事例 18 刃部への接触を防ぐ 「立入禁指(たちいりきんし)」 古河電気工業㈱ AT 製品部 三重製造部 設備技術グループ 坂 信也、水野 智彦、坂 洋輔、水野 祐希、鈴木 志京 改 善 前 ■改善前の状態 テープ製品のサンプル採取に裁断機を使っているが、刃の部分に指が触れ、切創するかもしれない というヒヤリが発生した (図1) 。 図1 改善前の問題点 裁断機刃部 問題点:プレス刃の下に 指が入ってしまう 〈側面から見ると〉 指が入る テープ ■改善のねらい、着眼点 裁断機の刃部に指先が触れないようにカバーを製作した。 社印などのスタンプをヒントにカバーが上下に動く機構を取り入れた (図2) 。 図2 発想のヒント 社印などの スタンプを参照 ボルト スプリング カバー製作 裁断機 刃部 60 Vol.61 No.1 工場管理 特集 人が育つからくり改善の進め方と最新事例 改 善 後 ■改善内容 バネを利用し、カバーが上下に可動する機構を用いて、刃部に指先が触れる危険性がなくなった (図3)。 図3 改善後の動作 セット時 作動時 PET でカバーを製作 安全カバーの製作 〈対策前〉指が入る 〈対策後〉入らない 作動時のカバーの動き ■工夫したこと、ポイント 透明 PET ボードを使用し、内部を見えるように工夫して作業確認ができるようにした。 ■改善効果 刃部に指が触れなくなったことにより、安全性が向上した。 ■今後の展開 カバー製作時に PET ボードを曲げる技術を取得し、本技能が向上した。 工場管理 2015/01 61
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