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**2014 年 12 月 改訂 (第 4 版) (新記載要領に基づく改訂)
* 2014 年 1 月 改訂 (第 3 版)
機械器具 51 医療用嘴管及び体液誘導管
高度管理医療機器
中心循環系血管造影用カテーテル
医療機器承認番号:20900BZZ00608000
10688104
メディコール-G アンギオカテーテル
再使用禁止
(CXカテーテル)
【警 告】
1)本品を使用中に異常が発生または異常が疑われる場合、無理
な操作はせず、不具合・有害事象に充分注意し、X線透視下
にて確認し、慎重にシステムごとの抜去を行うこと。[原因が
わからないまま操作をすると、本品の破損や断裂及び血管損
傷などの恐れがあり、生命に関わる有害事象が発生する可能
性がある。]
2)トルク操作を行うときは、ガイドワイヤーを挿入した状態で
行うこと。[本品のみでトルク操作を行うと、折れ、ねじれ等
が発生し、血管損傷、本品破損の可能性がある。]
3)本品が折れ曲がったり、ねじれている状態で、ガイドワイヤ
ーを急に進めたり、挿入したりしないこと。[ガイドワイヤー
が本品の穿孔や破損を引き起こし、血管を損傷する可能性が
ある。]
4)本品が折れ曲がったり、ねじれている状態で、薬液、造影剤
を注入しないこと。[本品の損傷を引き起こし、血管損傷の可
能性がある。]
5)自動注入器(オートインジェクター)で薬液、造影剤を注入
するときは、必ず下記の最大耐圧以下で使用すること。[最大
耐圧を超えて注入すると、本品破損の原因となる可能性があ
る。]
4Fr , 4.2Fr・・・・・・・・・・・・・・・ 7239kPa(1050psi)
5Fr , 5.2Fr , 6Fr, 7Fr・・・・ 8274kPa(1200psi)
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6)本品に付属するスタイレットは先端形状保護を目的としてい
るため、本スタイレットを用いて形状付けを行わないこと。
[本品の破損・強度低下により、生命に関わる有害事象が発生
する可能性がある。]
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【形状・構造及び原理等】
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本品は、主構成が血管内に挿入されるチューブ部と、チューブ
の操作並びに造影剤等を注入する為のコネクター部、さらにその
コネクター部とチューブの境目を補強する為のプロテクター部
とからなる。
また、チューブをシースに挿入する際の案内具としてインサータ
ーを付属したものがある。チューブは対象となる部位、或いはア
プローチの位置により、その長さ及び太さは多岐にわたる。チュ
ーブの先端部分は、目的となる部位及び手術方法並びに医師の使
い勝手により、さまざまな形状を取りそれらを含む近傍には、造
影剤を効率的に拡散させることを目的とする、側孔が概ね設けら
れる。チューブ表面にはシース挿入時の潤滑性を向上させるため
のコーティングを施している。
<構造図>
先端孔
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プロテクター部
チューブ部+表面コーティング部
側孔
コネクター部
インサーター
付属品:スタイレット
(ない場合もある)
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<原材料>
ポリアミドエラストマー、硫酸バリウム、ジメチルポリシロキサン
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【禁忌・禁止】
1)再使用禁止
2)再滅菌禁止
3)適用対象(次の部位、患者には適用しないこと)
・脳血管に使用しないこと。* [本品は冠動脈造影に適用すること
を意図しているため。]
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・下記の症状・疾患のある患者には適用しないこと。[症状悪化の
可能性がある。]
・ 重症心不全を有する患者。
・ 出血性素因や腎不全の患者。
・ 治療抵抗性重症不整脈を有する患者。
・ 重症全身性感染症患者や発熱している患者。
・ 非代償性心不全症を有する患者。
・ 重症の肺疾患を有する患者。
・ 重篤な血清電解質異常の患者。
・ 血液凝固障害、あるいはなんらかの原因による凝固性の重篤
な変化を有する患者。
・造影剤・ヨード液等、施術に必要な薬剤に対して明らかかつ重
篤な反応を示したことがある患者。[アレルギー症状、ショック
症状等の副作用が現れる可能性がある。]
・妊娠している、あるいはその可能性がある患者。[X線による胎
児への影響が懸念される。]
・その他、医師が不適と判断する患者。**[患者の状態によっては
生命に関わる有害事象を引き起こす恐れがある。]
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4)併用禁忌(相互作用の項参照)
・有機溶剤を含んだ薬剤及び油性造影剤は絶対に使用しないこと。
[本体チューブ及び、コネクター破損の原因となる可能性があ
る。]
※製品ごとの仕様については、各製品のラベルを確認のこと。
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【使用目的又は効果】
本品は、ガイドワイヤーと共に血管内に選択的に挿入され、被造
影(観察)部位に対し、血管用造影剤などを注入することを目的
とするものである。この血管造影を行うことにより、検査治療方
針を決定することが出来る。
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【使用方法等】
1) ピール包装から本品を慎重に取り出し、コネクターよりシリン
ジにてヘパリン加生理食塩液をフラッシュする。
2) あらかじめヘパリン加生理食塩液に浸した適切なサイズのガ
イドワイヤーを本品の先端から 5cm 程度出るまで、手元のコネ
クターから挿入する。*なお、先端孔が閉塞しているような特
殊形状の製品については、この限りではない。
3) シース法により血管を確保する。
4) 血管を確保したら、ガイドワイヤーに沿わせて本品を挿入する。
インサーター装着品の場合、インサーターでカテーテル先端を
伸ばしてシースに挿入し、使い終わったインサーターは左右に
引き裂き取り外す。
5) 本品の先端が目的部位に達したら、ガイドワイヤーを抜去する。
6) X線透視下で確認しながら目的部位に本品先端を確実に挿入
し、造影剤又は薬剤の注入を行う。
【使用上の注意】
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1.重要な基本的注意
1)診断部位と診断部位到達までの血管経路から、適切な形状、サ
イズを選択すること。
2)手技にあたっては、患者の状態を考慮して適切な抗凝固あるい
は抗血小板療法を行うこと。
3)本品を血管内へ進めた後に、ガイドワイヤーを挿入する場合に
は、本体チューブの屈曲部や先端形状部を通過する際に、ガイ
ドワイヤーで本品を損傷しないように操作すること。
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4)本品を血管内に挿入する際、本体チューブの先端(サイズと硬
度)により血管壁を損傷しないよう十分注意すること。
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2.相互作用(他の医薬品・医療機器との併用に関すること)
[併用禁忌](併用しないこと)
医薬品・医療機器の
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
名称等
油性造影剤(例:ヨ 本品の樹脂素材に
本品が損傷、破損等
ード化ケシ油脂肪酸エチ 影響し、本品が損
により、機能しなく
ルエステル「リピオドール」) 傷、破損等するおそ なると同時に造影
れがある。
剤が血管内に流出
する可能性がある。
有機溶媒(アルコール等) 本品には有機溶媒
本品の樹脂素材に
(アルコール等)を使用 影響し、本品が損
しないこと。
傷、破損等すること
により、機能しなく
なる可能性がある。
【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称等】
製造販売業者
電話番号
:フィルメック株式会社
:052-773-7031
製造業者
:**朝日インテック株式会社 瀬戸工場
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3.不具合
本品は非常に精密に作られているので、本品に無理な力が加わる
と、以下のような不具合の可能性がある。したがって、前述の使
用上の注意に記載された事項を守った上で本品を使用すること。
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1)重大な不具合
・破断
・断裂
・抜去困難
・表面コーティングの剥離
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2)その他の不具合
・折れ、曲がり
・表面潤滑性の低下
・損傷
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4.有害事象
手技に伴い、一般的に以下のような合併症が発生する可能性があ
る。また、これらの有害事象は重篤な場合には死亡や重大な後遺
障害に至る可能性がある。ただし、可能性のある合併症はこれに
限定されたものではない。
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1)重大な有害事象
・ 動脈損傷
・ 動脈穿孔
・ 動脈解離
・ 仮性動脈瘤
・ 動静脈瘻
・ 動脈塞栓症・閉塞
・ 抹消血管閉塞
・ 血管内血栓症
・ 急性心筋梗塞
・ 不安定狭心症
・ 出血及び出血性ショック
・ スパズム
・ 虚血及び関連する神経障害、卒中
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2)その他の有害事 象
・ 血腫
・ 低血圧(重症低血圧)
・ 不整脈
・ 徐脈
・ 腎不全
・ 行動障害
・ 発熱/悪寒
・ 吐き気と嘔吐
・ 挿入部の感染と痛み
・ 疼痛及び圧痛
・ 発熱反応
・ 薬物反応
・ 造影剤に対するアレルギー反応
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【保管方法及び有効期間等】
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<保管方法>
保管の際には、曲げたり重いものの下に置いたりせず、また水ぬ
れに注意し、直射日光および高温高湿を避けて保管すること。
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<有効期間>
有効期間は、製品ラベルに記載(自己認証による)
。
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<使用期間>
一時的接触:本品は 2 時間以内の使用として開発されている。
よって 2 時間を越える使用は止めること。
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