( ) ( ) ( ) z ( ) ( ) ( )

地震学 2014
地震学 課題5 (締切:11月17日18時)
Williamson-Adams の方程式を用いて,下部マントル(深さ:670~2891 km)における密度分布を
求めなさい.
∆ρ = G
ρ (r )m(r )
∆z
r 2φ (r )
①
ただし,
φ (r ) = [v p (r )]2 −
4
[v s (r )]2
3
②
(1)下部マントル地震波速度構造のエクセル・ファイル(Lower_mantle)を次のサイトからダウン
ロードする.
hppt://www3.u-toyama.ac.jp/twatnabe (シラバスからジャンプできる)
(2)下部マントル表面(d=670 km, r=5701 km)での密度は
ρ(5701)=4.3807×103 (kg/m3)
である.
(3)深さ 670km から 721km までの密度変化∆ρは①式から求めることができる.すなわち,
r=5701 (km) = 5.701×106 (m)
∆z=721-670=51 (km) = 5.1×104 (m)
とすればよい.φ(r)は vp, vs から求めることができ,68.452×106 (m2·s-2)である(確かめてみよう).
万有引力定数は 6.67×10-11 (N·m2· kg-2)である.m(r)は半径 r よりも内側の質量である.下部
マントル表面での m(r)は,地球質量から地殻と上部マントルの質量を引くことで求められ,
4.87×1024 (kg)である.(地殻と上部マントルの質量は,密度の深さ変化から計算できる.)これ
らの値を代入すると,∆ρ=32.62 (kg/m3)が得られる.したがって,深さ 721 km での密度は,
ρ(5650)=ρ(5701)+∆ρ=4.4133×103 (kg/m3)
(4)次のステップでは,ρ(r)として(3)で求めた値を用いる.また,r=5650 km から r=5701 km での
平均密度は 4.3970×103 (kg/m3)であるから,m(5650)は
m(5650)=m(5701) - 4π×(5.65×106)2×(5.1×104) ×(4.3970×103)
から求めることができる.
(5)これを下部マントルの底まで続けることによって,下部マントルでの密度分布を求めることが
できる.半径を横軸,縦軸に密度にとったグラフとして,密度分布を表しなさい.計算過程の説
明も評価の対象とする(グラフとは別紙にすること).