証券コード:9909 第 報 53 期 告 書 2011年3月21日∼2012年3月20日 株主の皆様へ 株主の皆様には、平素は格別のご厚情を賜り厚くお礼申しあげます。 ここに当社第53期(2011年3月21日から2012年3月20日まで)の決算を終 了いたしましたので、事業の概況をご報告申しあげます。 株主の皆様におかれましては、今後ともなお一層のご支援を賜りますよう お願い申しあげます。 2012年6月 代表取締役社長 ■経営の基本方針 当事業年度におけるわが国経済は、昨年3月に発生した東日本 当社は、電気機器電設資材総合商社として「社会への貢献」 大震災及び原発事故の影響に加え、世界的な景気減速懸念や 「企業の永続」 「社員の幸せ」の三つを調和させ、お客様、仕入先、 為替の変動等により、先行きが不透明な状況で推移しました。 愛光電気株式会社の三者が共に生成発展する三位一体の使命 電設資材卸売業界におきましても、LED照明等の省エネ関連 感経営を実践し続けることを経営理念とし、電気の総合商社を目 商材に活況が見られるものの、全体的には設備投資が本格的回 指した地域密着型営業を推進してまいります。 復に至らず厳しい状況が続いております。 このような状況の中、当社においては毎年5月に実施していた 展示即売会を震災の影響により10月に実施いたしました。また、 LED照明関連の販売も好調に推移した他、マンション関連の受 注が増加いたしました。この結果、当事業年度における売上高は 10,249百万円(前年同期比4.8%増)となりました。 利益面につきましては、売上総利益は売上高と同様に順調に このような経営理念の下、徹底したお客様の多様なニーズに対 応した価値ある商品を提供、並びに環境問題にも積極的に取り組 み、株主の皆様、お客様、お取引先、従業員、そして地域社会に とって価値ある企業であり続けたいと考えております。 ■中長期的な経営戦略 推移いたしました。経費につきましては、貸倒引当金の繰入により、 創業50周年を機に、 「新生 愛光電気株式会社」 としてさらなる 総額では前年同期と比べ増加しております。この結果、営業損 飛躍を果たすため、問屋から商社へ「電気の総合商社」を目指す 失38百万円(前期営業損失52百万円)となりました。仕入割引 10年ビジョン 『AIKO NEW WING PLAN』 を策定いたしました。 ビ の計上により経常利益は55百万円(前年同期比21.9%増)とな ジョン実現に向け、中期経営3ヵ年計画を基本に実行しております。 りました。当期純利益は繰延税金資産の一部取崩しにより4百万円 (前年同期比41.0%減)となりました。 1 近藤 保 ■営業の概況 経営の礎 ■当面対処すべき課題 ■経営の礎 経営戦略を実現するため、次の主要な施策を実施いたします。 「社団法人倫理研究所」のライセンス認定企業プログラム 『倫 ①全社レベルでの受注の拡大、市場占有率の向上を図る 理 17000』に、全国4万社の会員企業の中から53社が認定され、 自社の営業拠点網の地域特性を最大限に活用し、社内外の営 当社もその中の一社 (第25号) として認定されています。 (2004年9 業・情報・配送ネットワークを戦略的に活用、得意先に質の高 月1日交付) いサービスを提供することで他社との差別化を図り、競争優位 倫理とは人間を幸福に導き、平和で豊かな社会を築く基本であ のポジションを確保してまいります。静岡県・神奈川県・東京 り、道徳を超える生きた生活法則と捉えています。1972年(S.47) 都と東西に長く広がる営業拠点網を持つ当社といたしましては、 以来、社員全員が倫理研修に取り組み、その実践を通して人間 物流コストの低減が不可欠であり、配送ネットワークの充実を図 社会を幸福にするものとして社員一人一人に深く浸透しています。 り配送コストの低減を推進してまいります。 その高い倫理観は、ビジネスパートナーからの評価も大変高く、 ②店舗戦略 持続的な成長戦略を図るためには、継続的な規模の拡大が不 コンプライアンスをはじめ、当社の経営の大きな礎となっています。 可欠です。顧客基盤の維持・拡大を基に、新規出店と共に既 存店のシェアアップも図ってまいります。 ③営業戦略 次期に予定しております販売施策として「2012謝恩セ-ル」並 びに展示即売会「AIKOフェスタ2012」を実施してまいります。 これらの施策を通じて、現場力・対応力のアップを基に、環境 保護に伴う省エネ商品(LED、太陽光発電、エコシルフィ、エ コキュ-ト、IH)等に積極的に取組むと共に、新規事業展開に つながるビジネスモデルの構築、販売チャンネルの開拓、新分 野への事業領域を広げ、付加価値の高い業務を進めてまいり ます。 ④人財育成と人財確保 継続的な研修の実施と資格取得、人事制度改革を推進し、人 財の育成と確保に努めてまいります。 2 ビジョン 10年ビジョン 2003 → 2013 問屋から商社へ「電気の総合商社」を目指す 当社は、10年という時を区切りとしてビジョンを立て、 その目標に向かって進んでいます。 お客様・仕入先・愛光電気の三者間のパートナーシップによる 生成発展が当社の使命感経営であることを肝に銘じ、 ビジョン実現に向け、中期経営3ヵ年計画を策定し、 実行しております。 「AIKO NEW WING PLAN」 3 戦 略 総合商社として事業領域を拡大してまいります 当社は、取引先とのコラボレーションにより、電気の総合商社として新しい事業領域を広げ、 付加価値の高い業務を進めてまいります。 室内環境の改善と省エネのトータルソリューションを 考えた『エコシルフィ』 エコシルフィの特許でもある直線的な 微風により、室内の空気を強制対流させ 家庭やオフィス空間の温度ムラを解消し ます。これにより冷暖房費に対する省エ ネ効果が得られ、さらには結露の抑制、 カビの発生防止、タバコ臭等の解消に も効果を発揮します。 エコシルフィは現在、官公庁や大手企 業様にもその良さが認められ、確実に浸 透し続けています。 当社はお客様にエコシルフィを設置し ていただくことで、より快適な室内環境 への改善をご提供していきます。 メーカーHP【北上電設工業株式会社】 http://www.kitakami.co.jp/eco/ ステッカータイプとしては国内初、国内唯一の 消防認定取得品 高輝度蓄光式誘導標識『α-FLASH』 災害などによる停電時の緊急避難を支援 する、ステッカータイプの高輝度蓄光式誘導標 識「α-FLASH」は、消防法で定める避難設備 認定を、蓄光式ステッカーとして国内で初め て受けました。 壁に貼るだけなので電源も施工費も要らず、 ランニングコストもかかりません。4〜5時間光 り続けるため、停電で暗闇になっても標識を頼 れば避難時間が約3分の1に短縮できます。 ここ数年、鉄道会社、政府機関やコンビニ などでの採用が増え、東京都においても条例 で地下鉄駅舎への設置を義務化しております。 当社は人命救助に貢献できるα-FLASHシ リーズをより多くの方にご提案していきます。 メーカーHP【エルティーアイ株式会社】 http://www.ltic.co.jp/ 環境保護と光熱費0円生活を目指す 『太陽光発電システム』 当社は環境エネルギーへの投資が近 年進む中、太陽光発電システムの提案 に取り組んでおります。 太陽光発電を利用することにより、地 球温暖化の原因となるCO2の排出量削 減等の環境保護への貢献はもちろん、 クリーンな太陽エネルギーで得た電気 をムダなく活用し、光熱費を大幅に抑え ることも可能となります。 オール電化の導入や節電意識の向上 とあわせ、光熱費0円生活を目指すあな たを応援していきます。 メーカーHP 【シャープアメニティシステム株式会社】 http://www.sharp-sas.co.jp/pvsystem/jyuutaku/index.html IHクッキングヒーターとエコキュートで 『オール電化』生活はじめよう! 太陽光発電システムとの組み合わせで 当社がご提案しているのがIHクッキング ヒーターとエコキュートです。 IHクッキングヒーターは、火を使わないの でうっかりしても安心、燃焼ガスが発生しな いので室内の空気が汚れない、 だからキッ チン周りのお手入れも簡単。 さらに高火力 でスピード調理と快適・清潔・省家事を実 現します。 エコキュートは空気の熱を給湯に有効利 用できるため、家庭で使うエネルギーの1/3を 占める給湯の省エネ効果と、 フロンガスを使 わないのでオゾン層にも悪影響を与えませ ん。太陽光発電とオール電化で、 生活環境・ 生活スタイルをより快適に!よりクリーンに! IHクッキングヒーター エコキュート 4 財務ハイライト ■売上高 (単位:百万円) 10,530 9,150 9,778 ■営業利益 (単位:百万円) 10,249 △22 第50期 第51期 第52期 ■経常利益 第50期 第53期 (単位:百万円) △50 △52 第51期 第52期 ■当期純利益 △38 第53期 (単位:百万円) 33 73 55 45 33 7 1 第50期 第51期 第52期 第53期 5,297 5,466 ■総資産/純資産 5,424 第50期 (単位:百万円) 5,053 第51期 第52期 4 第53期 ■1株当たり当期純利益 (単位:円) 7.58 総資産 1,984 1,957 1,946 1,939 1.64 純資産 第50期 5 第51期 第52期 第53期 0.40 第50期 第51期 第52期 0.97 第53期 取扱品目 ■品目別売上高構成比 ■品目別売上高構成比の推移 (単位:%) (単位:%) 照明器具類 電線・パイプ類 開閉器・盤・制御機器類 その他 11.1% 家電・住設・ 弱電機器類 16.0% 開閉器・盤・ 制御機器類 22.8% 家電・住設・弱電機器類 その他 照明器具類 20.4% 電線・パイプ類 29.7% 第53期 20.4 29.7 第52期 22.0 26.7 22.0 18.1 第51期 22.8 27.5 21.7 17.0 11.0 第50期 20.4 29.7 22.8 23.3 16.0 11.1 11.2 16.3 10.3 主な取扱品目 照明器具 配線器具 電線 電線管・付属品 盤 キューピクル 制御機器 工具 住宅設備 弱電機器 6 財務諸表 貸借対照表(要旨) PO IN T 流動資産については、前期末と比べ て158,026千 円(3.7%) 増 加 し て いますが、売上高の伸長により、売上 債権が増加したことによります。 固定資産については、前期末と比べ て11,169千円(1.1%)増加してお りますが、有形固定資産、無形固定資 産ともに、コンピュータ及びそのソフ トウェアを更新したことによります。 流動負債については、前期末と比べ て157,654千 円(5.0%) 増 加 し て おりますが、短期借入金が増加したこ と等によります。 純資産については、前期末と比べて 6,982千円(0.4%)減少しておりま すが、利益剰余金が減少したことによ ります。 PO IN T 当事業年度末における現金及び現金 同等物は、以下に記載のキャッシュ・ フローのとおり608,720千円となり 前事業年度末と比べて3,802千円増 加いたしました。 営業活動によるキャッシュ・フロー は、135,428千円の支出となりまし た。主な要因は、売上債権及び商品の 増加によるものであります。 投資活動によるキャッシュ・フロー は、47,084千円の支出となりました。 これは、主にコンピュータの更新によ るものであります。 財務活動によるキャッシュ・フロー は、186,315千円の収入となりまし た。これは、主に短期借入金の増加に よるものであります。 7 (単位:千円) 第53期 第52期 流動資産 4,396,547 4,238,520 固定資産 1,069,808 1,058,638 有形固定資産 677,770 676,443 無形固定資産 40,546 21,147 351,490 361,047 5,466,355 5,297,159 流動負債 3,328,205 3,170,551 固定負債 198,550 180,025 負債合計 3,526,756 3,350,577 資本金 611,650 611,650 資本剰余金 691,950 691,950 科 目 2012年3月20日現在 2011年3月20日現在 資産の部 投資その他の資産 資産合計 負債の部 純資産の部 利益剰余金 650,575 659,495 その他 △14,576 △16,513 純資産合計 1,939,599 1,946,581 負債純資産合計 5,466,355 5,297,159 キャッシュ・フロー計算書(要旨) (単位:千円) 第53期 第52期 営業活動によるキャッシュ・フロー △135,428 △142,403 投資活動によるキャッシュ・フロー △47,084 △10,704 財務活動によるキャッシュ・フロー 186,315 136,350 3,802 △16,757 現金及び現金同等物の期首残高 604,918 621,675 現金及び現金同等物の期末残高 608,720 604,918 科 目 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 2011年3月21日から 2010年3月21日から ( )( ) 2012年3月20日まで 2011年3月20日まで 損益計算書(要旨) (単位:千円) 第53期 第52期 2011年3月21日から 2012年3月20日まで 2010年3月21日から 2011年3月20日まで POI N T ( )( ) 科 目 売上高 10,249,600 9,778,945 売上原価 8,588,703 8,190,466 販売費及び一般管理費合計 1,699,463 1,640,522 営業損失(△) △38,565 △52,043 営業外収益 128,946 134,149 営業外費用 34,714 36,425 経常利益 55,665 45,680 特別利益 − − 特別損失 1,758 1,446 税引前当期純利益 53,907 44,233 法人税、住民税及び事業税 61,424 73,752 △11,749 △36,697 4,232 7,178 法人税等調整額 当期純利益 売上高は前期と比べて4.8%増加し ま し た。 売 上 原 価 は 前 期 と 比 べ て 4.9%増加しました。この結果、売上 総利益は前期と比べて4.6%の増加と なっています。 販売費及び一般管理費は3.6%増加 いたしました。営業損失は38,565千 円となりました。 営業外収益は、主に仕入割引です。 これにより、経常利益は、55,665千 円となりました。 特別損失は1,758千円計上していま すが、これはゴルフ会員権評価損です。 POI N T 株主資本等変動計算書 当事業年度(2011年3月21日から2012年3月20日まで) 2011年3月20日 残 高 (単位:千円) 評価・換算差額等 株 主 資 本 資本剰余金 利 益 剰 余 金 そ の 他 有 評 価・ 換 純 資 産 株主資本 本 資本剰余金 利 益 そ の 他 利 益 剰 余 金 利益剰余金 自 己 株 式 価証券評 算差額等 合 資 本 金 資 計 繰越利益 合 計 価差額金 合 計 準 備 金 合 計 準 備 金 別途積立金 剰 余 金 合 計 611,650 691,950 691,950 45,943 540,000 73,551 659,495 △8,459 1,954,635 △8,053 △8,053 1,946,581 △13,152 △13,152 △13,152 △13,152 4,232 4,232 4,232 4,232 △431 △431 △431 2,368 2,368 2,368 △431 △9,351 2,368 2,368 △6,982 △8,891 1,945,284 △5,684 事業年度中の変動額 剰 余 金 の 配 当 当 期 純 利 益 自 己 株 式 の 取 得 株主資本以外の項目の 事業年度中の変動額(純額) 事業年度中の変動額合計 2012年3月20日 残 高 611,650 691,950 691,950 45,943 540,000 △8,919 △8,919 64,632 650,575 △5,684 1,939,599 8 会社概要 会社概要(2012年3月20日現在) 役 員(2012年6月19日現在) 商 号 愛光電気株式会社 代表取締役社長 近藤 保 創 業 1953年11月8日 常 務 取 締 役 大関 正一 設 立 1959年10月8日 常 務 取 締 役 柏木 良明 金 6億1,165万円 数 168名 常 勤 監 査 役 小笠原 寛 監 査 役 坪井 佑一 監 査 役 板倉 崇 資 従 本 業 員 主な事業内容 電気製品、機械器具、資材の販売および修理、 電気機械、器具取付工事の設計および施工を 主な事業とし、これに付帯する一切の業務 ネットワーク(2012年6月19日現在) 神奈川西営業部 小田原南営業所 小田原北営業所 平塚営業所 厚木営業所 神奈川東営業部 横浜営業所 横須賀営業所 藤沢営業所 東静岡営業部 沼津営業所 伊東営業所 下田営業所 9 東京営業部 品川営業所 京浜営業部 特販営業所 港北営業所 制御機器営業部 藤沢制御機器営業所 厚木制御機器営業所 港北制御機器営業所 環境事業営業部 営業一課 交通営業部 東京営業所 小田原商品センター 交通 厚木 平塚 小田原 品川 港北 横浜 藤沢 横須賀 沼津 伊東 下田 特販 株式の状況 株式の状況(2012年3月20日現在) ● 会社が発行する株式の総数 ● 発行済株式の総数 12,000,000株 4,411,000株 ● 株主数 521名 ■所有者別株主分布状況 個人・その他 87.3% ● 大株主(上位10名) 株 主 名 当社への出資状況 持株数(株) 議決権比率(%) 愛光電気共栄会 697,000 16.08 近藤保 355,300 8.19 東芝ライテック株式会社 264,000 6.09 渡会敏昭 204,000 4.71 近藤和子 186,100 4.29 河村電器産業株式会社 153,000 3.53 スミデンアイネット株式会社 152,000 3.51 渡会晃 133,700 3.07 愛光電気社員持株会 100,000 2.31 99,000 2.28 さがみ信用金庫 自己名義・外国法人 0.4% 金融商品取引業者 0.6% 金融機関 1.5% その他法人 10.2% ■所有数別株主分布状況 5単元以上 19.0% 0.5単元未満 39.0% 1単元以上5単元未満 39.1% 0.5単元以上1単元未満 2.9% 10 株主メモ 事 業 年 毎年3月21日から翌年3月20日まで 度 期末配当金 3月20日 配当金受領株主確定日 中間配当金 9月20日(中間配当をする場合) 毎年6月 定 時 株 主 総 会 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号 株 主 名 簿 管 理 人 (特別口座の口座管理機関) 三菱UFJ信託銀行株式会社 同送付先・連絡先 東京都江東区東砂七丁目10番11号(〒137-8081) 三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部 電話0120-232-711 公 告 方 法 電子公告により行う。(ただし電子公告によることができな い事故、その他やむを得ない事由が生じたときは、日本経済 新聞に掲載して行う。) (http://www.aiko-denki.co.jp/) Web Information ホームページのご案内 当社のホームページでは株主・投資家の皆様に対して、 企業情報や財務情報をはじめとして、積極的に情報開示を 行っています。製品情報に加えて最新のトピックスを随時 更新し、当社の事業活動や動向を紹介しています。 当社をよりご理解いただくためにも皆様のアクセスをお 待ちしております。 http://www.aiko-denki.co.jp/ 〒250-0293 神奈川県小田原市西大友205番地2 TEL.0465-37-2111 (代)
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