ト ッ プ プ ロ の フォア の 使 い 方 か ら 勝 利 の 法 則 を 学 べ ! 最後はフォアハンドで ポイントを決めろ! フォアハンドを得意ショットにすれば、プレーにも自信がわき、試合も優位に展開できて、 さらに勝利をつかめるかもしれない。フォアハンドだけでも、バリエーションをつけられるように、 色々な球種のショットを覚えて、最後はフォアでポイントにつなげる技術を身につけていこう。 また、試合の主導権を握るための戦術も覚えていけば、 君もロジャー・フェデラーのように、向かう所敵なしだ。 1トップスピン 2フラットドライブ 3リターン ・・・・・・・・・・・・・・P.16 ・・・・・・・・・・・P.22 ・・・・・・・・・・・・・・・・P.24 撮影/村上 航 15 Topspin Part 2 トップスピンのインパクトは、 ストリングス5本分ボールをこするイメージ トップスピンは、ボールに順回転を強くかけたショット。打 球の軌道は山なりで、バウンド後、跳ね上がるのが特徴。トッ プスピンのスウィング軌道は、ボールの下から斜め上にラケッ トを振って回転をかける。インパクトは、ストリングス5∼6 本分ボールをこするイメージで打とう。フラットのようにボー ルの真後ろを叩くのではなく、ストリングス5∼6本分ボール と接触してからボールが飛び出していくイメージだ。 1 トップスピン ゲームに必要なショットを覚えて、 フォアハンドから攻撃しよう 試合に勝てる! 攻める フォアハンド あなたのフォアハンドストロークは威力があります か? 普段何げなく打っている自分のフォアハンド を、ここできちんと見直してみよう。相手を脅かすト ップスピン、攻撃的フラットドライブ、そしてリター ン。ゲームに欠かせないフォアハンドのショットを、 バージョンアップさせよう。 取材/石渡玲子 撮影/中野義昌、村上 航 イラスト/庄司 猛 解説/ トップスピンのインパクトイメージと打球の軌道 Topspin 3 手だけで回転をかけるのではなく、 打つ前に体を沈み込ませて打つ 回転をかけるというと、手だけでカシュっとかける人がいる が、これでは回転はかかっても軽い打球しか打てない。プロの ように威力のあるトップスピンを打つには、体全体を使って打 とう。一番大事なのは、きちんとボールの下に体を沈み込ませ てから打つ事。ラケットヘッドだけ下げるのではなく、ジョコ ビッチのように腰の位置を落とそう。そうすれば、自然とラケ ットがボールの下に入る。 中本 圭(写真左) テニスワークスKei (株) 代表とし て、 TeamD‐D Tennis Academy (千葉県市川市)、藤沢太平台テ ニススクール(神奈川県)の運 営を行う。東京・横浜リゾー ト&スポーツ専門学校テニスコ ース講師。ヨネックスのテニス イベントでは、各地の学生にテ ニスの楽しさと厳しさを教えて いる。 撮影協力/川合謙一(写真右) 東京リゾート&スポーツ専門学 校2年 Topspin 1 バウンドしてから伸びる “本物”のトップスピンを打とう 世界で活躍するトッププロは、みんなビッグフォアハンドを持 っている。ウイナーを取るフラット系の速いフォアだけでなく、 相手より先にラリーの主導権を奪うトップスピンを持っているか どうかがキーポイントになる。一般プレーヤーの場合も、考え方 はプロと一緒。ラリーで主導権を奪えるトップスピンが打てれば、 ポイントを取りやすくなる。 例えば、上級者とラリーをしていて、トップスピンの「質」が 違うと感じた事はないだろうか。ベースラインでラリーをしてい る時には、バウンドしてから勢いよく弾み上がってくるので打ち にくいし、ネットに詰めれば、足元に沈むのでラケットの芯を外 される。単にスピン回転がかかっているというだけでなく、相手 にとって打ちにくいトップスピンが本物のトップスピンだ。まず は、これを身につけよう。 打つ前にきちんと体を沈み込ませる事で、自然とラケットがボールの下に入る 16
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