SNX ガイドワイヤー

2012 年 3 月 30 日作成 (第 1 版)
医療機器承認番号 :22400BZX00137000
機械器具(51)医療用嘴管及び体液誘導管
高度管理医療機器 心臓・中心循環系用カテーテルガイドワイヤ
(血管用カテーテルガイドワイヤ 35094103)
35094114
SNX ガイドワイヤー
再使用禁止
【警 告】
・ 金属針並びに金属製外套管は絶対に使用しないこと。[本品の
損傷、切断が生じる恐れがある。]
・ 本品の操作は、X線透視下で先端の動きや位置を確認しなが
ら慎重に行うこと。[先端の動きや位置を確認せず操作した場
合、血管穿孔や内膜損傷などを引き起こす可能性がある。]
・ 本品を操作中に少しでも抵抗を感じたり、先端の動きや位置
の異常に気づいたりしたときは操作を中止し、X 線透視下でそ
の原因を確認すること。[そのまま操作を続行すると血管の損
傷及び本品を損傷する可能性がある。]
・ 本品の挿入及び抜去は慎重に行なうこと。もし挿入又は抜去し
にくい場合、X線透視下でその原因を確認すること。[無理な挿
入及び抜去は本品の損傷、破損又は血管穿孔、内膜損傷など
を引き起こす可能性がある。]
・ 活栓付きカテーテルを併用する場合は、本品挿入中に活栓操
作を行なわないこと。[本品の破損、表面コートの剥離の可能
性がある]
・ 併用する医療機器の添付文書についても必ず参照すること。
【禁忌・禁止】
1) 再使用禁止
2) 再滅菌禁止
3) 本品をアルコール、殺菌薬(グルコン酸クロルヘキシジン水
溶液等)又は乾いたガーゼで強く拭かないこと。[表面潤滑性
が損なわれる可能性がある。]
4) 妊娠している、あるいはその可能性のある患者には使用し
ないこと。[X 線による胎児への影響が懸念される。]
5) 本品を虚血性心疾患等による、冠状動脈塞栓部位の貫通手
技に使用しないこと。[血管の損傷、あるいは本品を破損する可
能性がある。]
6) 本品をコイル塞栓術に併用するコイルプッシャーとして使用し
ないこと。[血管の損傷、あるいは本品が塞栓コイルに絡まり破
損する可能性がある。]
【形状・構造又は原理】
本品は芯材(コア)に、耐キンク性の向上を目的として Ni-Ti 形状記
憶合金を使用し、かつ、先端部をテーパー構造とすることにより先端
柔軟性を有している。また、先端部に X 線不透過部分を有し X 線透視
下で先端部の確認が容易であり、その表面を樹脂層で被覆している。
芯材(コア)表面にはポリウレタン樹脂及びフッ素樹脂コートが施
されているものもあり、さらにワイヤー全長、或いは任意の長さに表
面潤滑性コートが施されているため、水分子を保持することで潤滑性
を発現する。
1. 構造図
構成部品名称と材質
構成部品名称
ワイヤー(本体)
芯 材
チップ部(マーカー)
樹脂部
表面コート
材 質
Ni-Ti 形状記憶合金線
金又は白金
ポリウレタン樹脂・フッ素樹脂
表面潤滑性コート
【使用目的、効能又は効果】
本品は、カテーテル又はイントロデューサーの位置調整又は目的部
位への誘導用の器具(ガイドワイヤ)である。
【品目仕様】
引張強度試験規格値 : 2.5N 以上
【操作方法又は使用方法等】
(注)本品はディスポーザブル製品であるので、一回限りの使用で廃棄
し、再滅菌及び再使用はしないこと。
<使用方法>
1) 使用前に使用期限内であることを確認の上、本品をディスペン
サーごと包装から丁寧に取り出す。
2) シリンジなどを用いて、ルアーよりディスペンサー内へ、ヘパ
リン加生理食塩液などを注入し、ストレートナー先端からヘパリ
ン加生理食塩液などの流出があることを確認する。
3) 本品表面を傷つけないように、ディスペンサーから慎重に取り
出し、表面に潤滑性があることを確認する。もし、ディスペンサ
ーから本品を抜去する際に抵抗を感じた場合、または表面が滑ら
ない場合は、無理に抜かずに再度ディスペンサー内にヘパリン加
生理食塩液などを注入し、本品に潤滑性を与える。
4) 使用するカテーテルの内腔を事前にヘパリン加生理食塩水など
で満たす。
5) カテーテル内に本品を慎重に挿入する。必要に応じて、ガイド
ワイヤーの手元部にトルクデバイスなどを取り付けることによ
り、本品の操作性を容易にすることもある。
6) カテーテルを目的部位に誘導後、慎重に本品を抜去する。
7) 処置中に本品を使用しない間は、本品に付着した血液をヘパリ
ン加生理食塩水の入った容器に浸し、濯ぐように除去し、ヘパリ
ン加生理食塩水の入っている容器又はディスペンサーに入れて
保管する。
【使用上の注意】
1. 重要な基本的注意事項
1) 本品の使用に際しては、手技に十分熟達した医師が、あるいは、
熟達した医師の監督のもとで医師が使用すること。
2) 使用する前に、本品の規格、併用する医療機器との適合性を確
認してから使用すること。
3) 使用期限が過ぎている場合、または包装や本品に破損・剥離等
の異常が認められる場合は使用しないこと。
4) 本品が汚染されないように取り出し、開封後は直ちに使用し、
全ての操作は無菌的に行うこと。
5) 本品の内芯には金属を使用しているため、MRI 等の強磁気環境化
において金属による影響が考えられる場合は使用しないこと。
6) 本品の表面は、湿潤時において潤滑性を発現するため、予めデ
ィスペンサー及びカテーテル内をヘパリン加生理食塩液などで
満たして、本品表面を濡らした状態にして取り扱うこと。
7) 併用するカテーテルの中には先端内腔によって操作中に表面潤
滑性コート剤の磨耗を生じる可能性があるので、挿入時に抵抗を
感じるようなカテーテルとの併用は避けること。
8) トルクデバイスを締め付けた状態で固定位置を変えないこと。
9) 抜き取った本品の表面付着血は、
ヘパリン加生理食塩液などを入
れたトレーに浸し、濯ぐようにして除去すること。なお、付着血
がとれにくい場合はヘパリン加生理食塩液などを浸したガーゼで
軽く拭き取り、乾いたガーゼで強く拭かないこと。
10) 周囲の環境を汚染しないように注意して、使用済み製品は医療
用廃棄物として適切に処理すること。また、血液および体液によ
る感染を防止するため、十分な防護措置を講じたうえで適切に処
理すること。
2.一般的注意事項
1) 本品はディスポーザブル製品であるので、
一回限りの使用で廃棄
し、再滅菌及び再使用はしないこと。
2) 本品を定められた使用目的以外の目的で使用しないこと。
3) 本品を使用する際には、
過度・過剰な力を入れて使用しないこと。
[本品の思わぬ破損を招く恐れがある。]
4) 本品は、必ず使用期限内に使用し、使用期限を過ぎたものは使用
しないこと。
3. 相互作用
[併用注意]
(併用医療機器の添付文書、取扱説明書を予め参照すること。)
医療機器の名称等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
活栓付きカテーテル
本品の折れ、破断
本品操作中に活栓を
措置:カテーテルご 操作すると、活栓コ
と慎重に抜去 ック部で折れ又は破
する。
断する。
Y コネクター
本品の破損、表面コ 止血弁を強く締めた
ートの剥離
状態で本品を操作す
措置:新しい製品と ると、過負荷が加わ
交換する。
り破損する。
油性造影剤
本品の潤滑性コート 油性造影剤が表面コ
一トに被膜を形成
(リピオドール等)
部の潤滑性低下
措置:生理食塩液に し、表面の湿潤を妨
て表面を洗浄 げる。
し使用する。
4.不具合・有害事象
1) 重大な不具合
本品の使用に伴い、以下のような不具合の可能性がある。
・ ガイドワイヤーの破損(折れ、曲がり、破断、
樹脂部分の剥離、離脱)
・ ガイドワイヤーの抜去困難(または潤滑性の低下)
・ ガイドワイヤーによるカテーテル破損
2) 有害事象
本品の使用に伴い、以下に示すような有害事象の可能性がある。
(※有害事象はこれらに限定されるわけではない。
)
・ 血管穿孔
・ 血管攣縮
・ 血管損傷
・ 感染症
・ 穿刺部の血腫
・ 末梢塞栓
【貯蔵・保管方法及び使用期間等】
1 .貯蔵・保管方法
水ぬれに注意し、塵埃、高温多湿及び直射日光を避けて保管する
こと。
2 .使用期限
本品は製品ラベルに記載されている使用期限までに使用するこ
と。 (使用期限は滅菌日から3年後。自己認証による。)
【包装】
・ 1 本/袋
【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称及び住所等】
製 造 販 売 業 者:サニックス株式会社
住
所:東京都千代田区神田岩本町4番地
電 話 番 号:03-5209-1031
製 造 業 者:ファーシスジェイピイ株式会社