Ⅷ 薬物血中濃度測定要項

Ⅷ 薬物血中濃度測定要項
特定薬剤治療管理料に基づく薬物血中濃度測定対象薬剤には、薬
剤部で測定するものと外部委託業者により測定されるものがある。
薬物血中濃度測定と投与設計に関する詳細は、薬剤部(薬効評価解
析室:内線 5336)まで問合せされたい。
1.院内における薬物血中濃度測定の依頼方法
1)検査オーダ画面から「検体」⇒「伝票」⇒「薬物血中濃度測定」
を選択し、測定を実施する対象薬物を選択後、「次へ」ボタンを
押す。
2)測定薬剤の最終投薬日および最終投薬時刻を入力する。共通項目
を入力し OK ボタンを押す。
3)検査項目選択画面右上の OK ボタンを押す。
4)検査日を選択し、検査時刻(採血時間)を入力する。採血場所を
確認後、オーダーボタンを押す。
5)検体にオーダラベルを貼付し、薬効評価解析室に提出する。
2.注意事項
1)検体にはオーダラベルを必ず貼付する。
2)採血管の種類を間違えない。
①シクロスポリン、タクロリムス
EDTA 入り 3 mL 真空採血管
②その他の薬物
血清分離剤入り 5 mL、10 mL 真空採血管
3)結果が出次第連絡が必要な場合は薬剤部(薬効評価解析室:5336)
へ連絡する。
4)オーダの検査時刻と異なる時刻に採血した場合は検体ラベルの
時刻を手書きで修正する。
5)検体を受付時間外に採取した場合は EDTA 入り採血管は十分転倒
混和した後に冷蔵庫へ保管し、血清分離剤入り採血管は遠心分離
(1,700g×10 分)を行った後に冷蔵庫へ保管し、受付時間内に
提出する。
3.検体の受付場所と受付時間(薬剤部での測定対象検体のみ)
受付場所:薬剤部(薬効評価解析室:内線 5336)
受付時間:8:30~15:00(祝日、年末年始を除く)
※休日に測定が必要な場合は、あらかじめ薬効評価解析室へ連絡
する。
※優先的な測定が必要な場合は、検体の提出は搬送を介さず直接
薬剤部に提出する。
4.薬剤部での血中濃度測定対象となっている薬剤
薬効分類
測定対象薬物
採血時間
必要検体量
フェニトイン
投与直前
血 清 1 mL
フェノバルビタール
投与直前
血 清 1 mL
抗てんかん薬
カルバマゼピン
投与直前
血 清 1 mL
バルプロ酸
投与直前
血 清 1 mL
気管支拡張薬 テオフィリン
投与直前
血 清 1 mL
強心配糖体 ジゴキシン
投与直前
血 清 1 mL
投与開始 24 時間後
抗がん薬
メトトレキサート
投与開始 48 時間後 血 清 1 mL
投与開始 72 時間後
点滴終了 1 時間後
バンコマイシン
血 清 1 mL
投与直前
抗MRSA薬 テイコプラニン
投与直前
血 清 1 mL
投与直前
アルベカシン
血 清 1 mL
投与終了直後
アミノグリコシド系
投与直前
ゲンタマイシン
血 清 1 mL
抗生物質
投与終了直後
投与直前
シクロスポリン
全 血 2 mL
投与開始 2 時間後
免疫抑制薬
タクロリムス
投与直前
全 血 2 mL
ミコフェノール酸
投与直前、AUC
血 清 1 mL
※上記以外の薬物で特定薬剤治療管理料の対象となっている薬物
の血中濃度測定は、原則として外部委託となる。外部委託による
測定依頼は、中央検査部(外注受付:内線 5389)まで連絡され
たい。
5.オーダ方法と入力項目