具体的には、現在世界的に懸念が 高まっているエボラ出血熱、情勢悪 化が懸念される中東への支援とし て、それぞれ4000万ドル、50 人間を中心に据えた社会、特に﹁女 援 を 準 備 す る と 述 べ ま し た。ま た、 ナ東部の復興に向けても、新たに支 00万ドルの支援を表明。ウクライ 月に、ニューヨークの国連本 日までニューヨ ました。これを受けて安倍晋三内閣 総理大臣は、 ∼ ークを訪問しました。 世紀を女性の人権侵害のな 外 で 取 り 組 み を 強 化 し て い る こ と、 また、 い世界にするとともに、教育・保健 力 の 育 成 に 努 め た い と 話 し ま し た。 などの権利を保障して経済的自立能 来年期限を迎える﹁ミレニアム開発 日の一般討論演説では、国連創 日本は平和国家として不戦の誓いを 目標︵MDGs ︶ ﹂の後を継ぐ﹁ポス 周年を迎えるに当たり、今後も 受け継ぎつつ、積極的平和主義の考 ト2015年開発アジェンダ﹂につ 日、ニューヨークの国連 本 部 で﹁イ ラ ク 情 勢 に 関 す る ハイレベル安保理会合﹂が開催され、 国 連 安 全 保 障 理 事 会 常 任・非 常 任 理事国と国際機関、 ドイツ、 イタリア、 カ カ ナ ダ、サ ウ ジ ア ラ ビ ア、ト ル コ、 エジプト、イラン、シリアなど 国が参加し、日本からは薗浦健太郎 外務大臣政務官が政府代表としてス ピーチを行いました。 本会合は、現下の緊迫するイラク 情勢を受けて行われたもの。ジョン・ ケ リ ー 米 国 務 長 官 はISIL ︵イ ラ 国際会議 日の﹁国連気候サミット﹂で行 していきたい旨を述べました。 国の対処能力の向上を包括的に支援 応イニシアチブ﹂を立ち上げ、途上 育成を行うことを約束。さらに﹁適 おいて新たに1万4000人の人材 表し、今後3年間で気候変動分野に ルの支援をすでに達成したことを発 で行うと約束していた約160億ド については、2013年から3年間 つの柱を強調。中でも﹁途上国支援﹂ 普 及﹂ ﹁国 際 枠 組 み へ の 貢 献﹂の 3 し て﹁途 上 国 支 援﹂ ﹁技 術 の 革 新 と ったスピーチでは、日本の貢献策と しました。 しい方針を立てていく予定であると たちの保護・能力強化を重視し、新 靭性﹂の達成のため、立場の弱い人 「第69回国連総会」 本はイラクと周辺国の平和と安定の 行うことを表明しました。今後も日 に対し、約2550万ドルの支援を え、新たにイラクおよびその周辺国 年すでに拠出した780万ドルに加 に、イラク国内避難民支援として今 政府を支えていくとしました。さら るとともに、今後も日本はイラク新 クの包括的な新政府の発足を歓迎す るがす深刻な脅威であるとし、イラ は、 ISILの 存 在 は 国 際 秩 序 を 揺 こ れ を 受 け 薗 浦 外 務 大 臣 政 務 官 ありました。 国からの支援に感謝するとの言及が 要である旨を述べ、日本を含む域外 いては、 ﹁包摂性﹂ ﹁持続可能性﹂ ﹁強 えの下、人間の安全保障を増進すべ 月 ことを強調しました。 く、さらなる国際貢献を行っていく 設 性の輝く社会﹂の実現のために国内 部で第 回国連総会が開幕し いろんなトピックを分 かりやすく解 説します! ク・レバントのイスラム国︶対策に 第69回国連総会はウガンダ出身のサム・カハンバ・クテサ氏が議 長となって開催された(提供:内閣広報室) ため、積極的に貢献していきます。 モンゴル イラン イラク 蒼々、野茫々、風吹草低、見 牛羊﹂ 中 に よ り、基 礎 イ ン フ ラ 整 備 の 遅 大 す る 一 方 で す。首 都 で は 人 口 集 行き渡らず、首都と地方の格差は拡 ます。しかしその恩恵は国民全体に その後も2桁台の成長を維持してい 内総生産︶成長率 ・3%を記録し、 ど に よ り、2 0 1 1 年 にGDP ︵国 モンゴル経済は鉱物資源の輸出な や マ ン シ ョ ン が 立 ち 並 ん で い ま す。 照的に首都ウランバートルにはビル ような風景が広がっていますが、対 とでしょう。今もなお、地方ではこの 詩のフレーズを思い出す方もいるこ モンゴルと聞いて、このような漢 ﹁ 在 モ ンゴル日 本 国 大 使 館 フランス 17 23 一般討論演説を行う安倍総理(提供:内閣広報室) エジプト 一等 書 記 官 アメリカ 日本は 「女性の輝く社会」の実現に向けて、 すでに国内外でさまざまな協力を実施している されています。 間活力との連携の促進が大いに期待 による産業の多角化、ODAでの民 一層緊密化し、日本からの投資増加 た。これをきっかけに二国間関係が 向けた交渉が大筋で合意されまし で、E P A ︵経 済 連 携 協 定︶の 締 結 に 今年7月下旬には、両国政府の間 支援に取り組んでいます。 ルの都市機能強化の3点を掲げて の実現に向けた支援、ウランバート すべての人々が恩恵を受ける成長 続 可 能 な 開 発 と ガ バ ナ ン ス の 強 化、 ます。そこで日本は、鉱物資源の持 汚染などの環境問題が深刻化してい れ、恒常的な交通渋滞の発生、大気 深澤 公史 パナマ オーストラリア 28 November 2014 November 2014 29 〈 安倍首相がニューヨーク滞在中に会談を行った国 〉 天 安倍晋三内閣総理大臣は9月にニューヨーク を訪問し、第69 回国連 総会に出席するとと もに、各国の首脳、要人との会談を行いました。 経済成長の恩恵と弊害 26 平和を守り、 国際貢献を強化 Message from Mongolia 「ここが 知りたい 」。国 際 協 力 に 関 係 する 69 22 は グ ロ ー バ ル な 対 応 が 必 要 で あ り、 イラク情勢の安定化に向けて カタール 首都ではモダンなデザインの商業ビルなどの建設ラッシュが続く 19 軍事的貢献のみならず人道支援が重 地方に広がる草原では、 牛や羊が草を食んでいる 各国組織の代表に向けてスピーチを行う薗浦外務大臣政務官 「イラク情 勢 に関 する ハイレ ベル安全保 障 理 事 会 合」 ODA政策 40 ジャアファリー・イラク外相との懇談 21 9 70 25 9 現地からのメッセージは、ODAメールマガジン (www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/mail/) でご覧いただけます。
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