Nutrients for preventive medicine - ヘルシーパス

(No.7145)
発行日:2014.11.28
Nutrients for preventive medicine
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キーワード
放射性物質,
放射線,
放射能,
ヨウ素,
セシウム,
ストロンチウム
「放射性物質」と聞くと漠然と怖いイメージがありますが、相手がどんなもので何が危険なのかを知る
ことで冷静に対処することが可能です。今回は、放射性物質と放射線対策についてご紹介 します。
放 射 性 物 質 と 放 射 線 対 策
■放射性物質と放射線と放射能
【 放 射 性 物 質 】 放射線を出す能力(放射能)を持つ
物質の総称で、具体的には「ヨウ素 131」
、
「セシウム 134」、
「ストロンチウム 90」などの放射性元素のことです。
【 放 射 線 】 波長が短い電磁波や、高速で動く粒子の
ことで、α線、β線、γ線などの種類があります。
放射線の人体への危険度を示す単位はシーベルト(Sv)
と呼ばれ、例えば 4Sv を全身にあびると半数の人間が
死亡すると言われます。また、物が受ける放射線量は
グレイ( Gly)が用いられ、 1Gly は物質 1 ㎏あたり
1 ジュール(J)のエネルギーを吸収したことを意味します。
【 放 射 能 】 放射線を出す能力のことで、あるものが
持つ放射能の強さにはベクレル(Bq)という単位が用い
られ、1Bq とは 1 秒間に 1 本の放射線が出るような強さ
を指します。
■放射線によるダメージ
放射線は自然界に存在している日常的なものであり、
存在していることが悪いということではありません。
普段、私たちが食べている野菜や果物には天然の放射性
カリウムが含まれており、毎日のように摂取しています。
問題となるのは放射線が「有るか無いか」ではなく、
「量や強さ、あびる範囲」です。
もし 500mSv の放射線を一度に勢いよく全身にあびる
と白血球が減少しますが、1mSv の放射線を 500 日かけて
あびる場合には白血球は減少しません。身近なものでは、
食塩(塩化ナトリウム)を一度に 200g 摂取すると 50%
の確率で死亡しますが、1 日 10g を 20 日かけて 200g
摂取しても死亡することはありません。
放射線は遺伝子を傷つけてしまうため、一定量以上の
放射線被ばくは、細胞死やがん化のリスクが高くなり
ます。しかし、遺伝子を傷つける要因は放射線以外にも
様々あり、その要因の影響を放射線被ばくの単位に合わ
せると以下の通りです。
・野菜嫌いの人、受動喫煙(非喫煙女性) …100~200mSv
・喫 煙 、 毎 日 3 合 以 上 の 飲 酒
…1,000~2,000mSv
・肥 満 、運 動 不 足 、塩 分 の摂 りすぎ
…200~500mSv
※ 日 本 各 地 の 40~ 69 歳 の 地 域 住 民 を 10~ 15 年 追 跡
調査したデータ(多目的コホート研究)より
■放射線対策
福島第一原発の事故以来、日本で問題となっている放射
性物質は、放射性ヨウ素、放射性セシウム、放射性スト
ロンチウムの 3 種類です。放射性ヨウ素は半減期が 8 日
と短く 3 ヶ月程度で問題にならないほど線量が低くなる
ため現時点では問題視されていません。しかし、放射性
セシウムの半減期は約 30 年で、生物学的半減期は成人で
70~100 日、放射性ストロンチウム(ストロン チウム 90)
の半減期は約 29 年で、生物学的半減期は約 50 年と
されています。
個人でできる放射線対策の例を以下ご紹介致します。
●できるだけ取り入れない
「放射線のリスクが気になるから野菜を食べない」と
いって野菜を食べないほうが体に与える影響が大きい
ため、必要以上に敏感になる必要はありません。ただ、
できるだけ汚染された食べ物や飲み物は口にしない方が
良いでしょう。
●体外へ排泄
体内に取り入れた放射性物質は体外へ排泄することが
可能です。一般的に便や尿、汗などを通して排泄されま
すが、特に便からの排泄が重要です。日本人は食物繊維
の摂取量が少なくなってきているため、毎日意識して
食物繊維(野菜、豆類、海藻、きのこなど)を摂取しま
しょう。また、乳酸菌やビフィズス菌、オリゴ糖などの
摂取もお勧めです。
●十分な微量栄養素の摂取
セシウムとストロンチウムはそれぞれ体内で、カリウム、カルシ
ウムと同じような振る舞いをします。カリウムやカルシウム
は不足なく補いましょう。カリウムは生の野菜や果物、
カルシウムは小松菜や小魚、乳製品に多く含まれています。
また、放射線による体へのダメージ軽減には抗酸化物質
が役立ちます。ビタミン C やビタミン E、CoQ10、リポ酸、
ポリフェノールなどの抗酸化物質の他、抗酸化酵素の
構成成分となるセレンや亜鉛、銅なども大切です。
昨今の報道から放射線を気にされる方も多いと思います。
しかし、敏感になりすぎることでストレスが溜まり、逆
に体へダメージを与えないよう、お気を付けください。
【参考】厚生労働省のホームページ、文部科学省のホームページ、
農林水産省のホームページ、独立行政法人 放射線医学総合研究所
のホームページ、独立行政法人 国立がん研究センターがん予防・
検診研究センターのホームページ
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