 法 人 又 は 代 表 権 者 の 押 印 若 し く は 代 表 権 者 の 署 名 の い ず れ か を 選 択 )。 (規格A4)
© Copyright 2024 ExpyDoc