平成26年10月号 第477号 南部小 だより 南砺市立福光南部小学校 TEL 0763(52)4050 URL http://www.tym.ed.jp/sc210/ 子供の投げる力が低下している! 体力つくり担当 小西 達朗 体育の日に、文部科学省から2013年度実施の「体 10歳男子ソフトボール投げ 力・運動能力調査」の結果が公表されました。その中で新 昭和60年度 全国平均 29.94m 全国平均 23.18m 聞に取り上げられていたのは、10歳男子のソフトボール 平成25年度 23.99m 投げの記録が、50年間で6mも落ちたということでした。 平成25年度 富山県平均 本校でも毎年、体力テストを行い、ソフトボール投げを実 施していますが、体が大きくて力がある子供でも上手に投げられないことや、投げ方がよくわから ずにボールを地面に向かって投げてしまう姿がよく見られます。ボール投げの記録が落ちた原因と して、投げる動作が遊びの中からどんどん失われていることが考えられます。私が小学生の頃、よ く田んぼや神社などで野球をして遊んでいたという記憶があります。最近はそんな光景を目にする ことはほとんどありません。 ボール投げの記録が落ちたことよりもその背景にあることが大きな問題になっています。それは、 子供たちの外遊びの機会が減尐しているということです。あるデータによれば、最近の小学生が 1 日に屋外で遊ぶ時間は1時間以下で、30年ほど前の約半分になったということです。本校の児童 を見ると、学校では晴れた日は大勢の子供がグラウンドで遊んでいますが、家に帰ってからは室内 でゲームばかりしているという話を聞きます。外遊びの機会の減尐によって、体力の低下とともに 大切な社会性も失われているかもしれません。 本校では、投げる力の向上をねらい、体育の授業にティーボールやソフトボールなどのベースボ ール型ゲームを積極的に取り入れています。ゲームの始めには、ボールの握り方や腕の振り方など のボールの投げ方のポイントを指導しています。また、異学年の交流を図り、いろいろな友達と仲 良く遊んだり運動したりする子供を育てることをねらい、毎週水曜日に「なかよし活動」の時間を 設けています。その日は清掃がなく、30分間の活動時間があり、その中で子供たちは、他の学年 の人と一緒に鬼ごっこやサッカー、S ケンなどで楽しく遊んでいます。 この「なかよし活動」の取組を通して、尐しでも外遊びや運動が好きな子供たちが増え、体力が 向上するとよいと思います。また、 「運動している親の子はよく運動する」という調査結果もありま す。 今の60代や親の世代が元気なのは、小さい時から体をよく動かして、体力をつけてきたからだ と言われています。ゲーム機の普及や遊び場所の減尐で外遊びの機会が減尐しましたが、学校や家 庭で、子供たちが友達と外で遊ぶ環境を尐しでも整えることで、社会性が育まれ、体力や運動能力 の向上が望めると考えます。ぜひ親子で運動する機会を増やしてはいかがでしょうか。 【11月の目標】 【生活】自分から先に大きな声であいさつしよう 校内で安全に過ごそう 【保健】姿勢に気を付けよう 【給食】地元でとれる食べ物に関心をもって食べよう
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