排水配管(VP)の伸縮によりエルボ部が破損 ①現象 115 ④設備部位 453 ②建物用途 207 ⑤発生時期 502 ③建築部位 319 ⑥原因 602、603 分類 コード 整理番号:05‐11 登録年月:26 年 9 月 時期: 竣工後 5 年 ●不具合の内容 某食品工場の排水配管(VP75A)において、屋外貫通部付近のエルボ部から漏水していた。 エルボ部は変形、破損していた。 ●原因 漏水の発生したVP管が放流していた排水桝は高温排水系統(80℃程度)であり、桝内の蒸気がVP 立管へ流れ込み、管内温度が上昇したため、VP管が熱膨張により伸びて破損に至った。立管と外壁貫 通部、および立管と桝接続部の離隔距離は 200mm 程度であり立管の伸び変位を吸収できなかった(図1 参照)。 高温排水系統 外壁貫通部 外壁貫通部 VP75A 漏水箇所 排水桝 ≒200 熱膨張 高温排水 蒸気の流入 排水桝 ≒200 ≒4000 図1.トラブル発生状況 ●対策 排水桝との接続部を SUS 管とし、蒸気の流入を防止するためトラップを設置した。 ●再発防止策 高温排水は単独の系統で処理槽まで配管する。やむを得ず常温排水系統と合流する場合には、合流す る排水桝近辺の配管は耐熱性のある管種とし、蒸気が流入しないようにトラップを設けるか、または 配管の変位を吸収できるような形状(クッション配管など)とする。 桝内にトラップを設置する場合には、二重トラップとなっていないか確認が必要である。 備考
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