11月7日(金) 出 席 委 員 委 委 員 長 須 藤 安 通 君 員 須 貝 行 宏 君 同 浅野 ひろゆき 君 めぐ美 君 同 山 元 けい子 君 員 石 田 ちひろ 君 同 大 沢 真 一 君 同 あくつ 広 王 君 同 渡 辺 裕 一 君 同 横 山 由香理 君 同 渡 部 同 松永 よしひろ 君 同 木 村 けんご 君 同 大倉 たかひろ 君 同 南 同 中 塚 亮 君 同 井 上 八重子 君 同 鈴 木 博 君 同 西 本 貴 子 君 同 吉 田 あつみ 君 同 藤 原 正 則 君 同 こんの 孝 子 君 同 たけうち 同 塚本 よしひろ 君 同 若 林 ひろき 君 同 沢 田 洋 和 君 同 松 澤 利 行 君 同 鈴 木 ひろ子 君 同 伊 藤 昌 宏 君 同 飯 沼 雅 子 君 同 鈴 木 真 澄 君 同 高 橋 しんじ 君 同 いながわ 貴之 君 同 原 同 あ べ 祐美子 君 副 委 員 長 つ る 伸一郎 君 同 委 向 浩 三 君 欠 席 委 員 な し その他の出席議員 石 田 秀 男 君 -5- 茂 君 恵 子 君 忍 君 出 席 説 明 員 区 子ども未来事業部保育課長 竹 田 昌 弘 君 長 濱 野 健 副 区 長 企画部長事務取扱 桑 村 正 敏 副 区 田 山 長 恵美子 会 計 管 理 者 久保田 孝 之 企画部企画財政課長 本 城 善 之 君 子ども未来事業部制度改革・待機児童対策担当課長 今 井 裕 美 君 君 健康福祉事業部長 榎 本 圭 介 君 健康福祉事業部高齢者福祉課長 永 尾 文 子 君 君 健康福祉事業部福祉計画課長 大 串 史 和 君 君 企画部行財政改革担当課長 (オリンピック・パラリンピック調整担当課長兼務) 柏 原 敦 君 総 務 中 部 山 君 健康福祉事業部高齢者いきがい課長 白 鳥 仙太郎 君 健康福祉事業部障害者福祉課長 中 山 文 子 君 長 武 志 健康福祉事業部生活福祉課長 伊 東 義 明 君 君 総務部総務課長(危機管理室長兼務) 江 部 信 夫 君 地域振興事業部長 中川原 史 恵 健康福祉事業部国保医療年金課長 髙 森 哲 夫 君 教 中 君 地域振興事業部協働・国際担当課長 河 内 崇 君 子ども未来事業部長 金 子 正 博 育 島 長 豊 君 教育委員会事務局教育次長 田 村 信 二 君 区議会事務局長 原 明 彦 君 参 事 子ども未来事業部青少年育成課長事務取扱 (子ども未来事業部臨時給付金担当課長兼務) 福 島 進 君 子ども未来事業部子育て支援課長 伊 﨑 みゆき 君 -6- 君 ○午前10時00分開会 ○須藤委員長 おはようございます。 ただいまより決算特別委員会を開きます。 それでは、平成25年度品川区一般会計歳入歳出決算、平成25年度品川区国民健康保険事業会計歳 入歳出決算、平成25年度品川区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算、および平成25年度品川区介 護保険特別会計歳入歳出決算を一括議題に供します。 本日の審査項目は、一般会計歳入歳出決算、歳出のうち、第3款民生費、国民健康保険事業会計歳入 歳出決算、後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算および介護保険特別会計歳入歳出決算でございますの で、ご了承願います。 それでは、これより本日予定の審査項目の全てを一括して説明願います。 ○久保田会計管理者 それでは、一般会計第3款民生費からご説明申し上げます。事項別明細書 の98ページをお願いいたします。成果報告書は125ページでございます。 第3款民生費は、予算現額620億8,071万4,000円、支出済額は604億7,469 万1,241円で、執行率は97.4%、対前年度41億3,674万7,838円、7.3%の増であり ます。増の主なものは、特別養護老人ホーム等整備費、すまいるスクール運営費の教育費からの移行分 などであります。 1枚おめくりいただきまして、1項社会福祉費の支出済額は223億429万5,380円で、執行 率は97.8%であります。 1目社会福祉総務費では、各種団体への助成、成果報告書は127ページの下から2行目になります が、ふれあい作業所整備工事などを行いました。 2目高齢福祉費では、高齢者の生きがい対策事業、ねたきり高齢者等福祉施策、西五反田三丁目サー ビス付高齢者住宅整備促進などを行いました。 1枚おめくりいただきまして、3目障害者福祉費では、介護人派遣事業、発達障害児思春期サポート 事業、障害者就労訓練事業などを行いました。 4目社会福祉施設費では、各種福祉施設の運営のほか、大崎シルバーセンターの基本・実施設計など を行いました。 次のページにまいりまして、5目災害応急費は被災見舞等であります。 6目社会福祉施設建設費は、特別養護老人ホーム等の整備費で、杜松小学校跡の整備工事、平塚橋会 館跡の実施設計、上大崎三丁目(旧みやこ荘跡)の基本設計等であります。 7目臨時福祉給付金は、臨時福祉給付金システム開発費であります。 2項児童福祉費の支出済額は247億9,897万9,746円で、執行率は97.6%であります。 1目児童福祉総務費では、子どもすこやか医療費助成事業や、認証保育所の新規開設支援などを行い ました。 1枚おめくりいただきまして、2目児童措置費では、私立保育園への運営費の助成、家庭的保育事業、 児童手当等の給付を行いました。 3目児童福祉施設費では、保育園の運営、就学前教育推進事業、二葉すこやか園の施設の整備などを 行いました。 次のページにまいりまして、4目子育て世帯臨時特例給付金は、給付のためのシステム開発を行いま した。 -7- その下、成果報告書は141ページになります。3項生活保護費の支出済額は133億7,141 万6,115円で、執行率は96.4%、主なものは医療扶助費であります。 以上で、民生費の説明を終わります。 次に、恐れ入りますが158ページをお願いいたします。成果報告書では186ページになります。 国民健康保険事業会計のご説明をいたします。 歳入第1款国民健康保険料は、予算現額100億6,325万円、収入済額は101億1,667 万4,074円で、収入率は100.5%、対前年度3億9,086万9,912円、4.0%の増であり ます。 1項国民健康保険料の収入済額は、1目一般被保険者国民健康保険料が96億8,542万9,116 円、2目退職被保険者等国民健康保険料が4億3,124万4,958円であります。 次のページにまいりまして、第2款使用料及び手数料は、予算現額7万2,000円、収入済額は3 万3,900円で、収入率は47.1%、これは保険料納付証明等手数料113件分であります。 第3款国庫支出金は、予算現額76億1,987万8,000円、収入済額は80億8,098 万6,241円で、収入率は106.1%であります。 1項国庫負担金の収入済額は77億4,771万5,241円で、主なものは療養給付費負担金であり ます。 2項国庫補助金は3億3,327万1,000円で、主なものは特別調整交付金であります。 次のページにまいりまして、第4款療養給付費等交付金は、予算現額14億5,156万7,000円、 収入済額は14億505万7,897円で、収入率は96.8%であります。 第5款前期高齢者交付金は、予算現額72億9,783万4,000円、収入済額は72億9,783 万4,840円で、収入率は100%であります。 第 6 款 都 支 出 金 は 、 予 算 現 額 2 3 億 5 ,4 0 5 万 1 ,0 0 0 円 、 収 入 済 額 は 2 1 億 8 , 2 5 5 万5,521円で、収入率は92.7%であります。 1項都負担金の収入済額は2億8,003万2,808円で、主なものは高額医療費共同事業負担金で あります。 2項都補助金は19億252万2,713円で、財政調整交付金などであります。 次のページにまいりまして、第7款共同事業交付金は、予算現額40億6,157万7,000円、収 入済額は40億8,129万9,864円で、収入率は100.5%、主なものは保険財政共同安定化事 業交付金であります。 第8款繰入金は、予算現額42億682万7,000円、収入済額は42億682万6,880円で、 収入率は100%、一般会計からの繰入金であります。 次のページにまいりまして、第9款繰越金は、予算現額15億3,282万円、収入済額は15 億3,282万355円で、収入率は100%であります。 第10款諸収入は、予算現額5,499万6,000円、収入済額は5,676万9,760円で、収入 率は103.2%であります。 1項延滞金、加算金及び過料の収入済額は238円で、一般被保険者加算金であります。 2項雑入の収入済額は5,676万9,522円で、主なものは1目一般被保険者第三者納付金と、6 目一部負担金軽減特例措置交付金であります。 歳入は以上であります。 -8- 2枚おめくりいただきまして、170ページをお願いいたします。成果報告書は193ページでござ います。歳出をご説明いたします。 第1款総務費は、予算現額7億5,015万4,000円、支出済額は6億4,753万6,828円で、 執行率は86.3%、電算システム改修・運用経費などを支出いたしました。 1枚おめくりいただきまして、第2款保険給付費は、予算現額253億7,403万8,000円、支 出済額は249億9,911万8,065円で、執行率は98.5%であります。 1項療養諸費の支出済額は221億4,104万639円であります。 2項高額療養費は25億9,734万7,730円で、主なものは一般被保険者高額療養費における単 独入院分であります。 次のページをお願いいたします。3項移送費の支出済額は407万1,311円で、一般被保険者移 送費などであります。 4項出産育児諸費の支出済額は2億354万7,280円で、474件分の出産育児一時金の経費で あります。 5項葬祭費は3,234万円で、462件分であります。 6項結核・精神医療給付金は2,077万1,105円で、1万7,619件分であります。 次のページにまいりまして、第3款老人保健拠出金は、予算現額21万7,000円、支出済額 は19万1,460円で、執行率は88.2%であります。 第4款後期高齢者支援金等は、予算現額50億8,622万4,301円、支出済額は50 億8,622万3,755円で、執行率は100%であります。 第5款前期高齢者納付金等は、予算現額520万3,724円、支出済額は520万3,724円で、 執行率は100%であります。 次のページにまいりまして、第6款介護納付金は、予算現額22億6,399万2,000円、支出済 額は22億6,399万1,459円で、執行率は100%であります。 第7款共同事業拠出金は、予算現額40億6,260万円、支出済額は39億4,287万7,431 円で、執行率は97.1%であります。主なものは、保険財政共同安定化事業拠出金であります。 第8款保険事業費は、予算現額4億685万円、支出済額は3億2,428万8,220円で、執行率 は79.7%、主なものは特定健康診査費2万3,971人分であります。 2枚おめくりいただきまして、182ページにまいりまして、第9款諸支出金は、予算現額4 億9,566万2,000円、支出済額は4億8,114万8,966円で、執行率は97.1%でありま す。 第10款予備費には、支出済額はございません。 以上で、国民健康保険事業会計の説明を終わります。 恐れ入りますが、2枚おめくりいただきまして、186ページをお願いいたします。成果報告書 は204ページでございます。後期高齢者医療特別会計をご説明いたします。 歳入第1款後期高齢者医療保険料は、予算現額33億3,133万4,000円、収入済額は33 億3,031万8,200円で、収入率は100%であります。 第2款使用料及び手数料は、予算現額1,000円、収入済額は4,500円であります。 第3款広域連合支出金は、予算現額1,987万4,000円、収入済額は1,745万7,368円で、 収入率は87.8%であります。 -9- 次のページにまいりまして、第4款繰入金は、予算現額33億3,609万7,000円、収入済額 は33億1,609万7,000円で、収入率は99.4%、一般会計からの繰入であります。 第5款繰越金は、予算現額7,112万9,000円、収入済額は7,112万9,955円で、収入率 は100%であります。 次のページにまいりまして、第6款諸収入は、予算現額1億8,593万4,000円、収入済額は1 億8,071万1,811円で、収入率は97.2%、主なものは葬祭事業費受託収入であります。 次のページにまいりまして、歳出につきましては、第1款総務費は、予算現額1億7,055 万5,000円、支出済額は1億4,714万4,472円で、執行率は86.3%であります。 1項総務管理費の支出済額は1億2,583万8,255円で、電算システム改修・運用の経費などで あります。 2項徴収費は2,130万6,217円であります。 次のページにまいりまして、第2款分担金及び負担金は、予算現額64億1,305万3,000円、 支出済額は64億387万4,308円で、執行率は99.9%であります。 第3款保健事業費は、予算現額1億9,006万1,000円、支出済額は1億5,487万502円 で、執行率は81.5%であります。ここでは健康診査費1万3,588人分など支出いたしました。 次のページにまいりまして、第4款保険給付費は、予算現額1億4,410万円、支出済額は1 億3,577万円で、執行率は94.2%、葬祭費1,881件分などを支出いたしました。 第5款諸支出金は、予算現額660万円、支出済額は631万9,000円で、執行率は95.7%、 過誤納保険料の還付金などであります。 第6款予備費には支出額はございません。 以上で、後期高齢者医療特別会計を終わります。 恐れ入ります。2枚おめくりいただきまして、200ページをお願いいたします。成果報告書 は214ページでございます。最後に介護保険特別会計をご説明いたします。 歳入第1款保険料は、予算現額43億8,517万円、収入済額は43億4,210万6,075円で、 収入率は99.0%であります。 第2款使用料及び手数料は、予算現額1,000円、収入済額2,700円であります。 第3款国庫支出金は、予算現額44億9,606万円、収入済額は43億万3,266万1,142円 で、収入率は96.4%であります。 1項国庫負担金の収入済額は、33億9,425万192円であります。 次のページにまいりまして、2項国庫補助金は9億3,841万950円であります。 第4款支払基金交付金は、予算現額58億2,022万5,000円、収入済額は56億1,405 万8,971円で、収入率は96.5%であります。 次のページにまいりまして、第5款都支出金は、予算現額30億8,720万2,000円、収入済額 は29億7,234万5,242円で、収入率は96.3%であります。 1項都負担金の収入済額は28億8,568万3,768円で、介護給付費負担金であります。 2項都補助金は8,666万1,474円で、主なものは包括的支援事業・任意事業における地域支援 事業交付金であります。 第6款財産収入には、収入額はありません。 第7款繰入金は、予算現額32億5,840万1,000円、収入済額は31億4,588万2,000 -10- 円で、収入率は96.5%、一般会計と基金からの繰入金であります。 次のページにまいりまして、第8款繰越金は、予算現額1億7,446万8,000円、収入済額は1 億7,446万8,459円で、収入率は100%であります。 第9款諸収入は、予算現額146万7,000円、収入済額は492万7,494円で、収入率 は335.9%。主なものは、非常勤職員に係る社会保険料であります。 2枚おめくりいただきまして、歳出でございます。 第1款総務費は、予算現額5億4,700万2,000円、支出済額は4億8,579万373円で、 執行率は88.8%であります。 1項総務管理費の支出済額は2億5,767万6,932円で、電算システム改修・運用費などを支出 いたしました。 2項徴収費は3,444万627円であります。 次のページにまいりまして、3項介護認定審査会費は1億8,973万1,222円で、1 万3,977件の認定調査等を行いました。 4項趣旨普及費は268万7,350円であります。 5項介護保険制度推進委員会費は66万1,265円であります。 1枚おめくりいただきまして、6項地域密着型サービス事業者指定等事務費は59万2,977円で あります。 第2款保険給付費は、予算現額200億7,525万1,000円、支出済額は193億7,431 万6,383円で、執行率は96.5%であります。 1項居宅介護サービス等諸費の支出済額は108億9,961万1,265円で、居宅介護サービス給 付費18万3,097件分などを支出いたしました。 次のページにまいりまして、2項施設介護サービス費は60億2,849万4,485円であります。 3項介護予防サービス等諸費は15億2,620万6,757円で、介護予防サービス給付費5 万5,639件分などを支出いたしました。 4項その他諸費は2,703万2,288円で、審査支払手数料35万5,688件分であります。 次のページにまいりまして、5項高額介護サービス等費は3億8,853万95円であります。 6項特定入所者介護サービス等費は4億8,035万2,519円であります。 7項特別給付費は2,408万8,974円で、リハビリサービス特別給付費などを支出いたしました。 第3款地域支援事業費は、予算現額5億2,797万3,000円、支出済額は4億9,792 万1,232円で、執行率は94.3%であります。 1項介護予防・日常生活支援総合事業費の支出済額は1億4,641万1,244円で、デイサービス センター等活用型介護予防事業、いきいき筋力向上トレーニングなどの事業を行いました。 次のページにまいりまして、2項包括的支援事業・任意事業費の支出済額は3億5,150 万9,988円で、在宅介護支援センターや地域包括支援センターの運営などを行いました。 次のページにまいりまして、第4款基金積立金は、予算現額3,027万3,000円、支出済額 は3,027万2,493円で、執行率は100%であります。 第5款諸支出金は、予算現額2,249万6,000円、支出済額は2,048万7,445円で、執行 率は91.1%、これは第一号被保険者の過誤納保険料還付金511件分などであります。 次のページにまいりまして、第6款予備費には支出済額はございません。 -11- ○須藤委員長 以上で、本日の審査項目の全ての説明が終わりました。 質疑に入ります前に、今現在30名の方の通告をいただいておりますが、本日の審査項目に対しての 範囲でのご質疑を改めてお願いいたします。 これより質疑に入ります。 ご発言願います。横山委員。 ○横山委員 私は民生費から140ページのすまいるスクール運営費、134ページの児童相談事 業、140ページの子育て支援センターの確認をさせていただきたいと思います。 第1に、すまいるスクール運営費についてお聞かせください。こちらの時間当たりの運営費はどのく らいになりますでしょうか。 第2に、児童相談事業、子育て支援センターについてお聞かせください。子育て支援課児童家庭相談 係と品川区子育て支援センターが受けた相談件数は、平成24年度は501件、平成25年度は525 件です。また、平成25年度の品川児童相談所の品川区の相談受理件数は404件となっております。 まず、児童相談事業と子育て支援センターの内容の詳細を教えてください。児童虐待相談、養護相談、 育児しつけ相談などの相談があるかと思うのですけれども、多少の増加傾向にありますが、こちらの要 因などもお聞かせいただければと思います。 ○伊﨑子育て支援課長 まず、すまいるスクールでございますけれども、こちらが年間で経費が10 億8,500万円かかっているところでございます。こちらは人件費、それから運営委託の経費、維持 運営費等と全て入っておりますが、委託料だけの時間コストを換算いたしますと、時間単価 は2,700円ほどとなっております。総経費については、申し訳ございません、今、手元にはござい ません。 それから、子育て支援センターの事業内容でございますけれども、こちらは児童の虐待あるいは相談 の一次的な窓口となっておりまして、そのほかに在宅の子育て支援の事業等々を行っております。 相談件数の増加につきましては、まず児童数自体が増加をしていることもございますし、それから特 に虐待につきましては、近隣の方の虐待に対する意識が高まってきたことにより、通報をもとにした相 談などが増えているということが考えられます。 ○横山委員 すまいるスクールについてなのですけれども、こちらは委託料を時間で割ったコストと いうことで、2,700円ほどということでお聞きいたしました。ありがとうございました。 こちらを続けて質問させていただきたいんですが、学校がない土曜日や夏休み・冬休みなどの利用開 始時間についてお聞かせください。平成25年度の決算特別委員会での子育て支援課長の答弁では、す まいるスクールは学校の中にある施設のため、開設時間は9時からですが、すまいるスクールの委託の 職員が8時半から来ており、職員の準備ができ次第受け入れ可能と案内しているとございます。すまい るスクールのパンフレットにも、指導員が出勤して準備が整い次第入室可能ですとの記載がございます。 また、平成26年第3回定例会での子ども未来事業部長の答弁では、利用者と施設側の財政的な負担や 問題点がありますが、保護者の要望が高まっているため、検討すべき課題の一つとして位置づけていく とございました。 平成25年度には、1年生は98.5%の登録実績がございます。区民の方から、保育園・幼稚園を 卒園した新1年生は入学式までの学校がない春休み期間中、すまいるスクールを利用します。しかし8 時半から就業を開始する保護者の場合、通勤時間等もあり、8時半に指導員が出勤して準備が整い次第 の受け入れの場合、7時半から8時半までの間、子どもの預け先がなく困りました。特に4月の入学式 -12- 前はまだ学校が始まっておらず、子供が学校に慣れていないので通学の心配もあります。利用者側の早 朝料金を設定するなどして、開始時間を早めていただけたら助かりますというご意見がございました。 学校がある日の登校時間は8時からです。また、夏休みの音楽隊等の早朝練習では、7時20分から 児童を受け入れている学校もございます。そんな中で、学校の開始時間に準じて、学校がない日のすま いるスクールの利用開始時間として、1年生が学校生活に慣れるまでの1学期限定など、7時半や8時 という時間設定を前向きにご検討いただけたらと思います。 学校がない土曜日や夏休み・冬休みのすまいるスクールの利用開始時間について、30分から1時間 早めていただくために財政的な負担と、それ以外の課題について、現時点ではどのようにお考えでい らっしゃるでしょうか。よろしくお願いいたします。 ○伊﨑子育て支援課長 まず、すまいるスクールの利用時間でございますが、委員ご指摘のとおり、 基本は9時から開始ではございますけれども、今、委託業者の指導員が8時半から来ておりますので、 そちらの開設の準備ができ次第お受けするということで、なるべく早目にお受けをしているところでご ざいます。 しかしながら、これまですまいるスクールは学校の中にある施設ということもございますし、ちょう ど幼児期から児童期に子どもが移行をするということで、社会的な自立に向けた成長発達の時期だとい うこともございまして、朝、子どもが鍵を閉めて家を出てくるということも、その社会適応的な訓練の 一つであるということの判断から、時間については9時ということを原則としておりました。 委員ご指摘のとおり、今ご要望のほうは高まってきているということもございますので、今おっしゃ られたさまざまな問題、子どもの発達過程としてそういった対応が果たしてふさわしいのかということ も含めまして、当然時間延長をいたしますと財政的な負担が増します。財政的な負担と保護者の負担と の関係など、さまざまな問題がございますので、そういった問題を踏まえた上で検討する課題の一つと して考えてまいりたいと思っております。 ○横山委員 財政的な負担ということで、利用者の負担、そして行政としての負担、そして子どもの 幼児期から児童期に向けての発達の社会的な自立の時期ということで、朝に鍵を閉めていくといったこ とを学ばせていくというお考えを今までもってやっていらっしゃったということは、理解いたしました。 しかしながら、保育園卒園、幼稚園卒園の後の春休みの期間、入学式までの期間というのは、やはり 保護者にとっても子どもにとっても心配ですとか不安や期待が入り混じった時期でございます。例え ば、1学期もしくは春休みの期間限定だけでも、何か今後前向きに考えていただけるような、今後ご検 討をいただけたらと思っているのですけれども、その点をもう一度お伺いできないでしょうか。お願い いたします。 ○伊﨑子育て支援課長 今、委員からご指摘ございましたそういった状況も踏まえまして、検討をし てまいります。 ○横山委員 前向きなご検討をよろしくお願いいたします。 あと、平成26年第1回定例会で、区長の答弁において、児童福祉司任用資格の取得講座の受講を促 す育成を図ってまいりますという答弁がございましたが、こちらで現在3名の職員が児童福祉司として 職務に当たっていらっしゃるかと思いますが、現在その3名は児童家庭相談係、または品川区子育て支 援センターに配属されているのでしょうか。そちらだけ、最後にお願いいたします。 ○伊﨑子育て支援課長 区の施設におきましては児童福祉司の必置義務はございませんので、児童福 祉司の資格を取得するための努力、研修などを行ってまいります。こういった状況でございます。 -13- ○須藤委員長 次に、あくつ委員。 ○あくつ委員 私からは、128ページ、民生費、高齢福祉費から、認知症高齢者の支援とケアの充 実と、あわせて221ページ、介護保険特別会計、地域支援事業費全般から、地域包括支援システムに ついて伺います。2番目に、131ページ、障害者福祉費、障害者作品展に関しまして、障害者の芸術 活動について伺います。時間があれば、142ページ、生活保護費、扶助費、入浴券、4,034 万9,400円について伺います。 1番目でございます。今回の一般質問に関連して、幾つか詳しく確認の意味でも質問させていただき たいと思います。 まず、日常生活圏域ニーズ調査についてですけれども、厚生労働省が進めているこの調査ですが、一 般質問のご答弁では、項目の多さなど調査対象者への負担が大きいことを挙げられ、今まではやってい なかったけれども、活用方法によっては有効な点もあることから、負担軽減を図った上で、効率的・効 果的な実施の可能性を検討していかれるという前向きなご答弁をいただきました。 例えば、私がよく言う認知症カフェの設置についても、現在私の地元である品川地区ではまだ行われ ておりません。しかし、介護保険事業計画等のデータを見ると、ほかの地区と比べても高齢化率は高い という中で、先日のふれあいサロン100回記念感謝の会の中でも、現場をよくご存じの民生委員の方 からも、認知症カフェをぜひやりたいというお声も挙がっております。 また、別の観点から見れば、審査初日の冒頭の伊藤委員の質問でもありましたし、また行財政改革特 別委員会の議論の中でも頻繁に出ているのですが、区有施設の有効活用という議論の中では、どの地域 にどの施設が必要だということを、これは申し訳ない言い方なのですけれども、施設が空いたからどう しましょうかというように見えてしまうわけです。もちろん具体的なある程度の計画はあると思うので すけれども、やはりこういうどこにどういうものが必要なのかというデータに基づいた根拠も、説明責 任の上から今後は必要になってくるのではないかと考えます。特別養護老人ホーム、老人保健施設、小 規模多機能型居宅介護といったものは、この狭い地域だから13地区まんべんなくつくっていく。こう いう一つの考え方もあるかと思うんですが、今後どのような手法で、どのような項目を高齢者に関して 調査をご検討されていくのか、教えてください。 ○永尾高齢者福祉課長 日常生活圏域ニーズ調査でございますけれども、国のほうで提唱しておりま すのがかなりの項目の調査になっておりまして、これを高齢者の方が一つ一つ読んで正確にお答えする というのはなかなか難しいのではないかという判断がございます。そういうことがありましたので、品 川区では、これまでも事業所連絡会というものを訪問介護事業所、通所介護事業所、ケアマネジャー、 グループホーム、小規模多機能型居宅介護、特定施設、あと訪問看護ステーションも含めて年に3回か ら4回程度の連絡会をやっておりまして、その連絡会の中でニーズを常に聞いている状態です。 ただ、この国のほうのニーズ調査の項目などを見ましても、実際にエリアに応じて結構細かく調査の 検証ができるという点で、意味があると認識しているところでございます。これは3年に1回の調査に なりますので、次回の調査のときには、今まで区がやっているいいところも取り入れながら考えていき たいと思っております。 ○あくつ委員 第六期介護保険事業計画の策定がもう間もなく迫っているので、第六期には間に合わ ないと思うのですけれども、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、地域包括支援センターの機能拡充についてということで、国のモデルケースとして、品 川区は介護保険制度が始まる前から、逆に国のほうから意見を聞かれたり、導いてきたという経緯もあ -14- ります。在宅介護支援センターも徐々に増えて、今では20カ所にすみずみまでいっていると。ただ、 品川区の独自システムなものですから、国からどんどん来るいろいろな地域包括ケアシステムの指針や ガイドラインなどを読んでも、そのまま当てはめることがなかなか私もできなくて、これは一筋縄では いかないなというところがあります。 まず1つはケアプランの作成、これは介護予防のものも含んでいるのですけれども、他自治体では在 宅介護支援センターで調整をして相談を受けて、これを民間事業者が全部作成しているのに対して、品 川区では在宅介護支援センターで全体の8割をつくっていると。 これは高齢者が増えれば、やはり在宅介護支援センター職員の負担がどんどん大きくなると、二層構 造でワンクッションがないわけですから、区職員が現場に赴いてさまざまな問題解決に動くと。これは 一面ではとてもすばらしいことなんです。行政が責任をとるということは本当にすばらしいことなので すが、ただ、高齢者がどんどんこれから増える状況になって、負担がどんどん増えてくると。実際にか なり厳しい状況にもなっているのではないかと思います。 具体的にお聞きしたいのが、負担をどういうふうに軽減をして、もともと地域包括支援センターとい うものに期待されている大きな役割である総合相談支援業務、また高齢者虐待防止の機能、あとは民間 事業者へのケアマネジメント支援、これは民間事業者への指導というのもあると思うんですけれども、 こうしたところをさらに具体的にどう拡充していくのか。また、これが現在策定中の第六期介護保険事 業計画にどういうふうに反映をされていくのか、どこまで書き込めるのか、これは書き込まないと間に 合わないという視点で教えてください。 ○永尾高齢者福祉課長 在宅介護支援センターでございますけれども、品川区の場合は委員のご指摘 のとおり、品川区が地域包括支援センターと位置づけられていて、サブセンターとして在宅介護支援セ ンター20カ所があります。今までの高齢者の人口でいけばうまくその仕組みが回っていたところでご ざいますけれども、これから10年、15年先を考えたところ、やはり高齢者人口が多くなってきます ので、このままの仕組みでは立ち行かなくなるのではないかということは想定されております。2年ほ ど前から在宅介護支援センターの連絡会等で、区も交えて今後のあり方について検討しているところで ございます。 その中でやはり多いのが、負担が多くなっているということが1つと、あと地域支援の仕事がなかな か難しいというような指摘が出ているところです。居宅介護支援事業所につきましても、これまでに比 べるとやはり件数なども徐々に増えてきておりますので、これからはそれぞれの役割をきちんと分けて 機能的にやっていくことが必要かなと思っております。ケアプラン作成にあたっては、ケアプランサ ポート研修というのも、これまでも実施しておりますので、その中で主任ケアマネジャーを中心とした そういう研修の中で質の向上を図りながら、その役割を徐々に下ろしていこうかと考えているところで す。 ○あくつ委員 2年ぐらい前からやはり問題点を認識されて、今、拡充に向けて取り組まれていると いうことでしたので、少し安心いたしました。あと、第六期介護保険事業計画にぜひ具体的に反映をさ れて、これから多分厚生委員会に骨子などが出てくると思うのですけれども、そこに書き込んでいただ くような方向性で考えていただければと思います。 あと、民間と役割分担というところですけれども、私の個人的な考えでは、やはり民間イコール悪か ろうということではないのですけれども、信頼できる事業者であればどんどん活用すべきというのは個 人的な思いなのですが、経験や人材の面でそれほどノウハウのない事業者があるということも伺ってお -15- りますので、こうした介護の質の担保として、先ほど研修等いろいろありましたけれども、具体的にど のようなことをお考えになっているのか、もしあれば、先ほど以外のことで教えていただければと思い ます。 ○永尾高齢者福祉課長 いきなりいろいろな複雑なケースをやっていただくよりは、ある程度オーソ ライズされたようなものを集中的にやっていただくようなことも必要かと思っております。役割分担と いう点では、複雑な虐待ケースだとか困難ケースみたいなものは、これまでの在宅介護支援センターが その役割の中でやっていくような分け方が必要かと思っております。やはり経験を積まなくてはいけな いので、これまで培ってきた在宅介護支援センターのケースなども提示しながら、民間の方とも連携し てやっていきたいと思っております。 ○あくつ委員 介護予防事業が再編をされて、現在の要支援1、2の予防給付事業の訪問介護・通所 介護が、見直し後は日常生活支援総合事業になっていくというところで、まさにそういう民間の力が非 常にこれから大事になってくるというところで、ぜひ役割分担、また信頼できる業者の育成というとこ ろで、よろしくお願いしたいと思います。 次に、認知症対策についてです。地域包括ケアシステムの大きな柱なのですけれども、今朝の新聞な どにも、現在日本で開かれている認知症問題をめぐる主要7カ国会議で、安倍総理が厚生労働大臣に対 して、一昨年のオレンジプランにかわる新たな国家戦略を策定するよう指示をしたと報道されておりま した。 一般質問でも認知症カフェの地域支援事業への位置づけを視野に入れるというようなご答弁をいただ いておりまして、また一昨日も品川歴史館の項で触れましたけれども、回想法の提案については、認知 症の治療や介護予防に有効であると認識をしているので、今後品川歴史館と調整し、所蔵品の有効な活 用について検討していただけるということなのですが、認知症対策について品川区は本当に先進的にい ろいろやっていることは存じ上げているのですけれども、回想法について1つだけ確認させてください。 専門家の皆さんは、本当に釈迦に説法だと思うのですが、懐かしグッズを見て昔話をするというのが回 想法ではないというところで、これはいろいろなところで本当にかなり細かく研修をやっています。心 理療法ですので、この前申し上げたとおり、聞き出してはいけないこととかいろいろあるものですから、 それについての一定の研究と研修が必要だと思うんですけれども、導入にあたってこの辺をご留意いた だけるかどうか、確認させていただきます。 ○永尾高齢者福祉課長 認知症の回想法の件でございますけれども、やはり何といってもコミュニ ケーションの能力というのが一番大事になってきております。相手から昔の楽しかった・よかった思い 出というのをうまく引き出して聞いていく力が重要になりますので、そういう心理学的な勉強について もこれから進めていきたいと考えております。 ○あくつ委員 葛飾区でこの前見させていただいて、私もそのセラピーに参加したのですけれども、 あるいはそういう昔のことを思い出す、昔の遊びなどというテーマで話すと、私みたいなものでもやは り自分の脳の使っていない部分が動くのを感じるというか、これは血流がよくなるという効果も出てい ますので、ぜひこういったことを進めていっていただきたいと思います。 もう一点、区の組織なのですけれども、認知症対策は国家戦略的な取組みでもあります。今後、区内 でのご相談もどんどん増えてくると思いますので、高齢者福祉課内にも認知症担当の冠を持つような職 員を配置されることも検討されてはいかがでしょうか。 例えばこれは区民とか、あと徘徊の問題もありますので警察等の関係省庁との窓口、また企業からの -16- いろいろな問い合わせもあると思うんですが、こうした区の認知症対策に向かい合う姿勢の表われにな るのではないかと思います。これはちょっと言い過ぎかもしれませんが、こんなこともぜひご検討いた だければと思いますが、いかがでしょうか。 ○永尾高齢者福祉課長 認知症に関しては、これから高齢者の数がどんどん増える中、認知症の問題 というのは当然多くなってくると想定しております。区といたしましても、これから認知症施策を重視 していきたいと思いますので、委員ご指摘の点についても検討してまいりたいと思います。 ○あくつ委員 区の組織の点なので言い過ぎたら本当に申し訳ないんですが、ぜひご検討いただけれ ばと思います。 次に、131ページ、障害者福祉費、障害者作品展、障害者の芸術活動について伺います。 先日の一般質問で、来年1月に品川区民ギャラリーで、中野区の社会福祉協法人愛成会と連携をして アール・ブリュット展を開催されるという大変うれしいご答弁がありました。これ、別に私は本当に 知っていて質問したわけではないんですよ。たまたまタイミングが合って、本当に障害者福祉課のアン テナの高さに感動したのですけれども、詳しい開催期間がわかればお知らせください。 また、答弁の中で、平成21年にO美術館でもアール・ブリュット展を開催したと、これは初耳だっ たのですけれども、これと今回の開催展との違いですね。また、区内の福祉施設からの出品も併せて行 われるということでしたけれども、これはもう呼びかけは行っていらっしゃるのでしょうか。また、そ れは新規の作品を募集されるのでしょうか、それとも、既存の作品を展示されるということなのか。ま た、もし呼びかけをしたときの反応が何かあれば教えてください。 ○中山障害者福祉課長 アール・ブリュット展についてのお尋ねでございます。具体的な開催期間に なりますが、平成27年1月14日から26日ということになっております。 以前、平成21年度に行いましたアール・ブリュット展と今回の展覧会の主な違いというところです が、平成21年度につきましては、精神障害の方を中心とした、精神障害の入院患者のそういった作品 を発掘した、それをぜひ東京都内で展覧会をやりたいのだけれども場所はないのだろうかというご相談 をいただいた上で、O美術館のほうでやらせていただいた経緯がございます。 今回は、あれから年数も経ったということで、現在はアール・ブリュット作品と言いますと、精神障 害の方だけではなく知的障害の方の作品も多数出てきております。そういった作品のジャンルといいま すか、精神障害の方だけだったのが知的障害の方にも広がったということと、何より大きいのは、今回 は場所の提供だけではなく、区内の社会福祉法人も一緒に参加をする、そこが一番の大きな点かと思い ます。 この話を愛成会からいただきまして、品川総合福祉センター、そして福栄会のほうにお声がけをさせ ていただきました。アール・ブリュットという言葉自体は知っていたのですけれども、実際にどういう 活動なのかわからなかったということでしたが、実際に愛成会に行って作品を鑑賞したり、取組みの日 常の様子などを見せていただいたところ、大変感動して、ぜひ両法人とも出品するということになって おります。 また、出品の作品が元々あるものなのか、新規のものかというところですが、実際にお話をいただい てから新規に取り組みをして、その作品をぜひ来年展示をしていきたいということで、今頑張っている ところでございます。 ○あくつ委員 1点、意見だけ。障害者の芸術活動支援ということで、福祉的就労事業における作品 を活用した製品化というご答弁がありました。ぜひこれはプロフェッショナルも関与させていただけれ -17- ばと思います。 ○須藤委員長 ○松永委員 次に、松永委員。 私からは、成果報告書の132ページの在宅サービスセンター運営費について、次 に136ページの病児保育、138ページのオアシスルーム運営費、時間がありましたら141ページ の生活保護総務費についてお伺いします。 まず、132ページの在宅サービスセンター運営費について伺います。品川区が重点的に取り組んで きたところと承知しております。これについて、品川区における在宅サービスセンターは八潮のほか8 カ所とありますけれども、現在全体で何名の方が利用され、また現時点での在宅サービスセンターへの 希望者は現在どれくらいの数がおられるのか、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○永尾高齢者福祉課長 今、合計を出していないのですけれども、各在宅サービスセンターの延べ人 数は出ていますので、大体一番少ないところで、中延在宅サービスセンターが3,070人なのですけ れども、一番多いところでいくと、荏原在宅サービスセンターが1万5,350人ということです。大 体真ん中をとりますと、1万人前後というような状況になっております。 希望者に関しましては、エリアによってかなり違っておりまして、というのは民間のほうの通所介護 の部分が多い地域であると、そちらに流れる傾向があります。当初できたときに比べると、やはり民間 が出てきておりますので、そういう意味では殺到しているというところにはならない状況です。 ○松永委員 そうしますと、希望者に対しての今後のケアというか対策というのはどういったことを とられているか、お願いします。 ○永尾高齢者福祉課長 基本的にサービスをご利用するにあたって、ケアプランというのを立てます ので、まずケアマネジャーにその方の自立のために必要とするもの、またご希望というものをお聞きし ながら、どういう通所がいいのかということも一緒に決めていく形になります。ですので、普通のお稽 古事のように行きたいから行くということではなくて、あくまでも自立支援という考えで、寄り添った 相談を受けているところでございます。 ○松永委員 今後も高齢化が進んでまいりますので、ぜひともしっかりと取り組んでいただけたらと 思います。 次に、136ページの病児保育について伺います。近年不況が続いて、消費税も上がって、共働きの 家庭が増えてきております。地域の方からも、病児保育の整備が整わないと、仕事を続けることがなか なかできないという声もありますけれども、そこで今後、需要に応じて病児保育の開設などをしていく べきだと考えておりますが、区のご見解をお願いしたいと思います。 ○竹田保育課長 病児保育は、働く子育て世代にとって非常に大切なものだと考えております。区と しましては、荏原地区に1カ所、それから東大井地区に1カ所、2カ所の医療機関のご協力のもと、生 後6カ月のお子さんから就学前までのお子さんの病気の際に、病児保育として実施しているところでご ざいます。 ○松永委員 また、急な病気などの際に利用しにくいという声もありますけれども、その改善策とい うのはありますでしょうか、お伺いします。 ○竹田保育課長 子どもの病気は、症状が非常に変わりやすいというところがございます。例えば前 日の夜に高熱を出していても、翌日の朝にはけろっとしているとか、そういったことがありますので、 キャンセルが非常に多いという状況がございます。 それから、保護者の方も、例えば金曜日の夜熱が出ると、月曜日の就労が心配だということで、もう -18- 金曜日の時点で月曜日の予約をされるような方もいらっしゃるので、なかなかキャンセルが多いという のが課題でございます。今後も病児保育を通して、子育て世帯の支援をしていきたいと考えております。 ○松永委員 ぜひともまた進めていただければと思います。 次に138ページ、オアシスルームについてお伺いしたいと思います。平成25年度の成果報告書で は7カ所と載っておりますけれども、区のホームページでは8カ所と増えております。そこで、オアシ スルームを年間どのくらいの方々が利用されているのか、また1日の平均として何時間預けられる方が 多いのか、そして一番利用される時間帯というのは何時ごろなのか、伺いたいと思います。 ○竹田保育課長 今現在実施しているのは8園でございます。資料によっては、ぷりすくーるは区の 歳入にならないので、7園で表示されているところもございますので、資料によって若干7カ所、8カ 所の違いがございます。 それから、利用実績でございますが、平成25年度は利用延べ人数で言いますと1万2,586人と いうことでございます。平均利用時間ですが、特に集計していないのですけれども、お昼前後の時間帯 を中心に、保護者の方が必要な時間をご利用いただいているというところでございます。 ○松永委員 それでは、利用希望があったときに断るケースというのは年間どれくらいあるのか、教 えていただきたいと思います。 ○竹田保育課長 オアシスルームを利用される方は、学校の行事等と重なった場合などのケースが考 えられますので、利用希望日あるいは希望時間が集中することが多うございます。断ったケースを2カ 月の実績をもとに推測した値なのでございますが、定員に対して予約ができなかった件数が、年間 で3,534日だと推計しております。 ○松永委員 そうすると、約1万2,000人という方々が利用されるということで、ニーズは結構 あると思いますので、そのニーズに合った区の解決策、対策はありますでしょうか、お願いいたします。 ○竹田保育課長 今、各利用施設にお電話等で予約をしていただく形になっております。それで、保 育課にお電話いただければ全ての施設の空き状況が確認できますので、お近くの施設だけではなくて、 ほかの施設も有効に活用していただいて、子育てに役立てていただければと考えているところでござい ます。 ○松永委員 今後ともよろしくお願いいたします。 最後に、141ページの生活保護総務費の専門調査員等経費についてお伺いしたいと思います。今現 在マスコミ等でも報道されておりますが、生活保護を不正受給されている方が多いと言われております。 そこで、品川区のこれまでの調査について、そして今後の対策についてお伺いしたいと思います。 ○伊東生活福祉課長 専門調査員につきましては、いろいろと資産や扶養の専門調査員がおります。 そこでいろいろと調べていただきまして、それで不正受給等の発見に努めまして、それをしっかりと本 人から聴取していくというような形で、非常勤の専門調査員を活用させていただいております。 ○須藤委員長 ○飯沼委員 次に、飯沼委員。 134ページの児童福祉費、認可保育園の待機児童についてお伺いいたしますので、よ ろしくお願いします。お父さん・お母さんの仕事を保証するとともに、子どもたちに格差のない保育を 実施してほしいと求めて質問いたしますけれども、改めてまず数字を伺いますけれども、平成25年の 認可保育園の申請数と入園数、あと平成26年の同じく認可保育園の申請数と入園数を教えてください。 ○今井制度改革・待機児童対策担当課長 初めに、待機児童数のお尋ねでございますが、平成25年 度は申込み者数が2,021人、入園者数が1,594人ということで、待機児童数は62人という数字 -19- でございました。そして、平成26年度につきましては、申込み者数が2,483人、入園者数 が1,706人、そして待機児童数は128人という数でございます。 ○飯沼委員 今、待機児童数は伺っていないのですけれども、私としては、認可保育園を申込みをし て入れない子どもが毎年増えていて、ここ2年くらい激化をしているということで、来年はもっと厳し い状況になるということがこの間の質問でわかりました。10月締め切りで認可申請が1,119人、 昨年よりも同時期で291名増加をして、これからも増えていくということなので、来年4月の申請数 の見込み数、そして入園の見込み数も教えていただきたいと思います、これが1つです。 あと平成27年度、来年中の拡大が、さまざまな施設を利用して569名とあらわれていますけれど も、その中で、来年4月に認可保育園を幾つつくり、定員が何人増えるのか。認可保育園です、区立と 私立と、それぞれ分けて教えてください。 ○今井制度改革・待機児童対策担当課長 初めに、来年度の入園申込者数の想定でございますが、平 成26年度が2,483名でございまして、10月時点で昨年1,119人のところ、去年より291人 多いということでございますので、申込者数につきましては、一定、最終的なところでは2,700人 程度、それは超えるという形で考えております。 それから、来年の認可保育園の開設につきましては、年度で4園を予定しておりまして、補正予算 で6園という形に補正をさせていただきましたけれども、来年4月の認可保育園の開設予定につきまし ては現在検討中のものもございますので、今は申し上げられません。 ○飯沼委員 来年の入園見込み数も伺ったので、これも教えてほしいのですけれども、先ほどの数字 からすると、平成25年度保育園を申し込んで入れなかったお子さんが427人、平成26年度 が777人で、昨年よりも今年がまた申込みが増える、2,700人ということで大変な数で、昨年度、 今年度よりもさらに保育園をつくっていかなければ、さらに入れない子どもがあふれてしまうといった 状況になると思います。 そういった意味で、年度で4園を補正で6園に直して、6園に増やすことはとても結構なのですけれ ども、4月時点で何園できるのでしょうか。もう今日は11月7日なのですね。この時点で発表できな い状況で、4月に待機児ゼロを目指しているとたびたび伺っていますけれども、今の時点で発表できな い状況でちゃんと4月にできるのでしょうか。もう一度、何園できて、何人定員の枠が増えるのか。こ れがわからなかったら、本当にお母さんたちは不安でたまらないと思うのですが、いかがでしょうか。 ○今井制度改革・待機児童対策担当課長 例年、保育園の入園、そして認証保育所、家庭的保育事業 等の入園のご案内は、公平性を保つことから、区民の皆様には12月1日の広報、そして12月1日に 保育園のご案内などを通しまして周知をさせていただいております。そちらのほうも含めまして、4月 の開設について周知をしていく予定でございますので、認可保育園、そして家庭的保育事業を含めまし て、全てその時点で周知をさせていただく予定でございます。 ○飯沼委員 12月1日の広報でご案内。今日は11月7日です。もう広報に載るということは、中 身ができているはずですよね。広報では知らせるけれども、ここの議会でお知らせできないのがどうい うところなのか、しっかりもう一回聞きたいのと、あとは今回補正が出ましたけれども、保育園の増設 は全く1つもなくて私はびっくりしたのですね。区長の選挙公約の中には待機児童ゼロを目指すと書か れていたので、私は新しいプレス発表が出るときに、もちろん保育園の増設が盛り込まれていると信じ ていたのですけれども、全くない。私はぜひ区立の保育園大幅増設で、待機児童ゼロにするといった覚 悟をぜひ求めていきたいと思っています。 -20- なぜなら、よその自治体も待機児童が大変増えている中で、世田谷区は待機児童ゼロを目指し て7,000人の定員増を目指しています。杉並区も来年4月、認可保育園を柱として900名定員増、 あと新宿区も台東区も補正を組んでいるんですね。こんな大変な状況がわかって、補正に全く増設がな いなんて、私はとても信じられません。ぜひ緊急の対策、増設、この間本当に民間頼みではだめだとい うのがわかってきているではないですか。ここのところ民間で続けてつくってもらっているけれども、 今、民間は引っ張りだこでなかなか来ないというところで、やはり区立をつくっていかなければ解消で きないと思いますが、私は覚悟を聞かせていただきたいのですが、いかがでしょうか。 ○今井制度改革・待機児童対策担当課長 品川区は、委員ご案内のとおり近隣に先駆けて平成22年 度から開設を始めまして、2,528人ということで増やしてまいりました。そして近隣の、今ご案内 の大田区や世田谷区などと比較しても、待機児童数は一定の数値を示しているところは十分ご案内のと おりだと思います。私どもも今回の待機児童数の4月の増加を受け、6月の補正におきまして、来年4 園ではなく6園の開設をするというふうな考え方を示させていただきました。待機児童対策、待機児童 解消というのは区の大きな目標でございますので、これに向けて着実に取組みを進めているところでご ざいます。 ○飯沼委員 私は覚悟を聞いたのですが、6園つくると言っても、4月にできなければ。4月ですよ。 今、4月の申込みをしているのに、4月に何園できて何人解消するか全然わからなくて、これはゼロを 目指していることになるのでしょうか。私はかけ声だけでは全くだめで、ぜひ緊急の対策を求めたいと 思いますが、なしなのでしょうか。そこをもう一回聞きます。 ○今井制度改革・待機児童対策担当課長 緊急対策というお話でしたけれども、繰り返しになります が、6月補正の中で対策をとるとともに、また認定こども園北品川第二保育園につきましても、こちら も4月からの開設ということで開設時期を早めるなど、対策をとっているというふうに考えております。 ○須藤委員長 ○吉田委員 次に、吉田委員。 私のほうからは、129ページの24時間対応サービス推進経費と、135ペー ジ・136ページの認証保育所と区内私立保育園のAED設置費助成をよろしくお願いいたします。 まず、24時間対応サービス推進の事業なのですけれども、平成23年度の決算で、24時間対応訪 問介護サービスモデル事業と、24時間定期巡回・随時訪問サービスモデル事業がありました。平 成25年度の24時間対応サービスとの内容の違いと、平成24年度に執行されているのかどうか ちょっとわからなかったので、その辺の経緯を教えてください。 ○永尾高齢者福祉課長 平成23年度、平成24年度につきましては、国のモデル事業として区が実 施してきたものでございます。平成25年度につきましては、現在の24時間の定期巡回・随時対応 サービスの仕組みが国のほうでできるのですけれども、それにあたって医療連携の関係で、医師会の訪 問看護ステーションだとか、民間の訪問看護ステーションとどうやって連携したらいいかというような 会議を重ねて検証をしたという経費になっております。 ○吉田委員 すみません、内容をもうちょっと簡単にお願いしたかったのですけれども、それは後で お願いします。たしか前に聞いたときに、20分間の介護と決まっておりましたが、その点は変わりは ないのでしょうか。 また先ほど、さらなる充実したサービスを行うために、平成23年度に聞いたときのご答弁の中で、 今後の課題、よかった点、利用者のニーズ、この3点の把握がこの1年でできたというご答弁がありま した。この3点をそれぞれ具体的に教えていただき、平成25年度にどのように活かしてきたのかを教 -21- えていただきたいと思います。 ○永尾高齢者福祉課長 20分間のサービスにつきましては、変更はございません。それで、定期巡 回・随時対応するためには、やはり訪問看護の体制がきちんととれていないとなかなか進まないという ところがあります。品川区の中で最近は少しずつ増えてきているのですけれども、訪問看護ステーショ ンの数がほかの自治体に比べるとまだまだというところがございますので、今ある訪問看護ステーショ ン中でどういう回しができるのかとか、そういう具体的な内容について、検討をしてきたところでござ います。 それで実際にやった結果というところですけれども、今までおむつをずっとしていたのが、おむつが とれたとか、あと認知症でなかなか対応が難しいという方に対しても、どういう対応の方法をとれば改 善されるかというところが、実際にご家族の方にもお話ができて大変好評だったと聞いているところで ございます。 ○吉田委員 詳しくありがとうございます。介護が必要になっても自分の住み慣れた地域で暮らし続 けるということが、高齢者の本当の心の希望だと私も思います。これは大切な事業だと思います。最後 に、先ほどちょっと医療関係との連携というお話もお聞きしました。またコミュニティ、地域の方々と の連携も大変必要だと思うんですけれども、今後その2つ、地域コミュニティと医療に関しての連携を もう少し詳しくお願いいたします。 ○永尾高齢者福祉課長 昨年12月に医療と福祉の連携ということで会議体を設置いたしました。そ の中で委員の院長先生も含め、訪問看護の方々、居宅サービスの方々、福祉と医療関係の方々が顔を合 わせて議論できるような場を設定しております。こういう場をさらに進めながら、これから2025年 に向けての対応についても検討していきたいと考えているところでございます。 ○吉田委員 いろいろ議論をなさっていただくということなので、それはやはり議論だけでなくて、 密着した行動に移していただけるように、必要なタイミングで、これは本当に必要なタイミングがある と思うので24時間という設定だと思います。その方に合った必要な量と必要な内容ということ で、20分というのもほかの区でも検証がありましたけれども、17分ぐらいというお話がありました。 それはやはり必要な量と必要な内容というのがこの数字なのかなと思います。一体的に提供していくと いう意味で私としては理解できまして、続けて進めていっていただきたいと思います。ありがとうござ います。 続きまして、AED設置費助成にいきたいと思います。認証保育所と区内私立保育園、それぞれ何園 中何カ所のAEDの設置が完了しているのでしょうか。また、設置していないところはすぐ近くにある とか、その辺の事情を教えてください。 ○竹田保育課長 AEDの設置状況でございますが、まず認証保育所におきましては、21園中12 園で設置しております。また私立認可保育園については、28園中、設置予定も含めまして23園と なっているところでございます。まだ未設置の保育所に関しましては、引き続き助成制度をご案内する とともに、設置を呼びかけていきたいと思います。 ないところについてはどうなっているのかというご質問ですが、同じ建物内にAEDが設置されてい るというところもございます。 ○吉田委員 随時設置をしていただきたいのですけれども、その小児用の電極パッドというのがある のですけれども、また機種によっては小児モードの切り替えというのがあるみたいなのですけれども、 どんなものを設置しているのかがちょっと気になるのですけれども、お願いいたします。 -22- ○竹田保育課長 AEDはメーカーによって若干形態のほうが異なっておりまして、子ども用・大人 用の使い分けはパッドを取り替えるタイプと、機械本体の操作によって切り替えるタイプの2種類がご ざいます。今、導入状況はほぼ半分半分だと認識しております。 ○吉田委員 先日、ここにいらっしゃる議員の皆様と一緒に上級救命講習を受けました。もちろんA EDの使い方もやったのですけれども、電源を入れると操作法がアナウンスで流れてとてもわかりやす いのですけれども、やはりこれは緊急の事態になると、日ごろの訓練がとても大切だと思うんです。1 回やって、どうなんだろう、もっとたくさん練習したいという思いがあるのですけれども、また小児に おいて呼吸原性心停止というのですか、これは音声ガイダンスで「除細動の必要はありません」と案内 する可能性もあります。その場合、心肺蘇生を行う必要があるのですけれども、どんな場合にでもやは り訓練というのは大切だと思うのですけれども、その訓練状況を教えてください。 ○竹田保育課長 公立の全保育士を対象に、3年ごとに救命救急講習を受講させております。この中 では、委員のお話もありましたが、AEDを含めて研修を受けているところでございます。それで、機 械には音声による使い方ガイドもございます。緊急時に冷静な気持ちで対応できるように、日ごろから 職員には心構えを持つように指導しているところでございます。 ○吉田委員 最後に1つだけ、消耗品のバッテリーとパッド、これは使用期限があると思うのですけ れども、そのチェック状況、日常の点検等期限管理などについて、最後に一言お願いします。 ○竹田保育課長 AEDの設置につきましては、上限額40万円をもとに設置時に助成しております。 パッド、バッテリー等の消耗品については、各園でご負担していただくようお願いしているところでご ざいます。 ○須藤委員長 ○沢田委員 次に、沢田委員。 よろしくお願いいたします。129ページのひとり暮らし高齢者等福祉費全般について お伺いをさせていただきたいと思います。 まず、高齢者見守り事業ですけれども、ひとり暮らし高齢者はますますこれから増えていくという中 で、品川区でも大変先進的にさまざまな見守り事業の取組みをされているかと思います。その中で、こ の高齢者見守りネットワークというのは、地元の町会・自治体の方々と共助ということで大変広まって いますし、団体数も今回35団体と増加してきているところだと思うんですけれども、予算もかかるこ とですし、大変負担もあるということだと思うんですけれども、本年度は予算と決算が、来年度も若干 減っているということになっているのですけれども、まずこの理由についてお伺いさせてください。 ○大串福祉計画課長 高齢者の地域見守りネットワーク事業についてのご質問でございます。 こちらは、まずこの取組みを始めた町会・自治会につきましては、1年目から3年目が年間10万 円、4年目・5年目が年間5万円という形で助成金をお出ししておりました。そういった関係で、取組 みをされた期間の関係で若干減っているといったところがございます。 ただし、今年度から6年目以降こういった見守り活動をやっていただいている自治会・町会の皆様に つきましても、年間2万円ということで助成をさせていただいているところでございます。 ○沢田委員 ぜひこういった町会・自治会の団体をこれから増やしていかなければいけない中で、こ の補助金を増やしていくということは、町会・自治会としての負担も少しでも軽くしていけるように取 り組んでいかなければいけないと思いますし、ただ一方で財政的にも負担がこれからますます増えてい く中で、こういった少しでも自治会・町会の皆様が使える補助をしていっていただきたいと思います。 またそういった中で、今回のプレス発表にもありましたけれども、生協とか、それから新聞配達のと -23- ころと協定を結ばれているかと思いますけれども、こういった協定を拡大していくということはその地 域の皆様の負担軽減にもなりますし、行政としての負担を減らしていくという大変意味があることだと 思うのですけれども、現在生協や新聞、それから水道とか、その他いろいろな業態と結ばれていますけ れども、現在の状況と、またこれをさらに拡大をしていって、宅急便会社であるとかガス会社であると か、そういったところと協定を結んで、複合的・重層的にひとり暮らし高齢者の見守りをしていく必要 があると思うのですけれども、その点のところのお考えをお聞かせください。 ○大串福祉計画課長 民間企業と連携した高齢者の地域見守りネットワークについてのご質問かと思 います。 委員ご案内のように、まず金融機関といたしまして、昨年9月にさわやか信用金庫を皮切りにいたし まして、順次民間企業とこういったネットワークの協定を結ばせていただいているところです。今現在、 金融機関としてはさわやか信用金庫のほかに城南信用金庫、また公共機関といたしましては東京都の水 道局、事例として挙げていただきましたけれども、品川区の新聞販売同業組合の皆様、それから先般、 スーパーマーケットの文化堂、あるいは宅配をやっていらっしゃる生活協同組合コープみらい、こう いったところと協定を結ばせていただいています。 先ほど、地域での見守りネットワークといったところで、町会・自治会の皆様のご協力ということを ご答弁させていただきましたけれども、こういった形で民間企業の皆様とも連携をしながら、地域での 高齢者見守りネットワークの網の目といったものをきめ細かく編み上げて、こういった高齢者の見守り を充実していきたいと考えているところでございます。 ○沢田委員 さまざまなその地域に関係する民間の会社がありますので、ぜひともこういったところ をもっともっと活用して、きめ細やかな見守り対策を行っていただきたいと思います。 それから、次に徘徊高齢者探索システム事業についてお伺いさせていただきたいと思います。先ほど も別の委員からもお話がありましたけれども、今、まさに認知症の国際会議が東京で開かれていますけ れども、近年やはり認知症の方の徘徊ということがよく話題になることも多くなってまいりました。 品川区においての高齢者の行方不明者は、今、大体何名ぐらいいらっしゃるのか。日本全国で昨 年5,201名ということで、またそのうち383人がご遺体で発見されたということもありました。 区内においてはどれだけの方が行方不明で、またこの探索システムで発見された事例とかいうのはある のでしょうか。そういったところもお聞かせください。 また、以前の質問でもありましたけれども、この事業は大体年間10人ほどの利用しかないという現 状であります。これはもっと需要があるのではないかと思うのですけれども、そのあたりのお考えをお 聞かせください。 ○永尾高齢者福祉課長 認知症の方で行方不明になった方というのは、品川区では現状把握はしてい ないです。 それで、この徘徊高齢者探索システムで実際に利用している人数は9人でございますけれども、その うち実際の探索件数というのは2件となっております。なかなかこのシステム、いいようには思うので すけれども、認知症の方にとって重いものを身につけているというのがやはり耐えられなくて置いて いってしまったり、そういうことがあってなかなか普及していかないというような状況になっておりま す。 それで、徘徊された高齢者を見つけるためには、やはり地域の見守りや声かけ等が一番的確なのでは ないかと思っております。品川区においても、大井地区のほうで試行的に高齢者SOSネットワークシ -24- ステムというものを始めておりまして、その中で、発見されたときにどの順番でどこに通報するかとい うような仕組みをつくってやっているところです。こういうものが品川区内に広まればと、今検討して いるところでございます。 ○沢田委員 ちょうど昨日も夜のニュースでいろいろやっていましたけれども、以前も別の委員の一 般質問でもありましたけれども、福岡県大牟田市の話で、愛情ねっとということで、徘徊しても安心し て暮らせるまちづくりということを進められているということが紹介されていました。 品川区では、大井地区で今モデル的な事業をやられていますけれども、一つそのときに思ったのです けれども、こういった愛情ねっとということでまちづくりをされているところで、品川区にはちょうど 近隣セキュリティシステムがあるなと思ったのです。これは子どもたち向けの防犯のシステムでありま すけれども、こういった既存のシステムを利用すれば、またこれも徘徊されている高齢者の方にも当て はまるのではないかと思いまして、そういったところのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 あとは、また行方不明の高齢者は、品川区では今把握していないということでしたけれども、これか ら必ず増えていく認知症高齢者への対策としても、ぜひともこういった部分の把握をしっかりしていく 必要があると思うのですけれども、そのあたりのお考えをお聞かせください。 ○永尾高齢者福祉課長 お子さんの見守りの仕組みである近隣セキュリティシステムというのが大分 有効に活用されておりますので、そういうものも参考にできるかどうかというところから検討していき たいと思っております。 また、行方不明者の把握でございますけれども、実際にグループホームから徘徊されてしまったとい う通報はあるのですけれども、大体長くても翌日あたりに見つかったりしているという現状はあります。 その行方不明者の把握というのがどこの程度までなのか、発見されない状態でいるというところなのか にもかかわるとは思うのですけれども、ただ、どちらにしろ警察とも連携しながら、そういう方の保護 について努めていきたいと思っております。 ○須藤委員長 ○塚本委員 次に、塚本委員。 私は、132ページの高齢者福祉施設運営費に関連してと、あとは185ページの国保 の保険給付費に関連しての話なのですが、時間があれば135ページの児童保育委託ということで質問 させていただきたいと思います。 初めに、132ページ、高齢者福祉施設運営費ということで、いわゆる高齢化社会において、高齢者 の施設というのがいろいろな意味で不足をしている傾向にあるというのは皆様もご認識だと思いますけ れども、そんな中でショートステイというのも同様で、なかなかこのニーズに施設が追いつかないとい う状況はあるかと思います。 そんな中で、この前、読売新聞に介護保険で短期入所を拡大しようということで、介護付有料老人 ホームの規制を緩和して、こちらで介護でショートステイとしても利用できるようにという記事が載っ ておりました。一方ではこれは「お泊りデイ」という言い方で理解をいただけるのかと思いますけれど も、介護保険外でやられているお泊りデイというものが、ちょっと不透明な運用ということが問題とい うことも記事には載っているのですけれども、まず初めにこの介護保険外のお泊りデイということにつ きまして、品川区内においての実態、また問題点などにつきまして、どのように認識されているかお伺 いしたいと思います。 ○永尾高齢者福祉課長 お泊りデイでございますけれども、現在区内では4カ所実施しているところ でございます。それぞれ10人規模のデイサービスで、泊まっている方は大体3人から5人と把握して -25- おります。 それで、区では指導検査等を行いまして、人員の基準や面積、そのほか設備基準等、全てチェックは しているところでございますけれども、全部の事業所を毎年するわけにもいきませんので、行き届かな い部分もあるかとは思います。その中で、やはり問題になっているところも幾つか把握しているところ ですので、こちらにつきましてはその状況を区としても注視して、何か問題があれば指導していきたい と考えているところでございます。 ○塚本委員 問題がやはり散見されるというようなご答弁でありましたけれども、そういったことも 受けて、今回この規制が国のほうで強化される方向になると。そうなりますと、この規制強化によって、 今現在4カ所あるとお伺いしたこのお泊りデイを利用されている方がどのような影響を受けるのかとい うことについて懸念されるのと、一方でそれを規制するがゆえに、介護付有料老人ホームで、短期入所 は介護保険でできるようにということでの規制緩和がセットであるわけです。 この介護付有料老人ホームの規制緩和については、都市部においては実はもう利用率が非常に高くて、 規制緩和してもあまり受入れ枠ができないのではないかというようなことも懸念されているみたいなの ですけれども、品川区においてこの規制が緩和されたときに、今80%の入居者率がないとそういう使 い方はできないというのを規制緩和しようという方向らしいですけれども、これが撤廃されたときに、 利用者としてのショートステイの見込みがどの程度あるのかというところをお伺いしたいと思います。 ○永尾高齢者福祉課長 お泊りデイにつきましては、やはり質が悪いということが一般的に言われて いるところですけれども、利用者サイドでは、逆に昼間通っているところで、そのまま慣れた人に夜も 看ていただけるというところで、利用しているという現状があるかと思います。ただ、区といたしまし ては劣悪な環境で何か事故等がありましたらやはり問題ですので、そのあたりはきちんと検査をしてい きたいと思っております。 それで、有料老人ホームの件でございますけれども、有料老人ホームも費用的に非常に差がございま して、やはり高いということで空いているというのも幾つか聞いております。ただ、そこの有料老人 ホームがこっちのショートステイをやるかどうかや、やったときにどのくらいの費用負担になるのか、 そういうところも見極めていかなければいけないと思っているところでございます。 ○塚本委員 一応物理的には器はあるよというお話だったと思います。規制緩和すれば、もちろんそ の利用についての政策の展開というのは当然進めていかれるのかなと思うのですが、それによって、例 えば、今、平塚橋とか、今度できる杜松などでもショートステイというのは区として設置されていて、 これはこれですごくいいことだなと思っていて皆様期待されるところも大きいと思いますけれども、そ ういったこれまでの区のショートステイの政策、こういった施設の展開についての影響等もあるのかな いのか、この確認をしたいと思います。 それとあわせて、これはちょっと直接お答えするのは難しいかもしれませんけれども、ショートステ イ以外に介護付有料老人ホームの空きがあった場合、そういったものをほかにも利用できるかもしれな いというニーズを何か捉えていらっしゃるところがあるか、その2点についてお伺いしたいと思います。 ○永尾高齢者福祉課長 これまで区がショートステイを整備してきたところでございますけれども、 やはり区立のショートステイについては質についてもきちんと担保できていると自負しているところで ございます。それで、施設に空きがあったときにというようなお話ですけれども、現在、特別養護老人 ホーム等に空きがどうしても出てくる場合がございます。一時的な入院ですとか、退所して次が入らな いという場合、そういう場合は事業者のほうも運営の問題がありますので、ショートステイをできるだ -26- け素早く受けるような態勢を整えているようですので、やはり限りある施設ですので、1日でも有効に 使えるような仕組みをつくっていきたいと思っております。 それとあと小規模多機能のほうでございますけれども、そちらは通所しながら、必要があれば泊まり もできるということで、小規模多機能につきましてもたくさんできてきておりますので、そこら辺の泊 まる場合と通所の場合をその人の体調、家族の状況に合わせて上手く組み合わせていきたいと思ってお ります。 ○塚本委員 いずれにいたしましても、いろいろな高齢者の施設に対するニーズは増加傾向にあるし、 それに対して区もこれまでさまざまな政策を展開していただいていることは十分承知しておりますので、 いろいろな国のこういった変化に応じて、またよりよい政策を展開していただきたいと思いますので、 よろしくお願いいたします。 次に185ページ、国保の保険給付費に関しまして少しお伺いをしたいと思うんですが、保険給付費 は、高齢化社会ということで年々増加しているという状況ですけれども、この間、私もさまざまな有識 者の方とか専門家の講演等を聞いている中で、医療費の抑制というのはなかなか構造的に難しいという ような話をよく聞いております。 そういう前提の中で、医療費の抑制はどういうふうにというところで、品川区としても糖尿病の重症 化予防策等を打って、こういったことに尽力をされて、いろいろときめ細かくお一人お一人電話するな どして対策を進めていらっしゃるというところは承知をいたしておりますけれども、このたび平成29 年度をめどに保険者が区から東京都へ移管されるというような流れがあります。ただし、保険料徴収と、 それから保健事業については引き続き市区町村がやっていくと聞いているわけですけれども、その中で、 こういった糖尿病の重症化予防策とか、いわゆる保健指導とか、こういった医療費の抑制につながるよ うな事業は今後とも市区町村でやっていくということでよろしいのかどうか。ここをまず確認させてい ただきたいと思います。 ○髙森国保医療年金課長 平成29年4月からの保険者の都道府県化ということで、法律はもう決 まっておりまして、現在東京都と区市町村の代表でさまざまな形で検討を進めております。また国のほ うも、実際に都道府県と区市町村の役割分担ということで、いろいろと仕切りが検討されているところ で、今、私どもが掌握している限りでは、委員がご指摘いただきましたような保健指導等については、 区のほうに残るのではないかという認識でいるところでございます。 ○塚本委員 わかりました。こういう保健指導等は、やはり非常に区民一人一人と密接なケース・バ イ・ケースの対応が必要な部分もあると思いますので、やはり都というのではちょっとあまりにもマス が大き過ぎるので、市区町村が引き続きという方向になるのが望ましいと私も思います。 そういった中で、今後この保健指導等をしっかり展開して、医療費の抑制にどれだけつなげていくこ とができるかということを問われるわけですけれども、1つはやはり保険者が東京都になりますと、い わゆる保険料だとか給付だとかを東京都が決めてくるといった中で、一品川区の中で、保健指導によっ てこれだけ医療費の抑制に貢献したよということが、あまりモチベーションとして持てなくなるような 懸念もちょっとあるように思うんです。そういうものがあってはいけないと思うので、やはりきちんと 保健指導等をしてこれだけ医療費が下がってきたのだと、品川区においてはこれだけ抑制できたのだと いうことがきちんと見えるような、数字のような形で「見える化」と言ってもいいと思うのですけれど も、できるような形がこれから必要になってくるのではないかと思うのですけれども、どのようにお考 えか、お伺いしたいと思います。 -27- ○髙森国保医療年金課長 現在も実は国等からの特別調整交付金というのがあるのですけれども、こ の中に普通部分と特別部分というのがございまして、特別部分で、国保料の徴収率が高いところ、優良 なところと申してよろしいのでしょうか、そういうところについてはそれなりの手当をしていただいて いるところでございまして、その辺の考え方は、これからも東京都が保険者となったからといって、当 然徴収のほうは、おそらくですけれども区市町村のほうに委ねる形で仕事は進んでまいりますので、引 き続き徴収努力をしながら、当然ですけれども、そういう徴収率が向上すれば、それなりの形で何らか の還元ができるような形を求めていきたいとは考えております。 ○塚本委員 徴収率のことはよくわかるというか、それは見える化が多分できるのと思うのです。問 題は、給付のほうの抑制を、やはりしっかり保健指導等に取り組んでいる、糖尿病重症化予防策に取り 組んでいる、だからこれだけ医療費が下がったんだよというようなところもこれから見える化していく 必要があるのではないかと思っての質問でしたので、その点についてもう一度お伺いしたいと思います。 ○髙森国保医療年金課長 失礼いたしました。委員ご指摘のとおり、さまざまな形でこれから検討の 中で、意見を反映させていきたいと考えてございます。 ○塚本委員 なかなかこの見える化というのは、やはり現状では技術的にも非常に難しいのかなとい うところも私も思っているのですけれども、この辺はしっかり検討していただいて、そういった形でこ れだけ給付が下がったのだからということが、今度東京都に保険者が移った後でもいろいろな形で交渉 の材料に使えるような形にできればと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○須藤委員長 次に、鈴木博委員。 ○鈴木(博)委員 よろしくお願いいたします。成果報告書136ページ、138ページの病児保育、 病後児保育についてお尋ねしたいと思います。 136ページには、病児保育2カ所で延べ691人、病後児保育1園で延べ700人と記載されてい ます。現在、区委託の病児保育は、武蔵小山のサンタハウスこどもクリニックのチャイルドサンタと、 東大井の酒寄医院のまちかど保健室しながわの2カ所で行われています。また、病気の回復期の子ども を預かる病後児保育施設は4園あり、1園は私立どんぐり保育園RESTで、あと3園は区立の西五反 田保育園どるふぃんと清水台保育園ラベンダーと西大井保育園ウエストエンゼルです。 まず、平成24年度、平成25年度のそれぞれの病児・病後児各施設のお預かりの実績をお示しくだ さい。 ○竹田保育課長 実績のお問い合わせでございます。 まず、病児保育につきましては、平成24年度が2施設の合計が延べ271名、平成25年度 が691名となっております。平成24年度が少し少ないのは、1施設が平成24年8月から開設した 影響でございます。 それから、病後児保育でございますが、平成24年度の4施設の合計が1,261名、平成25年度 が1,107名となっております。 ○鈴木(博)委員 ○竹田保育課長 それぞれの各施設のデータはございますでしょうか。 まず、病後児保育のほうでございますが、西五反田保育園が平成24年度が304 名、平成25年度250名。清水台保育園が平成24年度が105名、平成25年度が80名。西大井 保育園が平成24年度が113名と平成25年度77名、どんぐり保育園が平成24年度が739名と 平成25年度が700名でございます。 それから、病児保育でございますが、平成24年度は、酒寄医院が83名、サンタハウスこどもクリ -28- ニックが188名。それから平成25年度は、酒寄医院が28名、サンタハウスこどもクリニック が663名でございます。 ○鈴木(博)委員 病児保育の預かり人数が、平成24年度から平成25年にかけて、271人か ら691人に急増していることで、1施設、チャイルドサンタのほうが8月から開設したためだと、今、 理由をお示しいただいたのですが、私が聞くところによれば、ある病児保育所では定員4名以上では受 けてはいけないと言われて、定員いっぱいまで予約をとっても当日のキャンセルが多く、定員割れが日 常的だとお聞きしましたが、そのような問題は現在どのように検討されているのでしょうか。 ○竹田保育課長 両施設とも4名の定員で、今、運営しているところでございます。子どもを預かる 課題としましては、先ほどもちょっと申し上げたのですが、非常に病状が変わりやすいということで、 キャンセルが多い。それから、保護者も早くから預かってくれるところを確保して安心したいという、 ちょっと大人とは違った特性がありますので、子どもの特性として一定程度キャンセルが多いというの は仕方ない部分もあるものだと考えております。 ○鈴木(博)委員 先日の一般質問でも触れましたが、先ほど実施された品川区子ども・子育て支援 事業の策定に伴う意向調査の速報版によれば、病児・病後児のための保育施設を利用したかったかとい う質問をして、3歳児未満の保護者では776人中の57.9%、3歳児以上の保護者では779人中 の49.4%が利用したかったと答えています。271人から691人に利用者が急増して、今のお話 だと今年度もサンタハウスのほうはすごく多いみたいなのですが、これは潜在的なニーズが強いから 種々の対応策を越えて利用者が急増したというような点では、区のお考えはいかがでしょうか。 ○竹田保育課長 品川区子ども・子育て会議のニーズ調査によりますと、非常に大きなニーズがある というところが数字で表われているところでございます。ただ、その数値が、全国的な傾向なのですが、 ちょっと実態と乖離しているところもございますので、品川区子ども・子育て会議のご意見を聞いたと ころ、若干の補正が必要だというご意見をいただいているところでございます。今後の確保方策としま しては、実績値を毎年検討しまして、毎年度再検討していきたいと考えております。 ○鈴木(博)委員 実際私のところでも、区の病児保育所を利用できなかったという保護者の一部は、 民間の病児保育業者に流れています。病児保育所は、量ではなく数を増やすべきだと思います。 6月12日に開催された第1回品川区子ども・子育て会議でも病児保育事業は議題に上り、ニーズ量 と今お話があった実績で乖離があるため、補正を行うと決められたようです。また第1回品川区子ど も・子育て会議の議事録を読むと、病後児保育の利用の待機数もカウントしてよいのではないかという 意見も出たようです。 たびたび問題になるのはキャンセルですが、例えば次のようなケースを考えてみます。「夕方子ども が熱を出した。明日はどうしても仕事を休めないので、病児保育を予約した。かかりつけの診療所で薬 をもらい、早く子どもを休ませた。明日は仕事を休まなくても済み一安心した。翌日になったら熱が下 がって子どもは元気に登園できた。病児保育は利用せず、キャンセルした。でも、熱が下がらなければ 病児保育に預けることができるので、安心して過ごせた。ありがとう、品川区。病児保育の予約ができ て良かった。」このようなおそらく何百例もあるだろうキャンセル例というのは、立派な病児保育の利 用者ではないでしょうか。しかし、現在の利用実績では、このようなケースは利用者の中にカウントさ れません。病児保育はいつでも必要なときに利用できる存在であるからこそ、安心なのです。 現在2施設、最大8名枠の病児保育所が、品川区の保育園児7,279名、幼稚園児4,173名、 計1万1,452名の受け皿になっているのです。第1回品川区子ども・子育て会議で述べられた実績 -29- とニーズから、ニーズ量を補正し、算出することについての意義をもう一度お尋ねします。 ○竹田保育課長 委員が例としてお出しいただいたケースですが、そういったこともたくさんあろう かと思います。実際にお預かりしなかったとしても、保護者の方に、明日はいざとなったら預けられる という心の安心感で子育て世帯をサポートしている部分というのもたくさんあると思います。今後も キャンセルがあった場合はどういうケースなのかということを十分に分析していきながら、今後のあり 方を考えていきたいと考えております。 ○鈴木(博)委員 現在、保育園・幼稚園ではここ数年、特定の感染症が爆発的に大流行しています。 その原因の一つとして、病気の子どもが急性期に、あるいは治らないうちに登園していって、園内に感 染症を持ち込むケースが多いからです。そして、実際に病気が発病した子どもたちというのは、保育園 の部屋の一室で親が来るまでずっと待つことになります。子どもたちの幸せとは何なのか、また品川区 子ども・子育て会議でも述べられていた、誰のために何のために一番大事なことなのかという点をしっ かりと踏まえて、病児・病後児事業の今後のご検討をよろしくお願いしたいと思います。 ○須藤委員長 ○大倉委員 次に、大倉委員。 よろしくお願いします。私からは、138ページオアシスルーム運営費、128ページ 高齢者クラブ助成金、あと126ページ福祉団体に対する助成金、時間があればまたちょっとほかで聞 きたいと思います。 まず、オアシスルームですが、先ほど、時間帯として昼が多いとか、利用者数で言えば年間約1 万2,500人の利用だということが出ましたが、これは登録制だと思うので、登録は何カ所もできる と思いますが、その登録者数を教えていただきたいのと、この登録者数の推移、増えていると思うんで すが、どういったような増え方をしているか、推移について確認したいのと、あと今、その登録をした 方がオアシスルームを利用する際にどういった予約のとり方をしているか、確認でお知らせください。 このオアシスルームは非常に利用しやすいということで伺っております。1時間500円で理由を問 わないという中で、今、バランスよく荏原保育園にあったり、児童センターにあったり、五反田にあっ たり、さまざまバランスよく配置されているのかなと、そういったところで利用しやすくて利用率が上 がっているのだろうと思います。そういったところで、先ほど最初に聞いたところを教えていただけれ ばと思います。 ○竹田保育課長 オアシスルームの登録者数のお問い合わせでございます。平成24年度の登録者数 が2万1,100人、それから平成25年度の登録者数が2万7,386人ということで、登録者数のほ うは増加の傾向でございます。 それから、予約方法でございますが、各施設にご利用希望の方が直接電話をしていただいて、ご予約 いただいているという状況でございます。 ○大倉委員 前回の平成24年度から比べると6,000人ぐらい増えているということで、登録が 重複しているからなのかちょっとわからないのですが、増えてきている、ニーズがかなり高いのだろう という、私は地域の区民の皆様の声を聞いていても思っているのですが、そうした中で、一方で利用し たいけれどもなかなか利用できない、例えば1カ月前なら何とかとれるけれども、ちょっと前になる と、1週間前とか数日前に予約しようとしてもなかなかとれない。先ほども昼が多いというところで言 うと、なかなか日中預けて食事だったり病院だったり、理由は問わないので、さまざまなところに行か れるのに利用されるのだろうなと、そういった意味で言うと、もう少し区民の方はこういうところに ニーズがあってお昼に利用される方が多いので、少しばらけて利用できるようなふうに見えると、また -30- ちょっと違う使い方ができるのかなと思っているのです。 そういった中で、予約に関してシステム的に、今こういったお子さんたちを預けようと思っている親 御さんなどはスマートフォンなどを持っている方が多いと思うんですが、システムで予約をするような、 例えばきゅりあんだったら予約システムで見られるとか、そういったシステムの考えがあれば、何か予 約に対する対策の検討ができないかなと思っているのですが、そういったところで何かあれば教えてい ただきたいと思います。 ○竹田保育課長 利用している方の利用目的等をお調べしたところ、やはり学校の行事や通院、出産、 お仕事、そういった項目が非常に多くなっているのですけれども、そういった方に利用しやすい施設に すべく、品川区子ども・子育て会議でもご意見をいただいているところでございます。今後より利用し やすい施設にしていくために、今検討をしているところでございます。 ○大倉委員 さまざま検討する中で、スマートフォンというかインターネットを使った予約サービス などもできたらいいと思って質問させていただきましたので、よろしくお願いいたします。 それと、この区民の声でなかなか利用できないというところが、一方で利用しようと思っても予約が 入っていてなかなかできないという声もあります。先ほども品川区子ども・子育て会議の中でも上がっ ているということもあります。ぜひともこのオアシスルーム、もっと各地域に充実していただきたいと 思っているのですが、今後増やしていくようなお考え、充実させていって区民がより利用しやすい取組 みについて、最後お考えをお聞かせください。 次に、福祉団体に対する助成金について伺います。福祉団体、126ページなのですが、ここに挙 がっているこの8カ所について、過去の経緯がいろいろあってこの8カ所になっているとも多少伺って おります。この8カ所について、助成を行っている区の考え、いつぐらいからこうしたところに助成が 行われているのか、またほかの団体とはどういった違いがあるのか、この8つの団体になっている決ま りですとか、そういった部分があれば教えていただきたいと思います。 ○竹田保育課長 オアシスルームの件でございます。実際に予約したけれども、キャンセルして利用 しなかった方、あるいは予約がいっぱいで予約できなかった方等の状況を十分調査・研究しまして、実 際のニーズ量を見ながら、今後の方向性は決めていきたいと考えているところでございます。 ○中山障害者福祉課長 福祉団体に対する助成金についての考え方になります。こちらは開始年度が 昭和53年になっております。これは、主に品川区内の障害者団体の方たちが、勉強会ですとか会報を 出していく、あるいは社会参加をする、そういったための支援として始まったものでございます。近年、 この団体は主に母体となるそれぞれの障害別の全てのものがそろっているところではあるのですが、こ こ最近、また小さな団体が出てきております。そういった方たちへの支援といたしましては、社会福祉 協議会のほうでの寄附ですとか、あるいは後援名義をするですとか、そういった形で障害者福祉課のほ うでも団体に対する事業の助成をしているところでございます。 ○大倉委員 オアシスルームなのですが、先ほどちょっとご答弁で利用希望が断られるケースが、想 定なのか、3,534日あるということで、なかなかやはり利用できない環境があるのだろうというこ とを先ほど確認したのですが、ぜひとも今後も検討を重ねていただいて、利用しやすい環境づくりをし ていっていただきたいと、整備をしていっていただきたいと思います。要望で終わります。 福祉団体ですが、小さなところが出てきていると。「小さな」というのは規模なのか、どういったと ころが「小さな」になっているのかというのが、私もさまざまな団体があるというのは聞いております。 そういったところには、社会福祉協議会のほうで助成だったり支援だったりをしているということで、 -31- 時代の流れとともに変わりつつあるのかなというところがあるのですが、こういったところで他区では なかなか8カ所に助成を限っているというところはあまり見ないのですが、そういった部分において、 今後こうした団体が会報などを出す、また社会団体としてしっかり活動していくところがあれば、今後 そういった部分で助成団体に入っていく可能性というのをぜひとも模索していただきたいと思うんです が、そのところについてお話しください。 意見交換会や情報の提供等は、区はこの8つの団体とは連携してやられていると思います。ほかの団 体についてのそういった声もぜひ聞いていただきたいという思いもあります。そういったところで、ぜ ひともこういう助成の中にも入っていける可能性があるのかなというところをちょっとお話しいただけ ればと思います。 最後に、高齢者クラブ助成金なのですが、予算では114クラブあったのですが、今113クラ ブ、1クラブなくなってしまって非常に残念だと思っております。高齢者クラブは任意団体ということ で、ちょっと、高齢者クラブの目的というか趣旨を確認させていただきたいと思います。どういったこ とで、この助成が出されているかというところを教えてください。 ○中山障害者福祉課長 小さな団体というふうに申しましたのは、例えば障害の種別がもっと細かく なったような形です。精神障害者家族会のかもめ会というのがありますが、一方で発達障害者の親の会 ですとか、あるいは高次脳機能障害の会といった形で、より障害ごとに細分化されてきている傾向がご ざいます。 今、区のほうと連携をとってやっている決算書に載っている団体というのは、本当に古いものは昭 和35年からの団体ということで、長く区の施策に協力していただいているところでございます。小さ い団体がどんどん増えてきてしまうと、またこの中に入れて助成をしていくというのは難しいとは考え ております。そういった中では、別の形で社会福祉協議会の寄附とか、そういったことを団体の活動の 状況を見ながら、社会福祉協議会とも相談をしながら進めているところです。 さらに団体の声を聞く、小さな団体であってもやはり声を聞くということはとても大切なことだと考 えております。このたび障害者計画を今策定をしているところなのですが、その策定の過程におきまし ても、この8団体に限ることなくお声をかけさせていただいて、広くできるだけ多くの方のお声を区と して聞けるように、そのような努力をしているところでございます。 ○白鳥高齢者いきがい課長 私のほうから、高齢者クラブの助成目的というご質問でございますが、 地域の高齢者が老後の生活を健康で明るいものにするために自主的に組織しました。これは町会・自治 会単位ではございますけれども、その高齢者クラブの活動が活発で有意義なものになるように援助をす るということで、助成をしているものでございます。 ○大倉委員 障害者計画策定に伴って、いろいろ声を聞いていただけるということで、ぜひともさま ざまな、確かに細分化されているところで言うとなかなか増やしていくのは難しいということでしたが、 ぜひとも声をしっかり聞いて反映をさせていただければと思います。 高齢者クラブですが、これは団体の助成の要件とか条件とかというのがどういったものがあるのか、 教えていただきたいと思います。 ○白鳥高齢者いきがい課長 こちらの基準ということでございます。設立の基準というものでござい ますけれども、構成される会員の年齢につきましては概ね60歳以上ということで、会員はこのクラブ が円滑に行われる程度の同一地域内に居住をする。それから、高齢者クラブの規模でございますけれど も、概ね30人以上という設立要件でございます。 -32- それから、助成のほうの要件でございますけれども、これは助成要綱に基づきまして、高齢者クラブ に登録されたクラブに対しては固定額と、それから1クラブ、会員数によりまして単価が決められてお ります。それと合わせまして、事業実績ということで、活動実績の回数によりまして助成を行う。この トータル金額でもって助成をしているというところでございます。 ○大倉委員 今、設立条件として30名とか60歳以上、さまざまあった中で、結構地域、地域で高 齢者クラブとは別に高齢者のそういった団体がかなり出てきているというお話を聞いております。なか なかそういったところで、何々高齢者クラブに入ってくれと言っても、それはそれでこっちで活動して いるからということで、なかなか一緒にはやれていないような話も聞いております。そういった中では、 区としても高齢者クラブを何かしっかりと、なくなっていただきたくない、減っていってほしくないと いうところで、しっかり支援していただきたいと思って質問をさせていただきました。最後に何かあっ たらお願いしたいと思います。 ○白鳥高齢者いきがい課長 これまで、高齢者への高齢者クラブの会員増強月間ということを毎年1 月から3月、これは上部組織であります東京都老人クラブ連合会では9月ということで実施しておりま すけれども、そういう中で会員が1人でも多くなるように努力をしているところでございます。 ○須藤委員長 会議の運営上、暫時休憩いたします。 ○午後0時07分休憩 ○午後1時10分再開 ○須藤委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。 質疑を続けます。 ご発言願います。松澤委員。 ○松澤委員 1項社会福祉費、1目社会福祉総務費、施設整備費助成金のうち、127ページ、特別 養護老人ホーム建設費助成と、もう一つは133ページ、6目社会福祉施設建設費、特別養護老人ホー ム等整備費に関連してお聞きしたいと思います。 まず、127ページなんですけれども、ここには特別養護老人ホーム建設費助成ということ で、1,953万円、櫻桃会以下6つの施設の建設費の助成が書いてありますけれども、これはいわゆ るベッド買いということだと思っておりますけれども、新人議員2人も参りましたので、この建設費助 成について、改めてご説明をいただきたいと思います。 また、このベッドというのは一体何床あるのかお聞きしたいと思います。 ○永尾高齢者福祉課長 ベッド買いのことでございますけれども、社会福祉法人が特別養護老人ホー ムを建設する際に、その建設費の一部を区が助成いたしまして、そのかわりに区民が優先して入所でき るというベッドを確保するというものでございます。品川区におきましては、現在8つの法人が該当に なっております。それで、こちらの成果報告書に書いてあるのは6カ所でございますけれども、2カ所 につきましてはもう助成が終了されているので、決算上載っていないということになります。 それで、8カ所の全部のベッド数ですけれども、合計で75床ございます。 ○松澤委員 6カ所のうち、もう2カ所は終わっているというお話を伺いました。今、決算書に書い てある6つのうちでも、櫻桃会、これは債務負担行為ということですけれども、20年ですよね。平 成7年からで、もう今年が平成26年ですから、おそらく来年あたりから順次この6つともなくなって いくと思っています。その後もベッド数が確保されるのかということと、こういうベッド買いという、 -33- もう平成7年あるいは平成5年ごろからの施策だと思うのですが、これが平成10年でなくなってし まった。どういうことでこの施策をやめてしまったのか、その辺もお聞きしたいと思います。 ○永尾高齢者福祉課長 こちらは債務負担行為で、平成27年までのところが3カ所、平成28年ま でが2カ所、平成29年度までが1カ所となってございます。これは建設費の助成のことであって、そ の助成の返済が終わった後も、同じように10床ずつのベッドは確保されております。 それで、今後の考え方でございますけれども、これは当時こういう特別養護老人ホーム自体の数が少 なかったという時代背景もありまして、区のほうできちんと整備をして品川区民のために確保しておく という、そういう目的で始めたものでございますけれども、現状では社会福祉法人の数も増えて、特別 養護老人ホームも全国的に増えているという現状があります。それで、今後やるかどうかというお話に なりますけれども、区が資金を出さなくても、現状地方の特別養護老人ホームで空きが出ている状況で ありますので、ご本人のご希望も聞きながら、そういうところでのご利用というのも考えられるという ことで、あえて今の時代で区がこれだけの支出をするという効果はないのかなと感じているところでご ざいます。 ○松澤委員 聞くところによると、これらのベッドは全て埋まっているということで、また、今お話 がありましたように、地方の特別養護老人ホームは空いているところもある。当然ながら入りたくて入 れない人、地方でもいいから入れてくださいという中では、それは当然措置しているということですね。 ただ、こういうことはもうしないのだということですけれども、やはりニーズの多様化の中で、今、新 たにこういう建設費を出してくれたならやりたいというところもあるやに聞いているのですけれども、 もうこの施策はやらないのだと言い切る形でよろしいのでしょうか、その1点だけ聞いておきます。 ○永尾高齢者福祉課長 先ほど言った理由もございますし、多くの方がやはり住み慣れた品川区でこ のまま過ごしたいという声も聞いておりますので、現在の段階では考えておりません。 ○松澤委員 わかりました。次に行きたいと思います。133ページ、杜松特別養護老人ホーム が12月にできますね。また、平塚橋会館跡、上大崎三丁目高齢者福祉施設、平成26年から平成29 年までに3カ所の特別養護老人ホームができ上がります。来年には介護保険料が改定になるんですよね。 来年からの3年間にこれが全部入っているということは、介護保険料の改定、3年間の間に入っている ということですから、当然ながら特別養護老人ホームができれば施設費がいろいろかかるということで、 これは介護保険料に影響があると思っているんですけれども、この影響はどれぐらい影響があるのか。 もし試算ができているのでしたらお教え願いたいと思います。 ○永尾高齢者福祉課長 ユニット型で基本料金だけで計算すると、大体1人当たり70円程度と試算 しているところでございます。 ○松澤委員 70円というと、これが230床掛ける70円ということですか。ちょっと確認してく ださい。 ○永尾高齢者福祉課長 ちょっと説明が不十分で申し訳ありませんでした。今の70円程度というの は、100人規模の特別養護老人ホームができたときに、1人当たり70円程度はね返ってくるという ことなので、3施設できれば、その3倍ということになります。 ○松澤委員 わかりました。介護保険料がどれぐらい上がるかということは、今後の中で明らかに なってくるのでしょうから、わかりました。 実は本会議の再質問の中で、さらに1つの特別養護老人ホームが検討されているやに答弁があったよ うに聞いているんです。私は、あれ、もう一カ所つくるのかなという考えで聞いていたんですが、これ -34- の真意はどうなのでしょうか、確認しておきたいと思います。 ○大串福祉計画課長 今後の特別養護老人ホーム整備についてのご質問かと思います。 今後、高齢者が増えていくというのはもう動かしがたい事実でございます。そうした中で、特別養護 老人ホームをはじめとするこういった高齢者施設が必要になってくるというのも、区のほうとしては認 識をしているところでございます。ただ、特別養護老人ホームだけが高齢者施設というわけではござい ません。今後、特別養護老人ホームについては3つ整備をいたしますが、それ以外にもグループホーム ですとか、あるいは小規模多機能型居宅介護ですとか、そういった形で施設整備、複合的に整備を行っ てまいりますし、またそれとあわせまして、先ほど午前中もご答弁申し上げましたが、地域の見守りで すとか、そういった形で地域の高齢者を支えていく。こういったソフトの仕組みもあわせて充実をさせ ていく。そういった総合的な観点から、整備については考えていきたいと考えているところでございま す。 ○松澤委員 わかりました。年寄りなものですから、話を聞いていて、あれ、これはまたもう一つ検 討されるのかなと思ってしまいました。やはり本会議答弁というのは一番大事な答弁ですから、40人 いる人たちが理解できるようなしっかりとした答弁をしていただければと思います。 それと127ページ、法人に対する助成金、5法人の名前が挙がっておりますけれども、これの内容、 予算的には去年と今年で同じ予算が出て、決算が出ているのですが、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○中山障害者福祉課長 法人に対する助成金の中の品川総合福祉センター分について、障害者福祉課 のほうからご説明いたします。この700万円につきましては、八潮の特殊性ということで、高温水に かかる経費を一部助成しているものでございます。 ○永尾高齢者福祉課長 三徳会につきまして、平成24年度は、成幸ホームのナースコール整備につ いて更新があったため、それが約400万円あるということで、平成25年度につきましてはその部分 が終了いたしましたので、ゼロとなっております。 ○須藤委員長 次に、こんの委員。 ○こんの委員 よろしくお願いします。私のほうからは140ページのすまいるスクール運営費、も う一つはお時間がありましたら、222ページの地域貢献ポイント事業をお聞きしたいと思います。 それでは、すまいるスクールの運営費のほうですけれども、先の一般質問に引き続いて確認も含めて お聞きしたいと思います。これまで私ども会派としても、この時間延長、いわゆる時間の見直し、拡充、 こうしたことについては機会あるごとに声を上げてきたわけでございますけれども、区の考え方、姿勢 としては、この時間延長や見直しは今まではあまり積極的ではなかった、しないというような答弁でご ざいました。ですが今回に至っては、この時間延長も含めて、今後検討すべき課題の一つとして位置づ けたとご答弁をいただきました。大変に一歩前進のご答弁をいただいたと思っております。そこで、こ の時間延長も含めての検討を課題の一つとしたという考えに至った経緯、この必要性を感じてくださっ たと理解をするのですけれども、この点はいかがでしょうか。 それから、午前中も横山委員のほうから質問が出ておりましたけれども、私たちも開始時間について も、昨年の決算特別委員会において浅野委員からもこの質問を出させていただいたときの答弁を先ほど も引かれてご質問がありましたけれども、そのことも含めて検討していきますという明確なお答えが出 ておりました。このことについて2点、まずお伺いしたいと思います。 ○金子子ども未来事業部長 すまいるスクールの利用時間等についてのお尋ねで、本会議でもご答弁 申し上げましたけれども、この辺の背景等々について、繰り返しになる部分もありますが、ご答弁申し -35- 上げます。 従来からの考え方についてはもう重々ご承知のとおりと思いますけれども、先ほども他の委員にご答 弁申し上げたとおり、小学生の成長発達過程としての考え方から、私どもとしては現行の制度でやって まいりました。ただ、これについては、最近子どもに関しての事件が増えているということからも、ご 要望を多数寄せられているところでございます。 これについて時間延長をするとした場合には、区の財政負担や保護者の利用負担、それから単にこの すまいるスクールの延長時間だけではなくて、全体の財政負担ということも考えなければならない課題 だと思っております。そういう意味で、この問題に関しましては今後じっくりと検討すべき課題の一つ として位置づけてまいりますというふうにご答弁申し上げたところでございます。 ○こんの委員 一般質問のご答弁でも、確かにそのようなご答弁をいただきました。そこで、もう少 し具体的にそのご答弁の内容をお聞きしたいのですけれども、今、部長がおっしゃられたいわゆる財政 負担、それから保護者の利用負担とか、他区とのバランスとかというご答弁をいただきましたけれども、 もう少し詳しくこの点、どういった状況をお考えなのか、今いわゆるどういった状況に置かれているの か、そこら辺をお聞きしたいと思います。 ○金子子ども未来事業部長 財政負担等々申し上げましたけれども、これにかかる費用、先ほど子育 て支援課長も申し上げたとおり約10億円のお金がかかっております。また、一方で児童センターとい う施設も運営しております。こういった子どもに向けての施策全体として、どういうふうに財政負担を していくのが区としてあるべき姿なのかというところも考えていく必要がありますし、また保護者につ いても、今、非常に廉価な費用を負担していただいておりますけれども、これが果たして適正かどうか、 こういうことも見直していかなければならないかなと考えています。そういう意味では、幅広く負担 等々について考えていく必要があるという趣旨でございます。 ○こんの委員 できれば数字も少し出していただけるともう少しわかりやすかったかなと思うんです けれども、後でご答弁の中で数字も少しお知らせいただければと思います。 確かに財政負担、それから保護者負担、こうしたところの課題があるということは理解をいたします。 その上で、今、品川区としてもその必要性として感じていらっしゃる、お子さんの周りで起きているさ まざまな被害に遭うような社会情勢の中で、やはりこれは必要だというところに至りながら、一方で課 題があるという、これをどうしていくのかという問題、これが2つあるわけです。 この財政の問題をどうしていくかというところでの理解をしつつ、保護者の方々のニーズに応えてい くという。大井第一小学校の近くに民間で小学生を預かってくださる、こうした民間事業者でお子さん を預かるところがあります。ちょうど昨日、そこの方々とちょっとお話をする機会がございまして、い わゆるそこと学校のすまいるスクールと併用されている方が結構いらっしゃるんですね。朝も利用され ていますし、また延長も、すまいるスクールが終わった後そこへ行くという。そこは85名の定員に対 して、約3割の方が大井第一小学校のお子さんが使われているということをお聞きしました。その中で、 併用されているお子さんもいるという状況をお聞きしまして、確かにそうであっても、一方でお金がか かってもやはり使いたいと、預かってほしいというニーズがあるわけです。 その中で、財政負担という、また保護者負担、他区とのバランスという、ここのところをどう考えて いくかという非常に悩ましいことで、預けたい方はそうしてでも預けたいという思いは非常によくわか るので、ただしこの財政負担がどのようなことになっていくのか非常に心配です。そこをどういうふう に考えていこうとされていくのか。先ほどの数字もあわせて、少しお考えをお聞きしたいんですけれど -36- も、よろしくお願いします。 ○伊﨑子育て支援課長 それでは、私からは財政負担の現状についてお答えいたします。 まず、歳出の総額は10億8,500万円余というところでございますが、その中で利用者の方にご 負担いただいておりますのは1.3%、1,455万円余ということが現状でございます。保護者の方か らは、登録料として年間550円、保険料として650円。保険料は区の歳入ではございません。その ほか勉強会がございまして、その参加費として500円、あるいは800円をいただくという仕組みで ございまして、年間のご負担額の総額は、先ほど申し上げました総経費の1.3%となっていることが 現状でございます。 ○金子子ども未来事業部長 今、るる子育て支援課長が申し上げたことをベースにして、この負担の 問題については考えていきたいと思いますし、これだけではなく、当然、今、私どもは品川区子ども・ 子育て会議も開催しておりまして、そこで保護者のニーズ等についてもお聞きしているところです。一 方で、やはり公的なサービス、公の役割というのも考えなければいけないと思っております。これら課 題が非常に多いものですから、こういうことにつきましてきちんと検討していかなければならないと現 在考えているところでございます。 ○こんの委員 財政負担というところで、課題の検討をしていくということですけれども、心配なの が、そのことによって預けようと思った方が預けられなくなるみたいな、一方でそれもすごく心配でご ざいますので、どうかそこら辺も踏まえていただきながら、今後の検討に全力を尽くしていただきたい と思います。お願いします。 ○須藤委員長 次に、石田ちひろ委員。 ○石田(ち)委員 私は、介護保険と後期高齢者医療について伺いたいのですが、まず、決算書 の242ページの介護給付費等準備基金について伺います。第五期介護保険事業計画が平成24年度か ら平成25年度、平成26年度と、今回が第五期介護保険事業計画の最後の年となりますけれども、来 年から第六期介護保険事業計画ということですが、第五期介護保険事業計画は、この介護給付費等準備 基金が計画では18億円余から、そこから10億円を取り崩して8億円余りが残るという計画でいいの か確認したいのと、それと、これが実際に第五期介護保険事業計画でどう使われてきたか、どう進んだ のかをちょっと伺いたいのです。平成23年度末の介護給付費等準備基金残高が幾らで、それを平 成24年度、平成25年度、平成26年度とどう取り崩したのか。そして平成26年度末の介護給付費 等準備基金残高の見込額を教えていただきたいと思います。 ○永尾高齢者福祉課長 平成23年度の当初が22億190万1,714円でございました。それで、 平成23年度中に3億8,000万円を取り崩し、平成24年度では4億3,000万円を取り崩してお ります。平成25年度につきましては、約3億3,000万円程度取り崩しをしております。 一方で、財政安定化基金のほうの充当残だとか、あと基金の利子等を入れておりますので、プラスマ イナスいたしますと、結果的に平成26年5月末現在で19億7,732万8,350円となってござい ます。 ○石田(ち)委員 当初の計画と大分大きくずれていると思うんです。これだけ準備して使わなかっ たというのはあると思うのですけれども、ここまで大きく計画と差が開く、8億円残るというはずだっ たのが、見込みで19億7,000万円残るというのは、10億円以上のこの差はどういうふうに説明 するのか、これは理由を伺いたいと思います。 ○永尾高齢者福祉課長 高齢化率というのが予想よりも進みが遅かったというところも1つございま -37- す。それとあと、介護給付費自体も少し余裕をもって算定していたというところで、その両方のずれが 今回のずれとなっているところでございます。 ○石田(ち)委員 それでも10億円以上が残っているという、高齢化率が進むのが遅かったとか、 支出のほうが少なかったという説明では済まないぐらいの額だと私は思うんです。私はここに、一般質 問でもさせていただきましたけれども、必要なサービスが行き届いていないのではないかと思うんです。 在宅重視と言いながら、在宅サービスのホームヘルプは23区中23位、デイサービスも23区中22 位、ショートステイも22位です。 一般質問の答弁で、部長は適切なマネジメントにより、必要な方には必要なサービスが提供されてい ると言われました。でも、そうしたらどうしてこんなに基金が残るのかなという、本当に大きな疑問に なります。そもそもの認定率も低い。そして認定を受けても軽く出る。認定が軽ければ、サービスも制 限されるわけですね。ここに、この介護給付費等準備基金がこれだけの残高になる理由があるのではな いかと思うんです。 他区からも、また利用者からも、そして事業者からも、品川区は認定が軽く出されると今言われてい るのですけれども、この声はさらに広がっているんですね。やはりこの実態に合わせた認定とサービス 提供をしていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○永尾高齢者福祉課長 品川区においては、一人一人丁寧に非常勤の相談員を使いながら認定をして いるところでございます。認定が軽く出るとか、低いとか、そういうのは非常に主観的なものも加味さ れてしまいますので、どこまでが客観的かというのは非常に難しい判断になるかと思いますけれども、 実際、品川区においては20カ所の在宅介護支援センターでトータルな相談を受けられるような態勢に なっておりますので、そういう意味では、もし不足をしているということであれば、そこのケアマネ ジャーにご相談に行って、その内容がすぐ区のほうにもつながっておりますので、そういう対応という のはきちんととれている態勢になっております。 それで、必要なサービスが行き届いていないということですけれども、必要なサービスと言ったとき に、サービス自体は自立を支援するというのが主眼になっておりますので、全て何もかもやってさしあ げてしまうと、ご本人の意欲、生きる意欲ですとか、そういうものもそがれてしまうので、そのあたり がケース・バイ・ケースなのではないかと感じているところです。 それで、あと介護給付費等準備基金のお話になるのですけれども、これから先、保険料はどんどん上 がるというのは全国的にも言われていることであり、品川区もそこをうまくかじ取りしなければいけな い状況になっております。今のこの介護給付費等準備基金がこれだけあるということで、これからの保 険料の算定に、ほかの区にない効果的ないい使い方ができるのではないかということで、それがあるの で品川区は安心だと思っているところでございます。 ○石田(ち)委員 丁寧な認定と繰り返しおっしゃられますけれども、私はもうこれは厳しい認定な のではないかと思うんです。ですので、認識をぜひ変えていただきたいと思うんです。他区から見ても、 利用者から見ても、実施している事業所から見ても厳しいのではないかという声が出ているわけですか ら、この実態をぜひ見ていただいて、認識を変えていただいて、実態に合った認定を進めていただきた いと思います。 それで、これだけ余った介護給付費等準備基金をしっかり取り崩していくとおっしゃいますけれども、 第五期介護保険事業計画の時点で取り崩さずに貯まっていくというのがこの介護給付費等準備基金の現 状だと思うんです。介護給付費等準備基金がどんどん増えていくということ自体、私はおかしいと思う -38- んです。それをサービス提供に使っていく、だけどそれを使うだけのサービスが品川区で提供されてい ないのではないか、高齢者に行き渡っていないという実態がここから見受けられると思うんです。です ので、認定の認識を変えていただく。そして、この介護給付費等準備基金はサービスの提供にしっかり 使っていく。そして保険料の軽減、そして利用料の減免ということに使っていただきたいと改めて伺い ますけれども、いかがでしょうか。 ○永尾高齢者福祉課長 介護給付費等準備基金の金額どうこうにかかわらず、本人にとって適切な認 定をやるというのは課題にはなっておりますので、そこについては、これから国の基準、都の基準も照 合しながら、それは日々やっていきたいと思っております。 それで、介護給付費等準備基金のお話になりますけれども、ずっと貯まっているばかりではなくて、 一番多かったときが平成21年度で、そのときには26億7,000万円余りございました。品川区の 場合は将来に備えてというのを一番大事に考えておりますので、そういうことも計画的にやりながら取 り崩しをしているところでございます。 ○石田(ち)委員 この品川区は、これからさらに来年度から要支援者のサービスも取り上げていく ような大改悪にいち早く進んでいく地域ですので、この認定率の低さ、そしてこの介護給付費等準備基 金の膨大な残、これはしっかりと本当に見ていかなくてはいけないと私も思っています。そしてしっか りとした認定、これも私たちは引き続き訴えていきたいと思います。 次に、後期高齢者のところですけれども、今年から値上げされました。1人当たり平均で4,118 円の値上げがされました。まず、現時点での滞納者数、短期証の発行数、あと差押えの件数を教えてく ださい。 ○髙森国保医療年金課長 滞納者数でございますが、平成26年5月末現在、994名でございます。 短期証のほうの発行につきましては、44名です。差押え件数については、現在ありません。 ○石田(ち)委員 差押えはこの間ずっとないと伺っていたのですが、ほかの地域では出ているとい うのも聞きましたので、ちょっと改めて伺わせていただきました。 それで、この間の後期高齢者医療制度の区の説明の資料の中で、所得階層別保険料というのが出され ていまして、これの公的年金収入額168万円から170万円に2万円上がっただけで、保険料 が、168万円の方は6,300円なのに、170万円の方は2万4,900円になってしまうのです ね。2万円上がっただけで、保険料も2万円上がっていくというここの差がすごく大きいのです。ほか のところは、上がっていても2,000円とか数千円単位なのですが。この差をもうちょっと緩やかに できないかということを私たちはずっと求めてきていたのですけれども、いろいろ課長会などでも言っ ているところですとは言われてきていたのですが、今現在こういった認識、そして課長会等ではどう なっているのか伺いたいと思います。 ○髙森国保医療年金課長 どうしてもこの金額につきましては、段階的に幾らから幾らまでという区 切りをして上げていくものですから、そういうところも制度上あるのかなと思います。 ○石田(ち)委員 以前までは、これを緩やかにしていくことは必要だと思いますというような答弁 もいただいていたのですけれども、いろいろ軽減率の境目でもありますので、ここら辺は差がつくのは しようがないのかなと思うのですけれども、これだけの、収入が2万円上がっただけで保険料までも が2万円上がってしまうというところに問題意識はないか、伺います。 ○髙森国保医療年金課長 ○石田(ち)委員 機会がありましたら、23区の中で話し合いを持っていきたいと思います。 ぜひ引き続き改善を求めていっていただきたいと思うんです。 -39- それから、今回、後期高齢者医療制度で、所得の低い人の保険料軽減措置を段階的になくす方針が厚 生労働省で出されました。負担増になる高齢者は全国で865万人、加入者の半分以上が負担増になっ ていくわけです。保険料負担が3倍になる世帯も生まれるなど、2008年のこの制度開始以来最大の 規模の改悪になります。年金は減らされる一方なのに、医療・介護などの負担は膨らむ。長生きをます ますつらくさせるこういった改悪に対して、区としてはどういった認識をお持ちでしょうか。 ○髙森国保医療年金課長 確かに、厚生労働省のほうで保険料軽減の特例措置について、現役世代と の格差の是正のために段階的に廃止するという方針を打ち出しまして、今、それが進んでいると認識し ているところでございます。 ○石田(ち)委員 国から言われたそのままを、今、読まれたと思うんですけれども、それをやはり 区として、そういった23区の中でしっかりと発言していくという課長の認識、今回のこの特例措置が 廃止されていくということへの思いや認識をちょっと伺いたいと思います。 ○髙森国保医療年金課長 大変言いにくい話ですけれども、これは制度ですから、制度の中で私たち は仕事を進めていくわけでありまして、そういう意味では必要なことがあれば、当然23区の中で検討 してお話をさしあげるという状況で進めていきたいと思います。 ○石田(ち)委員 この問題だらけの後期高齢者医療制度をやはり廃止して、もとの老人健康保険に 戻していくべきだと思います。 ○須藤委員長 ○井上委員 次に、井上委員。 私からは、128ページの高齢福祉費、在宅療養推進事業と、131ページの障害者福 祉費、地域生活サポート事業、141ページ扶助費の法外援護についてお伺いをいたします。 その前に1つ、すまいるスクールの延長のことについて議論があったのですけれども、私から提案を したいと思います。本当に30年前から、子育てと就労の問題というのはこんなに解決がしていないの かと、話を聞いていて本当に情けなくなるぐらいのことだったのですけれども、預けていた方の、新1 年生のお母さんの不安というのは本当によくわかるし、ニーズがあることを理解するのですけれども、 私はここの部分は市民力を使っていくべきだと思うんです。公がここでやるのではなくて、隣のおせっ かいおばさんを使うとか、ボランティアのグループを育成するとか、そういう意味では区が協働提案事 業として提案している中で、春先預かり事業とか、こういうことを提案するとか、それでそのコーディ ネーターを区がご近所にこういう方がいますよとか、そういう形で近所づき合いをつくっていく。個人 で探せないのであれば、そういったところのサポートは行政かもしれないのですけれども、公がどこま でやるのかということは本当に慎重に考えていかないと、これを拡大したときに、では、いつやめるの ですかといったときに、絶対やめられない事業になると思うので、そういう意味では、近くの人、私 だったらもし時間があったら、隣の子がもしそうだったら、春先だけその時間預かるぐらいのことはや りたいと思える人はいると思うので、そういう意味で活用して、市民の地域のコミュニティというもの をしていただければと思っています。本当に慎重に検討していただきたいということだと思っています。 質問なのですが、在宅療養推進事業、これはいわゆる医療ショートステイですけれども、2012年 に新規事業として開始されたものなので、1年目と2年目の実績をお伺いします。 2点目は、地域生活サポート事業、これは障害者計画策定委員会の中で、この事業は見直しと判断を されたかと思います。見直しが必要であるというようなお話がありました。どんな課題があるのかとい うことをお伺いしたいと思います。 それから3点目、法外援護なのですが、このところでお風呂のない住宅に住まわれている生活保護の -40- 方に、入浴券を配布しております。入浴券が、1週間に1回程度で、昨年度実績は1,490人で、年 齢別では65歳以上が1,065人、以下が425人ということで、入浴券を配られても行ける銭湯が ないと、配布を委託されている民生委員に苦情が寄せられているというお話を伺いました。入浴券は浴 場組合から購入をして、浴場組合に4,000万円ほど年間払っているかと思いますけれども、入浴券 が使われていればいいのですけれども、利用されないまま残らざるを得ない要因があるとすれば、対策 をとらなければいけないと思います。 それで、2013年の区長のタウンミーティングでも、全庁的に銭湯の問題を検討してほしいという 要望が出されているかと思います。このとき区長は、課題として受けとめしっかり対策を考えていきた いというお話をされていました。公衆衛生の観点から、生活福祉課、高齢者福祉課、健康課にとどまら ない全庁的な検討が必要かと思いますが、見解を伺います。 ○永尾高齢者福祉課長 医療ショートステイの実績でございますが、平成24年度は利用人数が11 人で、利用日数が71日、平成25年度は11人で77日、平成26年度は7月末までの実績でいきま すと、4人で23日となってございます。 ○中山障害者福祉課長 地域生活サポート事業についてのお尋ねでございます。これは知的障害者と 精神障害者の方を対象とした、24時間の相談支援体制の事業になります。実際のところ、今、利用者 数がなかなか伸びないという現状がございます。そういった意味で、ただ地域で生活をしていく上で、 知的障害の方や精神障害をお持ちの方が、何かあったときに24時間相談ができるという場所は大切だ と思っておりますので、件数が増えるような方向で、そういった意味で見直しをしたいと考えていると ころでございます。 1点といたしましては、今、ひとり暮らしの方を対象としているのですが、例えば老障介護の方、そ ういった方が、今後親御さんが介護ができなくなったときに、スムーズにその地域で住み続けられるよ うな支援ということでは、そういった方も対象にということで考えていきたいと思っているところでご ざいます。 ○伊東生活福祉課長 入浴券についてでございますけれども、平成25年度の実績としましては、延 べで3,209枚ということで、人数で考えれば1,600人ほどということで、直近が1,500人ぐ らいということで、平成25年度の歳出に関しては4,000万円ほど使っているということで、委員 ご指摘のとおりでございます。 こちらの入浴券につきましては、居宅生活で、かつその住居に入浴設備のない世帯に、家計費の負担 軽減と、健康の保持増進を図るためということで支給をしています法外援護でございます。年々件数的 には減少傾向を示しているところでございます。入浴設備がある居宅のほうに流れているかと思ってお ります。 近所に銭湯がないということと高齢化が進んでいるということなので、行きづらい状況はあるという ことは承知しているところでございますけれども、銭湯の状況につきましてはなかなか難しい問題があ るということでございます。都内の公衆浴場が使えるということで、共通の入浴券を配っているところ でございますので、何とかそれを利用していただければと思っているところでございます。 ○井上委員 地域生活サポート事業なのですけれども、600万円ほどの委託事業ということなので すが、そこでお伺いしたところ、常勤とか人件費あてということだったと思います。利用者の拡大とい うのは非常にいいことだとは思うんですけれども、やはりここは24時間サポートという意味では、来 る人を待っているだけではなくて、アウトリーチが必要で、なおかつそういった方とコミュニケーショ -41- ンがとれていかなければ、相談事業も効果的には進まないという意味で、やはりこの委託先の事業とあ わせての費用ということなのですけれども、やはりここは拡大するにあたっては費用的なものを、経費 も含めて増額していかないとやはりやりきれない、人材的な動きができるような形で検討が必要かと思 います。次年度に向けての見解をお願いします。 それから、これは高齢者のショートステイということで、目的としては医療ケアがある人のレスパイ トと伺っておりますけれども、同様に医療的ケアの児童のショートステイというのが、同じようにニー ズがあるのだと思うのです。それで、東京都ではNICU等退院支援検討部会というのが始まって、こ の中で在宅療養児一時受入支援事業の促進ということで、同じようなことが提案をされていると思うの で、ぜひ子どものほう、児童のニーズ的にもこういった事業が必要だと思っているのですが、見解はい かがでしょうか。 ○中山障害者福祉課長 地域生活サポート事業への今後の人件費を含めて増をどう考えるかというと ころでございます。もともとこちらは知的障害、精神障害、両方とも本来の事業所があって、そこに上 乗せの事業ということでお願いをしています。あくまで24時間と言いましても、24時間連絡がとれ るような態勢をとっているということになっておりますので、現在のところこの金額で十分かとは思っ ています。 アウトリーチ型というご質問もございました。このサポート24の事業の中で、諸手続きの同行支援 であったり、あるいは電話だけのご相談では不安だという方については、こちらのほうは職員が出向い ているところでございます。 医療ショートステイというお尋ねでございます。今現在、児童の方も大人の方と同じショートステイ をご利用されている現状がございます。そして、医療ということになりますと、やはりどちらかという と都外施設の重度心身障害児系の医療施設になります。 ○須藤委員長 ○渡部委員 次に、渡部委員。 よろしくお願いします。125ページは民生委員経費のところから、そして130ペー ジ、障害者福祉費の中で少し、あと132ページのシルバーセンター運営費で聞いていきます。 まず、民生委員のほうなのですけれども、平成25年はちょうど3年任期の交代のときだったと思い ます。民生委員の定数というのがあるというのは前の質問でもお伺いしているのですけれども、この改 選期に合わせて、民生委員の増員等が図られたのかどうか。この辺、例えばいろいろ時代が変わってい く中で、ここ数年の動きみたいなのがわかれば教えていただきたい。 それと、民生委員の定年があります。改めて定年の年齢と、有能なと言いますか、一生懸命なさって いただいていた民生委員が定年でお辞めになるということがあったりします。これから先、その定年と いうのもいかがなものなのかと考えたりしますので、その辺の考え方。 そして、もう1回ちょっと人数のほうなのですけれども、定数のある中で、今どれぐらいの方々が足 りていないのか。足りていない場合、どのような形でやるというのは伺っていますので、その足りてい るのか足りていないのか、どれぐらい足りていないのかというところを教えてほしいのと、平成25年 に委嘱をされまして、今、平成26年になるわけなのですけれども、やはりなったはいいけれども、 ちょっと私には大変だわというようなことで、委嘱を受けられてもすぐお辞めになる、まだ1年なのか 半年なのかは別なのですが、そのような方が既にもういらっしゃるのか。いらっしゃるのであれば、ど れぐらいいらっしゃるのか、ひとつ教えてください。 では、まず先に民生委員のほうをお願いします。 -42- ○永尾高齢者福祉課長 今、民生委員、児童委員の定数は299人になってございます。それで、こ れまでの民生委員の定員数増のお話になりますけれども、改選の時期に増を行っておりますけれども、 平成16年に16人定員を増やしております。その後でいきますと、昨年度、平成25年度の改選の時 期に3人定員を増やしているところです。その定員を増やす要因としては、大きいマンションができた りとかということで、世帯数が急に増えたという要因が主なものでございます。 それで、人数が不足しているかどうかというお話でございますけれども、現在民生委員の欠員数です けれども、10月1日現在で24名となっております。ただ、昨年改選期のときは34人欠員になって おりましたので、その後、町会長・自治会長のご協力をいただきまして、10名追加ということになっ てございます。それで、不足しているところに関しては、大変だということは区のほうでも承知してい るのですけれども、近接の民生委員に手分けをして補っていただいているという状況です。 それで、民生委員になってすぐに辞める方というお話でございますけれども、大変だから辞めるとい うケースは今まで聞いておりません。ただ、民生委員の仕事が大変だからというのではなくて、家庭の 環境で介護とか、ご自身が病気になったとか、そういう理由でお辞めになるというケースは、数件です けれどもございます。 それで、あと定年ですけれども、73歳が定年ということになっております。それで、定年の考え方 については、国のほうの考え方にのっとっておりまして区で独自で決めることができません。そこで、 区のほうといたしましては、国のほうに区から要望を出したところでございます。 ○渡部委員 よくわかりました。やはり欠員が出ていて、なかなかなり手が少なくて、この改選期に なりますと、結構町会長がいろいろな方のところにお願いに行ってというような状況の中で、民生委員 の仕事をやはり全般的に見て、これはもう役割というのはもう決まり事があります。これからさまざま な高齢者の方や生活をちょっと支えて差し上げなければならないような方々に対して、本来、民生委員 がやっているようなことで、今さまざま地域で活動することが多くなっている中で、何か地域とかで若 干でも負担を減らすことができないのかなと思ったりするのですが、その辺を考えられたことがあるか どうか。 そして、定年は今お話はわかりました。やはり本当に優秀な方というか、本当に一生懸命やってくだ さる方は、その後でもまだ私は活躍いただけると思いますので、これは要望を続けていただきたいとい うことで、仕事軽減ができるかどうかというところをひとつお願いします。 ○永尾高齢者福祉課長 このごろやはり複雑なケースも増えてございまして、民生委員もご苦労され ているのは聞いてございます。内容によってはケース会議にも参加していただきながら、どういう方法 がいいかということを一緒に検討していったりもしております。 ただ、民生委員の役割としては、必要な機関につなぐ役割ということで、あまり重たいところまで入 り込まないような形で、区や在宅介護支援センター等にまずご相談してくださいということでお話をし ております。また、地域の中で活動するにあたって、やはり民生委員が1人で活動するというのはなか なか難しいので、これからはやはり町会でも見守りをやっておりますので、そういうところとうまくで きるように、区のほうでもいろいろな支援をしていきたいと考えているところです。 ○渡部委員 そうしましたら、いろいろ研究していただいて、少しでも軽減できるような仕組みに なってくれればと思います。 障害者福祉費ですが、私どもの会派でダウン症のお子さんをお持ちの方々とお会いする機会がありま して、それをきっかけにいろいろな勉強をさせていただきました。区のほうにもいろいろな相談をさせ -43- ていただいているという連絡もいただいております。 ダウン症のことを改めて勉強しますと、遺伝子の病気であるということと、さまざまなところで早期 療育が必要、場合によっては超早期療育などという書き方もされているところもありまして、それに よって大分違う、療育を始める時期によって大分違うのだということがわかりました。発生率とかいろ いろ調べてみますと、高齢出産ですとかさまざまなことによってどんどん率が上がる。今の社会状況の 中で、ややもするとダウン症のお子さんが生まれる確率というのはちょっと上がり傾向にあるのかなと いうところもある中で、先ほど来の中で障害はいろいろな種類があってということですが、もう実は生 まれてきて大半がすぐわかるような形の症状だという中で、相談体制、療育体制のご相談があると思い ますが、何か区でお考えがあるようでしたら、教えてください。 ○中山障害者福祉課長 ほかの例えば発達の段階を見て、保健センターの中の健診で発見される障害 もありますし、こういったダウン症のお子さんのように、生まれたとき、あるいは胎児のときにわかる ような障害のお子さんもいらっしゃいます。そういったときには、やはり相談を早く受けていただいて、 その中で親御さんが育児に対する不安といったものを解消していくことがとても大切なことだと思って おります。 児童学園のほうでの相談を、今まで割と歩けるようになってからというイメージが強かったやに聞い ておりますが、障害をお持ちで悩んだお母さんがとにかく電話をして、児童学園のほうの相談で受け入 れられる態勢というのを、今つくっているところでございます。そうした上で、その後、必要なお子さ んに応じて、PT、OTの専門相談をポイントごとに入れていく、あるいは親御さん同士の集まりの場 である、今、戸越ルームのほうに設けています親子ひろば、そういったものを活用する中で、早期療育 というところまではもしかしたらいかないかもしれませんが、お子さんの成長を親御さんと一緒にとも に見守っていくという体制づくりを、今進めているところでございます。 ○渡部委員 よろしくお願いします。早期療育、家庭で本当に早い段階からできることが相当あるよ うにも確認はいたしました。ですので、その辺、何か相談業務の中でサポートできるようなところがあ れば、しっかりサポートをお願いしたいと思います。 132ページのシルバーセンターはもう時間がないのでやめます。 ○須藤委員長 ○藤原委員 次に、藤原委員。 128ページの高齢者生きがい対策事業費なのですが、まず、そもそもの目的を教えて ください。 133ページの社会福祉施設建設費なのですけれども、特別養護老人ホーム等を含めて、一般質問で も伺いましたけれども、特別養護老人ホーム、グループホーム、サービス付高齢者住宅、そして在宅の ままの支援、こういったいわゆる終の住みかについてなのですけれども、住まいの割合を大まかでいい ので教えてください。 134ページのひとり親家庭の支援なのですけれども、歳入のところでもお伺いしたのですが、課長 が本当に丁寧に答弁してくださっているのですけれどもちょっとよくわからなかったので、改めてまた お伺いしますが、支援を必要とする父子家庭がどのくらいあって、それに対する決意というか考え方、 そして母子家庭との違いをどう円滑に支援していくのかを教えてください。 それと同じページで、児童相談所なんですけれども、東京都との協議もなかなか進まないと伺いまし たけれども、区側の現在の取組みと、そして実際に区に移管された場合、品川区にはどういうことが起 きるのか、課題も含めて教えてください。 -44- それと、同じ134ページ、認証保育所なのですけれども、新制度には入らないということですが、 そのことの確認と、あと今後、都として、区としてどういう方向性なのか、取組みについてお伺いしま す。 最後に185ページ、国保の徴収なのですけれども、今の課長が前に税務課長のときには、徴収 が23区で1番になったということで、その手腕をこの新しい課に来て、国保の徴収、もうこれは一番 大事な権利と義務の義務の部分ですから、率とか数字とかは要らないです、どういうつもりで徴収をし ていくのかということをお伺いします。 ○白鳥高齢者いきがい課長 私のほうから、高齢者生きがい対策事業、そもそもの目的はというご質 問でございます。やはり今後、高齢化が進んでいく中で、お一人お一人のそれぞれの生きがい対策、こ れをどこに見出していくかという、それは個人差がございます。ただ、区としましては、そういったと ころに手を差し伸べる、そういったことが非常に大事なことだろうと。午前中に申し上げました高齢者 クラブ対策費の中で、やはり今後、人口の高齢化が進む中で、地域のそういった高齢者の方々の活動を 支える、そういった体制、支援が必要だという全般的なことで、生きがい対策費はこういうようなこと で目的を持っているものでございます。 ○大串福祉計画課長 高齢者の住まいのありようということでご質問いただいたかと思います。区の ほうでは、心身の状態に合わせた多様な施設を計画的に整備をしているといったところでございます。 例えば、高齢者住宅、小規模多機能型居宅介護、認知症高齢者グループホーム、あるいは介護老人福 祉施設(特別養護老人ホーム)、それから、老人保健施設。こういった形でさまざまな状態に合わせて、 終の住みかとしてお住まいいただけるような形での施設の整備を計画的に行っているところでございま す。 ○伊﨑子育て支援課長 2点のご質問でございます。まず1点目のひとり親家庭の父子の件でござい ます。この10月1日に、「母子及び寡婦福祉法」が「母子及び父子並びに寡婦福祉法」に変わりまし たことを受けまして、品川区でも「母子自立支援員」を「母子・父子自立支援員」としまして相談に応 じているところでございます。 こちらの対象でございますが、父子家庭の数そのもの自体は品川区でのカウントはございませんが、 おそらく対象となってまいりますのが、その中でも児童扶養手当を受けていらっしゃるような所得があ る一定の基準以下の世帯になるかと考えております。父子家庭で児童扶養手当を受けていらっしゃる方 は67世帯いらっしゃいます。 ひとり親相談としましては、父子家庭からの相談は、昨年は27件ございまして、貸付の相談につき ましても1件、今年もお話を受けているところでございます。 母子との違いにつきましては、低所得者世帯への支援というところでは、就業を含めた支援は必要だ と思いますが、多くが子育ての負担というものが非常にあるということで、そういったところに特に力 を入れた支援が必要だと考えております。 それから2点目の児童相談所の移管でございます。現在の区側の取組みということでございますが、 昨年の11月に特別区のモデル、児童相談所移管モデルを23区の区長会、特別区のほうでつくりまし て、そちらでさまざまな対応策、現状等の分析を行っております。品川区としましても、児童相談所が 移管された際には、児童相談所が行っている虐待対応のみならず、さまざまな児童相談所の事務がござ いますので、そういったものをトータルで実施していくための人的な課題、財政上の課題等々ございま すので、今そちらに向けて検討を進めているところでございます。 -45- ○今井制度改革・待機児童対策担当課長 認証保育所につきましては、この子ども・子育て支援新制 度の対象外、制度外の施設ということに引き続きなります。 そして、開設等につきましては、国は認可保育園への移行ということの支援を打ち出しておりまして、 東京都は逆に定員拡大について、今回の第3回都議会定例会で補正予算を成立させたところです。区と いたしましては、それぞれの事業者の状況、ご意向等を踏まえまして、認可への移行が適切なのか、ま たは定員拡大等を検討しながら進めてまいります。 今後もこの東京都の認証保育所制度は存続するものと考えております。 ○髙森国保医療年金課長 国民健康保険は、国民健康保険の特性というものもございますので、お支 払いができない方については、ご相談をいただくように、過日の広報紙でもご案内をしたところでござ います。 ただ、私どもも、やはり被保険者のお預かりした保険料で国保財政を一義的には賄うというふうな考 え方でございますので、催告書等をお出ししたときに、ご相談いただけない方、放置された方につきま しては、私どもは、保険料上の平等ということをしっかり、一生懸命頑張ってお支払いいただいている 方が86%ほど現年度いらっしゃる中で、お支払いをいただけないで放置され方もいらっしゃいます。 そういう方の中で、やっぱり滞納処分ということで、差押え等を行いながら、しっかりした形で納付計 画を立てていただく、そういうふうな形で徴収率向上をしっかり頑張っていきたいと思います。 ○藤原委員 徴収率、よろしくお願いいたします。 1つだけもう1回再質問しますが、高齢者生きがい対策で、多分、介護予防とか、人生80年という 形で生き方だと思うのですけれども、ここでそろそろといいますか、公がどこまでこれに関してやって いくかという線引きをしていかないといけないのではないかと私は思っているのですけれども、その辺 について、担当の課長としてはどういうご意見を持っていらっしゃいますか。 ○白鳥高齢者いきがい課長 委員ご指摘の線引きという問題でございますけれども、これ、やはり区 が行うべきか、あるいは自主的に地域の中で行うべきかというところ、非常に難しいところがあろうか と思います。今後の状況を見極めながら、適正に対応してまいりたいというふうに思っております。 ○須藤委員長 ○山元委員 次に、山元委員。 私は、125ページの品川介護福祉専門学校修学資金、その次に、132ページの要約 筆記者派遣、また時間があれば、シルバーセンターとオアシスルームを少しお聞きしたいと思います。 最初に品川介護福祉専門学校修学資金ですけれども、今回、貸付が119件あったということなので すけれども、この内訳を教えていただきたいと思います。 それから、2年間、授業料等々で180万円使うような形になりますけれども、区内で3年間働くこ とにより、180万円を返却しないでいいというふうに聞いておりますけれども、実際にこれを活用し ている方、人数はどのぐらいいらっしゃるのか教えていただきたいと思います。 ○永尾高齢者福祉課長 貸付の内訳でございますけれども、現在、在学中の方のうち貸付をしている 方は35人中28人、平成26年度、今年度は35人中31人ということで、在学中の方はほとんど貸 付を申請しているところでございます。 それで、実際にこの件数というのは、過去の貸付者の全部の合計ということになっておりまして、傾 向といたしましては、大半の方が貸付を受けるということになっています。それであと、3年間、品川 区の施設で従事された場合は免除ということになりますけれども、これまでの全額免除になった件数 は226人いらっしゃいます。ですので、非常にうまい方法で品川区の介護の職員と施設が回っている -46- のではないかというふうに思っているところです。 ○山元委員 それでは、全部で226人の方が免除されていらっしゃるということで、現実、選択肢 というか、3年間働くということで、最初からここで働きなさいということで決められてしまうのか。 それとも自分たちで選択ができるのか、その辺を教えていただきたいと思います。 それから、入学資格ということでいろいろあると思います。生徒を見ても、お若い方もいらっしゃれ ば、30代の方もいらっしゃると思うのですけれども、ここで1つ聞きたいのは、日本に在住の外国の 方が入りたいというふうになった場合は、どうなのでしょうか。 ○永尾高齢者福祉課長 勤務先でございますけれども、それぞれ在学中に実習に行ったりということ で、ご自身で自分の合うところを決めていただいております。そうしないと、なかなか定着に結びつか ないので、アドバイスもしながら、そういうふうな就職に結びつけているところです。 外国人の場合ですけれども、2年間この学校で勉強しなければいけないので、在留期間が2年以上と いうことで制限をしているところでございます。 ○山元委員 知り合いで外国の方がいらっしゃって、勉強したいという方もおりますので、今の課長 のお話を伝えたいと思います。どうかよろしくお願いします。 では、次に、要約筆記者派遣のことでお伺いしたいと思います。 決算書には計上されているのですけれども、予算のところには計上されていないのです。これはどう いうことなのかと、教えていただきたいと思います。 ○中山障害者福祉課長 予算書と決算書の表記の違いでございます。予算書のほうでは、地域活動支 援センターの意思疎通支援のところでまとめられているということが挙げられると思います。 ○山元委員 ここに計上されているということは、この要約筆記者を活用しているということだと思 うのですけれども、現実、品川区に要約筆記を活用されている方はどのくらいいらっしゃるのかという ことと、それから要約筆記というのはどういうことをするのかを改めて教えていただきたい。 ○中山障害者福祉課長 要約筆記というのは、聴覚障害の方向けの意思疎通支援として使われている のですけれども、発言した中身をコンパクトに要点をまとめてわかりやすく聴覚障害の方に伝える、そ ういった事業になります。 それで、実利用人数がちょっとわからないのですが、延べで、平成25年度は要約筆記を派遣した件 数は36件ということになっております。 ○山元委員 品川区でも週2回ですか、手話通訳者の窓口相談、また、派遣を行っているということ であります。現実、私も知っている方で、途中からお耳が聞こえなくなってしまって、手話がわからな い。そうなってくると、相手に何か伝えるというと、今おっしゃった筆記とかということになるのです けれども、現実、今、週2回やっているのは手話ということであると、途中からお耳が聞こえない方た ちが来る場合、区はどういうふうな対応をしていこうと思っていらっしゃいますか。 ○中山障害者福祉課長 これは全部の区の窓口で同じかと思いますが、代わりに筆談ということで、 コンパクトにその方に必要な情報を提供させていただいているところです。手話というのはやはり特殊 な能力が必要ですので、我々職員全員が手話をできるわけではありませんが、当然、仕事の上で必要な ことを相手にわかりやすく伝える筆記ということは全職員やっておりますので、そういったことで対応 しているところでございます。 ○山元委員 職員の方がそうやって筆記してくださるというのは大変力強いです。 ここで少しお聞きしたいのは、この要約筆記の派遣をされているということなのですが、報酬という -47- のでしょうか、どのぐらいなのかということと、それから手話通訳と同じように、要約筆記なさる方が おいでかと思いますけれども、品川区では何人ぐらいの方がいらっしゃるのか教えていただきたいと思 います。 ○中山障害者福祉課長 要約筆記と手話通訳者の金額というのは同様になっております。それで、2 時間2,000円、30分ごとに追加で500円ということになっております。 ○山元委員 では、これは、ごめんなさい、しつこくお聞きしてしまうのですけれども、手話も要約 筆記の方も同額の報酬になるのでしょうか。 ○中山障害者福祉課長 失礼いたしました。今年度、実は要綱を改正いたしました。手話につきまし ては、1時間未満まで3,000円、以降、30分延長につき1,000円ということにさせていただい ております。 ○山元委員 やはり健常者と違うので、皆様にぜひわかりやすいお話をしていただきたいと思います。 では、シルバーセンターのほうをお聞きしたいと思います。シルバーセンターはご高齢の方たちが大 変楽しみにしている場所であり、お風呂があったりすれば、そこでお風呂を使ってということでありま すけれども、ここで少し疑問に思うのが、八潮団地の中にシルバーセンターがないのですけれども、何 か理由といいますか、どうしてなのかということなのですが。 ○白鳥高齢者いきがい課長 八潮団地の中にシルバーセンターがないというご質問でございますけれ ども、八潮団地ができてもう三十数年が経過してございます。当時、八潮地域センターの設置と、それ から、さまざまな文化施設、図書館等の、そのようなことからしまして、また、八潮地域センター内に 敬老室がございます。こういったところで総合的にお使いになられるという意味合いの中で、特段そこ で設置をしていないということでございます。 ○山元委員 ○須藤委員長 そうですか。わかりました。 ○西本委員 次に、西本委員。 138ページの延長夜間保育、140ページのすまいるスクールについてお聞きします。 延長夜間保育、就学前に子どもたちが大きくなっていくときの親御さんの利用の状況の変化がどう なっているのか、状況をまずお聞きしたいと思います。 ○竹田保育課長 延長夜間保育の最近の傾向でございますが、7時半までのご利用のほうは若干増え ているのですけれども、それ以降の8時半あるいは10時までのご利用のほうは減っている状況でござ います。 ○西本委員 保育園の就学前に近い状況になってきますと、今、午睡をやめて、就学のための準備期 間に入っているというふうに聞いております。やはり保護者の考え方として、私が認識しているのは、 小学校に上がるために、例えば10時まで預けていたのを徐々に子どもたちの環境に合わせるような形 で、自分たちも、親御さんのほうも考えていくというような傾向があるのだ、そこに午睡等もなくすこ とによって早く寝るようになったということで、準備期間が、保育園の中で就学に対しての親たちの準 備もかなり進んできているのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○竹田保育課長 委員おっしゃられるとおり、5歳児におきましては、午睡を今廃止しているところ でございます。それは、あくまでも小学校への滑らかな接続を目指しているところが主な点でございま す。 延長夜間保育の使い方については、それぞれのご家庭のご事情に合わせて使っていただいているとこ ろでございます。 -48- ○西本委員 延長夜間保育は、やはり就労の体系によって必要なことはありますので、これは十分に やっていただきたいところがありますが、ただ可能な限り、子どもたちの環境を整えていくのだという のは、ほぼ親御さんたちの傾向ではなかろうかと思っているのです。そこで、そういう形で捉えながら 延長夜間保育の事業の展開をぜひしていただきたいということ。 それにあわせて、すまいるスクールのほうに入りますけれども、そういう環境の中において、すまい るスクールの前に学童保育クラブがありました。その際、学童保育クラブというのは、就労支援が目的 で運営がなされ、全児童対策ですまいるスクールができましたけれども、統合になったときに、全児童 対策の中に就労支援も含めるような形で融合していきますというのが、すまいるスクールの展開だった というふうに私は思っております。 今回、新制度にするにあたっての、このすまいるスクールの位置づけ、就労支援はどこまで入るのか についてお聞かせください。 ○伊﨑子育て支援課長 すまいるスクールは、委員ご指摘のとおり、放課後児童健全育成事業と放課 後子どもクラブ、放課後学習支援を一体的に行っている事業でございます。 来年の4月から、子ども・子育て支援新制度が施行される予定ということに伴いまして、先般、放課 後児童健全育成事業の設備および運営の基準に関する条例を上程させていただき、可決、公布したとこ ろでございます。 そこでは、放課後児童クラブ、学童クラブとしての基準などを定めております。当然、すまいるス クールにもその基準は適合されるものと考えておりますので、今までどおり、放課後児童健全育成事業 と、放課後子ども教室、学校の中にある放課後の子どもの学習支援というところとあわせて運営をして いくということでございます。 ○西本委員 財源のところを確認させていただきますが、この新制度になったときにおいて、補助金、 助成金等々、そういうものはあるのか。現状として何か補助が出てくるのか、出てこないのか、その辺 はいかがでしょうか。 ○伊﨑子育て支援課長 新制度におきましては、子ども・子育て支援法の中で、地域子ども・子育て 支援事業、こちらの中に放課後児童健全育成事業も含まれるのですが、この地域子育て支援事業につい て、交付金として国は支出することができると定められております。ただ、これにつきましては、現在 のところ、国も都もまだ何も決まったという連絡をこちらのほうでは受けておりませんので、来年の補 助金につきましては、放課後児童健全育成事業のほうは未定でございます。放課後子ども教室につきま しては、文部科学省の補助金として今年も出ておりますが、来年もそれに引き続き出ると見込んでおり ます。 ○西本委員 まだはっきりしていないところがあります。現状のところ、現状維持した形での予算立 てになってくるのかと思うのですけれども、先ほどから、朝早く延長しろとか、あとそれから、6時ま でですけれども、7時まで延ばしてほしいという意見があります。 まず、早朝のほうです。確かに早く仕事に出られるお母さん、お父さんもいますので、子どもが一人 になってしまうケースはあるだろうと思うのです。ただ、今、学校があるときでも、やっぱり親のほう が先に出ていくというケースがあると思うのです。休みだからとか、学校があるからとかに関係なく、 やはりそういう家庭はそういう家庭でたくさんあるのではないかというふうに思います。その実態をど う考えているのか、必要性をどこまで考えているのか。 それと、6時から7時ということですが、当然7時というふうに延長すれば、今はお迎えはありませ -49- ん。しかしながら、安全性を考えると、7時まで預けて一人で帰らせる、グループでも、それはまずな いと思います。多分親御さんのほうにお迎えをお願いする形になろうかと思います。細かいことですけ れども、その辺はどのように考えていますか。 ○伊﨑子育て支援課長 早朝ならびに帰宅時間の延長につきましては、先ほど部長のほうからも答弁 いたしましたように、今の段階では、財政負担等さまざまな問題があるというところで検討すべき課題 の1つとして捉えております。ですので、今おっしゃられた件に関しましても、今後、検討していく課 題の中の1つと考えております。 ○西本委員 ニーズはあるのです。子育てのニーズはいろいろあると思います。長く保育園をやって ほしい、長くすまいるスクールをやってほしい、ニーズはあります。ただ、それをすることによって、 親としての役割をどこまでするべきなのか。やはり親として、子育ては親が第一義的だということで、 いろいろなところで書かれて、それを根底に置いて品川区の施策は成り立っていると思うのです。しか しながら、ニーズがあるからといって、安易に広げてしまうと、親のやるべきことを奪ってしまうとい うこともあるので、そこの品川区としてしなければならないこと、このニーズをどのように捉えて施策 を考えていかれようとしているのか、そこをお答えください。 ○伊﨑子育て支援課長 委員ご指摘のとおり、子育ての第一義責任は親にあるということは言うまで もございません。ただ、その中でさまざまな子育て支援策というものは、親の育児能力の低下、あるい は地域社会の変遷に伴って変わってきているところでございます。今回のこの課題につきましても、子 どもの最善の利益ということを考えつつ、親御さんの不安感への対応ということも想定しながら、バラ ンスをとって施策のほうは検討していくものと考えております。 ○西本委員 ぜひ、何がいいのかということだと思うのです。ニーズはたくさんあります。でも、そ のニーズの捉え方によっては、意味合いが大きく変わってしまう。何でもかんでも区がやればいいとい うことではないのです。品川区でやらなければいけないこと、親たちが責任をもってやらなければいけ ないことを、しっかりと根底に据えて事業の展開をぜひしていただきたい。 それと、安全性があります。確かに犯罪も多くなってまいりました。そのために品川区は83運動を やったり、近隣セキュリティシステムもあったり、まもるっちを支給したりということで、いろいろな ことをされている。地域の中でしっかりと子どもたちを守っていこうという、そういう施策もしっかり やられている。それを踏まえて、全体的にどういう子育て、犯罪から守るということも含めて展開をし ていくかということをじっくり考えて、ニーズ調査を分析し、展開をしていただきたいと思います。 ○須藤委員長 ○渡辺委員 次に、渡辺委員。 成果報告書の138ページぷりすくーる西五反田、220ページ介護保険サービスにつ いて伺います。 まず、区全般、保育幼児教育におけるこれまで歴代の品川区行政の取組みの評価が、意識して聞いて いると、区内、区外問わず、大変評価されているのだなということをすごく実感していますし、それを 前提でお話を聞きたいと思います。 今まさに新制度へ移行する中で、幼保一体施設を先駆的に取り組んで、そして国の法改正、あるいは 新制度移行の中で大きな影響があったかに聞いてもいます。その中で、検証という点で見た場合に、ま ず一番の売りといいますか特徴である公設民営の利点、そして当初、導入時の目標といいますか、ある いは目標設定、そして今10年が経ち、達成度、あるいはそれによる直接効果あるいは波及効果、この 点をまず伺いたいと思います。 -50- ○竹田保育課長 ぷりすくーるについてのご質問でございます。ぷりすくーるは品川区の独自の乳幼 児教育施設として、先進的な取組みを行いながら、高い保育目標のもとに活動してきたところでござい ます。評価としましては、第三者評価でも高い評価を得ているところでございます。そこで培った経験 をもとに、各保育園にいい影響を及ぼした部分も多々あると思います。今後もぷりすくーるはチャレン ジ的な側面も含めまして、高い目標を目指して一歩一歩進めていきたいと考えております。 ○渡辺委員 これまでの成果という点は、総論で言えばそうですし、各論でも多々あるかと思います。 その中で、まず年度ごとの評価、ちょうど先般、指定管理者からの総括シートの評価が議会へ報告があ りましたが、その中で、まず設置目的、今ご案内いただいたように、改めてですが、保育園および幼稚 園の相互の特徴を生かした保育および教育、これは一番わかりやすい1の目標かと思います。そして、 その中で、ずっと見ていく中で、総括のところで、今ご案内いただいたそれぞれ評価は、それぞれの項 目で高いと思われます。年度ごともそうです。これは前年、前々年を振り返っていってもそうかと思い ます。そして、改善が必要な事項のところでも、それぞれ指摘があって、本当にこのシート自体わかり やすく、そして1行1行の行間も含めていろいろな背景が推察されます。 その中で、評価シートはまた後で伺うのですが、現在の年度ごとの評価のところで各論のところで伺 います。 特色ある事業、これがまさに今の保護者ニーズに応えうるものかという中で、先だっても現場視察等 で拝見した際に、アートセラピーの講座だとか、フラダンスの講座を外部指導者を活用して展開されて いました。僕は正直、直接的には初めてのことだったので理解が少なかったのですが、何人かいあわせ た保護者の方に取材的に伺ったところ、保護者の方は今いろいろな情報を持っていらっしゃる中でも、 やはりその方々は口々に、現場を見て改めて期待以上だったとか、そういったお声をいただきました。 保護者の理解度、そして満足度が高い点、これはまさしく特色ある事業の有益性だと思います。 そして、先ほど、これまでの取組みの中で振り返れば、お茶会も今さまざまな幼児教育などで取り上 げている、これも先駆的な取組みとも聞いています。 まず、そういった特色ある事業が、今後どう、先ほど波及効果のところでありましたが、どう生かし てきたか、そしてこれからどう生かしていくか、まずこのくくりで1つ聞きたいのと、もう1つ別な点 で、企業だとか普通の経済活動でも、どこの組織でも、やっぱり人は宝というふうに思われる点、これ は多分どこも共通しているかと思います。実際問題、このぷりすくーるだけではなくて、教育現場等の、 特に離職に関する課題は全国共通かと思われます。 ぷりすくーるに関しては、私が知る限り、大変意欲的、そして雰囲気というのは、外から見た人間も、 あるいは保護者の方からもすごく評価の高いところだと思います。これがさまざまな、あるいは待遇の 問題等で、施設から、あるいは区外へ流出というのは、これはその方への評価ですから、あって然るべ きかと思いますが、ここで1つ知恵が必要だと思います。やはりこういった育成といいますか、キャリ アを積まれた方の人材を区内にとどめる、施設にとどめるというのは、大きな宿題だと思います。 そういう中で、数字だけ追えば、私立幼稚園の都平均の人件費計上からまだ低いとか、数字だけ追え ばそういうことが出てきてしまいますが、やはりやりがいもあわせて、いい人材の確保という点で、ど のようにお考えか、この公設民営の点だったらなおさらここが意味合いがあるかと思います。その点で この2点、伺わせてください。 ○竹田保育課長 2点のご質問をいただきました。1点目は、いかに生かしてきたかというところで ございます。 -51- ぷりすくーるは、今ご紹介いただいたとおり、お茶会等、日本の文化を継承するような試みとか、ほ かにも、今現在では、英語で遊ぼうとか、元アナウンサーの朗読による美しい日本語などで、さまざま な試みをやっているところでございます。そこでの検証を十分生かしまして、既存の保育園等にも、い いものであれば引き継いでいきたいと考えております。 それから、人は宝というお話がありました。確かにどの分野でも、経営資源である人、物、金という のは非常に大事なものだと思います。特に保育という人を扱うものについては、特段人材の確保・育成 が重要なものだと考えておりますので、今後も十分研修して、また、公設民営という公務員を採用する というのとはまた違った自由な採用ができる側面もあろうかと思いますので、そういった利点を生かし て適切な人材の確保・育成に努めてまいりたいと考えております。 ○渡辺委員 関連する中で、先ほどの指定管理者の評価シートの中で、部分的になってしまいますが、 今ありました職員の処遇改善や、各種事業など、一定の成果を評価できるがとあって、事業経費の部分 で予算を、この年度に限ってはもちろんやりくりがいろいろあったと聞いています。そして当然ながら、 次年度へ向けて改善という方向性も承知しています。 ここの場合、特に、まさしくぷりすくーるの位置づけというのは、他の公立・私立問わず、ここが品 川区の独自性というのであれば、ここへの教育的投資は、これまでもそうですし、これからもあるべき だと思います。 それはなぜかというと、先ほど言った単に1園の問題ではなくて、品川区が評価されてきた幼児教育 行政のやはり一番のツールだとも思いますし、もっと言えば、研究機関というと語弊がありますが、い ろいろな情報を品川区が得る、ノウハウを得る、シンクタンク的な立ち位置もあるかと思います。そう いう意味では、単年度で考えると、予算ありきになってしまう部分は、この指定管理の性格上あるかと 思います。ただ、その中で算定方法のところ、あるいは管理者の裁量もありますが、その中で教育への、 人への投資という項目は、ことさらこれからの時代、都市部では必要性が増していると思いますが、こ の点を伺いたいと思います。 同時に、人、物、金という点もありましたが、今実施されている特色ある事業以外にも、企画段階で は無数にあると聞きました。その中で厳選して厳選して実施していると。ただ、どうしても予算も伴い ますので、施設の特色である事業が増加したとシートにもあるように、ここはいろいろなチャレンジが あって然るべき。そして、その中で委託費、運営費の算出方法の見直しと表記されていますので、ここ はやはり私ども議会というよりは、品川区を発信する、あるいは他の施設への波及効果も含めて、この 点は強調されるべきと思います。 それと、この部分の最後では、やはり評価というものは、行政内の評価もありますし、一番は肝心な 児童・生徒、あるいは乳幼児の保護者の方です。保護者の方が一番何を見る。トータルで考えれば、一 過性の行事もありますが、やはり人に行き着くと思います。あの先生がよかったと卒園後も言われるか らゆえに評価が続いていくと思われますので、この2点のところ、人、あるいは特色ある事業、もう一 度お願いします。 ○竹田保育課長 まず、2点のご質問をいただきました1点目でございますが、人に関するところで ございますが、昨年度は職員の処遇改善も行ったところでございます。職員がより力を出せるような体 制づくりを今後も進めてまいりたいと思います。 それから、独自施設としてのチャレンジ的、先進的な取組みというところでございますが、公設民営 といいましても、やはり役所が設定している公設という意味合いもありますので、他の保育園とのバラ -52- ンスも十分加味しながら、適切な運営に努めてまいりたいと思っております。 ○渡辺委員 ここは各論はもう当然、当事者間の協議になるかと思いますが、他のバランスというこ とであればこそ、職員の処遇、待遇改善、ここは十分期待が含まれるところかと思いますし、もう1点、 最後に聞かせてください。 まさしく今、新制度の移行期の中で、運営形態のところは、品川区と運営者のところで丁寧に協議さ れていると聞いています。もう1つは、未来に向けて、教育の品川と言われる中で、学校教育だけでな く、乳幼児教育も言われる中で、やはりここは拠点であるような気がしてしようがないのです。その中 で、位置づけを発展的に、この移行期だからこそ、リニューアルといいますか、バージョンアップとい いますか、あるべきかと思います。少し総花的になってしまうのですが、その辺の今までのノウハウの 蓄積等をどう生かすかという点で、総論で伺えればと思います。 それと、介護保険サービスに移ります。 介護保険の制度の変更が夏前から発表されました。特に介護予防サービスのところの要支援1・2の ところです。この辺の変更点、正確な情報を知りたいという意味もあって、現状の訪問介護やデイサー ビス、あるいはリハビリ、福祉用具貸与とか、この辺はどれがどうなるのか情報をください。 それと、国の制度からここの部分、区市町村の独自制度に移行する中で、名称的には、厚生労働省の 資料だと、新しい総合事業となっていますが、この移行のタイミングの見込み、直近であれば、当然な がら平成27年、第六期の頭です、平成27年4月からとなっていますが、3年間の猶予期間がある。 この辺の今の見込み等を含めてお知らせください。 ○竹田保育課長 品川区の保育、乳幼児教育につきましては、指針として「のびのび育つ しなが わっこ」という冊子にまとめております。また、そこを踏まえて、ぷりすくーるで独自に目指している 部分等もございます。それぞれの利点を生かしながら説明をしてまいる所存でございますが、品川区の 独自乳幼児施設という意味合いもありますので、この利点を十分生かして独自性を発揮してまいりたい と考えております。 ○永尾高齢者福祉課長 来年度の介護保険の制度改正でございますけれども、地域支援事業の関係で ございます。訪問介護と通所介護につきまして、新しく介護予防・日常生活総合支援事業のほうに移行 するということで、福祉用具等はこれまでどおり介護給付の中でやるということです。 それであと、猶予期間のお話でございますけれども、国といたしましては、2年間の猶予というふう に定められておりまして、品川区は、来年の平成27年4月に移行する予定で、今動いているところで ございます。 ○渡辺委員 最後に、この要支援のところの部分、ここは今日午前からの質疑も多々ありました同じ く認知症に関連してくることだと思っています。早期発見・早期対応が今や常識となっている認知症予 防についても、大きく関わりのあるところだと思います。特に初期、軽度の人たちのサービスが減少す ることなく維持あるいは拡充できるようなものが当然ながら望ましいと思いますが、いかがでしょうか。 ○永尾高齢者福祉課長 認知症に関しては、国も今度の制度改正で包括的支援事業ということで頭出 しをしているところです。区といたしましても、早期発見・早期対応については、昨年の9月から開始 しておりまして、それをさらに充実させるとともに、ご利用者のサービスが低下にならないように努力 していきたいというふうに思っております。 ○須藤委員長 ○南委員 次に、南委員。 私は、特養ホームの増設を求める質問をします。時間があれば、シルバーセンターの問題 -53- にも入りたいと思います。 10月21日付の都政新報に、区長が、高齢者福祉施策は特養3カ所、老健1カ所の整備を行うとと もに、さらなる土地確保を進めていく、こういうふうに発言しておられます。先だっての本会議で我が 党議員の質問に、4カ所目が欲しいと適地を検討している、こういう答弁をされました。10月30日 に開かれた介護保険制度推進委員会に出された資料によると、施設サービス利用者数の推計とし て、10年後の平成37年度には、特養ホーム入所者は1,632人と見込んでいる、こういうふうな 数字を発表しておられます。したがって、現在の入所者数の1.6倍になりますから、特養増設は大き く計画を進めていかなければいけないと思っております。 そういう点で、あと何カ所の特養ホームの増設が必要と考えているのか。まず伺いたいと思います。 ○大串福祉計画課長 特養増設についてのご質問でございます。先ほどお答えしたことと繰り返しの 答弁になりますけれども、高齢者の数が増えていくということに関しましては、区のほうも認識をして いるところでございます。 そうした中で、施設サービスとして特養、グループホーム、あるいは小規模多機能、こういったさま ざまな施設、こういったものを活用し、なおかつ認知症の予防事業ですとか、こういったことでソフト 的な展開も含めながら、こういった課題に対して重層的、また複合的に対応していく、このように考え ているところでございます。 ○南委員 私が聞いているのは、区がつくったこの計画で、10年後には約1,600人が入所する と推計しているのです。これに今の数しかつくらないということになれば、とても対応できないではな いですか。だから何カ所つくる計画なのかと聞いているのですから、きちんと答弁してください。 ○大串福祉計画課長 先ほどもご答弁しましたように、そういった中で検討していくものでございま す。あと何カ所といったところで具体的な数字を今この場でお話しするということはできかねます。 ○南委員 それではあまりにも無責任なこの推計ではありませんか。介護保険制度推進委員の皆様に 対しても失礼だと思いますよ。その認識はないのかどうかを伺いたいと思います。 それで、本会議では、4カ所目が欲しいということで適地を探している、こういうふうに答弁されま した。どういうふうな具体的な検討をされているのかを、わかる範囲でいいですから示していただきた いと思います。建設時期、場所、そして規模、こういう点で教えてください。 ○大串福祉計画課長 また繰り返しのご答弁になりますけれども、高齢者の数が増えていく、そう いった中で、ある程度、こういった形での施設サービスが必要だということも認識をしております。そ うした中で、高齢者施設のあり方ですとか、そういったものについての検討は行っているといったとこ ろでございます。今この段階で、どこの場所で、どれぐらいの規模で、いつ開設するかということはお 答えはできかねます。 ○南委員 そうしたら、部長が答弁されている適地を検討しているという答弁でした。この検討して いるというのであれば、それはどんな内容で、適地はどこなのか、どういう内容での検討なのかを教え てくれとさっきから言っているのです。よろしくお願いします。 ○大串福祉計画課長 施設の整備といったところの検討の中で、当然、場所、これが必要になってま いります。それも含めた上での日々の中での検討といったところでございますので、ただ、その中で具 体的にどこの場所でどのようにといったところまでの、そこまで今この段階でお話しするような形の検 討の段階にはなっていないといったところでございます。 ○南委員 私はそれでは、本会議では適当に言っていたというふうにしか理解できないですね、今の -54- ような答弁では。4カ所目が欲しいということで適地を検討しているというのであれば、一定程度の検 討をした上での答弁だと思うわけです、期待をするわけです。したがって、それはどこなのかと聞いて いるのですから、どういう内容で検討したのか、そこを教えてくれとさっきから言っているのです。お 願いします。 ○榎本健康福祉事業部長 本会議で答弁をした者としてお答えさせていただきます。 本会議のとき答弁したのは、まず大前提としては、これからの利用者ニーズの変化というのはありま すし、それから、介護保険料の影響もあるということで、総合的な判断をしていくとともに、適地の選 定についても検討を行ってまいりますということです。 それで、具体的にどこかと言われますと、まだそれは適地がないということなので、具体的な検討が できない状況であるということでございます。 ○南委員 品川区内にはたくさんの土地が東京ドーム1個以上あるということは、かねてから言って まいりました。そして、国有地も特養をつくれるだけの規模がある、そういう一画地があるということ も当然ご存じのことと思います。そういう点で、林試の森の隣にある国有地、ここでの検討をされたの か。あるいは南品川四丁目の都営住宅、その後背地に社保庁の施設があったのですけれども、そういう ところでも具体的に検討されているのか。あるいは、区営住宅の建替え計画がありますが、4カ所あり ますけれども、そういう部分も含めて検討をされたのかどうか。そこを教えてください。 ○大串福祉計画課長 適地といったところで言えば、今挙げていただいたところ、あるいは民間の土 地を含めて、いろいろな土地の形が出てこようかと思います。そういった中でどこが使えるか使えない かといったところでは、俎上には上がってくるものでございます。 ○南委員 俎上には上がってくるということだというふうにおっしゃったけれども、検討したのかど うかを聞いているので、繰り返しばかりになってしまっているので、適切に私の趣旨を酌んでいただい て、適切な答弁をしていただきたいと思います。 ○大串福祉計画課長 繰り返しの答弁になってまことに申し訳ございませんが、一般的な意味での検 討といった俎上の中にはさまざまな土地が上がってくる、こういったものでございます。 ○南委員 それでは、私は早急に検討を具体化するべきだということを強く申し入れたいと思います。 とりわけ4カ所目、5カ所目、この規模で言うと何カ所必要になるのでしょうか、そういう具体的な数 字も明らかにして検討をする、そして計画を区民に公表する、それをはっきり一刻も早くやっていただ きたいということをお願いしておきたいと思います。 それでは、シルバーセンターの件について伺いたいと思います。八潮にはシルバーセンターらしきも のはありますけれども、シルバーセンターはありません。したがって、部屋がない、2つしかありませ ん。お風呂もない。そして、通信カラオケもないのです。ほっと・サロンとか、介護予防事業ができる、 そういう部屋もありません。したがって、八潮はご承知のように高齢化でひとり暮らしの高齢者がどん どん増え続けている、そういう地域です。家の中に閉じこもりの高齢者をつくらない、外に出させてい くということは本当に大事で、そういう意味でのシルバーセンターというのは、他の地域のような、同 等の機能のあるシルバーセンターはつくる必要があると思っているのですが、その辺の見解を教えてく ださい。 ○白鳥高齢者いきがい課長 八潮にシルバーセンターをつくってほしいという、そういうご質問でご ざいますけれども、先ほど山元委員に対してご答弁申し上げましたとおり、八潮地区が誕生してから三 十数年経過してございます。その際に、いろいろな文化施設ということで、これはやはり多くの方々に -55- 親しみ、ご利用いただくような施設ということで、当初、今の現行のスタイルになったものということ で、現在、八潮地区の中で24%を超える高齢化率というのも、承知しているところではございます。 また、高齢者クラブとして存在しているクラブも実在しておりますし、八潮地域センターの中での敬老 室を効率よく利用されている。また、高齢者クラブ以外の自主グループも誕生しているということも承 知しておりますし、さまざまな施設の中で、あるいはこみゅにてぃぷらざのほうをお使いになっていた だくですとか、そういった利用形態がいろいろ考えられるのではないかということで思っております。 ○南委員 そういう変化の大きな地域なので、ほかの地域と同じような機能のあるシルバーセンター をやっぱりしっかり位置づけてつくっていただきたいと思っているのです。そういう認識があるのかと いうことを聞いたのですけれども、具体的に今後どうするかというところを教えてください。 ○白鳥高齢者いきがい課長 繰り返しの答弁になりますが、やはりこの八潮地区の中でシルバーセン ター同様の機能の備わったこういった施設をつくるという考えは全くございません。 ○南委員 私はぜひつくるべきだと思います。お願いします。 ○須藤委員長 ○若林委員 次に、若林委員。 140ページの品川児童学園についてお聞きをいたします。 予算が7,000万円強、決算が6,900万円強ということで、ほぼ執行が完了したということで、 順調に事務事業を進められたというふうに理解をしております。 その中で平成25年度は、保育所等訪問支援と土曜日療育が新規に事業が開始をされましたけれども、 その執行状況、全体も含めて、特に土曜日療育も含めて、事業の成果等について一言お答えをいただき たいと思います。 ○中山障害者福祉課長 平成25年度から比較しまして、平成26年度には、保育所等訪問支援、そ れから、昨年度の途中から土曜併用グループをつくってまいりました。 実績といたしましては、相談、通園、Compass(コンパス)、全て昨年度よりかなり上回った 数字になっております。 例えば、通園でございますが、昨年度は延べ4,368日という数字になっています。上期だけで見 ますと2,147人が利用されていますが、今期につきましては2,617人がご利用されているという ことで、122%の増となっております。 また一方、発達相談のほうでございますが、こちらのほうも昨年度につきましては4,368件のご 相談というところでした。今期、上期で見ますと、1,950件の相談があったところ、平成26年度 は2,478件ということで、こちらも127%というところで増しているところでございます。 土曜併用グループにつきましては、通常は幼稚園や保育園に通われている発達障害のお子さんをこち らで見ているということで、通常のCompassが知的に全く遅れのないお子さんを対象としている のに比べまして、こちらのほうは若干知的にも遅れがあるか、ちょうどボーダーの方を対象としている ということで、そういった中での対象者の広がりにつきましては、保護者の方からも良かったというお 声をいただいているところでございます。 ○若林委員 いずれにしても、今後、戸越ルームも7月に開設をされました。それから、児童学園の 改築も計画に上がってきております。こういった各種総合的に発達への支援が充実をしていくというこ とで、大きく期待をしております。 そういった中で、課題についてもさまざま今の障害者計画策定委員会等、また議会の中でもいろいろ な指摘がありますので、ここら辺についての取組みもしっかり聞いておきたいなというふうに思ってお -56- ります。4点お聞きいたしますので、またその後、重ねての再質問をさせていただきますので、よろし くお願いします。 まず1つ目には、発達相談や通所の支援、この2つの事業も含めて、どのような障害や発達の不安を 持った方がこの施設を利用しているのか。知的の中のダウン症も含めて、タイプと、また人数がわかれ ば概略を教えていただきたいというふうに思います。 2つ目には、発達相談室で療育機関とか社会資源につなぐための支援を行っているというふうな目的 がありました。この機関とか資源にはどのようなものが、また幾つぐらいあるのか、これについても細 かくなりますが、できる限り教えてください。 3点目に通所支援のほうです。1歳から3歳児で母子通園というものがあります。これの年齢別の人 数を教えていただきたいと思います。 それから、同じく、平成25年度までは0歳から5歳が母子通園の対象年齢になっておりましたけれ ども、平成26年度から1歳から3歳になったというふうに事務事業概要を見ながら感じたのですけれ ども、これに理由があれば教えてください。 ○中山障害者福祉課長 こちらの通園発達相談をご利用になられる対象者ということですが、ダウン 症も含めた知的障害のお子さんと、それから発達障害のお子さんということになります。延べの相談件 数はあるのですけれども、すみません、今、人数というところでは、該当のお子さんの数というところ ではちょっとお待ちください。 それから2点目の社会資源、どういったところにつなぐかということでございます。これはもちろん 児童学園の通園もございますし、あるいはちびっこタイムとか、他の療育機関につなぐこともあります。 場合によりましては、発達相談の中にありますPTやOT、摂食指導、こういった専門相談につなぐと いうケースもございます。 それから3点目の母子通園、現在、平成26年度の母子通園のお子さんの数というご質問かと思いま す。今年度に限って言えば、母子通園をご利用のお子さんがゼロということになってございます。昨年 までは、1歳から3歳のお子さんで母子通園をしているお子さんがいらしたのですけれども、平成26 年度はゼロでございました。 それから、母子通園の年齢が、昨年度は0歳から5歳になっているが、今年は1歳から3歳というこ との考え方というところでございますが、母子通園はあくまで歩けないお子さんを対象としておりま す。4歳になる年には概ね多くのお子さんが歩けるようになっているということで、こちらのほうは3 歳までということにさせていただいております。 4・5歳児のお子さんについては、母子ではなく単独通園ということでこちらの施設に通ってきてい ただいております。 ○若林委員 それでは、重ねての質問です。 まず、情報提供について、提案も含めてお願いしたいと思います。ダウン症も含めて、こういうお子 さんの発達に非常に不安を抱えていらっしゃるお母さんたちがいらっしゃいます。私も、先ほどほかの 委員からもお話があったように、こういった母親、また父親もいらっしゃいました。お話をじっくりと お聞きいたしまして、ご苦労を感じたところでございます。 そこで、まず情報提供が1つ大事だと思ったのですが、いわゆる情報にも役に立つ情報、それから不 安を解消するための情報という大きく2つあるのかというふうに思いました。そこで、今のご答弁では、 療育機関とか社会資源、ほんのごく一部でしたけれども、いわゆる区内外を含めて、医療機関も含め、 -57- また、さまざま、今だとNPOとか、民間の団体もいらっしゃると思います。こういうところとのいわ ゆるリスト化というのは1つ可能なのかどうかということを教えていただきたいのと、また、いわゆる 療育の流れについての丁寧な、まずは書面化、当然、口頭ではお伝えするわけですが、書面にしてのお 知らせ、そういうものが必要なのかというふうに思いましたので、この2つ。 また、昨年でしたか、私も実際に行ったときに、意外と情報提供、ホームページ等を使ってお知らせ するということが、品川児童学園は残念ながらあまりないのかなというふうなことを1つ大きく感じま したので、今の2点も含めて、ホームページ等、若いお父さん、お母さんに、いわゆる不安を解消する ための情報、また、役に立つ情報をどのように提供していくかということについての工夫を、お考えを お聞きしておきたいと思います。 それから、特にダウン症については、先ほどお話がありました。いわゆる出生前、それから出生直後、 これはもう医師の診断が確定するということにおいて、やはり0歳、1歳からの相談療育をしっかりや ることが合理的配慮をするということにダイレクトにつながると思いますので、ここら辺のお考えを1 つしっかりと聞いておきたいと思います。 また、発達相談室については、どうも通園していらっしゃるご家庭と、通園していないご家庭に、や はり行く回数が違いますので、相談回数・頻度に大分差があるというお困りのお声も聞きましたので、 ここも戸越ルームも含めて、これからしっかりと格差のないといいますか、是正するというような角度 でお話をいただければと思います。 ○中山障害者福祉課長 まずは情報のところでございます。親の会とお話をさせていただいたときも、 子どもを育てていく上での先行きが見えないというようなお話がございました。相談はどこにしたらい いのか、療育機関でどういうところがあるのか、また学校はどういうふうになっていくのか、そういっ た通しでの支援をするためには情報のツールが必要だと考えました。ですので、こちらにつきましては、 今年度中に障害者福祉課で簡単なパンフレット等をつくっていこうと思っております。 また一方で、社会資源のリスト化というところになります。児童発達支援を受けている事業者という のは、例えば東京都のホームページやワムネットなどからでも検索は可能でございます。ただ、そう いった事業者がたくさんある中で、安心して責任を持ってご紹介できるところというのが本当は必要な のかなというふうには思っております。ですので、一方で紙ベースでリスト化するだけではなく、でき ればご相談の中でやっていきたいと思っております。 ○須藤委員長 ○大沢委員 次に、大沢委員。 お願いします。126ページのボランティアセンター、それと141ページの生活保護 費を伺います。 その前に今までのやりとりの中の質問なのですけれども、先ほど認知症の高齢者の方の居場所云々と いう話がありました。この問題が話題になっているのか、それとも課題になっているのか、問題になっ ているのかは、これは人それぞれの受けとめ方なので、あえてその3つの表現のどれとは言いませんけ れども、ここの中で把握をされていないというようなご答弁があったやに聞かれましたけれども、これ は把握をできなかったのか、それともするつもりがなかったのか、全然しようとも思わなかったのか、 そこら辺、どこのところにニュアンスがあるのか。冒頭、私が話したように、話題であったり、課題で あったり、問題にするわけですから、これは大事なところだと思うのですけれども、そこのところをど のようにお考えになっていらっしゃるのか教えてください。 ○永尾高齢者福祉課長 居場所というのは、行方不明になっていらっしゃる認知症の方ということに -58- なりますけれども、行方不明になられた方は、もし一般的に居場所がどこにもなければ、施設に入ると いうことになっております。現在、そういう定義で言いますと、品川区で行方不明になって品川区の施 設に入っているという方はいらっしゃいません。 ○大沢委員 ないのであれば、それはそれなりに先ほどのご答弁の中で、把握をしていないのではな くて、そういう数字を捉えていませんというようなご答弁があって然るべきで、把握をしていない、こ れは非常に消極的な感じに私ども聞こえます。やはりいなくなった方の当人たちの身になれば、本当に 心配なわけでありまして、そこのところの、これは表現の話で、実際はやっていらっしゃると思うので すけれども、そこのところの心意気というか、思い方、考え方をもう1回教えていただきたいと思いま す。 ○永尾高齢者福祉課長 把握をするしないというのが非常に定義が難しいところがございまして、先 ほどの定義で行くと、実際に行方不明の方で区の施設に入っている方はいらっしゃらないのですけれど も、ただ、警察に一時的に行方不明ということで届けられている人数がございます。そこについては、 今のところ把握が難しいところがございまして、一時的にわからないのか、それともこの後もわからな いのか、その時点によるというところで把握がし切れていないのですけれども、ただ、そういうこと以 上に、認知症の方が行方不明になるというのは非常に大変な問題だというふうに認識しておりますので、 今後は警察とも連携しながら、そういう情報のツールみたいなものをきちんとしていかなければいけな いというふうに考えているところでございます。 ○大沢委員 では、次に、生活保護に、141ページのほうを先に聞かせていただきますけれど も、4月以降から今までの間に1回、不正受給の件なのですが、53件の3,700万円ということで、 行政側から、役所の側からそういう報告をいただきましたけれども、その後、この53件、3,700 万円、不正受給に関してどのような取組みが行われて、不正受給が減らされたのか、それとも増えたの か、そこのところの現状をお伝えいただきたいと思います。 ○伊東生活福祉課長 不正受給でございますけれども、件数、依然として不正受給といいますか、就 労収入を正しく申告していなかったですとか、住民税の課税データの突合によりまして、そういうこと が発覚したということで、結構ございます。 平成25年度でございますけれども、平成25年度末で46件、3,770万円ということで、それ は委員ご指摘のとおりでございます。 ○大沢委員 今そこで7件数字が違う。私は53件の3,700万円ということで、この今の46件 というのは、私も3,700万円と書いたのですけれども、53件の3,700万円というのは、今、課 長おっしゃったのは46件、これ、7件減っているというふうに捉えていいのですね。 ○伊東生活福祉課長 失礼いたしました。53件というのは調定額ということで、実際に平成25年 度に入ってきたものが3,777万円余ということでございます。 ○大沢委員 調定額とかいろいろとありますけれども、私は、不正受給は53件で、調定額云々とい うのは聞いていないのです。だから、あくまでも調定額云々という話は聞いていないので、53件はど うなっているのですかというお話を聞いています。調定額については、それは内訳の問題なので、今、 数字が違うのはなぜなのでしょうかということでお伺いしています。おそらく3,700万円というの は、僕が3,770万円は概ね3,700万円だなと書いたのだと思いますけれども、件数だけはやはり 一番キーポイントで、減っているか、増えているか、これ、減らすことにやはり皆様、ご努力されてい るわけですから、やはり数字は一番目に見えてわかりやすい指標になるわけですから、そこのところは -59- どうなったのでしょうかということで、もう1回お答えください。 ○伊東生活福祉課長 たびたび大変失礼をいたしております。平成25年度におきましては、委員ご 指摘のとおり、53件ということで、4,670万円ということで、すみません、53件ということで ございます。いろいろと取り組んでいるところでございますけれども、すみません、53件中7件につ きましては返還されたということでの数字でございました。大変失礼いたしました。 ○大沢委員 そうすると、また新しい数字が出てきて、これ、4,670万円という、まあ、いいで す。数字については大まかなことで、それはお任せします。ただ、正確を期すということは大事なこと だと思いますので、そこのところは、これ、3,700万円と4,600万円では1,000万円近く違 うのです。だから、そこのところ、今、4,600万円はどこから引っ張り出してきた数字かと、まあ、 いいです。それはやめます。もうわかりました。 ボランティアセンターへいきます。いいですか。では、もう1回、すみませんが、そこのところ、何 かありましたら、ご答弁お願いします。 ○伊東生活福祉課長 先ほどの数字、返還額を含めない金額としての数字と、返還額を引いた数字と いうことで伝えてしまいましたので、その辺で混乱させてしまって申し訳ございません。 ○大沢委員 返還額を含める、含めないにしても、これ、どうしてもそろばんが合わない数字、数字 のやりとりをするつもりはないですけれども、政策的にしっかりした話をしたいのですけれども、やは り正確を期すということは大事だと思いまして、私たちも、耳なり目を皿のようにあるいは吸盤のよう にしっかり聞いているわけですので、これ、3,770万円と4,670万円は、今、4,670万円と いうのが出てきてしまったのでやめられなくなってしまいましたけれども、これは数字の整理だけして おいていただきたいと思います。 この質問はもうやめます。 問題提起だけしますが、ボランティアのところで、今後、団塊の世代、10年経つとみんな後期高齢 期を迎えてきます。そうでなくても最近はおひとり様で独居の老人の方が多くなる。亡くなられた後の 遺品に関する問題がいろいろと出てくると思います。今はいろいろな便利屋とか、その部分でやってい るところがありますが、この遺品に関しては非常に微妙な問題、デリケートな問題なので、そこの遺品 整理に関しても、やはり問題意識として、今後ボランティアの方たちも含め、行政側で問題意識を持っ ていただきたいと思って、今質問しようと思いましたが、もう17秒なのでやめます。どうもありがと うございました。 ○須藤委員長 会議の運営上、暫時休憩いたします。 ○午後3時22分休憩 ○午後3時40分再開 ○須藤委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。 質疑に入ります前に、松澤委員より、法人に対する助成金に関する質問のうち、一部を取り消したい 旨の申し出がありました。 お諮りいたします。 本件につきましては、会議規則第116条の規定に基づき、申し出のとおり取り消すことにご異議あ りませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 -60- ○須藤委員長 ご異議なしと認めます。 よって、発言の取り消しを許可することに決定いたしました。 質疑を続けます。 ご発言願います。あべ委員。 ○あべ委員 よろしくお願いいたします。幾つかお伺いしますが、どこに入るのか、126ページの 社会福祉に、ふくしまつりが先日中小企業センターで行われましたけれども、その中で行われていた風 船バレーボールについて伺いたい。それから、同じページでにじのひろばについて。それから129 ページ、先ほどちょっとお話に出ていました高齢者の安否確認といいますか、徘徊高齢者の探索システ ム等についてお伺いしたいと思います。それから、136ページ、保育ならびに病児保育について。時 間がありましたら、生活保護家庭の子ども支援について、これは141ページまでいければと思ってお ります。よろしくお願いいたします。 まず、風船バレーボールなのですけれども、課長たちも行かれたと思いますので概要をご存じだとは 思いますが、これは品川区の方が東京近辺では始められたということで、それが障害のある方もない方 も一緒に楽しんで、なおかつリハビリといいますか、機能向上にもかなり役に立つということで、都の 障害者総合スポーツセンターで取り入れられたり、全国大会が行われたり、あるいは特別支援学校など でも最近取り入れられているというふうに聞いております。また、子どもたちだけではなくて、例えば 高次脳機能障害の方々にもいい影響が出ているというようなお話も伺いました。せっかく、品川生まれ の風船バレーボール、今は品川では特に定期的に行われている状態にはないということなのですけれど も、ぜひこれ、普及を品川区で図っていただけると、いろいろな場面でいいかと思っております。パラ リンピックも行われるということですし、こういう身近な場面で障害のある方とない方が一緒に楽しめ る競技といいますか、活動としては非常におもしろいと思いますので、区の見解をお伺いできればと思 います。 それから、にじのひろばなのですけれども、NPO法人どりいみんぐから社会福祉協議会のほうに運 営が移されたわけですけれども、その後の運用の変更点などありましたら、教えてください。 それから、高齢者の徘徊についてなのですけれども、先ほども課長のほうから行方不明者はいない、 遅くとも翌朝には見つかっているというようなお話もありましたけれども、短時間でもいなくなるとい うことは、ご家族にとって大変負担のあることです。もちろん心配も負担もあることですし、重なって いけば、例えば一緒に住んでいる方の就労にも関わってくる、離職を招くような結構大変な問題である と思っております。今、品川区内で認知症の高齢者はどのくらいいらっしゃるのか、推計値はあります でしょうか。それから、在宅で徘徊で困っていらっしゃる方は、大体どのくらいいらっしゃるのかとい うのは、何か数字があれば教えていただければと思います。 とりあえず、以上、お願いします。 ○中山障害者福祉課長 今回のふくしまつりでやりました風船バレーについてのお尋ねでございます。 今回はパラリンピックもあるということで、できるだけふくしまつりの中で障害者の方が健常者の方と 一緒に体を動かせるような、そういったスポーツ的なものを取り入れたいということで、知的障害の育 成会の要望を受けて行いました。大変に皆様つい夢中になって、大きな風船をポンポンやってしまうと いうところではあります。実際に心身障害者福祉会館などの事業でも、ぜひこれを使ってみようという ふうなことにもなってございます。今後は、軽スポーツとしてどのように取り入れていけるかについて は、スポーツ協会とも相談をしてまいりたいと思っております。 -61- それから、にじのひろばのお尋ねでございます。今年度から社会福祉協議会に運営者が変更になりま した。それに伴っての事業の概要の変更点というところになります。今までは、にじのひろばについて は、直接にじのひろばのほうに利用したい方が登録をし、お申込みをしていただいておりました。今年 度からは、区に1回申請をしていただいて、区のほうで支給決定をさせていただいて、その枠組みの中 で直接にじのひろばのほうに、利用したい日にちについて予約をしていただいているところでございま す。 その支給決定に当たりましては、働いている家庭につきましては月20日、それから働いていない親 御さんにつきましてはレスパイト等ということで月10日ということで、一定整理させていただいてい るところでございます。 ○永尾高齢者福祉課長 品川区の認知症の人数でございますけれども、認知症の日常生活自立度が1 以上の方が約1万500人いらっしゃいます。2以上の方は6万4,000人というふうに推定をして いるところでございます。それで、徘徊をする方というのは、なかなか捉えづらいところがございまし て、一般的に2以上の方は徘徊をする可能性があるというふうに捉えているところでございます。 〔11月10日に答弁訂正あり〕 ○あべ委員 風船バレーボールのほうは、ぜひ普及を図っていただきたいのと同時に、障害だけでは なくて、子どもたちの人間関係をつくっていくにもいいというようなお話を聞いたので、すまいるス クール、特に支援学級のあるようなすまいるスクールでも取り入れることを考えていただければと思い ます。これは款が違いますので、お答えができる方がいらっしゃればで構いません。 それから、にじのひろばなのですけれども、これは仕組みが変わったことによって、以前よりも少し 使いづらくなった方もいらっしゃるかと思います。特にお仕事をされていない方が急に使うときに少し 使いづらいかなと思っておりますし、その辺りのニーズというのは、今後どのような形で拾っていくか についてお考えを教えてください。 それから、徘徊なのですけれども、やはり相当ボリュームの大きいニーズだと思っております。いろ いろな形で、先ほども地域の見守りというのもあったと思いますけれども、これから高齢化が進む中で、 人に頼るだけではなかなか難しい、数として捕捉できない面があるかと考えております。今、システム の利用が9人でということ、これはやはり非常に少ないと思うのです。ただ、重いものをぶら下げて、 首から下げてみたいなやり方はやっぱりうまくいかないというのは、既に知られてきていることで、今 は例えば、サンダルなどの履物にICチップを入れてというようなやり方もあるらしいです。徘徊をさ れる方も何も履かないで出るということはあまりないらしく、そういった面を利用した方法らしくて、 それがかなり大きな効果を上げているというふうに聞きました。この分野は本当に日進月歩ですので、 今やっているような1事業者と契約してそこの仕組みでやっていくというのでは、より新しい方法が出 たときにそれを取り入れていくというのはなかなか難しいと思うのです。ですので、これは今後研究し ていただきたいと思うのですけれども、新しいサービスが出てきたときには、それを利用者の情報など も含めて活用できるような形の仕組みづくりをしつつ、介護の世界でICT系の進化についていけるよ うな設計にしていかないと、なかなか固い仕組みでは成り立たないかと思うのですが、その辺はぜひ積 極的に研究していただきたいと思います。これについてお考えを教えてください。 ○永尾高齢者福祉課長 今いろいろ課題になっている中で、いろいろな方法のサービスが開発されて きております。区でもやはり今までのGPSの機械だと、普及したくてもなかなか普及できないという 実態がありますので、そういうICチップ等も含めて考えていきたいと思います。 -62- ただ、少し気になったのが、ICチップをつけるということは、その方の行動が全て把握されてしま うということで、権利擁護の部分で課題はあるかというふうに思います。どういう人にそういうものが 必要なのか、そういうことは十分に考える必要があるかというふうに感じております。 ○伊﨑子育て支援課長 すまいるスクールの担当としてお答えをいたします。 風船バレーボールについて、申し訳ございません、私はそのものを見たことがございませんが、子ど もたちが遊べる競技であるということであれば、指導者で適切な方がいらっしゃれば、すまいるスクー ルの中でも取り入れていきたと考えております。 ○中山障害者福祉課長 確かに4月以降、一部の保護者の方から、にじのひろばが使いにくくなった というお声は区のほうにも届いております。 ただ、実際に利用率を見ますと、荏原のほうが80%、八潮が75%ということで、現実、空いてい る状況はございます。ご案内の方法もあるかと思うのですが、例えば、この日に利用したいというお声 をいただいたときに、その日がだめでもほかの日に、この日は空いていますよという別のご利用の仕方 をお勧めするなどの工夫につきましては、にじのひろばのほうにも伝えていきたいと思っております。 それから、療育ということであれば、放課後等デイサービスというものがあります。そちらのほうの 利用をされている方も徐々にですが増えてきている現状でございます。 ○あべ委員 それぞれ前向きなご答弁をありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。 保育園なのですけれども、病児保育について午前中もいろいろ議論がありました。午後もありました かね。今2カ所で展開されていて、ただ、やはり子ども・子育て会議の資料などを見ていると、ニーズ は相当あるし、少し補正し過ぎではないかと数字から見れば思っております。 ただ、実際に運営していくと、効率が悪い部分、キャンセルが多い部分があるというのも確かで、そ の中で今、首都圏を中心に、あるいは大阪や九州にも広がっていると思いますが、訪問型の病児保育と いうサービスも民間のほうから出てきております。この施設型のほうもとても大切なものですし、医療 機関としてきっちり看るところがあるというのは大変大切なことだと思うのですけれども、一方で、利 用する側から言えば、2カ所が3カ所になったからといって、では便利に使えるかというと、なかなか 厳しいものがある。そうすると、例えば訪問型も併用するような形で一部料金をバウチャーなどで援助 するようなことも考えてもいいのではないかと思いますが、それに対する区の見解をお伺いしたいと思 います。 あともう1つ、保育園なのですが、待機児童がこれだけ多くて、保育園を増やしてほしい一方で、今、 近隣から騒音のクレームですとか、あるいは設置そのものへの反対運動も見られるという、そういう非 常に厳しい現状もあります。品川区内の保育園、民間も含めて騒音への苦情のようなものがどの程度来 ているのか。それから、それに対してどのような対応をしているのか。一部には子どもに声を出させな いとか、午後の遊びを切り上げるといったような、子どもの育ちにまで影響してくるような対応をする ところもあるやに聞いておりますが、品川区での現状について教えてください。 ○竹田保育課長 2点のご質問をいただきました。1点、病児保育の件でございます。訪問型はいか がなものかというご質問ですが、訪問型、あるいは施設でお預かりする場合、それぞれ長所、短所ござ います。訪問型の場合、長所としましては、お子さんの慣れ親しんだご家庭でお預かりできるという長 所がある一方で、仮に1人で保育した場合、1人で全てまかない切れるかというような問題等もござい ますので、それぞれの長所、短所を踏まえて研究していきたいと考えております。 それからもう1点でございます。子どもの騒音の件でございます。今、非常にマスコミでも報道され -63- ておりますが、子どもはやはり地域の中で育つという面もありますし、また、大人から見ても、全然知 らない子どもと近所でよくお祭りなどに来てくれる子どもということですと、その関係性の違いによっ て、同じ声でも不快な感じを与えるもの、あるいは快く感じるもの等の感じ方の違いがありますので、 極力、保育園でも地域の方との接点を持ちまして、子どもの声が快く聞こえるような環境づくりに努め ていきたいと思います。 それから、日ごろからやっていることですが、窓を小まめに閉めたり、あるいは防音性の高いカーテ ンを使ったり、あるいは保育園で放送機材を使うときには前後でお断りの言葉を一言入れる等、今いろ いろ工夫してやっているところでございます。 ○あべ委員 病児保育訪問型、私もいい点ばかりだとは思ってはいないのですが、やはり数、あるい は実際に使えるということも大切なことだと思いますので、研究をしていただければと思います。 それから、騒音の話、確かに努力しているのはわかります。努力はこれからも大切だと思うのですが、 それではすまないようなクレームなども来ているのではないかと思うのです。そのときの区の基本的な 態度をもう一度しっかりお伺いしたいと思います。お願いします。 ○竹田保育課長 ご指摘のとおり、ごく少ない園で苦情をいただいているという現実も一方ではござ います。ただ、あらゆる年代が共存するまちを目指して、当事者同士の話し合いが何よりも大切だと 思っておりますので、接点を多く持ってご理解をいただくよう努めてまいりたいと考えております。 ○あべ委員 共存するということはとても大切なことだと思います。ただ、共存するという言葉のも とで、子どもの育ちの部分まで相手の言うことを聞くのが共存ではないと思っているのです。大人同士 は話し合えばいいと思うのですけれども、そこで子どもの生活、子どもの育ちにひびかないような共存 のさせ方をぜひ図っていただきたいと思います。と同時に、保育園の反対運動などもありますけれども、 あまりこういったことが激しくなったり、それが全国的に品川区ではこういうこともあるらしいという ことになると、他の法人の品川区への進出意欲までそいでしまうのではないかという危惧までするよう な状況に今なっているのですが、保育園の増設に対する区の態度ももう一度確認させていただきたいと 思います。 それと、少し時間がありますので、生活保護家庭の子ども支援についても少しお伺いしたいと思いま す。貧困の連鎖を防ぐために、例えば川崎市あるいはさいたま市などでは、生活保護世帯の学齢期の子 どもたちに学習支援をしたり、キャリア教育をしたり、さまざまな子どもに対する支援をしていて、品 川区でも本年度、実態調査を始められたということで、大変ありがたく思っておりますが、この進捗状 況はどんな感じなのでしょうか。 ○今井制度改革・待機児童対策担当課長 保育所の開設にあたりましての近隣からの反対運動でござ いますけれども、近隣の方も含めまして、賛成する方のお声も、反対する方のお声も、両方とも区のほ うに届いております。こういう観点からは、反対する方のご不安というのは十分払拭するように、十分 区としても説明に努めるとともに、事業者が区民説明会等を開催しておりますので、そちらには適宜情 報を提供していきたいというふうに思っております。 ○伊東生活福祉課長 子ども家庭支援事業の進捗ということでございますけれども、この事業は、貧 困の連鎖を断ち切るということで、生活保護受給世帯の子どもがいる家庭を、そこの家庭の問題を把握 するということでこの事業を始めたところでございます。従来からケースワーカーがいろいろとその辺 の支援をしているところでございますけれども、それを補強、強化するということでの実施でございま す。 -64- 進捗状況ということでございますけれども、現状で報告を受けている世帯数としては61世帯、対象 が200世帯ほどございますので、まだちょっと少ないという状況はございます。なかなか相手がある ことでございますので、その中で突然のキャンセルとか、そういうことがありまして、61件のほかに は34件ほど、いわゆるドタキャンといいますか、そういうような中で訪問できなかったということで、 進捗が少ないのかというふうに思います。 ただ、行った中で緊急を要するものというような、虐待ですとか、ネグレクトとかというところの部 分は幸いにしてなかったということでございます。 その中で、直接に支援員が簡単に何かにつなげるというようなことでつないだということも11件ほ どあったということでございます。塾代の支援の部分ですとか、親に対してのマザーズハローワークの 話ですとか、そういうところで支援をしていったということでございます。 引き続き、親と子どもに対して支援をしてまいりたいというふうに考えてございます。 ○須藤委員長 ○高橋委員 次に、高橋委員。 よろしくお願いします。127ページの社会福祉法人許認可・指導監査事務、131 ページの障害者就労訓練事業についてお伺いします。 順序は逆になりますが、先に131ページのほうの障害者就労訓練事業についてお伺いします。 こちらの事業について、ご説明をお願いいたします。 ○中山障害者福祉課長 障害者就労訓練事業ですが、こちらは障害者の方が民間事業所への就労機会 を拡大するための相談と訓練を一体的にやっているものでございます。こちらを運営しているのは、社 会福祉法人げんきになります。 ○高橋委員 これは障害者の就労支援センターという形で運営されているものの事業で、登録343 人、2,169万円余というものだと思います。障害者計画、そして障害福祉計画というものが出され まして、12月からパブリックコメントだというふうに伺っております。 その中で、一般就労に向けて就労支援の強化が中で謳われております。この今お話しあったげんきの ほうの1年間の実績と、それに対する評価をお願いいたします。 ○中山障害者福祉課長 平成25年度は、相談の中から23名の方が一般企業のほうに就職しました。 企業に就職するに際しては、障害者の方も訓練をしたり、いろいろな不安などもあります。ここでは、 生活の相談、それから就労してからの支援を一体的にやっているところです。23件という数字をどう 見るかでございますが、国のほうで求めている数値よりも実績としては高い数値ということになってお ります。 ○高橋委員 そうすると、この登録の343人と、あと、利用ということになるのでしょうか、その 数字から見て、この23件という数字の評価はいかがでしょうか。 ○中山障害者福祉課長 登録者342人の方に対しまして、延べ相談支援といたしまして は1,667件の相談を実施しております。その中で別個、企業からの相談も受けていまして、企業か らは200件の相談を受けています。そういった企業等の相談も受ける中で、ご本人の能力に合わせた 就職先のご紹介、そういったものをやっているところです。あわせて、げんきでは、就労移行支援とい うものもやっております。そちらのほうも訓練事業として、一般就労を目指して行っているところでご ざいます。 登録者に対しての割合ということではございますが、なかなか一般就労というのは、壁としてはなお 高いものがあると思います。そうした中で、安心して安定して一般企業への就労ができるように、そう -65- いった支援をこれからも行っていきたいと考えているところでございます。 ○高橋委員 そうすると、今、一般就労のお話、移行のお話が出たのですが、移行された方はどれぐ らいいらっしゃったのですか。今、23人というのは、企業にそのまま卒業して入られた方という、一 般就労移行の方は何人ぐらいいらっしゃいますか。 ○中山障害者福祉課長 げんきの就労移行支援のほうは、定員が20名ということでやっております。 その中の一般就労をされた方の数でございますが、就労移行支援はげんきだけではございませんで、実 はほかの他区の就労移行支援ですとか、そういったところも使っているところでございます。そうした 中での総数が、実は全部ここの就労支援センターに来ているわけではないので、把握ができていない部 分も一部ございます。ただ、実際には、国の示している数値よりは高い数値で推移しているところです。 それから、登録者のこの342人の中には、既に就職されている方も入っております。皆様が就職を する前の訓練ということでここに相談に来ているわけではなく、就職した後のフォローということも やっておりますので、この342人の中には既に一般企業に就職されている方も入っていらっしゃると いうことです。 ○高橋委員 そうすると、障害福祉計画の中の平成25年の実績が17件と書いてあったのは、今お 話にあった国の基準を超えてそれだけ一般移行できたという数字でよろしいでしょうか。 そういうことでこちらのセンターは、大変数字的には小さいのですけれども、困っている方、頼って くる方の支援が充実していると思っています。その一方で、区内の特別支援学級、それから都立の特別 支援学校、それから企業への障害への認識というか、理解への推進、そしてあとハローワークなどとの 連携、その3点についてはどのようにお考えでしょうか。 ○中山障害者福祉課長 障害福祉計画のほうに書かれております一般就労への移行者数というのは、 福祉から一般就労への数ということになっております。B型の作業所、そういったところから一般就労 に入っていく方の数も入っております。 それから、いろいろな機関との連携というところで、特別支援学校あるいはハローワークといったと ころでございますが、特別支援学校を高校3年生で卒業される方につきましては、それぞれ進路につい ては、学校の進路の先生と、それから区のケースワーカーとで相談をさせていただいております。中に はそのまま一般就労される方もいらっしゃいますし、あるいは区内の就労継続B型支援施設に入られる 方、生活介護を利用される方、その方の状況によって進路はさまざまです。 ただし、就労継続B型の作業所に入る方につきましては、一度この就労支援センターの実習を受けて いただいて適性を見ていただく、そういったことで、げんき品川は特別支援学校とも連携をとっている ところです。 なお、一般企業への就職というところでは、ハローワークとも連携しながら、障害者の方の就労支援 というところで、企業の開拓を含めてやっているところでございます。 ○高橋委員 ある特別支援学校の校長先生から、そこを卒業されて就職した、しかし、いろいろな事 情で退職した。そういう子に対する支援もこちらのセンターで大変丁寧にやっていただけて大変ありが たいというようなお話もありました。ぜひ一人ひとりきめ細かい支援が必要だと思いますので、区のほ うでもバックアップをよろしくお願いいたします。 127ページの社会福祉法人の許認可・指導監督事務のほうですが、これは平成25年から始まって、 地方分権の中でも権限委譲で、その最たるものということで重要な点だと思います。都から区に移った のですが、区に移ったメリット、そして許認可・指導監督の内容といいますか、許認可の数や指導監査 -66- の例、どのような形で指導監査されたのでしょうか。よろしくお願いします。 ○大串福祉計画課長 社会福祉法人の許認可関係のご質問でございます。まずはこれの移譲を受けて のメリットということでございますが、今までは、委員おっしゃっていただいたように東京都がやって いたといったところでございます。これからは品川区が所轄官庁ということになりますので、我々品川 区のほうで直接法人を指導検査することにより、その指導検査に伴ってそこを利用されている方たちの 処遇向上、こういったものが図られるといったところがメリットかというふうに思っております。 それから、許認可の関係ですが、法人の設立認可、それから定款の変更認可等、7項目についてこち らのほうで認可をさせていただくような形になるといったところでございます。 ○高橋委員 区に移ったということで、非常に地域に根ざした社会福祉法人のことは区のほうが非常 によく把握されていると思いますので、ぜひ利用される方々のサービス向上等に役立つように、この指 導監査のほうをよろしくお願いします。 許認可、平成25年度に幾つ例があったかわからなかったので、これは後ほどで結構です。 社会福祉法人の制度の改正が見込まれています。その制度の改正が今後ありますけれども、ぜひ利用 する方々が使いやすいように、また社会福祉法人の適正な運営のため、平成25年度からつくられたこ の事業をしっかりと行っていっていただきたいと思います。 ○須藤委員長 ○浅野委員 次に、浅野委員。 199ページの特定健康診査等事業費、時間があれば127ページの要介護度改善ケア 奨励金について質問します。 特定健診ですけれども、こちらにつきましては、特定健康診査の受診券の送付が6万5,237人、 受診者が2万3,971人で、受診率が36.7%です。平成24年度が38.7%からすると、2%ほ ど下がっているかと思います。この中で未受診者が4万1,266人で、受診勧奨電話、こちらが2 万6,846人というふうになっております。この未受診者への受診勧奨通知、こちらは3回というこ とで回数で出ております。この受診勧奨電話の対象者は誰なのか。また、1回だけ電話をするのかにつ いて教えてください。 それと、受診勧奨通知の対象者、これは多分、受診されていない方に対して送るのでしょうけれど も、3回というのは、受診しなければ最大で3回まで通知をするのか、郵送をするのかということにつ いて教えてください。そして、それぞれの実施するタイミング、何月ごろに行うのかということについ て教えてください。 ○髙森国保医療年金課長 3回通知をするということで、これについては6月に、実は5月に一斉に 健診の受診券をお送りするのですけれども、そこから2週間程度後に、一斉にご案内をしております。 ただ、電話でご案内しても、なかなか日中いらっしゃらない方も多いですから、3回程度をめどに電話 をつながらなければかけていると。それの後に、また受診がされない方については、今度ははがきでそ れぞれ、はがきでのダイレクトメールですけれども、ご案内を差し上げているという状況でございます。 ○浅野委員 はがきでダイレクトメールということですけれども、これ、3回というのは、最大3回 まではがきを送るということなのか、そこら辺のことを1つ確認をしておきたいと思います。 この受診勧奨をしなくても特定健康診査を受診された方の人数というのは、わかりますでしょうか。 この受診勧奨電話で、これも難しいかと思いますけれども、特定健康診査を受診された人、受診してし まえばもうわからないということになるかと思いますが、もしそういう数字を持っていたら教えてくだ さい。 -67- この受診勧奨電話と通知、この2項目というのはなかなか分けることはできないかと思いますけれど も、これをどのように分析をされているのか。そしてコストの比較です、どちらが安いのか、コスト対 効果ということを考えると、どちらがいいのか。また、相乗効果も考えられると思いますので、区の判 断というか、考察について教えてください。 ○髙森国保医療年金課長 平成25年度の対象者が6万5,237件で、受診者の方は2万3,971 件ということで、受診率が36.7%になってございます。 これが2%落ちたという原因ですけれども、なかなか実は毎年受診をされるというふうな、そういう ふうな傾向の方が少ないみたいなのです。受診率を高めるために、平成25年度は少し連絡先のター ゲットを絞らせていただいて、少し変化させたのですけれども、それによったのかどうかというのは分 析はしておりませんけれども、結果として受診率は下がってしまったということになります。 それとあと、コストのほうの話ですけれども、特定健診におきましては、国と都からの補助金等々も 出ておりますので、大体1件8,000円を超えるような健診費用というふうな認定になっております ので、それが安いか高いかということであれば、私どものものは適当だというふうに考えております。 ○浅野委員 なかなか効果を測定するというのは非常に難しいかと思います。ただ、やはりそれだけ お金を使っても、何としてでもこの特定健診の受診者を増やしていくという、この努力は怠りなくやっ ていただければと、このように思うところであります。 もう少しお話を伺いたいのは、この勧奨の電話ですけれども、はがきで送るのとどのような相乗効果 というか、そういうようなことをお伺いしましたけれども、こちらについてもやはり分析をしてもらい たいと思います。もしここでお答えできるのであれば、後で答えていただければと思います。 平成24年の受診勧奨電話、こちらが3万9,111人ということで、確かに先ほどご答弁いただい たとおり、平成25年度は1万2,000人以上少なくなっております。こちらの効果、どういうふう に考えるのか、このはがきで送るのと、電話をかけるのと、こちらのほうは私はしっかりと分析をして いかないと、今後、平成26年度どういうふうにやっていくのか、今後以降、特定健診を進めていくと いうことを考えると、やはり重要な分析だと私は思っておりますので、この辺について再度お伺いしま す。 ○髙森国保医療年金課長 分析についてですけれども、確かに私どもは本当に国民健康保険に入って いる被保険者の方一人ひとり、1人でも多くの方が健康診断を受診していただきたいという思いでいろ いろやっておるのですけれども、なかなか結果が伴わないというのが実情でございます。また来年度に 向けてもさまざまな形で分析をしまして、生かしていきたいというふうに考えているところでございま す。 ○浅野委員 ぜひとも進めていっていただきたいと思います。 以前、この特定健診が始まるころには、参酌標準というものがあって、例えば、受診率が低いと支援 金を減らされたりとか、いろいろなことがあってスタートし、今はそれはどうもなくなっているようで ありますけれども、やはり区民の健康を考えるのであれば、さらなる受診勧奨も含めたそういう取組み を、これがはがきと電話だけ、ほかにちょっと思いつかない部分もありますけれども、何としてでも増 やしていっていただきたいと思いますので、この点はぜひともお願いをしておきたいと思います。少し でもほかにいい方法があれば、ほかの自治体の例なども参考にしていっていただければと思います。 あと2分40秒ぐらいありますので、次に、要介護度改善ケア奨励金ですけれども、昨年度からス タートして、改善した件数が41件あったと、このように聞いております。今後、運営事業者にアン -68- ケートをとって今後の進め方を検討していくという、このような話も出ているのですけれども、もう既 にこのアンケートをとったのか。とったのであれば、その内容について。そしてまた、本事業の平 成25年度の評価、どのように分析をしているのかということと、今後の取組みについて教えてくださ い。 ○永尾高齢者福祉課長 アンケートの結果でございますけれども、昨年度7月にアンケートをとりま した。その結果、いろいろな項目がございますけれども、結果としてわかったというところでは、意外 と施設の現場で働いている職員は、こういう介護報酬のことについてあまりわかっていなかったという 状況が見られました。ただ、この事業をやったことによって、そういう視点もあるということを理解し てきたということと、あと、施設長クラスになりますと、やはり改善をより一層やることによって、モ チベーションが上がるという意味で、これからも施設ぐるみで進めたいというようなご意見もありまし た。周知度がまだいま一つでありましたので、もう2年目になりましたので、もう少し施設に対して周 知していきたいというふうに考えているところです。 ○浅野委員 この制度もスタートするときにどうなるのかというふうに思っていたものでありまして、 段階が1段階上がると月2万円ですか、報酬が出て、2段階ですと4万円ということで、かなりの金額 だなということと、あと、先ほど言われた職員のモチベーションということで、上がっていく、やはり ケアをする側としては、少しでも良くなってもらいたいという気持ちはたくさんあるかと思います。そ れに区としてこれからも応えられるような、このような制度に育てていっていただければと思いますの で、よろしくお願いします。 ○須藤委員長 次に、鈴木真澄委員。 ○鈴木(真)委員 私は、民生費の2項児童福祉費から135ページ保育園関係、それから140 ページの品川児童学園運営費、この辺にかけて質問させてもらいます。 まず、児童学園ですが、先ほど来、質問が出ておりますので、重ならない形で質問していきたいと思 いますが、戸越ルームが開設されました。その中で、今、児童学園の中でやっているCompassで すとか、基本的には児童相談ということが中心になると思うのですが、運営の中でCompassみた いなものをつくっていくことはできないのかというのが1点目です。 それから、保育園関係ですが、区内ですと、事業所内保育所というのですか、企業が保育所を持って いるところがございますね。これは大体大手のところだと思うのですが、区内にどのぐらいあるのかお わかりなのか。それから、私は法的にわからないので、その施設はどういうふうに捉えればいいのか、 その2点を教えてください。 ○中山障害者福祉課長 戸越ルームでCompassの事業ができないかというお尋ねでございます。 Compassにつきましては、児童福祉法上の児童発達支援と、それから放課後等デイサービス、こ ういった本来事業をやっているところでございます。戸越ルームにつきましては、今年度はまずは相談 からということで、まだ児童の施設としての指定を受けておりませんので、今年度についてはそういっ たことはできないというところでございます。 ただ、今後、児童学園の改築に伴いまして、一旦児童学園を仮移転する必要がございます。その中に おきましては、こういった本来事業を戸越ルームで行うことも検討をしていきたいと考えているところ でございます。 ○今井制度改革・待機児童対策担当課長 事業所内保育施設についてお答えいたします。 現在、東京都に届け出しております認可外保育施設としまして、そのうちで事業所内保育所というこ -69- とで東京都を通して確認しておりますのが、区内に6施設ございます。訪問飲料の会社ですとか、研究 所、それから株式会社等、その事業所でございます。こちらは、6人以上の保育施設ですので、認可外 保育施設という形で届け出いただいているものでございます。 ○鈴木(真)委員 それぞれありがとうございます。 戸越ルームは施設の指定ということがあると思うので、その辺は今後、仮移転とともに考えていって いただきたいと、それはお願いです。 それから、先ほど、子育てのパンフレット的なものをおつくりになるというお話もいただきました。 確かに子どもたちの支援の道筋づくりということで、ぜひお願いしたいと思っています。前に厚生委員 会の視察でお邪魔した佐賀だと思ったのですけれども、そこでも何かつくっていたような気がしました。 それももう大分、10年ぐらい前になるのか、提案がたしか委員長のほうからあったと思うのですが、 その辺も調整していただきながらお願いしたいと思います。 その中で、今回、素案が出た中で、品川区の障害者向け施設、サービスの現状というのがその中に含 まれていました。これはまだ素案の段階と、それから基本的には専門的な部分だと思いますので、一般 の方が見る部分ではないとは思うのですが、施設がいろいろあるし、サービスもいっぱいやっていただ いている、少しわかりにくいと言うと変なのですけれども、私自体、この施設のこの事業というのは何 なのかというのは、見ただけで理解し切れないところがあるので、その辺、なおさらお子さん向けにつ くるとしたら、わかりやすくしていただきたいなということをお願いしたいと思います。 保育所のほう、ありがとうございました、わかりました。認可外ということで、その辺はわかってき たのですが、何を確認したかったかというと、1つの事業をやっていることは知っていたのですけれど も、区としてそういうところと折衝する形ができるのかと。 例えば、これは保育課ではないかもしれないですが、CSRでやっている企業がありますね。そうい う企業にお声をかけていっていただいて、例えば1つの企業で難しければ、2つ、3つの企業がうまく 相乗りしてやっていくことはできないのかと。そういうことが可能かどうかが私もわからない部分があ るので、例えばもしそういうことが可能ならば、総務費の中でCSR分科会をやっていらっしゃるとい うお話があったのですけれども、そういう場でお声をかけていただいて。ただ、1つ区民にとってメ リットがあるかどうかというのは、認証にしてしまうと優先で入れないのですよね。多分そこら辺の絡 みもあると思うのですが、その辺のご見解を教えていただければと思います。 ○中山障害者福祉課長 子育てパンフレットについてのお尋ねでございます。やはり情報提供という のは、見た方がわからなければ何もならないというところになりますので、できるだけ法律用語等は工 夫を凝らして、見た方がこの先の療育はどういった形で進められるのか、どういった施設があるのか、 わかりやすいようなものを心がけたいと思っております。 ○今井制度改革・待機児童対策担当課長 事業所型保育事業でございますけれども、今まで認可外の 施設としてやっていた事業所の中で、国の調べでは、25%程度の事業所内保育施設が地域のお子さん を受け入れていたということの前提のもとに、新しく始まります子ども・子育て支援新制度では、地域 型保育事業の中の1類型として、区が認可をする事業として、品川区が利用調整するお子さん、いわゆ る地域枠のお子さんを従業員枠とは別途に設けていただく場合には、事業所内保育事業として区の認可 事業となります。昨年も平成25年8月の説明会以来、新制度の説明会におきまして、このような事業 所内保育施設も含めましてお声かけさせていただきまして新制度の説明をいたしておりまして、1施設、 区の認可事業への移行のご希望があるところでございます。 -70- 認証との関係でございますが、東京都の認証保育所は、それぞれの事業者が利用調整といいますか、 選考できますので、認証保育所としてもしその企業が変更される場合については、従業員枠というのは また別途持っていくことは可能ではないかと思いますけれども、それぞれの企業がオーナーとして事業 所内保育を選ばれるか、認証保育所を選ばれるかは、それぞれのご意向があると思います。 ○鈴木(真)委員 わかりました。 まず、パンフレットはお願いするのと同時に、今度、品川児童学園が仮移転するのが平成28年4月 ですか、その前にいろいろな説明もある。先日、説明会に私も参加させていただいたのですが、地域の 方は、児童学園に対してすごくご理解いただいている地域ですので、一切反対はなかったと思って、建 築の日照の問題とか、そういう話はありましたけれども、基本的にあの地域の方々、せっかく賛成して くださっているので、ぜひいい形をつくっていただきたいと思います。 ただ、移管している間の問題です。今、南品川の児童学園で相談しているのが、一応、仮の移転先が 八潮になっていますね。そこの問題というのは、相談機能がちょっと心配だなというところが感じてい ます。何かその辺をうまくケアしていただきたいと。新たに行く方が、正直少し表現は悪いですけれど も、八潮まで行くのがつらいなというときに、行かなくなっても困ってしまう、そこら辺に少し心配が あります。 それから、開設時期が平成30年11月だと思うのですが、時期としては非常に半端ではないかとい うところを感じるのです。例えば、担当する職員の方がどういう採用になるのか非常に心配しています。 大体その時期に就職する方はいないですよね。4月から採用していって半年以上が開いてしまうと。研 修は確かにいいかもしれないけれども、その間、財源がないというのは心配だなと。どこが入るか、こ れからプロポーザルになるかわからないですけれども、その中で体力のあるところでないと、その辺が 厳しくなってしまうのかなということを感じています。その辺も後ほどお答えいただければ。 保育所もわかりました。6社のうち1社がせっかくやっていただけるというので、そこはうまく進め ていただきたいと同時に、これからもそういう企業とうまくお話をしていただいて、新たにつくってい ただければ、地域型の形がうまくとれれば、区民にとっても幸いではないかと思いますので、その辺も ぜひ、これはもうお願いですませたいと思います。 児童学園についてお願いします。 ○中山障害者福祉課長 現在、南品川でやっているものをこみゅにてぃぷらざ八潮に移したときのご 心配かと思います。1階の通園のところは送迎バスがあるので大丈夫だろうと、私どもも思ってはいる のですが、Compass、それから相談のところにつきましては、例えば荏原地区の方が八潮まで通 われるのは大変かと思います。幸いにも今年度、戸越ルームが開設できましたので、あそこを最大限活 用することを考えながら、ご利用者のご意見を伺いながら対応していきたいと考えております。 それから、開設時期です。こちらは平成30年11月というのは、最短でここにはできるだろうとい うことで考えているところでございます。ただ、昨今の建設事情等もございますので、必ずしもここで 開設できるかどうかというのは、今のところはまた不透明な段階ではございますが、いずれにしまして も、事業者につきましては、職員の人員確保、それから財政面での体力的なところも含めて、プロポー ザルの中でよりよい事業者を選定していきたいと考えているところでございます。 ○鈴木(真)委員 わかりました。ありがとうございます。 それでは、ちょっと話が別になります。今朝一番で我が党の横山委員のほうから、児童相談で質問さ せていただきました。その中で児童福祉司という話が出たと思いますが、実は先日自民党の数人で品川 -71- の児童相談所に視察に行かせてもらいました。向こうの所長に出ていただいて、相当、1時間半、2時 間近くお話を伺ってきたのですが、その中で品川区からも派遣して研修していただいた方がいるという ことも伺っております。横山委員の中で、派遣された方が区の中でどういう部署について活用されてい らっしゃるのかというところが聞きたかった部分もあります。せっかくそういう人材を生かしていただ きたいということから、確認をさせていただきたいと思います。 ○伊﨑子育て支援課長 児童相談所への職員の派遣につきましては、現在、3人目でございます。1 回につき1人を派遣しておりまして、戻ってまいりました2人につきましては、1人は子育て支援課の 児童相談担当の職を経まして児童センターのほうに、もう1人は直接児童センターのほうに行っており ます。いずれにしましても、児童の相談は児童家庭相談係、子育て支援課にあります児童虐待担当のほ かに、児童センターでも常々相談を行っておりますので、そういったところでもスキルが生かせるかと 考えております。 ○鈴木(真)委員 わかりました。ぜひそういう方を活用していただいてというと表現は悪いですけ れども、せっかくの知識ですから、いろいろな部署に生かしていただきたいと思います。 それと同時に、これはその部分だけではないのですが、福祉部門というのは非常に難しい部署だと、 ほかが難しくないということではないのですけれども、かなり専門的な部分が多いと思います。きちん と皆様勉強なさって、しっかりやっていらっしゃると思うのですが、その中でやはり福祉の人数が、経 験していない方が多いのではないかと、担当が足りないのではないかというお声を、少し耳にしていま す。その辺で研修体制は十分とっていらっしゃるのでしょうけれども、現場へ出ていないという指摘が 少しあったもので、その辺の今後の派遣とか研修について教えていただければと思います。 ○伊﨑子育て支援課長 児童相談所への派遣につきましては、現在のところは今後も継続をしていく 予定でおります。 現場に出ていないというご指摘につきましては、現場という、児童相談所とか、相談機関という……、 児童相談所につきましては、そういった形で継続していきたいと考えております。 ○永尾高齢者福祉課長 福祉人材の充実というのは、これからも非常に大事なことだというふうに 思っております。 それで、社会福祉士の養成講座を介護福祉専門学校のほうで通信制で行っております。その中で、区 の職員にも資格取得のための助成なども行っておりますので、そういうものも含めて総合的に考えてい きたいというふうに思っております。 ○鈴木(真)委員 やっぱり専門部署というのは一番深いのではないかという気がしますので、それ だけに大変な状況だということも理解はします。我々ではわからない部分が、皆様、プロとしてやって いらっしゃる部分なので、ぜひそういう人材をまた増やしていっていただいて、いつでも異動ができる ような形もとっていただきたいということを要望して終わります。 ○須藤委員長 ○須貝委員 次に、須貝委員。 私は、134ページ児童福祉費と、それから128ページ高齢福祉費についてお聞きし たいと思います。 先ほどから保育事業の話が出ております。品川区は待機児童対策をしっかりやっておりますが、やは りまた新しい若い人たちがこの品川区の保育事業に憧れて、保育してくれるということで人が流入して、 また待機児童が生まれる。一生懸命やっていると思うのですが、都内で働く保育士の約2割が退職を検 討している。その中で給料が安い、仕事量が多い、労働時間が長い。これからの品川区の子どもたちを -72- 育成しているわけですが、それを支えている人たちが、結局、このような安い給料、年収で250万円 から300万円、そして3年経っても5年経っても給料は増えない。年収は増えない。このことに対し てどのように思っているのでしょうか。そしてまた、何かそれに対してその人たちに支援をしているの でしょうか。それについてご見解をお聞かせください。 ○竹田保育課長 昨年から処遇面を改善すべく、処遇改善事業を実施しております。今年度も引き続 き実施しております。また、非常に厳しい労働条件の中で仕事を続けていくには、心の問題もあろうか と思います。我々、保育士の指針としています「のびのび育つ しながわっこ」とともに、常に向上心 をもって、高い理想をもって保育に従事していきたいと考えております。 ○須貝委員 結局、若い人たちが、子どもを育てていきたい、保育士になって、この子たちの未来の 一部に貢献したいという気持ちで入ってくる、純粋な気持ちで。ところが、私は毎年聞いていますけれ ども、ほとんど年収が変わっていない。今、処遇改善しているという話がありましたが、そうなのです か。例えば年収が増えたとか、それから仕事量が減ったとか、そういうことはないでしょう。その中で 品川区は、申し訳ないですけれども、年間30億円の利益を出しているわけですね。ところが、片や、 この人たちは現場で一生懸命やっているにもかかわらず、このような職場環境、仕事の状況です。それ についてもう1回ご見解をお聞かせください。 ○竹田保育課長 先ほど申し上げた処遇改善事業というのは、私立につきましては実際に金額で増額 しております。昨年度、年度の途中で補正させていただいたのですが、4月分からさかのぼって実施し ておりますので、実際の処遇面は一定程度改善されたと思います。 それから、私もなかなか現場のほうには足を運ぶ機会が少ないのですけれども、どうしても公立保育 園中心になってしまうのですが、新人の保育士等を中心に話していると、非常に子どもが好きで、熱意 をもってやっている姿を日々目にしております。そういった熱意をもって、今後も保育事業を進めてい きたいと考えております。 ○今井制度改革・待機児童対策担当課長 子ども・子育て支援新制度に、平成27年度以降移行して まいりますけれども、その中でも公定価格というのが今積算されておりまして、委員ご質問の処遇改善 等加算につきましても、もう既に3%加算するということ。そして、今後、平成29年度に向けまして、 またこちらのほうもアップすることも含めて検討しているということで、長く働いている方への処遇改 善も含めて検討されております。 ○須貝委員 今お話を聞きましたけれども、それは一人ひとりの保育士の賃金がアップしたというわ けではなくて、その保育園に一律渡しているので、ではお聞きいたしますけれども、実際、一人ひとり どれだけ給与が上がったか、そういうものは全部把握されているのでしょうか。結局、最後は園長が決 めて、その人たちの処遇、園長が給料をどれだけ上げたということを決めているという話を聞きました が、私はそういうふうに聞いていましたので、一人ひとりの品川区内の民間の保育士が上がっていると いうふうには聞いていませんので。 ○竹田保育課長 お一人当たり月額9,000円ということで、4月にさかのぼって支給されていま すので、実際の人数もきちんとお聞きして、多い少ないがないかどうかもきちんと精算させて報告を受 けていますので、必ず各保育士の手に渡っているものと考えております。 ○須貝委員 わかりましたが、それでも一月9,000円です。実際、東京都の調査ではそういうふ うに辞めたいという人がいるということを、やはり私は認識していただいて、保育士の処遇はきちんと 改善していただきたいと思います。 -73- あと、介護職員についてもそうなのですが、やはり離職率が相変わらず高い。そして、3カ月以内に 辞めていく人も多い。これもやはり給与が低い。福祉施設、介護職員250万円から280万円、現 在、150万人の人が働いていますが、2025年には250万人が必要だと。超高齢社会に向かって ますます必要になるわけです。だけど、実際はいろいろな施設でどんどん介護職員が入れ替わっていま す。それについて、どう思われていますか。そして、実際にこの方たちの処遇改善はされているので しょうか。お聞かせください。 ○永尾高齢者福祉課長 介護報酬につきましては、今、国のほうも議論をしているところでございま す。 処遇改善の件ですけれども、平成24年度から処遇改善加算というものが介護報酬の中に組み込まれ ました。それを受けて、また今、議論しているところですけれども、ただ、実際に区として把握してい る部分では、職員がなぜ離職をしてしまうかというところでは、やはりご利用者がいろいろ混乱するよ うなケースがあったりすると、どうしていいかわからないということで精神的な疲労が重なってしまう とか、疲れてしまうとか、あと勤務の状態が過度ではないかとか、いろいろそういうことが聞こえてき ております。 それで、区のほうでも事業所連絡会を2カ月に1回程度行っておりまして、そういう意見を各施設か らお聞きしながら、どういう方向がいいかということを検討しているのですけれども、ただ、一番すぐ にできることというのは、やはり人間関係を良くすることということで、コミュニケーションがきちん ととれるようにするというのが一番大事なことで、施設長たちもその辺を今どういうふうにすべきかと いうことをやっております。その中で、面接技法など、そういうものも勉強しているところでございま す。 ○須貝委員 再度申し上げます。保育士も介護職員もそうです。この金額で生活していけますか、こ の都会で。住宅費もどれだけ高いと思っていますか。さっき笑われていましたけれども、それは違いま す、違うでしょう。だって、皆さんは平均年収660万円たしかあるわけですよね。でも、この方たち は全然年収が増えない。だけど、底辺でこの品川区を支えている。そういう現場を支えて一生懸命働い ているのです。私は、そういうことも考えて政策をやっていただきたいと思います。 ○須藤委員長 次に、鈴木ひろ子委員。 ○鈴木(ひ)委員 126ページの紙おむつ支給、そして129ページの緊急通報システムと、それ から障害者福祉手当、それから131ページの福祉タクシー利用券、品川区で23区最低になっている 福祉の引き上げを求めて質問をしたいと思います。時間があれば、子育て支援課でやっている家庭相談 員の相談室の改善についてもお聞かせいただきたいと思っています。 まず、紙おむつについてです。在宅での現物支給にかかる額というのは、品川区の場合は1人当たり 月3,138円で、これは23区最低です。これではとても足りないということで、この引き上げをと いうことで求めてまいりました。それから、入院時の紙おむつの現金支給をしていないのが23区で品 川区だけと、十数年前からこの問題も現金支給を繰り返し求めてきました。区民からの請願運動もこの 間何度かあったわけですけれども、そんな中、今回の本会議での他会派の一般質問の中で、部長が、入 院時の紙おむつ代の支給について検討すると答弁をされました。いよいよ実現をするのかなと私はうれ しく思っているわけなのですが、このことについて何点か確認をさせていただきたいと思っています。 1つ目は、部長の答弁が、低所得者にとって紙おむつの負担が重いということであったわけですけれ ども、所得制限をつけるということで考えているのかということで、私は所得制限はつけるべきではな -74- いと思っているわけなのですが、このことについてお聞かせください。 2つ目に、財源の問題です。この問題は、請願審査のときに、前の部長が、もしやるなら市町村特別 給付でやるのがふさわしいと答弁をしています。市町村特別給付というのは、65歳以上の介護保険料 のみで行う施策です。65歳以上の保険料は今でも高くて、この市町村特別給付というのは介護保険料 を押し上げることになるので、23区の中でどこの区もやらないという、そんな中で品川区だけが市町 村特別給付、さまざまやっているという状況があるのですが、私は市町村特別給付ではなくて、一般財 源で行っていただきたいと思うのですけれども、この点が2つ目、お聞かせください。 あと、3つ目です。支給額についてです。在宅は23区最低という状況で、平均の額を計算する と、1カ月2,050円の差があります。少なくとも私は、23区平均まで引き上げていただきたいと いうことです。 それと、入院時の現金支給ということで、それをやる方向で検討するということなのですが、在宅の 額をそのまま入院時の現金支給にしていくとなると、3,000円くらいになってしまうわけです。こ の3,000円という金額だと、またまたこれも23区最低という状況になってしまいます。23区で 既にほかの22区がやっているということで、最後にこれを実施するというのが今回の品川区の状況で すから、私は平均以上にしていただきたいと思います。ちなみに、平均というのは6,300円です。 以前に調査をしたときには、現金支給をやっていないのは、杉並区と品川区の2区だけでした。杉並 区は平成23年から始めまして、7,000円という金額で23区の中でも7番目の金額で支給をして いるという状況です。 ということで、この支給額についても、現在の現物支給の額ではなくて、少なくとも23区平均を超 える額にしていただきたいと思うのですが、この3点、まずお聞かせください。 ○永尾高齢者福祉課長 紙おむつの支給の件でございます。現在、介護保険制度改正もございまして、 第六期に向けていろいろな事業の見直しを行っております。その中で紙おむつの支給について、今検討 をしているところでございます。 現状では、低所得者に対しての所得制限についてですとか、あと財源についてなど、そこら辺につき ましては、予算のご審議もございますし、実際にどこを使って、どういう方法でやるかというところも 今議論をしているところですので、全体を見ながら考えていきたいというふうに思っております。 あと、支給額の件でございます。これにつきましては、やはり同じく今、金額のシミュレーション等 を行っているところですけれども、高齢者の数が今後どんどん増えていくということと、あと入院する 数も増えるとなると、ここ二、三年の部分であればいいのですけれども、これから10年、15年経っ ていったときに、全体でどのぐらいの負担になるかという、そういうこともシミュレーションしながら 考えているところでございます。 ○鈴木(ひ)委員 本当にこの紙おむつの問題は何度も取り上げてきましたけれども、もう23区の 中で今の在宅の、在宅支援、在宅支援とおっしゃいますけれども、在宅でも紙おむつは最低ということ で、とても足りない。それで入院のところでは、ほかの区が同じ部屋に入院している他区の方はみんな もらえているのに、なぜ品川区だけがもらえないのだと、こういう声をたくさん聞いているわけです。 そんな中で、一番最後に実施するということで、最低ということは私はあり得ないと思うのです。とい うことだと、またまた23区最低ということになってしまいますので、そういうことだけにはならない ように、ぜひともしていただきたい。最後にやるわけですから、平均を超えるということで、ぜひやっ ていただきたい。 -75- そして、市町村特別給付では、これは本当にほかの区はやっていないのです。市町村特別給付という のは、65歳以上の保険料ですから、保険料を押し上げることになるので、これは実施しませんという のが、私は23区調査をこの問題でもやりましたけれども、品川区だけです、市町村特別給付をこれだ けやっているというふうなことは。ここにさらに紙おむつのことを入れていきますと、かなり負担は重 くなってくるということになりますので、ぜひとも市町村特別給付ではなくて一般財源でということで、 くれぐれもお願いをしておきます。 次に、緊急通報システムのことをお聞きします。私は、緊急通報システムというのは、高齢者や障害 者の方の命を守る重要な役割をしていると思います。特にひとり暮らしの方の孤独死、孤立死防止とい うことでも本当に重要な役割があるのだと思うのですが、この半年ぐらいの間に1つの町会で2人、緊 急通報システムがあったらよかったのになと思う事例と、この緊急通報システムがあったために助かっ たという事例がありました。 1人は、近所の方が何回行っても留守だからと大家と一緒に部屋に入ったら、湯船の中で倒れて3日 間そのままで意識朦朧となっていて、救急車で運ばれて、幸いにも一命はとりとめたわけなのですが、 緊急通報システムがあればもっと早く助けられたのにというふうに思いました。 あともう1人の方は、自宅の廊下で滑って転んで頭を打って意識をなくしたわけですけれども、気が ついたときは本当に血の海の中で寝ていて、幸いにも緊急通報システムのペンダントを下げていたので、 それを押して、すぐにALSOKが来てくれて、救急車で運ばれて助かったという、こういう方でした。 私はやっぱりこの緊急通報システムが高齢者の命を守る、こういうところでぜひとも普及していただ きたいというふうに思っています。 そのところでネックになるのが利用料です。品川区は、住民税非課税の方は通信料を入れると800 円、住民税課税の方は1,800円、この利用料が23区の中で一番高い利用料なのです。この利用料 が非課税者などの低所得者は無料になっている区は、23区の中で16区あります。そして、課税者の ところでも1,800円が一番高い金額になっているわけですけれども、改めて他区のように住民税非 課税者は無料にしていただきたい。それから、課税者の引き下げをしていただきたい。そして3つ目に は、リーフレットなどの周知を、今もリーフレットがありますけれども、この周知をもっと徹底して、 知らないために使えないということがないようにしていただきたい。この3点についてお聞かせくださ い。 ○永尾高齢者福祉課長 緊急通報システムでございますけれども、やはりご高齢のおひとり暮らしの 方が増えてきておりますので、区としてもこのシステムを広げたいというふうな思いは持っております。 それで、費用の関係につきましては、他区では無料だったり、いろいろな金額が設定されておりますけ れども、これ1つだけで23区で最下位とか、そういう判断をしないでいただきたいというふうに思っ ています。ただ、周知をしていきたいというところと、あと費用をもう少し安くしたいという思いは区 でも持っております。今、対応している事業者とも価格について交渉しているところでございます。で すので、総合的に見て判断していきたいというふうに考えております。 ○鈴木(ひ)委員 私は、ぜひとも、これは命に関わる問題なので、お金がネックになって使えない ということが命とりにならないというふうにしていただきたいのです。そのためにも住民税非課税者に は無料にしていただきたいということを求めたいと思うのですけれども。しかも、これは無料にしたか らと大したお金はかからないのです。私は全て計算したのですけれども、無料にすることに必要なお金 は、年間350万円くらいなのです。これで品川区の財政からすると、全然問題のない額だと思うので -76- すけれども、無料にするというところではどうなのか、その点についてお聞かせください。 ○永尾高齢者福祉課長 単純に今の人数で計算をしていくわけにもいかないので、区が新しい事業を やるとなれば、やはり無料にしたことによってまたさらに利用者が増えるということ、またそれを増や していくという方向もございます。ですので、単純に今350万円あれば大丈夫という判断はできませ んので、将来のことも考えながら設置の方法を考えていきたいと思っております。 ○鈴木(ひ)委員 3倍にしたところで、たかだか1,000万円です。だから、ここで命がかかっ ているわけですから、もう本当に所得の少ない人の命を差別することになるのかと、私はそういう問題 だと思うのです。そういうところで、ぜひ住民税非課税者、しかも他区は16区が無料ですから、そう いう点では、他区のように住民税非課税者には無料に、課税者には引き下げをということで、せめてこ れも他区並みによろしくお願いしたいと思います。 それと、ほかのところは詳しく聞けないのですけれども、福祉タクシー券の支給枚数も23区で22 位です。これは高いところでは1カ月6,000円支給しているのですが、品川は2,300円です。平 均でも3,330円ですから、平均よりも1,000円以上少ないという状況です。それから、障害者福 祉手当、知的4度、身体3級、この方も手当は23区で22位という状況です。それから、難病手当 は23区23位という、これも最低という状況なのです。この7項目について、私は、これを他区並み に、少なくとも他区並みに引き上げるということで必要な額を計算してみたのですが、2億5,800 万円です。品川区は、平成25年度決算でも、実質収支が31億円余プラスになっています。私は、そ の気になればすぐにでもできることだと思うのです。どの調査をしても、調査をしても、調査するもの が23区最低というこういう状況になっているということに、私は改めて、やるたびに驚くわけですけ れども、そういう中で、これをせめて他区並みにということで、額としてもこの額でできるわけですか ら、ぜひ引き上げていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○中山障害者福祉課長 障害者福祉にかかる施策というのは、こういった手当やタクシー券だけでは ありません。品川区は総合的に進めておりまして、例えば計画相談などは23区トップでございます。 また、介護福祉専門学校での研修、同行援護や精神、ホームヘルプの研修、こういった研修をやってい るのも他区に先がけてやってきたところです。さまざまな事業をやる中で、必要なところに必要な経費 をということで今後も障害者福祉の推進には全力を尽くしていきたいと考えているところでございます。 ○鈴木(ひ)委員 さまざまな調査の中で、なぜ品川区が最低なのかという、そういう区民の声もあ りますので、ぜひ他区並みへの引き上げをお願いしたいと思います。 ○須藤委員長 ○いながわ委員 次に、いながわ委員。 私は、125ページの民生委員経費から。まず、民生委員について、新人の議員も いらしておりますので改めてお伺いしたいのですが、厚生労働省のホームページのQ&Aなどを見ると、 民生委員法第14条にのっとった6項目が書かれているのですが、私は地域を回って民生委員の方とお 会いすると、いつも高齢者のところを見に行っているのよという話を聞きます。実際に、品川区は、ど ういう相談というか、民生委員が足を運ぶところ、高齢者のところなのか、はたまた高齢者であっても 生活保護を受給されている高齢者のひとり暮らしのところに行ったり、いろいろなケースあると思うの ですが、どういったケースが多いかということをお知らせください。 あと、これ、おそらく町会・自治会からの推薦によって選出をされると思うのですが、実際にそれが 正しいかどうかというところ。あと、先ほど渡部委員のほうからの質問のご答弁でありました、定 年73歳ということであります。平成25年度の委嘱した平均年齢、それとあと、品川区の思う民生委 -77- 員の理想の年齢が大体どれぐらいが一番ベストなのかということを教えていただきたい。 あと、トラブルとか、個人情報とか、プライバシーの観点で、民生委員が伺ったところで、トラブル の報告等があるのかどうかということをまずお伺いいたします。 そして、128ページ、高齢者生きがい対策。2日目の委員会においても松澤委員のほうからござい ました。ご存じのように、バスの運賃が改定をされたのは、多分皆様もご存じだと思います。多けれ ば15%から20%バス代がはね上がるということは、旅費にもはね上がってくるということでありま して、老後の生活を楽しく有意義なものにするというのが趣旨で補助金が出ているわけでございます が、113クラブ全てがバス旅行に行っているわけではないと思いますし、しかし、宿泊研修といいま すか、何かしらの手立て、時代が流れている中でさまざまな形で、今までは15%から20%増という のはなかったわけですから、何かしらの形で支援というか、何かができるのかどうなのかということを お聞かせください。 あと、生活保護について、細かく聞こうと思ったのですが、単身世帯が何軒かとか、いろいろ多岐に わたってお伺いしようと思ったら、延べ人数になっているので、なかなかすぐは出てこないと思うので、 単刀直入に聞きますと、生活保護を受給されている方の孤独死が実際にここ数年でどれぐらいあったか をお聞かせください。よろしくお願いします。 ○永尾高齢者福祉課長 私から、民生委員の件でお答えをさせていただきます。 足を運ぶところということですけれども、本当に幅広いのですけれども、低所得者のご家庭、高齢者 世帯、母子世帯の把握、また児童や妊産婦のいる世帯の実態把握というようなことで、幅広く生活弱者 のための活動をしているということになります。 それで、町会・自治会からの推薦ということですけれども、やはり地域に根ざした方が対応していか なくてはいけないということになりますと、町会の方々ともきちんと連携のとれるような方が必要に なってきておりますので、そういう目的からも町会・自治会からの推薦ということを行っているところ でございます。 それで、定年ですけれども、定年は73歳ですけれども、平均年齢は64.89歳でございます。 区の考え方としては、やっぱり1期、2期ぐらいだとなかなかわからないし、地域の実情もわからな い、区の制度もわからないということになりますので、少なくとも3期はやらないといけないかなとい うふうには思っております。逆算しますと、3期やるためには64歳ぐらいですので、またさらにきち んと活躍することを考えると、60歳ぐらいが必要かというふうに考えているところでございます。 トラブル等につきましては、トラブルというよりは、地域の困っている方々の対応の仕方ですとか、 そういうところで悩んでいる場合が多くあります。昨今では、精神的な病気になられている方も多かっ たり、家族関係も複雑になっていたりして、民生委員もどう対応していいかわからないという声は直に 聞いております。その都度、区のほうに相談をして、一緒にどういうふうに解決しようかということを 話し合ったり、また精神科医の相談を受けるような仕組みもつくっておりますので、そこで精神科医か らの助言をいただいたりしてフォローしているところでございます。 また、個人情報の件でございます。民生委員はいろいろな個人情報、地域のいつも訪問されている個 人情報をお持ちになっております。民生委員に対しては、区のほうでも個人情報の保護ということで研 修を定期的に行っているところでございます。 ○白鳥高齢者いきがい課長 私のほうから、113クラブあります高齢者クラブへの支援というご質 問でございます。 -78- 委員ご指摘のとおり、バスの運賃料金制度が今年の4月から改正、新たな制度の中で動き出しました。 その前に予約をされている各クラブのところにつきましては、旧料金で行かれているようでございます けれども、やはりこの各クラブの活動の原資となります財源につきましては、区のほうからのそれぞれ の固定金額の助成金、あるいは各クラブの活動実績による、そういった実績の中で、1クラブ平均、 約32万円ほど支援をさせていただいているところでございます。 なお、この各クラブの予算の中では、それぞれクラブの会員の会費を徴収してございますので、これ はクラブによっては徴収していないところ、あるいは月額100円、200円という単位で、こういっ たところから、例えば旅行会等のバスを利用する、そういったときには各クラブのほうから補助金が出 されているというふうに聞いております。 ○伊東生活福祉課長 生活保護受給者の孤独死ということについてでございますけれども、生活保護 受給者は、現状で平成25年度の数字で言いますと4,695世帯、そして人員としては5,607人と いう形で、その中で高齢者世帯が55%を占めているということで、そういう意味では少し危険だとい うか、見守っていかなくてはいけないことかというふうには思っているところでございます。 実際の数字でございますけれども、その孤独死、孤立死というのがどういう方を差すかというと、少 し難しいところはあろうかと思うのですけれども、我々が把握している中では、ケースワーカーが受給 者と連絡がとれないとか、家主のほうから最近見かけない、ちょっとおかしいのではないかとかという ようなご相談があったときに、こちらのほうが緊急対応ということで、安否の確認という意味で出向い た、そういうケースでございますけれども、平成25年度で15件ほど、そういう緊急訪問をしたとい うことでございます。そのうち5名につきましては、残念ながらお亡くなりの方がいらっしゃったとい うことでございます。何をもって長時間、長期間と言うかは難しいところですけれども、極端に長期間 経過しているというような事例はなかったということで把握をしておるところでございます。 ○いながわ委員 民生委員に関しては、町会選出で本当に地域に根ざしたということなのですが、聞 くところによると、町会があって、その町会の中でも分断されているというか、なっているという話。 だから、区割りが、自分は例えば何々何丁目町会なのだけれども、全然住んでいないところを回ってい るというケースもあると聞きます。本来であれば、それは厚生労働省のほうが区割りをしているのか、 どこが区割りをしているかお答えできるのだったらあれなのですけれども、やはり地元の町会から選出 された方が地元を見るというのが、ある意味、親近感があるのではないかと思いますので、その辺につ いて1点お伺いいたします。 そして、平均年齢と理想の年齢とお伺いしました。先ほどご答弁の中で、73歳で定年をされた後、 また新たな何か、役に立つ何かを、その方に定年後もついていただきたいという話ではありました。そ れも進めるべきかもしれませんが、まず進めるべきことは、定年をされる方、やり手の方が後進の育成 をしていくことが僕は大切だと思っておりますので、その仕組みをしっかりとつくることが僕は先決だ と思いますので、辞めた方がまたずるずるやると、そこに頼ってしまうという部分があるので、両面か ら考えていただきたいと思いますが、その件についていかがか教えてください。 あと、バス代に関しては、実績見合いではないですけれども、その活動の中で次年度の予算というか、 助成を考えるということでありまして、ぜひそれはお考えいただいて、113クラブ全ての高齢者クラ ブの会長を回るというのはなかなか難しいかもしれませんが、実際にどうなのか。本当に苦しんでいる ところもあるやに聞いているので、たかだかと言うとおかしいけれども、3万円、4万円がなかなか出 せないというクラブもあると思いますので、それは実態把握をぜひしていただきたいと思います。 -79- あと、生活保護に関しては、僕も近くでそういう話があって、1カ月後に気づかれたという事例を1 年前の真夏ですか、それも役所に1回連絡をして、何かを通知を出してくれと言った通知すらポストの 中に入ったまま、1カ月後に臭いで気づいたらそうなっていたという話も聞いております。そういった 部分も含めて、生活保護という、ある意味、役所の監視下と言うと言い方はおかしいですけれども、保 護がかかっている以上、なるべくそういったことがないようにしていただきたい。ある意味、仕組みも つくっていただきたいと思います。 先ほど、認知症のことで触れられたのは、民間企業との連携等いろいろ言われていましたが、こう いったことも含めた中で幅広く孤独死をなくすための取組みをしていただきたいのですが、いかがで しょうか。 ○永尾高齢者福祉課長 民生委員のエリアの問題になりますけれども、現状、確かに町会をまたがっ てしまっているところも幾つか見られます。これまでの歴史的な背景もあるのですけれども、大体区割 りの仕方としては、距離だとか区域の世帯数とか、地形だとか、交通の便とか、そういうところの配慮 で決定しているところです。やはりそういうお声も出てきたりしておりますので、3年に一度の改選の ときを機会に、一緒に話し合いをしながら、変更できるところは変更しているところでございます。 後進の育成の関係でございますけれども、やはり民生委員とは何かということをあまりわからないよ うなふうに見えるところがあります。確かに大変ということをおっしゃっておりますけれども、大変さ の裏側に、やりがいだとか、達成感とか、そういうものもあるように聞いております。ですので、区と いたしましては、民生委員とは何かと、そういうところから周知をしていくことが本当に必要だという ふうに考えております。 次になる方がなかなか出ないというお話も聞いているのですけれども、成功している場所としては、 お話を聞きますと、もう定年になる方は、2年ぐらい前から次の人を大体探しておいて、一緒に動いて いるというふうに聞いております。そういうやり方なども、各地区の民生委員協議会でお話をしていき たいと考えております。 ○伊東生活福祉課長 なかなか難しい部分があるのですけれども、先ほどの見守りの話がございまし たけれども、そこと連携をとりながら、異常を早めに察知しまして、初期の対応をやっていきたいと 思っております。 ○白鳥高齢者いきがい課長 クラブによりましては小規模、大規模、人数によって異なりますけれど も、これは状況把握に努めてまいりたいというふうに思っております。 ○いながわ委員 民生委員に関しては、先ほど歴史的なということがありました。歴史を変えるのが 品川区だと思っておりますので、ぜひやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○須藤委員長 ○たけうち委員 次に、たけうち委員。 私は、125ページの職員給与費に関連してと、140ページのすまいるスクール 運営費についてお伺いしたいと思います。 後ほど、質疑の中で写真を掲示させていただきたいので、委員長、よろしくお願いいたします。 ○須藤委員長 ○たけうち委員 はい。 最初に、125ページの職員給与費に関連してなのですけれども、いろいろ高齢者、 障害者の関係で、職員の方がいろいろとご相談とか手続とかをされているということで、各課の中で高 齢者のご相談とか手続等で窓口に来られる高齢者が一番多い課はどこなのかということと、また、その 応対の中でご苦労されていることがあればお聞かせいただきたいと思います。 -80- ○永尾高齢者福祉課長 福祉の現場では、高齢者の方はいろいろな部署にご相談で参られますけれど も、高齢者福祉課長としてお答えをさせていただきますと、やはり耳が遠くなったり、なかなか難しい 言葉がわかりにくくなったりしますので、そういうときに区の若い職員がそこを理解して慮って対応す るということは非常に課題だというふうに考えております。ですので、そういうところ、専門的知識も もちろんなのですけれども、そういう接遇面の部分の向上を図っていきたいというふうに思っておりま す。 ○たけうち委員 多分いろいろと高齢者の方、耳が遠いとか、いろいろな形で、なかなか普通よりも 時間がかかったりとか、いろいろ大変なことなのだろうなということで理解いたしました。 その中で、実は、私事ですけれども、今年の1月に私の父が亡くなりまして、千葉なのですけれども、 私も千葉の実家のほうに、母が高齢なものでいろいろな手続で千葉の市役所に伺ったときに、これはな かなかいいなというものを、それで写真を使わせていただきたいのですけれども、今この杖置きという、 これは拡大したのですけれども、窓口へ高齢者の方は結構杖をついていらっしゃる、また、障害者の方 も。それで、うちの母も杖をついて行っていたものですから、その杖の置き場所というのですか、例え ばこういうところへ立てかけると滑って倒れてしまうとか、下に置かなければいけないという中で、今 は民間でも結構あるのかと思うのですけれども、庁舎全体になると款が違ってしまうので、高齢者部門 だけで結構なのですけれども、今こういうものを出先も含めて使っていらっしゃるところは区内であり ますか。 ○永尾高齢者福祉課長 高齢者福祉課の所管のところは、全て杖置きはついておりますので、あとは、 いらっしゃったときに、区のほうでお声かけをきちんとしてあげたいなというふうに思っております。 ○たけうち委員 それは大変失礼しました。私もちゃんと調べればよかったです。あまり見かけない もので、非常に感動したものですから、もしまだ導入されていないようだったらぜひ導入していただけ ればと思いました。ただ、ここでは聞けないと思うのですけれども、それ以外のところも、多分高齢者 の方がいろいろな手続で来ると思うので、もしまだ導入されていないようでしたら、そのほかの部門で もまた導入していただきたいと、これは要望だけさせていただきます。 では、次にいかせていただきます。140ページのすまいるスクール運営費ですけれども、今日、う ちの会派も含めてかなりいろいろなところからお声が出ていました。なるべく重ならないようにしたい と思うのですけれども、今、小1の壁ということで、小1プロブレムというのは子どもですけれども、 親御さんの小1の壁がクローズアップされていますという中で、国のほうにおきましても、この放課後 児童クラブ、いわゆる品川区でいうところのすまいるスクールの拡充などを盛り込んだ放課後子ども総 合プランというものをまとめて、厚生労働省と文部科学省から各自治体のほうに通知をしたというふう に報道があったのですけれども、品川区のほうにもこういうものが来ているかどうかということと、も し来ていれば、どんな内容で来たのかお知らせください。 ○伊﨑子育て支援課長 放課後子ども総合プランにつきましては、8月の時点で品川区のほうにもい ただいております。 これにつきましては、自治体への説明会もございまして、こちらは品川区でやっておりますような放 課後児童健全育成事業、学童クラブと放課後子ども教室、これを学校の中で一体的に進めることによっ て、今、学童保育の待機児童が非常に多いと言われる中、全国で30万人の規模を拡大していくと、そ ういったプランでございます。 ○たけうち委員 その中で、今おっしゃった待機児童、これは品川区においては多分ないと思うので -81- すけれども、それとあわせて、先ほど来出ていた時間の延長等の、いわゆる使い勝手という言い方はい いかどうかわからないですけれども、そうしたものをよくしていこうという意味での拡充ということも 盛り込まれているというふうに聞いております。全国で、品川区もそうですけれども、18時までに終 了する学童クラブは約4割ということで、残りの6割は何らかの形で延長しているのではないかという ふうに思いますけれども、わかれば、その辺のところをお知らせいただきたいのと、あと、いろいろ確 かに財源の問題とか、また、いろいろな考え方、一部の方からもあったように、では、どこまでやれば いいのだろうかという、全てにおいてそうですけれども、その中でそれをどう考えていくか。品川区と して、今ずっと子どもたちについては、保幼小連携、中まで入れるかもしれませんけれども、そうした 滑らかにしていこう、段差をなくしていこうと、また小中一貫ということで、小学校と中学校の段差を 発達に応じてなくしていこうという取組みをされている品川区として、例えばこの小1の壁という、こ れはどちらかというと親の面でもあるかもしれませんけれども、そういう壁に対して、取り除くのか、 滑らかにしていくのかわかりませんけれども、どのように考えていくか、そういう見解をお知らせくだ さい。 ○伊﨑子育て支援課長 小1の壁という表現につきましては、今申し上げましたように、やはり利用 できないお子さん、待機児童が多いというところで、それが親御さんの就労を継続するための壁となっ ているというところで使われている言葉と捉えております。 放課後子ども総合プランの中で検討していく課題という中で、学校の中で開設していくことにより、 待機児童を解消するということ。あと、今度子ども・子育て支援新制度になりまして、これまで3年生 までだったものが、学齢期、6年生までということで対象を広げなければならないということがござい まして、そちらの枠を拡充していくこと。それから、今ご指摘がございました時間についても、就労支 援という視点から1つの課題としてあるということは示されております。 品川区では、今、保幼小の連携ということで、子どもたちがスムーズに保育園・幼稚園から小学校に 上がれるようなというところで施策を続けておりますけれども、これにつきましては、やはり親御さん の家庭での教育力というところでも、保育園・幼稚園から小学校に滑らかにつなぐために、家庭でもや らなければいけないことがあると考えております。当然そちらの家庭でやるべきこと、家庭でやってい ただきたいこと、親育ちという側面からも含めまして、区として何をすべきかということは考えていき たいと思っております。 ○たけうち委員 わかりました。品川区も何年も前から親育ちということで、親に対してのいろいろ なことをやっている。普通に考えると、一昔前だと自治体がそこまでやるのかと思ってしまうわけです けれども、でも今そうせざるを得ないような時代になってきている中で、こういう課題が出てきている と思っております。私も、あるお母さんからは、これは仮に延長するなら上がってもいいと思っていま すという方もいました。ただ、全部がそうかどうかわかりませんし、もちろん費用対効果もありますの で、ただ、流れとして国も今そういう流れになっておりますので、品川区も検討の課題の1つに上げた というふうに位置づけたということでしたので、ぜひ前向きに進めていただきたいと思いますので、よ ろしくお願いいたします。 ○須藤委員長 ○伊藤委員 次に、伊藤委員。 成果報告書の141ページ、生活保護費に関連をして。それから128ページ、高齢福 祉費に関連して質問します。 初めに、先ほど大沢委員の質疑の中の確認ですけれども、平成25年度のいわゆる不正受給の件数 -82- は、53件、4,670万円の総額なのだけれども、うち7件、900万円が回収されて、実際の不正 受給の金額は、46件、3,770万円でいいのでしょうかという確認をお願いいたします。 ○伊東生活福祉課長 ○伊藤委員 先ほどは失礼いたしました。今、委員おっしゃったとおりでございます。 ぜひお願いしたいのは、これで大沢委員が予定した質問をできなくなったのです。だか ら、的確な答弁を改めてお願いしておきます。それはもうこれで終わります。 この生活保護は法改正があって、さまざまな行政の立ち入りが強化される、いろいろなことがあった と思うのだけれども、そういうものをどう活用して、不正受給の根絶につなげていくのかということを まずお伺いしたい。それから、成果報告書の30ページにあるのですけれども、生活保護受給者等自立 支援事業の中で、就労による保護廃止、296世帯では増収を図られた。これはすごくいいことだと思 うのです。必要な方には当然保護を展開していくのだけれども、同時にやっぱり頑張れる方にはこう やって頑張っていただいて、ご本人なりご家族が就労して、自分で生活を立てていく。当たり前のこと なのだけれども、それが実は生活保護の次の目的であると思うのですけれども、いかがでしょうか。そ の2つをお答えください。 ○伊東生活福祉課長 生活保護法で調査権ということでございますけれども、それに基づきまして、 さまざま、ほかの市区町村ですとか官公署に対しての調査ができる、今までもできたわけなのですけれ ども、回答の義務化が図られたということと、あと銀行等々に関しましても、明確に回答の義務がある ということで、それを活用しまして、さまざまな調査をして、それぞれその方々の資産、隠していない かというところを調査をしておるところです。それに基づきまして、その後、それが発覚しましたら、 適正にそれを返還していただくというような作業をしておるところでございます。 就労に関しましては、これはやはり我々も、ご本人にとっても、自立していただくということが非常 に重要だと考えておりますので、そこにつきましても力を入れているところでございまして、平成25 年度の数字で申し上げますと、36世帯が安定した就労ということで生活保護廃止ということに至って おります。そして、そこまでは至りませんでしたけれども、就労の収入を一部得て、少し生活保護費の 支給が減ったというような状況になった方が296世帯ございました。その結果としまして、その方々 がそのまま生活保護を受けていた場合ということを想定しまして考えますと、その効果として1億円ほ どの効果が出ているというふうに試算をしておるところでございます。 ○伊藤委員 私が確認したかったのは、そういう権限が強化されたわけだから、それを活用して私た ちのところに来るいろいろな不正受給のうわさに対してどう対処していくのかという具体的なところを ぜひお伺いしたいと思っていますので、改めてその答弁をお願いいたします。 それから、高齢福祉費のほうは、地域包括ケアシステムというものがこれから始まっていきます。厚 生委員会の視察で北海道の札幌市厚別区に行ったときに、医療提供者と介護事業者が連携を組んで、1 人のお年寄りに対してシームレスなケアをしていた事例をたくさん見てきました。これは非常にすばら しいことで成果も上がっています。当然これから品川区も高齢者が増えていくわけであるから、病院か ら出た後、どういうふうにリハビリにつなげていくか、それから在宅につなげていくかというその情報 の共有、同時に、今度は入院するときに、こういう介護で、こういう状況だったけれども、こうなりま したということの情報があったほうが、おそらく医療提供のほうでもその方に対するさまざまな医療提 供ができると思う。だから、これは非常にすばらしいことだと思うので、そういうところを始めていっ て、地域包括ケアは非常に広い範囲になると思うのだけれども、現時点での品川区のお考えをお聞かせ ください。お願いします。 -83- ○永尾高齢者福祉課長 地域包括ケアシステムの機能強化ということで、品川区でも第五期のときか ら重点的に始めております。やはり一番問題になっているのが、例えば医療関係から退院して自宅に戻 るときに、どういうふうなサービス、またはどういう施設のご利用がいいのか、そういうことを委員ご 指摘のとおりシームレスにつなげていくことが一番重要かというふうに認識しております。 昨年度から医療と福祉の連携の会議も設置しておりますけれども、今年度は部会も設置をして、その 中でそれぞれの専門の人たちが、どういうような方法があるかということを議論しているところでござ います。 今、新しいいろいろなシステムなどもどんどんできているところでございます。国のほうもそういう ものも推奨しておりますので、品川区の中でそれがどういうふうに活用できるかということを検討して まいりたいと思っております。 ○伊東生活福祉課長 不正受給、大変大きな問題でございます。今回の改正、いろいろと罰則の強化 等々もございますので、きめ細かく受給者に対してそういうことを説明しつつ、しっかりと申告をして いただきまして、そういうことがなくなるように頑張っていきたいと考えております。 そういう不正があるということは、この制度の信頼が損なわれるということでございますので、いろ いろなことを伝えまして、不正の撲滅に向けて頑張っていきたいと思います。 ○伊藤委員 それぞれご答弁ありがとうございます。 地域包括ケアシステムのところだけ指摘をしておきますけれども、これはいろいろな窓口があります。 地域のこともあれば、町会のこともあれば、商店街のこともあれば、となれば、これは将来的には品川 区全庁で考えていくべきではないかということを思いますので、そのことのお願いと、それから北海道 では統一様式をつくっていました。同じ書式で、例えば医療従事者と介護事業者が同じシートを見て、 Aさん、Bさん、Cさんの状況を的確に把握をしたと勉強してきましたので、そういうこともぜひ参考 にしていただいて対処していただきますようにお願いします。 ○須藤委員長 以上をもちまして、本日予定の審査はすべて終了いたしました。 次の会議は、11月10日午前10時から開きます。 本日はこれをもって閉会いたします。 ○午後5時33分閉会 委 員 長 須 藤 安 通 -84-
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