H23妙高西条農園たより NO3 平成23年 6月20日 戦後の稲作りでは、化学肥料や農薬を大量に導入し圃場の拡大整備を行い省力化を追求し、美味しいお米 を多く収穫することに取り組んできました。その結果圃場や水路に生息していた、生物が種類、数とも大き く減少してしまいました。昨今各方面から「生物の多様性」を考えた稲作りが話題になってきました。「佐 渡の朱鷺との共生認証米」、「能登の里山・里海」の取組が国連食糧農業機関(FAO)から世界農業遺産の認 証を受けられることになっています。当農園の圃場では以前から減農薬、有機肥料を主とした稲作りに取り 組んで来ましたので、どのような水性生物が生息しているか、調査し今後の稲作りに生かしてゆきたいと考 えています。今回は「タニシ」です、当農園の圃場には生息数の差はありますが、全ての圃場に「マルタニ シ」が水路には「ナガタニシ」「ヒメタニシ」の生息が確認されました。数多くの生物と共生できる圃場か ら生産されるお米は、安全・安心して食べられるコシヒカリといえると思いますので、引き続いて取組んでまい ります。 田植え後の圃場に生息するタニシ (裏山のカタクリ) サンヨー電器製「ゴパン」 サンヨー電器製品の宣伝ではありません、米粉からではなく、 お米から直接パンが作られ、しかもお米特有のモチモチ感と甘 味、シットリ感もある、美味しいパンが作れます。さらに当農 園のコシヒカリを使うと更に美味しいパンが作れます。コップ 1.5 杯のお米が1斤のパンになります。3歳の孫も自家製パン が大好きです。 新潟市でのイベントに参加 今年も6月9日~12日の4日間、新潟市南区の(株)ヰセキ 信越会場で開催され、約4,000名の来場者がありました。当 農園ブースでは、メグスリノキの製品に加え、コシヒカリのポン 菓子、煎餅等を販売しました。特にコシヒカリのポン煎餅作りの 実演には、来場者の興味をひき皆さんからよろこばれました。 * 田螺(タニシ): 腹足類タニシ科、淡水産巻貝でナメクジ、カタツムリ、アワビ などのなかま、水槽等で飼育でき、他の淡水魚等との生息が可能 で、飼育方法は難しくない。 長野、新潟県では「ツブ」ともよび、戦中戦後の食料難のころ、 ツブを取って清水で泥を吐かせ、食用としました。 発行者:〒 944-0023 新潟県妙高市西条755 妙高西条農園長 池田博子 5(fax) 0255-72-3497 E メール: [email protected] ホームページ URL: http://www.kanta.jp -1-
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