こちら - 国立循環器病センター

仕
様
書
1.件名
実験動物飼育管理業務委託契約
2.目的
国立循環器病研究センター(以下「センター」という)内の動物飼育施設において管理する実験
動物(以下「動物」という)の飼育管理業務及び動物飼養施設等の清掃並びに検疫の業務について、
委託するものである。
なお、受託者は、センター動物実験管理室担当者(以下「監督者」という)と協議のうえで各々
の業務を実施するものとする。
3.契約期間
平成27年4月1日~平成30年3月31日
※センターは平成30年度を予定日として建替・移転を行なうことが決定しており、本件について
業務の延伸又は縮減等の必要性が生じる可能性があるため特に留意するとともに、センターから変
更契約等の協議があった場合は誠実に対応すること。
4.作業範囲
センター敷地内の以下の範囲とする。
(1)研究所本館(以下「本館」という)7階の動物飼養施設
(2)本館7階のイモリ・カエル飼育室
(3)本館1階の遺伝子組換えゼブラフィッシュ
(4)本館1階の検疫室
(5)本館裏のプレハブ小屋(メキシコサラマンダー飼育室含む)
(6)研究所新館(以下「新館」という)4階人工臓器実験室の動物飼養施設
(7)新館4階の術前・術後管理室
(8)バイオテクノロジー棟3階・4階の動物飼養施設
(9)バイオテクノロジー棟3階ウイルスベクター実験飼育室
(10)先進医工学センター4階(RI 施設)
(11)先進医工学センター4階動物飼養施設
5.作業内容
(1)動物の飼育管理
全飼育室対象とし、各飼育室の標準作業書に従うこと。
①動物の健康状態の観察と報告
②給餌・給水(各実験計画書に則った絶食・絶水・特別食の給餌・特別水の給水を含む)
③ケージ交換 1)流水ラック飼育(月1回以上)
2)飼育(週1回以上)
3)ヌードマウス(週2回以上)
4)病態モデル動物(症状により週1回以上)
(実験者がケージ交換を行う場合を除く)
④動物の体重測定
⑤飼料の搬入
⑥動物の搬入(実験者が導入を行う場合を除く)
⑦大型動物の運搬作業
⑧検疫済み動物の運搬
⑨温度湿度確認
⑩自記温室度計・自記気圧計等の用紙交換
i
⑪動物数確認
⑫動物の死骸処理業務・連絡作業
⑬先進医工学センターにおける動物の死骸・汚物を含む放射性廃棄物の処理業務
⑭遺伝子組換えゼブラフィッシュ室における給餌・水槽交換・水槽洗浄・エサの調整・死体の処
理その他付随した業務
⑮イモリの給餌・水槽交換(週5回以上)
・水槽洗浄、その他付随した業務
⑯カエルの給餌・水槽交換(週5回以上)
・水槽洗浄、その他付随した業務
⑰メキシコサラマンダーの給餌・水槽交換(週5回以上)
・水槽洗浄、その他付随した業務
⑱代謝ケージ等特殊飼育装置の組立・回収等の補助作業
⑲ウイルスベクター実験飼育室の動物導入・物品補給・回収、その他付随 した業務
⑳その他管理者の協議による補助作業
(2)器具、器材の洗浄及び維持管理
①ケージの洗浄・消毒・保管
②ケージの汚物処理
③代謝ケージ等特殊飼育装置の洗浄・消毒・保管
④各動物の自動給水器、栓管部の異常の有無の点検、簡単な修理・消毒
⑤洗浄ケージ、食器、給水瓶、栓の管理・保管・滅菌
⑥給水器、棚板の消毒・整理・保管
⑦消毒槽内消毒液の調整、及び洗浄
⑧糞受槽、糞受カゴの清掃・洗浄・糞処理
⑨オートクレーブによる滅菌作業
⑩死骸保管冷凍庫、冷蔵庫の洗浄・消毒
(3)検疫業務
①動物の臨床検査(検便、血液検査等)の補助
②死亡動物及び異常動物の解剖の補助
③死骸の処理業務
(4)作業区域、廊下の清掃・消毒作業
①上記作業範囲の清掃・整理ならびに消毒
②作業区域履物の整理・洗浄・消毒
③汚物及びゴミの袋詰め及び一定場所への搬出
(5)一般的管理業務の補助
①納品動物の受け入れ時の雌雄判別、体重測定、一般観察
②消毒液、洗剤、手袋等の消耗品在庫量の確認と整理
③飼料の在庫量の確認と整理
④機械器具類の点検保守
(6)発注補助業務
①動物の発注数量確認及び発注補助業務
②飼料の在庫確認及び発注数量確認及び発注補助業務
(7)その他
①洗濯物の搬出入
②作業着の補修
③管理区域・周辺区域の清掃・消毒作業
④動物施設利用者講習会補助
ii
6.従事体制
(1)従事者について
①本件に従事する者は、多種多様の動物を飼育できる専門的技術及び知識を有し、3ヶ月以上の
実地経験を有するもので監督者の承認を得た者とする。
②実験動物二級技術者認定を受けた者を本館、バイオテクノロジー棟、先進医工学センターを含
めて少なくとも10名は配置することとし、従事者の資格証(写し)を提出すること。
③普通第一種圧力容器取扱作業主任者資格を有する者を少なくとも8名は配置することとし、従
事者の資格証(写し)を提出すること。
④本件に従事する者の名簿を契約の始期までに契約第二係へ提出すること。
(2)従事者について(RI 施設関係)
本件のうち先進医工学センターに従事する者は、交代要員を含めて RI 施設のため放射線障害防
止法で規定されている所定の教育訓練を受け健康管理記録などの必要手続きをとった上で放射
線作業従事者として監督者に承認された常勤職員とする。
(後記8.の注意事項に留意すること。)
(3)勤務人員
①勤務者数は指定しないが、本館・プレハブ小屋・新館の術前・術後管理室・新館の人工臓器実
験室・バイオテクノロジー棟・先進医工学センターにおいては日常作業が支障なく行える数とす
る。
※なお、別紙勤務線表案は一例であり、この限りではない。
②従事者がやむを得ぬ事情により作業ができない場合は、他の従事者により業務に支障を来さな
いよう措置するものとする。
③作業者に欠員が生じた場合はただちに補充を行い、業務に支障を来さないようにすること。
④バイオテクノロジー棟の飼育管理業務に従事している者が休暇または退職等のため欠員とな
った場合に、その期間の長短にかかわらず国立循環器病センター内の別の場所にて飼育管理業務
に従事する者が代替者としてバイオテクノロジー棟の飼育管理業務に従事することを禁止する。
⑤バイオテクノロジー棟から動物が大量に本館に移動した場合には、バイオテクノロジー棟勤務
のものが本館勤務することを認める。ただし、期間は2週間以上とし、1週間単位とする。
⑥2人勤務日の場合は、常勤職員を従事させることとする。
(4)作業日程
①バイオテクノロジー棟以外
1)暦の上での休日が2日続く場合は、そのうちの1日は飼育室の清掃作業を含む飼育作業と
確認作業を行う。
(飼育作業・給餌・給水〈マウス・ラットを除く〉・確認作業)
2)前項の残りの2日は午前中に1回、各動物飼育施設の確認作業と給餌・給水業務のみを行
う。ただし、人工臓器部の実験動物施設の清掃作業も行う。(給餌・給水〈マウス・ラット
を除く〉・確認作業)
3)長期休暇(3日以上)の場合には、確認作業とマウス・ラットを除く給餌、給水業務は毎
日行うこととし、飼育室の清掃作業を含む飼育作業が2日以上中断しないように、またマウ
ス・ラットの給餌・給水作業が3日以上中断しないように勤務すること。
②ゼブラフィッシュ室
平日は1日2回午前・午後に給餌を行う。又、翌日の給餌の用意を行う。デッシュの交換・洗
浄作業は午後に行う。平日以外の日は1日2回午前中に給餌を行う。又、翌日の給餌の用意を
行う。フィルター交換は指定日に行うこととする。
③バイオテクノロジー棟
暦の上での休日が2日以上続く場合には、飼育室の確認作業・清掃作業を含む飼育作業・給餌 ・
給水業務が2日以上中断しないように、勤務すること。
(5)業務実施時間
①平日:8時30分から17時00分 休憩時間:12時00分から13時00分
iii
②(4)①及び(4)②に該当する日:8時30分から12時30分の間に実施する。
7.動物管理室の管理エリア内の蛍光灯の交換
中央監視から蛍光灯を受け取り、動物管理室従事者が実施する。但し、高所などで従事者による交
換が不可能な場合は中央監視室に依頼する。
8.先進医工学センターRI 施設の飼育管理業務についての注意事項
先進医工学センターの PET 研究領域では、単寿命および長寿命の放射性同位元素を用いた実験を行
っており、通常の動物飼育環境とは大きく異なる特殊事情が存在するため以下の点に注意を要する。
※一度でも放射性同位元素の投与を受けた実験動物は、我が国の法令(放射性障害防止法)によっ
て放射線汚染物と定義され、放射性核種の例外を認めない。屍体処理、動物からの排泄物の処理に
おいても同様であり、放射線汚染物としての取り扱いが必要である。実験によっては寿命の長い核
種、危険度の高い非密封放射性同位元素も混入している。このため、作業員自らが安全管理を励行
する必要がある。飼育廃棄物(屍体および汚物)の処理および、動物の搬入・搬出手続きなどの一
連の業務を実施するためには、個々の動物の過去の実験の記録をよく理解した上で放射性同位元素
の種類と危険性、物理的特性などの基本的知識も周知しておく必要がある。
※霊長類動物やミニブタ・家畜ブタ等の大動物(最大収容数:霊長類18匹、ブタ7匹)を対象と
して、脳梗塞や心筋梗塞モデル動物における高次機能イメージング評価研究を行っている。動物の
ストレス対処などの知識と経験を有する飼育管理が不可欠である。
上記を踏まえ先進医工学センター放射性管理区域における業務従事者については以下の要件を満
たすものとする。
(1)放射性取り扱いの知識と経験を有し、非密封かつ高濃度放射能汚染物の扱いに慣れている技
術、特に超単寿命ではあるが非常に高濃度の核種と、一方少量ではあっても長寿命の核種が混
在している環境で、不要な被曝を回避するに十分な安全管理に精通した技術者を複数名確保す
ること。従って、血液検査やセンター内講習など、当センターにおいて実施される所定の教育
訓練を受け、健康管理記録などの必要手続きをとること。
(2)放射性管理区域内にて飼育されている実験動物の餌、糞尿の処理を毎日実施する。場合によ
っては単寿命ではあっても過渡的に高濃度である場合、一方低濃度であっても寿命が長い同位
元素である場合もありえる。状況に応じて適切な判断を行える知識を有すること。具体的には、
死体は毎週20~100kg 程度、汚物は週6kg 程度発生し、適宜凍結乾燥処理し、さらにア
イソトープ協会指定のドラム缶詰処理作業を実施する労務を担う。この作業の放射性汚染事故
を回避するべく安全かつ確実に実施するに必要な、放射性同位元素の物理および安全基準に関
する十分な知識と経験を有することが必要である。
(3)高等動物のストレス回避に関する知識と経験を有する者であること。
9.参考
(1)非密封の放射線同位元素の使用数量および使用の場所
使用の場所:小型円形加速器室、ホットラボA室、ホットラボB室、準備室、PET 室、
RI 実験室A、RI 実験室B、大動物室2、廃棄洗浄室
但し、廃棄洗浄室では C-11・N-13・O-15・F-18 を除く核種のみを使用する。
核
種
Ge-/Ga-68
I-125
Ce-141
C-11
N-13
O-15
P-32
物理的状態
液体・固体
気体・液体
液体
気体・液体
液体・固体
化学形等
す
べ
て
の
化
学
形
年間使用数量
1.11 GBq
740 MBq
296 MBq
13.32 TBq
3.552 TBq
10.656 TBq
740 MBq
iv
1 日最大使用量
185 MBq
37 MBq
18.5 MBq
111 GBq
29.6 GBq
66.6 GBq
37 MBq
S-35
I-123
Mo-99/Tc-99m
Tc-99m
H-3
C-14
F-18
Tl-201
Cr-51
740 MBq
7.4 GBq
74 GBq
74 GBq
13.32 GBq
3.7 GBq
3.552 TBq
9.25 GBq
296 MBq
気体・液体
液体・固体
37 MBq
185 MBq
1.85 GBq
1.85 GBq
370 MBq
370 MBq
29.6 GBq
1.85 GBq
18.5 MBq
(2)大動物室1における使用数量
(C-11・N-13・O-15・F-18 を除き、施設全体における使用数量の内数とする)
核
I-125
Ce-141
C-11
N-13
O-15
P-32
S-35
I-123
Tc-99m
H-3
C-14
F-18
Tl-201
Cr-51
種
物理的状態
化学形等
液体・固体
気体・液体
液体
気体・液体
液体・固体
液体・固体
液体・固体
す
べ
て
の
化
学
形
年間使用数量
740 MBq
296 MBq
2.40MBq
1.20MBq
1.60MBq
740 MBq
740 MBq
7.4 GBq
74 GBq
13.32 GBq
3.7 GBq
171.6 TBq
9.25 GBq
296 MBq
1 日最大使用量
37 MBq
18.5 MBq
0.010MBq
0.010MBq
0.010MBq
37 MBq
37 MBq
185 MBq
1.85 GBq
370 MBq
370 MBq
1.43GBq
1.85 GBq
18.5 MBq
10.飼育数
各飼育室における見込飼育数、飼育数、作業者数は以下のとおりとする。
飼育室の変更によって飼育数の変動があるので、変更時には甲から受託者へ連絡するものとする。
見込飼育数:平成27年3月末見込
飼育数:平成26年10月末時点
番号
飼育動物の種類
見込飼育数
飼育数
係数
1
イヌ
28 頭
29 頭
5
2
ビーグル
20 頭
20 頭
5
3
サル
15 頭
4頭
5
4
ウサギ
74 羽
49 羽
15
5
モルモット
30 匹
1匹
20
6
コンベラット
352 ケージ
231 ケージ
35
7
SPF ラット
132 ケージ
30 ケージ
40
本館
8
KO マウス
630 ケージ
441 ケージ
55
9
SPF マウス
120 ケージ
42 ケージ
65
10
TG マウス-711
312 ケージ
201 ケージ
55
11
TG ラット-721
64 ケージ
43 ケージ
30
12
TG マウス-712
640 ケージ
250 ケージ
55
コンベマウス・コンベラット・ハ
13
600 ケージ
201 ケージ
40
ムスター-711
14
ヤギまたはウシまたはブタ
11 頭
10 頭
3
v
プレハブ
新館
先進医工
学センタ
ー
バイオ棟
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
カエル
イモリ
ゼブラフィッシュ
メキシコサラマンダー
ブタ
モルモット
ニワトリ
ブタ
ヤギまたはウシ
人工臓器ヤギ
人工臓器ウシ
10 匹
50 ケージ
2000 ケージ
40 ケージ
15 頭
15 ケージ
21 羽
16 頭
6頭
12 頭
5頭
2匹
20 ケージ
1365 ケージ
12 ケージ
4頭
1 ケージ
0羽
16 頭
9頭
8頭
0頭
4
3
35
26
カニクイサル
14 頭
0頭
5
27
28
29
30
31
32
33
アカゲサル
ブタ
ラット-先
イヌ
ウサギ
マウス
ラット
ウイルスベクター室・マウス・ラ
ット
大型動物の動線
小動物の動線
SPF バイオ棟の動線
5頭
7頭
20 ケージ
5頭
6羽
4300 ケージ
70 ケージ
0頭
0頭
4 ケージ
4頭
0羽
3500 ケージ
70 ケージ
5
3
35
4
56 ケージ
20 ケージ
34
3
30
20
3
3
3
2
55
55
11.その他
(1)作業着衣・靴についてはバイオテクノロジー棟のつなぎ服以外は受託者が用意するものとす
る。作業着の修理に関しても受託者が行うこととする。
(2)受託者はセンターの求めにより、当該業務の実施状況の報告を行うこと。また、必要に応じ
て、センター(監督者等)・受託者(事業主・現場責任者等)による協議の場を設け、当該業
務の適正な実施等について、意見交換を行うものとする。
(3)この仕様書に定めることの他、監督者から作業の要望があれば、協議の上で動物飼養管理に
支障を来さないよう留意し行う。
(4)作業者の勤務に関わる特定業務従事者にかかる健康診断並びに予防接種等は受託者が行うも
のとする。
(5)麻疹(はしか)
、水痘(みずぼうそう)
、風疹、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の抗体を確
認すること。また、抗体陰性者、抗体不明者の周囲(家族、同僚等)で前述の疾患が確認され
た場合は、潜伏期間中の勤務を停止すること。
(感染防止対策の観点より抗体陰性者に対して上記ワクチン接種を強く推奨する。)
(6)動物飼養作業従事者は事前にセンター内出入り許可申請を総務課総務係に提出すること。ま
た、作業従事者に変更があった場合には、監督者へ報告し、作業に支障を来さぬ様に留意する
こと。
(7)現受託者から受託者が変更となる場合には、現場責任者数名で業務の流れを確認しながら引
継ぎを受け、本契約開始時期から支障なく業務を開始できるようにすること。
(8)契約の満了又は解除の伴い業務を引き継ぐ場合は、センターの業務に支障を来たさぬよう十
分な時間と内容をもって次の受託者に引き継ぐこと。
(9)この仕様書に定めていない事項については、必要に応じて協議して定めるものとする。
vi