平成 23 年度いわて健康データウェアハウス(特定健診・特定 - 岩手県

平成 23 年度いわて健康データウェアハウス(特定健診・特定保健指導デ
ータ)単純集計結果の概要
Ⅰ 調査の概要
1 協力医療保険者数
平成 23 年度、本事業に協力いただいた医療保険者は、国民健康保険組合 33、健康保
険組合 2、共済組合 3 の、38 医療保険者であった。
2 対象者
上述した協力医療保険者より、厚生労働省通知「保険者が社会保険診療報酬支払い基
金に提出する特定健康診査等の実施状況に関する結果について」
(平成 20 年 7 月 20 日付
け厚生労働省保健局長)に定める事項についてデータ入力されている 40 歳から 74 歳ま
での情報を対象とし、岩手県全体、及び地域別集計の際は、データの郵便番号が岩手県
以外のものについては除いた。なお、データは個人が特定される情報(氏名 生年月日
住所地)を除き、匿名化した。(年度中に 75 歳となる健診対象者の情報は除いた。)
医療保険者別及び地域別の状況は、以下(1)(2)のとおりである。
(1) 医療保険者別の状況
対
象
国民健康保険組合
健康保険組合
共済組合
合
計
男(人)
岩手県
女(人)
計(人)
その他・県外
男(人) 女(人) 計(人)
43,022
59,963
102,985
0
0
0
799
677
1,476
61
38
99
14,385
11,176
25,561
21
22
43
58,206
71,816
130,022
(2)二次保健医療圏別の状況
地域別
男(人)
盛岡
16,102
岩手中部
9,428
胆江
5,384
両磐
5,734
気仙
1,993
釜石
1,452
宮古
3,678
久慈
2,789
二戸
3,403
岩手県(その他)
8,243
合
計
58,206
女(人)
22,347
12,168
7,700
6,484
2,462
2,027
4,514
3,328
4,101
6,685
71,816
1
82
60
142
※法定報告数とは異なる
計(人)
38,449
21,596
13,084
12,218
4,455
3,479
8,192
6,117
7,504
14,928
130,022
3 データの該当年度
平成 23 年度
4 実施方法
各医療保険者より、特定健診・特定保健指導実施に関わる提出データを匿名化したう
えでエクセルファイルに入力した後、環境保健研究センターに提出。
環境保健研究センターでは、
「いわて健康データウェアハウス」により、全県、地域別、
医療保険者別のデータ集計を行った。
5 調査内容
別紙、「保険者から支払い基金への実績報告のためのファイル仕様」に基づく項目
6 集計項目
(1) 全項目の性別年齢階級別単純集計
(2) 主な項目の性別年齢階級別経年変化(平成 20 年度、平成 21 年度、平成 22 年度、
平成 23 年度の比較)
(3) 標準化該当比(国保別、市町村別)
性別年齢構成が市町村や保険者により異なるのを補正する目的で、標準化死亡比
(SMR)の計算方法に準じて「標準化該当比」
(SMR)を算出した。
岩手県を 100 として、標準化該当比が 100 より大きい場合は出現率が岩手県より
高く、100
高く、100 より小さい場合は出現率が岩手県より低いことを示す。
受診者が少ない場合、その偶然的要素によって変動するため、標準化該当比の
95%信頼区間についても算出した。
今回は次の4段階に区分した。
「SMR<100」かつ「信頼区間の上限<100」の時・・・有意に低い
「SMR<100」かつ「信頼区間の上限≧100」の時・・・低いが有意ではない
「SMR>100」かつ「信頼区間の下限≦100」の時・・・高いが有意ではない
「SMR>100」かつ「信頼区間の下限>100」の時・・・有意に高い
※
「有意に高い」とは、当該市町村(又は当該保険者)の標準化該当比が岩
手県(100)に比べて高いということが 95%以上の確率で正しいことを示
す。
7 その他
(1) 図表の数値は、小数点第 2 位を四捨五入して算出した。したがって回答率を合
計しても 100%にならない場合がある。
(2) 比率(%)は、その設問の実回答者数を基数nとして算出した。
(3) 対象者数の「岩手県(その他)
」については、岩手県内に居住してはいるが、医
療圏別に振り分けできないものについて該当させている。
(4)HbA1cの表記は、JDS値である。
2
Ⅱ 主な項目の単純集計結果の概要
1 メタボリックシンドロームの割合
対象者のメタボリックシンドロームの状況を、「該当」、
「予備群」に分類した。
40 歳から 74 歳の合計を男女別にみると、男性は「該当」が 25.5%、
「予備群」が 16.2%)、
女性は「該当」が 9.9%、「予備群」が 6.1%であった。
「該当」及び「予備群」を年齢階級別でみると、男性は 50 歳以降で 40%以上、女性は
年齢が上がるごとに該当者の割合が増えていた。
3
2 体格の状況
対象者のBMIを、
「やせ」
(BMI18.5 未満)、
「普通」
(BMI18.5 から 24.9)、
「肥満」
(BMI25 以上)に分類した。
「肥満の割合」について 40 歳から 74 歳の合計を男女別にみると、男性は 34.2%、女性
は 25.5%であった。
また、年齢階級別でみると、男性は 40~44 歳が最も高く、女性は 70~74 歳が最も高か
った。
4
3 血糖リスクがある者の割合
対象者の血糖検査値について、「空腹時血糖 100mg/㎗以上、又は HbA1c5.2%以上、又は
血糖を下げる薬を服薬している者」を「血糖リスクあり」とし、
「リスクあり」の者の割合
を算出した。
40 歳から 74 歳の合計を男女別にみると、男性は 62.8%、女性は 62.5%であった。
年齢階級別でみると、男女ともに年齢が上がるごとに割合が増えていた。
5
4 脂質リスクがある者の割合
対象者の脂質検査値について、「中性脂肪が 150mg/㎗以上、又はHDLコレステロー
ル 40mg/㎗未満、又はコレステロールを下げる薬を服用している者」を「脂質リスクが
ある者」とし、「リスクあり」の者の割合を算出した。
40 歳から 74 歳の合計を男女別にみると、男性は 43.0%、女性は 35.1%であった。
年齢階級別でみると男性は各年代で 40%以上の割合で、女性は年齢が上がるごとに割合
が増えていた。
6
5 血圧リスクがある者の割合
血圧リスクがある者の割合
対象者の血圧測定値について、「収縮期血圧 130mmHg 以上、又は拡張期血圧 85mmHg
以上、又は血圧を下げる薬を服用している者」を「血圧リスクがある者」とし、
「リスクあ
り」の者の割合を算出した。
40 歳から 74 歳の合計を男女別にみると、男性は 61.4%、女性は 51.9%であった。
年齢階級別でみると、男女ともに年齢が上がるごとに割合が増えていた。
7