2

問題6 ロケットの運動量保存則(宿題の解答)
問題6 ロケットの運動量保存則(宿題の解答)
(a) ロケットの運動量は,p=Mv
(b) 火薬を噴出したあとのロケットの速さをv’とする.
ロケットの進行方向を正の向きとすれば,ロケット
および火薬の運動量はそれぞれ
 m)v 
火薬: m(V  v )
ロケット: ( M
よって,全運動量Pは次のように表される.
P  ( M  m)v   m(V  v )
問題6 ロケットの運動量保存則(宿題の解答)
(c) 運動量保存則より,
M v  ( M  m)v   m(V  v )
が成り立つ.
これより,v’については,
( M  m)v  mV
v 
M m
と求まる.
問題11 質点系のつり合い(宿題の解答)
問題11 質点系のつり合い(宿題の解答)
質量m1の質点に着目すると,ACと垂直方向,AC
方向それぞれに関する外力の釣合式は
AC垂直方向: R cos
(1)
 m1 g sin 
AC方向: m2 g  R sin   m1 g cos (2)
(1)式をRについて整理し,(2)式に代入すると,
2m1 cos   m2 cos  m1  0
2
が導かれる.

問題11 質点系のつり合い(宿題の解答)
これをcosについて解くと,
m2  m2  8m
cos 
4m1
2
2
1
となるが,平方根の前の-符号をとるとcos < 0と
なり不適切.したがって,+符号をとることで
m2  m2  8m
cos 
4m1
2
と表される.
2
1

問題15 2質点の運動エネルギー(宿題の解答)
問題15 2質点の運動エネルギー(宿題の解答)
質点1,2から構成される質点系の重心の位置ベ
クトルrG,および1からみた2の位置ベクトル r とr1,
r2との間に,
MrG  m1r1  m2 r2 , r  r2  r1
の関係が成り立つ.
この関係を利用して, r1,r2をrG,rで表すと,
m2
m1
r1  rG 
r , r2  rG  r
M
M
問題15 2質点の運動エネルギー(宿題の解答)
が得られる.したがって,質点系の全運動エネル
ギーKは次のように計算される.
m1 2 m2 2
K  r1 
r2
2
2
m1
m2 2 m2
m1 2
 (rG 
r) 
(rG  r )
2
M
2
M
m1  m2 2 m1m2 2 M 2  2

rG 
r  rG  r
2
2M
2
2
m1m2
  ←教科書 p.100
M
問題23 第二宇宙速度(宿題の解答)
地表の一点から物体を打ち上げ,その物体を地
球の引力圏外へ飛ばすのに必要な最小の速さ
(第二宇宙速度)はいくらか.
(※第一宇宙速度についても調べておくこと)
問題23 第二宇宙速度(宿題の解答)
速さ v で物体を投げ上げるとき,地球,物体の
質量をそれぞれ m1 , m2 ,地球の半径を a とす
ると,地表における物体の力学的エネルギーは,
1
Gm1m2
2
E  m2v 
2
a
と書ける.物体が地球の引力圏を脱出するには
E ≥ 0 が必要なので,
2Gm1
v 
a
2
2Gm1
v 
a
問題23 第二宇宙速度(宿題の解答)
また,重力加速度 g は,
Gm1
g 2
a
であるから,
v  2 ga
 2  9.8(m/s )  6.37  10 (m)
2
v  11.2(km/s)
6
問題29 つり合いの条件(宿題の解答)
問題29 つり合いの条件(宿題の解答)
棒に関する力のつり合い式
水平方向: X
 T sin   0
①
(右向き正)
鉛直方向:Y
 T cos  W  0
(上向き正)
B点におけるモーメントのつり合い式
③
W (l  a)  Yl  0
(反時計回り正)
②
問題29 つり合いの条件(宿題の解答)
③式より
 a
Y   1  W
 l
①,②式より
aW
T
l cos
a
X  W tan 
l
問題36 一様なドーナツ型円板(宿題の解答)
外径a,内径bの一様な穴あき円板(ドーナツ型)
の中心Oを通り,円板と垂直な固定軸のまわり
の慣性モーメントIoを求める.ここで,M:円板の
質量, s :円板の単位面積あたりの質量(面密
度),dS: 半径がrとr+drとの間にある部分の面
積.
a
b
dS
問題36 一様なドーナツ型円板(宿題の解答)
問題34より,微小環状部分の慣性モーメントは,
3

I 0  2s r dr
よって,
a
I 0   2s r dr
3
b
s  a  b
4

2
4

問題36 一様なドーナツ型円板(宿題の解答)

s
2
a
2
M a  b
2

b
2
2
 a
2


M  s  a  b
2
2
(別解)
b
2
a
I 0   r s dS   r s  2 rdr
2
2
2
b
微小環状部分の面積
dS  2 rdr

問題47 糸に吊された棒の運動(宿題の解答)
一様で長さ2a,質量Mの棒の両端に鉛直な糸を
つけ水平につるしてあるとして,以下の設問に答
えよ.
(a) 棒をつるしているときそれぞれの糸の張力は
いくらか.
(b) 一方の糸を急に切断した
瞬間,他方の糸の張力はど
のように変化するか.また,
糸が切断された瞬間の棒の
重心の加速度,棒の角加速
度を求めよ.
問題47 糸に吊された棒の運動(宿題の解答)
(a) 糸の張力は Mg/2 となる.
(b) 右図のようにOを原点とする鉛直下向きのx軸,
棒の回転を記述する角 をとると,糸を切断した
直後の棒の運動方程式は
MxG  Mg  T


I  aMg sin    
2

cos

1
 aMg
と書ける.
問題47 糸に吊された棒の運動(宿題の解答)
また,
xG  a ( sin 
)
が成り立つ.
Iは棒の端に関する慣性モーメントであるから
2
M (2a)
4 Ma
I

3
3
2
と表される. に対する運動方
程式から
3g

4a
問題47 糸に吊された棒の運動(宿題の解答)
となり,
3g
xG 
4
という結果が求まる.したがって,Tは
Mg
T
4
と計算される.すなわち,一方
の糸を切ると他方の糸の張力
は半分になる.
問題47 糸に吊された棒の運動(宿題の解答:別解)
(a) 糸の張力は Mg/2 となる.
(b) 右図のようにOを原点とする鉛直下向きのx軸,
棒の回転を記述する角 をとると,糸を切断した
直後の棒の運動方程式は
MxG  Mg  T
I 0  aT cos  aT
また,
xG  a
問題47 糸に吊された棒の運動(宿題の解答:別解)
I0は棒の重心に関する慣性モーメントであるから
2
M (2a)
Ma
I0 

12
3
以上から,
3g
xG 
4
3g

4a
Mg
T
4
2
問題51 アトウッドの器械(宿題の解答)
一般座標として,円板の回転角 をとる
1
(自由度は1).
まず,円板の運動エネルギーは, に
関する慣性モーメントを I とすれば,
1 2
K d  I
2
次に,P,Qの運動エネルギーは,v  a である
から,
1 2 2
1
2 2
K P  ma  , K Q  ma 
2
2
問題51 アトウッドの器械(宿題の解答)
0
また, =0のときを重力ポテンシャルの
基準点にとると,回転角が のとき,Pは
a 下降,Qはaa 上昇.したがって,
U P  mga
U Q  mga
以上より,
L  K d  K P  KQ  (U P  U Q )
1 2 1 2 2 1
 I  ma   ma 2 2  (m  m) ga
2
2
2
問題51 アトウッドの器械(宿題の解答)
ラグランジュの運動方程式より,
d  L  L
0


dt    
2
2
I  ma   ma   (m  m) ga  0
2
2
(ma  ma  I )  (m  m) ga
(m  m)a

g
2
2
(ma  ma  I )
上式を  a に代入すれば,7章・式(20)と一致.